JPH11122195A - 受光素子内蔵集積回路 - Google Patents

受光素子内蔵集積回路

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JPH11122195A
JPH11122195A JP9280380A JP28038097A JPH11122195A JP H11122195 A JPH11122195 A JP H11122195A JP 9280380 A JP9280380 A JP 9280380A JP 28038097 A JP28038097 A JP 28038097A JP H11122195 A JPH11122195 A JP H11122195A
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voltage
circuit
collector
constant voltage
transistor
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JP9280380A
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English (en)
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Hirohisa Warita
浩久 和里田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い電源電圧で動作すると共に、定電圧出力
の温度特性が良好で、かつ、リップル除去比の高い定電
圧回路を備えた受光素子内蔵集積回路を提供する。 【解決手段】 受光素子,増幅器,出力回路および定電圧
回路を備える。上記定電圧回路において、基準電圧Vre
fを出力する基準電圧源2を差動増幅器1の非反転入力
端子に入力する。上記差動増幅器1の出力端子をPNP
トランジスタQoutのベースに接続し、PNPトランジ
スタQoutのエミッタを電源電圧Vccに接続する。上記
PNPトランジスタQoutのコレクタとグランドとの間
に第1,第2抵抗RA,RBを直列接続する。そして、上記
第1,第2抵抗RA,RBの接続点と差動増幅器1の反転入
力端子とを帰還路3を介して接続する。上記定電圧回路
のPNPトランジスタQoutのコレクタから定電圧Vsを
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、受光素子,増幅
器,出力回路および定電圧回路等で構成された受光素子
内蔵集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンコーダ等に用いられる受
光素子内蔵集積回路では、ノイズの影響を特に受けやす
いモータ周辺に使用される場合に耐電源ノイズ特性が重
要となるため、集積回路内部に図8に示す定電圧回路を
設けている。
【0003】上記定電圧回路は、ベースとコレクタとが
接続されたNPNトランジスタQ41のコレクタに電源電
圧Vccを抵抗R31を介して接続している。上記NPNト
ランジスタQ41のベースとNPNトランジスタQ42のベ
ースとを接続し、NPNトランジスタQ42のコレクタに
電源電圧Vccを接続している。上記NPNトランジスタ
Q41のエミッタに、ベースとコレクタとが接続されたN
PNトランジスタQ43のコレクタを接続し、NPNトラ
ンジスタQ43のエミッタをグランドGNDに接続してい
る。また、エミッタに電源電圧Vccが接続されたPNP
トランジスタQ44のベースに、ベースとコレクタが接続
されたPNPトランジスタQ45のベースを接続し、PN
PトランジスタQ45のエミッタに電源電圧Vccを接続し
ている。上記PNPトランジスタQ44のコレクタに、ベ
ースとコレクタが接続されたNPNトランジスタQ46の
コレクタを接続し、上記NPNトランジスタQ46のエミ
ッタに、ベースとコレクタが接続されたNPNトランジ
スタQ47のコレクタを接続している。さらに、上記NP
NトランジスタQ47のエミッタに、ベースとコレクタが
接続されたNPNトランジスタQ48のコレクタを接続し
ている。上記NPNトランジスタQ48のエミッタとNP
NトランジスタQ42のエミッタを接続し、そのNPNト
ランジスタQ48のエミッタに、ベースとコレクタが接続
されたNPNトランジスタQ49のコレクタを接続してい
る。上記NPNトランジスタQ49のベースとNPNトラ
ンジスタQ50のベースを接続し、NPNトランジスタQ
50のコレクタをPNPトランジスタQ45のコレクタに接
続している。上記NPNトランジスタQ50のエミッタを
抵抗R32を介してグランドGNDに接続している。ま
た、上記NPNトランジスタQ49のエミッタに、ベース
とコレクタが接続されたNPNトランジスタQ51のコレ
クタを接続し、そのNPNトランジスタQ51のエミッタ
をグランドGNDに接続している。そして、上記NPN
トランジスタQ46のベースにベースが接続されたNPN
トランジスタQ52のコレクタに電源電圧Vccを接続して
いる。この定電圧回路は、NPNトランジスタQ52のエ
ミッタから定電圧Vsを出力する。
【0004】上記構成の定電圧回路は、5つのトランジ
スタQ46,Q47,Q48,Q49,Q51のベース・エミッタ間電
圧の和(5Vbe)を基準電圧として定電圧Vsを決定して
いる。図9に示すように、ダイオード(ベースとコレク
タが接続されたトランジスタ)に流れる電流Icとベース
・エミッタ間電圧Vbeとの関係を表す特性曲線からダイ
オードに流れる電流値が大きい程、電流の変化に対して
ベース・エミッタ間電圧の変化が少なくなることがわか
る。上記定電圧回路では、このベース・エミッタ間電圧
Vbeの電流依存性を利用して、電源ノイズに対して安定
した定電圧Vsを供給するため、5段のトランジスタに
百数十μAの電流を流している。上記定電圧回路の電源
電圧Vccが±α変動すると、すなわち、電源電圧にノイ
ズがのると、図8のA点が(Vcc−Vbe)±αで変動して
も、5つのトランジスタQ46,Q47,Q48,Q49,Q51に流
れる電流が変動しても、基準電圧(5Vbe)の変動を抑え
て、電源電圧Vccの変動が定電圧出力に影響しにくくし
て、耐電源ノイズ性を向上している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記定電圧
回路では、定電圧Vsを出力する出力段にNPNトラン
ジスタQ52を使用しているので、 Vcc−Vce−Vbe>Vs Vcc:電源電圧 Vce:PNPトランジスタQ44のコレクタ−エミッタ間
電圧 Vbe:NPNトランジスタQ52のベース・エミッタ間電
圧 の条件を満足しないと、この定電圧回路は動作しない。
さらに、上記トランジスタQ46,Q47,Q48,Q49,Q51の
ベース・エミッタ間電圧Vbeの和(5Vbe)で定電圧Vs
を決定しているため、電源電圧Vccが(5Vbe+1Vce)
以上の電圧でないと動作しない。したがって、上記定電
圧回路を内蔵する受光素子内蔵集積回路では、2.5V
動作のような低電圧動作ができないという問題がある。
【0006】また、上記トランジスタQ46,Q47,Q48,
Q49,Q51のベース・エミッタ間電圧Vbeの温度特性が
−2mV/℃とした場合、定電圧Vsの温度特性が約−
8mV/℃となるため、定電圧Vsは温度変化による変
動が大きく、受光素子内蔵集積回路の性能が低下すると
いう問題がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、低い電源電圧
で動作すると共に、定電圧出力の温度特性が良好で、か
つ、リップル除去比の高い定電圧回路を備えた性能のよ
い受光素子内蔵集積回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の受光素子内蔵集積回路は、受光素子,増
幅器,出力回路および定電圧回路を備えた受光素子内蔵
集積回路において、上記定電圧回路は、基準電圧を出力
する基準電圧部と、上記基準電圧部からの上記基準電圧
が非反転入力端子に入力された差動増幅器と、上記差動
増幅部の出力端子がベースに接続され、エミッタに電源
が接続されたPNPトランジスタと、上記PNPトラン
ジスタのコレクタとグランドとの間に直列接続された第
1,第2抵抗と、上記第1,第2抵抗の接続点と上記差動
増幅器の反転入力端子とを接続する帰還路とを有するこ
とを特徴としている。
【0009】上記請求項1の受光素子内蔵集積回路によ
れば、上記差動増幅器の非反転入力端子に基準電圧を入
力し、反転入力端子に第1,第2の抵抗の接続点を接続
しているので、上記PNPトランジスタのコレクタから
上記基準電圧と第1,第2の抵抗によって定まる定電圧
を出力する。このとき、上記定電圧が下がると、差動増
幅器の非反転入力端子の電位が下がって、差動増幅器の
出力が上がり定電圧が上がる一方、逆に定電圧Vsが上
がると、差動増幅器の非反転入力端子の電位が上がっ
て、差動増幅器の出力が下がり定電圧Vsを下がり、安
定な定電圧を出力する。上記定電圧回路の定電圧の出力
段をPNPトランジスタとすることによって、出力する
定電圧を(Vcc−Vce)まで設定できる(Vccは電源電
圧、VceはPNPトランジスタのコレクタ・エミッタ間
電圧とする)。したがって、定電圧出力が同じ電圧であ
っても、より低い電源電圧で動作する定電圧回路を備え
ることによって、低電圧回路内蔵であるにもかかわら
ず、低電圧動作が可能な受光素子内蔵集積回路を実現で
きる。
【0010】また、請求項2の受光素子内蔵集積回路
は、請求項1の受光素子内蔵集積回路において、上記基
準電圧部の上記基準電圧を2つのトランジスタのベース
・エミッタ間電圧Vbeの和2Vbeとし、上記第1,第2
の抵抗を夫々RA,RBとすると、上記PNPトランジス
タのコレクタより出力される定電圧Vsが、 Vs = 2Vbe(RA+RB)/RB の関係を満足することを特徴としている。
【0011】上記請求項2の受光素子内蔵集積回路によ
れば、定電圧Vsの基準となる電圧を2つのトランジス
タのベース・エミッタ間電圧の和2Vbeとしているの
で、従来のように基準電圧が5Vbeである回路に比べ
て、電源電圧の変動によるベース・エミッタ間電圧に流
れる電流の変化に対してベース・エミッタ間電圧の変化
がより小さくなるため、電源電圧ノイズに対するリップ
ル除去特性を向上できる。
【0012】また、請求項3の受光素子内蔵集積回路
は、請求項2の受光素子内蔵集積回路において、上記基
準電圧部の上記基準電圧の温度係数によって上記定電圧
Vsが変動がしないように、上記第1,第2の抵抗の温度
係数を夫々異なる温度係数に設定したことを特徴として
いる。
【0013】上記請求項3の受光素子内蔵集積回路によ
れば、上記基準電圧部の基準電圧は、トランジスタの温
度特性によって変動し、それに従って上記定電圧回路か
ら出力される定電圧Vsが変動するが、第1の抵抗の温
度係数を高くすると共に、第2の抵抗の温度係数を低く
することによって、上記定電圧Vsの変動を低減でき、
定電圧Vsの温度特性を向上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の受光素子内蔵集
積回路を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0015】図1はこの発明の実施の一形態の受光素子
内蔵集積回路の概略ブロック図である。図1において、
負極側がグランドGNDに接続された基準電圧部として
の基準電圧源2の正極側を差動増幅器1の非反転入力端
子に接続している。上記差動増幅器1に電源電圧Vccを
接続している。上記差動増幅器1の出力端子にベースが
接続されたPNPトランジスタQoutのコレクタに電源
電圧Vccを接続している。上記PNPトランジスタQou
tのエミッタに、直列接続された抵抗RA,RBを介してグ
ランドGNDを接続している。上記抵抗RAと抵抗RBと
の接続点と増幅器1の反転入力端子とを帰還路3を介し
て接続している。上記抵抗RAに位相補償用のコンデン
サCを並列接続している。上記定電圧回路は、PNPト
ランジスタQoutのコレクタから定電圧Vsを出力する。
【0016】また、図2は上記定電圧回路の詳細な回路
図を示している。図2において、ベースとコレクタが接
続されたNPNトランジスタQ1のコレクタに電源電圧
Vccを抵抗R1を介して接続し、NPNトランジスタQ1
のエミッタに、ベースとコレクタが接続されたNPNト
ランジスタQ2のコレクタを接続している。上記NPN
トランジスタQ2のエミッタをグランドGNDに接続し
ている。また、上記NPNトランジスタQ1のベースに
ベースが接続されたNPNトランジスタQ3のコレクタ
を電源電圧Vccに接続している。上記NPNトランジス
タQ3のエミッタに、エミッタに電源電圧Vccが接続さ
れたPNPトランジスタQ9のコレクタを接続してい
る。上記PNPトランジスタQ9のベースに、エミッタ
に電源電圧Vccが接続されたPNPトランジスタQ10の
ベースを接続し、PNPトランジスタQ10のベースとコ
レクタとを接続している。上記NPNトランジスタQ3
のエミッタに、ベースとコレクタが接続されたNPNト
ランジスタQ4のコレクタを接続している。上記NPN
トランジスタQ4のエミッタに、ベースとコレクタが接
続されたNPNトランジスタQ5のコレクタを接続して
いる。上記NPNトランジスタQ5のエミッタをグラン
ドGNDに接続している。また、上記NPNトランジス
タQ4のベースに、NPNトランジスタQ6のベースとN
PNトランジスタQ7のベースを接続している。上記N
PNトランジスタQ6のコレクタをPNPトランジスタ
Q10のコレクタに接続している。上記NPNトランジス
タQ6とグランドGNDとの間を抵抗R2を介して接続し
ている。また、上記NPNトランジスタQ7のコレクタ
に、エミッタに電源電圧Vccが接続されたPNPトラン
ジスタQ11のコレクタを接続している。上記NPNトラ
ンジスタQ7のエミッタを抵抗R3を介してグランドGN
Dに接続している。また、上記PNPトランジスタQ11
のベースに、エミッタに電源電圧Vccが接続されたPN
PトランジスタQ12のベースを接続している。上記PN
PトランジスタQ12のベースとコレクタを接続し、その
コレクタをNPNトランジスタQ8のコレクタに接続し
ている。上記NPNトランジスタQ8のエミッタをNP
NトランジスタQ7のエミッタに接続している。上記N
PNトランジスタQ7のコレクタに、エミッタが電源電
圧Vccに接続されたPNPトランジスタQoutのベース
を接続している。そして、図1と同様に、PNPトラン
ジスタQout,抵抗RA,RBおよびコンデンサCを接続し
ている。
【0017】上記NPNトランジスタQ1〜Q3および
抵抗R1で起動回路11を構成すると共に、PNPトラ
ンジスタQ9,Q10とNPNトランジスタQ4〜Q6および
抵抗R2で基準電圧回路12を構成している。上記起動
回路11と基準電圧回路12とで基準電圧源2を構成し
ている。また、上記PNPトランジスタQ11,Q12とN
PNトランジスタQ7,Q8および抵抗R3で反転増幅器1
3を構成している。
【0018】上記構成の受光素子内蔵集積回路の定電圧
回路では、上記差動増幅器13に、基準電圧回路12の
NPNトランジスタQ4,Q5の2つのベース・エミッタ
間電圧Vbeで決定された基準電圧Vref(=2Vbe)が一
方の入力端子(NPNトランジスタQ7)に入力され、定
電圧Vsを抵抗RA,RBで分圧した電圧が他方の入力端子
(NPNトランジスタQ8)に入力される。
【0019】上記基準電圧回路12の基準電圧Vref
は、 Vref=2Vbe Vbe=kT/qln(I/Is) k:ボルツマン定数 T:温度 q:電子の電荷 I:Vbe(NPNトランジスタQ5)/R2 Is:接合飽和電流 で表される。
【0020】上記定電圧回路の差動増幅器13の非反転
入力端子に基準電圧Vrefを入力し、反転入力端子に抵
抗RA,RBの接続点を接続しているので、PNPトラン
ジスタQoutから出力される定電圧Vsは、 Vs=2Vbe(RA+RB)/RB で決定される。そして、上記定電圧回路は、定電圧Vs
が下がると、アンプの出力があがり定電圧Vsを上げる
ように働き、逆に定電圧Vsが上がると、アンプの出力
がさがり定電圧Vsを下げるように働いて、安定な定電
圧Vsを受光素子内蔵集積回路の各素子に供給する。
【0021】例えば、この定電圧回路において、ベース
・エミッタ間電圧Vbe=0.7Vとすると、NPNトラ
ンジスタQ8のべースに約1.4Vの電圧が印加され、
抵抗RA,RBの設定で定電圧Vsの値を設定でき、抵抗R
Aと抵抗RBとの抵抗比を2.5:1とし、RA=60k
Ω,RB=24kΩに設定すると、定電圧Vsは1.96
Vとなる。
【0022】このように、上記定電圧Vsの出力段にP
NPトランジスタQoutを用いているため、上記抵抗R
A,RBの設定の場合、1.96V+Vce(0.1〜0.2
V)の低い電源電圧で動作する(VceはPNPトランジス
タQoutのコレクタ・エミッタ間電圧)。つまり、常温に
おいては、電源電圧約2.2Vで動作するのである。し
たがって、例えば−25℃〜80℃の温度範囲におい
て、少なくとも2.5V程度の低電圧動作が可能であ
る。
【0023】また、上記抵抗RA,RBを同じ種類の抵抗
を用いた場合、図3に示すように、定電圧Vsの温度特
性は約−5mV/℃であり、従来の定電圧回路に比べて
定電圧出力の温度特性が向上している。
【0024】また、上記差動増幅器13のNPNトラン
ジスタQ6のべース電位(基準電圧回路12の基準電圧)
は、約−4mV/℃の温度特性を有するが、抵抗RBに
温度特性の低い抵抗(例えばべース拡散抵抗)を用いると
共に、抵抗RAに温度特性の高い抵抗(例えばインプラ抵
抗(多量の酸素イオンをシリコンに注入した後に熱処理
することによって形成された抵抗))を用いることによっ
て、定電圧Vsの温度特性を向上することができる。図
4に上記抵抗RA,RBを異なる温度係数にした場合の定
電圧Vsの温度特性のシミュレーション結果を示してい
る。
【0025】また、図9に示すように、ダイオード(ベ
ースとコレクタが接続されたトランジスタ)の電流Ic−
Vbe特性曲線からダイオードの電流Icが大きい程、ベ
ース・エミッタ間電圧Vbeの変化が小さいという電流依
存性を利用して、この定電圧回路は、NPNトランジス
タQ4,Q5のベース・エミッタ間電圧Vbeの変動が小さ
くなるように電流を流すことによって、電源電圧Vccの
変動の影響を受けにくくしている。
【0026】また、上記定電圧回路は、定電圧Vsの基
準となる電圧をダイオードとして用いられたトランジス
タQ4,Q5の基準電圧(2Vbe)で決定しているため、基
準電圧が(5Vbe)である従来の回路に比べて、電源電圧
ノイズに対するリップル除去特性をより向上することが
できる。図5は上記受光素子内蔵集積回路のリップル除
去比のシミュレーション結果を示しており、図10に示
す従来回路のリップル除去比のシミュレーション結果と
比べて、電源電圧ノイズに対するリップル除去特性が向
上しているのが分かる。
【0027】図6は上記定電圧回路を用いた受光素子内
蔵集積回路としてのエンコーダ用ICのブロック図を示
している。
【0028】図6において、フォトダイオードPD4の
両端を増幅器OP1の両入力端子に夫々接続すると共
に、フォトダイオードPD2の両端を増幅器OP2の両
入力端子に夫々接続している。また、フォトダイオード
PD3の両端を増幅器OP3の両入力端子に夫々接続す
ると共に、フォトダイオードPD1の両端を増幅器OP
4の両入力端子に夫々接続している。上記増幅器OP1
〜OP4の出力端子とフォトダイオードPD1〜PD4
のカソードとを抵抗R21〜R24を介して接続している。
【0029】上記増幅器OP1の出力端子を差動増幅器
OP5の非反転入力端子に接続し、増幅器OP2の出力
端子を差動増幅器OP5の反転入力端子に接続してい
る。また、上記増幅器OP3の出力端子を差動増幅器O
P6の非反転入力端子に接続し、増幅器OP4の出力端
子を差動増幅器OP6の反転入力端子に接続している。
上記差動増幅器OP5,OP6には、電源電圧Vccが接
続された定電圧回路10からの定電圧Vsを夫々接続し
ている。上記定電圧回路10は図1,図2に示す定電圧
回路である。
【0030】上記差動増幅器OP5の出力端子にNPN
トランジスタQ31のベースを接続し、そのNPNトラン
ジスタQ31のコレクタに定電流源I1を介して電源電圧
Vccを接続している。上記NPNトランジスタQ31のコ
レクタに、コレクタに抵抗R25を介して電源電圧Vccが
接続されたNPNトランジスタQ32のベースを接続して
いる。上記NPNトランジスタQ31,Q32の各エミッタ
をグランドGNDに接続している。上記NPNトランジ
スタQ32のコレクタから電圧VOBを出力する。
【0031】また、上記差動増幅器OP6の出力端子に
NPNトランジスタQ33のベースを接続し、そのNPN
トランジスタQ33のコレクタに定電流源I2を介して電
源電圧Vccを接続している。上記NPNトランジスタQ
33のコレクタに、コレクタに抵抗R26を介して電源電圧
Vccが接続されたNPNトランジスタQ34のベースを接
続している。上記NPNトランジスタQ33,Q34の各エ
ミッタをグランドGNDに接続している。上記NPNト
ランジスタQ33のコレクタから電圧VOAを出力する。
【0032】上記構成のエンコーダ用ICでは、出力ト
ランジスタQ32,Q34で数10mAの電流を出力するこ
とが要求され、なおかつ、モーター(図示せず)等と同じ
電源ラインで使用することもあるため、電源ノイズによ
る誤動作が問題になることがあるが、定電圧回路の定電
圧Vsの基準となる電圧をダイオード2段の(2Vbe)で
決定しているため、ダイオード5段の(5Vbe)で決定し
ている従来回路に比べて、電源電圧ノイズに対するリッ
プル除去特性が特に向上している。
【0033】このように、低い電源電圧で動作すると共
に、定電圧出力の温度特性が良好で、かつ、リップル除
去比の高い定電圧回路10を備えることによって、低電
圧動作が可能な性能のよいエンコーダ用ICを実現する
ことができる。
【0034】上記実施の形態では、基準電圧部としての
起動回路11と基準電圧回路12を用いたが、基準電圧
部はこれに限らないのは勿論である。
【0035】例えば、図7に示すような基準電圧部を有
する定電圧回路でもよい。図7の定電圧回路において、
図2の定電圧回路と同一の構成部は、同一参照番号を付
している。図7に示すように、ベースとコレクタが接続
されたNPNトランジスタQ1のコレクタに抵抗R11を
介して電源電圧Vccを接続し、NPNトランジスタQ1
のエミッタを抵抗R12を介してグランドGNDに接続し
ている。上記NPNトランジスタQ1のベースにNPN
トランジスタQ3ベースを接続し、NPNトランジスタ
Q3のエミッタを抵抗R14を介してグランドGNDに接
続している。また、エミッタに電源電圧Vccが接続され
たPNPトランジスタQ21のベースに、エミッタに電源
電圧Vccが接続されたPNPトランジスタQ22のベース
を接続している。上記PNPトランジスタQ21のベース
とコレクタとを接続している。上記PNPトランジスタ
Q21のコレクタにNPNトランジスタQ24のコレクタを
接続している。上記NPNトランジスタQ24のエミッタ
とNPNトランジスタQ3のエミッタとを接続してい
る。上記NPNトランジスタQ24のベースに、エミッタ
が電源電圧Vccが接続されたPNPトランジスタQ23の
コレクタを接続している。上記PNPトランジスタQ23
のベースにNPNトランジスタQ25のコレクタを接続し
ている。また、上記PNPトランジスタQ23のベースに
PNPトランジスタQ22のコレクタを接続している。上
記NPNトランジスタQ24のベースにNPNトランジス
タQ25のベースを接続している。なお、上記NPNトラ
ンジスタQ24とNPNトランジスタQ25のエミッタ面積
比を1:xとしている(xは適宜設定)。また、上記NP
NトランジスタQ25のコレクタとPNPトランジスタQ
22のコレクタとを接続している。上記NPNトランジス
タQ25のエミッタを抵抗R13を介してNPNトランジス
タQ24のエミッタに接続している。
【0036】また、上記NPNトランジスタQ25のベー
スをNPNトランジスタQ7のベースに接続している。
上記NPNトランジスタQ7のコレクタに、エミッタに
電源電圧Vccが接続されたPNPトランジスタQ11のコ
レクタを接続している。上記NPNトランジスタQ7の
エミッタを抵抗R3を介してグランドGNDに接続して
いる。また、上記PNPトランジスタQ11のベースに、
エミッタに電源電圧Vccが接続されたPNPトランジス
タQ12のベースを接続している。上記PNPトランジス
タQ12のベースとコレクタを接続し、そのコレクタをN
PNトランジスタQ8のコレクタに接続している。上記
NPNトランジスタQ8のエミッタをNPNトランジス
タQ7のエミッタに接続している。
【0037】そして、上記NPNトランジスタQ7のコ
レクタに、エミッタが電源電圧Vccに接続されたPNP
トランジスタQoutのベースを接続し、PNPトランジ
スタQoutのコレクタを直列接続された抵抗RA,RBを介
してグランドGNDに接続している。上記抵抗RAにコ
ンデンサCを並列接続している。そして、上記抵抗RA
と抵抗RBとの接続点をNPNトランジスタQ8のベース
に接続している。上記定電流回路は、PNPトランジス
タQoutのコレクタから定電圧Vsを出力する。
【0038】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の受光素子内蔵集積回路は、受光素子,増幅器,出力回
路および定電圧回路を備えた受光素子内蔵集積回路にお
いて、上記定電圧回路は、基準電圧を出力する基準電圧
部と、上記基準電圧部からの上記基準電圧が非反転入力
端子に入力された差動増幅器と、上記差動増幅部の出力
端子がベースに接続され、エミッタに電源が接続された
PNPトランジスタと、上記PNPトランジスタのコレ
クタとグランドとの間に直列接続された第1,第2抵抗
と、上記第1,第2抵抗の接続点と上記差動増幅器の反
転入力端子とを接続する帰還路とを有するものである。
【0039】したがって、請求項1の発明の受光素子内
蔵集積回路によれば、上記定電圧回路の定電圧の出力段
をPNPトランジスタとすることによって、この定電圧
回路は、出力する定電圧を(電源電圧Vcc−PNPトラ
ンジスタのコレクタ・エミッタ間電圧Vce)まで設定し
ても動作できる。したがって、例えば2.2Vの低い電
源電圧で動作する定電圧回路を備えることによって、低
電圧回路内蔵にもかかわらず、低電圧動作が可能な受光
素子内蔵集積回路を実現することができる。
【0040】また、請求項2の発明の受光素子内蔵集積
回路は、請求項1の受光素子内蔵集積回路において、上
記基準電圧部の上記基準電圧を2つのトランジスタのベ
ース・エミッタ間電圧Vbeの和2Vbeとし、上記第1,
第2の抵抗を夫々RA,RBとすると、上記PNPトラン
ジスタのコレクタより出力される定電圧Vsが、Vs =
2Vbe(RA+RB)/RBの関係を満足するので、定電
圧Vsの基準となる電圧をダイオードとして用いられた
トランジスタ2段の基準電圧2Vbeで決定しているた
め、従来のようにダイオードとして用いられたトランジ
スタ5段の基準電圧が(5Vbe)である回路に比べて、電
源電圧ノイズに対するリップル除去特性を向上すること
ができる。
【0041】また、請求項3の発明の受光素子内蔵集積
回路は、請求項2の受光素子内蔵集積回路において、上
記基準電圧部の上記基準電圧の温度係数によって上記定
電圧Vsが変動がしないように、上記第1,第2の抵抗を
夫々異なる温度係数に設定しているので、上記基準電圧
部の基準電圧が温度特性によって変動しても、上記定電
圧Vsの変動を低減でき、定電圧Vsの温度特性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の一形態の受光素子内
蔵集積回路に用いられる定電圧回路の概略ブロック図で
ある。
【図2】 図2は上記定電圧回路の回路図である。
【図3】 図3は上記定電圧回路において温度係数が同
じ抵抗RA,RBを用いた場合の定電圧Vsの温度特性を示
す図である。
【図4】 図4は上記定電圧回路において温度係数が異
なる抵抗RA,RBを用いた場合の定電圧Vsの温度特性を
示す図である。
【図5】 図5は上記定電圧回路の周波数に対するリッ
プル除去比を示す図である。
【図6】 図6は上記定電圧回路を用いたエンコーダ用
集積回路のブロック図である。
【図7】 図7はこの発明の他の実施形態の受光素子内
蔵集積回路の回路図である。
【図8】 図8は従来の受光素子内蔵集積回路の回路図
である。
【図9】 図9は上記定電圧回路のNPNトランジスタ
のコレクタ電流とベース・エミッタ間電圧との関係を示
す図である。
【図10】 図10は上記定電圧回路の周波数に対する
リップル除去比を示す図である。
【符号の説明】 1…増幅器、2…基準電圧、3…帰還路、Qout…PN
Pトランジスタ、RA,RB…抵抗、11…起動回路、1
2…基準電圧回路、13…差動増幅器、Q1〜Q8…NP
Nトランジスタ、Q9〜Q12…PNPトランジスタ、R1
〜R3…抵抗、C…コンデンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01D 5/30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光素子,増幅器,出力回路および定電圧
    回路を備えた受光素子内蔵集積回路において、 上記定電圧回路は、 基準電圧を出力する基準電圧部と、 上記基準電圧部からの上記基準電圧が非反転入力端子に
    入力された差動増幅器と、 上記差動増幅部の出力端子がベースに接続され、エミッ
    タに電源が接続されたPNPトランジスタと、 上記PNPトランジスタのコレクタとグランドとの間に
    直列接続された第1,第2抵抗と、 上記第1,第2抵抗の接続点と上記差動増幅器の反転入
    力端子とを接続する帰還路とを有することを特徴とする
    受光素子内蔵集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の受光素子内蔵集積回路
    において、 上記基準電圧部の上記基準電圧を2つのトランジスタの
    ベース・エミッタ間電圧Vbeの和2Vbeとし、 上記第1,第2の抵抗を夫々RA,RBとすると、上記PN
    Pトランジスタのコレクタより出力される定電圧Vs
    が、 Vs = 2Vbe(RA+RB)/RB の関係を満足することを特徴とする受光素子内蔵集積回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の受光素子内蔵集積回路
    において、 上記基準電圧部の上記基準電圧の温度係数によって上記
    定電圧Vsが変動がしないように、上記第1,第2の抵抗
    の温度係数を夫々異なる温度係数に設定したことを特徴
    とする受光素子内蔵集積回路。
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