JPH11121452A - 活性窒素を使用して窒化膜を形成するアニール方法 - Google Patents

活性窒素を使用して窒化膜を形成するアニール方法

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JPH11121452A
JPH11121452A JP27922897A JP27922897A JPH11121452A JP H11121452 A JPH11121452 A JP H11121452A JP 27922897 A JP27922897 A JP 27922897A JP 27922897 A JP27922897 A JP 27922897A JP H11121452 A JPH11121452 A JP H11121452A
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film
forming
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nitride
nitrogen
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Ryoto Cho
良冬 張
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SHIJIE XIANJIN JITI ELECTRIC CO Ltd
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SHIJIE XIANJIN JITI ELECTRIC C
SHIJIE XIANJIN JITI ELECTRIC CO Ltd
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニアを使用する必要もなく、酸素を絶
えず排除する必要もない、簡単なプロセスおよび装置に
よって、窒化膜を形成するアニール方法を提供する。 【解決手段】基板12上に膜状の窒化物を形成する材料
を形成した後、窒素活性化室20で発生した、活性窒素
の雰囲気中で窒化物を組成する材料膜に対するアニール
を加熱ランプ16で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おいて窒化膜を形成するアニール方法に関し、特に、活
性窒素を利用して半導体集積回路中に窒化膜を形成する
アニール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造技術において、窒
化膜、特に、窒化チタン膜を使用することは周知のこと
となっている。集積回路を形成する時には、窒化チタン
膜が集積回路中の付着促進膜またはバリヤ膜として最も
多く採用されている。付着促進膜とする場合には、窒化
チタン膜をタングステン膜全体のパッドとして形成して
から、集積回路中の導電コンタクトおよび相互接続用の
プラグを形成するためのタングステン膜を形成する。バ
リヤ膜とする場合は、窒化チタン膜をアルミニウムを含
んだ導体金属膜とドーピングされたシリコン膜またはシ
リコン基板との間に挟み、上下2層の間におけるバリヤ
膜とすることにより、アルミニウムを含んだ導体金属膜
とドーピングされたシリコン膜またはシリコン基板との
間で材料が異なることによって発生する相互拡散あるい
はスパイキング(spiking )を回避することができる。
【0003】集積回路技術の発展にともなって、集積回
路素子が次第にスケールダウンし、如何にして新しい集
積回路において均一で緻密な窒化膜(例えば、窒化チタ
ン膜)を形成し、付着性およびバリヤ性などの特性を十
分に発揮させるかが増々重要な課題となってきている。
従来において、窒化チタン膜などの窒化膜の形成には、
いくつかの方法があるが、短時間アニール(RTA)が
特によく用いられ、効果が直接的である。この方法にお
いては、まず半導体基板上に金属窒化膜を形成する金属
膜を形成するとともに、アニールにより金属窒化膜を形
成していた。もしも、この金属窒化膜を形成する金属で
金属シリサイド膜を形成できれば、例えばチタン金属膜
のような金属膜を半導体基板の表面に直接形成し、所定
の製造条件において短時間アニールを行うことで金属窒
化膜を形成するだけでなく、同時に金属シリサイド膜を
形成して、金属窒化膜と基板間に金属シリサイド膜を介
在させることが可能となり、このような金属シリサイド
膜/金属窒化膜という複合膜こそが理想的なものと言え
る。なぜなら、金属窒化膜には付着性の促進ならびにバ
リヤの形成という特性がある上に、金属シリサイド膜に
はコンタクト抵抗を低下させるという特性があるからで
ある。具体例をあげてみれば、Nulmanがアメリカ特許第
5,043,300号で開示した多段温度の単一ステッ
プによる短時間アニール方法においては、窒素中でチタ
ン金属を用いて、半導体基板上の窒化チタン膜の下にケ
イ化チタン膜を形成するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】Nulmanが開示した短時
間アニール法は、集積回路の半導体基板上に窒化チタン
膜を形成することができるものの、Nulmanも指摘するよ
うに、窒化チタン膜の形成は容易ではない。特に、チタ
ンを利用して窒化チタンを形成する場合には、いかなる
場合においても酸素が出現してはならないとNulmanは言
う(第6コラムの第7〜28行ならびに第7コラムの第
4〜16行を参照)。従って、Nulmanの発明において
は、さらに複雑な方法あるいは装置を提供して、酸素を
含んだ周辺ガスを窒素ガス内部から排除しなければなら
なかった。そこで、Filipiakのアメリカ特許第5,18
8,979号においては、酸素を完全に排除する必要が
なく、窒素ガスも使用せずに、予熱したアンモニアを窒
素の供給源として、窒化チタンを含む高密度の窒化膜を
形成する短時間アニール法を開示していた。
【0005】Filipiakは、短時間アニール法において、
予熱したアンモニアを利用し、窒化チタンによるバリヤ
膜を非常に効率よく形成していたが、もしもアンモニア
のような危険なガスを利用することなく、同様に集積回
路中に窒化チタンのような金属窒化膜を形成することが
できる別な短時間アニール法があれば、より理想的であ
る。これが、本発明の1つの課題である。
【0006】また、化学気相堆積(CVD)法によっ
て、集積回路中に窒化チタン膜を形成する方法が開示さ
れている。具体例をあげれば、Sandhuなどはアメリカ特
許第5,446,824号において、テトラキス(tetr
akis)- ジアルキルチタンアミダーゼを出発材料とし
て、集積回路中に窒化チタン膜を形成する化学気相堆積
法を開示していた。ほかに、Kauffmanなどはアメリカ特
許第5,416,045号において、四塩化チタンを出
発材料として、集積回路中に窒化チタン膜を形成する類
似の化学気相堆積法を開示していた。集積回路中に化学
気相堆積法を利用して形成した窒化チタン膜は、一般に
必要な特性を備えたものであるけれども、Sandhu等にし
てもKauffman等にしても、酸素を排除する問題に触れて
いなかった。
【0007】さらに、Moslehi がアメリカ特許第5,4
46,824号において開示したランプ加熱によるジグ
は、半導体基板ウェハーの処理が非常に均一なものとな
っていた。しかしながら、同様に、Moslehi が開示した
装置においても、酸素を排除する問題を解決するもので
はなかった。
【0008】そこで、本発明の第1の目的は、絶えず酸
素を排除する必要がなく、窒化物を形成する材料を利用
して、集積回路中に窒化チタンなどの窒化膜を形成する
アニール方法を提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、アンモニアを使用
する必要がなく、窒化物を形成する材料を利用して、集
積回路中に窒化チタンなどの窒化膜を形成するアニール
方法を提供することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、以上のような目的
に基づいて、製造に使用することができるアニール方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記したような課題を解
決するために、本発明は、窒化物を形成する材料を利用
して、集積回路中に窒化膜を形成するアニール方法を提
供するものである。本発明の方法では、まず基板を準備
してから、基板上に膜状の窒化物を形成するのに必要な
材料を形成する。この膜状の窒化物を形成するのに必要
な材料が、活性窒素の雰囲気に晒され、最終的には、ア
ニール法によりアニールされて、窒化膜を形成するもの
である。
【0012】本発明の作用を簡単に説明すると、本発明
が提供するアニール方法は、窒化物を形成する材料を利
用して集積回路中に窒化チタンなどの窒化膜を形成する
時に、アンモニアを使用する必要も、絶えず酸素を排除
する必要もないものである。本発明の方法においては、
高度に活性化された窒素を出発材料とし、アンモニアを
使用することなく、必要な窒化膜を形成できる。活性窒
素の活性は予熱したアンモニアと同様に、膜状の窒化物
を形成するのに必要な材料から窒化チタンなどの窒化膜
を形成することができ、しかも窒化膜を形成する時に絶
えず酸素を排除する必要がない。
【0013】なお、本発明のアニール方法は、十分に製
造において使用できるものである。後述の実施の形態で
説明する通り、集積回路産業において、現在のいくつか
の方法により活性窒素の雰囲気を作り出すことができる
ので、十分に実施可能なものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る好適な実施の
形態を図面に基づいて説明する。本発明のアニール方法
は、窒化物を形成する材料を利用して集積回路中に窒化
チタンなどの窒化膜を形成する時に、アンモニアを使用
する必要も、絶えず酸素を排除する必要もないものであ
る。前記した目的を達成するために、膜状の窒化物を形
成する材料を基板上において活性窒素の雰囲気に晒す。
この膜状の窒化物を形成する材料を活性窒素の雰囲気に
おいてアニールすると、基板上に窒化チタンなどを含む
窒化膜が形成される。
【0015】本発明の方法により、集積回路中に窒化膜
を形成して、バリヤ膜あるいは付着促進膜とすることが
できるが、これらに限定されるものではなく、本発明の
方法は、種々な集積回路において窒化膜を形成すること
ができるものであり、例えばダイナミック・ランダムア
クセスメモリDRAM)集積回路、スタティク・ランダ
ムアクセスメモリ(SRAM)集積回路、特定用途集積
回路(ASIC)または電界効果型トランジスタ(FE
T)、バイポーラトランジスタおよびバイポーラ相補型
金属酸化物半導体トランジスタ(BiCMOS)を含む
集積回路に適用することができる。
【0016】本発明の実施の形態において形成される窒
化チタン膜は、集積回路においてバリヤ膜または付着促
進膜となるものであるが、当業者であれば理解できるよ
うに、本発明の方法は、その他の窒化膜を形成すること
もできるし、前記した他の集積回路においても使用する
ことができる。窒化膜を形成できる材料としては、チタ
ン、アルミニウム、シリコン、ハフニウム、ジルコニウ
ム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロムを上げるこ
とができ、これらの1つまたは複数を選択して使用す
る。本発明により窒化膜を形成する場合、これらの材料
膜の厚さは、約10〜2000Åの範囲であることが望
ましい。
【0017】図1ないし図3を参照して3種類の実施の
形態を説明すると、反応室10には基板12を収容する
が、該基板12はいずれの実施の形態でもプラットホー
ム14上に載置される。基板12上には、やがてアニー
ル処理が行われる膜状の窒化物を形成する材料が形成さ
れている。反応室10には、更に加熱ランプ16があっ
てアニール時に基板12を加熱することができる。この
加熱ランプ16または他の同等な熱源は、基板12の温
度を100〜1300℃に上げることができるものであ
ることが望ましい。なぜなら、本発明のアニール方法に
より窒化膜を形成する時に、アニール温度を100〜1
300℃とするからである。それぞれの反応室10には
ノズル18が設けられ、そのサイズは、反応室10の窒
素フローが毎分約1000〜50000立方センチメー
トル(sccm)の理想状態となるように設定されている。
反応室10のノズル18に連通しているのは窒素活性化
室20であり、反応室10の外部に位置している。
【0018】図1ないし図3において、各実施の形態の
最も重要な差異は、窒素活性化室20において活性窒素
を形成する方法にある。図1では、高周波プラズマと窒
素活性化室20とが結合されて活性窒素が形成される。
高周波発生器22が接続されると、窒素活性化室20に
おいて高周波プラズマを形成する。図2では、紫外線照
射源24により窒素活性化室20およびノズル18の窒
素を活性窒素とする。図3では、窒素活性化室20とマ
イクロ波放電源26とが結合されて、窒素活性化室20
およびノズル18の窒素を活性窒素とする。図示してい
ないが、高周波プラズマまたはマイクロ波プラズマ以外
のプラズマを窒素活性化室20と組み合わせることで活
性窒素とすることができる。そのようなプラズマとして
は、電子サイクロトン共鳴(ECR)プラズマがある。
【0019】同様に、当業者であれば分かるように、そ
の他の多くの方法と装置によって活性窒素を形成するこ
とができるのであり、一定濃度の活性窒素を提供できる
ものであればよい。その他の方法としては、レーザ活性
化法および放電活性化法がある。
【0020】活性窒素の特性は、無機材料分野において
参考資料を探し出すことができる。例えば、Cottonなど
がAdvanced Inorganic Chemistry : A Comprehensive T
ext,Interscience Publishers(New York : 1972), p.34
6 で説明しているように、適当な条件において、放電方
式により気体分子状態の窒素を非常に活発な窒素(つま
り活性窒素)にすることができる。Cottonも説明してい
るように、活性窒素の活性は窒素原子が存在する基底状
態(4S)によるので、反応室を適切に絶縁して、活性窒
素の再結合を制限するならば、このような窒素原子は相
当に長い寿命を保つことができる。最後に、Cottonが指
摘するように、活性窒素の窒素フローは持続的に黄色い
コロナを発生させる。本発明を実施する時には、この黄
色いコロナから窒素活性化室20および反応室10中の
活性窒素濃度をモニタすることができる。
【0021】本発明を利用して集積回路中に窒化チタン
のバリヤ膜を形成するステップを図4ないし図7を参照
して説明する。図4は、製造初期の集積回路を示すもの
で、半導体基板30の内部とその表面には1対の分離領
域32a,32bが形成され、この分離領域32a,3
2b以外の半導体基板30上はアクティブ領域となって
いる。半導体技術においては、種々な極性および各種不
純物濃度または結晶方位を採用することができるが、こ
の応用例について言えば、半導体基板30は<100>
のシリコン半導体基板であって、既にNまたはP型のド
ーピングがなされてるものが望ましい。同様に、半導体
技術においては分離領域成長法および分離領域堆積/形
成法を含む多くの異なる方法により半導体基板上に分離
領域を形成することができるが、この応用例について言
えば、分離領域の熱成長法を用いて半導体基板30の内
部および表面に酸化シリコンを形成し、分離領域32
a,32bとすることが望ましい。
【0022】図4において、半導体基板30のアクティ
ブ領域には他の構成素子があり、それらが一体となって
電界効果型トランジスタ(FET)を構成している。そ
れらには、ゲート誘電膜34、ゲート36、ソース/ド
レイン38a,38bがあり、このような電界効果型ト
ランジスタ(FET)の構成素子は、従来技術による電
界効果型トランジスタの製造方法ならびに材料により形
成することができる。一般的に、ゲート誘電膜34を形
成する時には、まず半導体基板30のアクティブ領域に
熱酸化により全体を被覆するゲート誘電膜を形成してか
ら、パターンニングによってゲート誘電膜34を形成す
る。同様にゲート36を形成する時には、全体を被覆し
た酸化膜上の全面に先ず多結晶シリコンまたは多結晶シ
リコン化合物からなるゲート材料膜を形成してから、パ
ターニングによりゲート36を形成する。ソース/ドレ
イン38a,38bを形成する時には、ゲート誘電膜3
4およびゲート36をマスクとして、適当な極性の不純
物を半導体基板30のアクティブ領域に注入するのが望
ましい。
【0023】図4に示すように、アクティブ領域を含む
半導体基板30上に平坦なプリメタル誘電膜(pre-meta
l dielectric = PMD)40a,40b,40cをパター
ン形成する。これらのプリメタル誘電膜40a,40
b,40cは、従来技術の方法および材料によりプラズ
マ化学気相堆積(PECVD)法を利用して均等な酸化
シリコン誘電膜を形成してから、化学機械研磨法または
反応性イオンエッチング(RIE)によるエッチバック
法で平坦化し、公知のプラズマエッチングによりパター
ニングすることにより形成される。このプリメタル誘電
膜40a,40b,40cの孔径、幅、アスペクト比が
従来技術の範囲内にあれば、本発明の方法を使用するこ
とができる。一般的に、プリメタル誘電膜40a,40
b,40cの孔径および幅は約4000〜8000Åの
範囲、アスペクト比は約1:1〜6:1である。
【0024】図4に示すように、プリメタル誘電膜40
a,40b,40cの表面に窒化物の形成に必要な材料
膜42を形成し、ソース/ドレイン38a,38bにも
接触させる。この窒化物の形成に必要な材料膜42とし
ては、この応用例ではチタン金属膜が望ましいが、アル
ミニウム、シリコン、ハフニウム、ジルコニウム、バナ
ジウム、ニオブ、タンタル、クロムも使用可能である。
材料膜42を形成する方法には、熱蒸着法、電子線蒸着
法、物理気相堆積(PVD)スパッタリング法、化学気
相堆積(CVD)法など多くあるが、よく使われる物理
気相堆積スパッタリング法を用いてチタン金属膜を形成
することが望ましい。また、このチタン金属からなる材
料膜42の厚さは、約200〜2000Åであることが
望ましい。
【0025】図5に示すように、図4に示した集積回路
の表面上に活性窒素44を充満させる。この活性窒素4
4の雰囲気は、窒素活性化室中で形成することが望まし
く、図1〜図3の窒素活性化室20および反応室10を
採用することができるが、他の方式であってもよい。そ
の他の非活性ガスもキャリアガスとすることができる
が、材料膜42をとりまく活性窒素44の雰囲気におい
ては、窒素をキャリアガスとすることが望ましく、その
トータルな気圧を10〜760トルとすることが望まし
い。一般に、活性窒素44の濃度はキャリア窒素ガスの
濃度より小さいことが望ましいが、材料膜42において
充分に反応が行われる濃度でなければならない。そし
て、窒素活性化室および反応室において活性窒素を維持
するのに必要な気圧は、従来のプラズマ窒化法の圧力よ
りもはるかに大きいことに注意しなければならない。な
ぜなら、従来技術では相当に低い気圧においてプラズマ
放電を維持しなければならなかったからで、それと比較
すると、本発明の装置はより簡単なものとすることがで
きる。
【0026】図6に示すように、活性窒素44の雰囲気
中で半導体基板30が加熱46され、材料膜42および
活性窒素44を反応させ、窒化膜48(窒化チタンから
なることが望ましい)を形成する。この際、加熱46プ
ロセスは、図1〜図3に示した反応室10の加熱ランプ
46で行うが、半導体基板30の温度をアニールに必要
な100〜1300℃に上昇させることができるもので
あれば、他の方法であってもよい。半導体基板30の加
熱46プロセスを経て窒化膜48(望ましくは窒化チタ
ン膜)を形成するが、この方法によればアンモニアを用
いる必要も、絶えず酸素を排除する必要もない。
【0027】最後に図7に示すように、パターン形成さ
れたプリメタル誘電膜(PMD)40a,40b,40
cのホール内に1対の導電性コンタクトプラグ50a,
50bが形成され、その下が窒化膜48a,48bとな
る。通常、コンタクトプラグ50a,50bはタングス
テン金属により形成することが望ましいが、多結晶シリ
コンを用いてもよい。コンタクトプラグ50a,50b
を形成する時には、平坦なプリメタル誘電膜40a,4
0b,40cをエッチングストップ膜として、図6中の
窒化膜48が図7の窒化膜48a,48bとなるように
形成し、コンタクトプラグ50a,50bの付着促進膜
とする。もしもコンタクトプラグ50a,50bがアル
ミニウムを含む導電性金属であれば、窒化チタンよりな
る窒化膜48a,48bがバリヤ膜となって、半導体基
板30のソース/ドレイン38a,38bとコンタクト
プラグ50a,50bとの間で相互拡散およびスパイク
リングが発生することを抑制することができる。
【0028】当業者であれば分かるように、図4〜図7
には示してないが、もし図7の構造上に他の導電膜また
は他のコンタクトプラグを形成する場合、本発明の方法
により導電膜の上方あるいは下方に金属窒化膜を形成し
てバリヤ膜または付着促進膜とすることができる。その
際に形成される金属窒化膜も窒化チタン膜であることが
望ましい。
【0029】本発明は、好適な実施の形態および応用例
により上記のごとく詳細に開示されたが、これらは、当
業者であれば理解できるように、本発明に係る方法を限
定するためのものではない。本発明の技術思想および範
囲において、方法、材料、構造、寸法など多くの形式上
ならびに細部における各種の変更がなされ得るものであ
るから、それらは、当然、本発明の技術思想および範囲
に含まれるものである。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
アニール方法は、アンモニアを使用する必要もなく、酸
素を絶えず排除する必要もない、簡単なプロセスおよび
装置によって、窒化膜を形成することができるととも
に、窒化膜を窒化チタン膜とする場合、バリヤ膜または
付着促進膜として顕著な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態を示す断面図。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態を示す断面図。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態を示す断面図。
【図4】本発明の方法により窒化チタン膜を形成する工
程を示す断面図。
【図5】本発明の方法により窒化チタン膜を形成する工
程を示す断面図。
【図6】本発明の方法により窒化チタン膜を形成する工
程を示す断面図。
【図7】本発明の方法により窒化チタン膜上にコンタク
トプラグを形成する工程を示す断面図。
【符号の説明】
10 反応室 12 基板 14 プラットホーム 16 加熱ランプ 18 ノズル 20 窒素活性化室 22 高周波発生器 24 紫外線照射源 26 マイクロ波放電源

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を準備するステップと、 前記基板上に膜状の窒化物を形成する材料を形成するス
    テップと、 活性窒素の雰囲気中で前記窒化物を形成する材料膜に対
    するアニールを行って、窒化膜を形成するステップとを
    具備することを特徴とする活性窒素を使用して窒化膜を
    形成するアニール方法。
  2. 【請求項2】 前記膜状の窒化物を形成する材料は、チ
    タン、アルミニウム、シリコン、ハフニウム、ジルコニ
    ウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロムのうちか
    ら単一材料または複合材料を選択することを特徴とする
    請求項1記載の活性窒素を使用して窒化膜を形成するア
    ニール方法。
  3. 【請求項3】 前記膜状の窒化物を形成する材料は、そ
    の厚さが約10〜2000Åであることを特徴とする請
    求項1または2記載の活性窒素を使用して窒化膜を形成
    するアニール方法。
  4. 【請求項4】 基板を準備するステップと、 前記基板上にチタン金属膜を形成するステップと、 活性窒素の雰囲気中で前記チタン金属膜に対するアニー
    ルを行って、窒化膜を形成するステップとを具備するこ
    とを特徴とする活性窒素を使用して窒化膜を形成するア
    ニール方法。
  5. 【請求項5】 半導体素子が形成された半導体基板を準
    備するステップと、 前記半導体基板上にチタン金属膜を形成するステップ
    と、 活性窒素の雰囲気において、前記チタン金属膜に対する
    アニールを行って、窒化チタンバリヤ膜を形成するステ
    ップとを具備することを特徴とする活性窒素を使用して
    窒化膜を形成するアニール方法。
  6. 【請求項6】 前記活性窒素の雰囲気は、窒素雰囲気に
    おいて形成されることを特徴とする請求項1,4,5の
    いずれか1項記載の活性窒素を使用して窒化膜を形成す
    るアニール方法。
  7. 【請求項7】 前記活性窒素の雰囲気は、窒素雰囲気に
    おいて放電により形成されることを特徴とする請求項6
    記載の活性窒素を使用して窒化膜を形成するアニール方
    法。
  8. 【請求項8】 前記活性窒素の雰囲気は、窒素雰囲気に
    おいてプラズマ励起により形成されることを特徴とする
    請求項6記載の活性窒素を使用して窒化膜を形成するア
    ニール方法。
  9. 【請求項9】 前記活性窒素の雰囲気は、窒素雰囲気で
    紫外線照射により形成されることを特徴とする請求項6
    記載の活性窒素を使用して窒化膜を形成するアニール方
    法。
  10. 【請求項10】 前記アニールは、前記基板を加熱する
    温度を約100〜1300℃以上として行われることを
    特徴とする請求項1,4,5のいずれか1項記載の活性
    窒素を使用して窒化膜を形成するアニール方法。
  11. 【請求項11】 前記チタン金属膜は、その厚さが約2
    00〜2000Åであることを特徴とする請求項4また
    は5記載の活性窒素を使用して窒化膜を形成するアニー
    ル方法。
JP27922897A 1997-10-13 1997-10-13 活性窒素を使用して窒化膜を形成するアニール方法 Pending JPH11121452A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002370059A (ja) * 2001-03-13 2002-12-24 Tokyo Electron Ltd 膜形成方法及び膜形成装置
WO2003049173A1 (fr) * 2001-12-07 2003-06-12 Tokyo Electron Limited Procede de nitruration de film isolant, dispositif a semi-conducteur et son procede de production et dispositif et procede de traitement de surface

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