JPH11125969A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11125969A
JPH11125969A JP9306596A JP30659697A JPH11125969A JP H11125969 A JPH11125969 A JP H11125969A JP 9306596 A JP9306596 A JP 9306596A JP 30659697 A JP30659697 A JP 30659697A JP H11125969 A JPH11125969 A JP H11125969A
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Kazuyuki Sugihara
和之 杉原
Tomoji Ishikawa
知司 石川
Yoshiyuki Kimura
祥之 木村
Kenji Maeda
健児 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ユニットからの飛散トナーのサービスメ
ンテナンス性(清掃性)を大幅に向上させることができ
る画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 潜像担持体と回転型現像装置を搭載し、
前側板521及び後側板522と、該前側板521及び
後側板522を一体化させるステー部材523とで構成
された装置本体500Aに対して引き出し可能な引出支
持体520に、トナー受け部材524を配設する。これ
により、装置本体500Aから該引出支持体520を引
き出した状態で、該トナー受け部材524上に蓄積され
た飛散トナーを清掃することが可能となり、飛散トナー
の清掃性及びトナー受け部材のサービスメンテナンス性
が大幅に向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
現像器を有する複数の現像ユニットの任意の現像器を現
像位置に回転させて潜像担持体上の潜像を現像するリボ
ルバ現像方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置としては、回
転軸の周りに配設された現像器を有する複数の現像ユニ
ットを該回転軸の回動により回転させて、潜像担持体に
対向する現像位置に任意の現像器を移動させ、該現像器
で該潜像担持体上に形成された潜像を現像する回転型現
像装置(以下、「リボルバ現像装置」という)を備えた
画像形成装置が知られている。
【0003】この種の画像形成装置は、一般的に、その
リボルバ現像装置の剛性や精度を確保するために、該リ
ボルバ現像装置が画像形成装置本体(以下、単に「装置
本体」という)に組み付け固定されているものが多く、
また、該装置本体内に組み付け固定された該リボルバ現
像装置や潜像担持体としての感光体ドラムなどの作像機
器は、ユーザの安全性を確保するために、装置本体の前
側板で覆われており、該作像機器にユーザが直接触れる
ことができないように構成されている。
【0004】なお、上記現像器の現像剤の交換などとい
ったメンテナンスの作業性を向上させるために、上記感
光体ドラムや通常の現像装置などの作像機器を、装置本
体に対して引き出し可能な引出支持体に支持させた構成
の画像形成装置が提案されている(例えば、特開昭61
−58035号公報、特開昭62−37392号公報、
特開平3−34070号公報、特開昭58−54392
号公報、特開平3−50268号公報、特公平9−26
20790号公報、特公平9−2603117号公報な
ど(以下、これを公知例という))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の画
像形成装置では、その現像ユニットから飛散したりこぼ
れ落ちたりしたトナー(以下、「飛散トナー」という)
による装置本体内の汚染がしばしば問題となる。このよ
うな装置本体内の飛散トナーによる汚染を防止するため
に、上記現像ユニットの下部に、該現像装置からの飛散
トナーを受けとめるためのトナー受け部材を設けること
が提案されている。
【0006】ところが、従来の画像形成装置は、前述の
ように、そのリボルバ現像装置の剛性や精度を確保する
ために、該リボルバ現像装置を装置本体に組み付け固定
したものが多く、また、該装置本体内に組み付け固定さ
れた該リボルバ現像装置や感光体ドラムなどの作像機器
が、ユーザの安全性を確保するために装置本体の前側板
で覆われた構成になっているため、該リボルバ現像装置
の周りのメンテナンス性が極めて悪い構成となってい
た。このため、この種の画像形成装置では、単に、上記
トナー受け部材を設けただけでは、該トナー受け部材の
着脱が困難となり、その飛散トナーの清掃性を向上させ
ることができなかった。
【0007】また、このような問題を解消する方法とし
て、前記公知例と同様に、装置本体に対して引き出し可
能に保持された引出支持体に、上記リボルバ現像装置を
感光体ドラムとともに支持させることが考えられる。し
かしながら、上記リボルバ現像装置は上述のように複数
の現像ユニット自体が回転する複雑な構成を有している
ため、このリボルバ現像装置を該公知例のような引出支
持体に単に搭載しただけでは、この引出支持体が画像形
成装置の装置本体に置き換えられたに過ぎず、上記の問
題を根本的に解消することは難しい。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、現像ユニットからの
飛散トナーのサービスメンテナンス性(清掃性)を大幅
に向上させることができる画像形成装置を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、回転により潜像が形成される潜
像担持体と、回転軸の周りに配設された現像器を有する
複数の現像ユニットを該回転軸の回動により回転させ
て、該潜像担持体に対向する現像位置に任意の現像器を
移動させ、該現像器で該潜像担持体上に形成された潜像
を現像する回転型現像装置とを備えた画像形成装置にお
いて、少なくとも上記回転型現像装置から飛散する飛散
トナーを受けとめることができるトナー受け部材を、画
像形成装置本体に対して引き出し可能に配設したことを
特徴とするものである。
【0010】この画像形成装置においては、少なくとも
上記回転型現像装置から飛散する飛散トナーを受けとめ
ることができるトナー受け部材が、画像形成装置本体に
対して引き出し可能に配設されている。従って、この画
像形成装置では、該装置本体から該トナー受け部材を引
き出すことによって、該トナー受け部材の清掃を極めて
容易に行えるようになり、現像ユニットからの飛散トナ
ーのサービスメンテナンス性(清掃性)が大幅に向上さ
れる。
【0011】請求項2の発明は、回転により潜像が形成
される潜像担持体と、回転軸の周りに配設された現像器
を有する複数の現像ユニットを該回転軸の回動により回
転させて、該潜像担持体に対向する現像位置に任意の現
像器を移動させ、該現像器で該潜像担持体上に形成され
た潜像を現像する回転型現像装置とを備えた画像形成装
置において、少なくとも該潜像担持体と該回転型現像装
置を搭載し且つ画像形成装置本体に対して引き出し可能
に保持され、上記潜像担持体の回転中心軸線と上記回転
型現像装置の回転中心軸線とが所定の間隔で平行になる
ように、該潜像担持体と該回転型現像装置を回転自在に
軸支する前側板及び後側板と、該前側板及び後側板を一
体化させるステー部材とで構成された引出支持体に、該
回転型現像装置の下部を覆うように形成されたトナー受
け部材を配設したことを特徴とするものである。
【0012】この画像形成装置においては、その装置本
体から上記引出支持体を引き出すことにより、該引出支
持体に搭載されている潜像担持体及び回転型現像装置が
装置本体前面側に引き出される。また、該引出支持体
は、該潜像担持体と該回転型現像装置を回転自在に軸支
する前側板及び後側板と、該前側板及び後側板を一体化
させるステー部材とで構成されているので、該潜像担持
体及び該回転型現像装置の構造部が露呈される。従っ
て、この画像形成装置では、該引出支持体を装置本体か
ら引き出した状態のままで該潜像担持体及び回転型現像
装置のメンテナンスや着脱作業などを行うことが可能と
なり、そのサービスメンテナンス性が向上される。本画
像形成装置は、このようなメンテナンスや着脱作業など
の容易な構成の引出支持体にトナー受け部材が配設され
ているので、該トナー受け部材上に蓄積された飛散トナ
ーの清掃性が大幅に向上される。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置において、上記トナー受け部材を、上記引出支持体に
対して着脱可能に構成したことを特徴とするものであ
る。
【0014】この画像形成装置においては、上記トナー
受け部材が上記引出支持体に対して着脱可能に構成され
ているので、該引出支持体から該トナー受け部材を取り
外した状態で、該トナー受け部材上の飛散トナーを清掃
することが可能となり、飛散トナーの清掃性がより向上
される。
【0015】請求項4の発明は、請求項2または3の画
像形成装置において、上記引出支持体に上記トナー受け
部材を配設した状態で、該引出支持体と該トナー受け部
材の開口縁部との隙間を密閉する密閉手段を備えている
ことを特徴とするものである。
【0016】この画像形成装置においては、上記密閉手
段によって、上記引出支持体に上記トナー受け部材が配
設された状態で、該引出支持体と該トナー受け部材の開
口縁部との隙間が密閉される。これにより、飛散トナー
が該隙間を通して該トナー受け部材の外へこぼれ出るこ
とがなくなる。
【0017】請求項5の発明は、請求項2、3、または
4の画像形成装置において、上記引出支持体に対して上
記トナー受け部材を着脱可能に保持し、且つ、該引出支
持体に該トナー受け部材が保持された状態で、該引出支
持体に該トナー受け部材を固定するトナー受け部材保持
固定手段を備えていることを特徴とするものである。
【0018】この画像形成装置においては、上記トナー
受け部材保持固定手段により、上記引出支持体に対する
上記トナー受け部材の固定が解除された状態で、該引出
支持体に該トナー受け部材が着脱可能に保持される。こ
れにより、該引出支持体に対する上記トナー受け部材の
固定を解除した際に、該トナー受け部材が該引出支持体
から外れて落下することがなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
るカラー複写機に適用した一実施形態について説明す
る。図1は、本実施形態に係るカラープリンタ500の
機構構成を概略的に示したものである。図1において、
441はレーザ露光手段、442はfθレンズ、443
は回転多面鏡、444はミラー、412Aは両面複写兼
用自動給紙カセット、412Bは手挿し給紙トレイ、4
13A,413Bは給紙ロール、418Rは一対のレジ
スタロール、413F,413G,413H,413J
は一対の搬送ロール、414は感光体ドラム、415は
中間転写体(中間転写ベルト)、416は第1転写手段
(1次転写コロトロン)、417は第2転写手段(2次
転写コロトロン)、419は帯電手段(帯電スコロトロ
ン)、420C,420M,420Y,420Kはそれ
ぞれシアン,イエロー,マゼンタ,ブラックの各現像
器、420は各現像器を1つの集合体として構成した現
像手段としてのリボルバ現像装置、421はクリーナ、
422は搬送ベルト、423は定着装置、423Aは定
着ロール、423Bは定着バックアップロール、424
は排出ロール、である。
【0020】カラープリンタ500は、図示しない通信
制御手段に入力されるCMYK各色について、主走査、
副走査ともに画素密度1/16mmもしくは1/24m
mの2ビット記録データに基づいて、主走査、副走査と
もにCMYK各色について記録ドット密度1/16mm
もしくは1/24mmのドットパターンからなるフルカ
ラー可視像を転写紙上に形成し、出力する。記録ドット
密度1/16mmもしくは1/24mmのドットの選択
は、モード選択コマンドで予め指定される。デフォルト
はドット密度1/16mmである。上記構成において、
像形成サイクルが開始されると、先ず、感光体ドラム4
14は反時計廻りに、中間転写ベルト415は時計廻り
に、感光体駆動モータ414Mによって回転される。中
間転写ベルト415の回転に伴って、Cトナー像形成,
Mトナー像形成,Yトナー像形成,Kトナー像形成が行
なわれ、最終的にCMYKの順に中間転写ベルト415
上に重ねてトナー像が作られる。ここで、Cトナー像形
成は以下のようにして行なわれる。先ず、帯電スコロト
ロン419はコロナ放電によって感光体ドラム414を
負電荷で−700Vに一様に帯電する。続いて、レーザ
露光手段441は、C信号に基づいてラスタ露光を行な
う。像形成のための記録信号は、一般のコピーモードで
はスキャナモジュールから、知的画像処理を含む特殊な
コピーモードやファクシミリモードもしくはプリンタモ
ードにおいてはシステム制御モジュール600から供給
される。複写モードにおいてはスキャナもジュールに対
して、プリンタモードやファクシミリモードではシステ
ム制御モジュールに対して、”所定時間後に記録データ
を送れ”というデータ要求信号REQを発しておく。
【0021】記録信号は通信制御手段から入力され、記
録制御回路であるレーザ駆動回路(図示せず)が該記録
信号に基づいてレーザ露光手段441を入力画素単位に
発光制御する。記録信号は1画素2ビットである。より
具体的に言えば、最高C濃度画素のときには全主走査幅
相当だけレーザ発光し、白画素のときには全く発光せ
ず、中間的な濃度信号の場合には濃度データに比例した
時間だけ発光させるようにしてある。このようにしてラ
スタ像が露光されたとき、当初一様帯電された感光体ド
ラム414の露光された部分は、露光光量に比例する電
荷が消失し、静電潜像が形成される。
【0022】リボルバ現像装置420の現像器内のトナ
ーはフェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電
され、またC現像器420Cのシアン現像ロール420
Cは、感光体ドラム414の金属基体層に対して、図示
しない電源手段によって負の直流電位と交流とが重畳さ
れた電位にバイアスされている。この結果、感光体ドラ
ム414の電荷が残っている部分にはトナーが付着せ
ず、電荷の無い部分つまり露光された部分には、Cトナ
ーが吸着され、潜像と相似なC可視像が形成されること
となる。
【0023】このようにして感光体ドラム414上に形
成されたCトナー像は、反時計周りで回転し、1次転写
コロトロン416に対向位置に達すると、該感光体ドラ
ム414と接して同期速度で駆動される中間転写ベルト
415にコロナ転写される。この転写後の感光体ドラム
414上の若干の未転写残留トナーは、感光体ドラム4
14の再使用に備えてクリーニング装置421で清掃さ
れる。このクリーニング装置421により回収されたト
ナーは、回収パイプを経由して図示しない廃トナータン
クに蓄えられる。
【0024】上記中間転写ベルト425は、特にプリン
タモードで要求の多い長時間の像担持特性を維持させる
ために、比較的固有抵抗値の大きな材料を用いている。
これによって該中間転写ベルト425は、次のMトナー
の作像までの時間が例えば20分といった長い時間であ
ってもトナー像を乱すことなく担持可能となった。
【0025】次に、M信号に基づいてMトナー像形成を
行なう。このMトナー像形成のためのラスタ露光を行な
うのに先立って、リボルバ現像装置420を反時計廻り
に回転し、M現像器のM現像ロール420Mを感光体ド
ラム414の現像位置に対向させる。次いで先に形成し
たC可視像の先頭位置を先端検知手段としての画像位置
検知手段426で検出し、複写モードにおいてはスキャ
ナもジュールに対して、”所定時間後に記録M画像デー
タを送れ”という要求信号REQを再び発する。この要
求信号は、図示しない画像先端位置検知手段が前工程で
有効C画像より僅かに先方に付しておいた見当合わせ
(レジストレーション)Cトナーマーク画像を検出した
時点で発せられる。また、画像先端位置検知手段は、C
トナーマーク画像の代わりに、中間転写ベルト415に
予め付された恒久的なマークを検出して要求信号を発す
る方式であっても一向に差し支えない。
【0026】この要求信号に正確に同期してM信号が送
られてくれば、M像露光、現像、1次転写が行なわれ、
前に形成されたC画像に対して色版合わせ、つまり中間
転写ベルト415上で、Cトナー像上にMトナー像が正
しく重なることになる。このようにしてMラスタ像が露
光されたとき、当初一様帯電された感光体ドラム414
の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失
し、静電潜像が形成される。
【0027】リボルバ現像装置420のM現像器内のM
トナーは負極性に帯電され、また本リボルバ現像装置4
20のM現像器の現像ロール420M上の現像剤は、感
光体ドラム414と接触し、C現像の場合と同様の電位
にバイアスされている。これによって、感光体ドラム4
14の電荷が残っている部分にはMトナーが付着せず、
M信号で露光された部分にはMトナーが吸着され、静電
潜像に対応したM可視像が形成されることとなる。
【0028】同様にしてY画像はCMと間ー画像上に、
K画像はCMY画像上に、それぞれ重畳して形成され
る。なお、基本画像処理手段300がUCR(下色除
去)処理を行なっているので、1つの画素が4色全ての
トナーで現像される機会は少ない。このようにして少な
くとも4回転して中間転写ベルト415上に形成された
フルカラー画像は、次いで2次転写コロトロン417の
配設されている2次転写部位に回転移送される。
【0029】一方、像形成が開始される時期に、記録媒
体190Aは、3つの給送部、すなわちカセット412
A、手挿し給紙トレイ412B、及び、外部給送手段
(図示せず)の何れかから、給送ロール413A,41
3B、または外部給紙手段の搬送ロールの繰り出しまた
は搬送作用によって給送され、一対のレジスタロール4
18Rのニップで待機している。そして、2次転写コロ
トロン417に中間転写ベルト421上のトナー像の先
端がさしかかるときに、例えば転写紙190Aの先端が
この像先端にちょうど一致するように、レジスターロー
ル418Rが駆動され、転写紙190Aとトナー像との
レジスト合わせが行なわれる。
【0030】このようにして転写紙190Aが中間転写
ベルト415上のトナー像と重ねられて正電位電源に繋
がれた2次転写コロトロン417の下を通過する。この
とき、コロナ放電電流で転写紙190が正電荷で荷電さ
れ、トナー画像の殆どが転写紙190A上に転写され
る。続いて、転写紙190Aは、2次転写コロトロン4
17の僅かに左に記した接地源に繋がれた図示しない除
電針を通過するときに、電荷を放電し、中間転写ベルト
415と転写紙190A間の吸着力が殆ど消滅する。そ
して転写紙190Aの自重が中間転写ベルト415の吸
着力を上回るに至ると、転写紙190Aは中間転写ベル
ト415から剥離して搬送ベルト422に移る。 (以下、余白)
【0031】トナー像を載せた転写紙190Aは、搬送
ベルトと422によって定着装置423に送られる。こ
の定着装置423に送られた転写紙190Aは、加熱さ
れた定着ロール423Aとバックアップロール423B
とのニップ部において熱と圧力を加えられ、溶融したト
ナーが転写紙190Aの繊維にい食い込んで画像が定着
されて、フルカラーコピーが得られる。このコピーは一
対の排出ロール424によって装置本体外に送り出さ
れ、図示しないトレイ上にコピー画像を表向きにしてス
タックされる。
【0032】ところで、この種のカラープリンタでは、
その現像ユニットから飛散したりこぼれ落ちたりした飛
散トナーによる装置本体500A内の汚染がしばしば問
題となる。このような装置本体500A内の飛散トナー
による汚染を防止するためには、図1に示すように、上
記該リボルバ現像装置420の下部に、該リボルバ現像
装置420からの飛散トナーを受けとめるためのトナー
受け部材524を設けることが好ましい。
【0033】しかしながら、この種のカラープリンタで
は、そのリボルバ現像装置の剛性や精度を確保するため
に、一般的に、該リボルバ現像装置420が装置本体5
00Aに組み付け固定されている。また、該装置本体5
00A内に組み付け固定された該リボルバ現像装置42
0や感光体ドラム414などの作像機器は、ユーザの安
全性を確保するために、通常、装置本体500Aの前側
板533(図3参照)で覆われている。このように、こ
の種のカラープリンタでは、その該リボルバ現像装置4
20の周りのメンテナンス性が極めて悪い構成となって
いるため、上述のように、単に、上記トナー受け部材5
24を設けただけでは、該トナー受け部材524の措置
本体500Aからの着脱が困難となり、その飛散トナー
の清掃性を向上させることができない。
【0034】そこで、本実施形態に係るカラープリンタ
500では、例えば、図1に示すように、少なくとも上
記リボルバ現像装置420から飛散する飛散トナーを受
けとめることができるトナー受け部材524を、装置本
体500Aの前側板533と後側板530との間に架設
したガイドレール555によって、該装置本体500A
に対して前後方向に引き出せるように保持するととも
に、該装置本体500Aの前側板533に、該トナー受
け部材524の着脱口533aを形成した構成とする。
【0035】このカラープリンタ500においては、少
なくとも上記リボルバ現像装置420から飛散する飛散
トナーを受けとめることができるトナー受け部材524
が、カラープリンタ500の装置本体500Aに対して
引き出し可能に配設されているので、該装置本体500
Aから該トナー受け部材524を引き出すことによっ
て、該トナー受け部材524の清掃を容易に行えるよう
になり、現像ユニットからの飛散トナーのサービスメン
テナンス性(清掃性)が大幅に向上される。
【0036】次に、上記カラープリンタ500の他の実
施形態について説明する。このカラープリンタ500
は、上記リボルバ現像装置420と、感光体ドラム41
4及びその周囲に配置された作像機器とからなる感光体
ユニット414Uとが、カラープリンタ500の装置本
体500Aからスライドによって引き出し可能な引出支
持体520に搭載されており、装置本体500Aから手
前側に一体的に引き出せるように構成されている。
【0037】図2乃至図9を参照して上記引出支持体5
20の構成を説明する。この引出支持体520は、前側
板521と、後側板522と、左右及び中央部の上下
(不図示)の計4つのステー部材523から構成されて
おり、該引出支持体520のリボルバ現像装置420が
装着される装着部の下方には、引出支持体520を引き
出した状態で簡単に着脱できるように構成されたトナー
受け部材524(図2、図6参照)が設けられている。
【0038】該引出支持体520の両サイド部には、ア
キュライドスライドレール(以下、単に「スライドレー
ル」という)525が取り付けられており(図3,6参
照)、これにより該引出支持体520の装置本体500
Aの手前側へのスライド移動を可能にしている。このス
ライドレール525としては、レールの収納時の長さが
500mmで、スライド量が650mmになる2段アキュラ
イドスライドレールが採用されている。これにより、装
置本体500Aから引出支持体520を引き出し、この
引き出し位置で引出支持体520を停止支持させること
で、この引出支持体520に搭載されたリボルバ現像装
置420及び感光体ユニット414Uのメンテナンスや
着脱作業などを、無理な姿勢をとることなく容易に行な
うことが可能となる。
【0039】また、装置本体500Aから引出支持体5
20を引き出した状態では、図2及び図6に示すよう
に、リボルバ現像装置420に配設された4つの現像ユ
ニット420Uのうちの少なくとも1つ以上の現像ユニ
ット420Uの現像器が、引出支持体520の上方向
(矢印C方向)に着脱できるようになっている。また、
感光体ユニット414Uも同様に、引出支持体520の
上方向(矢印C方向)に着脱できるようになっている。
これにより、作業者は、引出支持体520の側面に立っ
た状態で、現像ユニット420Uや感光体ユニット41
4Uのメンテナンスや着脱作業をできるようになり、作
業ペースの高効率化を実現できる。なお、図2及び図6
においては、各色の現像器420C,420M,420
Y,420Kと、そのトナー補給装置45C,45M,
45Y,45Kとからなる各現像ユニット420Uのう
ちのYトナーが収容されているY現像器420Yのみを
取り外した状態を示している。
【0040】図3に、上記引出支持体520と、装置本
体500Aとの連結部の構成を示す。図3において、感
光体ドラム414と、各色の現像器420C,420
M,420Y,420Kの現像ローラ41C,41M,
41Y,41K(ここでは現像器420Cの現像ローラ
41C)との最近接部の離間距離(以下、現像ギャップ
Gpという)は、基本的に、リボルバ現像装置420の
回転軸40の回転中心軸線Orと、感光体ドラム414
の回転中心軸線Opとの離間距離が、引出支持体520
の前側板521と後側板522とによって規定されるの
で、この引出支持体520単体で該現像ギャップGpの
精度確保が可能となっている。
【0041】具体的には、引出支持体520の前側板5
21に配設した玉軸受526で、リボルバ現像装置42
0の回転軸40の引出方向手前側(図3の右方側)の部
位を軸支する。また、引出支持体520の後側板522
に配設した軸受部材527で、該回転軸40の引出方向
後側(図3の左方側)の部位を軸支する。更に、引出支
持体520の前側板521に配設した感光体前側ホルダ
528の軸部528aで、感光体ドラム414の手前側
の中心部位を保持する。また、装置本体500A内に引
出支持体520を装着した状態において、該後側板52
2に配設した滑り軸受529に嵌合して引出支持体52
0内に侵入する該装置本体500Aの後側板530に配
設した感光体後側ホルダ531により支持されているド
ラム駆動軸414eで、感光体ドラム414の後側の中
心部位を一体回転可能に軸支する。
【0042】これにより、現像ギャップGpの精度確保
が可能になるとともに、リボルバ現像装置420の支持
剛性が、該リボルバ現像装置420を装置本体500A
に固定するタイプの画像形成装置並みに確保される。ま
た、この構成の画像形成装置では、引出支持体520を
単体として組み立てることが可能であるので、その組立
性を大幅に向上させることができる。
【0043】上述のように、装置本体500A内に引出
支持体520を装着した状態において、該感光体後側ホ
ルダ531により支持されているドラム駆動軸414e
が、後側板522に配設された滑り軸受529に嵌合し
て感光体ドラム414の後側の中心部位を一体回転可能
に軸支するとともに、リボルバ現像装置420の回転軸
40の後端部(図3の左端部)が、装置本体500Aの
後側板530に配設された滑り軸受532に嵌合し、更
に、装置本体500Aの前側板533に配設された基準
ピン534が、引出支持体520の前側板521に穿た
れた基準穴535に嵌合することにより、引出支持体5
20が装置本体500Aに対して位置決め収納される。
このように構成することにより、感光体ドラム414と
リボルバ現像装置420の位置精度を維持しつつ、感光
体ドラム414と装置本体500Aとの位置精度を確保
することができる。
【0044】また、上記引出支持体520は、図3及び
図4(a),(b)に示すように、装置本体500Aに
固定されたスライドレール525に対して、該スライド
レール525に植設された有頭ピン状のボス536の頚
部に、引出支持体520のステー部材523に形成され
たU字状の切欠き部523aが係合されることにより、
保持されるように構成されている。このように、この引
出支持体520は、装置本体500Aに固定されたスラ
イドレール525に対して、固定部材を用いずに保持さ
れているので、該装置本体500Aから引出支持体52
0を引き出した状態において、装置本体500Aに対し
て該引出支持体520を容易に着脱することができる。
【0045】また、この引出支持体520は、該引出支
持体520が装置本体500Aに対して位置決め収納さ
れた状態において、図4(b)に示すように、引出支持
体520のステー部材523に形成された切欠き部52
3aと、スライドレール525に植設されたボス536
の頚部との係合部に、僅かな隙間dが生じるように構成
されている。これにより、引出支持体520の装置本体
500Aに対する位置決め部の干渉が防止されて、装置
本体500A内への引出支持体520の収納時におい
て、該ドラム駆動軸414eと滑り軸受529、回転軸
40の後端部と滑り軸受532、基準ピン534と基準
穴535が、それぞれ無理な負荷を受けること無くスム
ーズに嵌合されるようになる。
【0046】次に、リボルバ現像装置の構成について説
明する。図5は、上記リボルバ現像装置420の概略構
成図である。該リボルバ現像装置420は、感光体ドラ
ム414に向けた開口部を有し、円周方向に互いにほぼ
同型の4つの現像器420K、420Y、420M、4
20Cと、該4つの現像器に補給用のトナーをそれぞれ
補給するための各トナー補給装置45K、45Y,45
M,45Cとからなる4つの現像ユニットを有してい
る。なお、図示の例では感光体ドラム414に対向する
現像位置にあるのが黒トナーとキャリアを収容したブラ
ック現像器420Kで、図中反時計回りの順に、イエロ
ートナーとキャリアを収容したイエロー現像器420
Y、マゼンタトナーとキャリアを収容したマゼンタ現像
器420M、シアントナーとキャリアを収容したシアン
現像器420Cになっている。
【0047】ここで、4つの現像器420K、420
Y、420M、420Cの内部構造はまったく同様であ
るので、以下、現像位置にあるブラック現像器420K
を例にとって内部構造を説明し、他の現像器の内部構造
については対応する部材の符号として、ブラック現像器
Kにおける符号と同じ数字にイエロー、マゼンタ、シア
ンの各現像器を区別するためY、M、Cの添字を付した
符号を図中に示し、それらの説明を省略する。
【0048】上記ブラック現像器420Kは、現像剤担
持体としての現像ローラ41Kと、現像ケーシング47
Kと、該ケーシング部内に収容される黒トナー及びキャ
リアからなる二成分現像剤(以下、現像剤という)を撹
拌する第1、第2の2本の撹拌スクリュウ42K、43
Kと、現像ローラ41Kに担持された現像剤を薄層化す
る現像剤層厚規制手段としての現像ドクタ44Kとを備
えた、極めてシンプルな構成になっている。
【0049】各現像ユニットの現像器420K、420
Y、420M、420Cは、図5に示すように、リボル
バ現像装置420の回転軸40に一体化されたユニット
支持体48により、それぞれ着脱自在に位置決めされて
いる。また、各現像ユニットのトナー補給装置45K、
45Y,45M,45Cは、ユニット支持体48と一体
構成になっており、該回転軸40の回動によりユニット
支持体48とともに回転する。
【0050】各トナー補給装置45K、45Y,45
M,45Cは、トナー補給スクリュウ49K、49Y,
49M,49Cと、トナー補給ケース50K、50Y,
50M,50Cと、トナーカートリッジガイド51K、
51Y,51M,51Cとで構成されている。
【0051】各色のトナーが収容されている各トナーカ
ートリッジ46K、46Y,46M,46Cは、引出支
持体520の前側板521に穿たれたトナーカートリッ
ジ着脱用の開口521a(図2、6参照)を通して、そ
れぞれのトナーカートリッジガイド51K、51Y,5
1M,51Cに対して、引出支持体520の手前側から
着脱される。そして、トナーカートリッジ46K、46
Y,46M,46Cが、所定のトナーカートリッジガイ
ド51K、51Y,51M,51C内に挿入されてセッ
トされると、該トナーカートリッジ内のトナーが、上記
トナー補給ケース50K、50Y,50M,50C内に
必要量だけ送り込まれ、トナー補給スクリュウ49K、
49Y,49M,49Cの回転により、各現像器420
K、420Y、420M、420Cの現像ケーシング4
7K,47Y,47M,47C内の第2撹拌スクリュウ
43K、43Y,43M,43Cの手前側の部位に少し
ずつ補給される。なお、このトナー補給動作は、該現像
位置に臨んで感光体ドラム414に対向した現像器(図
5ではブラック現像器420K)においてのみ行なわれ
る。
【0052】このブラック現像器420Kの第2撹拌ス
クリュウ43Kの手前側の部位に補給されたブラックト
ナーは、該第2撹拌スクリュウ43Kの回転により、現
像ケーシング47Kの後部側に撹拌されながら搬送さ
れ、該現像ケーシング内の現像剤中に分散される。そし
て、現像剤中に分散されて現像ケーシング47Kの後部
側に撹拌搬送されたブラックトナーは、この現像ケーシ
ング47Kの後端部で第1撹拌スクリュウ42K側に受
け渡され、この第1撹拌スクリュウ42Kの回転によ
り、現像ケーシング47Kの手前側に撹拌されながら搬
送されて、この現像ケーシング47Kの前端部で再び第
2撹拌スクリュウ43K側に受け渡される。
【0053】このようにして、現像ケーシング47K内
で循環搬送される現像剤は、その搬送過程において、そ
の一部が現像ローラ41Kにより汲み上げられ、図5の
矢印方向に担持搬送される。現像ローラ41Kにより担
持搬送された現像剤は、現像ドクタ44Kにより薄層化
された後、現像領域に搬送され、該現像領域において感
光体ドラム414上の静電潜像をトナー像化する。
【0054】上記の各現像ドクタ44K、44Y,44
M,44Cは、その基部が非磁性板金からなり、この基
部の内面側の先端部に磁性板を配設して構成されてい
る。このように、基部の内面側の先端部に磁性板を配設
した構成の現像ドクタを用いることにより、各現像ロー
ラ41K、41Y,41M,41Cのドクタ極(現像ド
クタに対向して配置されるマグネットの磁極)の磁力を
アースして、現像剤同士の摺動領域を増加させ、現像剤
の効果的な立ち上げを行なうことができる。
【0055】各現像ユニット420Uの現像器420
K、420Y、420M、420Cは、図5に示すよう
に、リボルバ現像装置420の回転軸40に一体化され
たユニット支持体48に対して位置決めした状態で、図
26に示すように、リボルバ現像装置420の前後の側
板54,55(図2参照)に配設されている各一対の現
像器支持ホルダ52K、52Y,52M,52Cと、現
像ローラ位置調整ホルダ53K、53Y,53M,53
Cとで、各現像ローラ41K、41Y,41M,41C
の両端の支軸41aを保持することによって、リボルバ
現像装置420に対して着脱自在に取り付けられてい
る。
【0056】ここで、上記現像ローラ位置調整ホルダ5
3K、53Y,53M,53Cは、図7及び図8に示す
ように、リボルバ現像装置420の前後の側板54,5
5に対して、支点53aを中心として矢印方向に回動可
能に構成されており、該現像ローラ位置調整ホルダの回
動により各現像ローラ41K、41Y,41M,41C
の駆動軸の位置を変位させることによって、該現像ロー
ラと感光体ドラム414との表面の離間距離、すなわち
現像ギャップGpを調整するように構成されている。
【0057】この現像ギャップGpの調整は、引出支持
体単位で行なう。例えば、図7に示すように、引出支持
体520の上方に設置したCCDカメラ540により、
感光体ドラム414とこれに対向した現像ローラ(ここ
では現像ローラ41K)との間の現像領域を監視し、こ
のCCDカメラ540の画像を2値化処理することによ
り、該現像ローラ41Kと感光体ドラム414との表面
の離間距離を測定する。
【0058】そして、このCCDカメラ540の測定値
に基づいて、図9に示すように、現像ギャップ制御手段
541により、油圧装置などからなる現像ギャップ加圧
調整機構542を駆動し、この現像ギャップ加圧調整機
構542の加圧ヘッド542aで現像ローラ位置調整ホ
ルダ53Kを回動する。
【0059】この現像ローラ位置調整ホルダ53Kの回
動により現像ローラ41Kの駆動軸の位置を変位させ、
該現像ローラ41Kと感光体ドラム414との表面の離
間距離、すなわち現像ギャップGpを調整する。そし
て、CCDカメラ540の測定値が、予め設定された所
定の現像ギャップGpに一致した時点で、現像ギャップ
制御手段541による現像ギャップ加圧調整機構542
の駆動を停止する。
【0060】このようにして、現像ローラ41Kと感光
体ドラム414との現像ギャップGpが適正に調整され
た後、それぞれの現像ローラ位置調整ホルダ53Kを、
その取り付け穴53b、53cを通して、リボルバ現像
装置420の前後の側板54,55に対して、図示しな
いビスによってねじ止めして固定する。これにより、現
像ローラ41Kと感光体ドラム414との現像ギャップ
Gpが適正に保たれた状態で、現像器420Kがリボル
バ現像装置420に取り付けられる。他の各現像器に関
しても上記現像器420Kと同様にして現像ギャップG
pが適正に保たれた状態で、リボルバ現像装置420に
取り付けられる。 (以下、余白)
【0061】ここで、各現像器420K,420Y,4
20M,420Cと、ユニット支持体48との間には、
図7及び図9に示すように、発泡ゴムまたは板バネなど
からなる弾性体56が配設されており、各現像器420
K,420Y,420M,420Cには、該弾性体56
の弾力により、回転軸40の法線方向、すなわち感光体
ドラム414との対向部位において各現像ローラ41
K、41Y,41M,41Cが感光体ドラム414に接
近する方向に変位する習性が付与されている。これによ
り、現像ギャップGp調整時における上記現像ギャップ
加圧調整機構542の加圧ヘッド542aの駆動方向
が、リボルバ現像装置420の回転中心に向かう方向の
みに特定され、この現像ギャップ加圧調整機構542の
制御を簡略化することができる。
【0062】また、この現像ギャップGpの調整方式に
おいては、図7に示すように、リボルバ現像装置420
の回転中心と、現ローラ41Kの回転中心と、感光体ド
ラム414の回転中心とが、それぞれ一直線上に位置す
るように、該リボルバ現像装置420、現ローラ41
K、感光体ドラム414を配置することにより、簡便で
且つ精度の高い現像ギャップ調整を可能にしている。
【0063】なお、この現像ギャップ調整時において使
用する現像ローラ及び感光体ドラムは、実際の画像形成
装置において使用されるものではなく、それらの原寸模
型(治具)であってもよい。このように、現像ギャップ
調整時に、現像ローラ及び感光体ドラムとして原寸模型
(治具)を使用することにより、実際に搭載される現像
ローラや感光体ドラムの、該現像ギャップ調整時におけ
る現像ギャップ加圧調整機構542の誤動作や調整操作
等によって発生する損傷や汚染を回避することができ
る。
【0064】上述のように、本実施形態に係るカラープ
リンタ500においては、図2に示したように、その装
置本体500Aから上記引出支持体520を引き出すこ
とにより、該引出支持体520に搭載されている感光体
ドラムユニット414Uびリボルバ現像装置420を装
置本体前面側に引き出すことができる。また、該引出支
持体520は、感光体ドラム414とリボルバ現像装置
420を回転自在に軸支する前側板521及び後側板5
22と、該前側板521及び後側板522を一体化させ
るステー部材523とで構成されているので、装置本体
500Aから上記引出支持体520を引き出した状態の
ままで、感光体ドラム414やリボルバ現像装置420
のメンテナンスや着脱作業などを容易に行うことができ
る。
【0065】従って、このカラープリンタ500では、
上述のようなメンテナンスや着脱作業などの容易な構成
の引出支持体520の下部に、図2及び図6に示したよ
うに、リボルバ現像装置420の各現像器から飛散した
りこぼれ落ちたトナーを受けとめるためのトナー受け部
材524を配設しているので、該トナー受け部材524
上に蓄積された飛散トナーの清掃性(サービスメンテナ
ンス性)を大幅に向上させることができる。
【0066】また、本実施形態に係るカラープリンタ5
00におけるトナー受け部材524は、上記引出支持体
520に対して着脱可能に構成されている。このトナー
受け部材524の上記引出支持体520への取り付け構
造の一例を図10に示す。
【0067】図10において、引出支持体520の後側
板522の下端には、上記トナー受け部材524の後側
板がわを保持する保持手段としての保持片522aが、
該引出支持体520の前側板521側に向けて折曲形成
されている。また、該トナー受け部材524の後側板が
わの該保持片522aに対応する部位には、図11に示
すように、該保持片522aに嵌合する大きさのスリッ
ト状の保持穴524aが設けられている。一方、引出支
持体520の前側板521には、該引出支持体520に
該トナー受け部材524の前側板がわを保持し且つ固定
する保持固定手段としての有頭状の固定ネジ521aが
螺合されている。また、該トナー受け部材524の前側
板がわの該固定ネジ521aに対応する部位には、図1
2に示すように、該トナー受け部材524の上端縁から
斜め下方に向けてL字状に切り欠かれた保持固定穴52
4bが設けられている。
【0068】そして、図10に示すように、まず、該引
出支持体520の後側板522の下端の保持片522a
に、該トナー受け部材524の後側板がわの保持穴52
4aを嵌合させるとともに、該引出支持体520の前側
板521に螺合されている固定ネジ521aに、該トナ
ー受け部材524の前側板がわの保持固定穴524bを
係合させて、該引出支持体520に対して該トナー受け
部材524を着脱可能に保持し、次いで、該固定ネジ5
21aを締め付けて、該引出支持体520に該トナー受
け部材524を固定することにより、該トナー受け部材
524の該引出支持体520への取り付けが行われる。
【0069】このように、上記引出支持体520に対し
て上記トナー受け部材524を着脱可能に構成すること
により、該引出支持体520から該トナー受け部材52
4を取り外した状態で、該トナー受け部材524上の飛
散トナーを清掃することが可能となり、飛散トナーの清
掃性をより向上させることができる。
【0070】また、本実施形態に係るプリンタ500で
は、上述の構成から明らかなように、上記固定ネジ52
1aを緩めた状態で、上記引出支持体520に対する上
記トナー受け部材524の着脱が可能となるので、該ト
ナー受け部材524の着脱操作を極めて容易に行うこと
ができる。更に、上記固定ネジ521aが緩められた状
態で、該トナー受け部材524が該引出支持体520に
保持されるので、該引出支持体520に対するトナー受
け部材524の固定を解除した際に、該トナー受け部材
524が該引出支持体520から外れて落下することが
ない。
【0071】すなわち、一般的な画像形成装置では、上
述のような飛散トナーのメンテナンス(清掃)作業を、
装置本体500Aの正面側(前側板533に対面した
側)から行うように構成されている。従って、このよう
な構成の画像形成装置の場合には、図10において、引
出支持体520の前側板521の右方側からメンテナン
ス作業を行うことになる。
【0072】ところが、このように装置本体500Aの
正面側の位置でメンテナンス作業を行うと、例えば、上
記固定ネジ521aを緩めて上記トナー受け部材524
を手前側に取り出す際、上記引出支持体520の後側板
522の保持片522aと、該トナー受け部材524の
保持穴524aとの係合が外れた瞬間に、支えを失った
該トナー受け部材524の後側板側が落下して、床面や
引出支持体520を汚染してしまう可能性が極めて高
い。
【0073】これに対し、本実施形態に係るカラープリ
ンタ500では、上述の構成から明らかなように、装置
本体500Aから引出支持体520を手前側に引き出し
た状態で、この引き出された引出支持体520の側方側
から、そのトナー受け部材524の着脱操作を行うこと
ができる。従って、本実施形態に係るカラープリンタ5
00では、該トナー受け部材の524の着脱時に、ユー
ザが該トナー受け部材524の前側板側と後側板側とを
両手で支えながら、その着脱操作を行うことができるよ
うになり、上述のようなトナー受け部材524の落下を
防止できるので、そのメンテナンスサービス性が大幅に
向上される。
【0074】また、上記トナー受け部材524は、図6
に示すように、上記引出支持体520に配設された状態
で、該引出支持体520と該トナー受け部材524の開
口縁部(上端縁)との隙間が、該引出支持体520の中
央部及び左端部のステー523に貼付された密閉手段と
しての発砲ゴムや発砲ウレタン(スポンジ)などからな
るシール部材524cによって封鎖されるよに構成され
ている。
【0075】このように、上記引出支持体520に上記
トナー受け部材524が配設された状態で、上記シール
部材524cにより該引出支持体520と該トナー受け
部材524の開口縁部との隙間が密閉されことにより、
飛散トナーが該隙間を通して該トナー受け部材524の
外へこぼれ出ることがなくなる。
【0076】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、少なくとも上
記回転型現像装置から飛散する飛散トナーを受けとめる
ことができるトナー受け部材が、画像形成装置本体に対
して引き出し可能に配設されているので、該装置本体か
ら該トナー受け部材を引き出すことによって、該トナー
受け部材の清掃を極めて容易に行えるようになり、現像
ユニットからの飛散トナーのサービスメンテナンス性
(清掃性)が大幅に向上される。
【0077】請求項2乃至5の発明によれば、潜像担持
体と回転型現像装置を搭載し、前側板及び後側板と、該
前側板及び後側板を一体化させるステー部材とで構成さ
れた装置本体に対して引き出し可能な引出支持体に、ト
ナー受け部材を配設したので、装置本体から該引出支持
体を引き出した状態で、該トナー受け部材上に蓄積され
た飛散トナーを清掃することが可能となり、飛散トナー
の清掃性及びトナー受け部材のサービスメンテナンス性
が大幅に向上されるという優れた効果がある。
【0078】特に、請求項3の発明によれば、上記トナ
ー受け部材が上記引出支持体に対して着脱可能に構成さ
れているので、該引出支持体から該トナー受け部材を取
り外した状態で、該トナー受け部材上の飛散トナーを清
掃することが可能となり、飛散トナーの清掃性及びトナ
ー受け部材のサービスメンテナンスをより向上できると
いう優れた効果がある。
【0079】また、請求項4の発明によれば、上記引出
支持体に上記トナー受け部材を配設した状態で、該引出
支持体と該トナー受け部材の開口縁部との隙間を密閉す
る密閉手段を備えているので、該隙間を通して該トナー
受け部材の外へ飛散トナーがこぼれ出すことによる記録
紙や記録紙搬送路などの汚染を防止できるという優れた
効果がある。
【0080】また、請求項5の発明によれば、上記トナ
ー受け部材保持固定手段により、該引出支持体に対する
該トナー受け部材の固定が解除された状態で、該引出支
持体に該トナー受け部材を着脱可能に保持させることが
できるので、該引出支持体に対する該トナー受け部材の
固定を解除した際の該トナー受け部材の該引出支持体か
らの落下による装置周辺の汚染を防止できるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概
略図。
【図2】上記画像形成装置の引出支持体の構成を示す概
略斜視図。
【図3】上記引出支持体の構成を示す概略平面図。
【図4】上記引出支持体のステー部材のスライドレール
への取り付け構造を示す要部側面図。
【図5】上記画像形成装置のリボルバ現像装置の構成を
示す概略構成図。
【図6】上記引出支持体に上記リボルバ現像装置を搭載
した状態を示す概略正面図。
【図7】上記リボルバ現像装置の現像ユニットの取付け
部の構成を説明するための説明図。
【図8】上記現像ユニットの取付け部の構成を示す要部
正面図。
【図9】上記現像ユニットの現像ギャップの調整方法を
説明するための概略平面図。
【図10】上記引出支持体へのトナー受け部材の取り付
け構造を示す概略断面図。
【図11】上記トナー受け部材の後側板がわの側面図。
【図12】上記トナー受け部材の前側板がわの側面図。
【符号の説明】
414 感光体ドラム 420 リボルバ現像装置 420K ブラック現像器 420C シアン現像器 420M マゼンタ現像器 420Y イエロー現像器 500 カラープリンタ 500A カラープリンタの装置本体 520 引出支持体 521 引出支持体の前側板 521a 固定ネジ 522 引出支持体の後側板 522a 保持片 523 引出支持体のステー部材 524 トナー受け部材 524a 保持穴 524b 保持固定穴 524c シール部材 525 アキュライドスライドレール
フロントページの続き (72)発明者 前田 健児 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転により潜像が形成される潜像担持体
    と、回転軸の周りに配設された現像器を有する複数の現
    像ユニットを該回転軸の回動により回転させて、該潜像
    担持体に対向する現像位置に任意の現像器を移動させ、
    該現像器で該潜像担持体上に形成された潜像を現像する
    回転型現像装置とを備えた画像形成装置において、 少なくとも上記回転型現像装置から飛散する飛散トナー
    を受けとめることができるトナー受け部材を、画像形成
    装置本体に対して引き出し可能に配設したことを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】回転により潜像が形成される潜像担持体
    と、回転軸の周りに配設された現像器を有する複数の現
    像ユニットを該回転軸の回動により回転させて、該潜像
    担持体に対向する現像位置に任意の現像器を移動させ、
    該現像器で該潜像担持体上に形成された潜像を現像する
    回転型現像装置とを備えた画像形成装置において、 少なくとも該潜像担持体と該回転型現像装置を搭載し且
    つ画像形成装置本体に対して引き出し可能に保持され、
    上記潜像担持体の回転中心軸線と上記回転型現像装置の
    回転中心軸線とが所定の間隔で平行になるように、該潜
    像担持体と該回転型現像装置を回転自在に軸支する前側
    板及び後側板と、該前側板及び後側板を一体化させるス
    テー部材とで構成された引出支持体に、該回転型現像装
    置の下部を覆うように形成されたトナー受け部材を配設
    したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、 上記トナー受け部材を、上記引出支持体に対して着脱可
    能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3の画像形成装置におい
    て、 上記引出支持体に上記トナー受け部材を配設した状態
    で、該引出支持体と該トナー受け部材の開口縁部との隙
    間を密閉する密閉手段を備えていることを特徴とする画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項2、3、または4の画像形成装置に
    おいて、 上記引出支持体に対して上記トナー受け部材を着脱可能
    に保持し、且つ、該引出支持体に該トナー受け部材が保
    持された状態で、該引出支持体に該トナー受け部材を固
    定する係合保持固定手段を備えていることを特徴とする
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001013749A (ja) * 1999-06-30 2001-01-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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