JPH11124597A - 硬質体用の固形殺菌洗浄剤 - Google Patents

硬質体用の固形殺菌洗浄剤

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JPH11124597A
JPH11124597A JP29238497A JP29238497A JPH11124597A JP H11124597 A JPH11124597 A JP H11124597A JP 29238497 A JP29238497 A JP 29238497A JP 29238497 A JP29238497 A JP 29238497A JP H11124597 A JPH11124597 A JP H11124597A
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detergent
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JP29238497A
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Yoshihiro Yamazaki
由博 山崎
Takashi Itoi
隆 糸井
Noboru Matsuo
登 松尾
Susumu Yamazawa
進 山澤
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄力及び殺菌力が高く、保存安定性のよい
硬質体用の固形殺菌洗浄剤を得る。 【解決手段】 (a)無機過酸化物5〜90重量%、
(b)カチオン系殺菌剤0.1〜30重量%、(c)水
溶性の炭酸塩、リン酸塩、硫酸塩又は珪酸塩10〜95
重量%及び(d)水溶性界面活性剤0.5〜30重量%
を含有する硬質体用の固形殺菌洗浄剤。(c)成分の作
用により、(a)、(b)及び(d)成分が有している
殺菌性能及び洗浄性能を、長期間、安定に発揮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末状等に固形製
剤化することにより、使いやすさを大幅に向上させた、
プラスチック、金属、ガラス、タイル、レンガ、コンク
リート、セメント、木等からなる硬質体の殺菌洗浄用と
して好適な硬質体用の固形殺菌洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】過酸化
水素、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムのような
水溶液中で活性酸素を放出する無機過酸化物は、洗浄、
漂白性能とともに、殺菌性能も有している。しかし、無
機過酸化物の殺菌性能は弱く、数分程度の時間では効果
が発揮できず、即効性に欠けるという問題がある。ま
た、カチオン系殺菌剤は、殺菌性能も高く、その即効性
も優れているが、洗浄性能及び漂白性能が殆どないた
め、単独では殺菌洗浄剤として用いることができないと
いう問題がある。
【0003】これらの両成分の特徴を生かして新たな殺
菌洗浄剤を得ることも考えられるが、これらはいわゆる
禁忌化合物として知られており、単に併用するだけでは
保存安定性が低く、互いの機能が相殺され、望むような
性能を有する殺菌洗浄剤を得ることができない。これ
は、無機過酸化物が活性酸素を放出することに伴う酸素
濃度の低下により保存安定性が低下し、さらにカチオン
系殺菌剤が酸化分解により失活して殺菌性能が低下する
ために生じるものである。保存安定性については、酸性
領域において無機過酸化物とカチオン系殺菌剤は比較的
安定に共存しうるため改善が可能であるが、今度は漂白
性能及び殺菌性能がともに低下してしまい、やはり殺菌
洗浄剤として機能しなくなる。
【0004】そこで本発明は、無機過酸化物とカチオン
系殺菌剤を一つの殺菌洗浄剤とし、それらがそれぞれ有
している機能を十分にかつ安定に発揮することができる
硬質体用の固形殺菌洗浄剤を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、無機過酸
化物とカチオン系殺菌剤を一つの殺菌洗浄剤として併用
できるようにするための第3成分について研究を重ねた
結果、前記2成分とともに水溶性の炭酸塩、リン酸塩、
硫酸塩、珪酸塩又は水酸化物を併用することにより、保
存安定性を高めることができ、それらが有している殺菌
性能と洗浄性能を大幅に向上できることを見出し、さら
に洗浄性能を高めるための界面活性剤の併用もできるこ
とを合わせて見出し、本発明を完成したものである。
【0006】即ち本発明は、(a)無機過酸化物5〜9
0重量%、(b)カチオン系殺菌剤0.1〜30重量
%、(c)水溶性の炭酸塩、リン酸塩、硫酸塩、珪酸塩
又は水酸化物10〜95重量%及び(d)水溶性界面活
性剤0.5〜30重量%を含有することを特徴とする硬
質体用の固形殺菌洗浄剤を提供するものである。
【0007】本発明でいう「硬質体」とは、平面的であ
るか立体的であるかを問わず、一定の形状を保持してい
るものを意味するものであり、殺菌及び洗浄処理ができ
るものであれば、硬さの程度は限定されない。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いる(a)成分の無機
過酸化物としては、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリ
ウム、モノ過硫酸カリ複塩又は硫酸ナトリウム・塩化ナ
トリウム・過酸化水素付加体等を挙げることができる。
これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0009】(a)成分の含有量は、充分な洗浄性能を
付与し、保存安定性を高めるため、5〜90重量%であ
り、好ましくは10〜70重量%であり、特に好ましく
は30〜50重量%である。
【0010】本発明で用いる(b)成分のカチオン系殺
菌剤としては、陽イオン界面活性剤系殺菌剤、ビグアナ
イド系殺菌剤又はアミノ酸系界面活性剤等を挙げること
ができる。陽イオン界面活性剤系殺菌剤としては、塩化
ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、ジアルキルジ
メチルアンモニウムハライド、モノアルキルトリメチル
アンモニウムハライド又はこれらの対イオンが他のアニ
オンに変換されたもの等を挙げることができ、ビグアナ
イド系殺菌剤としては、クロロヘキシジン、グルコン酸
クロロヘキシジン等を挙げることができ、アミノ酸系界
面活性剤としては、アルキルジアミノエチルグリシン、
アルキルポリアミノエチルグリシン等を挙げることがで
きる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
【0011】(b)成分の含有量は、殺菌性能を高める
ため、0.1〜30重量%であり、好ましくは0.1〜
20重量%であり、特に好ましくは3〜10重量%であ
る。
【0012】本発明の(c)成分としては、アルカリ金
属、アルカリ土類金属又はアンモニウムの炭酸塩、リン
酸塩、硫酸塩又は珪酸塩等を挙げることができる。この
ような(c)成分の例としては、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、リン酸アンモニウム、リン酸ナトリウム、リ
ン酸カリウム、リン酸カルシウム、酸性ピロリン酸ナト
リウム、酸性ピロリン酸カリウム、ピロリン酸ナトリウ
ム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ピ
ロリン酸カリウム、ポリリン酸カリウム、メタリン酸カ
リウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸アンモニウム、珪酸ナトリ
ウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を挙げること
ができる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて用
いることができる。
【0013】(c)成分の含有量は、(a)及び(b)
成分の保存安定性を高め、それらが有している機能を充
分に発現させるため、10〜95重量%であり、好まし
くは30〜80重量%であり、特に好ましくは40〜6
0重量%である。
【0014】本発明で(d)成分の水溶性界面活性剤と
しては、一般に洗浄剤に配合されている非イオン界面活
性剤、両性界面活性剤、陰イオン界面活性剤又は陽イオ
ン界面活性剤を用いることができ、これらの中でも非イ
オン界面活性剤が好ましい。
【0015】非イオン界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
レンエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグル
コシド、蔗糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルポ
リグリセリンエーテル、アルキルグリコシド等を挙げる
ことができる。両性界面活性剤としては、アミノ酸型界
面活性剤、N−アシルアミノ酸型界面活性剤等を挙げる
ことができる。陰イオン界面活性剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩類、アルキル又はアルケニルエー
テル硫酸塩類、アルキル又はアルケニル硫酸塩類、オレ
フィンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、飽和
又は不飽和脂肪酸塩類、アルキル又はアルケニルエーテ
ルカルボン酸塩類、α−スルフォ脂肪酸塩類、α−スル
フォ脂肪酸エステル類等を挙げることができる。陽イオ
ン界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩等を挙げ
ることができる。これらは1種又は2種以上を組み合わ
せて用いることができる。
【0016】(d)成分の含有量は、洗浄力、特に油汚
れに対する洗浄力を向上させるため、0.5〜30重量
%であり、好ましくは1〜10重量%であり、特に好ま
しくは3〜5重量%である。
【0017】本発明の硬質体用の固形殺菌洗浄剤には、
さらに本発明の目的を損なわない範囲の他の成分、例え
ば、上記以外の殺菌剤、酵素、造粒剤、増粘剤、香料、
着色剤、研磨剤等を配合することができる。
【0018】本発明の硬質体用の固形殺菌洗浄剤は、殺
菌洗浄効果及び使用時の安全性を高めるため、1重量%
水溶液のpHが6〜12が好ましく、9〜11が特に好
ましい。
【0019】本発明の硬質体用の固形殺菌洗浄剤として
は、粉末状、粒状、顆粒状、錠剤状等の剤型が好ましい
が、固形製剤であればこれらに限定されるものではな
く、平板状、円柱状、直方体状のようなものであっても
よい。本発明の硬質体用の固形殺菌洗浄剤の構成成分が
水を含まないものである場合には、各成分を混合し、必
要に応じて成形することにより製剤化することができ
る。構成成分の一部又は全部が水を含む場合には、含水
又は液状成分をアルカリ金属、アルカリ土類金属又はア
ンモニウムの水酸化物、珪酸塩、リン酸塩、硫酸塩と混
合し、60〜120℃で乾燥したのち、場合により残部
の非含水成分と混合することにより製剤化することがで
きる。
【0020】本発明の硬質体用の固形殺菌洗浄剤は、使
用時においては、例えば水で濡らした硬質体に塗布又は
散布等したのち、ブラッシングを行い、水洗すればよ
い。また、浸漬による殺菌処理をするような場合には、
液状にして使用することもできる。
【0021】本発明の硬質体用の固形殺菌洗浄剤の適用
対象となる硬質体としては、プラスチック、ゴム、金
属、ガラス、タイル、レンガ、コンクリート、セメン
ト、木等からなる各種器械、器具、道具、家具等の人が
接触するもの全般を挙げることができる。その具体例と
しては、食品用プラスチックコンテナ、飲料瓶を収納す
るコンテナ等の間接的に食品と接触するようなもの、食
品衛生上、菌の繁殖が好ましくない容器類、内視鏡、カ
テーテル、注射器等の医療用具、調理器具等を挙げるこ
とができる。また、硬質体からなる食品工場、製薬工
場、大規模調理施設、公衆トイレ、病院、老人福祉施
設、保育園・幼稚園、学校等の床面にも適用することが
できる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0023】実施例1〜4及び比較例1〜4 表1に示す各成分を混合し、粉末状の硬質体用の固形殺
菌洗浄剤を製造した。なお、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテルとしては花王株式会社製のエマルゲン108
を用い、ポリオキシエチレンステアリルエーテルとして
は花王株式会社製のエマルゲン320を用い、ラウリル
ジメチルアミンオキシドとしては花王株式会社製のアン
ヒトール20N(有効分35%)を用いた。これらの硬
質体用の固形殺菌洗浄剤を、3.5゜DH硬水で100
倍に希釈した水溶液(1重量%水溶液)を殺菌洗浄液と
して用い、下記の洗浄力及び殺菌力の評価試験をした。
結果を表1に示す。
【0024】試験例1(洗浄力の評価試験) 油汚れ洗浄試験 牛脂と大豆油を体積比1:1で混合した油脂20g、オ
レイン酸モノグリセリド0.25g及びオイルレッド
0.1gをクロロホルム60mlに溶かして、油汚れ液を
得た。1mg単位まで重量を測定した清浄なスライドガラ
ス(76×26mm)6枚を用意し、25±1℃に設定し
た前記油汚れ液中に、1枚ずつ、約55mmのところまで
2秒間浸漬して油汚れを付着させたのち、取り出した。
スライドガラスの下部に付着した油汚れのたまりを清浄
なガーゼにより吸い取り、油汚れの付着状態を均一にし
た。その後、25±1℃で1時間〜2時間風乾し、風乾
中に重量を測定したのち、下記条件により、殺菌洗浄液
の希釈直後に洗浄した。なお、風乾終了時における6枚
のスライドガラスの合計油汚れ付着量は、0.140±
0.010gになるようにした。 (洗浄条件) 使用洗浄機:リーナツ改良洗浄試験機 殺菌洗浄液:硬質体用の固形殺菌洗浄剤3.5゜DH硬
水100倍希釈水溶液 洗浄温度:25±2℃ 洗浄時間:5分 この条件で洗浄後、直ちにスライドガラスの重量を1mg
単位まで測定し、次式:洗浄率(%)=(洗浄前重量−
洗浄後重量)×100/油汚れ付着量、から6枚のスラ
イドガラス全体としての洗浄率を求めた。
【0025】蛋白質汚れ洗浄試験 脱脂粉乳20gを、60℃に温めたイオン交換水で溶解
して希釈し、全量を100gとし、蛋白質汚れ液とし
た。1mg単位まで重量を測定した清浄なスライドガラス
(76×26mm)6枚を用意し、25±1℃に設定した
前記蛋白質汚れ液中に、1枚ずつ、約55mmのところま
で2秒間浸漬して蛋白質汚れを付着させたのち、取り出
した。スライドガラスの下部に付着した蛋白質汚れのた
まりを清浄なガーゼにより吸い取り、蛋白質汚れの付着
状態を均一にした。その後、25±1℃で風乾した。こ
の操作をもう一度繰り返したのち、片面の蛋白質汚れを
完全に除去した。その後、風乾し、110℃で1時間保
持して蛋白質を変性させた。次に、12〜24時間の間
に油汚れ洗浄試験と同じ条件で洗浄したのち、70℃の
乾燥機で30分間乾燥した。その後、エリスロシンの1
%溶液で着色し、着色面積(S1)を写真判定により測
定し、次式:洗浄率(%)=(S0−S1)×100/S
0、から洗浄率を求めた。式中のS0は、初期の蛋白質汚
れの付着面積を示す。なお、結果は、6枚のスライドガ
ラスのうち、最大及び最小値を示したものを除いた4枚
のスライドガラスの平均値として示した。
【0026】澱粉汚れ洗浄試験 清浄なスライドガラス(76×26mm)6枚を用意し、
炊き上がりから30分間室温で放置した軟質の米飯0.
2gを、6枚のスライドガラスの片面全面に引き伸ばし
て塗布した。その後、室温で一昼夜乾燥したのち、12
時間以内に油汚れ洗浄試験と同じ条件で洗浄した。洗浄
後、ヨウ素の呈色反応によって生じた青色部分の面積
(P1)を写真判定により測定し、次式:洗浄率(%)
=(P0−P1)×100/P0、から洗浄率を求めた。
式中のP0は、初期の澱粉汚れの付着面積を示す。な
お、結果は、6枚のスライドガラスのうち、最大及び最
小値を示したものを除いた4枚のスライドガラスの平均
値として示した。
【0027】試験例2(殺菌力の評価試験) SCD培地(日本製薬(株)製)に、Escherichia coli I
FO3972とStaphylococcus aureus IFO12732をそれぞれ接
種して培養した菌液(約109〜1010cell/ml)と、実
施例及び比較例の固形殺菌洗浄剤を滅菌した3.5゜D
H硬水で希釈した希釈液を用意した。次に、前記菌液か
ら0.1mlをとり、前記希釈液10mlに接種し、室温で
60秒間作用させた。60秒後に菌接種液を一白金耳量
採取し、後培養用SCD培地0.3mlが入ったミクロシ
ャーレ(CORNING社製,96-Cell Wells)に接種した。3
0℃で3日間培養したのち、菌の発育を肉眼で観察し
た。このようにして、菌が生育していない最大希釈倍率
を求め、殺菌力を評価した。この希釈倍率が高いほど、
殺菌力が高いことを示す。
【0028】試験例3(保存安定性の評価試験) 実施例1〜3及び比較例1〜4の硬質体用の固形殺菌洗
浄剤を、40℃、相対湿度85%の条件で3ヶ月保存し
た場合の有効酸素濃度及びカチオン系殺菌剤濃度を測定
し、試験開始前におけるそれらの濃度から有効酸素の保
持率(無機過酸化物の成分保持率)と、カチオン系殺菌
剤の保持率を求め、保存安定性を評価した。有効酸素濃
度は、JIS K3362(5・9項)により求め、カ
チオン系殺菌剤濃度は、HPLC(日立製作所製L−7
100)により求めた。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1から明らかなとおり、実施例1〜4の
固形殺菌洗浄剤は、いずれも高い洗浄性能、殺菌性能及
び保存安定性を示した。これに対して、(a)成分の無
機過酸化物を含有していない比較例1、(d)成分の水
溶性界面活性剤を含有しない比較例4は、洗浄性能が低
かった。また、(b)成分のカチオン系殺菌剤を含有し
ない比較例2は、殺菌力が低かった。さらに、(a)、
(b)及び(d)成分を含有するが(c)成分を含有し
ない比較例3は、洗浄性能及び殺菌性能は優れていた
が、保存安定性が劣っていた。
【0031】これらの結果から、(a)及び(b)成分
による殺菌性能及び洗浄性能が、(c)成分の作用によ
り安定に発揮され、さらに(d)成分の洗浄作用も安定
に発揮されていることが確認された。
【0032】
【発明の効果】本発明の硬質体用の固形殺菌洗浄剤は、
粉末状等の固形製剤であるため、殺菌及び洗浄力の有効
分濃度を高めることができる。さらに、取り扱いが簡便
で、塗布又は散布した部分や場所が容易に確認できる。
このように本発明の硬質体用の固形殺菌洗浄剤は、取り
扱いが簡便となり作業性が向上されたため、洗浄及び殺
菌を確実に行うことができる。よって、食品に直接又は
間接的に接触するおそれのある容器等、医療器具、調理
器具に対して、さらには食品工場、製薬工場、大規模厨
房、公衆トイレ、病院、老人福祉施設、保育園・幼稚
園、学校等の施設において確実に殺菌洗浄を行うことが
できるため、衛生状態を向上させ、不測の事態の発生を
防止できる。また、液状系の場合のようなプラスチック
容器等も不要となるため、保存運搬が容易であり、ゴミ
の減量化にも役立つものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 3:04 3:06 3:08 3:10) (72)発明者 山澤 進 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)無機過酸化物5〜90重量%、
    (b)カチオン系殺菌剤0.1〜30重量%、(c)水
    溶性の炭酸塩、リン酸塩、硫酸塩、珪酸塩又は水酸化物
    10〜95重量%及び(d)水溶性界面活性剤0.5〜
    30重量%を含有することを特徴とする硬質体用の固形
    殺菌洗浄剤。
  2. 【請求項2】 (b)成分のカチオン系殺菌剤が、陽イ
    オン界面活性剤系殺菌剤、ビグアナイド系殺菌剤又はア
    ミノ酸系界面活性剤である請求項1記載の硬質体用の固
    形殺菌洗浄剤。
  3. 【請求項3】 (c)成分の水溶性の炭酸塩、リン酸
    塩、硫酸塩、珪酸塩又は水酸化物が、アルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属又はアンモニウムの炭酸塩、リン酸塩、
    硫酸塩又は珪酸塩である請求項1又は2記載の硬質体用
    の固形殺菌洗浄剤。
  4. 【請求項4】 (d)成分の水溶性界面活性剤が、非イ
    オン界面活性剤である請求項1、2又は3記載の硬質体
    用の固形殺菌洗浄剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005023120A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Niitaka:Kk プラスチックコンテナ表面洗浄用洗浄剤組成物
JP2011208063A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd トイレ洗浄用組成物
CN111304012A (zh) * 2020-04-16 2020-06-19 武汉东方聚仁防水保温有限公司 混凝土基面清洗抗碱材料及其制备方法

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