JPH11121410A - 半導体デバイス用研磨装置及び半導体デバイスの研磨方法 - Google Patents

半導体デバイス用研磨装置及び半導体デバイスの研磨方法

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JPH11121410A
JPH11121410A JP29315597A JP29315597A JPH11121410A JP H11121410 A JPH11121410 A JP H11121410A JP 29315597 A JP29315597 A JP 29315597A JP 29315597 A JP29315597 A JP 29315597A JP H11121410 A JPH11121410 A JP H11121410A
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JP
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semiconductor device
polishing
polisher
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dummy ring
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JP29315597A
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Kuninori Shinada
邦典 品田
Toshio Kasai
敏雄 河西
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Nikon Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体デバイスの形状劣化や加工変質層の発
生のない半導体デバイス研磨装置及び半導体デバイス研
磨方法を提供する。 【解決手段】 ダミーリング14は、粗動Zテーブル1
1のエアシリンダによりポリシャ4押し当てられる。半
導体デバイス26は、研磨開始前に同一のポリシャ面上
に位置するように、エアシリンダ22で押し当てられ、
その状態でエアシリンダ22がエアロックされて、半導
体デバイス26の上下位置が固定される。研磨工程にお
いて、ダミーリング14はほとんど研磨されず、半導体
デバイス26のみが研磨される。よって、研磨の進行と
共に、最初はポリシャ4に接触していた半導体デバイス
26は、徐々に非接触状態へと移行していく。非接触状
態の研磨においては、接触状態の研磨において発生した
半導体デバイス26の最表層部の乱れがエッチングによ
り取り除かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス
(ウェハ)を研磨する装置および半導体デバイスの研磨
方法に関し、特に、CMP(Chemical Mechanical Poli
shing)とよばれる研磨技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】次世代の半導体デバイスは、高集積化、
高速処理化を目的として、より一層の多層配線化の方向
に進んでいる。多層配線化に伴って、半導体デバイス表
面の凹凸が大きくなる傾向にある。一方、超微細加工技
術の発展に伴い、光リソグラフィには短波長の光源が用
いられるようになってきており、これに伴い光学系の焦
点深度は、ますます浅くなる傾向にある。焦点深度が浅
くなると、加工対象物表面での凹凸が問題となる。よっ
て、多層配線を有する半導体デバイスにあっては、光リ
ソグラフィによる処理を行う前に、その表面を研磨し、
凹凸を除去しておくことが必須事項となっている。
【0003】表面の凹凸除去のための研磨の方法とし
て、CMP(Chemical Mechanical Polishing)技術が
注目されている。CMPは、研磨対象に合わせた砥粒と
アルカリや酸の化学液を混合した研磨剤を用いて、この
研磨剤を研磨対象である半導体デバイスとポリシャの間
に供給し、半導体デバイスとポリシャをこすり合せて、
機械的かつ化学的に研磨を行うものであり、短時間に凹
凸を低減することができる。研磨対象となる材料は、層
間絶縁膜では純シリカ系のガラス膜、メタル配線ではア
ルミニウム、銅、タングステン等である。
【0004】CMP用の装置としては、例えば図3に示
すようなものが知られている。図3において、31は装
置のベース、32は回転テーブル、33はポリシャのベ
ース、34はポリシャ、35は回転テーブル用モータ、
36は揺動用モータ、37は研磨ヘッド、38は半導体
デバイス回転用モータ、39は研磨ホルダ、40はリテ
ーナリング、41はバックリング、42は半導体デバイ
ス、43は研磨液槽である。
【0005】装置のベース31上には回転テーブル32
が回転自在に設けられ、回転テーブル32にはポリシャ
のベース33を介してポリシャ34が設けられている。
回転テーブル32は、回転テーブル用モータ35により
回転される。一方、装置のベース31上には、揺動用モ
ータ36が設けられ、その回動により研磨ヘッド37が
揺動するようになっている。研磨ヘッド37の先端には
半導体デバイス回転用モータ38が取り付けられ、その
回転により研磨ホルダ39が回転するようになってい
る。研磨ホルダに39は、リテーナリング40とバック
リング41が取り付けられている。
【0006】研磨に際しては、リテーナリング40中に
半導体デバイス42を入れ、上からバックリング41を
介して圧力をかけてポリシャ34に押しつける。この状
態で、ポリシャ34と半導体デバイス42、リテーナリ
ング40を回転させ、半導体デバイス42、リテーナリ
ング40を揺動させながら、研磨液をポリシャ34の中
心部に供給し、ポリシャ34と半導体デバイス42の間
に流れ込ませて研磨を行う。ポリシャ34上から流れ落
ちた研磨液は、研磨液槽43中に溜められる。リテーナ
リング40は、半導体デバイス42の縁上がりや縁下が
りを抑制するために用いられるものである。
【0007】研磨液槽43とポリシャのベース33に
は、ステンレスが用いられ、リテーナリング40にはア
ルミナセラミックスが用いられる。
【0008】図3に示す装置において、例えば純シリカ
系のガラス膜を研磨する場合、砥粒酸化シリコンとアル
カリ溶液(例えばKOH)を混合したPH10前後の研
磨液が一般的に用いられる。この研磨液を、ポリシャ3
4の中心部に50〜500ml/min供給し、ポリシャ34に
半導体デバイス42とリテーナリング40を高圧(200
g/cm2以上)で押し当て、両者を同一方向に回転さ
せ、かつ半導体デバイス42、リテーナリング40に揺
動運動を与えて研磨を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すような装置には以下のような問題点がある。第1の
問題点は、研磨液には酸やアルカリの多種類のものが用
いられるため、特に研磨液に直接触れるポリシャのベー
ス33や研磨液槽43が、全ての研磨液に対して耐える
ことができずに劣化してしまうことである。
【0010】第2の問題点は、リテーナリング40によ
り半導体デバイス42の外周部の形状の劣化を抑制して
いるものの、半導体デバイス42を高圧でポリシャ34
に押し当てるため、ポリシャが弾性変形し、それによっ
て半導体デバイス42の外周部3mm前後の形状が劣化し
てしまうことである。
【0011】第3の問題点は、半導体デバイス42を高
圧でポリシャ34に押し当てることに伴い、加工表面層
に生地とは違う加工変質層(砥粒による微少傷を有する
部分)が発生してしまうことである。
【0012】本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたもので、半導体デバイスの形状劣化や加工変
質層の発生のない半導体デバイス研磨装置及び半導体デ
バイス研磨方法を提供することを課題とし、更にこれに
加えてポリシャのベースや研磨液槽が劣化しない半導体
デバイス研磨装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、回転するポリシャの上に半導体デバイ
スを回転かつ揺動させながら押し付け、ポリシャと半導
体デバイスの間に研磨液を供給しながら半導体デバイス
の研磨を行う半導体デバイス用研磨装置であって、半導
体デバイスの外周を囲むダミーリングが設けられている
と共に、半導体デバイスの上下方向位置を調整する機構
が設けられており、前記ダミーリングは、半導体デバイ
スよりも研磨されにくい材料で形成されていることを特
徴とする半導体デバイス用研磨装置(請求項1)であ
る。
【0014】この装置を用いて研磨を行う場合は、初め
にダミーリング下面位置と半導体デバイス表面位置を同
一にしてポリシャに押し付けて研磨を開始する。ダミー
リングの摩耗は半導体デバイスの摩耗に対して遅いの
で、半導体デバイスの方が先に摩耗する。一方、半導体
デバイスの上下方向位置を調整する機構によって、半導
体デバイスの位置は一定に保たれる。従って、研磨が進
むにつれて、半導体デバイス表面とポリシャ表面に隙間
ができてくる。よって、半導体デバイスは、研磨当初は
主としてポリシャとの接触および研磨液との機械的接触
によって研磨され、研磨が進むにつれて主として研磨液
による化学的研磨によって研磨される。即ち、研磨が進
むつれて半導体デバイスにかかる押し付け力は小さなも
のとなる。よって、ポリシャの変形がなくなり、半導体
デバイスは外周まで均一に研磨される。また、半導体デ
バイスの加工変質部は、化学的研磨により除去されるの
で、加工変質部の無い半導体デバイスが得られる。
【0015】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段であって、ダミーリングがCVD(Chem
ical Vapor Deposit)によって形成されたSiCからな
ることを特徴とするもの(請求項2)である。
【0016】CVDによって形成されたSiCは、組織
的に緻密であり、使用される全ての研磨液に対して耐食
性が優れるばかりでなく、耐摩耗性も良好である。よっ
て、ダミーリングの材料として非常に好適である。
【0017】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第1または第2の手段であって、ポリシャを囲むよ
うに研磨液槽が設けられ、当該研磨液槽はフッ素樹脂で
形成されていることを特徴とするもの(請求項3)であ
る。
【0018】フッ素樹脂は、使用される全ての研磨液に
対して耐食性が優れているので、研磨液槽の材料として
非常に好適である。
【0019】前記課題を解決するための第4の手段は、
前記第1から第3の手段のうちのいずれかであって、ポ
リシャを支えるベースを有し、当該ベースがCVD(Ch
emical Vapor Deposit)によって形成されたSiCから
なることを特徴とするもの(請求項4)である。
【0020】CVDによって形成されたSiCは、組織
的に緻密であり、使用される全ての研磨液に対して耐食
性が優れているので、ポリシャを支えるベースの材料と
して非常に好適である。
【0021】前記課題を解決するための第5の手段は、
前記第1の手段から第4の手段のうちいずれかを使用す
る半導体デバイスの研磨方法であって、研磨開始時に半
導体デバイスの表面とダミーリング端面をポリシャに対
して同一面に合わせ、研磨が進行しても半導体デバイス
の位置を変化させない状態で研磨を行うことを特徴とす
る半導体デバイスの研磨方法(請求項5)である。
【0022】この方法によれば、ダミーリングの摩耗は
半導体デバイスの摩耗に対して遅いので、半導体デバイ
スの方が先に摩耗する。一方、半導体デバイスの位置は
一定に保たれる。従って、研磨が進むにつれて、半導体
デバイス表面とポリシャ表面に隙間ができてくる。よっ
て、半導体デバイスは、研磨当初は主としてポリシャと
の接触および研磨液との機械的接触によって研磨され、
研磨が進むにつれて主として研磨液による化学的研磨に
よって研磨される。即ち、研磨が進むにつれて半導体デ
バイスにかかる押し付け力は小さなものとなる。よっ
て、ポリシャの変形がなくなり、半導体デバイスは外周
まで均一に研磨される。また、半導体デバイスの加工変
質部は、化学的研磨により除去されるので、加工変質部
の無い半導体デバイスが得られる。
【0023】前記課題を解決するための第6の手段は、
前記第1の手段から第4の手段のうちいずれかを使用す
る半導体デバイスの研磨方法であって、半導体デバイス
をポリシャに接触させた状態での研磨と、半導体デバイ
スをポリシャに接触させない状態での研磨を交互に繰り
返し行い、最後には半導体デバイスをポリシャに接触さ
せない状態での研磨を行うことを特徴とする半導体デバ
イスの研磨方法(請求項6)である。
【0024】半導体デバイスの上下方向位置を調整する
機構によって、半導体デバイスの位置を上下させ、半導
体デバイスをポリシャに接触させた状態での研磨と、半
導体デバイスをポリシャに接触させない状態での研磨を
交互に繰り返し行う。これにより、激しい凹凸がある場
合でも平坦に研磨することができ、最終的には非接触状
態での研磨を行うため、加工変質層がなく外周まで均一
に研磨された半導体デバイスが得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態の一例
である装置の概要を示す図であり、図2はその要部であ
る研磨ヘッドの概要を示す図である。
【0026】これらの図において、1は装置のベース、
2は回転テーブル、3はポリシャのベース、4はポリシ
ャ、5は回転テーブル用モータ、6は支持台、7はスラ
イド軸、8はボールネジ、9はボールネジ用モータ、1
0は揺動テーブル、11は粗動Zテーブル、12は研磨
ヘッド、13はダミーリング支持台、14はダミーリン
グ、15a、15bは研磨液槽、16はOリング、17
は第1のハウジング、18は半導体デバイス回転用モー
タ、19a、19bは第2のハウジング、20はエアシ
リンダ支持台、21はベアリング、22はエアシリン
ダ、23は半導体デバイス支持バー、24は微動Zテー
ブル、25はバックリング、26は半導体デバイスであ
る。
【0027】装置のベース1上には、回転テーブル2が
回転自在に設けられている。回転テーブル2にはポリシ
ャのベース3が取り付けられ、その上にポリシャ4が設
けられている。ポリシャのベース3は、CVDによって
製造されたSiCから成り立っている。回転テーブル2
は回転テーブル用モータ5によって回転される。装置の
ベース1上には支持台6を介してスライド軸7、ボール
ネジ8、ボールネジ用モータ9が設けられている。スラ
イド軸7には揺動テーブル10が摺動可能に摺接してお
り、ボールネジ用モータ9の回転によりボールネジ8が
回転されるのに伴って、図における左右方向に揺動す
る。
【0028】揺動テーブル10には粗動Zテーブル11
が取り付けられており、粗動Zテーブル11には研磨ヘ
ッド12が取り付けられている。研磨ヘッド12には、
ダミーリング支持台13、ダミーリング14等が取り付
けられている。粗動Zテーブル11はエアシリンダを内
蔵しており、研磨ヘッド12を上下させ、研磨ヘッド1
2に取り付けられているダミーリング14をポリシャ4
に押し付けるものである。装置のベース1上には、フッ
素樹脂製の研磨液槽15a、15bが設置されている。
研磨液槽15bは、フッ素樹脂製のOリング16を介し
てポリシャのベース3に固定されている。
【0029】図2を用いて研磨ヘッド12の詳細部を説
明する。第1のハウジング17には、半導体デバイス回
転用モータ18が取り付けられ、その回転軸に、第2の
ハウジング19a、19b及びエアシリンダ支持台20
が一体に取り付けられている。これら、第2のハウジン
グ19a、19b及びエアシリンダ支持台20は、第1
のハウジングにベアリング21を介して支えられてお
り、半導体デバイス回転用モータ18によって回転され
る。
【0030】エアシリンダ支持台20には、エアシリン
ダ22が取り付けられており、そのロッドに半導体デバ
イス支持バー23が固定されている。半導体デバイス支
持バー23は微動Zテーブル24を介して第2のハウジ
ング19bに支えられており、エアシリンダ22によっ
て上下方向に駆動される。その際、微動Zテーブル24
が摺動部となる。半導体デバイス支持バー23には、バ
ックリング25が支持され、バックリング25中に半導
体デバイス26を入れて支持する。
【0031】第2のハウジング19bには、ダミーリン
グ支持台13が固定され、ダミーリング支持台13に、
CVDによって製造されたSiC製のダミーリングが貼
付されている。
【0032】この研磨装置を用いて純シリカ系のガラス
膜がついた半導体デバイスを酸性フッ化アンモン研磨液
で研磨する例を以下に示す。
【0033】ダミーリング14は、粗動Zテーブル11
のエアシリンダによりポリシャ4に100g/cm2以下の圧
力で押し当てられる。半導体デバイス26は、研磨開始
前に同一のポリシャ面上に位置するように、エアシリン
ダ22で押し当てられ、その状態でエアシリンダ22へ
の空気バルブを全て閉とすることにより、エアシリンダ
22がエアロックされて、半導体デバイス26の上下位
置が固定される。即ち、半導体デバイス26とダミーリ
ング14の相対位置が固定される。
【0034】この状態で、酸性フッ化アンモン研磨液
を、ポリシャ4の中央近傍に50ml/min以下の割合で
供給し、回転テーブル用モータ5と半導体デバイス回転
用モータ18により、ポリシャ4と半導体デバイス2
6、ダミーリング14に同一方向の回転を与え、かつボ
ールネジ用モータ9の回転によって研磨ヘッド12を揺
動させることにより、半導体デバイス26、ダミーリン
グ14を揺動させる。
【0035】半導体デバイス26は、半導体デバイス2
6とポリシャ4間の摩擦作用と、酸性フッ化アンモンの
化学的な溶解作用との組み合わせにより研磨される。即
ち、半導体デバイス26の凹凸部のうち、凸部はポリシ
ャ4から摩擦作用を受けて表層が乱され、この乱された
表層部分が酸性フッ化アンモンにより化学的に溶解され
る。これにより、半導体デバイス26表面の平坦化が進
む。純シリカ系のガラス膜(SiO2)は、酸性フッ化
アンモン中のフッ酸(HF)と次の化学反応を起こして
溶解し、これにより表面が平坦化される。 SiO2+6HF→H2SiF6+2H2
【0036】研磨工程において、ダミーリング14はC
VDで製造されたSiCから成り立っているので、耐摩
耗性があり、かつ、ほとんど化学的に溶解しない。従っ
て、ダミーリング14はほとんど研磨されず、半導体デ
バイス26のみが研磨されることになる。エアシリンダ
22がエアロックされ、半導体デバイス26の位置は固
定しているので(ダミーリング14の位置に対して相対
的に固定されているので)、研磨の進行と共に、最初は
ポリシャ4に接触していた半導体デバイス26は、徐々
に非接触状態へと移行していく。接触状態における研磨
で、半導体デバイス26の凹凸部のうち凸部が選択的に
除去され、非接触状態の研磨においては、接触状態の研
磨において発生した半導体デバイス26の最表層部の乱
れがエッチングにより取り除かれる。
【0037】半導体デバイス26の表面の凹凸が激しい
場合には、エアシリンダ22への空気の供給を制御する
ことにより、半導体デバイス26とポリシャ4の関係
を、接触から非接触、さらに接触、非接触と変え、これ
を繰り返すことにより激しい凹凸でも平坦にすることが
できる。
【0038】本実施の形態においては、ポリシャのベー
ス3がCVDによって製造されたSiCから成り立って
いるので、研磨液によって溶解されることがなく、耐久
性がある。また、研磨液槽15a、15bはフッ素樹脂
によって形成されているので、同じく研磨液によって溶
解されることがなく、耐久性がある。
【0039】以上説明した実施の形態においては、半導
体デバイスの上下方向位置を調整する機構としてエアロ
ック付きのエアシリンダを用いたが、このエアシリンダ
のロッドの位置を検出する位置センサを取りつけ、この
位置が目標値となるように制御するサーボ機構を設けれ
ば、さらに精密に半導体デバイスの上下方向位置を調整
することができる。その他、エアロックの代わりにメカ
ニカルロック機構を付属させてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る発明においては、回転するポリシャの上に半
導体デバイスを回転かつ揺動させながら押し付け、ポリ
シャと半導体デバイスの間に研磨液を供給しながら半導
体デバイスの研磨を行う半導体デバイス用研磨装置にお
いて、半導体デバイスの外周を囲むダミーリングが設け
られていると共に、半導体デバイスの上下方向位置を調
整する機構が設けられており、前記ダミーリングは、半
導体デバイスよりも摩耗しにくい材料で形成されている
ので、半導体デバイスは外周まで均一に研磨され、か
つ、加工変質部の無い半導体デバイスが得られる。
【0041】請求項2に係る発明においては、これに加
え、ダミーリングがCVDによって形成されたSiCか
らなるので、全ての研磨液に対して耐食性が優れるばか
りでなく、耐摩耗性も良好なダミーリングを有する装置
を得ることができる。
【0042】請求項3に係る発明においては、これらに
加え、研磨液槽がフッ素樹脂で形成されているので、全
ての研磨液に対して耐食性の良好な研磨液槽を有する装
置を得ることができる。
【0043】請求項4に係る発明においては、これらに
加え、ポリシャを支えるベースがCVDによって形成さ
れたSiCからなるので、全ての研磨液に対して耐食性
の良好なポリシャを支えるベースを有する装置を得るこ
とができる。
【0044】請求項5に係る発明においては、研磨開始
時に半導体デバイスの表面とダミーリング端面をポリシ
ャに対して同一面に合わせ、研磨が進行しても半導体デ
バイスの位置を変化させない状態で研磨を行うので、半
導体デバイスは外周まで均一に研磨され、かつ、加工変
質部の無い半導体デバイスが得られる。
【0045】請求項6に係る発明においては、半導体デ
バイスをポリシャに接触させた状態での研磨と、半導体
デバイスをポリシャに接触させない状態での研磨を交互
に繰り返し行い、最後には半導体デバイスをポリシャに
接触させない状態での研磨を行うので、激しい凹凸があ
る場合でも平坦に研磨することができ、加工変質層がな
く外周まで均一に研磨された半導体デバイスが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
【図2】図1に示す装置の要部を示す図である。
【図3】従来のCMPに使用する装置の例を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 装置のベース 2 回転テーブル 3 ポリシャのベース 4 ポリシャ 5 回転テーブル用モータ 6 支持台 7 スライド軸 8 ボールネジ 9 ボールネジ用モータ 10 揺動テーブル 11 粗動Zテーブル 12 研磨ヘッド 13 ダミーリング支持台 14 ダミーリング 15a、15b 研磨液槽 16 Oリング 17 第1のハウジング 18 半導体デバイス回転用モータ 19a、19b 第2のハウジング 20 エアシリンダ支持台 21 ベアリング 22 エアシリンダ 23 半導体デバイス支持バー 24 微動Zテーブル 25 バックリング 26 半導体デバイス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するポリシャの上に半導体デバイス
    を回転かつ揺動させながら押し付け、ポリシャと半導体
    デバイスの間に研磨液を供給しながら半導体デバイスの
    研磨を行う半導体デバイス用研磨装置において、半導体
    デバイスの外周を囲むダミーリングが設けられていると
    共に、半導体デバイスの上下方向位置を調整する機構が
    設けられており、前記ダミーリングは、半導体デバイス
    よりも研磨されにくい材料で形成されていることを特徴
    とする半導体デバイス用研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記ダミーリングがCVD(Chemical V
    apor Deposit)によって形成されたSiCからなること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体デバイス用研磨装
    置。
  3. 【請求項3】 ポリシャを囲むように研磨液槽が設けら
    れ、当該研磨液槽はフッ素樹脂で形成されていることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体デバイ
    ス用研磨装置。
  4. 【請求項4】 ポリシャを支えるベースを有し、当該ベ
    ースがCVD(Chemical Vapor Deposit)によって形成
    されたSiCからなることを特徴とする請求項1から請
    求項3のうちいずれか1項に記載の半導体デバイス用研
    磨装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちいずれか1
    項に記載する半導体デバイス用研磨装置を用いた半導体
    デバイスの研磨方法であって、研磨開始時に半導体デバ
    イスの表面とダミーリング端面をポリシャに対して同一
    面に合わせ、研磨が進行しても半導体デバイスの位置を
    変化させない状態で研磨を行うことを特徴とする半導体
    デバイスの研磨方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4のうちいずれか1
    項に記載する半導体デバイス用研磨装置を用いた半導体
    デバイスの研磨方法であって、半導体デバイスをポリシ
    ャに接触させた状態での研磨と、半導体デバイスをポリ
    シャに接触させない状態での研磨を交互に繰り返し行
    い、最後には半導体デバイスをポリシャに接触させない
    状態での研磨を行うことを特徴とする半導体デバイスの
    研磨方法。
JP29315597A 1997-10-13 1997-10-13 半導体デバイス用研磨装置及び半導体デバイスの研磨方法 Pending JPH11121410A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6054362A (en) * 1998-05-26 2000-04-25 United Microelectronics Corp. Method of patterning dummy layer
WO2002067307A1 (fr) * 2001-02-20 2002-08-29 Kabushiki Kaisha Ishiihyoki Appareil et procede de polissage de surface

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