JPH11125686A - 原子炉圧力容器 - Google Patents

原子炉圧力容器

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JPH11125686A
JPH11125686A JP9289539A JP28953997A JPH11125686A JP H11125686 A JPH11125686 A JP H11125686A JP 9289539 A JP9289539 A JP 9289539A JP 28953997 A JP28953997 A JP 28953997A JP H11125686 A JPH11125686 A JP H11125686A
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JP
Japan
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pressure vessel
reactor pressure
support
movement
support member
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JP9289539A
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English (en)
Inventor
Etsuro Domoto
悦朗 堂本
Yoji Uragami
洋治 浦上
Masao Kubo
正雄 久保
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転中又は地震時の胴体部の移動を抑制し、
支持構造部の応力を低減可能とする。 【解決手段】 中空円筒状の胴体部1の下部に支持構造
部を備え、支持構造部により建家基礎6に立設され高温
高圧の流体を内蔵する原子炉圧力容器であって、支持構
造部は、胴体部1の下部外周に突設した円環状の支持部
材30と、支持部材30を介して胴体部1を横方向に摺
動自在に支持しかつ上方向又は円周方向の移動を抑制す
る環状の移動防止部材とよりなり、移動防止部材は建家
基礎6に固定される。そして移動防止部材は、建家基礎
6に固定され支持部材30を摺動させる支持プレート2
0と、支持プレート20とともに固定され支持部材30
を介して胴体部1の上方向への移動を一定量以下に抑え
る浮き上り防止部材29と環状突起32とで形成された
移動防止部材とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温高圧の流体を
内蔵した圧力容器の支持構造に係り、特に地震時又は高
温運転中に支持構造に発生する応力を低減するのに好適
な原子炉圧力容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の原子炉圧力容器においては、沸騰
水型原子炉圧力容器の支持構造を図18及び図19を参
照しながら説明する。胴体部(圧力容器)1は、その中
空円筒胴(円筒胴)1Aに取付けられた切頭円錐形のス
カート1Sにより支持されて立設され、スカート1Sの
下部に固定されたスカートフランジ1J及びベースプレ
ート2を介して、基礎コンクリート6に埋込まれた基礎
ボルト5にナット4及びワッシャ3を使用して、移動し
ないよう強固に固定されている。図19は図18のD部
詳細を示しており、スカート1Sは、円筒胴1Bの一部
を切頭円錐形状に切り出した突起部1Dに溶接部1Fで
接続され、突起部1Dを含む逆Y字断面形状の円筒胴1
Bは、その上下で円筒胴1A及び円筒胴1Cに溶接部1
E及び溶接部1Gで接続されている。
【0003】図19に示すように、原子炉圧力容器を高
温高圧で運転する場合、円筒胴1A,1B,1Cは半径
方向に熱膨張によりふくれ、破線で示す形状となる。こ
の場合に、スカート1Sはスカートフランジ1Jが基礎
ボルト5により基礎コンクリート6に強固に固定されて
いること、かつ、スカートフランジ1Jと円筒胴1A,
1B,1Cとの温度差が大きいため、スカートフランジ
1Jを支点として変形し、スカート1Sと円筒胴1Bと
の接続部、及びスカート1Sとスカートフランジ1Jと
の接続部に大きな曲げ応力を生じる。この曲げ応力を許
容値以下とするためには、スカート1Sの長さLを長く
する必要があり、一方では、万一の地震時の上下方向の
荷重によって、スカート1Sが座屈することを防止する
ため、スカート1Sの厚さTを厚くする必要があった。
そのため、基礎コンクリート6の径Dを大きくし、かつ
原子炉圧力容器を収納してある遮へいコンクリート15
の内径Wを大きくする必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の原子炉圧力容器
にあっては、運転中又は地震時に支持構造のスカートに
発生する応力が大きいため、スカートを長くする必要が
生じ、基礎コンクリートの径が大きくなり、さらに原子
炉圧力容器を収納してある遮へいコンクリートの内径が
大きくなる問題点があった。また、切頭円錐形状のスカ
ートの溶接部を、供用期間中検査時に点検する際、作業
時間が増えて検査員の被爆線量が多くなる問題点があっ
た。
【0005】本発明の目的は、運転中又は地震時の胴体
部の移動を抑制し、支持構造の応力を低減することので
きる原子炉圧力容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る原子炉圧力容器は、中空円筒胴と鏡部
とにより形成された胴体部の下部に支持構造部を備え、
支持構造部により建家基礎に立設され高温高圧の流体を
内蔵する原子炉圧力容器において、支持構造部は、胴体
部の下部外周に突設された円環状の支持部材と、支持部
材を介して胴体部を横方向へ摺動自在に支持しかつ上方
向又は円周方向の移動を抑制する環状の移動防止部材と
よりなる構成とする。
【0007】そして移動防止部材は、建家基礎に固定さ
れ支持部材を摺動させる支持プレートと、支持部材の上
方向の移動を一定量以下に抑える浮き上り防止部材とに
より形成される構成でもよい。
【0008】また移動防止部材は、支持部材の下面に形
成された横方向突起と、横方向突起に摺動自在に挿入さ
れかつ前記支持部材の円周方向の移動を一定量以下に抑
える溝と、溝を形成し建家基礎に固定された支持プレー
トとよりなる構成でもよい。
【0009】さらに支持プレートは、支持部材との温度
勾配を小さくして熱応力を小さくするように建家基礎と
の接触面に熱伝導率の小さい材料を用いて形成され、材
料は、少なくとセラミック材である構成でもよい。
【0010】そして移動防止部材は、支持部材との間の
隙間に柔軟性を有する材料が充填され、材料は、少なく
ともラバー材が用いられて免振構造に形成される構成で
もよい。
【0011】本発明によれば、胴体部に取り付けた円環
状の支持部材は、運転時に胴体部とともに半径方向に熱
膨張するが、支持部材は基礎コンクリート側に固定され
ていないため、支持プレートとの接触面を滑ることがで
き曲げ応力が生じない。また、支持部材の上方向への移
動又は円周方向への移動を一定量以下に抑えるため、運
転時の支持部材との半径方向及び上方向の熱膨張量分の
隙間を支持部材との間に設けた移動防止部材を基礎に固
定して設けることにより、運転時には支持部材と移動防
止部材との間の隙間がなくなって接触するため、地震時
の圧力容器の移動が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例として、ABW
R用原子炉圧力容器の構造を図1及び図2を参照しなが
ら説明する。図1及び図2に示すように、中空円筒胴
(円筒胴)1Aのそれぞれの端面に球状の鏡部40を固
設した胴体部(圧力容器)1の下部に支持構造部を備
え、支持構造部により建家基礎(基礎)6に立設され高
温高圧の流体を内蔵する原子炉圧力容器であって、支持
構造部は、胴体部1の下部外周に突設した円環状の支持
部材(突起)30と、支持部材30を介して胴体部1を
横方向に摺動自在に支持しかつ上方向又は円周方向の移
動を抑制する環状の移動防止部材とよりなり、移動防止
部材は建家基礎6に固定される構成とする。そして移動
防止部材は、建家基礎6に固定され支持部材30を摺動
させる支持プレート20と、支持プレート20とともに
固定され支持部材30を介して胴体部1の上方向への移
動を一定量以下に抑える、例えば浮き上り防止部材29
と環状突起32とで形成された移動防止部材とよりなる
ものとする。
【0013】すなわち中空円筒状の円筒胴1Aと、矩形
断面の円環状の突起30と、突起30の下面のスライド
面31と、スライド面31と摺動自在に接触し円筒胴1
Aとの間に隙間を有する環状の支持プレート20と、支
持プレート20と基礎6との間の断熱材28と、突起3
0の上面に隙間を介して設けられ突起30の上面と当接
し胴体部1の上方向への移動を抑制する環状突起32
と、環状突起32と連結して支持プレート20とともに
コ字状断面をなし突起30との間に隙間を有する浮き上
り防止部材29と、基礎6に埋め込まれるボルト5と、
ボルト5を介して支持プレート20及び浮き上り防止部
材29を基礎6に固定するワッシャ3及びナット4とを
備え、圧力容器1の自重及び地震時における鉛直下方向
の荷重は、円筒胴1Aの下部に設けた突起30の平坦な
スライド面31で受ける。このスライド面31は、基礎
6の上面に設置した断熱材28を介して支持プレート2
0の上面と接触し、基礎6に圧力容器1の自重が伝達さ
れる。
【0014】一方、地震時における圧力容器1の横揺れ
に対しては、圧力容器1の上部に遮へい体15との間に
設置されているスタビライザ18で防止する。また地震
時における鉛直方向の浮き上りに対しては、円筒胴1A
の下部に設けた浮き上り防止用の突起30を浮き上り防
止部材29に設けた環状突起32で係止する。また、浮
き上り防止部材29は、ボルト5、ナット4及びワッシ
ャ3で支持プレート20及び断熱材28を介して基礎6
に固定される。したがって、圧力容器1は、自重及び地
震時に対しても、安定した状態を維持できる。
【0015】ここで、セラミック等の断熱材28を設け
る理由は、基礎6が高温となることを防止するためであ
る。すなわち、通常、基礎6はコンクリート構造である
ことから、低温状態で使用することが要求される。一
方、圧力容器1は通常、基礎6の制限温度を超えて運転
されることから、スライド面31を経て支持プレート2
0に熱が伝わり、支持プレート20が高温となるが、こ
の断熱材28を設けることによって、支持プレート20
の熱が基礎6に伝わらなくなり、基礎6は低温の状態を
維持できる。もちろん、圧力容器1が停止状態及び運転
状態を通し、常に低温で、基礎6の制限温度以下の場合
には、この断熱材28を設ける必要はない。浮き上り防
止部材29の構造は様々考えられるが、現地の据付を考
慮すると、半割り又は円周方向に複数個に分割等する構
造が適している。
【0016】また圧力容器1の円筒胴1Aが熱膨張によ
って圧力容器1の半径方向へ拡がろうとするが、円筒胴
1Aと支持プレート20とは分離されて所定の間隙を有
することから、円筒胴1Aの熱膨張とともに浮き上り防
止用の突起30はスライドでき、熱膨張に対しては拘束
されない。したがって、円筒胴1Aに発生する応力が低
減され、円筒胴1Aの強度健全性の向上が図られる。そ
して移動防止部材は、支持部材30との間の隙間に柔軟
性を有するラバー材等の材料が充填され、免振構造に形
成されるものとする。
【0017】さらに、地震時に突起30が浮き上り防止
部材29の環状突起32に当接して上方向への移動が抑
制されるため、圧力容器1に作用するモーメントで生じ
るスカートの座屈強度の問題もなくなり、圧力容器1の
構造強度健全性が向上する。すなわち、耐震設計上優れ
た構造となる。また、円筒胴1Aとスカートとの溶接線
がないことから、供用期間中(ISI)の当該部の検査
が不要となり、コスト低減が図れる。
【0018】また、図3に示すように、本実施例が従来
技術と比較して破線で示すように小型化されることか
ら、圧力容器1を収納する遮へい体15の径Wが小さく
なり、遮へい体15Aとなる。すなわち、遮へい体15
の内径Wより遮へい体15Aの内径WAとなる。したが
って、関連設備の小型化により、コスト低減が図られ
る。
【0019】本発明の他の実施例を図4及び図5に示
す。本実施例の図2に示す実施例と異なる点は浮き上り
防止部材を除いたものであり、移動防止部材は、支持部
材(突起)30Aの下面に形成した横方向突起21と、
横方向突起21に摺動自在に挿入されて支持部材30A
の円周方向の移動を一定量以下に抑える溝22と、溝2
2を形成し建家基礎6に固定された支持プレート20A
とよりなる構成である。本実施の作用及び効果は前記と
同様であり、水平方向地震時における圧力容器1の円周
方向の移動防止のため、円筒胴1Aに設けた突起30A
の下面に矩形断面の突起物(横方向突起)21と、突起
物21を挿入し接触面23,24,25を介して互いに
摺動可能になるように、支持プレート20の上部に溝2
2とを形成したものである。
【0020】また、本発明の他の実施例として図6〜図
9は、図2に示す支持プレートを上方へ長くしたスカー
ト1Tを設けた構成であり、スカート1Tの上端に図5
に示す実施例と同様の突起物21及び溝22と、接触面
23,24,25とを設けたものである。また、円筒胴
1A側に複数個の矩形断面のサポートラグ7(本実施例
では4個を図示している。)を溶接によって取付け、ス
カート1Tの上面に横方向に溝22を、サポートラグ7
の下面に矩形断面の突起物21を設けて互いに摺動する
構造としたものである。
【0021】また、本発明の他の実施例として図10
は、図7に示す実施例に浮き上り防止用として、突起物
及び溝の代わりにボルト10、ワッシャ12及びナット
11を設け、ボルト10の下端10Aをスカート1Tの
上端に埋込み、突起30Bの下面とスカート1Tの上面
との間、及びボルト10とボルト長穴14との間に隙間
を設けてボルト10を介して突起30Bをスカート1T
で支持する構成である。
【0022】また、図12は図7に示す円錐形状スカー
ト1Tを円筒形状スカート1Uとした構成である。
【0023】以上、図1〜図13までは、ABWR用原
子炉圧力容器の支持構造部に対する実施例を示したが、
BWR用原子炉圧力容器の支持構造部に対する他の実施
例を図14〜図17に示す。
【0024】図14及び図15に本発明の他の実施例を
示す。本実施例は、円筒胴1A、浮き上り防止突起3
0、スライド面31、支持プレート20、断熱材28、
環状突起32を含む浮き上り防止部材29、ボルト5、
ワッシャ3及びナット4等で構成される。本実施例の構
造、作用及び効果は、図1〜図3に示す実施例と全く同
様であるのに加えて、さらに次に示す効果がある。すな
わち、従来技術で有していた図17に示す下鏡40又は
円筒胴1Aとスカート1SとのコーナR27の加工が不
要となることから、強度健全性が向上しかつコスト低減
となる。
【0025】また、本発明の他の実施例を図16に示
す。図16は、図15に示す円筒胴1Aの下部に設けて
いた浮き上り防止突起30の代りに浮き上り防止溝30
Cを設け、環状突起32を挿入した構成であり、作用及
び効果は、前記と同様である。
【0026】また、本発明の他の実施例を図17に示
す。図17は、図15に示す浮き上り防止用の突起30
及び断熱材28を除いた構成であり、圧力容器1の運転
温度が比較的低い場合に適している。また、特別な条件
がない限り、圧力容器1は浮き上ることはないことか
ら、支持プレート20Aの高さHを適宜設定し、上面に
スライド面9とストッパー13とを設けることにより、
比較的高温の運転状態でも適用可能である。作用及び効
果は、前記と同様であり、破線で示される従来技術と比
較して支持構造部及び遮へい体15の高さを減少させる
ことができる。
【0027】本発明によれば、スカート及びスカートフ
ランジがないことから、支持構造部の物量が小となり、
コスト低減となる。スカートと円筒胴との溶接部がない
ことから、供用期間中における溶接部の検査が不要とな
り、検査性の観点からコスト低減となる。また、溶接部
がないことから、当該部の強度健全性及び品質管理の面
で優れている。
【0028】また、スカートと円筒胴との付け根部及び
スカートとスカートフランジとの付け根に発生する熱膨
張に起因する応力が、従来構造より緩和される。したが
って、スカートの強度健全性を従来技術と同程度とした
場合、スカートの高さを低くできることから、関連の構
造物を小型化することができ、基礎内径及び遮へい体内
径をそれぞれ小さくできる。したがって、コスト低減の
効果がある。
【0029】さらに、当該部の発生応力の緩和により、
スカートの板厚を薄くできる効果がある。また、スカー
トがなくすことができることから、地震時のスカートの
座屈強度の問題がなくなる。したがって、圧力容器の耐
震設計上優れた構造となり、品質向上が図れる。
【0030】本発明によれば、胴体部に取り付けた円環
状の支持部材は、運転時に胴体部とともに半径方向に熱
膨張するが、支持部材は基礎コンクリート側に固定され
ていないため、支持プレートとの接触面を滑ることがで
き曲げ応力が生じない。また、支持部材の上方向への移
動又は円周方向への移動を一定量以下に抑えるため、運
転時の支持部材との半径方向及び上方向の熱膨張量分の
隙間を支持部材との間に設けた移動防止部材を基礎に固
定して設けることにより、運転時には支持部材と移動防
止部材との間の隙間がなくなって接触するため、地震時
の圧力容器の移動が防止される。
【0031】そして、支持部材の外径は、圧力容器の外
径より少し大きな径とするだけで、支持機能を得られる
ことから座屈する恐れがなく、基礎コンクリートの径も
大きくする必要がなく、さらに支持部材に溶接部がない
ため溶接部の検査が不要となる。
【0032】また、基礎と移動防止部材の支持プレート
との接触面に熱伝導率の低い、例えばセラミック材を使
用したので、支持プレートと冷たい基礎が接触しても支
持プレートの外側の温度が下がることがなくなり、温度
勾配が生じないため支持プレートの熱応力が小さくな
る。
【0033】さらに、支持部材と支持プレート及び移動
防止部材との接触面の隙間に柔軟性を有する材料、例え
ばラバー材を充填することにより、地震時における地震
力はラバー材で吸収されることから地震時の応力の発生
がなくなる免震構造となる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、支持構造部を支持部材
と移動防止材とにより形成したため、スカートと円筒胴
との溶接が不要となり、強度健全性及び品質管理が向上
されるとともに、供用期間中における溶接部の検査が不
要となり、検査工数が低減する。
【0035】また、スカートと円筒胴との付け根部等の
熱膨張に起因する応力が緩和されるため、遮へい体等を
小型化することができ、装置全体がコンパクトになつて
耐震設計上優れた構造となり、品質向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成図を示す縦断面図
である。
【図2】図1のA部を示す断面図である。
【図3】図1に示す実施例の効果を説明する図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図5】図4のA・A線断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の全体構成図を示す縦断面
図である。
【図7】図6のB部を示す断面図である。
【図8】図7のB・B線断面図である。
【図9】図7のC・C線断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図11】図10のD・D線断面図である。
【図12】本発明の他の実施例の断面図である。
【図13】図12のE・E線断面図である。
【図14】本発明の他の実施例の全体構成を示す縦断面
図である。
【図15】図14のC部を示す断面図である。
【図16】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図17】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図18】従来技術であるABWR用原子炉圧力容器の
支持構造部を示す断面図である。
【図19】図18のD部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 圧力容器 5,10 ボルト 6 基礎 7 サポートラグ 15 遮へい体 20,20A 支持プレート 21 横方向突起 22 溝 28 断熱材 29 浮き上がり防止部材 30,30A,30B 支持部材 30C 溝 31 スライド面 32 環状突起 40 鏡部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円筒胴と鏡部とにより形成された胴
    体部の下部に支持構造部を備え、該支持構造部により建
    家基礎に立設され高温高圧の流体を内蔵する原子炉圧力
    容器において、前記支持構造部は、前記胴体部の下部外
    周に突設された円環状の支持部材と、該支持部材を介し
    て前記胴体部を横方向へ摺動自在に支持しかつ上方向又
    は円周方向の移動を抑制する環状の移動防止部材とより
    なることを特徴とする原子炉圧力容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の原子炉圧力容器におい
    て、移動防止部材は、建家基礎に固定され支持部材を摺
    動させる支持プレートと、前記支持部材の上方向の移動
    を一定量以下に抑える浮き上り防止部材とにより形成さ
    れることを特徴とする原子炉圧力容器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の原子炉圧力容器におい
    て、移動防止部材は、支持部材の下面に形成された横方
    向突起と、該横方向突起に摺動自在に挿入されかつ前記
    支持部材の円周方向の移動を一定量以下に抑える溝と、
    該溝を形成し建家基礎に固定された支持プレートとより
    なることを特徴とする原子炉圧力容器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の原子炉圧力容
    器において、支持プレートは、支持部材との温度勾配を
    小さくして熱応力を小さくするように建家基礎との接触
    面に熱伝導率の小さい材料を用いて形成され、該材料
    は、少なくとセラミック材であることを特徴とする原子
    炉圧力容器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の原子炉圧力容器にお
    いて、移動防止部材は、支持部材との間の隙間に柔軟性
    を有する材料が充填され、該材料は、少なくともラバー
    材が用いられて免振構造に形成されることを特徴とする
    原子炉圧力容器。
JP9289539A 1997-10-22 1997-10-22 原子炉圧力容器 Pending JPH11125686A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005319197A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Aiho Corp 加熱装置
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