JPH11122587A - 画像処理システム、画像情報送信装置、画像情報受信装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理システム、画像情報送信装置、画像情報受信装置及び画像処理方法

Info

Publication number
JPH11122587A
JPH11122587A JP28564097A JP28564097A JPH11122587A JP H11122587 A JPH11122587 A JP H11122587A JP 28564097 A JP28564097 A JP 28564097A JP 28564097 A JP28564097 A JP 28564097A JP H11122587 A JPH11122587 A JP H11122587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image
special effect
target data
image information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28564097A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Togo
努 藤後
Kiyoshi Sakai
潔 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP28564097A priority Critical patent/JPH11122587A/ja
Priority to US09/057,311 priority patent/US6345120B1/en
Publication of JPH11122587A publication Critical patent/JPH11122587A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/222Studio circuitry; Studio devices; Studio equipment
    • H04N5/262Studio circuits, e.g. for mixing, switching-over, change of character of image, other special effects ; Cameras specially adapted for the electronic generation of special effects
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/60Rotation of a whole image or part thereof
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/007Transform coding, e.g. discrete cosine transform

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な回路構成で効率よく特殊効果処理を施
す画像処理システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 特殊効果処理範囲指定手段11は、特殊
効果処理範囲を指定する。符号化データ生成手段12
は、画像情報2の符号化処理を行って符号化データを生
成する。対象データ移動手段13は、符号化データから
特殊効果処理範囲に対応する対象データを取り出し、対
象データを他領域に挿入する。画像データ送信手段14
は、対象データ移動後の符号化データである画像データ
3を送信する。対象データ検出手段21は、画像データ
3から対象データを検出する。対象データ格納手段22
は、対象データを格納する。データ生成手段23は、元
の符号化データ、または対象データを取り出した領域に
戻さずに欠落符号化データを生成する。データ復号化手
段24は、符号化データまたは欠落符号化データを復号
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理システム、
画像情報送信装置、画像情報受信装置及び画像処理方法
に関し、特に画像情報に特殊効果処理を施す画像処理シ
ステム、画像情報に特殊効果処理を施して送信する画像
情報送信装置、特殊効果処理が施された画像データを受
信する画像情報受信装置及び画像情報に特殊効果処理を
施す画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MPEGは音声/データ/画像を統合的
に扱う技術としてマルチメディア時代の中核技術であ
り、LANや放送などの通信アプリケーションに幅広く
対応できるように標準化されている。
【0003】また、近年では、MPEG技術のベースに
もなっている動画像のディジタル圧縮化やVOD(ビデ
オ・オン・デマンド)に代表されるマルチメディアコン
テンツの普及に伴い、簡便かつ経済的に画像情報サービ
スが享受できるようになってきている。
【0004】一方、このようなシステムは、利用者の要
求に応じて高精細な画像情報が手軽に提供されるため
に、サービス提供者側では、非教育的な画像や著作権保
護に絡む画像に対しては、原画像情報に保護データを合
成させたりする等の画像特殊効果処理を施している。
【0005】例えば、特開平6−54325号公報で
は、送信側で画像信号の直交変換後のデータに暗号化処
理を行って、受信端末では暗号解読機能に応じて品質の
異なる画像情報を再生するといった技術がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来技術では、送信側で暗号化処理を行って画質制御を
行うため、そのために発生符号量が増大したり、あるい
は暗号化処理用の特別な回路を設置するため、回路規模
が増大してしまう等の問題があった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、簡易な回路構成で効率よく特殊効果処理を施
す画像処理システムを提供することを目的とする。ま
た、本発明の他の目的は、画像情報を簡易な回路構成で
効率よく特殊効果処理を施して送信する画像情報送信装
置を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、特殊効果処理
を施された画像情報を簡易な回路構成で受信する画像情
報受信装置を提供することにある。また、本発明の他の
目的は、簡易な回路構成で効率よく特殊効果処理を施す
画像処理方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような画像情報2に特殊効果
処理を施す画像処理システム1において、画像情報2に
特殊効果処理を施すための特殊効果処理範囲を指定する
特殊効果処理範囲指定手段11と、画像情報2の符号化
処理を行って符号化データを生成する符号化データ生成
手段12と、符号化データから特殊効果処理範囲に対応
する対象データを取り出し、対象データを他領域に挿入
する対象データ移動手段13と、対象データ移動後の符
号化データである画像データ3を送信する画像データ送
信手段14と、から構成される画像情報送信装置10
と、画像データ3から対象データを検出する対象データ
検出手段21と、対象データを格納する対象データ格納
手段22と、対象データを、取り出した領域に戻して元
の符号化データを生成、または対象データを、取り出し
た領域に戻さずに欠落符号化データを生成するデータ生
成手段23と、符号化データまたは欠落符号化データを
復号化するデータ復号化手段24と、から構成される画
像情報受信装置20と、を有することを特徴とする画像
処理システム1が提供される。
【0010】ここで、特殊効果処理範囲指定手段11
は、画像情報2に特殊効果処理を施すための特殊効果処
理範囲を指定する。符号化データ生成手段12は、画像
情報2の符号化処理を行って符号化データを生成する。
対象データ移動手段13は、符号化データから特殊効果
処理範囲に対応する対象データを取り出し、対象データ
を他領域に挿入する。画像データ送信手段14は、対象
データ移動後の符号化データである画像データ3を送信
する。対象データ検出手段21は、画像データ3から対
象データを検出する。対象データ格納手段22は、対象
データを格納する。データ生成手段23は、対象データ
を取り出した領域に戻して元の符号化データを生成、ま
たは対象データを取り出した領域に戻さずに欠落符号化
データを生成する。データ復号化手段24は、符号化デ
ータまたは欠落符号化データを復号化する。
【0011】また、図7に示すような画像情報に特殊効
果処理を施す画像処理方法において、画像情報に特殊効
果処理を施すための特殊効果処理範囲を指定し、画像情
報の符号化処理を行って符号化データを生成し、符号化
データから特殊効果処理範囲に対応する対象データを取
り出して、対象データを他領域に挿入し、対象データ移
動後の符号化データである画像データを送信し、画像デ
ータから対象データを検出し、対象データを格納し、対
象データを取り出した領域に戻して元の符号化データを
生成、または対象データを取り出した領域に戻さずに欠
落符号化データを生成し、符号化データまたは欠落符号
化データを復号化することを特徴とする画像処理方法が
提供される。
【0012】ここで、画像情報の符号化処理には、離散
コサイン変換が行われる。また、符号化データから対象
データを取り出して他領域に挿入する際には、対象デー
タとして所定周波数成分データを取り出し、所定周波数
成分データをユーザデータ領域内に挿入する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の画像処理システム
の原理図である。
【0014】画像処理システム1は、画像情報2に特殊
効果処理を施す。特殊効果処理とは例えば、画面のある
一部をモザイク画面にしたり、画像に回転を与えたりす
ることである。本発明の特殊効果処理とは、画面の一部
をぼやかせる画面処理のことを指す。
【0015】特殊効果処理範囲指定手段11は、画像情
報2に特殊効果処理を施すための特殊効果処理範囲を指
定する。符号化データ生成手段12は、画像情報2の符
号化処理を行って符号化データを生成する。なお、ここ
での符号化処理としては、離散コサイン変換(以降、D
CTと称する)を行う。
【0016】対象データ移動手段13は、符号化データ
から特殊効果処理範囲に対応する対象データを取り出
し、対象データを他領域に挿入する。対象データとは、
特殊効果処理範囲内での所定周波数成分データのことで
あり、以降では高周波成分データであるものとして説明
する。そして、これをユーザデータ領域内に挿入する。
詳細は後述する。
【0017】画像データ送信手段14は、対象データ移
動後の符号化データである画像データ3を送信する。対
象データ検出手段21は、画像データ3から対象データ
を検出する。対象データ格納手段22は、対象データを
格納する。
【0018】データ生成手段23は、対象データを、取
り出した領域に戻して元の符号化データを生成、または
対象データを、取り出した領域に戻さずに欠落符号化デ
ータを生成する。
【0019】データ復号化手段24は、符号化データま
たは欠落符号化データを復号化する。符号化データが復
号化された場合は、特殊効果処理が施されていない画像
が再生される。また、欠落符号化データが復号化された
場合は、特殊効果処理が施された特殊効果画像4が再生
される。
【0020】次に動作について説明する。図2は本発明
の画像処理システム1の動作手順を示すフローチャート
である。 〔S1〕特殊効果処理範囲指定手段11は、画像情報2
に特殊効果処理を施すための特殊効果処理範囲を指定す
る。 〔S2〕符号化データ生成手段12は、画像情報2の符
号化処理を行って符号化データを生成する。 〔S3〕対象データ移動手段13は、符号化データから
特殊効果処理範囲に対応する対象データを取り出し、対
象データを他領域に挿入する。 〔S4〕画像データ送信手段14は、対象データ移動後
の符号化データである画像データ3を送信する。 〔S5〕対象データ検出手段21は、画像データ3から
対象データを検出する。 〔S6〕対象データ格納手段22は、対象データを格納
する。 〔S7〕データ生成手段23は、対象データを取り出し
た領域に戻して元の符号化データを生成、または対象デ
ータを取り出した領域に戻さずに欠落符号化データを生
成する。 〔S8〕データ復号化手段24は、符号化データまたは
欠落符号化データを復号化する。
【0021】次に本発明の画像処理システム1をMPE
G符号化/復号化装置に適用した場合について説明す
る。図3はMPEG符号化装置の構成図である。MPE
G符号化装置10aは、DCTと、動き補償フレーム間
予測と、を組み合わせたハイブリッド方式を用いてい
る。これは動き補償フレーム間予測によって得られる予
測誤差をDCTを用いて符号化する方式である。
【0022】画像情報入力処理手段12aは、画像情報
2を受信して、画像情報2のブロック化等の入力処理を
行う。DCT手段12cは、ブロック化された画像信号
または減算器12bで計算された予測誤差D0をブロッ
ク単位にDCT変換し、変換係数を求める。符号化制御
手段12fは、量子化ステップを決定する。量子化手段
12dは、符号化制御手段12fによって決定された量
子化ステップを用いて変換係数を量子化し、符号化デー
タD1を生成する。
【0023】可変長符号化手段12eは符号化データD
1を可変長符号化する。多重化手段13cは、可変長符
号化手段12eから出力されたデータと、動きベクトル
情報D2と、を多重化し、画像データ3を生成する。バ
ッファメモリ14aは、画像データ3を蓄え、出力す
る。
【0024】また、画像データ3のバッファメモリ14
aの占有率は、符号化制御手段12fにフィードバック
される。そして、符号化制御手段12fでは、次のブロ
ックのための量子化ステップを計算する。
【0025】逆量子化手段12gは、量子化手段12d
から出力された符号化データD1を量子化値に戻す。I
DCT手段12hは、この量子化値をIDCT変換し、
逆変換係数を求めて量子化差分データD3を再生する。
【0026】この量子化差分データD3は、前のフレー
ムの予測誤差D4に加算器12iで加算され、局部復号
画像F1としてフレームメモリ12jに蓄えられる。動
き補償手段12kは、フレームメモリ12jに蓄えられ
た局部復号画像F1を使って、次のフレームを予測する
ための動きベクトルの推定と動き補償とを行う。動き補
償には現在のフレームF0と、フレームメモリ12jに
蓄えられた局部復号画像F1が用いられる。また、動き
ベクトル情報D2も可変長符号化手段12mで可変長符
号化されて多重化手段13cへ送信される。
【0027】ここで、特殊効果処理範囲指定手段11
は、画像情報2に特殊効果処理を施すための特殊効果処
理範囲を指定する。特殊効果処理範囲は、画面毎に外部
指定されたり、またはあらかじめ設定されている。
【0028】対象データ移動手段13は、対象データ取
り出し手段13aと、可変長符号化手段13bと、多重
化手段13cと、から構成される。対象データ取り出し
手段13aは、符号化データD1から特殊効果処理範囲
に対応する対象データD5を取り出す。ここでは、特殊
効果処理範囲内の高周波成分データを対象データD5と
する。
【0029】可変長符号化手段13bは対象データD5
を可変長符号化する。多重化手段13cは、可変長符号
化手段12eから出力されたデータのユーザデータ領域
内に対象データD5を挿入する。
【0030】次にMPEG復号化装置について説明す
る。図4はMPEG復号化装置の構成図である。MPE
G復号化装置20aは、MPEG符号化装置10aから
送られた画像データ3を受信する。多重分離化手段21
aは対象データ検出手段21に該当し、画像データ3を
対象データD5aと、対象データD5aが取り出された
欠落符号化データD1aと、動きベクトル情報D2a
と、に分離する。
【0031】対象データ格納手段22は、多重分離化手
段21aで分離した対象データD5aを格納する。デー
タ生成手段23は、特殊効果処理を施さない場合には対
象データD5aを、取り出した元の領域に戻して元の符
号化データD1bを生成する。また、特殊効果処理を施
す場合には対象データD5aを、取り出した領域に戻さ
ずに欠落符号化データD1aをスルーに出力する。
【0032】可変長復号化手段24aは、欠落符号化デ
ータD1aまたは符号化データD1bを可変長復号化す
る。可変長復号化手段24bは、動きベクトル情報D2
aを可変長復号化する。
【0033】逆量子化手段24cは、可変長復号化手段
24aからの出力データを逆量子化する。IDCT手段
24dは、この量子化値をIDCT変換し、逆変換係数
を求める。
【0034】加算器24eは、フレームメモリ24fに
蓄えられている前の画像と、動き補償手段24gからの
動きベクトル情報を加算し、再生画像4aを生成する。
ここで、特殊効果処理を施す場合には、対象データD5
aが欠落した欠落符号化データD1aを復号化すること
になる。このため、特殊効果処理範囲内では高周波成分
が抜けているため、エッジ部分がぼやけたモザイクがか
った特殊効果画像4が得られる。
【0035】また、特殊効果処理を施さない場合には、
対象データD5aが元の領域に戻された符号化データD
1bを復号化することになる。なお、データ生成手段2
3は、外部指定により符号化データD1b、または欠落
符号化データD1aのいずれかを生成する。例えば、画
像情報送信装置10から外部指定としてキーを送信し、
このキーの有効/無効をデータ生成手段23で判断する
ことによって、符号化データD1b、または欠落符号化
データD1aのいずれかを生成してもよい。
【0036】次にユーザデータ領域について説明する。
図5は符号化階層構造を示す図である。符号化階層は、
上位層からピクチャ層100、スライス層110、マク
ロブロック層120、ブロック層130に別れている。
【0037】ピクチャ層100は、ピクチャ情報101
と、ユーザが任意に使用可能なユーザデータ領域102
と、スライス103a〜103nから構成される。スラ
イス層110は、スライス情報111と、マクロブロッ
ク112a〜112nから構成される。
【0038】マクロブロック層120は、マクロブロッ
ク情報121と、ブロック121a〜121nから構成
される。ブロック層130は、DCT符号化データ13
1a〜131nから構成される。DCT符号化データ1
31aは、低周波成分131a−1と、高周波成分13
1a−2と、で構成される。
【0039】各階層の対応としては、例えばスライス1
03aはマクロブロック112aに対応し、マクロブロ
ック112aはブロック121aに対応し、ブロック1
21aはDCT符号化データ131aに対応する。
【0040】ここで対象データは、高周波成分131a
−2に該当し、この高周波成分131a−2をピクチャ
層100のユーザデータ領域102に移動する。次に画
面に特殊効果処理を施す際の処理概念について説明す
る。図6は画面に特殊効果処理を施す際の概念図であ
る。
【0041】画面2aに対して、特殊効果処理を施す範
囲は、特殊効果処理範囲11−1とする。この特殊効果
処理範囲11−1の高周波成分を、送信側では、ユーザ
データ領域102内に挿入して送信する。受信側では、
ユーザデータ領域102は復号化の対象外なので、この
高周波成分はスキップされる。このため、特殊効果処理
範囲11−1の高周波成分が再現されなくなり、この部
分だけ、ぼやけた画面を再生することになる。
【0042】以上説明したように、本発明の画像処理シ
ステム1は、符号化データから特殊効果処理範囲に対応
する高周波データを取り出してユーザデータ領域102
に挿入して送信し、受信側では高周波データが欠落した
欠落符号化データを復号化する構成とした。
【0043】これにより、高周波データを本来ある領域
から、別の領域に移動するだけで特殊効果画像を生成し
ているので、簡易な回路構成で効率よく特殊効果処理を
施すことが可能になる。
【0044】次に本発明の画像処理方法について説明す
る。図7は本発明の画像処理方法の処理手順を示すフロ
ーチャートである。 〔S10〕画像情報に特殊効果処理を施すための特殊効
果処理範囲を指定する。 〔S11〕画像情報の符号化処理(DCT)を行って符
号化データを生成する。 〔S12〕符号化データから特殊効果処理範囲に対応す
る高周波成分データである対象データを取り出して、対
象データを他領域(ユーザデータ領域)に挿入する。 〔S13〕対象データ移動後の符号化データである画像
データを送信する。 〔S14〕画像データから対象データを検出する。 〔S15〕対象データを格納する。 〔S16〕対象データを取り出した領域に戻して元の符
号化データを生成、または対象データを取り出した領域
に戻さずに欠落符号化データを生成する。 〔S17〕符号化データまたは欠落符号化データを復号
化する。
【0045】以上説明したように、本発明の画像処理方
法は、符号化データから特殊効果処理範囲に対応する対
象データを取り出して他領域に挿入して送信し、受信側
では対象データを、取り出した領域に戻した元の符号化
データ、または対象データを取り出した領域に戻さない
欠落符号化データ、のいずれかを復号化するものとし
た。
【0046】これにより、対象データを移動するだけで
特殊効果画像を生成しているので、簡易な回路構成で効
率よく特殊効果処理を施すことが可能になる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像処理
システムは、符号化データから特殊効果処理範囲に対応
する対象データを取り出して他領域に挿入して送信し、
受信側では対象データを、取り出した領域に戻した元の
符号化データ、または対象データを、取り出した領域に
戻さない欠落符号化データ、のいずれかを復号化する構
成とした。これにより、対象データを移動するだけで特
殊効果画像を生成しているので、簡易な回路構成で効率
よく特殊効果処理を施すことが可能になる。
【0048】また、本発明の画像情報送信装置は、符号
化データから特殊効果処理範囲に対応する対象データを
取り出して他領域に挿入して送信する構成とした。これ
により、対象データを移動するだけで特殊効果画像を生
成しているので、簡易な回路構成で効率よく特殊効果画
像を送信することが可能になる。
【0049】さらに、本発明の画像情報送信装置は、対
象データを取り出した領域に戻した元の符号化データ、
または対象データを取り出した領域に戻さない欠落符号
化データ、のいずれかを復号化する構成とした。これに
より、特殊効果画像または特殊効果処理が施されていな
い画像を効率よく復号化することが可能になる。
【0050】さらにまた、本発明の画像処理方法は、符
号化データから特殊効果処理範囲に対応する対象データ
を取り出して他領域に挿入して送信し、受信側では対象
データを、取り出した領域に戻した元の符号化データ、
または対象データを、取り出した領域に戻さない欠落符
号化データ、のいずれかを復号化するものとした。これ
により、対象データを移動するだけで特殊効果画像を生
成しているので、簡易な回路構成で効率よく特殊効果処
理を施すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理システムの原理図である。
【図2】本発明の画像処理システムの動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】MPEG符号化装置の構成図である。
【図4】MPEG復号化装置の構成図である。
【図5】符号化階層構造を示す図である。
【図6】画面に特殊効果処理を施す際の概念図である。
【図7】本発明の画像処理方法の処理手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 画像処理システム 2 画像情報 3 画像データ 4 特殊効果画像 10 画像情報送信装置 11 特殊効果処理範囲指定手段 12 符号化データ生成手段 13 対象データ移動手段 14 画像データ送信手段 20 画像情報受信装置 21 対象データ検出手段 22 対象データ格納手段 23 データ生成手段 24 データ復号化手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 画像処理システム、画像情報送信装
置、画像情報受信装置及び画像処理方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理システム、
画像情報送信装置、画像情報受信装置及び画像処理方法
に関し、特に画像情報に特殊効果処理を施す画像処理シ
ステム、画像情報に特殊効果処理を施して送信する画像
情報送信装置、特殊効果処理が施された画像データを受
信する画像情報受信装置及び画像情報に特殊効果処理を
施す画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MPEGは音声/データ/画像を統合的
に扱う技術としてマルチメディア時代の中核技術であ
り、LANや放送などの通信アプリケーションに幅広く
対応できるように標準化されている。
【0003】また、近年では、MPEG技術のベースに
もなっている動画像のディジタル圧縮化やVOD(ビデ
オ・オン・デマンド)に代表されるマルチメディアコン
テンツの普及に伴い、簡便かつ経済的に画像情報サービ
スが享受できるようになってきている。
【0004】一方、このようなシステムは、利用者の要
求に応じて高精細な画像情報が手軽に提供されるため
に、サービス提供者側では、非教育的な画像や著作権保
護に絡む画像に対しては、原画像情報に保護データを合
成させたりする等の画像特殊効果処理を施している。
【0005】例えば、特開平6−54325号公報で
は、送信側で画像信号の直交変換後のデータに暗号化処
理を行って、受信端末では暗号解読機能に応じて品質の
異なる画像情報を再生するといった技術がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来技術では、送信側で暗号化処理を行って画質制御を
行うため、そのために発生符号量が増大したり、あるい
は暗号化処理用の特別な回路を設置するため、回路規模
が増大してしまう等の問題があった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、簡易な回路構成で効率よく特殊効果処理を施
す画像処理システムを提供することを目的とする。ま
た、本発明の他の目的は、画像情報を簡易な回路構成で
効率よく特殊効果処理を施して送信する画像情報送信装
置を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、特殊効果処理
を施された画像情報を簡易な回路構成で受信する画像情
報受信装置を提供することにある。また、本発明の他の
目的は、簡易な回路構成で効率よく特殊効果処理を施す
画像処理方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような画像情報2に特殊効果
処理を施す画像処理システム1において、画像情報2に
特殊効果処理を施すための特殊効果処理範囲を指定する
特殊効果処理範囲指定手段11と、画像情報2の符号化
処理を行って符号化データを生成する符号化データ生成
手段12と、符号化データから特殊効果処理範囲に対応
する対象データを取り出し、対象データを他領域に挿入
する対象データ移動手段13と、対象データ移動後の符
号化データである画像データ3を送信する画像データ送
信手段14と、から構成される画像情報送信装置10
と、画像データ3から対象データを検出する対象データ
検出手段21と、対象データを格納する対象データ格納
手段22と、対象データを、取り出した領域に戻して元
の符号化データを生成、または対象データを、取り出し
た領域に戻さずに欠落符号化データを生成するデータ生
成手段23と、符号化データまたは欠落符号化データを
復号化するデータ復号化手段24と、から構成される画
像情報受信装置20と、を有することを特徴とする画像
処理システム1が提供される。
【0010】ここで、特殊効果処理範囲指定手段11
は、画像情報2に特殊効果処理を施すための特殊効果処
理範囲を指定する。符号化データ生成手段12は、画像
情報2の符号化処理を行って符号化データを生成する。
対象データ移動手段13は、符号化データから特殊効果
処理範囲に対応する対象データを取り出し、対象データ
を他領域に挿入する。画像データ送信手段14は、対象
データ移動後の符号化データである画像データ3を送信
する。対象データ検出手段21は、画像データ3から対
象データを検出する。対象データ格納手段22は、対象
データを格納する。データ生成手段23は、対象データ
を取り出した領域に戻して元の符号化データを生成、ま
たは対象データを取り出した領域に戻さずに欠落符号化
データを生成する。データ復号化手段24は、符号化デ
ータまたは欠落符号化データを復号化する。
【0011】また、図7に示すような画像情報に特殊効
果処理を施す画像処理方法において、画像情報に特殊効
果処理を施すための特殊効果処理範囲を指定し、画像情
報の符号化処理を行って符号化データを生成し、符号化
データから特殊効果処理範囲に対応する対象データを取
り出して、対象データを他領域に挿入し、対象データ移
動後の符号化データである画像データを送信し、画像デ
ータから対象データを検出し、対象データを格納し、対
象データを取り出した領域に戻して元の符号化データを
生成、または対象データを取り出した領域に戻さずに欠
落符号化データを生成し、符号化データまたは欠落符号
化データを復号化することを特徴とする画像処理方法が
提供される。
【0012】ここで、画像情報の符号化処理には、離散
コサイン変換が行われる。また、符号化データから対象
データを取り出して他領域に挿入する際には、対象デー
タとして所定周波数成分データを取り出し、所定周波数
成分データをユーザデータ領域内に挿入する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の画像処理システム
の原理図である。
【0014】画像処理システム1は、画像情報送信装置
10と、画像情報受信装置20と、から構成され、画像
情報2に特殊効果処理を施す。特殊効果処理とは例え
ば、画面のある一部をモザイク画面にしたり、画像に回
転を与えたりすることである。本発明の特殊効果処理と
は、画面の一部をぼやかせる画面処理のことを指す。
【0015】特殊効果処理範囲指定手段11は、画像情
報2に特殊効果処理を施すための特殊効果処理範囲を指
定する。符号化データ生成手段12は、画像情報2の符
号化処理を行って符号化データを生成する。なお、ここ
での符号化処理としては、離散コサイン変換(以降、D
CTと称する)を行う。
【0016】対象データ移動手段13は、符号化データ
から特殊効果処理範囲に対応する対象データを取り出
し、対象データを他領域に挿入する。対象データとは、
特殊効果処理範囲内での所定周波数成分データのことで
あり、以降では高周波成分データであるものとして説明
する。そして、これをユーザデータ領域内に挿入する。
詳細は後述する。
【0017】画像データ送信手段14は、対象データ移
動後の符号化データである画像データ3を送信する。対
象データ検出手段21は、画像データ3から対象データ
を検出する。対象データ格納手段22は、対象データを
格納する。
【0018】データ生成手段23は、対象データを、取
り出した領域に戻して元の符号化データを生成、または
対象データを、取り出した領域に戻さずに欠落符号化デ
ータを生成する。
【0019】データ復号化手段24は、符号化データま
たは欠落符号化データを復号化する。符号化データが復
号化された場合は、特殊効果処理が施されていない画像
が再生される。また、欠落符号化データが復号化された
場合は、特殊効果処理が施された特殊効果画像4が再生
される。
【0020】次に動作について説明する。図2は本発明
の画像処理システム1の動作手順を示すフローチャート
である。 〔S1〕特殊効果処理範囲指定手段11は、画像情報2
に特殊効果処理を施すための特殊効果処理範囲を指定す
る。 〔S2〕符号化データ生成手段12は、画像情報2の符
号化処理を行って符号化データを生成する。 〔S3〕対象データ移動手段13は、符号化データから
特殊効果処理範囲に対応する対象データを取り出し、対
象データを他領域に挿入する。 〔S4〕画像データ送信手段14は、対象データ移動後
の符号化データである画像データ3を送信する。 〔S5〕対象データ検出手段21は、画像データ3から
対象データを検出する。 〔S6〕対象データ格納手段22は、対象データを格納
する。 〔S7〕データ生成手段23は、対象データを取り出し
た領域に戻して元の符号化データを生成、または対象デ
ータを取り出した領域に戻さずに欠落符号化データを生
成する。 〔S8〕データ復号化手段24は、符号化データまたは
欠落符号化データを復号化する。
【0021】次に本発明の画像処理システム1をMPE
G符号化/復号化装置に適用した場合について説明す
る。図3はMPEG符号化装置の構成図である。MPE
G符号化装置10aは、DCTと、動き補償フレーム間
予測と、を組み合わせたハイブリッド方式を用いてい
る。これは動き補償フレーム間予測によって得られる予
測誤差をDCTを用いて符号化する方式である。
【0022】画像情報入力処理手段12aは、画像情報
2を受信して、画像情報2のブロック化等の入力処理を
行う。DCT手段12cは、ブロック化された画像信号
または減算器12bで計算された予測誤差D0をブロッ
ク単位にDCT変換し、変換係数を求める。符号化制御
手段12fは、量子化ステップを決定する。量子化手段
12dは、符号化制御手段12fによって決定された量
子化ステップを用いて変換係数を量子化し、符号化デー
タD1を生成する。
【0023】可変長符号化手段12eは符号化データD
1を可変長符号化する。多重化手段13cは、可変長符
号化手段12eから出力されたデータと、動きベクトル
情報D2と、を多重化し、画像データ3を生成する。バ
ッファメモリ14aは、画像データ3を蓄え、出力す
る。
【0024】また、画像データ3のバッファメモリ14
aの占有率は、符号化制御手段12fにフィードバック
される。そして、符号化制御手段12fでは、次のブロ
ックのための量子化ステップを計算する。
【0025】逆量子化手段12gは、量子化手段12d
から出力された符号化データD1を量子化値に戻す。I
DCT手段12hは、この量子化値をIDCT変換し、
量子化差分データD3を再生する。
【0026】この量子化差分データD3は、フレーム
の予測画像D4に加算器12iで加算され、局部復号画
像F1としてフレームメモリ12jに蓄えられる。動き
補償手段12kは、フレームメモリ12jに蓄えられた
局部復号画像F1を使って、次のフレームを予測する
ための動きベクトルの推定と動き補償とを行う。動き補
償には現在のフレームF0と、フレームメモリ12jに
蓄えられた局部復号画像F1が用いられる。また、動
きベクトル情報D2も可変長符号化手段12mで可変長
符号化されて多重化手段13cへ送信される。
【0027】ここで、特殊効果処理範囲指定手段11
は、画像情報2に特殊効果処理を施すための特殊効果処
理範囲を指定する。特殊効果処理範囲は、画面毎に外部
指定されたり、またはあらかじめ設定されている。
【0028】対象データ移動手段13は、対象データ取
り出し手段13aと、可変長符号化手段13bと、多重
化手段13cと、から構成される。対象データ取り出し
手段13aは、符号化データD1から特殊効果処理範囲
に対応する対象データD5を取り出す。ここでは、特殊
効果処理範囲内の高周波成分データを対象データD5と
する。
【0029】可変長符号化手段13bは対象データD5
を可変長符号化する。多重化手段13cは、可変長符号
化手段12eから出力されたデータのユーザデータ領域
内に対象データD5を挿入する。
【0030】次にMPEG復号化装置について説明す
る。図4はMPEG復号化装置の構成図である。MPE
G復号化装置20aは、MPEG符号化装置10aから
送られた画像データ3を受信する。多重分離化手段21
aは対象データ検出手段21に該当し、画像データ3を
対象データD5aと、対象データD5aが取り出された
欠落符号化データD1aと、動きベクトル情報D2a
と、に分離する。
【0031】対象データ格納手段22は、多重分離化手
段21aで分離した対象データD5aを格納する。デー
タ生成手段23は、特殊効果処理を施さない場合には対
象データD5aを、取り出した元の領域に戻して元の符
号化データD1bを生成する。また、特殊効果処理を施
す場合には対象データD5aを、取り出した領域に戻さ
ずに欠落符号化データD1aをスルーに出力する。
【0032】可変長復号化手段24aは、欠落符号化デ
ータD1aまたは符号化データD1bを可変長復号化す
る。可変長復号化手段24bは、動きベクトル情報D2
aを可変長復号化する。
【0033】逆量子化手段24cは、可変長復号化手段
24aからの出力データを逆量子化する。IDCT手段
24dは、この量子化値をIDCT変換する。動き補償
手段24gはフレームメモリ24fに蓄えられている前
フレームの画像に動きベクトルを作用させて予測画像を
生成する。加算器24eはこの予測画像にIDCT手段
24dから出力される予測誤差を加算し、再生画像4a
を生成する。
【0034】ここで、特殊効果処理を施す場合には、対
象データD5aが欠落した欠落符号化データD1aを復
号化することになる。このため、特殊効果処理範囲内で
は高周波成分が抜けているため、エッジ部分がぼやけた
モザイクがかった特殊効果画像4が得られる。
【0035】また、特殊効果処理を施さない場合には、
対象データD5aが元の領域に戻された符号化データD
1bを復号化することになる。なお、データ生成手段2
3は、外部指定により符号化データD1b、または欠落
符号化データD1aのいずれかを生成する。例えば、画
像情報送信装置10から外部指定としてキーを送信し、
このキーの有効/無効をデータ生成手段23で判断する
ことによって、符号化データD1b、または欠落符号化
データD1aのいずれかを生成してもよい。
【0036】次にユーザデータ領域について説明する。
図5は符号化階層構造を示す図である。符号化階層は、
上位層からピクチャ層100、スライス層110、マク
ロブロック層120、ブロック層130に別れている。
【0037】ピクチャ層100は、ピクチャ情報101
と、ユーザが任意に使用可能なユーザデータ領域102
と、スライス103a〜103nから構成される。スラ
イス層110は、スライス情報111と、マクロブロッ
ク112a〜112nから構成される。
【0038】マクロブロック層120は、マクロブロッ
ク情報121と、ブロック121a〜121nから構成
される。ブロック層130は、DCT符号化データ13
1a構成される。DCT符号化データ131aは、低
周波成分131a−1と、高周波成分131a−2と、
で構成される。
【0039】各階層の対応としては、例えばスライス1
03aはスライス層110に対応し、マクロブロック1
12aはマイクロブロック層120に対応し、ブロック
121aはDCT符号化データ131aに対応する。
【0040】ここで対象データは、高周波成分131a
−2に該当し、この高周波成分131a−2をピクチャ
層100のユーザデータ領域102に移動する。次に画
面に特殊効果処理を施す際の処理概念について説明す
る。図6は画面に特殊効果処理を施す際の概念図であ
る。
【0041】画面2aに対して、特殊効果処理を施す範
囲は、特殊効果処理範囲11−1とする。この特殊効果
処理範囲11−1の高周波成分を、送信側では、ユーザ
データ領域102内に挿入して送信する。受信側では、
ユーザデータ領域102は復号化の対象外なので、この
高周波成分はスキップされる。このため、特殊効果処理
範囲11−1の高周波成分が再現されなくなり、この部
分だけ、ぼやけた画面を再生することになる。
【0042】以上説明したように、本発明の画像処理シ
ステム1は、符号化データから特殊効果処理範囲に対応
する高周波データを取り出してユーザデータ領域102
に挿入して送信し、受信側では高周波データが欠落した
欠落符号化データを復号化する構成とした。
【0043】これにより、高周波データを本来ある領域
から、別の領域に移動するだけで特殊効果画像を生成し
ているので、簡易な回路構成で効率よく特殊効果処理を
施すことが可能になる。
【0044】次に本発明の画像処理方法について説明す
る。図7は本発明の画像処理方法の処理手順を示すフロ
ーチャートである。 〔S10〕画像情報に特殊効果処理を施すための特殊効
果処理範囲を指定する。 〔S11〕画像情報の符号化処理(DCT)を行って符
号化データを生成する。 〔S12〕符号化データから特殊効果処理範囲に対応す
る高周波成分データである対象データを取り出して、対
象データを他領域(ユーザデータ領域)に挿入する。 〔S13〕対象データ移動後の符号化データである画像
データを送信する。 〔S14〕画像データから対象データを検出する。 〔S15〕対象データを格納する。 〔S16〕対象データを取り出した領域に戻して元の符
号化データを生成、または対象データを取り出した領域
に戻さずに欠落符号化データを生成する。 〔S17〕符号化データまたは欠落符号化データを復号
化する。
【0045】以上説明したように、本発明の画像処理方
法は、符号化データから特殊効果処理範囲に対応する対
象データを取り出して他領域に挿入して送信し、受信側
では対象データを、取り出した領域に戻した元の符号化
データ、または対象データを取り出した領域に戻さない
欠落符号化データ、のいずれかを復号化するものとし
た。
【0046】これにより、対象データを移動するだけで
特殊効果画像を生成しているので、簡易な回路構成で効
率よく特殊効果処理を施すことが可能になる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像処理
システムは、符号化データから特殊効果処理範囲に対応
する対象データを取り出して他領域に挿入して送信し、
受信側では対象データを、取り出した領域に戻した元の
符号化データ、または対象データを、取り出した領域に
戻さない欠落符号化データ、のいずれかを復号化する構
成とした。これにより、対象データを移動するだけで特
殊効果画像を生成しているので、簡易な回路構成で効率
よく特殊効果処理を施すことが可能になる。
【0048】また、本発明の画像情報送信装置は、符号
化データから特殊効果処理範囲に対応する対象データを
取り出して他領域に挿入して送信する構成とした。これ
により、対象データを移動するだけで特殊効果画像を生
成しているので、簡易な回路構成で効率よく特殊効果画
像を送信することが可能になる。
【0049】さらに、本発明の画像情報受信装置は、対
象データを取り出した領域に戻した元の符号化データ、
または対象データを取り出した領域に戻さない欠落符号
化データ、のいずれかを復号化する構成とした。これに
より、特殊効果画像または特殊効果処理が施されていな
い画像を効率よく復号化することが可能になる。
【0050】さらにまた、本発明の画像処理方法は、符
号化データから特殊効果処理範囲に対応する対象データ
を取り出して他領域に挿入して送信し、受信側では対象
データを、取り出した領域に戻した元の符号化データ、
または対象データを、取り出した領域に戻さない欠落符
号化データ、のいずれかを復号化するものとした。これ
により、対象データを移動するだけで特殊効果画像を生
成しているので、簡易な回路構成で効率よく特殊効果処
理を施すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理システムの原理図である。
【図2】本発明の画像処理システムの動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】MPEG符号化装置の構成図である。
【図4】MPEG復号化装置の構成図である。
【図5】符号化階層構造を示す図である。
【図6】画面に特殊効果処理を施す際の概念図である。
【図7】本発明の画像処理方法の処理手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】 1 画像処理システム 2 画像情報 3 画像データ 4 特殊効果画像 10 画像情報送信装置 11 特殊効果処理範囲指定手段 12 符号化データ生成手段 13 対象データ移動手段 14 画像データ送信手段 20 画像情報受信装置 21 対象データ検出手段 22 対象データ格納手段 23 データ生成手段 24 データ復号化手段
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に特殊効果処理を施す画像処理
    システムにおいて、 前記画像情報に前記特殊効果処理を施すための特殊効果
    処理範囲を指定する特殊効果処理範囲指定手段と、前記
    画像情報の符号化処理を行って符号化データを生成する
    符号化データ生成手段と、前記符号化データから前記特
    殊効果処理範囲に対応する対象データを取り出し、前記
    対象データを他領域に挿入する対象データ移動手段と、
    前記対象データ移動後の符号化データである画像データ
    を送信する画像データ送信手段と、から構成される画像
    情報送信装置と、 前記画像データから前記対象データを検出する対象デー
    タ検出手段と、前記対象データを格納する対象データ格
    納手段と、前記対象データを、取り出した領域に戻して
    元の符号化データを生成、または前記対象データを、取
    り出した領域に戻さずに欠落符号化データを生成するデ
    ータ生成手段と、前記符号化データまたは前記欠落符号
    化データを復号化するデータ復号化手段と、から構成さ
    れる画像情報受信装置と、 を有することを特徴とする画像処理システム。
  2. 【請求項2】 前記データ生成手段は、外部指定により
    前記符号化データまたは前記欠落符号化データのいずれ
    かを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理
    システム。
  3. 【請求項3】 前記符号化データ生成手段は、前記符号
    化処理として離散コサイン変換を行うことを特徴とする
    請求項1記載の画像処理システム。
  4. 【請求項4】 前記対象データ移動手段は、前記対象デ
    ータとして所定周波数成分データを取り出し、前記所定
    周波数成分データをユーザデータ領域内に挿入すること
    を特徴とする請求項3記載の画像処理システム。
  5. 【請求項5】 画像情報に特殊効果処理を施して送信す
    る画像情報送信装置において、 前記画像情報に前記特殊効果処理を施すための特殊効果
    処理範囲を指定する特殊効果処理範囲指定手段と、 前記画像情報の符号化処理を行って符号化データを生成
    する符号化データ生成手段と、 前記符号化データから前記特殊効果処理範囲に対応する
    対象データを取り出し、前記対象データを他領域に挿入
    する対象データ移動手段と、 前記対象データ移動後の符号化データである画像データ
    を送信する画像データ送信手段と、 を有することを特徴とする画像情報送信装置。
  6. 【請求項6】 特殊効果処理が施された画像データを受
    信する画像情報受信装置において、 前記画像データから前記特殊効果処理の対象となる対象
    データを検出する対象データ検出手段と、 前記対象データを格納する対象データ格納手段と、 前記対象データを、取り出した領域に戻して元の符号化
    データを生成、または前記対象データを、取り出した領
    域に戻さずに欠落符号化データを生成するデータ生成手
    段と、 前記符号化データまたは前記欠落符号化データを復号化
    するデータ復号化手段と、 を有することを特徴とする画像情報受信装置。
  7. 【請求項7】 画像情報に特殊効果処理を施す画像処理
    方法において、 前記画像情報に前記特殊効果処理を施すための特殊効果
    処理範囲を指定し、 前記画像情報の符号化処理を行って符号化データを生成
    し、 前記符号化データから前記特殊効果処理範囲に対応する
    対象データを取り出して、前記対象データを他領域に挿
    入し、 前記対象データ移動後の符号化データである画像データ
    を送信し、 前記画像データから前記対象データを検出し、 前記対象データを格納し、 前記対象データを、取り出した領域に戻して元の符号化
    データを生成、または前記対象データを、取り出した領
    域に戻さずに欠落符号化データを生成し、 前記符号化データまたは前記欠落符号化データを復号化
    することを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記画像情報の前記符号化処理には、離
    散コサイン変換が行われることを特徴とする請求項7記
    載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記符号化データから前記対象データを
    取り出して、他領域に挿入する際には、前記対象データ
    として所定周波数成分データを取り出し、前記所定周波
    数成分データをユーザデータ領域内に挿入することを特
    徴とする請求項8記載の画像処理方法。
JP28564097A 1997-10-17 1997-10-17 画像処理システム、画像情報送信装置、画像情報受信装置及び画像処理方法 Pending JPH11122587A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28564097A JPH11122587A (ja) 1997-10-17 1997-10-17 画像処理システム、画像情報送信装置、画像情報受信装置及び画像処理方法
US09/057,311 US6345120B1 (en) 1997-10-17 1998-04-08 Image processing system, image data transmission and reception apparatus, and image processing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28564097A JPH11122587A (ja) 1997-10-17 1997-10-17 画像処理システム、画像情報送信装置、画像情報受信装置及び画像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11122587A true JPH11122587A (ja) 1999-04-30

Family

ID=17694154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28564097A Pending JPH11122587A (ja) 1997-10-17 1997-10-17 画像処理システム、画像情報送信装置、画像情報受信装置及び画像処理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6345120B1 (ja)
JP (1) JPH11122587A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009066677A1 (ja) * 2007-11-22 2009-05-28 Nec Corporation 画像処理装置
JP2010232754A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Sony Corp データマスク装置およびマスクデータ復元システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW200832283A (en) * 2007-01-17 2008-08-01 Asustek Comp Inc Photomontage processing method and computer system for face filtering

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5596419A (en) * 1987-06-16 1997-01-21 Canon Kabushiki Kaisha Video system using two different kinds of recording media
DE3913957A1 (de) * 1988-04-30 1989-11-16 Hitachi Ltd Verfahren und vorrichtung zum verarbeiten von farbvideosignalen
JP3136634B2 (ja) * 1991-04-09 2001-02-19 ソニー株式会社 ビデオ処理回路
US5412487A (en) * 1991-11-27 1995-05-02 Hitachi, Ltd. Video camera and apparatus for extracting an object
JP3166291B2 (ja) * 1992-04-03 2001-05-14 ソニー株式会社 量子化コントロール回路
JPH0654325A (ja) 1992-07-31 1994-02-25 Nec Corp 画像暗号化伝送方式
JP3353381B2 (ja) * 1993-04-23 2002-12-03 ソニー株式会社 記録再生装置
KR0151234B1 (ko) * 1993-06-03 1998-10-15 모리시타 요이찌 화상재생장치 및 화상복호장치
CA2173923C (en) * 1995-04-14 2006-01-31 Tetsuya Kitamura Data recording medium having reproduction timing information, and system for reproducing record data by using the reproduction timing information

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009066677A1 (ja) * 2007-11-22 2009-05-28 Nec Corporation 画像処理装置
JP2010232754A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Sony Corp データマスク装置およびマスクデータ復元システム

Also Published As

Publication number Publication date
US6345120B1 (en) 2002-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6850564B1 (en) Apparatus and method for dynamically controlling the frame rate of video streams
JP5007322B2 (ja) ビデオ符号化方法
JP5090158B2 (ja) 映像情報記録装置、映像情報記録方法、映像情報記録プログラム、及び映像情報記録プログラムを記録した記録媒体
US20060013308A1 (en) Method and apparatus for scalably encoding and decoding color video
US20100166074A1 (en) method and apparatus for encoding or decoding frames of different views in multiview video using global disparity
KR20020090239A (ko) 미세한 그레뉼라 스케일러빌리티 비디오 코딩에서확장층에 대한 개선된 예측 구조들
JP2006505024A (ja) データ処理方法及び装置
KR20080045154A (ko) 소스 영상과 결합한 비디오 콘텐츠를 통신 네트워크의텔레비전에 제공하기 위한 시스템 및 방법
US6724820B2 (en) Video coding method and corresponding encoder
EP1601205A1 (en) Moving image encoding/decoding apparatus and method
JP2001258004A (ja) 画像符号化装置及び画像復号装置とその方法
JP4023324B2 (ja) 透かし埋め込み及び画像圧縮部
US6911920B2 (en) Hierarchical encoding and decoding devices
US7944966B2 (en) Video decoding method and corresponding decoder
KR102114520B1 (ko) 화상 블록의 코딩 및 디코딩 방법들, 대응하는 디바이스들 및 데이터 스트림
JP2003224855A (ja) 符号化されたビデオ信号を復号化する方法
JPH11122587A (ja) 画像処理システム、画像情報送信装置、画像情報受信装置及び画像処理方法
KR20050012755A (ko) 더 높은 질의 참조 프레임들을 이용하는 향상된 효율의미세 입상 계위 시간 프레임워크
JP2005506775A (ja) ビデオ符号化方法及び対応する送信可能なビデオ信号
JP2005506776A (ja) オーバーレイ映像領域のデコード処理をスキップする方法及びシステム
US20020071489A1 (en) Video coding method and corresponding encoder
Park et al. An efficient encryption and key management scheme for layered access control of H. 264/scalable video coding
JP2000013800A (ja) 画像伝送方法並びに符号化装置及び復号化装置
JP2004120415A (ja) 動画像データストリームの変換装置及び方法
JP2001203990A (ja) 番組伝送方法、受信装置及びプログラム記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060509