JPH11125430A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH11125430A
JPH11125430A JP29113597A JP29113597A JPH11125430A JP H11125430 A JPH11125430 A JP H11125430A JP 29113597 A JP29113597 A JP 29113597A JP 29113597 A JP29113597 A JP 29113597A JP H11125430 A JPH11125430 A JP H11125430A
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JP
Japan
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plate
heater
bottom plate
oven
mounting
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JP29113597A
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English (en)
Inventor
Masaharu Yonekura
正治 米倉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーブン庫に平板状のヒータを設けるものに
あって、取付のための溶接を不要として取付け作業の簡
単化を図る。 【解決手段】 カラー鋼板からなる底板13、左右の側
板14、天井板、前板16、後板17からオーブン庫1
2を構成する。このとき、前板16及び後板17を、底
板13から下方(図では上方)に延出する形態とし、そ
の下端部に夫々フランジ部16a及び17aを設ける。
底板13の下面に、オーブン庫12内を加熱するため
の、平面ヒータ本体,ヒータ支え部材,ヒータ押え板2
5からなる平板状ヒータ23を配置する。平板状ヒータ
23の外面に宛がわれて底板13に向けて押え付けるた
めの左右一対のヒータ取付板27を、前板16,後板1
7間に掛渡すように設け、フランジ部16a,17aに
ねじ止めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーブン庫内を加
熱する平板状のヒータの取付け構造を改良した加熱調理
器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えばヒータ付き電子
レンジにおいては、オーブン庫の底板の外底面に、平板
状ヒータを設けるようにしたものがある。図17は、こ
の種のオーブン庫1に対する平板状ヒータ2の取付け構
造の従来例を示している。即ち、この図16は、オーブ
ン庫1の最終的な組付け状態とは上下反転した状態、つ
まり底面が上を向いている状態であるが、ここで、オー
ブン庫1は、例えば鋼板製の、底板3、左右の側板4,
4、天井板5、前板6、後板7から、前面が開口したほ
ぼ矩形箱状に構成されている。
【0003】また、前記底板3の下面には、前後左右の
4か所に位置してねじ止め用の取付部材8が溶接(スポ
ット溶接)により取付けられている。そして、前記平板
状ヒータ2は、図示しない平面ヒータ本体の下面側(図
では上面側)に、浅底矩形皿状のヒータ押え板9を配し
た状態で、そのヒータ押え板9の4か所が夫々前記取付
部材8に対してねじ10によりねじ止めされることによ
り、平面ヒータ本体が底板3の下面に押え付けられるよ
うにして取付けられる。
【0004】しかしながら、上記従来の構造では、平板
状ヒータ2を底板3に取付けるにあたって、底板3に取
付部材8を溶接する必要があるため、その設備や面倒な
作業が必要となって製造コストの増大を招いていた。ま
た、溶接を必要とするため、オーブン庫1を構成する底
板3などにカラー鋼板(印刷鋼板)等を予め採用するこ
とはできず、溶接後に溶接部分に対する塗装を行わなけ
ればならなくなり、やはり製造コストの増加を招いてい
た。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、オーブン庫に平板状のヒータを設ける
ものにあって、その取付のための溶接を不要として取付
け作業の簡単化を図ることができる加熱調理器を提供す
るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱調理器は、
本体内に設けられ、底板並びにその底板よりも下方に延
出する前板及び後板を有して構成されるオーブン庫と、
前記底板の下面に配置され前記オーブン庫内を加熱する
平板状のヒータと、前記前板と後板との間に掛渡されて
取付けられ前記ヒータを前記底板の下面に密着させるヒ
ータ取付板とを具備するところに特徴を有する(請求項
1の発明)。
【0007】これによれば、平板状のヒータは、オーブ
ン庫の前板と後板との間に掛渡されて取付けられたヒー
タ取付板により、上方に押え付けられた形態で、オーブ
ン庫の底板の下面に密着されるようになる。このとき、
ヒータは、オーブン庫の底板に直接的に固定されるので
はなく、ヒータ取付板が前板及び後板に取付けられるこ
とによりいわば間接的に設けられるので、底板に対する
溶接等が不要となる。また、前板及び後板に対するヒー
タ取付板の取付けは、ねじ止めや係合など溶接以外の手
段により可能である。
【0008】この場合、ヒータ取付板が、底板の下方の
空間とオーブン庫に隣接する機械室との間を熱的に遮断
する遮蔽板としての機能を兼ね備える構成とすることが
できる(請求項2の発明)。これによれば、別途に熱遮
断のための構成を設けることなく、ヒータの熱が機械室
に悪影響を及ぼすことを未然に防止することができるよ
うになる。
【0009】また、ヒータ取付板に、ヒータの位置決め
を行う位置決め部を設けるようにすれば(請求項3の発
明)、別途の位置決め手段を設けることなくヒータの取
付位置を合わせることができ、また取付後にヒータがず
れたりすることもなくなる。ヒータ取付板の前後方向中
間部分を、本体の底面板に固定するようにしても良く
(請求項4の発明)、これにより、ヒータ取付板が前後
方向に長くても、中間部分においていわば補強を行うこ
とができ、ヒータ取付板の中間部がヒータから浮いてし
まうといったことを未然に防止することができる。
【0010】そして、前板及び後板に対してヒータ取付
板を取付けるにあたって、ヒータ取付板を、前板及び後
板の下端のフランジ部に対してねじ止めする構成を採用
でき、このときそれらフランジ部のねじ止め位置に、上
方に凸となりねじの頭部が収容されるねじ収容凹部を設
けることができる(請求項5の発明)。これによれば、
ねじの頭部がフランジ部から突出することがなくなり、
フランジ部にて本体の底面板等と接続する際の邪魔とな
るようなことがなくなり、また外観も向上する。ヒータ
取付板を、後板に対して、係合爪と係合孔との係合構造
により取付ける構成としても良く(請求項6の発明)、
これによれば、取付構造がより簡単となり、取付作業も
容易となる。
【0011】さらには、左右一対のヒータ取付板の下端
部同士が連結板によって一体に連結された形態とし、そ
の連結板が本体の底面板の一部を構成するようにするこ
ともできる(請求項7の発明)。これによれば、2個の
ヒータ取付板が相互に連結されて一部品となって組付け
等が容易となると共に、連結板が本体の底面板の一部を
構成することによって、底面板を分割された複数の部分
から構成することができ、部分によって板厚を変更する
等が可能となる。このとき、連結板に、本体を支えるた
めの脚を取付ける構成としても良く(請求項8の発
明)、これにより、脚によりオーブン庫を下から支える
ことができ、支持強度を高めることができるようにな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をヒータ付き電子レ
ンジに適用したいくつかの実施例について、図1ないし
図16を参照しながら説明する。 (1)第1,第2の実施例 まず、本発明の第1の実施例(請求項1,2に対応)に
ついて、図1ないし図4を参照して述べる。尚、図面の
うち、図1ないし図3は、最終的な組付け状態とは上下
反転した状態、つまりオーブン庫の底面が上を向いてい
る状態を示している。
【0013】図4は、本実施例に係る加熱調理器の本体
(キャビネット)11の左側の側面板を取外した状態の
側面を示している。詳しく図示はしないが、この本体1
1は、全体としてほぼ矩形箱状をなし、その内部にオー
ブン庫12が配設されてその内部が加熱調理室とされる
と共に、そのオーブン庫12の右側(図2で左側)が図
示しない機械室とされる。この機械室内には、マグネト
ロンやその駆動回路、ヒータ駆動回路等の電装品が配設
されるようになっている。
【0014】前記オーブン庫12は、例えば鋼板(カラ
ー鋼板)からなり、図1及び図2にも示すように、底板
13、左右の側板14,14、天井板15(図4参
照)、前板16、後板17を備えて構成されている。こ
のうち底板13及び左右の側板14,14は、1枚の長
尺な鋼板をコ字状に折曲げて構成され、その上面部に天
井板15が接続されて前後面が開口した角筒状とされ
る。また、これら底板13及び左右の側板14,14並
びに天井板15が構成する角筒の後面が矩形状の後板1
7により塞がれるのであるが、このとき、後板17は、
本体11の大きさに対応した大形のものとされ、図1及
び図4に示すように、その角筒の後面部から上下左右に
延出する形態に設けられる。
【0015】そして、前記底板13及び左右の側板1
4,14並びに天井板15が構成する角筒の前面に、前
板16が設けられる。この前板16は、前記後板17と
同等の大きさの外形を有すると共に、図1及び図2に示
すように、その板面に、加熱調理室の出入口となる矩形
開口部16bが形成されている。機械室の前面に対応す
る位置にも縦長矩形状の開口部(図示せず)が形成され
ている。さらには、これら前板16及び後板17の下端
部(図1〜図3では上側)には、内側に折曲げられたフ
ランジ部16a及び17aが夫々形成されている。
【0016】尚、前記本体11は、図4に一部示すよう
に、前記前板16及び後板17間に掛渡されるようにし
て設けられる上面板18、左右の側面板(図示せず)及
び底面板19を有すると共に、前記後板17の背後に膨
出するような背面板20を有して構成される。そのうち
底面板19は、前記フランジ部16a及び17aに宛が
われた状態でねじ止めにより連結される。このとき、前
記オーブン庫12の底板13の下方には、前記底面板1
9との間に機械室に連通する空間が形成され、その空間
には、ターンテーブル駆動用のモータ21が配設される
ようになっている。底面板19の中央部分は、前記モー
タ21配設のために下方に膨出する形態とされている。
【0017】また、前記底面板19の下面には、4つの
コーナー側に位置して脚22が取付けられるようになっ
ている。さらに、図示はしないが、本体11の前面に
は、前記前板16の出入口(開口部16b)を開閉する
ための扉が配設されると共に、前板16の右側部(機械
室側)の前面に位置して操作パネルが配設されるように
なっている。
【0018】さて、前記オーブン庫12の底板13の下
面には、該オーブン庫12内をヒータ加熱するための平
板状ヒータ23が設けられる。以下、この平板状ヒータ
23の取付け構造について述べる。まず、この平板状ヒ
ータ23は、図3に一部示すように、平面ヒータ本体2
4の下面側(図では上面側)を、それより一回り大きい
浅底矩形皿状のヒータ押え板25により覆うと共に、そ
れらの間にばね性を有するヒータ支え部材26を介在さ
せて構成されている。詳しく図示はしないが、前記平面
ヒータ本体24は、薄板状の芯マイカ板にヒータ線を巻
回しさらに薄板状のカバーマイカ板で覆って構成されて
いる。また、図示はしないが、平板状ヒータ23に中央
部には、回転軸が貫通する開口が形成されている。
【0019】そして、この平板状ヒータ23は、左右一
対のヒータ取付板27,27によって保持されるように
なっている。即ち、ヒータ取付板27は、長方形状の鋼
板の上下両端部を直角に折り曲げたいわゆるチャンネル
形状をなし、前記底板13の前後方向寸法とほぼ同等の
前後方向の長さ寸法を有している。また、前記平板状ヒ
ータ23(ヒータ押え板25)の外面から、前板16及
び後板17の下端部までの高さにほぼ相当する上下方向
の寸法を有している。
【0020】各ヒータ取付板27は、前板16と後板1
7との間に掛渡され、図1〜図3で上端面部の前後両端
が、前記フランジ部16a及びフランジ部17aの所定
の取付位置、つまり図2に示すような平板状ヒータ23
の左右両端部に対応した位置に、夫々ねじ28によりね
じ止めされて取付けられる。このとき、各ヒータ取付板
27の図1〜図3で下端面部が、平板状ヒータ23(ヒ
ータ押え板25の外面)に宛がわれて下方に押圧する状
態となり、もって平板状ヒータ23(平面ヒータ本体2
4)を底板13に密着させるようになるのである。ま
た、このとき、右側(図2で左側)のヒータ取付板27
は、底板13の下方の空間と機械室との間を熱的に遮断
する遮蔽板としても機能するのである。
【0021】上記構成において、平板状ヒータ23の取
付け作業は、組立てられたオーブン庫12を上下反転し
た(底板13が上面に来る)状態で、その底板13上に
平板状ヒータ23(平面ヒータ本体24,ヒータ支え部
材26,ヒータ押え板25)を位置決め状態で載置し、
更に、左右二か所においてヒータ取付板27を、その前
後両端部をフランジ部16a,17aの下面側に差込む
ようにして配置し、フランジ部16a,17aに対して
ねじ止めすることにより行われる。
【0022】これにて、平板状ヒータ23が、ヒータ取
付板27,27により押え付けられた形態で、オーブン
庫12の底板13の下面に密着された状態に取付けられ
る。このとき、平板状ヒータ23は、底板13に直接的
に固定されるのではなく、ヒータ取付板27が前板16
及び後板17にねじ止めされることによりいわば間接的
に設けられるので、従来のような底板3に取付部材8を
溶接するといった必要がなくなり、溶接を用いずに取付
けが可能となり、その取付作業を簡単に済ませることが
できる。
【0023】従って、本実施例によれば、オーブン庫1
2の底板13に平板状ヒータ23を設けるにあたって、
従来必要であったスポット溶接が不要となり、溶接のた
めの設備を不要とすることができると共に、取付け作業
の簡単化を図ることができ、この結果、製造コストの大
幅な低減を図ることができるものである。また、溶接が
不要になることに伴い、オーブン庫12に予め塗装がな
されたカラー鋼板(印刷鋼板)等の採用が可能となり、
ひいては後の溶接作業が不要となってその面についての
コストダウンも併せて図ることができるものである。
【0024】しかも、特に本実施例では、ヒータ取付板
27が、底板13の下方の空間と機械室との間を熱的に
遮断する遮蔽板としての機能を兼ね備える構成としたの
で、別途に熱遮断のための構成を設けることなく、平板
状ヒータ23の熱が機械室に悪影響を及ぼすことを未然
に防止することができるという利点も得ることができ
る。
【0025】図5は、本発明の第2の実施例(請求項6
に対応)を示している。この実施例が上記第1の実施例
と異なる点は、ヒータ取付板29の後板17に対する取
付構造にある。即ち、上記第1の実施例では、ヒータ取
付板27の後端部を後板17のフランジ部17aに対し
てねじ止めするようにしたが、ここでは、ヒータ取付板
29の後辺部に係合爪29aを突出状態に一体形成し、
これに対して後板17にスリット状の係合孔30を形成
し、それらの間の係合構造によりヒータ取付板29を取
付けるようにしたのである。
【0026】このような構成によれば、上記第1の実施
例と同様の作用,効果を得ることができることは勿論、
これに加え、ヒータ取付板29の後端部が係合構造によ
り後板17に取付けられるので、ねじ28の数が減少す
るなど取付構造がより簡単となり、取付作業も容易とな
るものである。尚、図示は省略しているが、ヒータ取付
板29の前板16への取付けは、フランジ部16aに対
するねじ止めが採用される。
【0027】(2)第3,第4の実施例 次に、本発明の第3の実施例(請求項1,2,4,5に
対応)について、図6ないし図10を参照して述べる。
尚、以下述べる各実施例においては、本体11やオーブ
ン庫12等の基本的構成については共通するので、上記
第1の実施例と同一部分については、同一符号を使用す
ると共に、詳しい説明を省略し、あるいは新たな図示を
省略することとする。
【0028】図6は、一対のうち右側のヒータ取付板3
1部分の構成を示しており、本実施例においても、オー
ブン庫12の底板13の下面に配置される平板状ヒータ
23は、前板16と後板17との間に掛渡されてねじ止
めされるヒータ取付板31によって上方に押圧保持され
るようになっている。このとき、ヒータ取付板31の上
辺部は、平板状ヒータ23(ヒータ押え板25)の外面
に倣う形態とされ、底板13の下方に形成される空間の
ほぼ全体を塞いで遮蔽板としての機能を果たすようにな
っている。
【0029】そして、図7及び図9にも示すように、ヒ
ータ取付板31の下辺部においては、前後の両端が、上
方に凹んだ段付き形状とされている。これに対し、前板
16のフランジ部16aのねじ止め位置には、図7及び
図8に示すように、上方に凸となりねじ28の頭部が収
容されるねじ収容凹部32が絞り成形されている。一
方、後板17のフランジ部17aのねじ止め位置には、
図9及び図10に示すように、上方に凸となりねじ28
の頭部が収容されるねじ収容凹部33が絞り成形されて
いる。これにて、ねじ28の頭部がフランジ部16a,
17aから下方に突出することなく、ねじ止めを行うこ
とができるのである。尚、ねじ収容凹部32,33の深
さ寸法は例えば2.5mm程度とされている。
【0030】さらに、図6に示すように、本体11を構
成する底面板34は、前記前板16及び後板17のフラ
ンジ部16a及び17aに宛がわれた状態で、前記ねじ
収容凹部32及び33とは異なった位置にてねじ止めさ
れて一体化されるのであるが、このとき上述のように、
ねじ28の頭部がフランジ部16a,17aから下方に
突出しないので、底面板34の前後の辺部がフラットな
状態で、フランジ部16a及び17aに宛がって取付け
ることができる。そして、やはり図6に示すように、前
記底面板34の前後方向中間部の前記ヒータ取付板31
に対応した位置には、上方にやや凸となる連結部34a
が絞り形成されており、ヒータ取付板31の前後方向中
間部分が、底面板34にねじ35によりねじ止めされて
連結されるようになっている。
【0031】かかる実施例によれば、ヒータ取付板31
を用いたことにより、上記第1の実施例と同様に、オー
ブン庫12の底板13に平板状ヒータ23を設けるにあ
たって、溶接のための設備を不要とすることができると
共に、取付け作業の簡単化を図ることができ、製造コス
トの大幅な低減を図ることができ、さらには平板状ヒー
タ23の熱が機械室に悪影響を及ぼすことを未然に防止
することができる等の効果を得ることができる。
【0032】そして、それに加え、ヒータ取付板31が
前後方向に長い事情があっても、ヒータ取付板31の中
間部分を底面板34に固定するようにしたので、いわば
補強を行うことができ、ヒータ取付板31の中間部が平
板状ヒータ23から浮いてしまうといったことを未然に
防止することができる。また、前板16及び後板17の
フランジ部16a及び17aのねじ止め位置に、ねじ収
容凹部33及び34を夫々設けるようにしたので、ねじ
28の頭部がフランジ部16a,17aから突出するこ
とがなくなり、フランジ部16a,17aにて底面板3
4と接続する際の邪魔となるようなことがなくなり、ま
た外観も向上させることができる。
【0033】図11は、本発明の第4の実施例を示して
いる。この第4の実施例は、上記第3の実施例のいわば
変形例と言えるものであり、図11(a)に示すよう
に、ヒータ取付板36の下端(図では上下反転しており
上端)の折曲部の曲げ角度θを直角ではなく、やや鈍角
状に形成したものである。これにより、ヒータ取付板3
6の例えば先端側をフランジ部16aのねじ止め部(ね
じ収容凹部32の図で下面側)に差込む際に、ヒータ取
付板36の下端の斜面を滑らせるようにしながらスムー
ズに差込んでいくことができ、組立て性をより良好とす
ることができる。ねじ止め後は、図11(b)に示すよ
うに、直角状に宛がわれて連結された状態となる。尚、
ヒータ取付板36の後端側についても同様に構成でき
る。
【0034】(3)第5,第6の実施例 図12及び図13は、本発明の第5の実施例(請求項3
に対応)を示している。この実施例に係るヒータ取付板
41は、その上端から上方(図で下方)に突出する舌片
状の位置決め部41aを備えている。この場合、図13
に示すように、位置決め部41aは、前後2か所に位置
して例えば切起しにより一体に形成されるようになって
いる。そして、図12に示すように、このヒータ取付板
41は、平板状ヒータ23(ヒータ押え板25)の左右
の端辺部に対応した位置に取付けられるようになってい
る。
【0035】これにて、図12に示すように、ヒータ取
付板41により、平板状ヒータ23(ヒータ押え板2
5)が押え付けられて保持されると共に、前記位置決め
部41aがヒータ押え板25の側面を係止することによ
り、平板状ヒータ23の左右方向の位置決めが行われ、
もって、別途の位置決め手段を設けることなく平板状ヒ
ータ23の取付位置を合わせることができ、また取付後
に平板状ヒータ23が左右方向にずれたりすることも未
然に防止することができる。
【0036】図14及び図15は、本発明の第6の実施
例(やはり請求項3に対応)を示している。上記第5の
実施例では、ヒータ取付板41を、その位置決め部41
aがヒータ押え板25の側面を係止する位置に設けるよ
うにしたが、この実施例では、同様なヒータ取付板41
を、平板状ヒータ23の左右の端部よりやや内側の位置
に取付けるようにすると共に、平板状ヒータ23(ヒー
タ押え板25及びヒータ支え部材26)に、その位置決
め部41aに対応したスリット42を設けるようにして
いる。
【0037】これにより、ヒータ取付板41により、平
板状ヒータ23(ヒータ押え板25)が押え付けられて
保持されると共に、前記位置決め部41aがスリット4
2に挿入されることにより、平板状ヒータ23の左右方
向の位置決めが行われ、同様に、別途の位置決め手段を
設けることなく平板状上ヒータ23の取付位置を合わせ
ることができ、また取付後に平板状ヒータ23が左右方
向にずれたりすることも未然に防止することができるも
のである。
【0038】(4)第7の実施例 最後に、本発明の第7の実施例(請求項7,8に対応)
について、図16を参照して述べる。この実施例におい
ては、平板状ヒータ23を底板13に押付け保持するた
めに左右一対のヒータ取付板51,51が、それらの下
端部同士間が連結板52によりほぼU字状に一体に連結
された形態の連結体53として与えられる。図示はしな
いが、この連結体53(ヒータ取付板51,51)は、
やはりオーブン庫12の前板16及び後板17間に掛渡
されて取付けられる。
【0039】そして、前記連結板52が、本体11の底
面板の一部(左右方向の中間部分)を構成するようにな
っており、その連結板52と、左底面板54及び右底面
板55とから底面板全体が構成されるようになってい
る。この場合、前記左底面板54は、本体11の左側面
板56の下端のフランジ部と連結板52の左端との間に
掛渡されてねじ止めにより取付けられ、右底面板55
は、本体11の右側面板57の下端のフランジ部と連結
板52の右端との間に掛渡されてねじ止めにより取付け
られる。
【0040】尚、前記右底面板55の上面(機械室内)
には、高圧トランス58等の電装品が載置されて組付け
られるようになっている。また、このとき、右底面板5
5には板厚が0.6mmの鋼板が採用され、左側面板54
には板厚が0.4mmの鋼板が採用されている。さらに、
本実施例では、本体11を支える脚59のうち、右側の
もの(前後に2個)は、右底面板55に取付けられ、左
側のもの(前後に2個)は、前記連結板52の左端寄り
部分に取付けられるようになっている。
【0041】かかる構成によれば、上記第1の実施例な
どと同様に、平板状ヒータ23の取付のための溶接を不
要として取付け作業の簡単化ひいては製造コストのコス
トダウン等を図ることができる。そして、2個のヒータ
取付板51が相互に連結されて一部品となるので、その
形成や組付けが容易となる。
【0042】これと共に、連結板52が本体11の底面
板の一部を構成することによって、その連結板52と、
左底面板54及び右底面板55との3部分から底面板が
構成されるので、高圧トランス58等の電装品が組付け
られる部分の板厚を厚して十分な支持強度を得、そうで
ない部分を薄くして安価な材料で済ませる等、部分によ
って適切な板厚とすることができる利点も得ることがで
きる。さらには、連結板52に、脚59を取付ける構成
としたので、その脚59により連結体53を介してオー
ブン庫12を下から支えることができ、支持強度を高め
ることができるものである。
【0043】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の加熱調理器によれば、オーブン庫の底板の下面に平板
状のヒータを設けるものにあって、オーブン庫の前板と
後板との間に掛渡されて取付けられるヒータ取付板によ
り、平板状のヒータを底板の下面に密着させる構成とし
たので、平板状のヒータを取付けるための溶接が不要と
なり、取付け作業の簡単化ひいては製造コストの低減を
図ることができるという優れた実用的効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、オーブン
庫の底部側部分を上下反転して示す斜視図
【図2】オーブン庫の下半部を上下反転して示す正面図
【図3】ヒータ取付板部分を示す拡大縦断正面図
【図4】側面板を取外した状態の本体の左側面図
【図5】本発明の第2の実施例を示す要部の斜視図
【図6】本発明の第3の実施例を示すもので、本体の下
部部分の縦断右側面図
【図7】ヒータ取付板の前板に対する取付け状態を示す
縦断側面図
【図8】前板の要部の斜視図
【図9】ヒータ取付板の後板に対する取付け状態を示す
縦断側面図
【図10】後板の要部の斜視図
【図11】本発明の第4の実施例を示すもので、ヒータ
取付板の取付時(a)及び取付後(b)の様子を示す要
部の縦断正面図
【図12】本発明の第5の実施例を示す図3相当図
【図13】ヒータ取付板の斜視図
【図14】本発明の第6の実施例を示す図3相当図
【図15】ヒータ取付板部分の斜視図
【図16】本発明の第7の実施例を示すもので、本体の
下半部の縦断正面図
【図17】従来例を示すもので、オーブン庫に対する平
面状ヒータの取付構造を上下反転して示す分解斜視図
【符号の説明】
図面中、11は本体、12はオーブン庫、13は底板、
14は側板、16は前板、16aはフランジ部、17は
後板、17aはフランジ部、19,34は底面板、23
は平板状ヒータ、24は平面ヒータ本体、25はヒータ
押え板、26はヒータ支え部材、27,29,31,3
6,41,51はヒータ取付板、28はねじ、29aは
係合爪、30は係合孔、32,33はねじ収容凹部、4
1aは位置決め部、52は連結板、53は連結体、54
は左底面板、55は右底面板、59は脚を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に設けられ、底板並びにその底板
    よりも下方に延出する前板及び後板を有して構成される
    オーブン庫と、 前記底板の下面に配置され前記オーブン庫内を加熱する
    平板状のヒータと、 前記前板と後板との間に掛渡されて取付けられ前記ヒー
    タを前記底板の下面に密着させるヒータ取付板とを具備
    してなる加熱調理器。
  2. 【請求項2】 ヒータ取付板は、底板の下方の空間と、
    オーブン庫に隣接する機械室との間を熱的に遮断する遮
    蔽板としての機能を兼ね備えることを特徴とする請求項
    1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 ヒータ取付板は、ヒータの位置決めを行
    う位置決め部を備えることを特徴とする請求項1又は2
    記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 ヒータ取付板の前後方向中間部分が、本
    体の底面板に固定されることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 ヒータ取付板は、前板及び後板の下端の
    フランジ部に対してねじ止めにより取付けられると共
    に、それらフランジ部のねじ止め位置には、上方に凸と
    なりねじの頭部が収容されるねじ収容凹部が形成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 ヒータ取付板は、後板に対して、係合爪
    と係合孔との係合構造により取付けられることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 左右一対のヒータ取付板の下端部同士が
    連結板によって一体に連結された形態とされ、その連結
    板が本体の底面板の一部を構成することを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかに記載の加熱調理器。
  8. 【請求項8】 連結板に、本体を支えるための脚が取付
    けられていることを特徴とする請求項7記載の加熱調理
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101226786B1 (ko) 2006-05-30 2013-01-25 엘지전자 주식회사 전자레인지용 베이스플레이트 및 이를 제작하는 방법
US10845059B2 (en) 2016-12-08 2020-11-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Electric oven

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