JPH11123778A - 強化ハニカム板の製造方法 - Google Patents

強化ハニカム板の製造方法

Info

Publication number
JPH11123778A
JPH11123778A JP29145297A JP29145297A JPH11123778A JP H11123778 A JPH11123778 A JP H11123778A JP 29145297 A JP29145297 A JP 29145297A JP 29145297 A JP29145297 A JP 29145297A JP H11123778 A JPH11123778 A JP H11123778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
honeycomb plate
honeycomb
surface layer
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29145297A
Other languages
English (en)
Inventor
Keigo Matsuzawa
啓吾 松澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PAKKUSU KK
Original Assignee
PAKKUSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PAKKUSU KK filed Critical PAKKUSU KK
Priority to JP29145297A priority Critical patent/JPH11123778A/ja
Publication of JPH11123778A publication Critical patent/JPH11123778A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Making Paper Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 机などの構造物を簡単な製造工程で作ること
ができる強化ハニカム板の製造方法を提供する。 【解決手段】 一対の表面層2の間にハニカム構造体3
を介在させた端面開放型のハニカム板1を使用し、その
ハニカム板1の中央部の所定距離Lを挟んで2箇所に一
方側の表面層2からW字形切り溝6を設け、そのW字形
切り溝6を形成することにより、他方側の表面層を底辺
とした凸条8を形成する。そしてハニカム板1の2つの
端部をW字形切り溝6の箇所でそれぞれ折り返すことに
より、図1(B)に示すようなW字形切り溝6と凸条8
の傾斜面を互いに接合させて表面層2で覆われた折り返
し部10を2個形成して図1(B)に示すような2重ハ
ニカム板とする。このとき、2つの端部の折り返したと
きの合計長さが上記中央部の所定距離Lと同じになるよ
うに設定し、その状態で固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハニカム板の製造方
法に関し、さらに詳しくは通常のハニカム板よりも強い
ハニカム板を簡単かつ安価に製造する強化ハニカム板の
製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、図2に示すようにハニカム構造
体3の両面にシート材4を張り付けてハニカム板1を構
成することが行われている。このようなハニカム板1は
ダンボールに比べて強度が高く、かつ軽量であるためそ
の使用範囲を広げつつある。ハニカム板を用いたものと
して、仕切壁,仕切板,背面板などが提案されている。
特に、前記ハニカム構造体3とシート材4を再生紙で構
成したハニカム板1は、廃物を利用して製造できるた
め、新たな森林資源を浪費することなく環境を重視した
パネルとして評価されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、再生紙
によって製造された上記ハニカム板1を用いて、机、椅
子、本棚、整理棚などの構造物を製造しようとすると下
記のような課題がある。(A)図2に示すハニカム板1
としては、厚さが1cm〜3cm程度のものがよく使用
されている。このようなハニカム板を前述した仕切板、
背面板などに使用する場合にはハニカム板1に垂直方向
にかかる力はほとんどないので問題はない。しかし、本
棚、整理棚などにハニカム板を使用する場合には、かな
りの重量がハニカム板に垂直方向にかかるので、ハニカ
ム板が曲がったり、折れたりする問題が生じる。このた
めハニカム板の強度を増すために、特別に強度を高めた
ハニカム板を特注で製造する必要が生じてコストが高く
なる問題がある。つまり、従来から一般的に用いられる
再生紙を使用した厚さが1cm〜2cm程度のハニカム
板を用いて机、椅子、本棚、整理棚などの構造物を製造
することは難しかった。
【0004】(B)図2に示すような従来のハニカム板
1はその端面においてハニカム構造体3が露出した端面
開放型の構成となる。このような構成であると、ハニカ
ム板同士を接続する場合に接着剤が塗布しにくく、特別
の接続方法を考える必要がある。このため、従来では特
公平61−21140号に示されているような専用の接
続部材によって接続する方法がとられており、部品コス
ト、組立手順の増加により製造コストが上昇する問題が
ある。また、従来の技術においてはハニカム構造体3が
露出した端面を安価かつ美しく処理する方法についても
十分な工夫がなかった。
【0005】(C)さらに従来、普通のベニアなどの板
材を用いて机などの構造体を作る場合、机、本棚などを
構成する個別の板材をそれぞれ別個に作成し、最終的に
それらを組み立てることにより製造していた。したがっ
て、個別の板材を別々に製造する手間がかかるととも
に、接続箇所も多くなり結果的に製造コストが上昇する
という問題がある。また、ベニアなどの板材は重量が重
く、多量に木材を消費するとともに、廃棄の時において
も処分に手間がかかるという問題があった。
【0006】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は上記課題を解決することのでき
る、強化ハニカム板の製造方法を提供することにある。
具体的な目的の一例を示すと、以下の通りである。 (a)机などの構造物を製造できる強化されたハニカム板
を簡単かつ安価に提供する。 (b)机などの構造物を簡単な製造工程で作ることができ
る強化ハニカム板の製造方法を提供する。 (c)紙を使用した軽量かつ廃棄処分が簡単な強化ハニカ
ム板を提供する。 (d)森林環境を守ることのできる板材を提供する。 なお、上記に記載した以外の発明の課題及びその解決手
段は、後述する課題を解決するための手段、作用及び発
明の実施の形態において詳しく説明する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明を、例えば、本発
明の実施の形態を示す図1から図19に基づいて説明す
ると、次のように構成したものである。第1発明は、一
対の表面層2の間にハニカム構造体3を介在させた端面
開放型のハニカム板1を使用し、そのハニカム板1の中
央部の所定距離を挟んで2箇所に一方側の表面層2側か
らW字形切り溝6を設け、そのW字形切り溝6を形成す
ることにより、他方側の表面層を底辺とした凸条8を形
成し、ハニカム板1の2つの端部をW字形切り溝6の箇
所でそれぞれ折り返すことにより、W字形切り溝6と凸
条8の傾斜面を互いに接合させて表面層2で覆われた折
り返し部10を2個形成して2重ハニカム板とし、2つ
の端部の折り返したときの合計長さが上記中央部の所定
距離と同じになるように設定し、その状態で固定したこ
とを特徴とする。
【0008】第2発明は、一対の表面層2の間にハニカ
ム構造体3を介在させた端面開放型のハニカム板1を使
用し、そのハニカム板1の中央部の1箇所に一方側の表
面層2側からW字形切り溝6を設け、そのW字形切り溝
6を形成することにより、他方側の表面層2を底辺とし
た凸条8を形成し、W字形切り溝6の箇所でハニカム板
を2つに折り返すことにより、W字形切り溝6と凸条8
の傾斜面を互いに接合させて表面層2で覆われた1個の
折り返し部10を形成して2重ハニカム板とし、折り返
し部10からそれぞれの端部までの長さが略同じになる
ように設定し、その状態で固定したことを特徴とする。
【0009】第3発明は、一対の表面層2の間にハニカ
ム構造体3を介在させた端面開放型のハニカム板1を使
用し、1枚のハニカム板1の一方側の表面層2から2箇
所にW字形切り溝6を形成し、そのW字形切り溝6を形
成することにより、他方側の表面層2を底辺とした凸条
8を形成し、その2箇所のW字形切り溝6の間域に一方
側の表面層2からV形切り溝13を形成し、そのV形切
り溝13の傾斜面を互いに接合させて表面層2で覆われ
た折曲部14を1個形成し、ハニカム板1の2つの端部
をW字形切り溝6の箇所でそれぞれ折り返すことによ
り、W字形切り溝6と凸条8の傾斜面を互いに接合させ
て表面層2で覆われた折り返し部10を2個形成し、折
り返したハニカム板1の2つの端部がそれぞれV形切り
溝13による折曲部14まで達するように設定してお
き、その状態で固定することにより全体形状がL字形の
2重ハニカム板を形成することを特徴とする。
【0010】第4発明は、一対の表面層2の間にハニカ
ム構造体3を介在させた端面開放型のハニカム板1を使
用し、1枚のハニカム板1の一方側の表面層2から2箇
所にW字形切り溝6を形成し、そのW字形切り溝6を形
成することにより、他方側の表面層2を底辺とした凸条
8を形成し、その2箇所のW字形切り溝6の間域に一方
側の表面層2から2個のV形切り溝13を形成し、その
V形切り溝13の傾斜面を互いに接合させて表面層2で
覆われた折曲部14を2個形成し、ハニカム板の2つの
端部をW字形切り溝6の箇所でそれぞれ折り返すことに
よりW字形切り溝6と凸条8の傾斜面を互いに接合させ
て表面層2で覆われた折り返し部10を2個形成し、折
り返したハニカム板1の2つの端部がそれぞれ少なくと
もV形切り溝13による2個の折曲部14まで達するよ
うに設定しておき、その状態で固定することにより全体
形状がコ字形の2重ハニカム板を形成することを特徴と
する。
【0011】第5発明は、一対の表面層2の間にハニカ
ム構造体3を介在させた端面開放型のハニカム板1を使
用し、そのハニカム板1の中央部の所定距離を挟んで2
箇所に一方側の表面層2側からW字形切り溝6を設け、
そのW字形切り溝6を形成することにより、他方側の表
面層2を底辺とした凸条8を形成し、ハニカム板の2つ
の端部をW字形切り溝6の箇所でそれぞれ折り返すこと
により、W字形切り溝6と凸条8の傾斜面を互いに接合
させて表面層2で覆われた折り返し部10を2個形成し
てその部分を2重ハニカム板とし、ハニカム板1の何れ
か一方側の表面層2から所定箇所に少なくとも1つのV
形切り溝13を入れることにより、ハニカム板あるいは
2重ハニカム板を所望の位置で折り曲げた形状に形成
し、その状態で固定したことを特徴とする。
【0012】第6発明は、一対の表面層2の間にハニカ
ム構造体3を介在させた端面開放型のハニカム板1を使
用し、1枚のハニカム板1の一方側の表面層2から少な
くとも1箇所に他方側の表面層2まで達する矩形溝91
を形成し、その矩形溝91に棒状の端部形成材92を挿
入し、端部形成材92の基端93の長さはハニカム板1
の重ね合わせた長さ(厚さ)と等しく形成するととも
に、端部形成材92の縁部94の長さは前記矩形溝91
の溝幅95と等しく形成し、端部形成材92を矩形溝9
1に挿入した状態でハニカム板1の2つの端部を折り返
すことにより2重ハニカム板の折り返し部10を形成
し、その折り返した状態で各ハニカム板1を固定したこ
とを特徴とする。
【0013】第7発明は、一対の表面層2の間にハニカ
ム構造体3を介在させた端面開放型のハニカム板1を使
用し、そのハニカム板1を2枚同一形状に切り出し、そ
の2枚のハニカム板1の表面層2同士を互いに固着させ
て2重ハニカム板とし、その2重ハニカム板の端面から
下記第1補強板25あるいは下記第2補強板26の少な
くとも一方を挿入し、第1補強板25を係合構造27が
形成してある補強板とし、第2補強板26が突入部28
と側壁部29とを有し、突入部28を2重ハニカム板の
端面から挿入するとともに側壁部29をその端面を覆う
ように露出させることにより補強を行う補強板であるこ
とを特徴とする。
【0014】第8発明は、一対の表面層2の間にハニカ
ム構造体3を介在させた端面開放型のハニカム板1を使
用し、そのハニカム板1の端面から下記第1補強板25
あるいは下記第2補強板26の少なくとも一方を挿入
し、第1補強板25を係合構造27が形成してある補強
板とし、第2補強板26が突入部28と側壁部29とを
有し、突入部28をハニカム板の端面から挿入するとと
もに側壁部29をその端面を覆うように露出させること
により補強を行う補強板であることを特徴とする。第9
発明は、第1発明〜第6発明においてハニカム構造体3
が露出するハニカム板、2重ハニカム板の少なくとも一
つの端面からハニカム構造体3の中へ補強材を挿入した
ことを特徴とする。
【0015】第10発明は第9発明においてその補強材
に係合構造27が形成してあることを特徴とする。第1
1発明は、第9発明において前記補強材が突入部28と
側壁部29とを有し、突入部28をハニカム板、2重ハ
ニカム板の端面から挿入するとともに側壁部29をその
端面を覆うように露出させることにより補強を行うこと
を特徴とする。第12発明は、第1発明〜第11発明の
いすれか1つに記載の発明において、ハニカム板、2重
ハニカム板の表面層2に補強外板が固定してあることを
特徴とする。
【0016】上記第1発明〜第12発明についてさらに
説明する。上記W字形切り溝6とは厳密にW字形のもの
に限定されるものではなく、両側に2つの凹溝80、そ
の凹溝80の間に凸条8が形成されているものを含む。
上記W字形切り溝6は一方側の表面層2から他方の表面
層2にまで達する切り溝とすることができる。また、切
り溝2の先端が他方側の表面層2に切り込むように形成
したり、又は他方側の表面層2に折り曲げ用の折り目8
4を構成することもできる。上記各発明において、固定
の仕方は接着剤を用いる方法、締結部材を用いる方法な
ど各種の方法が採用できる。接着剤を用いる場合は、W
字形切り溝6の傾斜面、折り重なる2つの表面層2に接
着剤を塗布した後、固着する方法が簡単で好ましい。
【0017】ハニカム板1の端面からハニカム構造体3
内に補強材を挿入する場合は、結果的に補強材の回りに
接着剤を塗布した状態となるようにすることが好まし
い。その一方法としては、予め補強材回りに接着剤を塗
布した状態で挿入することが考えられる。補強材の挿入
の一形態としては、補強材を長細い板状物とし、その板
状物の両端部がハニカム板の向かい合う端部からそれぞ
れ露出した構成が考えられる。補強材の形状としては、
略円形、略正方形、略棒状、略板状など補強の形態に応
じて設定できる。また、その機能も引手、取手、ノブな
どを取り付ける補強材とすることもできる。さらに、補
強の目的、機能、及び設けられる箇所はハニカム板が適
用される構造物によって適宜変えることができる。
【0018】上記係合構造27は他のハニカム板あるい
は2重ハニカム板と係合するためのものである場合が多
い。係合構造27の一例としてはダボ穴、ダボ、圧入構
造などが例示できる。補強外板としては、鉄板、アルミ
ニウム板などの金属薄板62や、強化樹脂板などが例示
できる。なお、上記各発明において、強化ハニカム板の
材料としては、軽量化を図るためには、紙製のものを使
用することが好ましい。特に再生紙を使用したハニカム
板1を使用することにより、安価軽量に構成できるとと
もに、廃棄しても自然に腐るので環境を害することもな
い。さらに、焼却処分しても有害物質を発生せず環境に
優しい板材を提供できる
【0019】また、紙製のものを強化ハニカム板として
採用する場合、少なくとも表面層を長繊維を主成分とす
る紙材料で形成するのが好適である。この場合、そのよ
うな長繊維としては、省資源、自然環境保護の観点から
再生長繊維、例えば、牛乳パックから再生したものを使
用するのが好ましい。また、紙材料に難燃剤及び耐水性
膠質物(サイズ剤)の少なくとも一方を含有させ、難燃
性や耐水性を付与することが好ましい。また、前記耐水
性膠質物(サイズ剤)としては、紙の持つ液体を吸収す
る性質を抑制する目的で通常使用されているもの、例え
ば、膠、澱粉、CMC、ポリビニルアルコールなどの表
面サイズ剤、またはロジンやパラフィンワックスなどの
内面サイズ剤を使用すればよい。また、紙製の表面層、
ハニカム構造体におけるかびの発生や細菌の感染を防止
するため、主に表面層の外側表面に抗菌剤層を形成して
もよい。抗菌剤層は抗菌剤を充填したマイクロカプセル
をバインダ中に分散させた分散液あるいは抗菌剤をバイ
ンダ中に分散または溶解させた液を表面層の外側表面に
塗布、乾燥させることなどにより形成する。また、消臭
効果を持たせるために消臭剤液を塗布することもでき
る。さらに、本発明の強化ハニカム板の表面層として
は、防炎シート、難燃シートを採用するこができ、その
場合は、紙製の材料に防炎効果、難燃効果を有する塗布
液を塗ること、あるいはそのような機能を発揮する膜を
張り付けることにより構成することもできる。
【0020】
【作用及び効果】第1発明であれば、一枚のハニカム板
にW字形切り溝を入れ、その箇所でそれぞれ折り返すこ
とにより表面層で覆われた折り返し部を2つ作ることが
できるので、ハニカム構造体の露出する端面の処理を2
つ簡単に行える利点がある。さらに、W字形切り溝と凸
条とが折り返し部において接合するので、折り返し部の
強度を高く維持することができる。また連続した表面層
となるので継ぎ目がなく美しい。さらに、形成される2
重ハニカム板は最も中心側に表面層が2層、外側に表面
層がそれぞれ1層づつ存在することになるので、2倍の
厚さのハニカム板を製造するよりも強度を著しく向上で
きる利点がある。第2発明であれば、一端が表面層で覆
われた折り返し部を作ることができるので美しい端面の
処理を1つ簡単に行えるとともに折り返し部の強度を高
く維持でき、通常のハニカム板よりも著しく強度を高め
たハニカム板を提供できる。
【0021】第3発明であれば、両端が表面層で覆われ
た折り返し部を作ることができるので端面の処理を2つ
簡単に行えるとともに折り返し部の強度を高く維持でき
る。また、通常のハニカム板よりも著しく強度を高めた
L字形のハニカム板を簡単かつ安価に製造できる利点が
ある。第4発明であれば、両端が表面層で覆われた折り
返し部を作ることができるので端面の処理を2つ簡単に
行えるとともに折り返し部の強度を高く維持できる。ま
た、通常のハニカム板よりも著しく強度を高めたコ字形
のハニカム板を簡単かつ安価に製造できる利点がある。
【0022】第5発明であれば、両端が表面層で覆われ
た折り返し部を作ることができるので端面の処理を2つ
簡単に行えるとともに折り返し部の強度を高く維持でき
る。また、ハニカム板(2重ハニカム板である場合も含
む)の何れか一方側の表面層2から所定箇所に少なくと
も1つのV形切り溝13を入れることにより、ハニカム
板あるいは2重ハニカム板を所望の位置で折り曲げた形
状に形成することができ、所望の形状の強化ハニカム板
を簡単かつ安価に製造することができる。第6発明であ
れば、端部形成材の挿入により表面層を折り返すとき
に、折り返し部の形状を端部形成材の縁部に沿ったもの
に整形することができるとともに、端部の強度も向上さ
せることができる。また、端部形成材を挿入することに
より、表面層と端部形成材の縁部との接触が面接触にな
るので安定性を増すことができる。第7発明であれば、
簡単な構成で補強を行った2重ハニカム板を安価に提供
できる。第8発明であれば、簡単な構成で補強を行った
1重のハニカム板を安価に提供できる。
【0023】第9発明であれば、補強材の挿入により第
1発明〜第6発明の強度を向上させることができる。第
10発明は第9発明の補強材に係合構造27を形成する
ことにより、他のハニカム板などの係合を簡単に行うこ
とができる。第11発明であれば、端面を補強する底
脚、横側端面板、上側端面板などを簡単に製造すること
ができる。第12発明であれば、補強外板により簡単に
強度を向上させることができる。
【0024】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1(A)(B)はそれぞれ本発明の強化
ハニカム板の製造方法を示す概略斜視図であり、図1
(A)は組立前のハニカム板の図、図1(B)は組立後
の強化ハニカム板の図である。図2はこの発明で使用す
るハニカム板の斜視図である。このハニカム板1は一対
の表面層2の間にハニカム構造体3を介在させた端面開
放型のハニカム板となっており、図2の例では蜂の巣形
のハニカム構造体3の両面に表面層3としてのシート材
4を接着して構成してある。シート材4には紙、不燃
紙、樹脂シート、不燃樹脂シート等が使用される。
【0025】図2においては、ハニカム構造体3は各室
5が蜂の巣形(六角形)に形成されている例を示した
が、菱形の室、長方形の室、四角形の室、略円形の室等
に形成したものでも同様に採用できる。このハニカム構
造体3の材料には各種樹脂、紙などを用いることができ
るが、材質としては再生紙を用いることが好ましく、再
生紙の表面には不燃加工を施すことが好ましい。また、
後述する補強材を挿入することができるようにハニカム
構造体3と各表面層2との接着強度は補強材の挿入によ
ってその接着が剥がれる程度にすることが好ましい。
【0026】図1(A)に示すように、まず、横長さ
R、縦長さM、厚さtの図2で説明したハニカム板1を
平面に置いた状態で所定距離Lを挟んで一対のW字形切
り溝6を入れる。各W字形切り溝6は図1及び図3
(A)に示すようにハニカム板1の端部から所定位置に
断面が直角二等辺三角形状の三角条溝7を2個並べるこ
とにより形成してある。一方側の表面層2aから2個の
三角条溝7を切り出し加工することにより、他方側の表
面層2bを底辺とする直角二等辺三角形の凸条8が形成
される。ここで、図1(B)に示す製造しようとする強
化ハニカム板の横長さをLとすると、ハニカム素材の必
要とする横長さRは、R=(2L+4t)となる。ま
た、折り返しの端部を中央部に設定した場合は、ハニカ
ム板1の両端部からL/2の長さの位置に外側の三角条
溝7の頂点が位置することになる。
【0027】次いで図3(A)で示したそれぞれの凸条
8の2つの傾斜面、三角条溝7の傾斜面に接着剤を塗布
するとともに、三角条溝7間で囲まれたハニカム板1の
中央部分の上側表面層2a上に接着剤を塗布する。な
お、この接着剤の塗布の仕方は実質的な接着強度が保て
れば、その塗布面、塗布方法は特に限定されない。次い
でハニカム板の両端部分を三角条溝が小さくなる方向に
折り曲げることにより、図1(B)に示すように三角条
溝7の傾斜面と凸条8の傾斜面とを接合させるとともに
両端部分の上側表面層2aを中央部分の上側表面層2a
とを接合させて、厚さ2t、横長さL、縦長さMの強化
ハニカム板9を製造する。この強化ハニカム板9では、
図1(B)に示すように折り返し部10・10において
2分岐状(Y字状)の接着面が形成されることになる。
【0028】図3(B)はハニカム板1へ形成する三角
条溝7の形状の変形例を示す図であり、三角条溝7は直
角二等辺三角形だけでなく、ハニカム板1の両端から所
定の設定位置に1個目の三角条溝7の頂点を位置させ、
端部側を短辺88、中央部側を長辺89となるように第
1直角三角形86を切り出すとともに、2個目の三角条
溝7も1個目と同じ形状の第2直角三角形87とし、1
個目の三角条溝7の頂点位置から2t離れた位置に端部
側を短辺、中央部側を長辺となるようにその第2直角三
角形87を切り出すことにより、折り返したときに三角
条溝7の傾斜面と三角凸条8の斜面とがぴったりと接合
するように構成することができる。
【0029】なお、図3(A)は三角凸条8の高さがハ
ニカム板1の厚さtと等しい直角二等辺三角形となるよ
うに2個の三角条溝7を形成した構成例、図3(B)は
凸条8の高さがハニカム板の厚さt/2と等しい二等辺
三角形となるように2個の三角条溝7を形成した構成
例、図3(C)は凸条8の高さがハニカム素板の厚さt
/4と等しい二等辺三角形となるように2個の三角条溝
7を形成した構成例である。このようにW字形切り溝6
を形成することにより、折り返し部10においてハニカ
ム構造体3同士をぴったりと接続することができ、折り
返し部10の安定性及び強度を向上させることができ
る。
【0030】なお、図3(D)に示すようにW字形切り
溝6の三角条溝7の先端箇所でシャープに折り曲げるた
めに、ハニカム板1の表面層2に対して適切な刃物の切
り込み74を設けることが好ましい。さらに、必要に応
じて折り曲げに際して外側の表面層2に過度な引っ張り
力が加わらないように、図3(A)に示すように折曲余
裕幅sを設けることもできる。
【0031】図4は上記した第2発明を説明するための
斜視図であり、図2で説明したハニカム板1を使用し、
そのハニカム板1の中央部の1箇所に一方側の表面層側
から断面W形のW字形切り溝を設け、そのW字形切り溝
を形成することにより、他方側の表面層を底辺とした凸
条8を形成してある。また、図1で説明したように、W
字形切り溝の箇所でハニカム板を2つに折り返すことに
より、W字形切り溝と凸条8の傾斜面を互いに接合させ
て表面層2で覆われた1個の折り返し部10を形成して
2重ハニカム板12とする。そして、折り返し部10か
ら折り返したそれぞれの端部までの長さDが略同じにな
るように設定し、その状態で接着剤などにより固定して
ある。
【0032】図5(A)(B)は第3発明を説明するた
めの完成後の斜視図であり、1枚のハニカム板1の一方
側の表面層から2箇所にW字形切り溝を形成し、そのW
字形切り溝を形成することにより、それぞれ他方側の表
面層を底辺とした凸条8を形成する。この構成は図1と
ほぼ同様である。そして、その2箇所のW字形切り溝の
間域に一方側の表面層から図5(B)に示すようなV形
切り溝13を形成し、そのV形切り溝13の傾斜面を互
いに接合させて表面層で覆われた折曲部14(図5
(A)参照)を1個形成する。また、ハニカム板の2つ
の端部をW字形切り溝の箇所でそれぞれ折り返すことに
より、W字形切り溝と凸条8の傾斜面を互いに接合させ
て表面層で覆われた折り返し部10を2個形成し、折り
返したハニカム板1の2つの端部がそれぞれV形切り溝
13による折曲部14まで達するように長さを設定して
おくことにより全体形状がL字形の2重ハニカム板を形
成して、その状態で固定するようにしている。
【0033】図6は第4発明を説明するための完成後の
斜視図であり、1枚のハニカム板1の一方側の表面層か
ら2箇所にW字形切り溝を形成し、そのW字形切り溝を
形成することにより、それぞれ他方側の表面層を底辺と
した凸条8を形成する。その2箇所のW字形切り溝の間
域に一方側の表面層から2個のV形切り溝13(接合状
態で示す)を形成し、各V形切り溝の傾斜面を互いに接
合させて表面層で覆われた折曲部14を2個形成する。
そしてハニカム板1の2つの端部をW字形切り溝の箇所
でそれぞれ折り返すことによりW字形切り溝と凸条8の
傾斜面を互いに接合させて表面層2で覆われた折り返し
部10を2個形成し、折り返したハニカム板1の2つの
端部がそれぞれ少なくともV形切り溝13による2個の
折曲部14まで達するように設定しておき、全体形状が
コ字形の2重ハニカム板を形成する。なお、図6に示す
コ字形の2重ハニカム板を製造した後、想像線15で示
すようにハニカム板1を2つの折曲部14間に固着して
1重となっているハニカム板1を2重にしてもよい。
又、そのような2重構造は、折り返したハニカム板の一
方を長く設定するとともに、V形切り溝を設けて1枚の
ハニカム板から作ることも可能である。
【0034】図7(A)(B)は第5発明の一例を説明
するための斜視図であり、図7(A)は椅子の分解斜視
図、図7(B)は完成図である。図7(A)は上第5発
明で説明した強化ハニカム板を椅子76の座り板16に
応用した場合を示している。即ち、端面開放型のハニカ
ム板1を使用し、そのハニカム板1の中央部の所定距離
を挟んで2箇所に一方側の表面層2側からW字形切り溝
を設け、そのW字形切り溝を形成することにより、それ
ぞれ他方側の表面層2を底辺とした凸条8を形成し、ハ
ニカム板1の2つの端部をW字形切り溝の箇所でそれぞ
れ折り返すことにより、W字形切り溝と凸条8の傾斜面
を互いに接合させて表面層2で覆われた折り返し部10
を2個形成してその部分を2重ハニカム板とする。そし
て、ハニカム板1の何れか一方の表面層2から所定箇所
に少なくとも1つのV形切り溝13を入れることによ
り、ハニカム板1あるいは2重ハニカム板を所望の位置
で折り曲げた形状に形成し、その状態で接着剤などで固
定している。
【0035】例えば、椅子76の座り板16を作るに
は、図8に示すような一枚のハニカム板1の左側から裏
足板17、表足板18、表座板19、表背板20、裏背
板21、裏座板22の順に各長さを設定し、裏足板17
と表足板18の間にW字形切り溝6を形成し、表足板1
8と表座板19の間にV字形切り溝13を形成し、表座
板19と表背板20の間にV字形切り溝13を形成し、
表背板20と裏背板21の間にW字形切り溝6を形成
し、裏背板21と裏座板22の間にV字形切り溝13を
形成してある。そして、図7(A)に示すように折曲げ
て固着することにより座り板16を形成する。さらに、
一対の椅子側板77を両側から固着することにより図7
(B)に示すような椅子76を組み立てる。なお、図8
に示すように表座板19と表背板20との間のV字形切
り溝13の裏側には断面V形の支持材23を挿入するこ
とが好ましい。これは、表座板19と表背板20との間
は表面層のみで接続した状態であるから強度が弱いと考
えられるためである。
【0036】図19(A)〜(D)はそれぞれ第6発明
を説明するための図であり、上記ハニカム板1を使用
し、図19(A)に示すように1枚のハニカム板1の一
方側の表面層2から少なくとも1箇所に他方側の表面層
2まで達する矩形溝91を形成し、図19(B)に示す
ようにその矩形溝91に端部形成材92としての断面半
円状の棒材を挿入する。このとき、端部形成材92の基
端93の長さはハニカム板1の重ね合わせた長さと等し
く形成するとともに、端部形成材92の縁部94の長さ
は前記矩形溝91の溝幅95と等しく形成する。そし
て、端部形成材92を矩形溝91に挿入した状態でハニ
カム板1の2つの端部を折り返すことにより図19
(C)に示すような2重ハニカム板の折り返し部10を
形成し、その折り返した状態で各ハニカム板1を固定す
る。なお、図19(D)に示すように2つの折り返し部
を形成して、図4の構成に対する図1の構成の関係と同
様の構成にすることもできる。そのときは、第1発明と
同じ理屈で各折り返し部の長さの合計は他方のハニカム
板の長さと等しくなるように設定することは言うまでも
ない。また、端部形成材92の形状も各種の形状が採用
できる。
【0037】図9(A)は第7発明を説明するための斜
視図、図9(B)は第8発明を説明するための斜視図で
ある。第7発明は、2枚のハニカム板1を同一形状に切
り出し、その2枚のハニカム板1の表面層2同士を互い
に固着させて2重ハニカム板12とし、その2重ハニカ
ム板12の端面24のハニカム構造体内に下記第1補強
板25あるいは下記第2補強板26の少なくとも一方を
挿入した構成となっている。第1補強板25は、図9
(B)に示すような係合構造27が形成してある補強板
である。図9(B)にはそのような第1補強板25の例
として、ダボ34を端面に有したタボブロック78が示
してある。
【0038】第2補強板26は底側端面板、上側端面
板、横側端面板として使用されるもので、各端面板が突
入部28と側壁部29とを有し、突入部28を2重ハニ
カム板12の端面24から挿入するとともに側壁部29
をその端面24の全域を覆うように端面24から露出さ
せることにより端部24の補強を行うようにしてある。
第8発明は、第7発明のように2重ハニカム板12では
なく、1重のハニカム板1の端面24に、前記第1補強
板25、第2補強板26のいずれか一方を挿入するよう
にしてある。なお、第7発明、第8発明において全ての
端面に第1補強板25、第2補強板26のいずれか一方
を挿入することにより、強度を向上できるとともに部品
としての完成度を高めることができる。
【0039】図10は、第9発明の一例として、図4に
示した強化ハニカム板12のハニカム構造体3が露出す
る端面24からハニカム構造体3の中へ補強材30を挿
入したもので、補強材30として補強板32を2本挿入
した例が示してある。2本の補強板32の外部側端面に
は、それぞれダボ穴31が形成され、タボ34を介して
他のハニカム板1、強化ハニカム板(図示せず)と係合
できるようにしてある。また、図10に示す例では、折
り返し部10が形成された面と他方側の端部には、横側
端面板33を挿入して補強するようにしてある。
【0040】以下、上述の各強化ハニカム板を使用した
構造物の例を挙げて、各発明を説明する。図11(A)
(B)は机35を構成した例であり、図6に示したコ字
状の強化ハニカム板を机側板36として構成し、その机
側板36の2つの下端面37に補強板32としての底側
端面板38を挿入固定して底脚を形成してある。また、
その机側板36の2つの上端面39の所定箇所にダボ3
4を有した補強板32が挿入固定してある。一方、図1
に示した強化ハニカム板9を机平板40として採用し、
その机平板40の2つの端面にそれぞれ横側端面板41
を挿入固定するとともに、それらの横側端面板41にダ
ボ穴(図示せず)を形成して、上記ダボ34と係合固定
できるようにしてある。また、挿入した補強板32の側
面に表面層2を介してダボ穴31を形成して、机中板4
2と係合できるようにしてある。
【0041】図12(A)(B)は収納箱43を構成し
た例であり、図6に示したコ字状の強化ハニカム板9を
一体型の前後底板44として構成し、左右の側板45を
図4に示した1つの折り返し部10と3つの端面を有す
る強化ハニカム板を採用している。側板45は、折り返
し部10に対して反対側にある端面46に底側端面板4
7を挿入するとともに、2つの側端面48に横側端面板
49を挿入固定してある。なお、底側端面板47、横側
端面板49にダボ穴31を形成し、前後底板44にダボ
34を有する補強板32を挿入固定してある。
【0042】図13(A)(B)は教卓51を構成した
例であり、図5に示したL字状の強化ハニカム板を一体
型の上前面板52として構成し、図4に示した1つの折
り返し部10と3つの端面を有する強化ハニカム板を左
右の側板53として採用している。側板53は、折り返
し部10と反対側の端面に前側端面板54を挿入すると
ともに、2つの側端面の一方に上側端面板55を挿入
し、他方に底側端面板56を挿入してある。なお、2つ
の側板53にダボ穴31を形成し、上前面板52にダボ
34を有する補強板32を挿入固定してあり、そのダボ
34が前記ダボ穴31に係合させることにより組み立て
る。
【0043】図14(A)(B)は本棚58を構成した
例であり、図6に示したコ字状の強化ハニカム板9を上
板、背面板、底板の一体型の本体板59として構成し、
図1に示した2つの折り返し部10と2つの端面を有す
る強化ハニカム板を左右の側板60として採用し、棚板
61には上記第8発明で説明した1重のハニカム板を挿
通型の補強板で補強した構成を採用してある。側板60
には、それぞれ長手方向(上下方向)に2本の補強板
(図示せず)が挿入してある。その補強板に沿うように
表面層の上から金属薄板62が固定してあり、その金属
薄板62を介して補強板にまで達するダボ穴31を形成
が形成してある。各棚板61には左右の端面にダボ34
を有した補強板が2本挿通してあり、各棚板61のダボ
34は前記ダボ穴31と係合できるように構成してあ
る。
【0044】図15(A)(B)は整理棚64を構成し
た例であり、上記本棚58で説明した側板60と同様な
構成の側板65(但し金属薄板62は設けていない)を
採用し、コ字状にハニカム板を折り返したコ字形棚板6
6を複数段(図15においては3段)に組み上げ、各コ
字形棚板66には上下方向に複数個の区切り板67が設
けてあり、コ字形棚板66と側板65の組み付け、コ字
形棚板66と区切り板67との組み付けはダボとダボ穴
の係合によって行われるようにしてある。区切り板67
は図4に示した強化ハニカム板が採用されている。
【0045】図16(A)(B)は掲示板69あるいは
黒板を構成した例であり、図9(A)で示す2重ハニカ
ムの4つの端面全てに上側端面板70、右側端面板7
1、左側端面板72、下側端面板73を挿入して簡易的
な掲示板を形成したものである。各端面板70〜73の
四隅は額縁のように45度の角度をもって隙間なく接合
できるようになっている。なお、必要に応じて、白墨、
マーカなどが書きやすくかつ消しやすい素材板を2重ハ
ニカム板の表面に張り付けてもよい。
【0046】なお、図11〜図16に示した各構造物に
おいて、補強材、補強板は木材、合成樹脂材、アルミ等
の金属材などが適宜使用できる。また、補強材、補強板
はシート材とハニカム構造体を張り合わせるハニカム板
の製造中に挿入さするのではなく、製品として既にでき
あがったハニカム板の所定箇所に差し込むことにより行
う。差し込み方は手で差し込む方法の他、機械を用いて
差し込む方法がある。また、補強材を挿入するハニカム
板の箇所に補強材よりも若干外形が大きい穴形成用通し
具を通して挿入穴を形成した後、接着剤を周囲に塗布し
た補強材をその挿入穴へ差し込み、補強材を所定箇所に
固定する方法も採用できる。
【0047】また、補強材、補強板は力の係る箇所の強
度を補うために挿入されるものであり、ハニカム構造体
が容易に補強材、補強板の挿入を行える紙製のものが採
用してあるので、 ハニカム板を所定形状に切り出す過程、 W字形、V字形などの切り溝を入れる過程、 補強材、補強板を挿入する過程、 形成された切り溝により組み立てる過程 の4つの過程を行うことにより、安価に構造物を製造す
ることができる利点がある。
【0048】この発明は、上記実施形態に限定されるも
のではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内におい
て種々の設計変更を施すことが可能である。以下、その
ような実施形態を説明する。 (a)W字形切り溝の例としては、図17(A)(B)
(C)に示すような形態も取り得る。図17(A)
(B)(C)は全て一方側の表面層側から2つの凹溝8
0が形成され、その凹溝80の間に他方の表面層側に凸
条8が形成されているものである。図17(A)は台形
の凸条8を形成するように外側に垂直切り出し面81を
設けた略三角状の凹溝80を形成した構成例である。図
17(B)(C)は多角形の2つの凹溝80を形成し、
その間に略矩形状の凸条8を形成してある。なお、図1
7(A)(B)(C)において各想像線は折り返し後の
状態を示している。
【0049】(b)図18(A)(B)(C)はそれぞ
れ図9(A)に示した2重ハニカム板の変形例を示す図
であり、図18(A)に示すように折り返し部にハニカ
ム板1の厚さtの2倍の長さを有する長方形凹溝82を
形成し、図18(B)に示すように鋭利な先端を有する
刃物83で折り目84をつけた後、図18(C)のよう
に折り返す。なお、このような折り目84は上記した各
発明のそれぞれにおいて適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の強化ハニカム板の製造前
の斜視図、図1(B)は組立後の斜視図である。
【図2】図2は本発明の強化ハニカム板を製造する材料
となるハニカム板の斜視図である。
【図3】図3(A)〜(D)はそれぞれW字形切り溝の
一例を示すハニカム板の縦断面図である。
【図4】図4は本発明に係る強化ハニカム板の製造後の
斜視図である。
【図5】図5(A)は本発明に係るL字形強化ハニカム
板の斜視図、図5(B)はV形切り溝の組立前の図であ
る。
【図6】図6は本発明に係るコ字形強化ハニカム板の斜
視図である。
【図7】図7(A)は強化ハニカム板を用いて椅子を作
る場合の説明図、図7(B)は完成された椅子の斜視図
である。
【図8】椅子の座面板を組み立てる前の状態を示す図で
ある。
【図9】図9(A)は2重ハニカム板を用いた強化ハニ
カム板の説明図、図9(B)は1重ハニカム板を用いた
強化ハニカム板の説明図である。
【図10】図10は強化ハニカム板、ハニカム板に挿入
される補強材、補強板の説明を行うための斜視図であ
る。
【図11】図11(A)は強化ハニカム板を用いて机を
作る場合の説明図、図11(B)は完成された机の斜視
図である。
【図12】図12(A)は強化ハニカム板を用いて収納
箱を作る場合の説明図、図12(B)は完成された収納
箱の斜視図である。
【図13】図13(A)は強化ハニカム板を用いて教卓
を作る場合の説明図、図13(B)は完成された教卓の
斜視図である。
【図14】図14(A)は強化ハニカム板を用いて本棚
を作る場合の説明図、図14(B)は完成された本棚の
斜視図である。
【図15】図15(A)は強化ハニカム板を用いて整理
棚を作る場合の説明図、図15(B)は完成された整理
棚の斜視図である。
【図16】図16(A)は強化ハニカム板を用いて掲示
板を作る場合の説明図、図16(B)は完成された掲示
板の斜視図である。
【図17】図17(A)(B)(C)はそれぞれW字形
切り溝の他の構成例を示す縦断面図である。
【図18】図18(A)(B)(C)はそれぞれ図9
(A)に示した2重ハニカム板の変形例を示す図であ
る。
【図19】図19(A)(B)(C)(D)はそれぞれ
端部形成材を挿入する実施形態を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…ハニカム板、2,2a,2b…表面層、3…ハニカ
ム構造体、6…W字形切り溝、8…凸条、10…折り返
し部、13…V形切り溝、14…折曲部、25…第1補
強板、26…第2補強板、27…係合構造、28…突入
部、29…側壁部、91…矩形溝、92…端部形成材、
93…基端、94…縁部、95…溝幅。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の表面層(2)の間にハニカム構造体
    (3)を介在させた端面開放型のハニカム板(1)を使用
    し、そのハニカム板(1)の中央部の所定距離を挟んで2
    箇所に一方側の表面層(2)側からW字形切り溝(6)を設
    け、そのW字形切り溝(6)を形成することにより、他方
    側の表面層を底辺とした凸条(8)を形成し、ハニカム板
    1の2つの端部をW字形切り溝(6)の箇所でそれぞれ折
    り返すことにより、W字形切り溝(6)と凸条(8)の傾斜
    面を互いに接合させて表面層(2)で覆われた折り返し部
    (10)を2個形成して2重ハニカム板とし、 2つの端部の折り返したときの合計長さが上記中央部の
    所定距離と同じになるように設定し、その状態で固定し
    たことを特徴とする、強化ハニカム板の製造方法。
  2. 【請求項2】 一対の表面層(2)の間にハニカム構造体
    (3)を介在させた端面開放型のハニカム板(1)を使用
    し、そのハニカム板(1)の中央部の1箇所に一方側の表
    面層(2)側からW字形切り溝(6)を設け、そのW字形切
    り溝(6)を形成することにより、他方側の表面層(2)を
    底辺とした凸条(8)を形成し、W字形切り溝(6)の箇所
    でハニカム板を2つに折り返すことにより、W字形切り
    溝(6)と凸条(8)の傾斜面を互いに接合させて表面層
    (2)で覆われた1個の折り返し部(10)を形成して2重
    ハニカム板とし、折り返し部(10)からそれぞれの端部
    までの長さが略同じになるように設定し、その状態で固
    定したことを特徴とする、強化ハニカム板の製造方法。
  3. 【請求項3】 一対の表面層(2)の間にハニカム構造体
    (3)を介在させた端面開放型のハニカム板(1)を使用
    し、1枚のハニカム板(1)の一方側の表面層(2)から2
    箇所にW字形切り溝(6)を形成し、そのW字形切り溝
    (6)を形成することにより、他方側の表面層(2)を底辺
    とした凸条(8)を形成し、その2箇所のW字形切り溝
    (6)の間域に一方側の表面層(2)からV形切り溝(13)
    を形成し、そのV形切り溝(13)の傾斜面を互いに接合
    させて表面層(2)で覆われた折曲部(14)を1個形成
    し、ハニカム板(1)の2つの端部をW字形切り溝(6)の
    箇所でそれぞれ折り返すことにより、W字形切り溝(6)
    と凸条(8)の傾斜面を互いに接合させて表面層(2)で覆
    われた折り返し部(10)を2個形成し、折り返したハニ
    カム板(1)の2つの端部がそれぞれV形切り溝(13)に
    よる折曲部(14)まで達するように設定しておき、その
    状態で固定することにより全体形状がL字形の2重ハニ
    カム板を形成することを特徴とする、強化ハニカム板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 一対の表面層(2)の間にハニカム構造体
    (3)を介在させた端面開放型のハニカム板(1)を使用
    し、1枚のハニカム板(1)の一方側の表面層(2)から2
    箇所にW字形切り溝(6)を形成し、そのW字形切り溝
    (6)を形成することにより、他方側の表面層(2)を底辺
    とした凸条(8)を形成し、その2箇所のW字形切り溝
    (6)の間域に一方側の表面層(2)から2個のV形切り溝
    (13)を形成し、そのV形切り溝(13)の傾斜面を互い
    に接合させて表面層(2)で覆われた折曲部(14)を2個
    形成し、ハニカム板の2つの端部をW字形切り溝(6)の
    箇所でそれぞれ折り返すことによりW字形切り溝(6)と
    凸条(8)の傾斜面を互いに接合させて表面層(2)で覆わ
    れた折り返し部(10)を2個形成し、折り返したハニカ
    ム板(1)の2つの端部がそれぞれ少なくともV形切り溝
    (13)による2個の折曲部(14)まで達するように設定
    しておき、その状態で固定することにより全体形状がコ
    字形の2重ハニカム板を形成することを特徴とする、強
    化ハニカム板の製造方法。
  5. 【請求項5】 一対の表面層(2)の間にハニカム構造体
    (3)を介在させた端面開放型のハニカム板(1)を使用
    し、そのハニカム板(1)の中央部の所定距離を挟んで2
    箇所に一方側の表面層(2)側からW字形切り溝(6)を設
    け、そのW字形切り溝(6)を形成することにより、他方
    側の表面層(2)を底辺とした凸条(8)を形成し、ハニカ
    ム板の2つの端部をW字形切り溝(6)の箇所でそれぞれ
    折り返すことにより、W字形切り溝(6)と凸条(8)の傾
    斜面を互いに接合させて表面層(2)で覆われた折り返し
    部(10)を2個形成してその部分を2重ハニカム板と
    し、ハニカム板(1)の何れか一方側の表面層(2)から所
    定箇所に少なくとも1つのV形切り溝(13)を入れるこ
    とにより、ハニカム板あるいは2重ハニカム板を所望の
    位置で折り曲げた形状に形成し、その状態で固定したこ
    とを特徴とする、強化ハニカム板の製造方法。
  6. 【請求項6】 一対の表面層(2)の間にハニカム構造体
    (3)を介在させた端面開放型のハニカム板(1)を使用
    し、1枚のハニカム板(1)の一方側の表面層(2)から少
    なくとも1箇所に他方側の表面層(2)まで達する矩形溝
    (91)を形成し、その矩形溝(91)に棒状の端部形成材
    (92)を挿入し、端部形成材(92)の基端(93)の長さ
    はハニカム板(1)の重ね合わせた長さと等しく形成する
    とともに、端部形成材(92)の縁部(94)の長さは前記
    矩形溝(91)の溝幅(95)と等しく形成し、端部形成材
    (92)を矩形溝(91)に挿入した状態でハニカム板1の
    2つの端部を折り返すことにより2重ハニカム板の折り
    返し部(10)を形成し、その折り返した状態で各ハニカ
    ム板(1)を固定したことを特徴とする、強化ハニカム板
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 一対の表面層(2)の間にハニカム構造体
    (3)を介在させた端面開放型のハニカム板(1)を使用
    し、そのハニカム板(1)を2枚同一形状に切り出し、そ
    の2枚のハニカム板(1)の表面層(2)同士を互いに固着
    させて2重ハニカム板とし、その2重ハニカム板の端面
    から下記第1補強板(25)あるいは下記第2補強板(2
    6)の少なくとも一方を挿入し、 第1補強板(25)を係合構造(27)が形成してある補強
    板とし、 第2補強板(26)が突入部(28)と側壁部(29)とを有
    し、突入部(28)を2重ハニカム板の端面から挿入する
    とともに側壁部(29)をその端面を覆うように露出させ
    ることにより補強を行う補強板であることを特徴とす
    る、強化ハニカム板の製造方法。
  8. 【請求項8】 一対の表面層(2)の間にハニカム構造体
    (3)を介在させた端面開放型のハニカム板(1)を使用
    し、そのハニカム板(1)の端面から下記第1補強板(2
    5)あるいは下記第2補強板(26)の少なくとも一方を
    挿入し、 第1補強板(25)を係合構造(27)が形成してある補強
    板とし、 第2補強板(26)が突入部(28)と側壁部(29)とを有
    し、突入部(28)をハニカム板の端面から挿入するとと
    もに側壁部(29)をその端面を覆うように露出させるこ
    とにより補強を行う補強板であることを特徴とする、強
    化ハニカム板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    つに記載の強化ハニカム板の製造方法において、ハニカ
    ム構造体(3)が露出するハニカム板、2重ハニカム板の
    少なくとも一つの端面からハニカム構造体(3)の中へ補
    強材を挿入したことを特徴とする、強化ハニカム板の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の強化ハニカム板の製
    造方法において、その補強材に係合構造(27)が形成し
    てあることを特徴とする、強化ハニカム板の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の強化ハニカム板の製
    造方法において、前記補強材が突入部(28)と側壁部
    (29)とを有し、突入部(28)をハニカム板、2重ハニ
    カム板の端面から挿入するとともに側壁部(29)をその
    端面を覆うように露出させることにより補強を行うこと
    を特徴とする、強化ハニカム板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11までのいずれ
    か1つに記載の強化ハニカム板の製造方法において、ハ
    ニカム板、2重ハニカム板の表面層(2)に補強外板が固
    定してあることを特徴とする、強化ハニカム板の製造方
    法。
JP29145297A 1997-10-24 1997-10-24 強化ハニカム板の製造方法 Pending JPH11123778A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29145297A JPH11123778A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 強化ハニカム板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29145297A JPH11123778A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 強化ハニカム板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11123778A true JPH11123778A (ja) 1999-05-11

Family

ID=17769057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29145297A Pending JPH11123778A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 強化ハニカム板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11123778A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008183821A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Maezawa Ind Inc 複合ハニカム構造のパネル及び圧縮繊維パネルの製造方法
WO2011072031A1 (en) * 2009-12-08 2011-06-16 Pregis Innovative Packaging, Inc. Panel structure with scored and folded facing
JP2013051991A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Gifu Plast Ind Co Ltd 家具
KR101877784B1 (ko) * 2016-01-13 2018-07-12 김관용 접철형 보드법
JP2019116208A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 スズキ株式会社 ハニカム構造内蔵ボード及びその製造方法、並びにハニカム構造内蔵ボードを含む車両のリアフロア構造
CN111361236A (zh) * 2020-04-10 2020-07-03 南京众岛建筑装饰材料有限公司 带折边金属蜂窝板及制造方法
CN112477294A (zh) * 2020-12-11 2021-03-12 天津市职业大学 一种多孔均质夹层结构及其制作方法
CN114876142A (zh) * 2022-05-26 2022-08-09 佛山市阿玛达机械科技有限公司 一种高强度的顶墙蜂窝板
JP2024068193A (ja) * 2022-11-04 2024-05-17 淨斯人間志業股▲ふん▼有限公司 折りたたみ椅子

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008183821A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Maezawa Ind Inc 複合ハニカム構造のパネル及び圧縮繊維パネルの製造方法
WO2011072031A1 (en) * 2009-12-08 2011-06-16 Pregis Innovative Packaging, Inc. Panel structure with scored and folded facing
JP2013051991A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Gifu Plast Ind Co Ltd 家具
KR101877784B1 (ko) * 2016-01-13 2018-07-12 김관용 접철형 보드법
JP2019116208A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 スズキ株式会社 ハニカム構造内蔵ボード及びその製造方法、並びにハニカム構造内蔵ボードを含む車両のリアフロア構造
CN111361236A (zh) * 2020-04-10 2020-07-03 南京众岛建筑装饰材料有限公司 带折边金属蜂窝板及制造方法
CN112477294A (zh) * 2020-12-11 2021-03-12 天津市职业大学 一种多孔均质夹层结构及其制作方法
CN114876142A (zh) * 2022-05-26 2022-08-09 佛山市阿玛达机械科技有限公司 一种高强度的顶墙蜂窝板
JP2024068193A (ja) * 2022-11-04 2024-05-17 淨斯人間志業股▲ふん▼有限公司 折りたたみ椅子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5022984B2 (ja) 建築用パネル材
ES2621485T3 (es) Panel de construcción ligera, sistema de ensamblaje y procedimiento para fabricar un sistema de ensamblaje
US3892898A (en) Panel core
JPH11123778A (ja) 強化ハニカム板の製造方法
AU2003264650A1 (en) Architectural panel
EP0326324A1 (en) Baseboards for use as playboards and/or displays
JPH09177209A (ja) パネル
JP3914746B2 (ja) 枠固定パッド
JPH0245430Y2 (ja)
JP3000252B2 (ja) 間仕切り用の軽量パネル
KR0140001Y1 (ko) 목재 바닥 시공용 보드 유니트
JP4413347B2 (ja) 組立式構造物用ユニットブロック
JP2602459B2 (ja) 遮音性木質系床材
JPH0119753Y2 (ja)
JPS587208A (ja) 家具
JPS59419Y2 (ja) 防音間仕切壁
JP2017066780A (ja) 長尺畳およびその製造方法
JPH09287361A (ja) 扉パネルの構造
JP4262354B2 (ja) カード型卓上カレンダー用ホルダー
JPS6332811Y2 (ja)
JP2588601Y2 (ja) 床 材
JPH0520175Y2 (ja)
JP6752601B2 (ja) 化粧材および化粧材の製造方法
JPH0528274Y2 (ja)
JPS6331952Y2 (ja)