JPH11123287A - 馬場用表層材および馬場 - Google Patents
馬場用表層材および馬場Info
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- JPH11123287A JPH11123287A JP28857597A JP28857597A JPH11123287A JP H11123287 A JPH11123287 A JP H11123287A JP 28857597 A JP28857597 A JP 28857597A JP 28857597 A JP28857597 A JP 28857597A JP H11123287 A JPH11123287 A JP H11123287A
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- Japan
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- surface material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 結合性、透水性および非凍結性を備え、か
つ、競走・競技する馬体に衝撃を与えない衝撃吸収性に
富んだ馬場用表層材と馬場を提供する。 【解決手段】 路床11上に微細粒透過阻止層12と、
単粒砕石層13と、透水性アスファルト層14を形成
し、最上層としてプラスチック粉粒体20乃至40重量
%、繊維体0.05乃至0.6重量%、砂50乃至70
重量%およびこれらの結合剤を4乃至12重量%とから
なる馬場用表層材15を敷きつめてなる。
つ、競走・競技する馬体に衝撃を与えない衝撃吸収性に
富んだ馬場用表層材と馬場を提供する。 【解決手段】 路床11上に微細粒透過阻止層12と、
単粒砕石層13と、透水性アスファルト層14を形成
し、最上層としてプラスチック粉粒体20乃至40重量
%、繊維体0.05乃至0.6重量%、砂50乃至70
重量%およびこれらの結合剤を4乃至12重量%とから
なる馬場用表層材15を敷きつめてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、結合性、透水性
および非凍結性を備え、かつ、競走・競技する馬体に衝
撃を与えない衝撃吸収性に富んだ馬場用表層材と馬場に
関する。
および非凍結性を備え、かつ、競走・競技する馬体に衝
撃を与えない衝撃吸収性に富んだ馬場用表層材と馬場に
関する。
【0002】
【従来の技術】これまでの一般的な馬場としては、ダー
トコース馬場あるいはウッドチップ馬場がある。
トコース馬場あるいはウッドチップ馬場がある。
【0003】ダートコース馬場は、図2(a)に示すよ
うに、その断面が、路床1の上に、砕石を敷きつめた基
盤層2、炭がら・コークスがらのようなポーラスなもの
を敷きつめた排水層3、粘土または砕いた石灰石などを
敷きつめたパッド層4、そして最上層にグレイディング
された土砂を敷きつめたクッション層5を順次積層した
ものである。
うに、その断面が、路床1の上に、砕石を敷きつめた基
盤層2、炭がら・コークスがらのようなポーラスなもの
を敷きつめた排水層3、粘土または砕いた石灰石などを
敷きつめたパッド層4、そして最上層にグレイディング
された土砂を敷きつめたクッション層5を順次積層した
ものである。
【0004】ウッドチップ馬場は図2(b)に示すよう
に、路床1の上に、砕石を敷きつめた基盤層2、不織布
のような透水シート6およびウッドチップ7を敷きつめ
た層を順次設けたものである。
に、路床1の上に、砕石を敷きつめた基盤層2、不織布
のような透水シート6およびウッドチップ7を敷きつめ
た層を順次設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先に挙げたダートコー
ス馬場は、パッド層の構成から分るように透水性に乏し
く多量の雨が降り続くと馬場の表面を伝って排水される
状態となるため、コースの断面形状は中央を高く両側を
低くして雨水がコースの両側に流れ出るようにしてい
る。
ス馬場は、パッド層の構成から分るように透水性に乏し
く多量の雨が降り続くと馬場の表面を伝って排水される
状態となるため、コースの断面形状は中央を高く両側を
低くして雨水がコースの両側に流れ出るようにしてい
る。
【0006】また、排水層を流れる雨水とともにクッシ
ョン層を形成している土砂が徐々に流出し、その結果そ
の部分が剥離するようなこととなる。
ョン層を形成している土砂が徐々に流出し、その結果そ
の部分が剥離するようなこととなる。
【0007】このようにクッション層が剥離するとクッ
ション層の厚みにバラツキが生じることになる。
ション層の厚みにバラツキが生じることになる。
【0008】殊にクッション層が薄くなっている個所を
馬が走行した場合には、衝撃吸収機能が低下し、馬の肢
や肩に炎症を発症させる原因となる。
馬が走行した場合には、衝撃吸収機能が低下し、馬の肢
や肩に炎症を発症させる原因となる。
【0009】次に挙げたウッドチップ馬場では、ウッド
チップが土壌菌を含む水分を吸収し、時間経過とともに
腐食・分解が進みクッション層の用を足さなくなるため
頻繁にウッドチップを取り替える必要がある。
チップが土壌菌を含む水分を吸収し、時間経過とともに
腐食・分解が進みクッション層の用を足さなくなるため
頻繁にウッドチップを取り替える必要がある。
【0010】この発明は上記の問題に鑑み、結合性、透
水性および非凍結性を備え、かつ、競走・競技する馬体
に衝撃を与えない衝撃吸収性に富んだ馬場用表層材と馬
場を提供することを課題とする。
水性および非凍結性を備え、かつ、競走・競技する馬体
に衝撃を与えない衝撃吸収性に富んだ馬場用表層材と馬
場を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、プラスチック粉粒体20乃至40
重量%、繊維体0.05乃至0.6重量%、砂50乃至
70重量%およびこれらの結合剤を4乃至12重量%と
からなる構成を採用したものである。
に請求項1の発明は、プラスチック粉粒体20乃至40
重量%、繊維体0.05乃至0.6重量%、砂50乃至
70重量%およびこれらの結合剤を4乃至12重量%と
からなる構成を採用したものである。
【0012】上記の如く構成するこの発明にあっては、
上記特定量のプラスチック粉粒体、繊維体および砂を結
合剤で結合するので結合性、透水性および非凍結性を備
え、かつ、競走・競技する馬体に加わる衝撃を吸収する
性能(衝撃吸収性)を有する馬場用表層材が得られる。
上記特定量のプラスチック粉粒体、繊維体および砂を結
合剤で結合するので結合性、透水性および非凍結性を備
え、かつ、競走・競技する馬体に加わる衝撃を吸収する
性能(衝撃吸収性)を有する馬場用表層材が得られる。
【0013】上記プラスチック粉粒体は衝撃吸収性に寄
与し、その量が20重量%に満たないときは固くなりす
ぎ衝撃吸収性が不足する。
与し、その量が20重量%に満たないときは固くなりす
ぎ衝撃吸収性が不足する。
【0014】また、40重量%を越えるときは蹄が表層
材に減り込み、次いで蹄が表層材から抜ける際、肢の各
部に異様な抵抗が発生して関節、腱あるいは筋肉の疲労
・損傷の原因となる。
材に減り込み、次いで蹄が表層材から抜ける際、肢の各
部に異様な抵抗が発生して関節、腱あるいは筋肉の疲労
・損傷の原因となる。
【0015】繊維体は結合剤の結合能力を補完し、プラ
スチック粉粒体と砂の隙間に入り込み各粒体を繋ぐもの
で、その材質は耐腐食性のプラスチック又はシュロに類
するものとし、形状は充実紐状、単繊維、集合繊維、撚
糸あるいはテープ状のものが採用され、投入量が0.0
5重量%に満たないときは繋合性が不足し、馬の走行に
よって各粒体が飛散したり、雨水により流失したりする
おそれがある。
スチック粉粒体と砂の隙間に入り込み各粒体を繋ぐもの
で、その材質は耐腐食性のプラスチック又はシュロに類
するものとし、形状は充実紐状、単繊維、集合繊維、撚
糸あるいはテープ状のものが採用され、投入量が0.0
5重量%に満たないときは繋合性が不足し、馬の走行に
よって各粒体が飛散したり、雨水により流失したりする
おそれがある。
【0016】0.6重量%を越えるときは、結合剤の量
を相対的に少なくすることとなり、かえって表層材の結
合性を低下させる。
を相対的に少なくすることとなり、かえって表層材の結
合性を低下させる。
【0017】砂は混和物(表層材)の軟らかさを調節す
る機能とプラスチック粉粒体の投入量とのバランスにお
いて衝撃吸収性の改善に寄与し、その量が50重量%に
満たないときは衝撃吸収性が不足して馬場の表面が柔ら
か過ぎて馬肢の腱や筋肉の疲労の原因となる。
る機能とプラスチック粉粒体の投入量とのバランスにお
いて衝撃吸収性の改善に寄与し、その量が50重量%に
満たないときは衝撃吸収性が不足して馬場の表面が柔ら
か過ぎて馬肢の腱や筋肉の疲労の原因となる。
【0018】70重量%を越えると、馬場の表面が硬く
なり過ぎて衝撃吸収性が乏しくなり、肢や肩に炎症を発
症させるおそれがある。
なり過ぎて衝撃吸収性が乏しくなり、肢や肩に炎症を発
症させるおそれがある。
【0019】砂は、川砂、海砂、山砂、砕石砂、再生砂
など特に限定されないが、硅砂7号程度の粒度のものが
望ましい。
など特に限定されないが、硅砂7号程度の粒度のものが
望ましい。
【0020】結合剤は、その量が4重量%に満たないと
きは結合性が悪く、12重量%を越えるときは透水性が
低下する。
きは結合性が悪く、12重量%を越えるときは透水性が
低下する。
【0021】結合剤としては、雨や直射日光によって流
れ出したりせず少ない使用量で十分な結合性を発揮し、
混合可能な融点(60℃〜150℃)を有するワックス
を選択する必要があり、例えば、天然の動・植物ワック
ス、鉱物ワックス、石油ワックス等をあげることがで
き、実用上は石油ワックスが、就中パラフィン系ワック
スが好適である。
れ出したりせず少ない使用量で十分な結合性を発揮し、
混合可能な融点(60℃〜150℃)を有するワックス
を選択する必要があり、例えば、天然の動・植物ワック
ス、鉱物ワックス、石油ワックス等をあげることがで
き、実用上は石油ワックスが、就中パラフィン系ワック
スが好適である。
【0022】請求項2の発明は、上記プラスチック粉粒
体の形状が方形状あるいはフレーク状で、その大きさが
0.5mm乃至25mmであり、上記繊維体の長さが3
〜30mmとしてなる構成としたものである。
体の形状が方形状あるいはフレーク状で、その大きさが
0.5mm乃至25mmであり、上記繊維体の長さが3
〜30mmとしてなる構成としたものである。
【0023】プラスチック粉粒体は、方形状のものとフ
レーク状のものをそれぞれ単独使用してもよいが、これ
らを略0.5:1〜1:0.5程度の範囲割合でブレン
ドすることが、よりよい衝撃吸収性と粉粒体同志の結合
性や透水性といった面から望ましい。
レーク状のものをそれぞれ単独使用してもよいが、これ
らを略0.5:1〜1:0.5程度の範囲割合でブレン
ドすることが、よりよい衝撃吸収性と粉粒体同志の結合
性や透水性といった面から望ましい。
【0024】方形状のプラスチック粉粒体は、0.5〜
10mm迄の大きさの粒度のものが望ましく、一方、フ
レーク状のプラスチック粉粒体は5〜25mmの大きさ
の粒度のものが望ましい。
10mm迄の大きさの粒度のものが望ましく、一方、フ
レーク状のプラスチック粉粒体は5〜25mmの大きさ
の粒度のものが望ましい。
【0025】繊維体の長さが3mmより短いときはプラ
スチック粉粒体と砂とを繋ぐ力が発揮されず、長すぎる
ときは繊維体が絡み合って分散が悪くなる。
スチック粉粒体と砂とを繋ぐ力が発揮されず、長すぎる
ときは繊維体が絡み合って分散が悪くなる。
【0026】請求項3の発明は、路床上に微細粒透過阻
止層と、単粒砕石層と、透水性アスファルト層および最
上層に上記馬場用表層材の層を順次積層してなる構成を
採用したものである。
止層と、単粒砕石層と、透水性アスファルト層および最
上層に上記馬場用表層材の層を順次積層してなる構成を
採用したものである。
【0027】上記構成にあって微細粒透過阻止層は、路
床の土砂と単粒砕石層とが混じり合わないようにするた
めに設けられ、織布や不織布が望ましいが、ビニルシー
ト等を用いてもよい。
床の土砂と単粒砕石層とが混じり合わないようにするた
めに設けられ、織布や不織布が望ましいが、ビニルシー
ト等を用いてもよい。
【0028】但し、かかる場合には、水抜きパイプ等を
単粒砕石層中に設ける等すればより効果的である。
単粒砕石層中に設ける等すればより効果的である。
【0029】単粒砕石層は、馬場用表層材からの雨水を
排水口等へ導くための層であって、前記したように効率
良い排水のためには、水抜きパイプのこの砕石層への埋
設が望ましい。
排水口等へ導くための層であって、前記したように効率
良い排水のためには、水抜きパイプのこの砕石層への埋
設が望ましい。
【0030】透水性アスファルト層は、馬場用表層材と
単粒砕石層とを分離するとともに、表面の平滑性を保障
するものである。
単粒砕石層とを分離するとともに、表面の平滑性を保障
するものである。
【0031】この透水性アスファルトは、透水性と結合
度が十分であるものを選択使用される。
度が十分であるものを選択使用される。
【0032】請求項4の発明は、路床上に微細粒透過阻
止層と、平均粒径3mm乃至40mmの単粒砕石を厚さ
150mm以上敷きつめた単粒砕石層、厚さ40mm以
上の透水性アスファルト層および厚さ100mm乃至3
00mmの上記馬場用表層材層を順次積層してなる構成
としたものである。
止層と、平均粒径3mm乃至40mmの単粒砕石を厚さ
150mm以上敷きつめた単粒砕石層、厚さ40mm以
上の透水性アスファルト層および厚さ100mm乃至3
00mmの上記馬場用表層材層を順次積層してなる構成
としたものである。
【0033】このような構成において、単粒砕石層に用
いられる砕石としては、その平均粒径が3mm乃至40
mmの大きさのものを用いるのが望ましく、これより細
かい粒径では排水性が乏しく、これより粗い砕石では凹
凸が大きくなり透水性アスファルト層が、馬の走行時の
衝撃により壊れやすくなる。
いられる砕石としては、その平均粒径が3mm乃至40
mmの大きさのものを用いるのが望ましく、これより細
かい粒径では排水性が乏しく、これより粗い砕石では凹
凸が大きくなり透水性アスファルト層が、馬の走行時の
衝撃により壊れやすくなる。
【0034】この単粒砕石層は、排水性を具備させる目
的からは150mm以上の厚みとすることが望ましい
が、さらに厳寒地等ではこの層の中での凍結による影響
を軽減する上で可能な限り厚くすることが望ましい。
的からは150mm以上の厚みとすることが望ましい
が、さらに厳寒地等ではこの層の中での凍結による影響
を軽減する上で可能な限り厚くすることが望ましい。
【0035】透水性アスファルト層は少なくとも40m
mは必要で、これを下回る場合には、馬の走行による馬
蹄の衝撃で割れが生じる可能性がある。
mは必要で、これを下回る場合には、馬の走行による馬
蹄の衝撃で割れが生じる可能性がある。
【0036】上記馬場用表層材層は、その衝撃吸収性を
発揮させるためには最低100mm必要で、これを下回
る厚さでは十分な衝撃吸収性が得られず、逆に300m
mを越えるときには蹄が表層材に減り込み、次いで蹄が
表層材から抜ける際、異様な抵抗が発生して関節、腱あ
るいは筋肉の疲労・損傷の原因となる。望ましい範囲
は、130mm乃至200mmここで請求項3、4の発
明は、衝撃吸収性をはじめとする馬場用材料としての性
能に劣ることが予想されるが、上記表層材を他の表層材
に置き換えて構成することもできる。
発揮させるためには最低100mm必要で、これを下回
る厚さでは十分な衝撃吸収性が得られず、逆に300m
mを越えるときには蹄が表層材に減り込み、次いで蹄が
表層材から抜ける際、異様な抵抗が発生して関節、腱あ
るいは筋肉の疲労・損傷の原因となる。望ましい範囲
は、130mm乃至200mmここで請求項3、4の発
明は、衝撃吸収性をはじめとする馬場用材料としての性
能に劣ることが予想されるが、上記表層材を他の表層材
に置き換えて構成することもできる。
【0037】
【発明の実施の形態】次に馬場用表層材の発明に係わる
実施例と比較例を表1に示す。
実施例と比較例を表1に示す。
【0038】各例における試料は、実施例及び比較例に
示した各配合物をそれぞれミキサーで均一混合して得
た。各例の特性評価は、次の基準に従って行った。
示した各配合物をそれぞれミキサーで均一混合して得
た。各例の特性評価は、次の基準に従って行った。
【0039】結合性:試料を手で握りしめて、その塊の
状態を観察した。 ○:しっかりと固まっている。 △:塊は容易につぶれる程度。 ×:固まらない。
状態を観察した。 ○:しっかりと固まっている。 △:塊は容易につぶれる程度。 ×:固まらない。
【0040】透水性:試験用円筒容器(内径131mm
φ、高さ195mm、底面に10mmφの孔を20個開
け、30メッシュの金網を置いたもの)に試料を入れ、
十分に突き固めた後、1.2lの水を注入し、1時間後
の水の滞留状態を目視観察した。 ○:筒の上面に水の滞留が全くないもの。 △:筒の上面に水の滞留が殆どみられないもの。 ×:筒の上面に水の滞留が認められるもの。
φ、高さ195mm、底面に10mmφの孔を20個開
け、30メッシュの金網を置いたもの)に試料を入れ、
十分に突き固めた後、1.2lの水を注入し、1時間後
の水の滞留状態を目視観察した。 ○:筒の上面に水の滞留が全くないもの。 △:筒の上面に水の滞留が殆どみられないもの。 ×:筒の上面に水の滞留が認められるもの。
【0041】非凍結性:透水試験後の試料について、透
水試験後(1時間放置後)−10℃の低温槽中に4時間
保持した後、取り出して凍結状態を観察した。 ○:千枚通しで試料を突くと柔らかく、難なく試料中に
千枚通しが入る。 △:千枚通しで試料を突くとやや固く、多少難はあるが
試料中に千枚通しが入る。 ×:千枚通しで試料を突くと固くて、試料中に千枚通し
が入らない。
水試験後(1時間放置後)−10℃の低温槽中に4時間
保持した後、取り出して凍結状態を観察した。 ○:千枚通しで試料を突くと柔らかく、難なく試料中に
千枚通しが入る。 △:千枚通しで試料を突くとやや固く、多少難はあるが
試料中に千枚通しが入る。 ×:千枚通しで試料を突くと固くて、試料中に千枚通し
が入らない。
【0042】衝撃吸収性:円筒容器に試料を入れ、手で
押圧後試料の復元状態を観察した。 ○:押圧時の抵抗力が小さく、復元が大きい。 △:押圧時の抵抗力がやや大きいが、復元力がある。 ×:押圧時の抵抗力が大きく、復元力がない。
押圧後試料の復元状態を観察した。 ○:押圧時の抵抗力が小さく、復元が大きい。 △:押圧時の抵抗力がやや大きいが、復元力がある。 ×:押圧時の抵抗力が大きく、復元力がない。
【0043】なお、比較例1はプラスチック粉粒体の配
合量が上限の40重量%を越え、砂の配合量が下限の5
0重量%に満たないもの、比較例2はプラスチック粉粒
体の配合量が下限の20重量%に満たず、砂の配合量が
上限の70重量%を越えたもの、比較例3は繊維体であ
る繊維状プラスチックの配合量が上限の0.6重量%を
越えたもの、比較例4は繊維状プラスチックの配合量が
下限の0.05重量%に満たないもの、比較例5は結合
剤であるパラフィンの配合量が上限の12重量%を越え
たもの、比較例6はパラフィンの配合量が下限の4重量
%に満たないものである。
合量が上限の40重量%を越え、砂の配合量が下限の5
0重量%に満たないもの、比較例2はプラスチック粉粒
体の配合量が下限の20重量%に満たず、砂の配合量が
上限の70重量%を越えたもの、比較例3は繊維体であ
る繊維状プラスチックの配合量が上限の0.6重量%を
越えたもの、比較例4は繊維状プラスチックの配合量が
下限の0.05重量%に満たないもの、比較例5は結合
剤であるパラフィンの配合量が上限の12重量%を越え
たもの、比較例6はパラフィンの配合量が下限の4重量
%に満たないものである。
【0044】
【表1】
【0045】次に、上記馬場用表層材を用いた馬場を構
築した例について説明する。図1は馬場の断面を示す。
路床11上に微細粒透過阻止層12を構成する麻の織布
を敷きつめ、その上に平均粒径30mmの砕石を厚さ2
00mm敷きつめて単粒砕石層13とし、その上に上記
透水性アスファルトコンパウンド14を厚さ50mm敷
きつめ、最上層に表1の実施例1の馬場用表層材15を
厚さ200mm敷きつめて本発明に係る馬場を構築し、
この試験用馬場を6カ月間フィールドテストしたところ
良好な結果が得られた。
築した例について説明する。図1は馬場の断面を示す。
路床11上に微細粒透過阻止層12を構成する麻の織布
を敷きつめ、その上に平均粒径30mmの砕石を厚さ2
00mm敷きつめて単粒砕石層13とし、その上に上記
透水性アスファルトコンパウンド14を厚さ50mm敷
きつめ、最上層に表1の実施例1の馬場用表層材15を
厚さ200mm敷きつめて本発明に係る馬場を構築し、
この試験用馬場を6カ月間フィールドテストしたところ
良好な結果が得られた。
【0046】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明によれ
ば、結合性、透水性および非凍結性を備え、かつ、競走
・競技する馬体に衝撃を与えない衝撃吸収性に富んだ馬
場用表層材および馬場が得られる。
ば、結合性、透水性および非凍結性を備え、かつ、競走
・競技する馬体に衝撃を与えない衝撃吸収性に富んだ馬
場用表層材および馬場が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る馬場の断面図
【図2】(a)従来技術に係る馬場の断面図 (b)別の従来技術に係る馬場の断面図
1、11 路床 2 基盤層 3 排水層 4 パッド層 5 クッション層 6 透水シート 7 ウッドチップ層 12 微細粒透過阻止層(麻の織布) 13 単粒砕石層 14 透水アスファルトコンパウンド 15 馬場用表層材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 卓男 東大阪市岩田町2丁目3番1号 タツタ電 線株式会社内 (72)発明者 野坂 哲男 東大阪市岩田町2丁目3番1号 タツタ電 線株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 プラスチック粉粒体20乃至40重量
%、繊維体0.05乃至0.6重量%、砂50乃至70
重量%およびこれらの結合剤を4乃至12重量%とから
なる馬場用表層材。 - 【請求項2】 上記プラスチック粉粒体の形状が、方形
状あるいはフレーク状で、その大きさが0.5mm乃至
25mmであり、上記繊維体の長さが3〜30mmであ
る請求項1に記載の馬場用表層材。 - 【請求項3】 路床上に、微細粒透過阻止層と、単粒砕
石層と、透水性アスファルト層および上記馬場用表層材
層を順次積層してなる馬場。 - 【請求項4】 路床上に微細粒透過阻止層と、平均粒径
3mm乃至40mmの単粒砕石を150mm以上敷きつ
めた単粒砕石層と、厚さ40mm以上の透水性アスファ
ルト層および厚さ100mm乃至300mmの上記馬場
用表層材を順次積層してなる請求項3に記載の馬場。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28857597A JPH11123287A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 馬場用表層材および馬場 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28857597A JPH11123287A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 馬場用表層材および馬場 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11123287A true JPH11123287A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17732047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28857597A Pending JPH11123287A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 馬場用表層材および馬場 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11123287A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102966021A (zh) * | 2012-12-17 | 2013-03-13 | 广州机施建设集团有限公司 | 一种马术运动场地及马术运动场地的施工工艺 |
CN107012763A (zh) * | 2017-04-14 | 2017-08-04 | 中建八局第建设有限公司 | 一种泥地跑道及其施工方法 |
-
1997
- 1997-10-21 JP JP28857597A patent/JPH11123287A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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