JPH11125723A - 測定プローブ - Google Patents

測定プローブ

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JPH11125723A
JPH11125723A JP9288573A JP28857397A JPH11125723A JP H11125723 A JPH11125723 A JP H11125723A JP 9288573 A JP9288573 A JP 9288573A JP 28857397 A JP28857397 A JP 28857397A JP H11125723 A JPH11125723 A JP H11125723A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易でありながらも、S/N比の高い
測定が可能な測定プローブを提供する。 【解決手段】 本発明の測定プローブ1は、照明用ファ
イバー束2が受光用ファイバー束3を中心とした同心状
に配置され、受光用ファイバー束3の周面、即ち両ファ
イバー束2,3の境界部には、遮光用皮膜4が設けられ
ている。又、両ファイバー束2,3の先端面は平面に構
成されており、この端面には透明部材5が設けられてい
る。更に、照明用ファイバー束2と透明部材5の外周に
は支持部材6が設けられている。そして、被検体7の測
定領域に到達する照明総光量と照明用ファイバー束2か
らの照射総光量とがほぼ等しくなるようにすることで、
被検体7からの反射光に基づく測定用の信号成分を大き
くすることができると共に、被検体7以外からの反射光
によるノイズ成分を軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡等と併用さ
れ、生体粘膜等の被検体の反射スペクトルの測定に用い
られる測定プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡には処置用チャンネル孔
が設けられている。そこで、内視鏡の体腔内挿入時に、
体外より前記チャンネル孔を通じて測定プローブを挿入
し、生体粘膜の反射スペクトルを測定する方法が検討さ
れている。この種の反射スペクトル測定では、照明用の
光ファイバー束と受光用の光ファイバー束とからなる測
定プローブが用いられる。図8は、特開昭63−234
940公報に開示されている従来の測定プローブの先端
部の構成を示す断面図である。ここに示すように、測定
プローブ11は、照明用ファイバー束12が受光用ファ
イバー束13を中心とした同心状に形成されると共に、
照明用ファイバー束12の照射端面が凹状テーパー面状
に形成されている。そして、このような測定プローブ1
1の先端部を生体粘膜等の被検体に密着させた状態で、
照明用ファイバー束12から被検体に向けて照明光を照
射し、被検体からの反射光を受光用ファイバー束13で
受光して図示しないスペクトル測定装置へ導き、被検体
の反射スペクトルの測定を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な測定プローブは内視鏡のチャンネル孔に挿入可能なよ
うに、その先端の外径を細くする必要がある。このた
め、測定プローブ先端部での受光用ファイバー束及び照
明用ファイバー束の断面積を大きくすることができな
い。この結果、被検体からの反射光を受光する受光面の
面積が小さくなり、被検体の反射スペクトルを測定する
ために形成される信号成分が弱くなるという問題が生じ
る。
【0004】又、一般に、照明光量を増加させるために
は、照明用ファイバー束には開口角の大きな光ファイバ
ーが用いられる。このため、例えば図8に示された測定
プローブ11では、照明用ファイバー束12から射出さ
れた照明光の一部は被検体まで届かずに測定プローブ1
1の先端内周面(保護皮膜14の先端に形成された硬性
筒状部14aの内面)で反射を繰り返し、受光用ファイ
バー束13で受光されることになる。この受光成分は、
被検体の反射スペクトル情報をもっていないために、ノ
イズ成分となるという問題が生じる。
【0005】又、生体粘膜等の被検体面での反射は拡散
反射であることから、被検体で反射した光のうち前記硬
性筒状部14aの内面で更に反射されるものもある。一
般に、この硬性筒状部14aの内面で反射した光は、そ
の反射スペクトルが変化する。よって、被検体の反射ス
ペクトルも変化するために、この受光成分はノイズ成分
を含むことになる。尚、被検体の種類や状態によって拡
散反射の度合いが変化するため、ノイズ成分を推定する
ことは困難である。
【0006】このようなノイズ成分を軽減するために、
例えば特開昭63−234940号公報では、測定プロ
ーブの先端内周部に黒色塗料を塗布する等光吸収物質の
層を設けるような処理を施し、入射した光を吸収させる
方法が示されているが、その入射光全てを吸収すること
は不可能である。よって、ノイズ成分は残ることにな
る。
【0007】更に、この他の方法としては、例えば、照
明用ファイバーと受光用ファイバーの端面に、夫々の偏
光方向が直交するように偏光子(光の波動の特定方向の
成分だけを透過させる素子)を配置することも考えられ
る。被検体からの反射光は全方向に偏光方向を有するの
に対し、測定プローブの先端内周部で反射を繰り返して
受光部に到達した光は偏光方向が維持されているため
に、受光用ファイバーの端面上の偏光子を透過できな
い。よって、ノイズ成分を軽減することができる。しか
し、照明用ファイバーからの照明光も被検体からの反射
光も、偏光子を透過する際にその光量が半減してしまう
ために、被検体からの反射光による信号成分はより弱く
なる。
【0008】そこで、かかる従来技術の有する問題点に
鑑み、本発明は、製造が容易でありながらも、S/N比
の高い測定が可能な測定プローブを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による測定プローブは、光源からの光を被検
体に照射する照明用ファイバーと、前記被検体からの反
射光を受光しスペクトル測定装置へ導く受光用ファイバ
ーとからなり、前記照明用ファイバーと前記受光用ファ
イバーとは一体化され、且つ以下に示す条件式を満足す
るようにしたことを特徴とする。 Eb /Ei ≧0.8 但し、Ei は前記照明用ファイバーから射出される照明
光の総光量を、Eb は前記被検体の測定領域に到達する
照明光の総光量を示す。
【0010】又、本発明の測定プローブは、前記照明用
ファイバーからの照明光が前記測定プローブ端面を透過
し被検体で反射された後、再度前記測定プローブ端面を
透過し前記受光用ファイバーに入射する際、以下に示す
条件式を満足するようにしたことを特徴とする。 S1 /S2 ≧0.8 但し、S1 は前記測定プローブ端面における光が透過す
る領域の面積を、S2は前記測定プローブ端面上での前
記受光用ファイバーから見た受光面積を示す。
【0011】更に、本発明の測定プローブは、光源から
の光を被検体に照射する照明用ファイバーと、前記被検
体からの反射光を受光しスペクトル測定装置へ導く受光
用ファイバーとからなり、前記照明用ファイバーと前記
受光用ファイバーとは一体化され、前記照明用ファイバ
ー及び前記受光用ファイバーの被検体に対向する端面に
は透明部材が設けられ、且つ以下に示す条件式の少なく
とも一方を満足するようにしたことを特徴とする。 Eb /Ei ≧0.8 S1 /S2 ≧0.8 但し、Ei は前記照明用ファイバーから射出される照明
光の総光量を、Eb は前記被検体の測定領域に到達する
照明光の総光量を示す。又、S1 は前記測定プローブ端
面における光が透過する領域の面積を、S2 は前記測定
プローブ端面上での前記受光用ファイバーから見た受光
面積を示す。
【0012】又、本発明の測定プローブでは、前記受光
用ファイバーを中心とする同心状に前記照明用ファイバ
ーを配置し、この照明用ファイバーの開口角を前記受光
用ファイバーの開口角以下になるようにしている。一
方、前記照明用ファイバーを中心とする同心状に前記受
光用ファイバーを配置し、この受光用ファイバーの開口
角を前記照明用ファイバーの開口角以下になるようにし
てもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の測定プローブは高いS/
N比での測定を可能とすることを目的としていることか
ら、まず、S/N比の高い測定を行うための条件につい
て述べる。
【0014】図9は、端面が平面に形成された一般的な
測定プローブの構成を示す断面図である。ここに示され
ているように、測定プローブ11の受光面における被検
体からの反射光の入射角度をθ’とすると、測定プロー
ブ11の受光面における前記反射光の照度はcos
4 θ’に比例して減少する。よって、被検体における測
定領域の中心部分からの反射光に比べて、その周辺部分
からの反射光の前記受光面への入射光量は少なくなるこ
とが分かる。このことから、S/N比の高い測定を行う
ために必要な被検体上の測定領域へ照射すべき照明光量
が導き出される。
【0015】ここで、図9に示された被検体の測定領域
からの反射光成分を信号成分とする。一方、被検体の測
定領域外からの反射光成分をノイズ成分とする。そし
て、具体的な数値を用いて、被検体の測定領域へ到達す
る照明光の割合とS/N比との関係をシミュレーション
から求めた結果が表1である。但し、被検体上での照明
光の強度(照度)分布は一定であり、被検体は完全拡散
面であるとする。
【0016】
【0017】図1は、本発明による測定プローブの先端
部の構成を示す断面図である。本発明の測定プローブ1
は、照明用ファイバー束2が受光用ファイバー束3を中
心とした同心状に配置され、受光用ファイバー束3の周
面、即ち両ファイバー束2,3の境界部には、遮光用皮
膜4が設けられている。又、両ファイバー束2,3の先
端面は平面に構成されており、この端面には透明部材5
が設けられている。更に、照明用ファイバー束2と透明
部材5の外周には支持部材6が設けられている。
【0018】ところで、図1に示された本発明の測定プ
ローブ1では、測定領域、即ち測定プローブ1の端面上
での光が透過する領域よりも、測定プローブ1の端面上
での照明用ファイバー束2から見た照明領域が大きくな
っている。よって、照明用ファイバー束2から照射され
た照明光のうち、被検体7の測定領域外に向かう照明光
は、測定プローブ1の先端内周部で反射を繰り返し、測
定領域に到達するか、又は測定領域に到達せずに受光さ
れる。測定プローブ1の先端内周部で反射した光はスペ
クトル分布が変化するためにノイズ成分となる。
【0019】このノイズ成分は、図9に示す被検体の測
定領域外に照射される照明光のなかで、被検体で反射さ
れて測定プローブ11の受光部に到達する成分に置き換
えて考えることができる。従って、表1に示された数値
を用いてS/N比を評価することができる。表1に示さ
れた数値例から、被検体7の測定領域内に到達する照明
光量が照明用ファイバー束2から射出される照射総光量
の80%以下の状態では、S/N比は概ね低くその変化
量も少ない。逆に、それが80%を越えると急激にS/
N比が高くなることが分かる。
【0020】次に、図2に示すように、本発明の測定プ
ローブ1の測定領域、即ち測定プローブ1の端面上での
光が透過する領域よりも、測定プローブ1の端面上での
受光用ファイバー束3から見た受光領域が大きくなって
いる場合、測定プローブ1の先端内周部も受光領域に含
まれることになる。
【0021】従って、被検体7からの反射光のうち、測
定プローブ1の先端内周部で反射され受光用ファイバー
束3へ到達するものが増大する。被検体7で反射された
光が測定プローブ1の先端内周部で反射する場合、スペ
クトルが変化するためにノイズ成分となる。よって、こ
のような被検体7からの反射光も図9に示された被検体
の測定領域外からの反射光と同等に考えられるため、表
1の数値を用いてS/N比を評価することができる。即
ち、表1では被検体上での照明光強度分布は一定である
としており、照明光量比が面積比と等しくなる。よっ
て、測定領域の面積即ち測定プローブ端面上での光が透
過する領域の面積が測定プローブ端面上での受光用ファ
イバーから見た受光面積の80%以下の状態では、S/
N比は概ね低くその変化量も小さい。逆に、それが80
%以上になると急激にS/N比が高くなる。
【0022】そこで、本発明による測定プローブは、良
好なS/N比を維持しながら被検体の反射スペクトルの
測定が可能なように、被検体の測定領域へ到達する照明
光の総光量が照明用ファイバーからの射出総光量の80
%以上となるようにした。即ち、本発明の測定プローブ
は、照明用ファイバーから射出される照明光の総光量E
i と、被検体の測定領域に到達する照明光の総光量Eb
との関係が、 Eb /Ei ≧0.8 ・・・・(1) を満足するように構成されている。
【0023】又、本発明の測定プローブは、条件式
(1)を満たすことを前提として、測定プローブ端面に
おける光が透過する領域の面積S1 と、測定プローブ端
面上での受光用ファイバーから見た受光面積S2 とが、 S1 /S2 ≧0.8 ・・・・(2) を満足していることが好ましい。
【0024】更に、本発明の測定ファイバーでは、照明
用ファイバー及び受光用ファイバーの被検体に対向する
端面に透明部材を設け、この透明部材の屈折率,厚さを
選択することで、測定プローブ端面上での照明用ファイ
バーから見た照明領域と受光用ファイバーから見た受光
領域を良好に設定できる。よって、かかる透明部材を設
けることにより、前述の条件式(1),(2)を満足す
ることは容易になる。
【0025】従って、本発明の測定プローブでは、照明
用ファイバー及び受光用ファイバーの被検体に対向する
端面に前記透明部材を設けることにより、少なくとも前
記条件式(1)又は(2)の一方を満足すれば、良好な
S/N比が維持される。
【0026】更に、受光用ファイバーを中心とする同心
状に照明用ファイバーを配置し、照明用ファイバーの開
口角を受光用ファイバーの開口角以下になるようにする
ことにより、照明用ファイバーから見た照明領域,受光
用ファイバーから見た受光領域と測定領域を等しく設定
することが容易になる。従って、更に容易に条件式
(1)及び/又は(2)を満足することができる。
【0027】更に、照明用ファイバーを中心とする同心
状に受光用ファイバーを配置し、受光用ファイバーの開
口角を照明用ファイバーの開口角以下になるようにする
ことにより、受光用ファイバーから見た受光領域,照明
用ファイバーから見た照明領域と測定領域を等しく設定
することが容易になる。従って、更に容易に条件式
(1)及び/又は(2)を満足することができる。
【0028】以上のように、本発明によれば、被検体の
測定領域に到達する照明総光量と照明用ファイバーから
の照射総光量とをほぼ等しくすることができ、被検体か
らの反射光により生成される信号成分を増強し、被検体
の測定領域外からの反射光が作りだすノイズ成分を軽減
できる。
【0029】更に、本発明の測定プローブ端面におい
て、光が透過する領域の面積よりも受光用ファイバーへ
入射する光が透過する領域の面積が小さくなるようにし
ているため、被検体からの反射光が測定プローブ先端内
周部で反射して生じるノイズ成分を軽減できる。
【0030】又、本発明の測定プローブは、照明用ファ
イバーと受光用ファイバーの被検体に対向する端面に配
置した透明部材の屈折率と厚さ、照明用ファイバー,受
光用ファイバーの開口角を選定することのみで、測定プ
ローブ端面上での照明用ファイバーから見た照明領域や
測定プローブ端面上での受光用ファイバーから見た受光
領域を制御できるため、構成は簡単で、製造も容易であ
る。
【0031】以下、図示した実施例に基づき本発明を詳
細に説明する。
【0032】第1実施例 図3は、本実施例にかかる測定プローブの先端部の構成
を示す断面図である。本実施例の測定プローブ1は、照
明用ファイバー束2が受光用ファイバー束3を中心とし
た同心状に配置され、受光用ファイバー束3の周面、即
ち両ファイバー束2,3の境界部には、遮光用皮膜4が
設けられている。又、両ファイバー束2,3の先端面は
平面に構成されており、この端面には透明部材5が設け
られている。更に、照明ファイバー束2と透明部材5の
外周には支持部材6が設けられている。このように構成
された測定プローブ1を被検体7とを接触させることに
より、被検体7の反射スペクトルの測定ができる。
【0033】本実施例の測定プローブ1において、受光
用ファイバー束3の外径を0.6mmφ、開口角を64
°とし、照明用ファイバー束2の外径を1.1mmφ、
内径を0.8mmφ、開口角を64°とした。又、透明
部材5には、外径1.4mmφ,屈折率1.52,厚さ
1.1mmのガラス材(BSL−7:オハラ(株)製)
を用いた。
【0034】かかる構成の測定プローブ1を用いた実験
データを図4及び5に示す。又、表2には本実施例の測
定プローブ1を用いて測定を行う場合をシミュレーショ
ンした結果を示す。図4,5及び表2において、夫々本
実施例の測定プローブ1との比較例として、透明部材5
として外径1.4mmφ、厚さ2.0mmのガラス材
(BSL−7:オハラ(株)製)、及び外径1.4mm
φ、厚さ2.0mmの単ファイバーを装着した場合のデ
ータも併記する。尚、比較例に用いられる前記ガラス材
の外周面には光を吸収する性質をもつ黒色塗料が塗布さ
れている。
【0035】
【0036】図4は被検体をおかない状態で測定を行っ
た実験結果を示すグラフある。測定値は測定プローブの
先端内周部において反射を繰り返した後に受光部に到達
したノイズ成分である。図4のグラフから厚さ1.1m
mのガラス材を装着した本実施例の測定プローブ1が最
もノイズ成分を抑制できることが分かる。
【0037】図5は標準白色板としてのBaSO4 を被
検体として測定を行った実験結果である。このグラフか
ら、本実施例の測定プローブ1と比較して、厚さ2.0
mmの単ファイバーを装着したものによる測定値が大き
いことが分かる。ただ、図4のグラフに示されたノイズ
成分よりも大きいため、2.0mmの単ファイバーを装
着したものは本実施例の測定プローブ1と比較してS/
N比は小さい。
【0038】更に、本実施例の測定プローブ1の別の数
値例として、受光用ファイバー束3の外径を0.6mm
φ、開口角を64°とし、照明用ファイバー束2の外径
を1.1mmφ、内径を0.8mmφ、開口角24°と
した。又、透明部材5には、外径1.4mmφ,屈折率
1.52,厚さ1.1mmのガラス材を用いることで、
測定プローブ1の端面上での照明用ファイバー束2から
見た照明領域と測定プローブ1の端面上での受光用ファ
イバー束3から見た受光領域は共に直径が1.4mmの
円形となり、照明領域,受光領域と測定領域とを一致さ
せることができる。
【0039】より一般的には、測定プローブ端面上での
照明用ファイバーから見た照明領域をΦA、測定プロー
ブ端面上での受光用ファイバーから見た受光領域をΦB
として、以下に示す条件式(3),(4)によりかかる
照明領域及び受光領域を制御することができる。尚、本
実施例の場合には、前記透明部材の屈折率と厚さ、ファ
イバーの開口角、ファイバーの径を選択することで、測
定プローブ端面上での受光用ファイバーから見た受光領
域及び測定プローブ端面上での照明用ファイバーから見
た照明領域を制御することができるため、測定プローブ
の製造も容易である。
【0040】 ΦA=α+2dtan{sin-1(sinθ1 /n)} ・・・・(3) ΦB=β+2dtan{sin-1(sinθ2 /n)} ・・・・(4) 但し、2θ1 :照明用ファイバーの開口角の大きさ 2θ2 :受光用ファイバーの開口角の大きさ α:照明用ファイバー束の外径の大きさ β:受光用ファイバー束の外径の大きさ n:透明部材の屈折率 d:透明部材の厚み である。
【0041】第2実施例 図6は本実施例にかかる測定プローブの先端部の構成を
示す断面図である。本実施例では、測定プローブ1と被
検体7とを接触させないで被検体7の反射スペクトルを
測定できる構成としている。本実施例の測定プローブ1
は、受光用ファイバー束3が照明用ファイバー束2を中
心とした同心状に配置され、両ファイバー束2,3の境
界部に、遮光用皮膜4が設けられている。又、両ファイ
バー束2,3の先端面は平面に構成されており、受光用
ファイバー束3の外周には支持部材6が設けられてい
る。
【0042】本実施例の測定プローブ1において、受光
用ファイバー束3の外径を1.1mmφ、内径を0.8
mmφ、開口角を24°とし、照明用ファイバー束2の
外径を0.6mmφ、開口角を24°とすることで、測
定プローブ1と被検体7との距離が10mmの場合、被
検体7上での受光用ファイバー束3からみた受光領域は
5.4mmφ、被検体7上での照明用ファイバー束3か
らみた照明領域は4.9mmφの円形となる。
【0043】本実施例によれば、測定プローブ1の先端
にガラス材等の光学部材を装着する必要がないため、測
定プローブ1の先端内周部で発生する反射光を原因とす
るノイズは生じない。又、被検体7上での測定領域は、
被検体7上での受光用ファイバー束3から見た受光領域
と常に一致する。更に、照明用ファイバー束2と受光用
ファイバー束3とに同様の開口角の光ファイバーを用い
ることにより、被検体7上での測定領域、即ち被検体7
上での受光用ファイバー束3から見た受光領域に全ての
照明光が導かれる。
【0044】尚、照明用ファイバー束2及び受光用ファ
イバー束3に小さい開口角を有する光ファイバーを用い
ることにより、被検体7上での測定領域と照明用ファイ
バー束2から見た照明領域とを小さくすることもでき
る。更に、大きな開口角を有する光ファイバーを用いる
場合に比べて、測定プローブ1と被検体7との距離の変
動に伴う、被検体7上での測定領域と照明用ファイバー
束2から見た照明領域の大きさの変化は小さくなる。
【0045】更に、図7は本発明による測定プローブの
全体構成及びこれと共に用いられるコントローラー本体
の概略構成を示す図である。測定プローブ1は途中から
照明用ファイバー束2と受光用ファイバー束3とに分岐
されている。照明用ファイバー束2及び受光用ファイバ
ー束3は、夫々コネクタを介してコントローラー本体8
に接続されている。コントローラー本体8の内部には、
分光器及び照明用の光源が内蔵されている(共に図示せ
ず)。
【0046】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、被検体
の測定領域に到達する照明総光量と照明用ファイバーか
らの照射総光量とをほぼ等しくすることができるため、
被検体からの反射光に基づく測定用の信号成分を大きく
することができると共に、被検体以外からの反射光によ
るノイズ成分を軽減できる。
【0047】更に、本発明の測定プローブ端面におい
て、光が透過する領域の面積よりも、受光用ファイバー
へ入射する光が透過する面積を小さく構成しているため
に、被検体からの反射光が測定プローブ先端内周面で反
射することにより生じるノイズ成分を軽減できる。
【0048】又、本発明の測定プローブでは、照明用フ
ァイバー及び受光用ファイバーの被検体に対向する端面
に配置された透明部材の屈折率や厚さ、照明用ファイバ
ー及び受光用ファイバーの開口角等を選定することによ
り、測定プローブ端面上での照明用ファイバーから見た
照明領域や測定プローブ端面上での受光用ファイバーか
ら見た受光領域を制御できるため、構成が簡単でしかも
製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測定プローブの先端部の構成を示
す断面図である。
【図2】本発明による測定プローブの先端部の構成を示
す断面図である。
【図3】第1実施例にかかる測定プローブの先端部の構
成を示す断面図である。
【図4】第1実施例の測定プローブを用いて、被検体が
ない状態で測定を行った実験結果を示すグラフである。
【図5】第1実施例の測定プローブを用いて、BaSO
4 を被検体として測定を行った実験結果を示すグラフで
ある。
【図6】第2実施例にかかる測定プローブの先端部の構
成を示す断面図である。
【図7】本発明による測定プローブの全体構成及びこれ
と共に用いられるコントローラ本体の概略構成を示す図
である。
【図8】従来の測定プローブの先端部の構成を示す断面
図である。
【図9】端面が平面に形成された一般的な測定プローブ
の先端部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1,11 測定プローブ 2,12 照明用ファイバー束 3,13 受光用ファイバー束 4 遮光用皮膜 5 透明部材 6 支持部材 7 被検体 8 コントローラー本体 14 保護皮膜 14a 硬性筒状部
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を被検体に照射する照明用
    ファイバーと、前記被検体からの反射光を受光しスペク
    トル測定装置へ導く受光用ファイバーとからなり、前記
    照明用ファイバーと前記受光用ファイバーとは一体化さ
    れ、且つ以下に示す条件式を満足するようにしたことを
    特徴とする測定プローブ。 Eb /Ei ≧0.8 但し、Ei は前記照明用ファイバーから射出される照明
    光の総光量を、Eb は前記被検体の測定領域に到達する
    照明光の総光量を示す。
  2. 【請求項2】 前記照明用ファイバーからの照明光が前
    記測定プローブ端面を透過し被検体で反射された後、再
    度前記測定プローブ端面を透過し前記受光用ファイバー
    に入射する際、以下に示す条件式を満足するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定プローブ。 S1 /S2 ≧0.8 但し、S1 は前記測定プローブ端面における光が透過す
    る領域の面積を、S2は前記測定プローブ端面上での前
    記受光用ファイバーから見た受光面積を示す。
  3. 【請求項3】 光源からの光を被検体に照射する照明用
    ファイバーと、前記被検体からの反射光を受光しスペク
    トル測定装置へ導く受光用ファイバーとからなり、前記
    照明用ファイバーと前記受光用ファイバーとは一体化さ
    れ、前記照明用ファイバー及び前記受光用ファイバーの
    前記被検体に対向する端面には透明部材が設けられ、且
    つ以下に示す条件式の少なくとも一方を満足するように
    したことを特徴とする測定プローブ。 Eb /Ei ≧0.8 S1 /S2 ≧0.8 但し、Ei は前記照明用ファイバーから射出される照明
    光の総光量を、Eb は前記被検体の測定領域に到達する
    照明光の総光量を示す。又、S1 は前記測定プローブ端
    面における光が透過する領域の面積を、S2 は前記測定
    プローブ端面上での前記受光用ファイバーから見た受光
    面積を示す。
  4. 【請求項4】 前記受光用ファイバーを中心とする同心
    状に前記照明用ファイバーを配置し、該照明用ファイバ
    ーの開口角を前記受光用ファイバーの開口角以下にした
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定プローブ。
  5. 【請求項5】 前記照明用ファイバーを中心とする同心
    状に前記受光用ファイバーを配置し、該受光用ファイバ
    ーの開口角を前記照明用ファイバーの開口角以下にした
    ことを特徴とする請求項2に記載の測定プローブ。
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