JPH0617054Y2 - 光伝送体を備えた積分球 - Google Patents
光伝送体を備えた積分球Info
- Publication number
- JPH0617054Y2 JPH0617054Y2 JP1988127063U JP12706388U JPH0617054Y2 JP H0617054 Y2 JPH0617054 Y2 JP H0617054Y2 JP 1988127063 U JP1988127063 U JP 1988127063U JP 12706388 U JP12706388 U JP 12706388U JP H0617054 Y2 JPH0617054 Y2 JP H0617054Y2
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- light
- integrating sphere
- opening
- sample
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- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、試料の光に関する特性、例えば反射率や色
などを知るために試料の反射光を測定する際に用いられ
る積分球に関し、特に試料の反射率(あるいは反射量)
を測定するときの測定範囲を拡大した光伝送体を備えた
積分球に関する。
などを知るために試料の反射光を測定する際に用いられ
る積分球に関し、特に試料の反射率(あるいは反射量)
を測定するときの測定範囲を拡大した光伝送体を備えた
積分球に関する。
(従来の技術) 第4図は従来の積分球の断面とその積分球を用いた反射
率測定のための構成を示す図である。
率測定のための構成を示す図である。
白色光源20から出力される光のなかから分光器21に
より所望の波長の光のみが選択される。選択された光は
コリメータレンズ22で平行光にされ、積分球7にその
入射開口7aより照射される。
より所望の波長の光のみが選択される。選択された光は
コリメータレンズ22で平行光にされ、積分球7にその
入射開口7aより照射される。
入射開口7aより照射された光は反射開口7bに取り付
けられた標準反射材9により反射される。この標準反射
材9は第5図に示すように拡散反射性を有する硫酸バリ
ューム9aを塗布した金属板9bからなり、硫酸バリュ
ーム9aを塗布した金属面は細かい凸凹を有し、その金
属面からの拡散反射は図の反射分布曲線に示すような分
布を呈する。標準反射材9の反射率は約99%である。
けられた標準反射材9により反射される。この標準反射
材9は第5図に示すように拡散反射性を有する硫酸バリ
ューム9aを塗布した金属板9bからなり、硫酸バリュ
ーム9aを塗布した金属面は細かい凸凹を有し、その金
属面からの拡散反射は図の反射分布曲線に示すような分
布を呈する。標準反射材9の反射率は約99%である。
積分球7は空洞を有し、その内壁には図示していないが
反射効率をよくするために硫酸バリューム9aが塗布さ
れている。標準反射材9が反射した反射光(これは拡散
反射であるがここでは単に反射光と言う)は内壁で多重
に反射(以下、この反射を拡散反射と言う)を繰り返
し、受光器10に入射される(ここでは、受光器10に
入射された光を積分光と言う)。
反射効率をよくするために硫酸バリューム9aが塗布さ
れている。標準反射材9が反射した反射光(これは拡散
反射であるがここでは単に反射光と言う)は内壁で多重
に反射(以下、この反射を拡散反射と言う)を繰り返
し、受光器10に入射される(ここでは、受光器10に
入射された光を積分光と言う)。
受光器10が積分光のパワーを電気量に変換にする。
指示装置11は受光器10からの電気量をもとに標準反
射材9からの反射光のパワーを指示する。
射材9からの反射光のパワーを指示する。
今、反射開口7bに標準反射材9を設置したときの指示
装置11の指示をAとし、試料9を設置したときの指示
をBとすると、試料9の反射率ηは(B/A)×100
(単位:%)で求められる。
装置11の指示をAとし、試料9を設置したときの指示
をBとすると、試料9の反射率ηは(B/A)×100
(単位:%)で求められる。
積分球7において、この反射率ηを測定できる範囲を決
める要素となるものの1つに入射開口7a、反射開口7
bおよび受光開口7c、の各開口の大きさと積分球の大
きさの関係があった。積分球7内で各開口の面積だけ光
は拡散反射することができず、反射率測定などの測定精
度が悪化する原因となる。したがって、積分球の大きさ
(これを内径2Rで表わす)、あるいは内壁の面積に対
して受光開口7c及び入射開口7aの開口径(内径2r
で表わす)あるいは面積がもつ関係(r/R)が小さい
程、測定精度が良くなる。
める要素となるものの1つに入射開口7a、反射開口7
bおよび受光開口7c、の各開口の大きさと積分球の大
きさの関係があった。積分球7内で各開口の面積だけ光
は拡散反射することができず、反射率測定などの測定精
度が悪化する原因となる。したがって、積分球の大きさ
(これを内径2Rで表わす)、あるいは内壁の面積に対
して受光開口7c及び入射開口7aの開口径(内径2r
で表わす)あるいは面積がもつ関係(r/R)が小さい
程、測定精度が良くなる。
ここで、受光開口7cの面積は受光器10そのものの面
積により決まる。一方、積分球7の内径2Rを大きくす
ると、入射開口7aと反射開口7bの間の距離が長くな
り、入射光の全てを狭い反射開口7bに集光させるのが
困難になる。なぜなら、入射光はコリメータレンズ22
で平行光にさせられているとはいえ、完全な平行光では
ないことによる。完全な平行光にするのも困難である。
また、受光器10を大きくし光量を多く得ようとする
と、受光器10を大きくしたことによる測定精度を損な
わないようにするため、積分球の内径2Rを大きくしな
ければならない。再び、入射光の全てを反射開口7bに
集光させることが問題になる。
積により決まる。一方、積分球7の内径2Rを大きくす
ると、入射開口7aと反射開口7bの間の距離が長くな
り、入射光の全てを狭い反射開口7bに集光させるのが
困難になる。なぜなら、入射光はコリメータレンズ22
で平行光にさせられているとはいえ、完全な平行光では
ないことによる。完全な平行光にするのも困難である。
また、受光器10を大きくし光量を多く得ようとする
と、受光器10を大きくしたことによる測定精度を損な
わないようにするため、積分球の内径2Rを大きくしな
ければならない。再び、入射光の全てを反射開口7bに
集光させることが問題になる。
このようなことから、積分球7としてはその内径2Rが
50〜70mmのものが用いられ、r/Rとしては約1/
5のものが多かったから、十分な測定精度が得られてい
るとは言えなかったなかった。
50〜70mmのものが用いられ、r/Rとしては約1/
5のものが多かったから、十分な測定精度が得られてい
るとは言えなかったなかった。
さらに、一般的にいって白色光源20は波長単位あたり
のパワーが少ないため、白色光源20から選択されたと
き所望の波長の光パワーが少なくなる。このことが反射
率ηの測定範囲を狭くしている1つの要因であった。所
望の波長における光パワーの大きいレーザダイオードを
光源として用い、さらにコリメータレンズ22で平行光
にして入射開口7aより照射させれば光パワーは確保で
きる。しかし、反射率ηの波長に対する特性(以下、波
長特性と言う)を測定する場合には、複数のレーザダイ
オードとそれらの光源毎に対応するコリメータレンズ2
2とを備え、かつこれらのコリメータレンズ22からく
る平行光を切換て積分球7内の試料9に正確に照射され
る必要がある。このような光学系の構成は膨大、かつ高
価であるという問題のうえ、前記した積分球7自体のr
/Rに起因する測定精度に関する問題も残されたままで
ある。
のパワーが少ないため、白色光源20から選択されたと
き所望の波長の光パワーが少なくなる。このことが反射
率ηの測定範囲を狭くしている1つの要因であった。所
望の波長における光パワーの大きいレーザダイオードを
光源として用い、さらにコリメータレンズ22で平行光
にして入射開口7aより照射させれば光パワーは確保で
きる。しかし、反射率ηの波長に対する特性(以下、波
長特性と言う)を測定する場合には、複数のレーザダイ
オードとそれらの光源毎に対応するコリメータレンズ2
2とを備え、かつこれらのコリメータレンズ22からく
る平行光を切換て積分球7内の試料9に正確に照射され
る必要がある。このような光学系の構成は膨大、かつ高
価であるという問題のうえ、前記した積分球7自体のr
/Rに起因する測定精度に関する問題も残されたままで
ある。
一方、実開昭60-165823号に示される従来技術があっ
た。その要旨は「光源からの照射光を拡散させて試料に
照射する積分球であって、該積分球内に、試料からの反
射光を受光して外部へ伝送する光伝送体を挿入装備して
なることを特徴とする積分球」である。この積分球にお
いても、反射開口や入射開口などの各開口と積分球の大
きさからくる測定精度の問題は考慮されていない。ちな
みに、各開口の中でも大きくなるであろうと考えられる
入射開口(実開昭60-165823号の中の説明における「天
窓11」に該当)は従来技術同様であるし、また、この
考案においては入射光を試料に集光させてはいない。こ
の状態で入射光を試料に集光させるには入射開口は相当
大きくなってしまう。この先例において前記例で説明し
たように、平行光で照射させた方が入射開口を狭くする
ことが可能であろうが、そのような考慮さえしていな
い。
た。その要旨は「光源からの照射光を拡散させて試料に
照射する積分球であって、該積分球内に、試料からの反
射光を受光して外部へ伝送する光伝送体を挿入装備して
なることを特徴とする積分球」である。この積分球にお
いても、反射開口や入射開口などの各開口と積分球の大
きさからくる測定精度の問題は考慮されていない。ちな
みに、各開口の中でも大きくなるであろうと考えられる
入射開口(実開昭60-165823号の中の説明における「天
窓11」に該当)は従来技術同様であるし、また、この
考案においては入射光を試料に集光させてはいない。こ
の状態で入射光を試料に集光させるには入射開口は相当
大きくなってしまう。この先例において前記例で説明し
たように、平行光で照射させた方が入射開口を狭くする
ことが可能であろうが、そのような考慮さえしていな
い。
(考案が解決しようとする課題) 上記のように従来の技術においては、積分球7および光
源の両面から、反射率の測定範囲を拡大する事が困難で
あるという問題点があった。例えば、従来技術で測定で
きる反射率ηは1%が限度で、これを0.1%とするこ
とはできなかった。
源の両面から、反射率の測定範囲を拡大する事が困難で
あるという問題点があった。例えば、従来技術で測定で
きる反射率ηは1%が限度で、これを0.1%とするこ
とはできなかった。
さらに、実開昭60-165823号における従来の技術では、
積分球内において、試料からの反射光を外部へ伝送する
光伝送体と光源からのハイパワーの入射光との直接的な
光結合について考慮されていない。この光結合の量はそ
のまま測定の際の雑音とみなされるので測定範囲を狭く
する原因と考えられる。
積分球内において、試料からの反射光を外部へ伝送する
光伝送体と光源からのハイパワーの入射光との直接的な
光結合について考慮されていない。この光結合の量はそ
のまま測定の際の雑音とみなされるので測定範囲を狭く
する原因と考えられる。
上記の従来の技術を用いて反射率ηを測定すると、反射
率ηは1%が下限の測定限界であった。つまり、1%の
反射率ηを測定するときの測定系の信号対雑音比が約O
dBであった。
率ηは1%が下限の測定限界であった。つまり、1%の
反射率ηを測定するときの測定系の信号対雑音比が約O
dBであった。
特に最近、反射率ηの非常に低い黒色吸収体等が得られ
るようになり、このような黒色吸収体等を測定するには
従来の技術のものでは測定ができないという問題点があ
った。
るようになり、このような黒色吸収体等を測定するには
従来の技術のものでは測定ができないという問題点があ
った。
この考案の目的は上記問題点を解決するため、光源から
直接に光ファイバなどの光伝送体で光を積分球内に導入
できるように構成できれば積分球の径が大きくても入射
開口7aから反射開口7bへ確実に全ての光を導けるだ
ろうということ、同時にレーザダイオードから直接に光
伝送体で光を積分球内に導入できれば波長単位のパワー
の高い光が得られ、しかもその構成が簡易であろうとい
うこと等を考慮し、反射率ηが0.1%以下というもの
まで精度良く測定でき、かつその波長特性を簡易に測定
できる積分球を提供することにある。
直接に光ファイバなどの光伝送体で光を積分球内に導入
できるように構成できれば積分球の径が大きくても入射
開口7aから反射開口7bへ確実に全ての光を導けるだ
ろうということ、同時にレーザダイオードから直接に光
伝送体で光を積分球内に導入できれば波長単位のパワー
の高い光が得られ、しかもその構成が簡易であろうとい
うこと等を考慮し、反射率ηが0.1%以下というもの
まで精度良く測定でき、かつその波長特性を簡易に測定
できる積分球を提供することにある。
このためには、積分球のr/Rとしては約1/10以下
のものが要求されるところであろう。
のものが要求されるところであろう。
(課題を解決するための手段) 本考案では上記目的を達成するための手段として、積分
球内に第1の開口(入射開口7a)から第3の開口(反
射開口7bであって測定の対象である試料を置くとこ
ろ)の極近くまで光を導入する光ファイバなどの光伝送
体を備え、その端面から照射される光を試料が反射し、
試料が反射する反射光を積分球の内壁で拡散反射し、そ
の拡散光を第2の開口(受光開口7c)から取り出す構
造とした。この際、光伝送体の側面を遮蔽部材で被覆
し、光伝送体の側面と空洞内との光結合を防止しする構
造とするとよりよい。
球内に第1の開口(入射開口7a)から第3の開口(反
射開口7bであって測定の対象である試料を置くとこ
ろ)の極近くまで光を導入する光ファイバなどの光伝送
体を備え、その端面から照射される光を試料が反射し、
試料が反射する反射光を積分球の内壁で拡散反射し、そ
の拡散光を第2の開口(受光開口7c)から取り出す構
造とした。この際、光伝送体の側面を遮蔽部材で被覆
し、光伝送体の側面と空洞内との光結合を防止しする構
造とするとよりよい。
(作用) 本考案では、例えばレーザダイオード等の波長単位あた
り高いパワーを有する光源から、第1の開口(入射開口
7a)の光伝送体で確実に第3の開口(反射開口7b)
まで光を導けるので、第2の開口(受光開口7c)を大
きくしなくても積分球の径を大きくできる。したがっ
て、測定範囲を拡大できるとともに、簡易な構成で反射
率η及びその波長特性を高精度で測定できる。
り高いパワーを有する光源から、第1の開口(入射開口
7a)の光伝送体で確実に第3の開口(反射開口7b)
まで光を導けるので、第2の開口(受光開口7c)を大
きくしなくても積分球の径を大きくできる。したがっ
て、測定範囲を拡大できるとともに、簡易な構成で反射
率η及びその波長特性を高精度で測定できる。
遮蔽部材により、光伝送体の側面と空洞内との光結合を
防止でき、この点からも測定範囲を拡大できる。
防止でき、この点からも測定範囲を拡大できる。
(実施例) 第1図は本考案(請求項1及び2に係る)の実施例の構
成を示す図である。この図で第4図と同一の符号を付し
たものは同一の機能を示す。また、従来技術の説明で用
いた用語はここの説明でも同一の意味を有する。
成を示す図である。この図で第4図と同一の符号を付し
たものは同一の機能を示す。また、従来技術の説明で用
いた用語はここの説明でも同一の意味を有する。
この実施例では、第1の開口、第2の開口及び第3の開
口は入射開口7a、受光開口7c及び反射開口7bに該
当する。
口は入射開口7a、受光開口7c及び反射開口7bに該
当する。
LD光源1から4は波長の異なるレーザダイオードで構
成された光源である。光切換器5は前記LD光源1から
4と光ファイバ6で接続され、その中から所望の波長の
光を選択するためのものである。光ファイバ6は光伝送
体として用いられ、前記光切換器5で選択された所望の
波長の光を直接に積分球7へ導き、反射開口7bは(あ
るいは試料9)の極近くでその端面からの光の全てをほ
ぼ平行光に近い状態で照射させる。光ファイバ6の端面
と試料9との間隔は試料9に届く端面からの光がほぼ平
行光の状態を維持する範囲で、長い距離が選ばれてい
る。なお、光伝送体としては光ファイバ6の外に、ガラ
ス系の導波路、高分子系の導波路(ポリウレタン,エオ
キシ等)、カルコゲナイロ非晶質薄膜導波路又はLiNbO3
導波路等がある。遮蔽部材8は積分球7内で光が光ファ
イバ6の側面からリークし、測定誤差となるのを防止す
るためのものである。なお、積分球7内の光パワーと光
ファイバ6内の光パワーの差は非常に大であり、互いの
リークが測定精度に及ぼす影響も大である。遮蔽部材8
と光ファイバ6の構造を拡大した図を第2図に示す。こ
の例では、積分球7内における光ファイバ6として、そ
の素線6aのみを用いている。遮蔽部材8は金属筒8a
及びそれに拡散性塗料として塗布された硫酸バリューム
8b(これは第5図における硫酸バリューム9aと同一
ものである)からなる。金属筒8aは光ファイバ6の素
線6aを保持し、かつ素線6aの側面から空洞への光の
リークを防止し、硫酸バリューム8bは積分球7の内壁
の作用と同様に拡散反射を行なわせるためのものであ
る。
成された光源である。光切換器5は前記LD光源1から
4と光ファイバ6で接続され、その中から所望の波長の
光を選択するためのものである。光ファイバ6は光伝送
体として用いられ、前記光切換器5で選択された所望の
波長の光を直接に積分球7へ導き、反射開口7bは(あ
るいは試料9)の極近くでその端面からの光の全てをほ
ぼ平行光に近い状態で照射させる。光ファイバ6の端面
と試料9との間隔は試料9に届く端面からの光がほぼ平
行光の状態を維持する範囲で、長い距離が選ばれてい
る。なお、光伝送体としては光ファイバ6の外に、ガラ
ス系の導波路、高分子系の導波路(ポリウレタン,エオ
キシ等)、カルコゲナイロ非晶質薄膜導波路又はLiNbO3
導波路等がある。遮蔽部材8は積分球7内で光が光ファ
イバ6の側面からリークし、測定誤差となるのを防止す
るためのものである。なお、積分球7内の光パワーと光
ファイバ6内の光パワーの差は非常に大であり、互いの
リークが測定精度に及ぼす影響も大である。遮蔽部材8
と光ファイバ6の構造を拡大した図を第2図に示す。こ
の例では、積分球7内における光ファイバ6として、そ
の素線6aのみを用いている。遮蔽部材8は金属筒8a
及びそれに拡散性塗料として塗布された硫酸バリューム
8b(これは第5図における硫酸バリューム9aと同一
ものである)からなる。金属筒8aは光ファイバ6の素
線6aを保持し、かつ素線6aの側面から空洞への光の
リークを防止し、硫酸バリューム8bは積分球7の内壁
の作用と同様に拡散反射を行なわせるためのものであ
る。
また、積分球7内で素線6aを用いたのは第2図におけ
る素線6aと金属筒8aを含めた端面の面積を小さくす
るためである。これは、標準反射材又は試料9からの反
射光は第5図に示すような拡散反射分布をしているた
め、できるだけこの反射光を受けないようにするためで
ある。この影響は従来技術(第4図参照)がその入射開
口7aで受けていた影響に比し無視できるオーダである
といえる。
る素線6aと金属筒8aを含めた端面の面積を小さくす
るためである。これは、標準反射材又は試料9からの反
射光は第5図に示すような拡散反射分布をしているた
め、できるだけこの反射光を受けないようにするためで
ある。この影響は従来技術(第4図参照)がその入射開
口7aで受けていた影響に比し無視できるオーダである
といえる。
その外の構造、機能および動作は従来の技術で説明した
ものと同じであるが、動作において、この実施例ではL
D光源1から4を切換えながらそれぞれの波長における
反射率を測定している。
ものと同じであるが、動作において、この実施例ではL
D光源1から4を切換えながらそれぞれの波長における
反射率を測定している。
上記のように光ファイバ6を積分球7内の試料9の近傍
まで延在させて、光ファイバ6で光を積分球7内に導い
たことから、各開口の大きさに影響することなく積分球
7の大きさを内径で約150mmにすることができる。こ
の結果、r/Rを1/10以下に小さくできることから
積分球7としての効率がよくなる。また、簡易な構成で
高いパワーを有するLD光源(1から4)からの光を直
接利用できることができる。このようなことから反射率
ηの測定範囲を拡大することができる。
まで延在させて、光ファイバ6で光を積分球7内に導い
たことから、各開口の大きさに影響することなく積分球
7の大きさを内径で約150mmにすることができる。こ
の結果、r/Rを1/10以下に小さくできることから
積分球7としての効率がよくなる。また、簡易な構成で
高いパワーを有するLD光源(1から4)からの光を直
接利用できることができる。このようなことから反射率
ηの測定範囲を拡大することができる。
実験結果の一例を第3図に示す。第3図は、LD光源
(1から4)からの光を光切換器5で順次切換て反射率
ηを測定し、波長を横軸にその反射率ηを縦軸にプロッ
トして線で結んだものである。この際の測定対象である
試料は、金黒と呼ばれるアモルファス状の金の吸収体
と、ニッケル・リン合金に表面処理を施した吸収体とで
ある。この第3図から少なくとも0.1%のオーダで測
定できることが明かである。
(1から4)からの光を光切換器5で順次切換て反射率
ηを測定し、波長を横軸にその反射率ηを縦軸にプロッ
トして線で結んだものである。この際の測定対象である
試料は、金黒と呼ばれるアモルファス状の金の吸収体
と、ニッケル・リン合金に表面処理を施した吸収体とで
ある。この第3図から少なくとも0.1%のオーダで測
定できることが明かである。
また、上記実施例において、第2の開口に第1の開口に
設けた光ファイバ6と同じものを設け、LD光源1から
4および受光器10側と積分球7側とをこの光ファイバ
6で直接に結ぶことにより、光の入射及び光の取り出し
を第1の開口又は第2の開口のいずれに設定しても行な
える。この場合は、この考案の効果が現われる。
設けた光ファイバ6と同じものを設け、LD光源1から
4および受光器10側と積分球7側とをこの光ファイバ
6で直接に結ぶことにより、光の入射及び光の取り出し
を第1の開口又は第2の開口のいずれに設定しても行な
える。この場合は、この考案の効果が現われる。
(考案の効果) この考案では上記説明のように、光ファイバなどの光伝
送体で光源から直接に積分球内の試料の近傍に光を導入
できるように構成したことから、他の開口を変えること
なく積分球の径を大きくすることができるので、積分球
に起因する測定精度を改善できる効果がある。
送体で光源から直接に積分球内の試料の近傍に光を導入
できるように構成したことから、他の開口を変えること
なく積分球の径を大きくすることができるので、積分球
に起因する測定精度を改善できる効果がある。
さらに、光伝送体の外側壁面に遮蔽部材を備えられるよ
うにしたことからしても、測定精度を改善できる効果が
ある。
うにしたことからしても、測定精度を改善できる効果が
ある。
また、レーザダイオードからの高いパワーの光を光伝送
体で直接に試料に照射できるので、この点からも測定精
度を改善でき、それも簡易な構成でできる効果がある。
体で直接に試料に照射できるので、この点からも測定精
度を改善でき、それも簡易な構成でできる効果がある。
特に、複数のレーザダイオードと積分球を備えて反射率
の波長特性を測定するためのシステムを構成した場合に
おいては、格別に、測定精度を改善し、かつ構成規模の
簡易化を図れる効果がある。
の波長特性を測定するためのシステムを構成した場合に
おいては、格別に、測定精度を改善し、かつ構成規模の
簡易化を図れる効果がある。
精度に関しては、反射率ηが0.1%以下のものでも高
精度に測定できる効果がある。
精度に測定できる効果がある。
第1図はこの考案の実施例の構成を示す図、第2図は遮
蔽部材と光ファイバの構造を拡大した図、第3図は実験
の結果の一例を示す図、第4図は積分球とその積分球を
用いた反射率測定のための構成を示す図、第5図は標準
反射材の構造および拡散反射分布を示す図である。 図中の、1,2,3,4はLD光源、5は光切換器、6
は光ファイバ、6aは素線、7aは入射開口(第1の開
口)、7bは反射開口(第3の開口)、7cは受光開口
(第2の開口)、8は遮蔽部材、8aは金属筒、8b,
9aは硫酸バリューム、9は標準反射材又は試料、9b
は金属板、10は受光器、11は指示装置、20は白色
光源、21は分光器、22はコリメータレンズである。
蔽部材と光ファイバの構造を拡大した図、第3図は実験
の結果の一例を示す図、第4図は積分球とその積分球を
用いた反射率測定のための構成を示す図、第5図は標準
反射材の構造および拡散反射分布を示す図である。 図中の、1,2,3,4はLD光源、5は光切換器、6
は光ファイバ、6aは素線、7aは入射開口(第1の開
口)、7bは反射開口(第3の開口)、7cは受光開口
(第2の開口)、8は遮蔽部材、8aは金属筒、8b,
9aは硫酸バリューム、9は標準反射材又は試料、9b
は金属板、10は受光器、11は指示装置、20は白色
光源、21は分光器、22はコリメータレンズである。
Claims (2)
- 【請求項1】球状の内壁に囲まれた空洞を有し、第1,
第2の開口(7a,7c)および試料を取り付け可能に
された第3の開口(7b)を備えて、前記第1の開口か
ら前記試料に対して照射された光に対する前記試料から
の反射光を拡散反射し、拡散反射された拡散光を前記第
2の開口より取り出すようにされた積分球において、 前記第1の開口を介して前記内壁を貫通して第3の開口
の近傍まで延在し、かつその端面から前記試料に光を照
射するように配置された光伝送体(6)を備え、前記球
状の内壁の面積に対する前記第1の開口の面積の比を小
さくできることを特徴とする光伝送体を備えた積分球。 - 【請求項2】空洞内の光伝送体の外側面を被覆するため
の遮蔽部材(8)を設け、前記光伝送体内の光が前記光
伝送体の外側面から前記空洞内へ入るのを遮断するよう
にしたことを特徴とする請求項(1)記載の光伝送体を備
えた積分球。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988127063U JPH0617054Y2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 光伝送体を備えた積分球 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988127063U JPH0617054Y2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 光伝送体を備えた積分球 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0248830U JPH0248830U (ja) | 1990-04-04 |
JPH0617054Y2 true JPH0617054Y2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=31379148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988127063U Expired - Lifetime JPH0617054Y2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 光伝送体を備えた積分球 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617054Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002062189A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-02-28 | Shimadzu Corp | 分光測定用検出器及びこれを用いた積分球測定器および分光光度計 |
JP6492220B1 (ja) * | 2018-09-26 | 2019-03-27 | 大塚電子株式会社 | 測定システムおよび測定方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63300923A (ja) * | 1987-05-30 | 1988-12-08 | Minolta Camera Co Ltd | 測色計 |
-
1988
- 1988-09-30 JP JP1988127063U patent/JPH0617054Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0248830U (ja) | 1990-04-04 |
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