JPH11125910A - 露光装置 - Google Patents
露光装置Info
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- JPH11125910A JPH11125910A JP9289626A JP28962697A JPH11125910A JP H11125910 A JPH11125910 A JP H11125910A JP 9289626 A JP9289626 A JP 9289626A JP 28962697 A JP28962697 A JP 28962697A JP H11125910 A JPH11125910 A JP H11125910A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photomask
- frame member
- exposure apparatus
- substrate
- exposure
- Prior art date
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板に対して高精度で迅速な分割露光処理を
行う。 【解決手段】 露光装置は、複数のフォトマスク1が取
り付けられる枠部材2と、基板3を保持する基板ホルダ
4とを備える。基板3上には、感光レジスト材料の層を
備えた露光領域5が設けられている。フォトマスク1を
通して光源からの光線を露光領域5に照射することによ
り、フォトマスク1に描かれたパターンが基板3の表面
に転写される。枠部材2と基板ホルダ4との間の相対移
動を可能にするため、露光装置は移動手段15、16、
18、19、21、23、24、25を備えている。こ
の移動手段により、複数のフォトマスク1のうちの選択
されたものを露光領域5のうちの選択された分割露光領
域に対向させて位置づけ、分割露光処理を行う。
行う。 【解決手段】 露光装置は、複数のフォトマスク1が取
り付けられる枠部材2と、基板3を保持する基板ホルダ
4とを備える。基板3上には、感光レジスト材料の層を
備えた露光領域5が設けられている。フォトマスク1を
通して光源からの光線を露光領域5に照射することによ
り、フォトマスク1に描かれたパターンが基板3の表面
に転写される。枠部材2と基板ホルダ4との間の相対移
動を可能にするため、露光装置は移動手段15、16、
18、19、21、23、24、25を備えている。こ
の移動手段により、複数のフォトマスク1のうちの選択
されたものを露光領域5のうちの選択された分割露光領
域に対向させて位置づけ、分割露光処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光レジスト材料
の層を備えた露光領域を表面に有する基板に接触または
近接するようにして配置されたフォトマスクを通して、
光源からの光線を基板表面に照射することにより、前記
フォトマスクに描かれたパターンを基板表面に転写する
ための露光装置に関する。本発明は特に、より高精度な
露光処理を行うための上記形式の露光装置に関する。
の層を備えた露光領域を表面に有する基板に接触または
近接するようにして配置されたフォトマスクを通して、
光源からの光線を基板表面に照射することにより、前記
フォトマスクに描かれたパターンを基板表面に転写する
ための露光装置に関する。本発明は特に、より高精度な
露光処理を行うための上記形式の露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント回路基板に用いられるプラスチ
ック基板や、液晶ディスプレイ等に用いられるガラス基
板に形成されるパターンは、年々、高密度化および高精
度化が進んでいる。一方、生産性の向上を図るべく、一
枚の基板から出来るだけ多くの数の製品を生産できるよ
う、基板サイズの大型化も進んでいる。
ック基板や、液晶ディスプレイ等に用いられるガラス基
板に形成されるパターンは、年々、高密度化および高精
度化が進んでいる。一方、生産性の向上を図るべく、一
枚の基板から出来るだけ多くの数の製品を生産できるよ
う、基板サイズの大型化も進んでいる。
【0003】基板とこれに対応するフォトマスクとの位
置合わせを行うときの精度は、基板およびフォトマスク
の伸縮や寸法精度によって影響されるが、一般的には、
基板およびフォトマスクが大きくなるほど、位置合わせ
精度は低下する。
置合わせを行うときの精度は、基板およびフォトマスク
の伸縮や寸法精度によって影響されるが、一般的には、
基板およびフォトマスクが大きくなるほど、位置合わせ
精度は低下する。
【0004】また、前述したように、生産性向上のため
に大きな基板を使用する場合、必要な位置合わせ精度が
満たされることを条件に、該基板に対応する一枚の大き
なフォトマスクを用いようとしても、そのような大きな
面積のフォトマスクを製作することは非常に困難である
か、または可能であっても非常に高価なものとなる場合
が多い。
に大きな基板を使用する場合、必要な位置合わせ精度が
満たされることを条件に、該基板に対応する一枚の大き
なフォトマスクを用いようとしても、そのような大きな
面積のフォトマスクを製作することは非常に困難である
か、または可能であっても非常に高価なものとなる場合
が多い。
【0005】したがって、大型の基板を使用する場合で
あっても、複数のパターンを有する一枚の大きなフォト
マスクと基板とを位置合わせして基板の露光領域全体を
一度に露光処理する形式をとるよりも、基板に比べて小
さな一枚のフォトマスクを使用してこれに対応する面積
の分割露光領域ごとに位置合わせを行い且つ露光処理を
する形式をとる方が得策となる。
あっても、複数のパターンを有する一枚の大きなフォト
マスクと基板とを位置合わせして基板の露光領域全体を
一度に露光処理する形式をとるよりも、基板に比べて小
さな一枚のフォトマスクを使用してこれに対応する面積
の分割露光領域ごとに位置合わせを行い且つ露光処理を
する形式をとる方が得策となる。
【0006】しかしながら、このような分割露光処理形
式をとる場合においても、転写すべきパターンが分割露
光領域ごとに異なるときには、違うパターンを転写する
たびにフォトマスクを交換しなければならず、大きなタ
イムロスが生じていた。
式をとる場合においても、転写すべきパターンが分割露
光領域ごとに異なるときには、違うパターンを転写する
たびにフォトマスクを交換しなければならず、大きなタ
イムロスが生じていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、生産
性の向上を図るべく大型の基板を使用することを可能と
し、且つ、小さなフォトマスクを用いた高精度の分割露
光処理形式を利用しながらも、上述したようなフォトマ
スク交換に伴うタイムロスを無くすことにより更なる生
産性の向上を実現することを課題とする。
性の向上を図るべく大型の基板を使用することを可能と
し、且つ、小さなフォトマスクを用いた高精度の分割露
光処理形式を利用しながらも、上述したようなフォトマ
スク交換に伴うタイムロスを無くすことにより更なる生
産性の向上を実現することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、感光レジスト材料の層を備えた露
光領域を表面に有する基板に接触または近接するように
して配置されたフォトマスクを通して、光源からの光線
を前記露光領域に照射することにより、前記フォトマス
クに描かれたパターンを基板表面に転写するための露光
装置において、複数のフォトマスクが取り付けられる枠
部材と、前記基板を保持する基板ホルダと、前記複数の
フォトマスクのうちの選択されたフォトマスクを前記露
光領域のうちの選択された分割露光領域に対向させて位
置づけるべく、前記枠部材と前記基板ホルダとの間の相
対移動を可能とする移動手段と、を備えることを特徴と
する露光装置が提供される。
め、本発明によれば、感光レジスト材料の層を備えた露
光領域を表面に有する基板に接触または近接するように
して配置されたフォトマスクを通して、光源からの光線
を前記露光領域に照射することにより、前記フォトマス
クに描かれたパターンを基板表面に転写するための露光
装置において、複数のフォトマスクが取り付けられる枠
部材と、前記基板を保持する基板ホルダと、前記複数の
フォトマスクのうちの選択されたフォトマスクを前記露
光領域のうちの選択された分割露光領域に対向させて位
置づけるべく、前記枠部材と前記基板ホルダとの間の相
対移動を可能とする移動手段と、を備えることを特徴と
する露光装置が提供される。
【0009】前記移動手段は、前記枠部材に連結された
枠部材移動機構を含むことができる。
枠部材移動機構を含むことができる。
【0010】また、前記移動手段は、前記基板ホルダに
連結された基板ホルダ移動機構を含むものであってもよ
い。
連結された基板ホルダ移動機構を含むものであってもよ
い。
【0011】前記移動手段は、前記枠部材と前記基板ホ
ルダとの間の相対的なX、Y、Z方向移動および回転移
動を可能としているものとすることができる。
ルダとの間の相対的なX、Y、Z方向移動および回転移
動を可能としているものとすることができる。
【0012】前記枠部材は、外周縁部分と、該外周縁部
分の互いに対向する部分間に延びる内側梁部分とからな
るものとし、前記外周縁部分が、前記フォトマスクの縁
部を該外周縁部分上に取り付けるための機械的固着保持
手段または真空吸着保持手段を有し、前記内側梁部分
が、前記フォトマスクの縁部を該内側梁部分に取り付け
るための真空吸着保持手段を有し、前記内側梁部分上で
は隣接するフォトマスクの縁部どうしが互いに近接して
位置づけられるようにすることもできる。
分の互いに対向する部分間に延びる内側梁部分とからな
るものとし、前記外周縁部分が、前記フォトマスクの縁
部を該外周縁部分上に取り付けるための機械的固着保持
手段または真空吸着保持手段を有し、前記内側梁部分
が、前記フォトマスクの縁部を該内側梁部分に取り付け
るための真空吸着保持手段を有し、前記内側梁部分上で
は隣接するフォトマスクの縁部どうしが互いに近接して
位置づけられるようにすることもできる。
【0013】前記選択されたフォトマスク上のパターン
のみをこれに対向する前記選択された分割露光領域に転
写するときに、該選択された分割露光領域への前記光線
の照射を許容するとともに他の分割露光領域を覆うべく
選択的に作動可能なシャッタ装置、をさらに備えるよう
にしてもよい。
のみをこれに対向する前記選択された分割露光領域に転
写するときに、該選択された分割露光領域への前記光線
の照射を許容するとともに他の分割露光領域を覆うべく
選択的に作動可能なシャッタ装置、をさらに備えるよう
にしてもよい。
【0014】前記シャッタ装置は前記フォトマスクの光
源側に配置することができる。
源側に配置することができる。
【0015】前記枠部材は、前記フォトマスクとの接続
部分にて該フォトマスクの隣接面と鈍角をなす傾斜面を
有するものとし、該隣接面と傾斜面とにまたがって密封
用のテープを貼付可能とすることができる。
部分にて該フォトマスクの隣接面と鈍角をなす傾斜面を
有するものとし、該隣接面と傾斜面とにまたがって密封
用のテープを貼付可能とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明による露光装置の一実施例
の断面は図1に示す。露光装置は、フォトマスク1が取
り付けられる枠部材2を備えている。露光装置はさら
に、基板3を保持する基板ホルダ4を備えている。基板
3の表面は、感光レジスト材料の層を備えた露光領域5
を有している。
の断面は図1に示す。露光装置は、フォトマスク1が取
り付けられる枠部材2を備えている。露光装置はさら
に、基板3を保持する基板ホルダ4を備えている。基板
3の表面は、感光レジスト材料の層を備えた露光領域5
を有している。
【0017】図1の左側に位置する光源(図示せず)か
ら、基板3に接触または近接するようにして配置された
フォトマスク1を通して基板3の露光領域5に光線(例
えば紫外線UV)を照射することにより、フォトマスク
1上に描かれたパターンを基板表面に転写する原理は従
来のものと変わらない。
ら、基板3に接触または近接するようにして配置された
フォトマスク1を通して基板3の露光領域5に光線(例
えば紫外線UV)を照射することにより、フォトマスク
1上に描かれたパターンを基板表面に転写する原理は従
来のものと変わらない。
【0018】本発明における枠部材2は、フォトマスク
1を複数枚、取り付けるようになされている。大型基板
の露光領域全体に対応する大型のフォトマスクを想定し
た場合、該大型フォトマスクを複数の小型のフォトマス
クに分割して枠部材2に取り付けるようにしたと考えて
もよい。
1を複数枚、取り付けるようになされている。大型基板
の露光領域全体に対応する大型のフォトマスクを想定し
た場合、該大型フォトマスクを複数の小型のフォトマス
クに分割して枠部材2に取り付けるようにしたと考えて
もよい。
【0019】かかる枠部材2とフォトマスク1とを図2
に示す。なお、図2においては複数のフォトマスクを
ないしで表現する。図2の(イ)は2枚のフォトマス
クを取り付けるための枠部材2を示し、(ロ)にはこれ
ら2枚のフォトマスクおよびを枠部材2に取り付け
た状態が示されている。同様に、(ハ)には4枚のフォ
トマスクを取り付けるための枠部材2が示され、(ニ)
は、この枠部材2に4枚のフォトマスクないしを取
り付けた状態を示している。
に示す。なお、図2においては複数のフォトマスクを
ないしで表現する。図2の(イ)は2枚のフォトマス
クを取り付けるための枠部材2を示し、(ロ)にはこれ
ら2枚のフォトマスクおよびを枠部材2に取り付け
た状態が示されている。同様に、(ハ)には4枚のフォ
トマスクを取り付けるための枠部材2が示され、(ニ)
は、この枠部材2に4枚のフォトマスクないしを取
り付けた状態を示している。
【0020】枠部材2は、外周縁部分6と、内側梁部分
7とからなる。外周縁部分6は、枠部材2の外側部分を
形成しており、内側梁部分7は、外周縁部分6の互いに
対向する部分間に延びている。外周縁部分と内側梁部分
7とでは、フォトマスクないしの取り付け方が異な
る。すなわち、外周縁部分6ではフォトマスクの縁部を
機械的固着手段である止め金具で取り付けているのに対
し、内側梁部分7ではフォトマスクの縁部を真空吸着保
持手段である吸着孔9からの真空吸引力で取り付けてい
る。内側梁部分7の随所に設けられた位置決めピン10
が、フォトマスクの位置決めを容易にしている。止め金
具8は、外側縁部分6に形成されたネジ穴11を利用し
てネジ止めされる。なお、外周縁部分6における止め金
具8を利用した機械的固着手段を、内側梁部分7におけ
るような、吸着孔9と同様の吸着孔を利用した真空吸着
手段に代えてもよい。
7とからなる。外周縁部分6は、枠部材2の外側部分を
形成しており、内側梁部分7は、外周縁部分6の互いに
対向する部分間に延びている。外周縁部分と内側梁部分
7とでは、フォトマスクないしの取り付け方が異な
る。すなわち、外周縁部分6ではフォトマスクの縁部を
機械的固着手段である止め金具で取り付けているのに対
し、内側梁部分7ではフォトマスクの縁部を真空吸着保
持手段である吸着孔9からの真空吸引力で取り付けてい
る。内側梁部分7の随所に設けられた位置決めピン10
が、フォトマスクの位置決めを容易にしている。止め金
具8は、外側縁部分6に形成されたネジ穴11を利用し
てネジ止めされる。なお、外周縁部分6における止め金
具8を利用した機械的固着手段を、内側梁部分7におけ
るような、吸着孔9と同様の吸着孔を利用した真空吸着
手段に代えてもよい。
【0021】図3および図4には、フォトマスク1の縁
部が枠部材2に取り付けられている態様が詳細に示され
ている。特に図4から理解できるように、内側梁部分7
の内部には吸入ヘッダ12が形成されており、該吸入ヘ
ッダ12に連通する吸着孔9が内側梁部分7の表面に開
口している。図2ないし図4に示すように、吸着孔9は
内側梁部分7の長手方向に沿って2列設けられており、
それにより、内側梁部分7上では、隣接するフォトマス
クの縁部どうしが互いに近接して位置付けられている。
内側梁部分7上におけるフォトマスクの縁部の取り付け
を、止め金具8を用いて行うとすると、止め金具8の爪
がフォトマスクの厚さを越えて突出し、基板3とフォト
マスク1とを密着させようとするときに該爪が妨げとな
る。しかし、本実施例のように内側梁部分7上でのフォ
トマスクの縁部の取り付けを真空吸着手段で行うことに
より、基板3とフォトマスクとの密着が可能となる。
部が枠部材2に取り付けられている態様が詳細に示され
ている。特に図4から理解できるように、内側梁部分7
の内部には吸入ヘッダ12が形成されており、該吸入ヘ
ッダ12に連通する吸着孔9が内側梁部分7の表面に開
口している。図2ないし図4に示すように、吸着孔9は
内側梁部分7の長手方向に沿って2列設けられており、
それにより、内側梁部分7上では、隣接するフォトマス
クの縁部どうしが互いに近接して位置付けられている。
内側梁部分7上におけるフォトマスクの縁部の取り付け
を、止め金具8を用いて行うとすると、止め金具8の爪
がフォトマスクの厚さを越えて突出し、基板3とフォト
マスク1とを密着させようとするときに該爪が妨げとな
る。しかし、本実施例のように内側梁部分7上でのフォ
トマスクの縁部の取り付けを真空吸着手段で行うことに
より、基板3とフォトマスクとの密着が可能となる。
【0022】本発明による露光装置は、図2に示した複
数のフォトマスクおよびまたはないしのうちの
選択されたフォトマスクを、基板3上の露光領域5のう
ちの選択された分割露光領域に対向させて位置付けるた
めに、枠部材2と基板ホルダ4との間に相対移動を生じ
させる移動手段を備えている。この移動手段は、枠部材
2と基板ホルダ4との間に相対的なX方向、Y方向およ
びZ方向の移動ならびに相対的な回転移動をもたらすも
のとされる。かかる移動手段は、枠部材2または基板ホ
ルダ4のいずれか一方に連結させて設けてもよい。ある
いはまた、枠部材2および基板ホルダ4の双方にこのよ
うな移動手段が一つずつ連結されるようにしてもよい。
さらに、枠部材2および基板ホルダ4にはそれぞれ個別
の移動機構が連結されており、これらの移動機構の機能
を組み合わせることにより、前述したようなX、Y、Z
方向移動および回転移動が可能な移動手段が構成される
ようにしてもよい。
数のフォトマスクおよびまたはないしのうちの
選択されたフォトマスクを、基板3上の露光領域5のう
ちの選択された分割露光領域に対向させて位置付けるた
めに、枠部材2と基板ホルダ4との間に相対移動を生じ
させる移動手段を備えている。この移動手段は、枠部材
2と基板ホルダ4との間に相対的なX方向、Y方向およ
びZ方向の移動ならびに相対的な回転移動をもたらすも
のとされる。かかる移動手段は、枠部材2または基板ホ
ルダ4のいずれか一方に連結させて設けてもよい。ある
いはまた、枠部材2および基板ホルダ4の双方にこのよ
うな移動手段が一つずつ連結されるようにしてもよい。
さらに、枠部材2および基板ホルダ4にはそれぞれ個別
の移動機構が連結されており、これらの移動機構の機能
を組み合わせることにより、前述したようなX、Y、Z
方向移動および回転移動が可能な移動手段が構成される
ようにしてもよい。
【0023】図1の実施例について、まず、枠部材2に
連結された移動手段である枠部材移動機構について説明
する。フォトマスク1を取り付けた枠部材2は、金具1
3によって第1のベース14に固定されている。この第
1のベース14は、X方向(図1の紙面に垂直な方向)
に移動可能なように、ボールネジおよびモータ15、リ
ニアベアリング16を利用したX方向移動機構を介して
第2のベース17に取り付けられている。また、該第2
のベース17は、Y方向(図1で上下方向)に移動可能
なように、ボールネジおよびモータ18、リニアベアリ
ング19を利用したY方向移動機構を介して第3のベー
ス20に取り付けられている。したがって、これらX方
向移動機構およびY方向移動機構からなる枠部材移動機
構は、枠部材2がX方向およびY方向に任意に移動する
ことを可能にする。なお、枠部材移動機構がさらに、枠
部材2をZ方向に移動させるためのZ方向移動機構およ
び枠部材2をその面内で回転移動させるための回転移動
機構のいずれか一方または双方を備えるようにしてもよ
い。
連結された移動手段である枠部材移動機構について説明
する。フォトマスク1を取り付けた枠部材2は、金具1
3によって第1のベース14に固定されている。この第
1のベース14は、X方向(図1の紙面に垂直な方向)
に移動可能なように、ボールネジおよびモータ15、リ
ニアベアリング16を利用したX方向移動機構を介して
第2のベース17に取り付けられている。また、該第2
のベース17は、Y方向(図1で上下方向)に移動可能
なように、ボールネジおよびモータ18、リニアベアリ
ング19を利用したY方向移動機構を介して第3のベー
ス20に取り付けられている。したがって、これらX方
向移動機構およびY方向移動機構からなる枠部材移動機
構は、枠部材2がX方向およびY方向に任意に移動する
ことを可能にする。なお、枠部材移動機構がさらに、枠
部材2をZ方向に移動させるためのZ方向移動機構およ
び枠部材2をその面内で回転移動させるための回転移動
機構のいずれか一方または双方を備えるようにしてもよ
い。
【0024】次に、基板ホルダ4に連結された基板ホル
ダ移動機構について説明する。基板ホルダ4は、フォト
マスク1側の表面にて基板3を真空吸着保持するように
なされている。該基板ホルダ4は、XYθ方向移動機構
21を介してブロック22に取り付けられており、その
結果、基板3は、X方向およびY方向に移動可能である
とともに、その面内で回転角度位置を変えることができ
る。さらに、ブロック22は、ボールネジおよびモータ
23、リニアベアリング24を利用したZ方向移動機構
により、Z方向(図1において左右方向)に移動可能な
ようにレール25上に取り付けられている。したがっ
て、基板3は、フォトマスク1に対して近接または離反
するように移動可能となっている。これらXYθ方向移
動機構21およびZ方向移動機構からなる基板ホルダ移
動機構は、基板ホルダ4がX方向、Y方向、Z方向およ
びθ方向に任意に移動することを可能にする。
ダ移動機構について説明する。基板ホルダ4は、フォト
マスク1側の表面にて基板3を真空吸着保持するように
なされている。該基板ホルダ4は、XYθ方向移動機構
21を介してブロック22に取り付けられており、その
結果、基板3は、X方向およびY方向に移動可能である
とともに、その面内で回転角度位置を変えることができ
る。さらに、ブロック22は、ボールネジおよびモータ
23、リニアベアリング24を利用したZ方向移動機構
により、Z方向(図1において左右方向)に移動可能な
ようにレール25上に取り付けられている。したがっ
て、基板3は、フォトマスク1に対して近接または離反
するように移動可能となっている。これらXYθ方向移
動機構21およびZ方向移動機構からなる基板ホルダ移
動機構は、基板ホルダ4がX方向、Y方向、Z方向およ
びθ方向に任意に移動することを可能にする。
【0025】本発明の露光装置によって、図2の(ロ)
(ニ)に示した2枚または4枚のフォトマスクおよび
またはないしのうちの選択されたフォトマスク上
のパターンのみを、基板3の露光領域5のうちの選択さ
れた分割露光領域に転写するときに、本実施例では図1
および図5に示すようなシャッタ装置26が用いられ
る。図1に示すように、シャッタ装置26はフォトマス
ク1の光源側(図1で左側)にて第1のベース14に取
り付けられている。図5に示すように、シャッタ装置2
6は、駆動装置27(詳細は図示せず)と、該駆動装置
27によってX方向(図5において左右方向)にスライ
ド可能なように取り付けられた4枚のシャッタ部材28
(それぞれ符号ないしが付されている)とを備えて
いる。4枚のシャッタ部材28は、駆動装置27によっ
て個別に選択的に作動可能とされている。(イ)には、
ないしの4枚のシャッタ部材28がすべて閉じられ
て基板3の露光領域5全体を覆っている状態が示されて
いる。(ロ)では、のシャッタ部材28のみがX方向
にスライドして開かれ、基板3の露光領域5のうち4分
の1の面積の分割露光領域のみが光源からの光線の照射
を受けることができるようになされている。(ハ)にお
いては、およびの2枚のシャッタ部材28がX方向
に移動し、露光領域5のうち2分の1の面積の分割露光
領域が光線の照射を受けるようになされている。
(ニ)に示した2枚または4枚のフォトマスクおよび
またはないしのうちの選択されたフォトマスク上
のパターンのみを、基板3の露光領域5のうちの選択さ
れた分割露光領域に転写するときに、本実施例では図1
および図5に示すようなシャッタ装置26が用いられ
る。図1に示すように、シャッタ装置26はフォトマス
ク1の光源側(図1で左側)にて第1のベース14に取
り付けられている。図5に示すように、シャッタ装置2
6は、駆動装置27(詳細は図示せず)と、該駆動装置
27によってX方向(図5において左右方向)にスライ
ド可能なように取り付けられた4枚のシャッタ部材28
(それぞれ符号ないしが付されている)とを備えて
いる。4枚のシャッタ部材28は、駆動装置27によっ
て個別に選択的に作動可能とされている。(イ)には、
ないしの4枚のシャッタ部材28がすべて閉じられ
て基板3の露光領域5全体を覆っている状態が示されて
いる。(ロ)では、のシャッタ部材28のみがX方向
にスライドして開かれ、基板3の露光領域5のうち4分
の1の面積の分割露光領域のみが光源からの光線の照射
を受けることができるようになされている。(ハ)にお
いては、およびの2枚のシャッタ部材28がX方向
に移動し、露光領域5のうち2分の1の面積の分割露光
領域が光線の照射を受けるようになされている。
【0026】図5では、シャッタ装置26を、図2
(ハ)(ニ)に示したようなフォトマスクを4枚取り付
け可能な枠部材2とともに使用した例を図示したが、図
2(イ)(ロ)に示したようなフォトマスクを2枚取り
付け可能な枠部材2とともに用いることも可能である。
この場合、2枚のフォトマスクに対応する大きさの2枚
のシャッタ部材28を備えるようにしてもよい。
(ハ)(ニ)に示したようなフォトマスクを4枚取り付
け可能な枠部材2とともに使用した例を図示したが、図
2(イ)(ロ)に示したようなフォトマスクを2枚取り
付け可能な枠部材2とともに用いることも可能である。
この場合、2枚のフォトマスクに対応する大きさの2枚
のシャッタ部材28を備えるようにしてもよい。
【0027】以上のような構成の露光装置によって行わ
れる分割露光処理方法を説明する。まず、露光装置から
外された状態の枠部材2に複数(例えば2枚または4
枚)のフォトマスク1が止め金具8によって固定され
る。次に、枠部材2は手動または自動で第1のベース1
4に金具13によって固定される。
れる分割露光処理方法を説明する。まず、露光装置から
外された状態の枠部材2に複数(例えば2枚または4
枚)のフォトマスク1が止め金具8によって固定され
る。次に、枠部材2は手動または自動で第1のベース1
4に金具13によって固定される。
【0028】例えば枠部材2に2枚のフォトマスクが取
り付けられ、基板3の露光領域5を2つの分割露光領域
ごとに露光処理する場合には、まず、前述した枠部材移
動機構および基板ホルダ移動機構のいずれか一方または
双方を用いて、図2(ロ)のフォトマスク上のパター
ンの位置に、基板3上の所定の分割露光領域(露光領域
5全体の2分の1の面積)がほぼ対応するようにしてお
く。また、基板ホルダ移動機構のZ方向移動機構によ
り、基板3をフォトマスクに対して所定の距離になる
ようにしておく。
り付けられ、基板3の露光領域5を2つの分割露光領域
ごとに露光処理する場合には、まず、前述した枠部材移
動機構および基板ホルダ移動機構のいずれか一方または
双方を用いて、図2(ロ)のフォトマスク上のパター
ンの位置に、基板3上の所定の分割露光領域(露光領域
5全体の2分の1の面積)がほぼ対応するようにしてお
く。また、基板ホルダ移動機構のZ方向移動機構によ
り、基板3をフォトマスクに対して所定の距離になる
ようにしておく。
【0029】次に、第3のベース20に設けたCCDカ
メラ(図示せず)によって、フォトマスクとこれに対
応する基板3上の分割露光領域との双方の周縁にそれぞ
れ形成された位置合わせマーク(図示せず)を読み取
り、そのデータを演算処理して、双方の位置合わせマー
ク間の「位置ずれ量」を算出し、その結果に基づいて、
基板ホルダ4と枠部材2との間に、必要な相対的XYZ
θ方向移動を生じさせることにより、フォトマスクと
基板3上の分割露光領域との双方における位置合わせマ
ーク間の整合を行う。かかる整合作業は、枠部材移動機
構および基板ホルダ移動機構のいずれか一方または双方
を用いて行うことができる。
メラ(図示せず)によって、フォトマスクとこれに対
応する基板3上の分割露光領域との双方の周縁にそれぞ
れ形成された位置合わせマーク(図示せず)を読み取
り、そのデータを演算処理して、双方の位置合わせマー
ク間の「位置ずれ量」を算出し、その結果に基づいて、
基板ホルダ4と枠部材2との間に、必要な相対的XYZ
θ方向移動を生じさせることにより、フォトマスクと
基板3上の分割露光領域との双方における位置合わせマ
ーク間の整合を行う。かかる整合作業は、枠部材移動機
構および基板ホルダ移動機構のいずれか一方または双方
を用いて行うことができる。
【0030】なお、この位置合わせマーク間の整合作業
の間、少なくともフォトマスクおよびこれに対応する
基板3の分割露光領域を覆うためのシャッタ部材28
は、X方向外方に移動され、CCDカメラによる位置合
わせマークの読み取りを可能にしている。
の間、少なくともフォトマスクおよびこれに対応する
基板3の分割露光領域を覆うためのシャッタ部材28
は、X方向外方に移動され、CCDカメラによる位置合
わせマークの読み取りを可能にしている。
【0031】次に、光源からの紫外線UVにより、基板
3上の上記分割露光領域の露光処理が行われるが、この
ときのシャッタ装置26は、図5(ハ)におけるよう
に、2枚のシャッタ部材およびがX方向外方に移動
して所定の分割露光領域への紫外線UVの照射を許容
し、一方、残りの2枚のシャッタ部材およびは残り
の分割露光領域を覆う位置とされ、該残りの分割露光領
域に紫外線UVが照射されないようにする。
3上の上記分割露光領域の露光処理が行われるが、この
ときのシャッタ装置26は、図5(ハ)におけるよう
に、2枚のシャッタ部材およびがX方向外方に移動
して所定の分割露光領域への紫外線UVの照射を許容
し、一方、残りの2枚のシャッタ部材およびは残り
の分割露光領域を覆う位置とされ、該残りの分割露光領
域に紫外線UVが照射されないようにする。
【0032】次に、フォトマスクがこれに対応する未
処理(未露光)の分割露光領域に対応するよう、前述し
た枠部材移動機構および基板ホルダ移動機構のいずれか
一方または双方により、フォトマスクと未処理分割露
光領域との間の相対的な位置決め作業が行われる。フォ
トマスクに近接して配置されているフォトマスク
と、処理済みの分割露光領域に隣接する未処理分割露光
領域との間の相対的な位置決めを行うための相対移動量
は、わずかなものであるので、多くの時間は要しない。
フォトマスクと未処理分割露光領域との間における位
置合わせマーク間の整合作業および紫外線UVの照射に
よる露光処理は、前述した方法と同様である。露光処理
時のシャッタ部材28の位置は、図5(ハ)の状態とは
逆で、シャッタ部材およびがX方向外方に移動して
紫外線UVの通過を許容し、シャッタ部材およびが
X方向内方に移動して既処理分割露光領域を覆うように
なされている。
処理(未露光)の分割露光領域に対応するよう、前述し
た枠部材移動機構および基板ホルダ移動機構のいずれか
一方または双方により、フォトマスクと未処理分割露
光領域との間の相対的な位置決め作業が行われる。フォ
トマスクに近接して配置されているフォトマスク
と、処理済みの分割露光領域に隣接する未処理分割露光
領域との間の相対的な位置決めを行うための相対移動量
は、わずかなものであるので、多くの時間は要しない。
フォトマスクと未処理分割露光領域との間における位
置合わせマーク間の整合作業および紫外線UVの照射に
よる露光処理は、前述した方法と同様である。露光処理
時のシャッタ部材28の位置は、図5(ハ)の状態とは
逆で、シャッタ部材およびがX方向外方に移動して
紫外線UVの通過を許容し、シャッタ部材およびが
X方向内方に移動して既処理分割露光領域を覆うように
なされている。
【0033】図2(ハ)(ニ)に示すように、枠部材2
が4枚のフォトマスクないしを取り付けるようにな
され、基板3上の露光領域5を4つの分割露光領域ごと
に露光処理する場合には、選択されたフォトマスクと選
択された分割露光領域との概略的な相対的位置決め、双
方の位置合わせマークどうしの整合作業、そして紫外線
UVによる露光処理は、各フォトマスクないしと、
露光領域5全体の4分の1の面積を有する分割露光領域
との間で、上述した2分割露光方式と同様にしてそれぞ
れ行われる。紫外線UVによる露光処理時のシャッタ部
材28は、処理すべき分割露光領域に対応するシャッタ
部材のみがX方向外方に移動して紫外線UVの通過を許
容し、他の領域に対応するシャッタ部材はすべてX方向
内方に移動されて該他の領域を覆うようにされる。
が4枚のフォトマスクないしを取り付けるようにな
され、基板3上の露光領域5を4つの分割露光領域ごと
に露光処理する場合には、選択されたフォトマスクと選
択された分割露光領域との概略的な相対的位置決め、双
方の位置合わせマークどうしの整合作業、そして紫外線
UVによる露光処理は、各フォトマスクないしと、
露光領域5全体の4分の1の面積を有する分割露光領域
との間で、上述した2分割露光方式と同様にしてそれぞ
れ行われる。紫外線UVによる露光処理時のシャッタ部
材28は、処理すべき分割露光領域に対応するシャッタ
部材のみがX方向外方に移動して紫外線UVの通過を許
容し、他の領域に対応するシャッタ部材はすべてX方向
内方に移動されて該他の領域を覆うようにされる。
【0034】図6および図7には、フォトマスク1との
気密性保持を図るのに適した枠部材2の変形例を示す。
気密性保持を図るのに適した枠部材2の変形例を示す。
【0035】基板3とフォトマスク1とを真空吸引によ
り密着させる必要がある場合、フォトマスク1と枠部材
との間の気密性を保持しなければならない。もし、フォ
トマスク1と枠部材2との間にゴム等の弾性封止部材を
挿入して用いるとすれば、該弾性封止部材の変形により
フォトマスク1に曲げ力が加わり、フォトマスクの平面
性が維持できなくなる。その結果、位置合わせマークの
整合作業時および紫外線UVによる露光時にフォトマス
ク1と基板3との距離が一定に保てなくなってしまう。
り密着させる必要がある場合、フォトマスク1と枠部材
との間の気密性を保持しなければならない。もし、フォ
トマスク1と枠部材2との間にゴム等の弾性封止部材を
挿入して用いるとすれば、該弾性封止部材の変形により
フォトマスク1に曲げ力が加わり、フォトマスクの平面
性が維持できなくなる。その結果、位置合わせマークの
整合作業時および紫外線UVによる露光時にフォトマス
ク1と基板3との距離が一定に保てなくなってしまう。
【0036】図6および図7に示す枠部材2は、こうし
た欠点が解消できる構成を有している。この枠部材2
は、その外周縁にて、対向する基板ホルダ4に向かって
突出する封止部材29を有している。該封止部材29
は、基板ホルダ4の対向面に当接することにより、枠部
材2と基板ホルダ4との間の気密性を保つことができ
る。一方、枠部材2とフォトマスク1との間の気密性
は、フォトマスク1を取り付けた枠部材2の面とは反対
側の面から、枠部材2とフォトマスク1との間を粘着性
のテープ30で封止することにより行われる。図3およ
び図4に示す実施例の枠部材2のように、枠部材2とフ
ォトマスク1との間が直角をなしていると、両者間にテ
ープ30を密着させて貼ることは難しい。このテープ3
0の貼付を行いやすくするため、図6および図7の実施
例では、枠部材2の、フォトマスク1との接続部分が、
フォトマスク1の隣接面31と鈍角をなす傾斜面32と
されている。これによって、隣接面31と傾斜面32と
にまたがってテープ30を密着させて貼ることが容易に
なる。また、フォトマスク1に不要な力が加わって変形
することもない。
た欠点が解消できる構成を有している。この枠部材2
は、その外周縁にて、対向する基板ホルダ4に向かって
突出する封止部材29を有している。該封止部材29
は、基板ホルダ4の対向面に当接することにより、枠部
材2と基板ホルダ4との間の気密性を保つことができ
る。一方、枠部材2とフォトマスク1との間の気密性
は、フォトマスク1を取り付けた枠部材2の面とは反対
側の面から、枠部材2とフォトマスク1との間を粘着性
のテープ30で封止することにより行われる。図3およ
び図4に示す実施例の枠部材2のように、枠部材2とフ
ォトマスク1との間が直角をなしていると、両者間にテ
ープ30を密着させて貼ることは難しい。このテープ3
0の貼付を行いやすくするため、図6および図7の実施
例では、枠部材2の、フォトマスク1との接続部分が、
フォトマスク1の隣接面31と鈍角をなす傾斜面32と
されている。これによって、隣接面31と傾斜面32と
にまたがってテープ30を密着させて貼ることが容易に
なる。また、フォトマスク1に不要な力が加わって変形
することもない。
【0037】
【発明の効果】本発明の露光装置によれば、生産性の向
上を図るべく大型の基板を使用した場合において、これ
に対応する一枚の大きなフォトマスクを用いる代わり
に、小さなフォトマスクを複数用いてこれらを単一の枠
部材に取り付け、一体的に相対移動させながら、選択さ
れたフォトマスクおよびこれに対応するように基板上で
選択された分割露光領域ごとに露光処理を順次行うこと
ができる。小さなフォトマスクは、大きなフォトマスク
に比べて安価かつ容易に製作でき、しかも位置合わせ精
度も高い。
上を図るべく大型の基板を使用した場合において、これ
に対応する一枚の大きなフォトマスクを用いる代わり
に、小さなフォトマスクを複数用いてこれらを単一の枠
部材に取り付け、一体的に相対移動させながら、選択さ
れたフォトマスクおよびこれに対応するように基板上で
選択された分割露光領域ごとに露光処理を順次行うこと
ができる。小さなフォトマスクは、大きなフォトマスク
に比べて安価かつ容易に製作でき、しかも位置合わせ精
度も高い。
【0038】小さなフォトマスクを一枚だけ用いるので
はなく、複数枚用いるので、選択されたフォトマスクと
これに対応する分割露光領域との位置決めもわずかな相
対移動量で行うことができる。また、分割露光領域ごと
にフォトマスクを交換する必要もないので、大きなタイ
ムロスを無くすことができる。
はなく、複数枚用いるので、選択されたフォトマスクと
これに対応する分割露光領域との位置決めもわずかな相
対移動量で行うことができる。また、分割露光領域ごと
にフォトマスクを交換する必要もないので、大きなタイ
ムロスを無くすことができる。
【図1】本発明による露光装置の一実施例の断面図であ
り、光源が配置されている部分を省略してある。
り、光源が配置されている部分を省略してある。
【図2】枠部材とこれに取り付けられたフォトマスクと
を示す正面図であり、(イ)はマスク2枚用の枠部材、
(ロ)はこれに2枚のマスクを取り付けた状態、(ハ)
はマスク4枚用の枠部材、(ニ)はこれに4枚のマスク
を取り付けた状態をそれぞれ示している。(ロ)および
(ニ)は図1におけるC−C矢視図に相当する。
を示す正面図であり、(イ)はマスク2枚用の枠部材、
(ロ)はこれに2枚のマスクを取り付けた状態、(ハ)
はマスク4枚用の枠部材、(ニ)はこれに4枚のマスク
を取り付けた状態をそれぞれ示している。(ロ)および
(ニ)は図1におけるC−C矢視図に相当する。
【図3】枠部材にフォトマスクが取り付けられた状態を
示す断面図であり、図2におけるA−A断面図に相当す
る。
示す断面図であり、図2におけるA−A断面図に相当す
る。
【図4】枠部材の内側梁部分において互いに隣接する2
枚のフォトマスクの縁部が真空吸着保持される状態を示
す断面図であり、図3における円Bで囲んだ部分の拡大
図に相当する。
枚のフォトマスクの縁部が真空吸着保持される状態を示
す断面図であり、図3における円Bで囲んだ部分の拡大
図に相当する。
【図5】シャッタ装置を示す背面図であり、図1におけ
るB−B矢視図に相当する。(イ)は4枚のシャッタ部
材がすべて閉じられた状態、(ロ)は1枚のシャッタ部
材のみが開かれた状態、(ハ)は2枚のシャッタ部材の
みが開かれた状態をそれぞれ示す。
るB−B矢視図に相当する。(イ)は4枚のシャッタ部
材がすべて閉じられた状態、(ロ)は1枚のシャッタ部
材のみが開かれた状態、(ハ)は2枚のシャッタ部材の
みが開かれた状態をそれぞれ示す。
【図6】枠部材にフォトマスクが取り付けられた状態を
示す断面図であり、図3と同様、図2におけるA−A断
面図に相当するが、この実施例の枠部材は密封用の構成
を有している。
示す断面図であり、図3と同様、図2におけるA−A断
面図に相当するが、この実施例の枠部材は密封用の構成
を有している。
【図7】図6のうち、密封用の構成を有する部分を拡大
した断片図である。
した断片図である。
1 フォトマスク、2 枠部材、3 基板、4 基板ホ
ルダ、5 露光領域、6外周縁部分、7 内側梁部分、
8 止め金具、9 吸着孔、10 位置決めピン、11
ねじ穴、12 吸入ヘッダ、13 金具、14 第1
のベース、15ボールネジおよびモータ、16 リニア
ベアリング、17 第2のベース、18 ボールネジお
よびモータ、19 リニアベアリング、20 第3のベ
ース、21 XYθ方向移動機構、22 ブロック、2
3 ボールネジおよびモータ、24 リニアベアリン
グ、25 レール、26 シャッタ装置、27 駆動装
置、28 シャッタ部材、29 封止部材、30 テー
プ、31 フォトマスクの隣接面、32 枠部材の傾斜
面。
ルダ、5 露光領域、6外周縁部分、7 内側梁部分、
8 止め金具、9 吸着孔、10 位置決めピン、11
ねじ穴、12 吸入ヘッダ、13 金具、14 第1
のベース、15ボールネジおよびモータ、16 リニア
ベアリング、17 第2のベース、18 ボールネジお
よびモータ、19 リニアベアリング、20 第3のベ
ース、21 XYθ方向移動機構、22 ブロック、2
3 ボールネジおよびモータ、24 リニアベアリン
グ、25 レール、26 シャッタ装置、27 駆動装
置、28 シャッタ部材、29 封止部材、30 テー
プ、31 フォトマスクの隣接面、32 枠部材の傾斜
面。
Claims (9)
- 【請求項1】 感光レジスト材料の層を備えた露光領域
を表面に有する基板に接触または近接するようにして配
置されたフォトマスクを通して、光源からの光線を前記
露光領域に照射することにより、前記フォトマスクに描
かれたパターンを基板表面に転写するための露光装置に
おいて、 複数のフォトマスクが取り付けられる枠部材と、 前記基板を保持する基板ホルダと、 前記複数のフォトマスクのうちの選択されたフォトマス
クを前記露光領域のうちの選択された分割露光領域に対
向させて位置づけるべく、前記枠部材と前記基板ホルダ
との間の相対移動を可能とする移動手段と、 を備えることを特徴とする露光装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の露光装置において、 前記移動手段が、前記枠部材に連結された枠部材移動機
構を含むことを特徴とする露光装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の露光装置にお
いて、 前記移動手段が、前記基板ホルダに連結された基板ホル
ダ移動機構を含むことを特徴とする露光装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の露
光装置において、 前記移動手段が、前記枠部材と前記基板ホルダとの間の
相対的なX、Y、Z方向移動および回転移動を可能とし
ていることを特徴とする露光装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の露
光装置において、 前記枠部材が、外周縁部分と、該外周縁部分の互いに対
向する部分間に延びる内側梁部分とからなり、 前記外周縁部分が、前記フォトマスクの縁部を該外周縁
部分上に取り付けるための機械的固着保持手段を有して
おり、前記内側梁部分が、前記フォトマスクの縁部を該
内側梁部分に取り付けるための真空吸着保持手段を有し
ており、 前記内側梁部分上では隣接するフォトマスクの縁部どう
しが互いに近接して位置づけられるようになされてい
る、 ことを特徴とする露光装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の露
光装置において、 前記枠部材が、外周縁部分と、該外周縁部分の互いに対
向する部分間に延びる内側梁部分とからなり、 前記外周縁部分が、前記フォトマスクの縁部を該外周縁
部分上に取り付けるための真空吸着保持手段を有してお
り、前記内側梁部分が、前記フォトマスクの縁部を該内
側梁部分に取り付けるための真空吸着保持手段を有して
おり、 前記内側梁部分上では隣接するフォトマスクの縁部どう
しが互いに近接して位置づけられるようになされてい
る、 ことを特徴とする露光装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の露
光装置において、 前記選択されたフォトマスク上のパターンのみをこれに
対向する前記選択された分割露光領域に転写するとき
に、該選択された分割露光領域への前記光線の照射を許
容するとともに他の分割露光領域を覆うべく選択的に作
動可能なシャッタ装置、をさらに備えることを特徴とす
る露光装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の露光装置において、 前記シャッタ装置が前記フォトマスクの光源側に配置さ
れていることを特徴とする露光装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の露
光装置において、 前記枠部材が、前記フォトマスクとの接続部分にて該フ
ォトマスクの隣接面と鈍角をなす傾斜面を有しており、
該隣接面と傾斜面とにまたがって密封用のテープを貼付
可能となされていることを特徴とする露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9289626A JPH11125910A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9289626A JPH11125910A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11125910A true JPH11125910A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17745681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9289626A Pending JPH11125910A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11125910A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6568356B1 (en) | 2000-07-12 | 2003-05-27 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Cooling water flow control system for internal combustion engine |
-
1997
- 1997-10-22 JP JP9289626A patent/JPH11125910A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6568356B1 (en) | 2000-07-12 | 2003-05-27 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Cooling water flow control system for internal combustion engine |
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