JPH11124563A - 可溶化剤およびこれを用いたヒドロゾル組成物 - Google Patents

可溶化剤およびこれを用いたヒドロゾル組成物

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JPH11124563A
JPH11124563A JP10222958A JP22295898A JPH11124563A JP H11124563 A JPH11124563 A JP H11124563A JP 10222958 A JP10222958 A JP 10222958A JP 22295898 A JP22295898 A JP 22295898A JP H11124563 A JPH11124563 A JP H11124563A
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oil
polyglycerin
fatty acid
polymerization
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Application number
JP10222958A
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English (en)
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Masahiko Ishitobi
雅彦 石飛
Toshiya Katsuragi
俊哉 葛城
Toru Tagawa
徹 田川
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油溶性物質を可溶化する能力がより高い可溶化
剤、および、簡便に調製が出来、長期間に亘って安定で
あり、しかも、食品等に使用可能な優れた性質を有する
油溶性物質のヒドロゾル組成物を提供する。 【解決手段】(1)構成ポリグリセリンの70重量%以
上が重合度8以上のポリグリセリンであるポリグリセリ
ン脂肪酸エステルより成る可溶化剤、(2)構成ポリグ
リセリンの70重量%以上が重合度8以上のポリグリセ
リンであるポリグリセリン脂肪酸エステルより成る可溶
化剤、および、当該可溶化剤により水性媒体に可溶化し
た油溶性物質とから成るヒドロゾル組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可溶化剤およびこ
れを用いたヒドロゾル組成物に関し、詳しくは、着色
料、着香料、ビタミン類、酸化防止剤、保存料、殺菌
料、油脂などの油溶性物質を水性媒体に可溶化させ得る
可溶化剤および当該油溶性物質が水性媒体に可溶化した
ヒドロゾル組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧品、消臭剤、入浴剤、芳香
剤、脱臭剤、食品、医薬などにおいて、常温で液状を呈
する各種の商品は、着色料、ビタミン類、酸化防止剤、
保存料、殺菌料または油脂などの油溶性物質を、乳化剤
によって水媒体に可溶化させている。しかし、水性媒体
へ乳化剤によって可溶化させた油溶性物質は、調製過程
または調製した後の保存および輸送中に、水性媒体から
分離してしまうという問題があった。
【0003】この様な油水分離を解決するために従来提
案されている方法は、多価アルコールや界面活性剤等を
可溶化剤として添加する方法であり、その中には実用化
されているものもある。提案されている可溶化剤の代表
的な例としては、レシチン、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノオレエート(非イオン界面活性剤)、硬化ヒマ
シ油エチレンオキシド付加物、ショ糖脂肪酸エステル等
の界面活性剤が挙げられる。
【0004】ポリグリセリン脂肪酸エステル(以下これ
を「POGE」と称することがある)は、食品、化粧品
等に用いられている安全な乳化剤であり、これを用いた
可溶化剤も提案されている。しかしながら、提案されて
いるPOGEを用いた可溶化剤は、油溶性物質を水性媒
体に可溶化を行う際に、さらに多価アルコール等の他の
添加物を添加する必要があり、また、経時安定性の低い
不飽和脂肪酸を主構成脂肪酸とする等、化粧品の呈香問
題、商品の流通、保存に影響をおよぼすという問題があ
った。
【0005】さらに、従来の可溶化剤では、油溶性物質
の可溶化を確実にするためには、可溶化操作の際に原料
組成物に強力な剪断力を与える乳化機や高圧ホモジナイ
ザー等を用いることが必要となる等、製造工程にも問題
があった。このため、簡単な操作で油溶性物質を水性媒
体に可溶化させることが出来、得られた可溶化系は長期
間に亘って安定性を維持し、しかも、化粧品用途の場合
には香りに影響を与えない様な可溶化系の開発が望まれ
ていた。
【0006】これらの解決を目的として、新たなPOG
Eが提案されている(特開7-308560号公報、特開平7-10
0355号公報、特開平9-238619号公報等)が、これらは、
可溶化能力が十分ではなく、油性成分に対してPOGE
を過剰に用いる必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、油
溶性物質を可溶化する能力がより高い可溶化剤、およ
び、簡便に調製が出来、長期間に亘って安定であり、し
かも、食品等に使用可能な優れた性質を有する油溶性物
質のヒドロゾル組成物の提供を目的として成されたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、ポリグリセリン脂肪酸
エステルのベースポリマーであるポリグリセリンとし
て、重合度の高いものを選択すれば油溶性物質が極めて
容易に可溶化することを見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0009】即ち、本発明は、構成ポリグリセリンの7
0重量%以上が重合度8以上のポリグリセリンであるポ
リグリセリン脂肪酸エステルより成る可溶化剤である。
【0010】上記の発明の好ましい態様によれば、構成
ポリグリセリンの90重量%以上が重合度8以上のポリ
グリセリンであるポリグリセリン脂肪酸エステルより成
る可溶化剤;構成ポリグリセリンの平均重合度が18以
上である上記可溶化剤;構成ポリグリセリンの平均重合
度が18〜22であり、且つ構成ポリグリセリンの90
重量%以上が重合度8以上のポリグリセリンであるポリ
グリセリン脂肪酸エステルより成る可溶化剤;ポリグリ
セリン脂肪酸エステルのエステル化率が30%以下であ
る上記可溶化剤;ポリグリセリン脂肪酸エステルが、そ
の構成脂肪酸のうち70重量%以上が炭素数14〜18
の飽和脂肪酸である上記可溶化剤が提供される。
【0011】また、本発明の別の態様として、水性媒
体、上記可溶化剤および当該可溶化剤により水性媒体に
可溶化した油溶性物質とから成るヒドロゾル組成物が提
供される。
【0012】上記の発明の好ましい態様によれば、上記
可溶化剤と油溶性物質との重量比が10:1〜1:4で
ある上記ヒドロゾル組成物が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における可溶化剤(A成分)は、油溶性物質(B
成分)を水性媒体(C成分)に可溶化させる目的で使用
されるものである。なお、本発明において「可溶化」と
は、油溶性物質(B成分)が水性媒体(C成分)中に分
散して熱力学的に安定な溶液を作ること、あるいは、マ
イクロエマルションの状態の様に、系が均一相を呈する
状態になることを意味する。また、本発明において「ヒ
ドロゾル」とは、水を分散媒にしたコロイド溶液の状態
を意味し、コロイド粒子が独立した運動性を失って集合
して固化した状態である「ゲル」の状態とは明らかに区
別されるものである。
【0014】<A成分>A成分は、上記B成分を水性媒
体に可溶化させる機能を果たすものであり、構成ポリグ
リセリンの70重量%以上が重合度8以上のポリグリセ
リンであるポリグリセリン脂肪酸エステル(POGE)
を有効成分として含むものである。POGEとしては、
構成ポリグリセリンの90重量%以上が重合度8以上の
ポリグリセリンであるPOGEがより好ましい。構成ポ
リグリセリンにおいて、重合度8以上のポリグリセリン
が占める割合が70重量%より少ない場合は、可溶化能
が低下するので好ましくない。
【0015】POGEの構成ポリグリセリンの平均重合
度は18以上が好ましく、特に好ましくは18〜22で
ある。平均重合度が18より小さいと可溶化能が充分で
はない。また、平均重合度が大きくなりすぎると粘度が
増してきて、取り扱いにくくなる場合がある。POGE
のエステル化率は30%以下が好ましく、更に好ましく
は20%以下である。エステル化率が30%を超える
と、例えばpH3以下の酸性条件下では安定な可溶化系
を形成するのが困難であり、沈殿物等が生じることが
あ。
【0016】ポリグリセリンは一般に、グリセリンに対
し少量の酸またはアルカリを触媒として添加し、常圧下
もしくは減圧下、180℃以上の高温で加熱することに
よって得られる。必要であれば、反応終了後、中和、脱
塩等の処理を行う。市場に流通しているポリグリセリン
は、水酸基価より計算される平均重合度によって4量体
ポリグリセリン、6量体ポリグリセリン、10量体ポリ
グリセリンとよばれている。しかし実際には、重合度1
〜10以上までの、特に好ましくは重合度1〜約30ま
での種々のグリセリン重合物の混合物である。
【0017】本発明で用いる70重量%以上が重合度8
以上のポリグリセリンは、上記ポリグリセリンから所望
の成分を分画して得られる。ポリグリセリンの分画方法
は、特に制限されないが、例えば特開平5-310625号公報
に記載されているポリスチレン骨格を有するゲル型の強
酸性陽イオン交換樹脂を用いてクロマト分離する方法が
好ましい。クロマト分離を工業的に行うには、擬似移動
床クロマトグラフィーが好適である。
【0018】本発明で用いるPOGEは、構成脂肪酸の
70重量%以上が、炭素数14〜18の飽和脂肪酸であ
ることが好ましい。構成脂肪酸の炭素数が14以上であ
ると、可溶化力の面で好ましく、飲料等の食品に添加し
た場合でも風味を損なわない。また、構成脂肪酸の炭素
数が18以下であれば、例えばpH3以下の酸性条件下
で可溶化させた際に安定な可溶化系を形成できる。炭素
数が14〜18の飽和脂肪酸の具体例としては、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などが挙げられ、
これらは単独でも任意の比から成る混合物であってもよ
い。POGEの構成脂肪酸の炭素数14〜18の飽和脂
肪酸の割合は70重量%以上、とりわけ90重量%以上
が好適である。構成脂肪酸の炭素数14〜18の飽和脂
肪酸の割合が70%以上であると、長期保存時でも風味
が損なわれない。構成脂肪酸の種類は、POGEを製造
する原料を選択する際に、脂肪酸の炭素数、飽和脂肪酸
の割合などが上記範囲にあるものを選択するのが好まし
い。
【0019】本発明でのPOGEは、上記で規定した飽
和脂肪酸とポリグリセリンとを反応器に仕込み、常圧か
ら数気圧下、150〜300℃の温度範囲で、触媒の存
在下で反応させることによって製造することが出来る。
使用できる触媒としては、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム等のアルカリ類が挙げられ、その使用量は、反応
原料の総量に対して0.001〜0.025重量%の範
囲で適宜選択することが出来る。
【0020】A成分には、POGE以外に、ショ糖脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、有機酸モノグリセライド、脂
肪酸石鹸、乳酸脂肪酸エステル、レシチン、サポニン等
を微量成分として含んでもいいし、また、POGEとこ
れらを併用してもよい。
【0021】<B成分>B成分はそれ自体油溶性であ
り、実質的に水溶性でない物質である。B成分は上記の
A成分によって水性媒体に可溶化される。B成分として
は、例えば着色料、着香料、エッセンシャルオイル、オ
レオジン又はレジノイド、ワックス、脂肪酸およびその
アルコールとのエステル、ビタミン類、抗酸化剤、飽和
または不飽和の高級アルコール、炭化水素類、保存料、
殺菌料等が挙げられる。
【0022】着色料の具体例としては、β−カロチン、
パプリカ色素、アナトー色素、サフロールイエロー、リ
ボフラビン、ラック色素、クルクミン、クロロフィル、
ウコン色素等が挙げられる。
【0023】着香料の具体例としては、オレンジ油、レ
モングラス油、タラゴン油、アボガド油、ローレル葉
油、カシア油、シナモン油、コショウ油、カラムス油、
セージ油、ハッカ油、ペパーミント油、スペアーミント
油、パッチュリ油、ローズマリー油、ラバンジン油、ラ
ベンダー油、クルクマ油、カルダモン油、ショウガ油、
アンゲリカ油、アニス油、ウイキョウ油、パセリ油、セ
ロリ油、カルバナム油、クミン油、コリアンダー油、ジ
ル油、キャロット油、キラウェー油、ウィンターグリン
油、ナツメグ油、ローズ油、シプレス油、ビャクダン
油、オールスパイス、グレープフルーツ油、ネロリ油、
レモン油、ライム油、ベルガモット油、マンダリン油、
オニオン油、ガーリック油、ビターアーモンド油、ゼラ
ニウム油、ミモザ油、ジャスミン油、キンモクセイ油、
スターアニス油、カナンガ油、イランイラン油、オイゲ
ノール、カプリル酸エチル、ゲラニオール、メントー
ル、シトラール、シトロネラール、ボルネオール等が挙
げられる。
【0024】エッセンシャルオイルの具体例としては、
アンブレットシード油、カラシ油、サフラン油、シトト
ネラ油、ベチバー油、バレリアン油、ヨモギ油、カミツ
レ油、しょう脳油、サッサフラス油、ホウショウ油、ロ
ーズウッド油、クラリーセージ油、タイム油、バジル
油、カーネーション油、シダーウッド油、ヒノキ油、ヒ
バ油、クローブ油、テレピン油、パイン油等が挙げられ
る。
【0025】オレオジン又はレジノイドの具体例として
は、コショウ、ショウズク、ショウガ、パセリ、コリア
ンダー、ヒメウイキョウ、ピメンタ、バニラ、セロリ、
チョウジ、ニクズク、パブリカ、イリスレジノイド、乳
香樹、オーモニクス等が挙げられる。
【0026】ワックスの具体例としては、ホホバ油、ラ
イスワックス、プロポリス、みつろう、さらしみつろ
う、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、木ろ
う、鯨ろう、セシレン等が挙げられる。
【0027】脂肪酸およびそのアルコールとのエステル
の具体例としては、ヘキサデカトリエン酸、オクタデカ
トリエン酸、エイコサテトラエン酸、ドコサテトラエン
酸、エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、ドコ
サヘキサエン酸、テトラヘキサエン酸等およびこれらの
幾何異性体、さらにこれらのアルコールとのエステルが
挙げられる。
【0028】抗酸化剤の具体例としては、アスコルビン
酸エステル、dl−α−トコフェロール、ジブチルヒド
ロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エンジ
ュ抽出物、γ−オリザノール、クローブ抽出物、カテキ
ン類、ゲンチジン油、ゴシペチン、米糠油不ケン化物、
セザモリン、セザモノール、セージ抽出物、天然ビタミ
ンE、ピメンタ抽出物、ペッパー抽出物、没食子酸誘導
体、ユーカリ葉抽出物、ローズマリー抽出物等が挙げら
れる。
【0029】飽和または不飽和の高級アルコールの具体
例としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアル
コール、ラウリンアルコール、イソステアリルアルコー
ル、2−オクチルドデカノールオクタコサノール等の炭
素数8〜44のアルコールが挙げられる。
【0030】炭化水素類の具体例としては、軽質流動パ
ラフィン、重質流動パラフィン、流動イソパラフィン、
軽質流動イソパラフィン、セレシン、パラフィン、マク
ロクリスタンワックス、ワセリン、スクワラン、スクワ
レン等が挙げられる。
【0031】ビタミン類の具体例としては、ビタミン
A、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等が挙げられ
る。
【0032】保存料および殺菌料の具体例としてはデヒ
ドロ酢酸等が挙げられる。
【0033】上記の各成分は1種のみを用いてもよい
し、複数を同時に用いてもよい。
【0034】<C成分>C成分は水であり、油溶性物質
(B成分)を可溶化させる媒体としての機能を果たす。
水は脱イオン交換処理によって、陽イオン、陰イオンを
除去したものが好ましい。
【0035】本発明の、油溶性物質(B成分)が水性媒
体(C成分)に可溶化されて成るヒドロゾル組成物は、
上記の可溶化剤(A成分)とB成分とを各所定量秤量
し、加熱下攪拌、混合しこれを水性媒体(C成分)に添
加し、油溶性物質を可溶化させ、室温に冷却することに
より容易に調製することが出来る。この際の攪拌は従来
の様に強力な機械攪拌を適用することは必須ではなく、
振盪程度で十分である。ただし、強力な剪断力を適用す
る攪拌を全く排除するものではない。
【0036】A成分に対するB成分の量比は、特に制限
されないが、通常A:B=10:1〜1:4であり、好
ましくはA:B=1:1〜1:4であり、特に好ましく
はA:B=1:2〜1:4である。B成分の下限は特に
制限されないが、少なすぎると多量のA成分で少量のB
成分を可溶化していることになりメリットがない。
【0037】油溶性物質(B成分)の種類にもよるが、
B成分が多すぎるとB成分が可溶化しきらない場合があ
る。例えば、ヒドロゾル組成物のpHが5以下の場合に
は、油溶性物質を可溶化する操作を行っても、可溶化系
が不安定であるためにB成分が分離したり、特に酸性条
件下では沈澱が生じる等、油溶性物質が水性媒体に安定
に可溶化されて成るヒドロゾル組成物が得られないこと
がある。
【0038】本発明においては、A成分の量を調節する
ことにより、中性ではもちろん、pH2〜5の酸性条件
下においても安定であり、B成分の分離や沈澱等が生じ
ない可溶化されたヒドロゾル組成物が得られる。一般
に、酸性食品のpHは3.3以上であるが、本発明のヒ
ドロゾル組成物はこのpH以下でも安定である。
【0039】全ヒドロゾル組成物中におけるB成分の配
合割合は、pHが5以下の低pHにおける安定性の面か
ら10〜10000ppmが好ましく、特に好ましくは
100〜5000ppmである。
【0040】本発明のヒドロゾル組成物は、B成分(油
溶性物質)がA成分によりC成分である水性媒体に可溶
化されて成ることを必須の構成要件とするが、さらに必
要に応じて他の成分を含有していてもよい。
【0041】添加、配合することの出来る他の成分とし
ては、ヒドロゾル組成物の用途にもよるが、糖類や多価
アルコール類等の水溶性添加物、pH調節剤等が挙げら
れ、具体的には、プロピレングリコール、グリセリン、
ソルビトール、キシリトール、アラビトール、マルチト
ール、ラクチトール、ソルビタン、キシロース、アラビ
ノース、マンノース、乳糖、砂糖、カップリングシュガ
ー、ブドウ糖、酵素糖化水飴、酵糖化水飴、麦芽糖水
飴、麦芽糖、異性化糖、果糖、還元麦芽糖水飴、蜂蜜等
が挙げられる。また、pH調節剤としては、クエン酸、
乳酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマ
ル酸等が挙げられる。これらは単独でも複数の混合物で
あってもよい。全成分中におけるこれら他の成分の添
加、配合量は、製品の用途に応じて適宜選択することが
出来る。
【0042】本発明により提供される可溶化剤は、油溶
性物質を可溶化する能力が高く、小量の可溶化剤で油溶
性物質の可溶化が可能であるため、味覚、香りに与える
影響が小さく、食品、医薬品、化粧品等への使用に適す
る。さらに、本発明の可溶化剤の使用により、油溶性物
質を水性媒体に可溶化させる際に、添加物の種類を少な
くしても、強力な剪断力を与える乳化機や高圧ホモジナ
イザー等を使用せずとも、容易に油溶性物質のヒドロゾ
ル組成物を調製できる。かくして調製される油溶性物質
のヒドロゾル組成物は、長期間に亘って安定性を維持
し、貯蔵中または流通過程にある間に変質することがな
い。また、多価アルコール等の味覚、香りに影響を与え
るものを含まず、飲料等の食品、医薬品、化粧品等に使
用可能である。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。
【0044】製造例1 市販のデカグリセリン(ポリグリセリン#750;阪本
薬品社製、平均重合度10.9、重合度8以上の成分3
3%)から改良型擬似移動床クロマト分離装置を用い
て、以下の条件で、重合度が7以下の成分を除去したポ
リグリセリンを調製した。
【0045】
【表1】 <使用装置> クロマト分離試験装置(三菱化学エンジニアリング
(株)製)。カラム:2450mL×4本。 <使用樹脂> ポリスチレン−ジビニルベンゼンゲルを母体とする強酸
性カチオン交換樹脂であるUBK−530(三菱化学
(株)製、Na+型、平均粒径230〜240μm、交
換容量1.6meq/ml)。 <分離原料> デカグリセリン#750(阪本薬品工業(株)製)。原
料濃度:45重量%。 <溶離液> 脱塩水。 <分離条件> 準改良型疑似移動床運転による連続分離。カラム温度:
65℃、流速:60mL/min)。
【0046】得られた高重合度成分のポリグリセリン水
溶液から、エバポレーターを用いて水分を留去し、ポリ
グリセリンを調製した。このポリグリセリンは重合度が
8以上の成分が90%以上であり、水酸基価より計算し
た平均重合度は21.3であった。
【0047】次に、脂肪酸/ポリグリセリン反応仕込モ
ル比率を1/1とし、上記で得られたポリグリセリン2
12.7g(0.134モル)に対し、ステアリン酸
(ステアリン酸750;日本油脂社製、ステアリン酸7
5重量%、パルミチン酸25重量%)及び10%水酸化
ナトリウム水溶液を水酸化ナトリウム量が0.0025
重量%(対全量)となる様に仕込み、窒素気流下に常圧
で、240℃で2.5時間反応させた後、260℃に昇
温し4時間反応させ、ポリグリセリンステアリン酸エス
テル反応生成物を得た。このポリグリセリン脂肪酸エス
テルのエステル化率は14.1%であった。これをポリ
グリセリン脂肪酸エステルA(POGEA)とする。
【0048】製造施2 脂肪酸/ポリグリセリン反応仕込モル比率を1/1と
し、実施例1と同様に調製したポリグリセリン214.
3g(0.135モル)に対し、パルミチン酸(NAA
−160;日本油脂社製、純度95%以上)及び10%
水酸化ナトリウム水溶液を水酸化ナトリウム量が0.0
025重量%(対全量)となる様に仕込み、窒素気流下
常圧、240℃で2.5時間反応させた後、260℃に
昇温し4時間反応させ、ポリグリセリンパルミチン酸エ
ステル反応生成物を得た。このポリグリセリン脂肪酸エ
ステルのエステル化率は12.1%であった。これをポ
リグリセリン脂肪酸エステルB(POGE B)とす
る。
【0049】製造例3 脂肪酸/ポリグリセリン反応仕込モル比率を0.7/1
とし、市販のデカグリセリン(ポリグリセリン#75
0;阪本薬品社製、平均重合度10.9、重合度8以上
の成分33%)に対し、ラウリン酸(サンファット#1
2;ライオン社製、純度95%以上)及び10%水酸化
ナトリウム水溶液を水酸化ナトリウム量が0.0025
重量%(対全量)となる様に仕込み、窒素気流下常圧、
240℃で2.5時間反応させた後、260℃に昇温し
4時間反応させ、ポリグリセリンラウリン酸エステル反
応物を得た。このポリグリセリン脂肪酸エステルのエス
テル化率は18.2%であった。これをポリグリセリン
脂肪酸エステルC(POGEC)とする。
【0050】製造例4 脂肪酸/ポリグリセリン反応仕込モル比率を1/1と
し、市販のデカグリセリン(ポリグリセリン#750;
阪本薬品社製、平均重合度10.9、重合度8以上の成
分33%)に対し、ステアリン酸(ステアリン酸75
0;日本油脂社製、ステアリン酸75重量%、パルミチ
ン酸25重量%)及び10%水酸化ナトリウム水溶液を
水酸化ナトリウム量が0.0025重量%(対全量)と
なる様に仕込み、窒素気流下常圧、240℃で2.5時
間反応させた後、260℃に昇温し4時間反応させ、ポ
リグリセリンステアリン酸エステル反応物を得た。この
ポリグリセリン脂肪酸エステルのエステル化率は23.
4%であった。これをポリグリセリン脂肪酸エステルD
(POGE D)とする。
【0051】製造例5 製造例1で調製した、重合度が8以上の成分が90%以
上であり、水酸基価より計算した平均重合度が21.3
のポリグリセリンと市販のデカグリセリン(ポリグリセ
リン#750;阪本薬品社製、平均重合度10.9、重
合度8以上の成分33%)とを重量比で85/15で混
合した。このものの重合度8以上の成分は83.9%
で、水酸基価より計算した平均重合度は19.7であっ
た。
【0052】脂肪酸/ポリグリセリン反応仕込モル比率
を1/1とし、このポリグリセリン210.3g(0.
143モル)に対し、ステアリン酸(ステアリン酸75
0;日本油脂社製、ステアリン酸75重量%、パルミチ
ン酸25重量%)及び10%水酸化ナトリウム水溶液を
水酸化ナトリウム量が0.0025重量%(対全量)と
なる様に仕込み、窒素気流下常圧、240℃で2.5時
間反応させた後、260℃に昇温し4時間反応させ、ポ
リグリセリンステアリン酸エステル反応生成物を得た。
このポリグリセリン脂肪酸エステルのエステル化率は1
4.5%であった。これをポリグリセリン脂肪酸エステ
ルE(POGE E)とする。
【0053】製造例6 製造例1と同様に調製した、重合度が8以上の成分が9
0%以上であり、水酸基価より計算した平均重合度が2
1.3のポリグリセリンと市販のデカグリセリン(ポリ
グリセリン#750;阪本薬品社製、平均重合度10.
9、重合度8以上の成分33%)とを重量比で75/2
5で混合した。このものの重合度8以上の成分は76.
5%で、水酸基価より計算した平均重合度は18.7で
あった。
【0054】脂肪酸/ポリグリセリン反応仕込モル比率
を1/1とし、このポリグリセリン208.5g(0.
149モル)に対し、ステアリン酸(ステアリン酸75
0;日本油脂社製、ステアリン酸75重量%、パルミチ
ン酸25重量%)及び10%水酸化ナトリウム水溶液を
水酸化ナトリウム量が0.0025重量%(対全量)と
なる様に仕込み、窒素気流下常圧、240℃で2.5時
間反応させた後、260℃に昇温し4時間反応させ、ポ
リグリセリンステアリン酸エステル反応生成物を得た。
このポリグリセリン脂肪酸エステルのエステル化率は1
4.7%であった。これをポリグリセリン脂肪酸エステ
ルF(POGE F)とする。
【0055】製造例7 製造例1と同様に調製した、重合度が8以上の成分が9
0%以上であり、水酸基価より計算した平均重合度が2
1.3のポリグリセリンと市販のデカグリセリン(ポリ
グリセリン#750;阪本薬品社製、平均重合度10.
9、重合度8以上の成分33%)とを重量比で55/4
5で混合した。このものの重合度8以上の成分は64.
0%で、水酸基価より計算した平均重合度は16.6で
あった。
【0056】脂肪酸/ポリグリセリン反応仕込モル比率
を1/1とし、このポリグリセリン204.3g(0.
164モル)に対し、ステアリン酸(ステアリン酸75
0;日本油脂社製、ステアリン酸75重量%、パルミチ
ン酸25重量%)及び10%水酸化ナトリウム水溶液を
水酸化ナトリウム量が0.0025重量%(対全量)と
なる様に仕込み、窒素気流下常圧、240℃で2.5時
間反応させた後、260℃に昇温し4時間反応させ、ポ
リグリセリンステアリン酸エステル反応生成物を得た。
このポリグリセリン脂肪酸エステルのエステル化率は1
5.0%であった。これをポリグリセリン脂肪酸エステ
ルG(POGE G)とする。
【0057】製造例8 脂肪酸/ポリグリセリン反応仕込モル比率を6/1と
し、製造例1で調製した重合度が8以上の成分が90%
以上であり、水酸基価より計算した平均重合度が21.
3のポリグリセリン122.0g(0.077モル)に
対し、ステアリン酸(ステアリン酸750;日本油脂社
製、ステアリン酸75重量%、パルミチン酸25重量
%)及び10%水酸化ナトリウム水溶液を水酸化ナトリ
ウム量が0.0025重量%(対全量)となる様に仕込
み、窒素気流下常圧、240℃で2.5時間反応させた
後、260℃に昇温し4時間反応させ、ポリグリセリン
ステアリン酸エステル反応生成物を得た。このポリグリ
セリン脂肪酸エステルのエステル化率は31.6%であ
った。これをポリグリセリン脂肪酸エステルH(POG
E H)とする。
【0058】以下の実施例および比較例において、上記
で製造したPOGE A〜H、POGE I[三菱化学
(株)製DS13W、構成ポリグリセリン鎖中の重合度
8以上の成分は33%、構成脂肪酸はステアリン酸(ス
テアリン酸75重量%、パルミチン酸25重量%)、エ
ステル化率は24.5%]、および、POGE J[太
陽化学(株)製A−141E、構成ポリグリセリン鎖中
の重合度8以上の成分は21.9%、構成脂肪酸はミリ
スチン酸(ミリスチン酸99.6重量%)、エステル化
率は13.7%]を用いてヒドロゾル組成物を調製し
た。これら脂肪酸エステル(POGE A〜J)の構成
を表2に示す。なお、表2中のnは、ポリグリセリンの
重合度である。
【0059】
【表2】
【0060】実施例1、2、比較例1〜4 油溶性物質として特級D,L−α−トコフェロール(ビ
タミンE){東京化成(株)製}を1重量部に対し、表
2に示したポリグリセリン脂肪酸エステルを1重量部
(反応生成物中の残存ポリグリセリンを除いた正味のポ
リグリセリン脂肪酸エステルとして)添加し110℃で
攪拌、混合して混合物を得た。この混合物をpH3のク
エン酸水溶液50mlにビタミンE濃度が500ppm
となる様に希釈し、振盪器で2時間振盪し、20℃で1
日静置後および1年静置後に、600nmにおける透過
率をSHIMAZU UV-1200で測定した。その結果を表3に示
す。
【0061】
【表3】
【0062】さらに、POGE Aと比較例において透
過率の高かったPOGE Iについて、ポリグリセリン
脂肪酸エステルとビタミンEとの量比を50/50〜2
0/80まで変えて、20℃で1日置静後および1年静
置後、600nmにおける透過率をSHIMAZU UV-1200で
測定した。その結果を図1及び図2に示す。
【0063】実施例3、4、比較例5〜7 油溶性物質として、オレンジオイル(CKY−322
1;協和香料化学(株)社製)1重量部に対し、表4に
示すポリグリセリン脂肪酸エステルを1重量部(反応生
成物中の残存ポリグリセリンを除いた正味のポリグリセ
リン脂肪酸エステルとして)添加し110℃で攪拌、混
合して混合物を得た。この混合物をpH3のクエン酸水
溶液50mlにオレンジオイル濃度が500ppmとな
る様に希釈し、振盪器で2時間振盪し、20℃で1日静
置後および1年静置後に、600nmにおける透過率を
SHIMAZU UV-1200で測定した。その結果を表4に示す。
【0064】
【表4】
【0065】さらに、POGE Aと比較例において透
過率の高かったPOGE Jについてポリグリセリン脂
肪酸エステルとオレンジオイルとの量比を50/50〜
20/80まで変えて、20℃で1日置静後および1年
静置後、600nmにおける透過率をSHIMAZU UV-1200
で測定した。その結果を図3及び図4に示す。
【0066】実施例5、6、比較例8〜11 油溶性物質として、食用DHAオイル(日本合成化学
(株)社製)1重量部に対し、表5に示すポリグリセリ
ン脂肪酸エステル1重量部(反応生成物中の残存ポリグ
リセリンを除いた正味のポリグリセリン脂肪酸エステル
として)添加し110℃で攪拌、混合して混合物を得
た。この混合物をpH3のクエン酸水溶液50mlにD
HA濃度が500ppmとなる様に希釈し、振盪器で2
時間振盪し、20℃で1日静置後および1年静置後に、
600nmにおける透過率をSHIMAZUUV-1200 で測定し
た。その結果を表5に示す。
【0067】
【表5】
【0068】さらに、POGE Bと比較例において透
過率の高かったPOGE Cについてポリグリセリン脂
肪酸エステルとDHAとの量比を50/50〜20/8
0まで変えて、20℃で1日置静後および1年静置後、
600nmにおける透過率をSHIMAZU UV-1200で測定し
た。その結果を図5及び図6に示す。
【0069】実施例7、8 比較例12 油溶性物質として、特級D,L−α−トコフェロール
(ビタミンE){東京化成(株)製}を1重量部に対
し、POGE E(実施例7)、POGE F(実施例
8)、POGE G(比較例12)を1重量部(反応生
成物中の残存ポリグリセリンを除いた正味のポリグリセ
リン脂肪酸エステルとして)添加し110℃で攪拌、混
合して混合物を得た。この混合物をpH3のクエン酸水
溶液50mlにビタミンE濃度が500ppmとなる様
に希釈し、振盪器で2時間振盪し、20℃で1日静置
後、600nmにおける透過率をSHIMAZU UV-1200で測
定した。さらに、ポリグリセリン脂肪酸エステルとビタ
ミンEとの量比を50/50〜20/80まで変えて、
20℃で一日置静後、600nmにおける透過率をSHIM
AZU UV-1200で測定した。その結果を表6及び図7に示
す。
【0070】
【表6】
【0071】比較例13 油溶性物質として特級D,L−α−トコフェロール(ビ
タミンE){東京化成(株)製}を1重量部に対し、P
OGE Hを1重量部(反応生成物中の残存ポリグリセ
リンを除いた正味のポリグリセリン脂肪酸エステルとし
て)添加し110℃で撹拌・混合して混合物を得た。こ
の混合物をpH3のクエン酸水溶液50mlにビタミン
E濃度が500ppmとなる様に希釈し、振盪器で2時
間振盪し、20℃で1日静置後、600nmにおける透
過率をSHIMAZU UV-1200で測定した。その結果、透過率
は52.6%であった。
【0072】
【発明の効果】上記実施例および比較例の結果から明ら
かな通り、本発明により得られるPOGEを含む可溶化
剤は、油溶性物質の種類が変わっても高い可溶化能を示
す。また、従来の可溶化剤と比較して、より多くの油溶
性物質を透明可溶化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、各量比のPOGEとビタミンEとのヒ
ドロゾル組成物を、1日静置後に、波長600nmで測
定した透過率を示す図である。
【図2】図2は、各量比のPOGEとビタミンEとのヒ
ドロゾル組成物を、1年静置後に、波長600nmで測
定した透過率を示す図である。
【図3】図3は、各量比のPOGEとオレンジオイルと
のヒドロゾル組成物を、1日静置後に、波長600nm
で測定した透過率を示す図である。
【図4】図4は、各量比のPOGEとオレンジオイルと
のヒドロゾル組成物を、1年静置後に、波長600nm
で測定した透過率を示す図である。
【図5】図5は、各量比のPOGEと食用DHAオイル
とのヒドロゾル組成物を、1日静置後に、波長600n
mで測定した透過率を示す図である。
【図6】図6は、各量比のPOGEと食用DHAオイル
とのヒドロゾル組成物を、1年静置後に波長600nm
で測定した透過率を示す図である。
【図7】図7は、各量比のPOGEとビタミンEとのヒ
ドロゾル組成物を、1日静置後に、波長600nmで測
定した透過率を示す図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成ポリグリセリンの70重量%以上が
    重合度8以上のポリグリセリンであるポリグリセリン脂
    肪酸エステルより成る可溶化剤。
  2. 【請求項2】 構成ポリグリセリンの90重量%以上が
    重合度8以上のポリグリセリンであるポリグリセリン脂
    肪酸エステルより成る可溶化剤。
  3. 【請求項3】 構成ポリグリセリンの平均重合度が18
    以上である請求項1又は2に記載の可溶化剤。
  4. 【請求項4】 構成ポリグリセリンの平均重合度が18
    〜22であり、且つ構成ポリグリセリンの90重量%以
    上が重合度8以上のポリグリセリンであるポリグリセリ
    ン脂肪酸エステルより成る可溶化剤。
  5. 【請求項5】 ポリグリセリン脂肪酸エステルのエステ
    ル化率が30%以下である請求項1、2又は4に記載の
    可溶化剤。
  6. 【請求項6】 ポリグリセリン脂肪酸エステルが、その
    構成脂肪酸のうち70重量%以上が炭素数14〜18の
    飽和脂肪酸である請求項1、2又は4に記載の可溶化
    剤。
  7. 【請求項7】 水性媒体、構成ポリグリセリンの70重
    量%以上が重合度8以上のポリグリセリンであるポリグ
    リセリン脂肪酸エステルより成る可溶化剤、および、当
    該可溶化剤により水性媒体に可溶化した油溶性物質とか
    ら成るヒドロゾル組成物。
  8. 【請求項8】 水性媒体、構成ポリグリセリンの90重
    量%以上が重合度8以上のポリグリセリンであるポリグ
    リセリン脂肪酸エステルより成る可溶化剤、および、当
    該可溶化剤により水性媒体に可溶化した油溶性物質とか
    ら成るヒドロゾル組成物。
  9. 【請求項9】 構成ポリグリセリンの平均重合度が18
    以上である請求項7又は8に記載のヒドロゾル組成物。
  10. 【請求項10】水性媒体、構成ポリグリセリンの平均重
    合度が18〜22であり、且つ構成ポリグリセリンの9
    0重量%以上が重合度8以上のポリグリセリンであるポ
    リグリセリン脂肪酸エステルより成る可溶化剤、およ
    び、当該可溶化剤により水性媒体に可溶化した油溶性物
    質とから成るヒドロゾル組成物。
  11. 【請求項11】ポリグリセリン脂肪酸エステルのエステ
    ル化率が30%以下である請求項7、8又は10に記載
    のヒドロゾル組成物。
  12. 【請求項12】ポリグリセリン脂肪酸エステルが、その
    構成脂肪酸のうち70重量%以上が炭素数14〜18の
    飽和脂肪酸である請求項7、8又は10に記載のヒドロ
    ゾル組成物。
  13. 【請求項13】可溶化剤と油溶性物質との重量比が1
    0:1〜1:4である請求項7、8又は10に記載のヒ
    ドロゾル組成物。
  14. 【請求項14】油溶性物質の量が10〜10000pp
    mである請求項7、8又は10に記載のヒドロゾル組成
    物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010279293A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Asahi Breweries Ltd オイル香料を含有するアルコール飲料の製造方法
JP2010280628A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Ajinomoto Co Inc 乳化製剤
WO2017212803A1 (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 株式会社ダイセル 非イオン界面活性剤

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