JPH11124748A - 光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン - Google Patents
光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーンInfo
- Publication number
- JPH11124748A JPH11124748A JP28345097A JP28345097A JPH11124748A JP H11124748 A JPH11124748 A JP H11124748A JP 28345097 A JP28345097 A JP 28345097A JP 28345097 A JP28345097 A JP 28345097A JP H11124748 A JPH11124748 A JP H11124748A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- multifilament yarn
- filament
- polymer
- section
- polymers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 マルチフィラメントの状態で有効に光干渉性
を発揮するマルチフィラメントヤーンを提供する。 【解決手段】 屈折率の異なる少なくとも2種の重合体
を扁平断面の長軸方向と平行に交互に積層してなる、扁
平状の光干渉性フィラメントを構成単位とするマルチフ
ィラメントヤーンにおいて、(a)構成フィラメントの
扁平率が4.0〜15.0の範囲に、(b)構成フィラ
メントにおける積層数が15〜120層の範囲に、そし
て、(c)マルチフィラメントヤーンの伸度が10〜5
0%の範囲にあることを特徴とする光学干渉機能を有す
るマルチフィラメントヤーン。
を発揮するマルチフィラメントヤーンを提供する。 【解決手段】 屈折率の異なる少なくとも2種の重合体
を扁平断面の長軸方向と平行に交互に積層してなる、扁
平状の光干渉性フィラメントを構成単位とするマルチフ
ィラメントヤーンにおいて、(a)構成フィラメントの
扁平率が4.0〜15.0の範囲に、(b)構成フィラ
メントにおける積層数が15〜120層の範囲に、そし
て、(c)マルチフィラメントヤーンの伸度が10〜5
0%の範囲にあることを特徴とする光学干渉機能を有す
るマルチフィラメントヤーン。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屈折率の異なる少なく
とも2種の重合体を扁平断面の長軸方向に平行に交互に
積層してなる、扁平状の光干渉性フィラメントを構成単
位とするマルチフィラメントヤーンに関し、さらに詳し
くは、マルチフィラメント糸の状態でも有効に光干渉性
を発揮し得る光学干渉機能を有するマルチフィラメント
ヤーンに関する。
とも2種の重合体を扁平断面の長軸方向に平行に交互に
積層してなる、扁平状の光干渉性フィラメントを構成単
位とするマルチフィラメントヤーンに関し、さらに詳し
くは、マルチフィラメント糸の状態でも有効に光干渉性
を発揮し得る光学干渉機能を有するマルチフィラメント
ヤーンに関する。
【0002】
【従来の技術】自然光の反射、干渉作用によって可視光
線領域の波長の色を発色する多層薄膜構造を有するフィ
ラメントについては、フィラメント基材の上に透明金属
化合物を薄膜蒸着させた構造のものと、屈折率の異なる
2種の透明性重合体を交互に積層した薄膜多層状構造の
ものとが知られている。
線領域の波長の色を発色する多層薄膜構造を有するフィ
ラメントについては、フィラメント基材の上に透明金属
化合物を薄膜蒸着させた構造のものと、屈折率の異なる
2種の透明性重合体を交互に積層した薄膜多層状構造の
ものとが知られている。
【0003】前者については、薄膜蒸着の生産技術が確
立されており、既にそのような薄膜蒸着フィラメントが
実用に供されている。しかし、このフィラメントは、そ
れから布帛や製品を作る工程で受ける摩擦や、製品使用
の経日的変化によって蒸着膜が剥離するという問題があ
る。
立されており、既にそのような薄膜蒸着フィラメントが
実用に供されている。しかし、このフィラメントは、そ
れから布帛や製品を作る工程で受ける摩擦や、製品使用
の経日的変化によって蒸着膜が剥離するという問題があ
る。
【0004】一方、屈折率の異なる2種の重合体を交互
に積層した薄膜多層状構造のものは、フィラメントその
ものが光干渉性を有するので、使用上の耐剥離性は蒸着
構造のものに比べて格段に優れている。しかしながら、
そのようなフィラメントの実用化までには、未だいくつ
かの改良すべき点が残されているのが現状である。
に積層した薄膜多層状構造のものは、フィラメントその
ものが光干渉性を有するので、使用上の耐剥離性は蒸着
構造のものに比べて格段に優れている。しかしながら、
そのようなフィラメントの実用化までには、未だいくつ
かの改良すべき点が残されているのが現状である。
【0005】上記の光干渉性フィラメントは、モノフィ
ラメントとして、特開平7−34324号公報、特開平
7−34320号公報、特開平7−195603号公
報、特開平7−331532号公報等に開示されてい
る。
ラメントとして、特開平7−34324号公報、特開平
7−34320号公報、特開平7−195603号公
報、特開平7−331532号公報等に開示されてい
る。
【0006】そこで提案されているような薄膜多層構造
のモノフィラメントは、それ自身では優れた光干渉性を
示すが、それらを複数本束ねてマルチフィラメントヤー
ンとし、これから布帛を作成したときには、モノフィラ
メント状態の光干渉効果から予測される干渉効果には到
底及ばないという問題のあることが判明した。すなわ
ち、前記提案は、モノフィラメントとしての光干渉効果
を追求したものであって、それを複数本集めてマルチフ
ィラメントヤーンとして使用したとき生じる技術的課題
については認識されていないし、また、その解決手段に
ついても教示されていない。
のモノフィラメントは、それ自身では優れた光干渉性を
示すが、それらを複数本束ねてマルチフィラメントヤー
ンとし、これから布帛を作成したときには、モノフィラ
メント状態の光干渉効果から予測される干渉効果には到
底及ばないという問題のあることが判明した。すなわ
ち、前記提案は、モノフィラメントとしての光干渉効果
を追求したものであって、それを複数本集めてマルチフ
ィラメントヤーンとして使用したとき生じる技術的課題
については認識されていないし、また、その解決手段に
ついても教示されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、屈折
率の異なる少なくとも2種の重合体を扁平断面の長軸方
向と平行に交互に積層してなる、扁平状の光干渉性フィ
ラメントにおいて、モノフィラメントの状態だけでな
く、マルチフィラメントとしても優れた光干渉性を発現
し得る光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン
を提供することにある。
率の異なる少なくとも2種の重合体を扁平断面の長軸方
向と平行に交互に積層してなる、扁平状の光干渉性フィ
ラメントにおいて、モノフィラメントの状態だけでな
く、マルチフィラメントとしても優れた光干渉性を発現
し得る光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、屈折率の異な
る少なくとも2種の重合体を扁平断面の長軸方向と平行
に交互に積層してなる、扁平状の光干渉性フィラメント
を構成単位とするマルチフィラメントヤーンにおいて、
(a)構成フィラメントの扁平率が4.0〜15.0の
範囲に、(b)構成フィラメントにおける積層数が15
〜120層の範囲に、そして、(c)マルチフィラメン
トヤーンの伸度が10〜50%の範囲にあることを特徴
とする光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン
である。
る少なくとも2種の重合体を扁平断面の長軸方向と平行
に交互に積層してなる、扁平状の光干渉性フィラメント
を構成単位とするマルチフィラメントヤーンにおいて、
(a)構成フィラメントの扁平率が4.0〜15.0の
範囲に、(b)構成フィラメントにおける積層数が15
〜120層の範囲に、そして、(c)マルチフィラメン
トヤーンの伸度が10〜50%の範囲にあることを特徴
とする光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン
である。
【0009】以下、さらに詳細に本発明の光学干渉機能
を有するマルチフィラメントヤーンについて説明する。
本発明の光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤー
ンにおいては、その構成フィラメントの扁平率と、積層
数と、そしてマルチフィラメントヤーンの伸度とが特定
範囲にあることが重要である。
を有するマルチフィラメントヤーンについて説明する。
本発明の光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤー
ンにおいては、その構成フィラメントの扁平率と、積層
数と、そしてマルチフィラメントヤーンの伸度とが特定
範囲にあることが重要である。
【0010】図1は、光干渉性フィラメントの断面形態
を模式的に示した図である。該図から明らかなように、
光干渉性フィラメントの断面は扁平であり、かつ、2種
の重合体は扁平断面の長軸方向と平行に交互に積層して
おり、これによって光干渉に有効な、広い面積を構成し
ている。このフィラメントの扁平率は4.0〜15.0
の範囲にあることが必要で、4.5以上、さらには5.
0以上と大きい方が好ましい。ここで扁平率は、扁平断
面の長軸の長さWと短軸の長さTとの比W/Tで表した
値である。また、図2に示したように、扁平断面の外層
部に非積層領域を形成しているときは、扁平率はその外
層部も含めて算出する。
を模式的に示した図である。該図から明らかなように、
光干渉性フィラメントの断面は扁平であり、かつ、2種
の重合体は扁平断面の長軸方向と平行に交互に積層して
おり、これによって光干渉に有効な、広い面積を構成し
ている。このフィラメントの扁平率は4.0〜15.0
の範囲にあることが必要で、4.5以上、さらには5.
0以上と大きい方が好ましい。ここで扁平率は、扁平断
面の長軸の長さWと短軸の長さTとの比W/Tで表した
値である。また、図2に示したように、扁平断面の外層
部に非積層領域を形成しているときは、扁平率はその外
層部も含めて算出する。
【0011】この光干渉性を最大限に発揮させるために
必要な扁平率は、前掲の特開平公報にも開示されている
ように、モノフィラメントとしては高々3.5もあれば
十分である。それにもかかわらず、マルチフィラメント
ヤーンを構成するフィラメントとしては、少なくとも
4.0以上が必要で、4.5以上、さらには5.0と大
きい方が好ましい。
必要な扁平率は、前掲の特開平公報にも開示されている
ように、モノフィラメントとしては高々3.5もあれば
十分である。それにもかかわらず、マルチフィラメント
ヤーンを構成するフィラメントとしては、少なくとも
4.0以上が必要で、4.5以上、さらには5.0と大
きい方が好ましい。
【0012】この扁平率の必要な数値がモノフィラメン
トの場合とマルチフィラメントヤーンの場合とで違って
いるのは、モノフィラメントの場合には、主として光干
渉機能の面から必要であるのに対し、マルチフィラメン
トヤーンの場合には、それのみならず、構成フィラメン
ト間の扁平長軸面の配向性の点からも必要になってくる
からである。すなわち、光干渉性モノフィラメントは、
扁平断面形状で、その長軸方向に平行に重合体が交互に
積層された構造をとっている。このため、その長軸方
向の辺とフィラメント長さ方向の辺とで形成されるフィ
ラメント表面に対して垂直に観たとき、光干渉性による
発色を最も強く視認することができ、それより角度を
持って斜めから観るときには、急激にその視認効果は弱
まり、さらに、扁平断面の短軸方向の辺とフィラメン
ト長さ方向の辺とで形成されるフィラメント表面から観
たときには、光干渉性は全く視認できない、という光干
渉特性を有する。
トの場合とマルチフィラメントヤーンの場合とで違って
いるのは、モノフィラメントの場合には、主として光干
渉機能の面から必要であるのに対し、マルチフィラメン
トヤーンの場合には、それのみならず、構成フィラメン
ト間の扁平長軸面の配向性の点からも必要になってくる
からである。すなわち、光干渉性モノフィラメントは、
扁平断面形状で、その長軸方向に平行に重合体が交互に
積層された構造をとっている。このため、その長軸方
向の辺とフィラメント長さ方向の辺とで形成されるフィ
ラメント表面に対して垂直に観たとき、光干渉性による
発色を最も強く視認することができ、それより角度を
持って斜めから観るときには、急激にその視認効果は弱
まり、さらに、扁平断面の短軸方向の辺とフィラメン
ト長さ方向の辺とで形成されるフィラメント表面から観
たときには、光干渉性は全く視認できない、という光干
渉特性を有する。
【0013】それにもかかわらず、扁平断面形状からな
る光干渉性モノフィラメントを集めてマルチフィラメン
トヤーンとして布帛を形成するとき、扁平率が従来のよ
うに3.5以下ではフィラメントに作用する張力や摩擦
力等により、マルチフィラメント断面内で最密充填され
る形状に集合する。そのため、その扁平断面の長軸方向
の辺とフィラメント長さ方向の辺とで形成されるフィラ
メント表面に着目してみると、構成フィラメント間での
該表面の配向度は悪く、種々の方向を向いてしまう。こ
のように、マルチフィラメントヤーンの光干渉性には、
構成フィラメント固有の光干渉性の他に、ヤーンとして
の構成フィラメントの扁平長軸面の配向度が大きく寄与
している。
る光干渉性モノフィラメントを集めてマルチフィラメン
トヤーンとして布帛を形成するとき、扁平率が従来のよ
うに3.5以下ではフィラメントに作用する張力や摩擦
力等により、マルチフィラメント断面内で最密充填され
る形状に集合する。そのため、その扁平断面の長軸方向
の辺とフィラメント長さ方向の辺とで形成されるフィラ
メント表面に着目してみると、構成フィラメント間での
該表面の配向度は悪く、種々の方向を向いてしまう。こ
のように、マルチフィラメントヤーンの光干渉性には、
構成フィラメント固有の光干渉性の他に、ヤーンとして
の構成フィラメントの扁平長軸面の配向度が大きく寄与
している。
【0014】ところが、この扁平率が4.0、好ましく
は4.5以上をとるとき、マルチフィラメントを構成す
る各フィラメントには自己方位性コントロール機能が重
畳しはじめ、各構成フィラメントの扁平長軸面が互いに
平行な方向となるように集合してマルチフィラメントヤ
ーンを構成する。すなわち、このようなマルチフィラメ
ントヤーンは、フィラメント成形過程で引取ローラや延
伸ローラに圧接緊張されたとき、あるいはチーズ状にボ
ビンに巻き取られたとき、あるいは布帛を製編織する等
の工程のヤーンガイド上等での圧接を受けるとき等、そ
の度毎に各フィラメントの扁平長軸面が圧接面に平行に
なるようにして集合するので、構成フィラメント間での
扁平長軸面の平行度が高くなり、布帛としても優れた光
干渉機能を呈するに至る。
は4.5以上をとるとき、マルチフィラメントを構成す
る各フィラメントには自己方位性コントロール機能が重
畳しはじめ、各構成フィラメントの扁平長軸面が互いに
平行な方向となるように集合してマルチフィラメントヤ
ーンを構成する。すなわち、このようなマルチフィラメ
ントヤーンは、フィラメント成形過程で引取ローラや延
伸ローラに圧接緊張されたとき、あるいはチーズ状にボ
ビンに巻き取られたとき、あるいは布帛を製編織する等
の工程のヤーンガイド上等での圧接を受けるとき等、そ
の度毎に各フィラメントの扁平長軸面が圧接面に平行に
なるようにして集合するので、構成フィラメント間での
扁平長軸面の平行度が高くなり、布帛としても優れた光
干渉機能を呈するに至る。
【0015】一方、扁平率の上限については、その値が
15.0を越えると、過度に薄平な形状となるため、扁
平断面を保ち難くなり、一部が断面内で折れ曲がる等の
懸念も出てくる。この点から、扱いやすい扁平率は高々
15であり、特に10.0以下が好ましい。
15.0を越えると、過度に薄平な形状となるため、扁
平断面を保ち難くなり、一部が断面内で折れ曲がる等の
懸念も出てくる。この点から、扱いやすい扁平率は高々
15であり、特に10.0以下が好ましい。
【0016】このようにして、構成フィラメントの扁平
率を4.0〜15.0と、従来の光干渉フィラメントに
比べて大きくしたことにより、その交互積層の積層数も
従来のフィラメントの積層数よりも多くしなければなら
ない必然性が生じる。すなわち、積層数は少なくとも1
5層が必要となり、20層以上、さらには25層以上あ
ればより好ましい。
率を4.0〜15.0と、従来の光干渉フィラメントに
比べて大きくしたことにより、その交互積層の積層数も
従来のフィラメントの積層数よりも多くしなければなら
ない必然性が生じる。すなわち、積層数は少なくとも1
5層が必要となり、20層以上、さらには25層以上あ
ればより好ましい。
【0017】このことは、扁平率の大きなフィラメント
の成形の困難性と関係している。つまり、溶融状態にあ
る2種の重合体を紡糸口金内で1/10μmのオーダー
で積層させ、最終的には1/10〜1/100μmのオ
ーダーの積層単位として口金から吐出成形することの困
難性、さらには口金吐出口での重合体流れの界面張力の
作用やベイラス作用に打ち勝って扁平断面内での交互積
層の精度を維持することは、扁平率が少し大きくなった
だけでも極めて至難の技である。
の成形の困難性と関係している。つまり、溶融状態にあ
る2種の重合体を紡糸口金内で1/10μmのオーダー
で積層させ、最終的には1/10〜1/100μmのオ
ーダーの積層単位として口金から吐出成形することの困
難性、さらには口金吐出口での重合体流れの界面張力の
作用やベイラス作用に打ち勝って扁平断面内での交互積
層の精度を維持することは、扁平率が少し大きくなった
だけでも極めて至難の技である。
【0018】交互積層の層数は、光学干渉理論によれ
ば、層の厚みが全て基準の厚さに等しいときには、高々
10層もあれば得られる干渉光量は飽和状態に達し、そ
れ以上層数を増やすことはフィラメント成形の工程を複
雑困難にするだけとなってしまう。ところが、扁平率を
4.0以上とすると、各積層単位の厚みにゆらぎが生じ
やすくなり、積層数を15以上にしないと、干渉光量が
不十分な場合も生じる。さらに、扁平率を4.5、5.
0と大きくすればするほど、積層数は多い方が好まし
く、20層以上、25層以上が好ましい。
ば、層の厚みが全て基準の厚さに等しいときには、高々
10層もあれば得られる干渉光量は飽和状態に達し、そ
れ以上層数を増やすことはフィラメント成形の工程を複
雑困難にするだけとなってしまう。ところが、扁平率を
4.0以上とすると、各積層単位の厚みにゆらぎが生じ
やすくなり、積層数を15以上にしないと、干渉光量が
不十分な場合も生じる。さらに、扁平率を4.5、5.
0と大きくすればするほど、積層数は多い方が好まし
く、20層以上、25層以上が好ましい。
【0019】この積層数は多い方が前記厚みのゆらぎを
補償して干渉性を高めることができるが、その製造技術
の難しさ、特に紡糸口金の複雑さ、溶融ポリマー流れの
コントロールの点から、扱いやすいのは50層までであ
る。それを越えると、また積層の厚みのゆらぎ幅が広が
り、積層を増しただけの効果を得にくくなるので、実用
的には120層が限界である。
補償して干渉性を高めることができるが、その製造技術
の難しさ、特に紡糸口金の複雑さ、溶融ポリマー流れの
コントロールの点から、扱いやすいのは50層までであ
る。それを越えると、また積層の厚みのゆらぎ幅が広が
り、積層を増しただけの効果を得にくくなるので、実用
的には120層が限界である。
【0020】以上述べたように、本発明では、マルチフ
ィラメントヤーンとしても優れた光干渉性を発現できる
ように工夫しているが、さらに、ポリマー固有の屈折率
に繊維の複屈折率を加味して、交互積層を構成する重合
体間の屈折率差を拡大させ、光干渉性を高めるような工
夫もなされている。すなわち、上記重合体間の屈折率差
が大きいほどフィラメントの光干渉性は高まるが、屈折
率が決まっている重合体を用いる限り自ずと限界があ
る。その限界を越えて屈折率差を高める手段として、繊
維分子の配向によって生じる複屈折率を利用するもので
ある。屈折率が高くかつ延伸によって複屈折率の大きく
できる重合体と、屈折率が低くかつ延伸によって複屈折
率差があまり大きくならない重合体を組み合わせること
により、重合体間の屈折率差を拡大させることができ
る。その屈折率を増大させる手段として、フィラメント
の延伸作用を利用しており(伸度が低くなるほど複屈折
率は逆に高くなる)、複屈折率の増大と製編織等後工程
の取り扱い性とを満足させるために、延伸後のマルチフ
ィラメントヤーンの伸度を10〜50%の範囲とするこ
とが必要である。この伸度は、15〜40%の範囲にあ
ればより好ましい。
ィラメントヤーンとしても優れた光干渉性を発現できる
ように工夫しているが、さらに、ポリマー固有の屈折率
に繊維の複屈折率を加味して、交互積層を構成する重合
体間の屈折率差を拡大させ、光干渉性を高めるような工
夫もなされている。すなわち、上記重合体間の屈折率差
が大きいほどフィラメントの光干渉性は高まるが、屈折
率が決まっている重合体を用いる限り自ずと限界があ
る。その限界を越えて屈折率差を高める手段として、繊
維分子の配向によって生じる複屈折率を利用するもので
ある。屈折率が高くかつ延伸によって複屈折率の大きく
できる重合体と、屈折率が低くかつ延伸によって複屈折
率差があまり大きくならない重合体を組み合わせること
により、重合体間の屈折率差を拡大させることができ
る。その屈折率を増大させる手段として、フィラメント
の延伸作用を利用しており(伸度が低くなるほど複屈折
率は逆に高くなる)、複屈折率の増大と製編織等後工程
の取り扱い性とを満足させるために、延伸後のマルチフ
ィラメントヤーンの伸度を10〜50%の範囲とするこ
とが必要である。この伸度は、15〜40%の範囲にあ
ればより好ましい。
【0021】本発明の光干渉性フィラメントを構成する
2種の重合体は、重合体間に屈折率(n)の差のある組
み合わせ、その中でもより好ましい組み合わせとして、
溶解度パラメーター(SP値)が互いに近い組み合わ
せ、そして、さらに好ましい組み合わせとして、化学的
親和性のある組み合わせの視点から選択する。
2種の重合体は、重合体間に屈折率(n)の差のある組
み合わせ、その中でもより好ましい組み合わせとして、
溶解度パラメーター(SP値)が互いに近い組み合わ
せ、そして、さらに好ましい組み合わせとして、化学的
親和性のある組み合わせの視点から選択する。
【0022】これらについて順次説明すると、まず第1
に、交互積層によって光干渉による発色を発現させるた
めに、屈折率の差を有する組み合わせが必要である。一
般に重合体の屈折率は1.30〜1.82の範囲にあ
り、そのうち汎用重合体では1.35〜1.75の範囲
にある。この中から高屈折率側重合体成分(A成分)の
屈折率をn1とし、低屈折率側重合体成分(B成分)の
屈折率をn2で表したとき、両重合体の屈折率の比n1/
n2が1.1〜1.4の範囲にあり、かつ、前記、[屈
折率+複屈折率]による屈折率差の拡大の考えを取り入
れた重合体の組み合わせで構成する。
に、交互積層によって光干渉による発色を発現させるた
めに、屈折率の差を有する組み合わせが必要である。一
般に重合体の屈折率は1.30〜1.82の範囲にあ
り、そのうち汎用重合体では1.35〜1.75の範囲
にある。この中から高屈折率側重合体成分(A成分)の
屈折率をn1とし、低屈折率側重合体成分(B成分)の
屈折率をn2で表したとき、両重合体の屈折率の比n1/
n2が1.1〜1.4の範囲にあり、かつ、前記、[屈
折率+複屈折率]による屈折率差の拡大の考えを取り入
れた重合体の組み合わせで構成する。
【0023】図1または図2に示したような、扁平断面
で、交互積層の各層が平らな積層体が紡糸できれば、重
合体は上記屈折率の関係を満足する透明な重合体の組み
合わせであればよい。ところが、溶融重合体を積層し
て、扁平断面でかつ平らな積層を得ることは大変難しい
ことである。交互積層された溶融重合体が扁平状紡糸口
金から吐出された瞬間に、2種の重合体流れの界面で収
縮する力が働き、重合体流れは楕円ないし丸断面の形を
とろうとし、これに伴って積層面も反り返って湾曲した
形になる。
で、交互積層の各層が平らな積層体が紡糸できれば、重
合体は上記屈折率の関係を満足する透明な重合体の組み
合わせであればよい。ところが、溶融重合体を積層し
て、扁平断面でかつ平らな積層を得ることは大変難しい
ことである。交互積層された溶融重合体が扁平状紡糸口
金から吐出された瞬間に、2種の重合体流れの界面で収
縮する力が働き、重合体流れは楕円ないし丸断面の形を
とろうとし、これに伴って積層面も反り返って湾曲した
形になる。
【0024】紡糸工程で発生する上記の問題を回避する
第2の視点は、溶解度パラメーター(SP値)が互いに
近い重合体同士を組み合わせることである。溶解度パラ
メーター(SP値)が互いに近いと、積層界面での界面
張力がバランスし、平らな積層が成形でき、積層体とし
ても扁平断面に成形することができる。高屈折率側重合
体のSP値をSP1とし、低屈折率側重合体のSP値を
SP2としたとき、SP 1/SP2で表される比が0.8
〜1.2の範囲にあることが好ましく、さらには、0.
9〜1.1の範囲であればより好ましく成形できる。
第2の視点は、溶解度パラメーター(SP値)が互いに
近い重合体同士を組み合わせることである。溶解度パラ
メーター(SP値)が互いに近いと、積層界面での界面
張力がバランスし、平らな積層が成形でき、積層体とし
ても扁平断面に成形することができる。高屈折率側重合
体のSP値をSP1とし、低屈折率側重合体のSP値を
SP2としたとき、SP 1/SP2で表される比が0.8
〜1.2の範囲にあることが好ましく、さらには、0.
9〜1.1の範囲であればより好ましく成形できる。
【0025】このように、SP値の適正化によって扁平
断面の成形性は改善されるが、重合体のSP値は単純一
義的に決まる値ではない。つまり、重合体の組み合わせ
の中には、扁平断面の成形性が未だ困難な場合もあり、
その場合、より確実に扁平断面を成形するための好まし
い重合体の組み合わせの視点が第3に掲げた化学的親和
性である。
断面の成形性は改善されるが、重合体のSP値は単純一
義的に決まる値ではない。つまり、重合体の組み合わせ
の中には、扁平断面の成形性が未だ困難な場合もあり、
その場合、より確実に扁平断面を成形するための好まし
い重合体の組み合わせの視点が第3に掲げた化学的親和
性である。
【0026】互いに化学的親和性のある組み合わせ、す
なわち、イオン的に引き合う基を有するとか、同一また
は同種の基を有する重合体を組み合わせたとき、重合体
の交互積層は互いに独立した層流として存在しつつも、
その界面では一体化して、扁平断面と平らな層(直線的
界面状態)を維持し、また、繊維化後の界面剥離をも防
止する。
なわち、イオン的に引き合う基を有するとか、同一また
は同種の基を有する重合体を組み合わせたとき、重合体
の交互積層は互いに独立した層流として存在しつつも、
その界面では一体化して、扁平断面と平らな層(直線的
界面状態)を維持し、また、繊維化後の界面剥離をも防
止する。
【0027】このようにして選択した好ましい重合体の
組み合わせを以下に示す。 (1)屈折率の異なる2種のポリマーの組み合わせが、
(a)スルホン酸金属塩基を有する二塩基酸成分がポリ
エステルを形成している全二塩基酸成分当たり0.3〜
5モル%共重合されているポリエチレンナフタレートを
主成分とするポリエステル(高屈折率ポリマー)と、
(b)脂肪族ポリアミド(低屈折率ポリマー)との組み
合わせ。 (2)屈折率の異なる2種のポリマーの組み合わせが、
(a)スルホン酸金属塩基を有する二塩基酸成分がポリ
エステルを形成している全二塩基酸成分当たり0.3〜
10モル%共重合されているポリエチレンテレフタレー
トを主成分とするポリエステル(高屈折率ポリマー)
と、(b)酸価が3以上を有するポリメチルメタクリレ
ートとの組み合わせ。 (3)屈折率の異なる2種のポリマーの組み合わせが、
(a)側鎖にアルキル基を少なくとも1個有する二塩基
酸成分および/またはグリコール成分を共重合成分と
し、該共重合成分が全繰り返し単位当たり5〜30モル
%共重合されている共重合芳香族ポリエステル(高屈折
率ポリマー)と、(b)ポリメチルメタクリレート(低
屈折率成分)との組み合わせ。 (4)上記(3)において、該アルキル基がメチル基で
ある組み合わせ。 (5)上記(3)において、該共重合成分がネオペンチ
レングリコールである組み合わせ。および、 (6)上記(3)において、該共重合成分が、ビスフェ
ノールAまたはビスフェノールAのエチレンオキサイド
付加物である組み合わせ。である。
組み合わせを以下に示す。 (1)屈折率の異なる2種のポリマーの組み合わせが、
(a)スルホン酸金属塩基を有する二塩基酸成分がポリ
エステルを形成している全二塩基酸成分当たり0.3〜
5モル%共重合されているポリエチレンナフタレートを
主成分とするポリエステル(高屈折率ポリマー)と、
(b)脂肪族ポリアミド(低屈折率ポリマー)との組み
合わせ。 (2)屈折率の異なる2種のポリマーの組み合わせが、
(a)スルホン酸金属塩基を有する二塩基酸成分がポリ
エステルを形成している全二塩基酸成分当たり0.3〜
10モル%共重合されているポリエチレンテレフタレー
トを主成分とするポリエステル(高屈折率ポリマー)
と、(b)酸価が3以上を有するポリメチルメタクリレ
ートとの組み合わせ。 (3)屈折率の異なる2種のポリマーの組み合わせが、
(a)側鎖にアルキル基を少なくとも1個有する二塩基
酸成分および/またはグリコール成分を共重合成分と
し、該共重合成分が全繰り返し単位当たり5〜30モル
%共重合されている共重合芳香族ポリエステル(高屈折
率ポリマー)と、(b)ポリメチルメタクリレート(低
屈折率成分)との組み合わせ。 (4)上記(3)において、該アルキル基がメチル基で
ある組み合わせ。 (5)上記(3)において、該共重合成分がネオペンチ
レングリコールである組み合わせ。および、 (6)上記(3)において、該共重合成分が、ビスフェ
ノールAまたはビスフェノールAのエチレンオキサイド
付加物である組み合わせ。である。
【0028】以上のようにして選択した重合体の組み合
わせで積層を形成するときの層の厚さは次のようにして
決定される。すなわち、A成分およびB成分の交互積層
の層の厚みは、光学干渉理論によって設計する。光干渉
によって発色させようとする色の波長をλ(μm)と
し、重合体A成分の屈折率をn1、積層単位の厚みをd1
(μm)とし、B成分の屈折率をn、2積層単位の厚み
をd2(μm)とするとき、厚みd1、d2は、次の関係
式
わせで積層を形成するときの層の厚さは次のようにして
決定される。すなわち、A成分およびB成分の交互積層
の層の厚みは、光学干渉理論によって設計する。光干渉
によって発色させようとする色の波長をλ(μm)と
し、重合体A成分の屈折率をn1、積層単位の厚みをd1
(μm)とし、B成分の屈折率をn、2積層単位の厚み
をd2(μm)とするとき、厚みd1、d2は、次の関係
式
【0029】
【数1】λ=2(n1d1+n2d2)=2n1[d1+d2
(n2/n1)]
(n2/n1)]
【0030】を満足する範囲で設定すればよい。また、
両者の光学的厚さ(屈折率×厚さ、すなわち、n1d1、
n2d2)が等しいとき、すなわち、λ/4=n1d1=n
2d2のとき最大の干渉発色が得られる。
両者の光学的厚さ(屈折率×厚さ、すなわち、n1d1、
n2d2)が等しいとき、すなわち、λ/4=n1d1=n
2d2のとき最大の干渉発色が得られる。
【0031】この理論計算の結果に基づいて、実用的に
は、厚みd1、d2をそれぞれ0.02〜0.30μmの
範囲、より好ましくは0.05〜0.15μmの範囲で
設定する。実用的な干渉効果を得るには、0.02μm
未満と0.30μmを越えた厚みは適していない。
は、厚みd1、d2をそれぞれ0.02〜0.30μmの
範囲、より好ましくは0.05〜0.15μmの範囲で
設定する。実用的な干渉効果を得るには、0.02μm
未満と0.30μmを越えた厚みは適していない。
【0032】以上のような特徴を有する本発明の光干渉
性マルチフィラメントを構成するフィラメントは、その
薄膜積層構造を構成する各ディメンジョンから、扁平率
の大きな薄平いものとなってしまうので、その形態保持
と取り扱い性向上のために、フィラメントの重合体積層
の中間部および/または外周部に重合体A成分、B成分
あるいは他の重合体成分による光干渉には寄与しない層
を設けることが好ましい。その層の厚みは2〜10μm
の範囲、好ましくは3〜7μmとすればよい。
性マルチフィラメントを構成するフィラメントは、その
薄膜積層構造を構成する各ディメンジョンから、扁平率
の大きな薄平いものとなってしまうので、その形態保持
と取り扱い性向上のために、フィラメントの重合体積層
の中間部および/または外周部に重合体A成分、B成分
あるいは他の重合体成分による光干渉には寄与しない層
を設けることが好ましい。その層の厚みは2〜10μm
の範囲、好ましくは3〜7μmとすればよい。
【0033】ここで、図1または図2の交互積層体にお
いて、2種の重合体の中、どちらの重合体で表層を形成
するかという点について説明する。表層は、入射光の反
射を少なくして、内部積層へ入射光を多く透過させ、結
果として光干渉効果を高めることが好ましい。そのため
には、低屈折率側重合体で表層(図1の最外層または図
2の外周部非積層領域)を形成するのがよい。
いて、2種の重合体の中、どちらの重合体で表層を形成
するかという点について説明する。表層は、入射光の反
射を少なくして、内部積層へ入射光を多く透過させ、結
果として光干渉効果を高めることが好ましい。そのため
には、低屈折率側重合体で表層(図1の最外層または図
2の外周部非積層領域)を形成するのがよい。
【0034】しかしながら、扁平断面で扁平率が大きい
フィラメントの場合には、既に述べたように紡糸吐出口
から空気中へ吐出されてフリーになった瞬間に、重合体
積層界面に働く収縮力やベイラス効果によって丸断面に
なろうとする。それを回避するのが重合体のSP値であ
り、同時に化学的親和性でもある。しかし、それだけで
は不十分な場合には、その表層を形成する重合体によっ
て扁平断面を維持させるようにする。
フィラメントの場合には、既に述べたように紡糸吐出口
から空気中へ吐出されてフリーになった瞬間に、重合体
積層界面に働く収縮力やベイラス効果によって丸断面に
なろうとする。それを回避するのが重合体のSP値であ
り、同時に化学的親和性でもある。しかし、それだけで
は不十分な場合には、その表層を形成する重合体によっ
て扁平断面を維持させるようにする。
【0035】紡糸吐出口から空気中へ吐出されたとき、
積層の表層を先に冷却固化する側の重合体、言い換えれ
ば融点の高い側の重合体で形成しておくと、早めに扁平
断面の外枠が固まってしまうので好ましい。もしこの構
成が逆の場合には、内層もなかなか冷えないために丸く
なろうとし、表層も冷却固化がより低温に冷えるまで起
こらないために丸くなろうとして、扁平断面ではなく丸
断面に近づいてしまう。したがって、紡糸上は、扁平断
面形成のために表層を融点の高い側の重合体で形成する
ことが好ましい。
積層の表層を先に冷却固化する側の重合体、言い換えれ
ば融点の高い側の重合体で形成しておくと、早めに扁平
断面の外枠が固まってしまうので好ましい。もしこの構
成が逆の場合には、内層もなかなか冷えないために丸く
なろうとし、表層も冷却固化がより低温に冷えるまで起
こらないために丸くなろうとして、扁平断面ではなく丸
断面に近づいてしまう。したがって、紡糸上は、扁平断
面形成のために表層を融点の高い側の重合体で形成する
ことが好ましい。
【0036】次に、本発明の光学干渉機能を有するマル
チフィラメントヤーンの製造方法について説明する。図
3は紡糸口金の立断面図である。紡糸口金は、各々円板
状の上部分配板9、下部分配板10、上口金6、中口金
7、下口金8を含み、それらがボルト12で一体的に締
めつけられてある。図4は、図3の上口金6を上部から
見た断面図であり、ノズルプレート1、1’が対をなし
て放射状に設置されていることを示している。該ノズル
プレートは、2種の溶融ポリマーを交互に積層するため
に、積層数に応じて開口群2、2’が紙面と直交方向に
設けられ、その際、開口群2と2’とは対向しながらも
対向する各開口は互いに交互に(偏れて)配列されてい
る。前記ノズルプレート1、1’対の一方には溶融ポリ
マーAが、他方のプレートには溶融ポリマーBが供給さ
れる。そのために、上部分配板9および下部分配板10
を貫通して、前記ノズルプレート1、1’対と同数の流
路3、3’がそれぞれ配置されてある。ノズルプレート
1、1’において、溶融ポリマーAとBは合流して積層
状となるが、その際ポリマー各層の厚みを薄くするた
め、中口金7には、流路がテーパー状に狭くなっている
“ろう斗状部4”が前記ノズルプレート1、1’対と同
数配置されている。また、下口金8には、吐出口11が
それぞれのろう斗状部4に対応して設けられている。
チフィラメントヤーンの製造方法について説明する。図
3は紡糸口金の立断面図である。紡糸口金は、各々円板
状の上部分配板9、下部分配板10、上口金6、中口金
7、下口金8を含み、それらがボルト12で一体的に締
めつけられてある。図4は、図3の上口金6を上部から
見た断面図であり、ノズルプレート1、1’が対をなし
て放射状に設置されていることを示している。該ノズル
プレートは、2種の溶融ポリマーを交互に積層するため
に、積層数に応じて開口群2、2’が紙面と直交方向に
設けられ、その際、開口群2と2’とは対向しながらも
対向する各開口は互いに交互に(偏れて)配列されてい
る。前記ノズルプレート1、1’対の一方には溶融ポリ
マーAが、他方のプレートには溶融ポリマーBが供給さ
れる。そのために、上部分配板9および下部分配板10
を貫通して、前記ノズルプレート1、1’対と同数の流
路3、3’がそれぞれ配置されてある。ノズルプレート
1、1’において、溶融ポリマーAとBは合流して積層
状となるが、その際ポリマー各層の厚みを薄くするた
め、中口金7には、流路がテーパー状に狭くなっている
“ろう斗状部4”が前記ノズルプレート1、1’対と同
数配置されている。また、下口金8には、吐出口11が
それぞれのろう斗状部4に対応して設けられている。
【0037】このような紡糸口金において、ポリマーA
は、上部分配板9および下部分配板10を貫通して設け
られた流路3を経て各ノズルプレート1へ分配され、同
様にポリマーBも流路3’を経て各ノズルプレート1’
へ分配される。その後、ノズルプレート1、1’から吐
出されたポリマーAおよびBは交互に積層され、さら
に、ろう斗状部4を進む間に各層の厚みが薄くなり、紡
糸口11から吐出される。その際、吐出口は短形状とし
(例えば0.13mm×2.5mmの寸法として)、扁
平断面の長軸方向へ拡げて吐出し、扁平断面の交互積層
体として吐出させる。
は、上部分配板9および下部分配板10を貫通して設け
られた流路3を経て各ノズルプレート1へ分配され、同
様にポリマーBも流路3’を経て各ノズルプレート1’
へ分配される。その後、ノズルプレート1、1’から吐
出されたポリマーAおよびBは交互に積層され、さら
に、ろう斗状部4を進む間に各層の厚みが薄くなり、紡
糸口11から吐出される。その際、吐出口は短形状とし
(例えば0.13mm×2.5mmの寸法として)、扁
平断面の長軸方向へ拡げて吐出し、扁平断面の交互積層
体として吐出させる。
【0038】紡糸口金の吐出口11より吐出された交互
積層ポリマーは、冷却固化された後、引取ローラによっ
て引き取られ、チーズに巻き取られる。引き取り速度は
通常の合成繊維の紡糸と同様に、1000〜8000m
/minの範囲の速度で引き取ればよいが、低紡速の方
が吐出口のまだ溶融状態にある積層体に無理がかから
ず、きれいな積層が確保される。通常は、速度1000
〜1500m/minの範囲で紡糸引き取りし、続いて
ローラを介して延伸して後巻き取るか、あるいは紡糸引
き取りした未延伸糸を一旦巻き取り、別工程で延伸速度
200〜1000m/minの範囲で延伸するのが好ま
しい。延伸時の延伸倍率は、重合体をフィラメント軸方
向に配向させて複屈折率を高めるようにできるだけ大き
く設定すればよいが、一方、製編織等の後工程の取り扱
い性の点も考慮して、マルチフィラメントの伸度が10
〜50%の範囲、好ましくは15〜40%の範囲となる
倍率を選べばよい。
積層ポリマーは、冷却固化された後、引取ローラによっ
て引き取られ、チーズに巻き取られる。引き取り速度は
通常の合成繊維の紡糸と同様に、1000〜8000m
/minの範囲の速度で引き取ればよいが、低紡速の方
が吐出口のまだ溶融状態にある積層体に無理がかから
ず、きれいな積層が確保される。通常は、速度1000
〜1500m/minの範囲で紡糸引き取りし、続いて
ローラを介して延伸して後巻き取るか、あるいは紡糸引
き取りした未延伸糸を一旦巻き取り、別工程で延伸速度
200〜1000m/minの範囲で延伸するのが好ま
しい。延伸時の延伸倍率は、重合体をフィラメント軸方
向に配向させて複屈折率を高めるようにできるだけ大き
く設定すればよいが、一方、製編織等の後工程の取り扱
い性の点も考慮して、マルチフィラメントの伸度が10
〜50%の範囲、好ましくは15〜40%の範囲となる
倍率を選べばよい。
【0039】本発明の光学干渉機能を有するマルチフィ
ラメントヤーンは、その使用形態によって様々に異なる
発色外観を呈し、それが故に、広汎な用途分野で用いる
ことができる。例えば、地糸を濃色特に黒色フィラメン
トとし、本発明のマルチフィラメントヤーンを浮き糸と
して、ドビーやジヤカードで柄を表現した布帛は、日本
古来の雅趣があり、和服、帯、帯留め、巾着袋、風呂
敷、草履、ハンドバッグ、ネクタイ、緞帳等に適してい
る。
ラメントヤーンは、その使用形態によって様々に異なる
発色外観を呈し、それが故に、広汎な用途分野で用いる
ことができる。例えば、地糸を濃色特に黒色フィラメン
トとし、本発明のマルチフィラメントヤーンを浮き糸と
して、ドビーやジヤカードで柄を表現した布帛は、日本
古来の雅趣があり、和服、帯、帯留め、巾着袋、風呂
敷、草履、ハンドバッグ、ネクタイ、緞帳等に適してい
る。
【0040】また、地糸を白として、本発明のマルチフ
ィラメントヤーンでジヤカード柄を織り込んだ薄手の布
帛は、透け感があって、またジヤカード柄が上品で優美
なパール光沢に輝き、ウェディングドレス等のブライダ
ルウェアー、パーティードレス、舞台衣装、ギフト用品
の包装紙、リボン、テープ、カーテン等に適している。
ィラメントヤーンでジヤカード柄を織り込んだ薄手の布
帛は、透け感があって、またジヤカード柄が上品で優美
なパール光沢に輝き、ウェディングドレス等のブライダ
ルウェアー、パーティードレス、舞台衣装、ギフト用品
の包装紙、リボン、テープ、カーテン等に適している。
【0041】さらに、本発明のマルチフィラメントヤー
ン独特の金属光沢カラーを生かして、従来、光沢糸や蛍
光糸が使用されてきたスポーツウェアーの分野で、一段
と視認性に優れたウェアーを提供できる。例えば、スキ
ーウェアー、テニスウェアー、水着、レオタード等であ
り、テントや日傘、リュックサック、靴特にスニーカー
等のスポーツ用品にも適している。
ン独特の金属光沢カラーを生かして、従来、光沢糸や蛍
光糸が使用されてきたスポーツウェアーの分野で、一段
と視認性に優れたウェアーを提供できる。例えば、スキ
ーウェアー、テニスウェアー、水着、レオタード等であ
り、テントや日傘、リュックサック、靴特にスニーカー
等のスポーツ用品にも適している。
【0042】同様に、金属光沢カラーやパール調カラー
によって人目を引く用途として、エンブレム、ワッペ
ン、アートフラワー等の美術工芸品、刺繍、壁紙、人工
毛髪、カーシート、パンティストッキング等がある。
によって人目を引く用途として、エンブレム、ワッペ
ン、アートフラワー等の美術工芸品、刺繍、壁紙、人工
毛髪、カーシート、パンティストッキング等がある。
【0043】また、本発明のマルチフィラメントヤーン
からなる布帛に、加熱エンボスロールや型アイロンを当
てて熱処理すると、その型柄の部分だけが収縮して、干
渉を示す交互積層の層厚みが重なり、地の部分とは違っ
た色が発現するので、衣服にワンポイントマークや絵柄
を付けることができる。
からなる布帛に、加熱エンボスロールや型アイロンを当
てて熱処理すると、その型柄の部分だけが収縮して、干
渉を示す交互積層の層厚みが重なり、地の部分とは違っ
た色が発現するので、衣服にワンポイントマークや絵柄
を付けることができる。
【0044】さらに、本発明のマルチフィラメントヤー
ンは、例えば0.01mm〜10cmの範囲に、用途に
合わせて切断して用いることもできる。そのカットした
フィラメントの扁平面を表として物品の表面に透明樹脂
によって固定するのもよく、例えば自動車のドア表面に
モルフォ蝶を形取って固定すると、太陽の光を受けてモ
ルフォ蝶の如く、金属光沢をもって青く輝いて見える。
また、0.1〜0.01mmにカットしたものを化粧品
に混ぜて使用すると、これもまた太陽の光を受けて優美
に輝いて見える。
ンは、例えば0.01mm〜10cmの範囲に、用途に
合わせて切断して用いることもできる。そのカットした
フィラメントの扁平面を表として物品の表面に透明樹脂
によって固定するのもよく、例えば自動車のドア表面に
モルフォ蝶を形取って固定すると、太陽の光を受けてモ
ルフォ蝶の如く、金属光沢をもって青く輝いて見える。
また、0.1〜0.01mmにカットしたものを化粧品
に混ぜて使用すると、これもまた太陽の光を受けて優美
に輝いて見える。
【0045】
【実施例】扁平率、積層数、マルチフィラメントヤーン
を構成する各フィラメントの扁平長軸面配列度、マルチ
フィラメントヤーンの光干渉性の測定、評価は次のよう
に行った。 扁平率:長軸方向の長さ/短軸方向の長さ(の比) 積層数とその積層不良箇所:電子顕微鏡により各層を直
接観察 扁平面配向度:織物面と各フィラメントの扁平長軸方向
の面との小さい方のなす角θとしたとき、
を構成する各フィラメントの扁平長軸面配列度、マルチ
フィラメントヤーンの光干渉性の測定、評価は次のよう
に行った。 扁平率:長軸方向の長さ/短軸方向の長さ(の比) 積層数とその積層不良箇所:電子顕微鏡により各層を直
接観察 扁平面配向度:織物面と各フィラメントの扁平長軸方向
の面との小さい方のなす角θとしたとき、
【0046】
【数2】
【0047】で平均を求める(n=10で測定を行
う)。
う)。
【0048】
【数3】
【0049】で表す。 光干渉性:一定光量のもと、室内で、織物表面を肉眼で
観察 伸度:東洋ボールドウィン社製RTM−300TENS
ILON張り試験機を用い、試長20cm、引っ張り速
度200mm/minで行う。(バラツキを考慮してn
=5とする)
観察 伸度:東洋ボールドウィン社製RTM−300TENS
ILON張り試験機を用い、試長20cm、引っ張り速
度200mm/minで行う。(バラツキを考慮してn
=5とする)
【0050】[実施例1]スルホイソフタル酸ナトリウ
ムを1.5モル%共重合したポリエチレンナフタレート
(n=1.63、SP値=21.5(計算値)、融点=
260℃、極限粘度=0.58)と、ナイロン6(n=
1.53、SP値=22.5、融点=235℃、極限粘
度=1.25)とを用いて、図3に示した紡糸口金を用
いて、口金温度275℃、引き取り速度1200m/m
imで紡糸し、延伸倍率2倍、延伸温度(供給ローラの
表面温度)110℃、セット温度140℃(延伸ローラ
の表面温度)で延伸し巻き取った。そのとき、断面形態
は扁平断面、交互積層数は30層とし、扁平断面外周部
には共重合ポリエチレンナフタレートによる非積層領域
を設けた。扁平率を2.0、3.0、3.5、4.0、
4.5、5.0、6.0、8.0、10.0、12.
0、15.0、17.0と変えた各々11フィラメント
からなるマルチフィラメントヤーンを得た。これらのヤ
ーンを緯朱子組織の織物の緯糸に用いて(経糸は黒原着
マルチフィラメント)製織し、織物緯糸断面の写真から
扁平断面の配向度を評価した。その結果は、表1のとお
りで、扁平率が3.5以下では配向度が低く、4.0以
上で高い配向度が得られた。
ムを1.5モル%共重合したポリエチレンナフタレート
(n=1.63、SP値=21.5(計算値)、融点=
260℃、極限粘度=0.58)と、ナイロン6(n=
1.53、SP値=22.5、融点=235℃、極限粘
度=1.25)とを用いて、図3に示した紡糸口金を用
いて、口金温度275℃、引き取り速度1200m/m
imで紡糸し、延伸倍率2倍、延伸温度(供給ローラの
表面温度)110℃、セット温度140℃(延伸ローラ
の表面温度)で延伸し巻き取った。そのとき、断面形態
は扁平断面、交互積層数は30層とし、扁平断面外周部
には共重合ポリエチレンナフタレートによる非積層領域
を設けた。扁平率を2.0、3.0、3.5、4.0、
4.5、5.0、6.0、8.0、10.0、12.
0、15.0、17.0と変えた各々11フィラメント
からなるマルチフィラメントヤーンを得た。これらのヤ
ーンを緯朱子組織の織物の緯糸に用いて(経糸は黒原着
マルチフィラメント)製織し、織物緯糸断面の写真から
扁平断面の配向度を評価した。その結果は、表1のとお
りで、扁平率が3.5以下では配向度が低く、4.0以
上で高い配向度が得られた。
【0051】[実施例2]実施例1と同様にして、扁平
率6.5として、積層数を7、10、13、15、2
0、25、50、60、80、100、120、13
0、150層として、各々11フィラメントからなるマ
ルチフィラメントヤーンを得た。また、実施例1と同様
に織物にして、積層不良箇所の数と、干渉発色の明るさ
を評価した。その結果を表2に示す。積層数が10層ま
ででは干渉発色が不十分で、15層を越えると干渉発色
が明るくなった。
率6.5として、積層数を7、10、13、15、2
0、25、50、60、80、100、120、13
0、150層として、各々11フィラメントからなるマ
ルチフィラメントヤーンを得た。また、実施例1と同様
に織物にして、積層不良箇所の数と、干渉発色の明るさ
を評価した。その結果を表2に示す。積層数が10層ま
ででは干渉発色が不十分で、15層を越えると干渉発色
が明るくなった。
【0052】[実施例3]実施例1と同様にして得た紡
糸引き取りの(扁平率6.5、積層数30層、11フィ
ラメント)未延伸糸を延伸倍率を0、1.3、1.4
5、1.6、1.8、2.1、2.5、2.8、3.1
倍として、延伸温度110℃で延伸した。その結果を表
3に示す。伸度が50%以下になると、未延伸糸に比べ
て干渉発色が明るくなった。しかし、伸度が10%未満
まで低くなってしまうと、製織時に糸切れが多発した。
糸引き取りの(扁平率6.5、積層数30層、11フィ
ラメント)未延伸糸を延伸倍率を0、1.3、1.4
5、1.6、1.8、2.1、2.5、2.8、3.1
倍として、延伸温度110℃で延伸した。その結果を表
3に示す。伸度が50%以下になると、未延伸糸に比べ
て干渉発色が明るくなった。しかし、伸度が10%未満
まで低くなってしまうと、製織時に糸切れが多発した。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【発明の効果】光の反射、干渉に有効である多層積層構
造を有するフィラメントからなるマルチフィラメントヤ
ーンにおいて、フィラメントの扁平比、積層数、またマ
ルチフィラメントの伸度を特定することによって、高い
光干渉効果を得ることができる。
造を有するフィラメントからなるマルチフィラメントヤ
ーンにおいて、フィラメントの扁平比、積層数、またマ
ルチフィラメントの伸度を特定することによって、高い
光干渉効果を得ることができる。
【図1】光干渉性フィラメントの断面図。
【図2】非積層部を有する光干渉性フィラメントの断面
図。
図。
【図3】本発明で使用する紡糸口金の立断面図。
【図4】図3の紡糸口金を、上口金の上部を横断する面
で切断した断面図。
で切断した断面図。
1 ノズルプレート 1’ ノズルプレート 2 ノズルプレートに開けられた開口 2’ ノズルプレートに開けられた開口 3 導入路 3’ 導入路 4 ろう斗状部 5 最終吐出口 6 上口金 7 中口金 8 下口金 9 上部分配板 10 下部分配板 11 最終紡出口 12 ボルト A ポリマー B ポリマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 俊正 大阪府茨木市耳原3丁目4番1号 帝人株 式会社大阪研究センター内 (72)発明者 熊沢 金也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 田畑 洋 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 清水 進 神奈川県平塚市新町2番73号 田中貴金属 工業株式会社技術開発センター内 (72)発明者 先原 明男 神奈川県伊勢原市鈴川26番地 田中貴金属 工業株式会社伊勢原工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 屈折率の異なる少なくとも2種の重合体
を扁平断面の長軸方向と平行に交互に積層してなる、扁
平状の光干渉性フィラメントを構成単位とするマルチフ
ィラメントヤーンにおいて、 (a)構成フィラメントの扁平率が4.0〜15.0の
範囲に、 (b)構成フィラメントにおける積層数が15〜120
層の範囲に、そして、 (c)マルチフィラメントヤーンの伸度が10〜50%
の範囲にあることを特徴とする光学干渉機能を有するマ
ルチフィラメントヤーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28345097A JPH11124748A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28345097A JPH11124748A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11124748A true JPH11124748A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17665709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28345097A Withdrawn JPH11124748A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11124748A (ja) |
-
1997
- 1997-10-16 JP JP28345097A patent/JPH11124748A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3356438B2 (ja) | 光学干渉機能を有する繊維およびその利用 | |
JP3797486B2 (ja) | 織物およびその製造方法 | |
KR20150035530A (ko) | 편평 다엽형 단면 섬유를 사용한 직물 | |
JP2013245423A (ja) | 透明性に優れた織物、及びダウンジャケット | |
CN101883886B (zh) | 布帛的制造方法以及布帛及纤维制品 | |
CN109952395B (zh) | 光泽纤维 | |
JP2012036541A (ja) | 伸縮性織物 | |
JP5847690B2 (ja) | 透明性の高い織物 | |
JP2010084286A (ja) | ポリ乳酸系モノフィラメント糸及び織物 | |
JP6679921B2 (ja) | 多層積層繊維 | |
JPH11124748A (ja) | 光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン | |
JP2004339672A (ja) | ポリアミドマルチフィラメント織物及びその製造法 | |
JPH11124733A (ja) | 光学干渉機能の改善されたフィラメントヤーン | |
US20020016117A1 (en) | Float textile having improved optical interference function and use thereof | |
JP5324360B2 (ja) | 芯鞘型複合仮撚加工糸を含む布帛および繊維製品 | |
JP2005194662A (ja) | 光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン | |
JPS5994613A (ja) | ポリエステル混繊糸の製造方法 | |
JPH11124747A (ja) | 光学干渉機能を有する複合糸 | |
JPH11124773A (ja) | 改善された光学干渉機能を有する繊維構造物の製造方法 | |
JPH11107109A (ja) | 光学干渉機能を有する浮き織物 | |
JP2016041859A (ja) | 透明性に優れた織物を側地とするダウンジャケット | |
KR100756983B1 (ko) | 구조발색성 모노필라멘트 및 이들로 구성된 멀티필라멘트 | |
JP2008038298A (ja) | 光干渉性マルチフィラメント糸およびその製造方法 | |
JP2000290857A (ja) | パール様光沢を呈する布帛 | |
KR100741754B1 (ko) | 구조발색성 모노필라멘트 및 이들로 구성된 멀티필라멘트 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |