JPH11122880A - 回転電機の回転子のバランス修正方法 - Google Patents

回転電機の回転子のバランス修正方法

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JPH11122880A
JPH11122880A JP27775597A JP27775597A JPH11122880A JP H11122880 A JPH11122880 A JP H11122880A JP 27775597 A JP27775597 A JP 27775597A JP 27775597 A JP27775597 A JP 27775597A JP H11122880 A JPH11122880 A JP H11122880A
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coil
armature core
rotor
balance
coil conductor
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JP27775597A
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Hideki Ichikawa
秀樹 市川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高速回転に使用される回転子1に適し
たバランス修正方法を提供すること。 【解決手段】 電機子鉄心3は、各コイル導体5、6及
び各絶縁体7〜10を組み立てる前の単体(各コアシー
トを積層して回転軸2に固定した状態)で予めアンバラ
ンス量を計測し、そのアンバランス量に応じて、電機子
鉄心3の所定のスロットの底部にマイナス修正部11を
設けてバランス修正を行っている。マイナス修正部11
は、前記アンバランス量に応じて、マイナス修正が必要
となるスロット底部の一部を除去するものであり、その
除去方法として、例えばドリルによる穴空け加工、カッ
タによる溝入れ加工、レーザによる除去加工等を用いる
ことができる。回転子1は、バランス修正が行われた電
機子鉄心3に下層コイル導体5及び上層コイル導体6を
各絶縁体7〜10とともに組み立てて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電動機等の回
転電機に使用される回転子のバランス修正方法及びその
修正方法により製造された回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、回転電機に使用される回転
子のバランスを修正する方法を出願した(特願平7−3
29983号参照)。この先願には、図11に示す様
に、電機子鉄心110の軸方向の少なくとも何方か一方
にリング状部材(カラー)120を組み付けて、このリ
ング状部材120の一部を除去することにより回転子1
00のバランスを修正する方法が記載されている。ま
た、図12に示す様に、電機子鉄心110のスロット1
11より内周側に軸方向に貫通する孔112を設けて、
この孔112にプラス修正するための修正部材130を
付加することで回転子100のバランスを修正する方法
が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、先願に記載
されたバランス修正方法において、リング状部材120
の一部を除去する方法では、リング状部材120を使用
することにより必然的に回転子100の軸長が長くなっ
てしまう。また、スロット111より内周側に設けた孔
112に修正部材130を付加する方法では、電機子鉄
心110に下層コイル導体140及び上層コイル導体1
50を組み立ててから修正部材130を付加しているた
め、孔112の位置を各コイル端部141、151の内
径端より更に内径側に配置せざるを得ない。この場合、
回転中心から孔112までの距離が小さくなるため、必
然的にバランスの修正量が小さくなり、また修正部材1
30を多量に使用する必要があった。なお、電機子鉄心
110に下層コイル導体140及び上層コイル導体15
0を組み付けた後に、下層コイル端部141と上層コイ
ル端部151とが重なり合わない空間からドリル等で電
機子鉄心110の端面に孔を空けてバランスを修正する
方法も記載されているが、この場合、孔を空ける時に各
コイル端部141、151の一部が除去されてしまうた
め、電気回路の抵抗が大きくなって部分的に発熱すると
ともに、絶縁構造の一部が破損して短絡不良の原因とな
る等の問題が発生する。本発明は、上記事情に基づいて
成されたもので、その目的は、小型で高速回転に使用さ
れる回転子に適したバランス修正方法を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するに当たって、回転子のアンバランス発生要因を
詳しく分析した。その分析によると、従来周知のコンミ
テータを具備する回転子に対して以下の特徴を有するこ
とが判明した。 a)回転子のアンバランス発生要因は、電機子鉄心に
よるもの、電機子コイル(コイル導体)の重量のバラ
ツキによるもの、電機子コイルの装着状態(保持位
置)によるものであること。 b)電機子コイルは、連続した線材や板材から同一の装
置によって形成されるため、電機子コイルの重量バラツ
キは少ないこと。 c)電機子コイルの装着状態(保持位置)は、装着治具
の改良によりバラツキを抑えることが可能であこと。 d)回転子のアンバランス発生の最大要因は電機子鉄心
の重量アンバランスであること。 e)従来のコンミテータを別部材とした構造の回転子で
は、コンミテータのアンバランスと、電線を巻線すると
きに生ずるアンバランスが、電機子鉄心の要因とともに
影響が大きいこと。 上記の分析に基づき、電機子コイルが装着される前の状
態で電機子鉄心の良好なバランス状態を確保し、その後
の工程の影響を排除することでバランスに優れた回転子
を形成することが可能であることを見出した。
【0005】(請求項1の手段)コイル導体を電機子鉄
心に組み立てる前に、予め電機子鉄心のバランスを所定
のスロットの底部を一部除去することにより修正してい
る。この発明によれば、先願に記載されたリング状部材
(バランス修正部材)を使用することなく回転子のバラ
ンスを修正できるため、回転子の軸長が増大することな
く、回転方向の重量バランスに優れ、高速回転時でも異
音や振動の発生を低減できる高性能、長寿命の回転子を
得ることができる。
【0006】(請求項2の手段)電機子鉄心のスロット
より内周側で且つコイル導体を電機子鉄心に組み立てた
時にコイル端部の内径端より径大側となる範囲に軸方向
に伸びる空間を周方向に複数箇所設けておき、コイル導
体を電機子鉄心に組み立てる前に、予め電機子鉄心のバ
ランスを所定の空間に修正部材を付加することにより修
正している。この発明によれば、電機子鉄心にコイル導
体を組み立てる前に電機子鉄心にプラス修正用の空間を
設けるため、その空間をコイル端部の内径端より径大側
となる範囲に配置することができる。これにより、先願
(コイル端部の内径端より内径側にプラス修正用の孔を
設けている)と比較してバランスの修正量を増加できる
とともに、空間に付加する修正部材も少量で可能とな
る。また、請求項1と同様に、先願に記載されたリング
状部材を使用することなく回転子のバランスを修正でき
るため、回転子の軸長が増大することなく、回転方向の
重量バランスに優れ、高速回転時でも異音や振動の発生
を低減できる高性能、長寿命の回転子を得ることができ
る。
【0007】(請求項3の手段)電機子鉄心の各スロッ
トの底部にそれぞれ溝部を設けておき、コイル導体を電
機子鉄心に組み立てる前に、予め電機子鉄心のバランス
を所定の溝部に修正部材を付加することにより修正して
いる。この発明によれば、請求項1および請求項2と同
様の効果を得ることができる上に、スロット底部の溝部
に修正部材を付加するための装置を回転子の径方向外側
に配置できるため、回転子を保持する装置と干渉するこ
とがなく、作業スペースを広く確保できるため作業性を
向上できるメリットがある。
【0008】(請求項4の手段)予め電機子鉄心のアン
バランス量を計測し、マイナス修正が必要となる所定の
スロットに装着される所定のコイル導体の一部をアンバ
ランス量に応じて除去している。電機子鉄心に対してバ
ランスをマイナス修正する場合には、狭いスペースを後
加工するためにカッター等の工具を用いる必要がある
が、本発明によれば、コイル導体を電機子鉄心に組み立
てる前にコイル導体の一部を除去すれば良いため、カッ
ター等のように寿命が短く、且つ刃具費が高価な工具を
使用する必要がなく、比較的安価な工具を採用できる。
また、特別なプラス修正部材が不要であるため、低コス
トでバランスに優れた回転子を提供できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図10は回転子の分解斜視図である。
本実施例の回転子1は、例えばスタータモータに用いら
れる電機子であり、図10に示す様に、回転軸2、電機
子鉄心3、電機子コイル(後述する)等より構成されて
いる。電機子鉄心3は、複数枚の円盤状コアシートを積
層し、回転軸2の外周に嵌合して回転軸2と一体に回転
可能に設けられている。電機子鉄心3の外周部には、所
定数(例えば25個)のスロット4(図3および図4参
照)がそれぞれ軸方向に沿って凹設され、電機子鉄心3
の周方向に等ピッチに設けられている。
【0010】電機子コイルは、それぞれスロット4の数
と同数の下層コイル導体5と上層コイル導体6から成
り、その下層コイル導体5と上層コイル導体6は、電気
抵抗の低い純銅または純アルミニウムを材料として、以
下に述べる所定の形状に整形されている。下層コイル導
体5は、スロット絶縁体7を介してスロット4内に挿入
されるコイル辺5aと、このコイル辺5aの両側に設け
られて、それぞれコイル辺5aに対して略直角に折り曲
げられ、電機子鉄心3の端面に沿って径小方向へ伸びる
一組のコイル端部5bと、このコイル端部5bの内周端
から略直角にコイル辺5aと反対側へ折り曲げられた一
組のコイル突出部5cとから成る。一組のコイル端部5
bは、コイル辺5aを中心とする周方向において、それ
ぞれ所定の捻り角度だけ互いに反対方向へ傾斜して設け
られている(図10参照)。電機子鉄心3の軸方向端面
と下層コイル端部5bとの間は、両者間に介在される内
側円盤状絶縁体8によって絶縁されている。
【0011】上層コイル導体6は、スロット絶縁体9を
介してスロット4内の下層コイル辺5aの外側に挿入さ
れるコイル辺6aと、このコイル辺6aの両側に設けら
れて、それぞれコイル辺6aに対して略直角に折り曲げ
られ、下層コイル端部5bの外側を下層コイル端部5b
と略平行に径小方向へ伸びる一組のコイル端部6bと、
このコイル端部6bの内周端から略直角にコイル辺6a
と反対側へ折り曲げられ、下層コイル突出部5cの外径
側に重ねられる一組のコイル突出部6cとから成る。一
組のコイル端部6bは、コイル辺6aを中心とする周方
向において、それぞれ所定の捻り角度だけ互いに反対方
向へ傾斜して設けられている。また、一組の上層コイル
端部6bのうち、図10の下側のコイル端部6bは、そ
の軸方向端面上をブラシ(図示しない)が摺接する整流
子辺として形成されている。下層コイル端部5bと上層
コイル端部6bとの間は、両者間に介在される外側円盤
状絶縁体10によって絶縁されている。
【0012】次に、回転子1のバランス修正方法につい
て説明する。但し、アンバランス量の計測方法および修
正のための除去量または付加量の算出方法等は極めて公
知であるから、その説明は省略し、主にアンバランス量
に応じて除去するマイナス修正方法およびアンバランス
量に応じて付加するプラス修正方法について説明する。
なお、以下の第1〜3実施例に記載するバランス修正
は、各コイル導体5、6及び各絶縁体7〜10を組み立
てる前の電機子鉄心3単体(各コアシートを積層して回
転軸2に固定した状態)で行う方法である。
【0013】(第1実施例)本実施例は、例えば図3及
び図4に示す様に、電機子鉄心3の所定のスロット4の
底部にマイナス修正部11を設けることで電機子鉄心3
のバランス修正を行っている。このマイナス修正部11
は、予め電機子鉄心3単体で計測されたアンバランス量
に応じて、マイナス修正が必要となるスロット4底部の
一部を除去するものであり、その除去方法として、例え
ばドリルによる穴空け加工、カッタによる溝入れ加工、
レーザによる除去加工等を用いることができる。回転子
1は、図1に示す様に、バランス修正が行われた電機子
鉄心3に下層コイル導体5及び上層コイル導体6を各絶
縁体7〜10とともに組み立てて形成される。具体的に
は、内側円盤状絶縁体8、スロット絶縁体7、下層コイ
ル導体5、外側円盤状絶縁体10、スロット絶縁体9、
上層コイル導体6を順次電機子鉄心3に組み付けた後、
図2に示す様に電機子鉄心3のスロット4の開口縁部に
設けられた一対のかしめ爪3aをスロット4側へ倒して
スロット4内に挿入されている下層コイル辺5a及び上
層コイル辺6aを保持し、その後、周方向の同位置にあ
る各下層コイル突出部5cと各上層コイル突出部6cと
を溶接等により機械的及び電気的に接合して回転子1が
形成される。
【0014】(第2実施例)本実施例は、例えば図6及
び7に示す様に、電機子鉄心3の周方向に複数の貫通穴
12を設け、プラス修正が必要となる所定の貫通穴12
に修正部材13(図5参照)を付加することで電機子鉄
心3のバランス修正を行っている。貫通穴12は、電機
子鉄心3のスロット4より内周側で、且つ下層コイル導
体5及び上層コイル導体6を電機子鉄心3に組み立てた
時に各コイル端部5b、6bの内径端より径大側となる
範囲(つまり、下層コイル端部5b及び上層コイル端部
6bによって隠れる部位)に設けられている。なお、こ
の貫通穴12は、例えば電機子鉄心3を構成する各コア
シートにそれぞれ予め同一の穴を空けておき、各コアシ
ートを積層した時に各コアシートに空けられた穴が重な
ることで形成される。修正部材13は、予め電機子鉄心
3単体で計測されたアンバランス量に応じて、例えば樹
脂材料や金属部材を所定の貫通穴12に装着したり、液
状材料を吐出ノズル等により所定の貫通穴12に吐出し
た後、硬化させて使用しても良い。なお、本実施例で
は、電機子鉄心3に貫通穴12を設けているが、必ずし
も貫通穴12である必要はなく、例えば電機子鉄心3の
両端面に複数の凹部を設け、その凹部に修正部材13を
付加しても良い。
【0015】(第3実施例)本実施例は、例えば図8に
示す様に、予め電機子鉄心3の各スロット4の底部にそ
れぞれ溝部14を設けておき、プラス修正が必要となる
所定の溝部14に修正部材13(図9参照)を付加する
ことで電機子鉄心3のバランス修正を行っている。スロ
ット4底部の溝部14は、第1実施例の場合と同様に、
ドリルによる穴空け加工、カッタによる溝部14入れ加
工、レーザによる除去加工等によって形成することがで
きる。また、修正部材13は、第2実施例の場合と同様
に、予め電機子鉄心3単体で計測されたアンバランス量
に応じて、例えば樹脂材料や金属部材を所定の溝部14
に装着したり、液状材料を吐出ノズル等により所定の溝
部14に吐出した後、硬化させて使用することができ
る。
【0016】(第4実施例)本実施例は、予め計測され
た電機子鉄心3のアンバランス量に応じて下層コイル導
体5または上層コイル導体6(両方でも良い)の一部を
除去し、その下層コイル導体5または上層コイル導体6
をバランス修正されていない電機子鉄心3に組み立てる
ことによりバランス修正を行う方法である。具体的に説
明すると、先ず、各コイル導体5、6及び各絶縁体7〜
10が組み立てられる前の電機子鉄心3のアンバランス
量を計測しておき、マイナス修正が必要となる所定のス
ロット4に装着される下層コイル導体5または上層コイ
ル導体6の一部を計測されたアンバランス量に応じて除
去(マイナス修正)する。次に、そのマイナス修正され
た下層コイル導体5または上層コイル導体6を所定のス
ロット4に組付けて、他のスロット4にはマイナス修正
されていない下層コイル導体5及び上層コイル導体6を
組付ける。これにより、電機子鉄心3に生じているバラ
ンスを下層コイル導体5または上層コイル導体6に施し
たマイナス修正によって修正することができる。下層コ
イル導体5または上層コイル導体6に行うマイナス修正
は、カッターによる除去、プレスによる剪断抜き加工等
が良い。なお、本実施例では、電機子鉄心3のアンバラ
ンス量に応じて下層コイル導体5または上層コイル導体
6の一部を除去してマイナス修正する方法であるが、予
め下層コイル導体5または上層コイル導体6(両方でも
良い)の一部に凹部を形成しておき、その凹部にプラス
修正部材13を付加しても同様の効果を得ることができ
る。
【0017】(実施例の効果)第1実施例では、各コイ
ル導体5、6を電機子鉄心3に組み立てる前に、予め電
機子鉄心3のバランスを所定のスロット4の底部を一部
除去することにより修正している。この修正方法によれ
ば、先願に記載されたリング状部材(バランス修正部
材)を使用することなく回転子1のバランスを修正でき
るため、回転子1の軸長が増大することなく、回転方向
の重量バランスに優れ、高速回転時でも異音や振動の発
生を低減できる高性能、長寿命の回転子1を得ることが
できる。また、スロット4の底部にマイナス修正部11
を形成しているため、一般的な外周部でのバランス修正
に対して磁力の損失が少なくなり、回転子1の効率が向
上する。
【0018】第2実施例では、電機子鉄心3に形成する
プラス修正用の貫通穴12を各コイル端部5b、6bの
内径端より径大側となる範囲に配置することができる。
これにより、先願(コイル端部の内径端より内径側にプ
ラス修正用の孔を設けている)と比較してバランスの修
正量を増加できるとともに、貫通穴12に付加する修正
部材13も少量で可能となる。また、第1実施例の場合
と同様に、先願に記載されたリング状部材を使用するこ
となく回転子1のバランスを修正できるため、回転子1
の軸長が増大することなく、回転方向の重量バランスに
優れ、高速回転時でも異音や振動の発生を低減できる高
性能、長寿命の回転子1を得ることができる。
【0019】第3実施例では、第1実施例および第2実
施例の場合と同様の効果を得ることができる上に、スロ
ット4底部の溝部14に修正部材13を付加するための
装置を回転子1の径方向外側に配置できるため、回転子
1を保持する装置と干渉することがなく、作業スペース
を広く確保できるため作業性を向上できるメリットが生
じる。第4実施例では、以下の効果を得ることができ
る。電機子鉄心3に対してバランスをマイナス修正する
場合には、狭いスペースを後加工するためにカッター等
の工具を用いる必要があるが、本実施例では、下層コイ
ル導体5または上層コイル導体6を電機子鉄心3に組み
立てる前に下層コイル導体5または上層コイル導体6の
一部を除去すれば良いため、カッター等のように寿命が
短く、且つ刃具費が高価な工具を使用する必要がなく、
比較的安価な工具を採用できる。また、特別なプラス修
正部材が不要であるため、低コストでバランスに優れた
回転子1を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バランス修正後の回転子の半断面図である(第
1実施例)。
【図2】図1のA−A断面図である(第1実施例)。
【図3】バランス修正後の電機子鉄心の半断面図である
(第1実施例)。
【図4】バランス修正後の電機子鉄心の軸方向正面図で
ある(第1実施例)。
【図5】バランス修正後の回転子の半断面図である(第
2実施例)。
【図6】バランス修正前の電機子鉄心の径方向断面図で
ある(第2実施例)。
【図7】バランス修正前の電機子鉄心の軸方向正面図で
ある(第2実施例)。
【図8】バランス修正前の電機子鉄心の軸方向正面図で
ある(第3実施例)。
【図9】バランス修正後のスロット近傍の断面図である
(第3実施例)。
【図10】回転子の分解斜視図である。
【図11】回転子の半断面図である(先願技術)。
【図12】回転子の半断面図である(先願技術)。
【符号の説明】
1 回転子 3 電機子鉄心 4 スロット 5a 下層コイル辺 5b 下層コイル端部 5c 下層コイル導体 6a 上層コイル辺 6b 上層コイル端部 6c 上層コイル導体 12 貫通穴(空間) 13 修正部材 14 溝部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に複数のスロットを有する電機子鉄心
    と、 コイル辺と、このコイル辺の端部から前記コイル辺に対
    して略直角に伸びるコイル端部とを有するコイル導体を
    有し、このコイル導体のコイル辺が前記スロットに挿入
    され、前記コイル導体のコイル端部が前記電機子鉄心の
    端面と略平行に配された状態で前記電機子鉄心に組み立
    てられる回転電機の回転子において、 前記コイル導体を前記電機子鉄心に組み立てる前に、予
    め前記電機子鉄心のバランスを所定の前記スロットの底
    部を一部除去することにより修正することを特徴とする
    回転電機の回転子のバランス修正方法。
  2. 【請求項2】外周に複数のスロットを有する電機子鉄心
    と、 コイル辺、及びこのコイル辺の端部から前記コイル辺に
    対して略直角に伸びるコイル端部とを有するコイル導体
    を有し、このコイル導体のコイル辺が前記スロットに挿
    入され、前記コイル導体のコイル端部が前記電機子鉄心
    の端面と略平行に配された状態で前記電機子鉄心に組み
    立てられる回転電機の回転子において、 前記電機子鉄心の前記スロットより内周側で且つ前記コ
    イル導体を前記電機子鉄心に組み立てた時に前記コイル
    端部の内径端より径大側となる範囲に軸方向に伸びる空
    間を周方向に複数箇所設け、 前記コイル導体を前記電機子鉄心に組み立てる前に、予
    め前記電機子鉄心のバランスを所定の前記空間に修正部
    材を付加することにより修正することを特徴とする回転
    電機の回転子のバランス修正方法。
  3. 【請求項3】外周に複数のスロットを有する電機子鉄心
    と、 コイル辺、及びこのコイル辺の端部から前記コイル辺に
    対して略直角に伸びるコイル端部とを有するコイル導体
    を有し、このコイル導体のコイル辺が前記スロットに挿
    入され、前記コイル導体のコイル端部が前記電機子鉄心
    の端面と略平行に配された状態で前記電機子鉄心に組み
    立てられる回転電機の回転子において、 前記電機子鉄心の各スロットの底部にそれぞれ溝部を設
    け、 前記コイル導体を前記電機子鉄心に組み立てる前に、予
    め前記電機子鉄心のバランスを所定の前記溝部に修正部
    材を付加することにより修正することを特徴とする回転
    電機の回転子のバランス修正方法。
  4. 【請求項4】外周に複数のスロットを有する電機子鉄心
    と、 コイル辺、及びこのコイル辺の端部から前記コイル辺に
    対して略直角に伸びるコイル端部とを有するコイル導体
    を有し、このコイル導体のコイル辺が前記スロットに挿
    入され、前記コイル導体のコイル端部が前記電機子鉄心
    の端面と略平行に配された状態で前記電機子鉄心に組み
    立てられる回転電機の回転子において、 予め前記電機子鉄心のバランス量を計測し、マイナス修
    正が必要となる所定のスロットに装着される所定のコイ
    ル導体の一部を前記バランス量に応じて除去することを
    特徴とする回転電機の回転子のバランス修正方法。
JP27775597A 1997-10-09 1997-10-09 回転電機の回転子のバランス修正方法 Pending JPH11122880A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017229239A (ja) * 2017-10-04 2017-12-28 株式会社デンソー 回転電機およびその製造方法
RU194082U1 (ru) * 2019-06-10 2019-11-28 Акционерное общество "Электромашиностроительный завод "ЛЕПСЕ" Ротор электрической машины

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017229239A (ja) * 2017-10-04 2017-12-28 株式会社デンソー 回転電機およびその製造方法
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