JPH11121407A - 半導体装置用基板及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置用基板及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH11121407A JPH11121407A JP32399297A JP32399297A JPH11121407A JP H11121407 A JPH11121407 A JP H11121407A JP 32399297 A JP32399297 A JP 32399297A JP 32399297 A JP32399297 A JP 32399297A JP H11121407 A JPH11121407 A JP H11121407A
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- Japan
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- single crystal
- silicon single
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- semiconductor device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温熱処理後においてもその処理を行ってい
ないCZ(MLポリッシュド)ウェーハと同等のヘイズ
・レベルを達成し得、かつカラー・ヘイズを生じない半
導体装置用基板を提供する。 【解決手段】 (100)面に近似した主フラット面を
有するシリコン単結晶ウェーハであって、主フラット面
が<01−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜
0.08°、<0−1−1>方向又は<011>方向に
0.02〜0.06°の角度で傾斜されている。
ないCZ(MLポリッシュド)ウェーハと同等のヘイズ
・レベルを達成し得、かつカラー・ヘイズを生じない半
導体装置用基板を提供する。 【解決手段】 (100)面に近似した主フラット面を
有するシリコン単結晶ウェーハであって、主フラット面
が<01−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜
0.08°、<0−1−1>方向又は<011>方向に
0.02〜0.06°の角度で傾斜されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン単結晶ウ
ェーハからなる高集積の半導体装置用基板及びその製造
方法に関する。
ェーハからなる高集積の半導体装置用基板及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体装置用基板は、
(100)面を主フラット面とするシリコン単結晶ウェ
ーハであり、<01−1>方向又は<0−1−1>方向
に±1〜2°の角度で傾斜していることが許容されてお
り、又、表面改質(酸素不純物を外方拡散して無欠陥と
する)ため、水素ガス等の還元性ガス雰囲気又はアルゴ
ンガス等の不活性ガス雰囲気下での1000℃以上の高
温熱処理が施されている。上記半導体装置用基板は、シ
リコン単結晶を<100>方向に±1〜2°の角度のず
れを許容してチョクラルスキー(CZ)法によって引き
上げて育成し、育成されたシリコン単結晶インゴットを
引上軸に垂直にスライスして製造され、又、スライスさ
れたシリコン単結晶ウェーハを還元性ガスや不活性ガス
雰囲気において1000℃以上の温度で熱処理して製造
されるものである。
(100)面を主フラット面とするシリコン単結晶ウェ
ーハであり、<01−1>方向又は<0−1−1>方向
に±1〜2°の角度で傾斜していることが許容されてお
り、又、表面改質(酸素不純物を外方拡散して無欠陥と
する)ため、水素ガス等の還元性ガス雰囲気又はアルゴ
ンガス等の不活性ガス雰囲気下での1000℃以上の高
温熱処理が施されている。上記半導体装置用基板は、シ
リコン単結晶を<100>方向に±1〜2°の角度のず
れを許容してチョクラルスキー(CZ)法によって引き
上げて育成し、育成されたシリコン単結晶インゴットを
引上軸に垂直にスライスして製造され、又、スライスさ
れたシリコン単結晶ウェーハを還元性ガスや不活性ガス
雰囲気において1000℃以上の温度で熱処理して製造
されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体製造用基板では、表面改質のための前記高温熱処
理を行うことにより、その表面の原子配列が変化するの
で、シリコン単結晶ウェーハ表面のマイクロラフネスが
高温熱処理を行わないCZ(MLポリッシュド)ウェー
ハと比較して良化するものの、ヘイズ・レベルが悪化し
てしまう不具合がある。ここで、ヘイズとは、斜光下目
視評価あるいはレーザー式ウェーハ表面検査装置による
評価において、入射光に対する散乱光の割合を意味し、
この値が上記熱処理ウェーハでは非熱処理のミラーCZ
ウェーハより高くなる。このヘイズ・レベルは、上述し
たようにシリコン単結晶ウェーハ表面における原子の再
配列に起因するものであり、当然、その結晶方向と密接
に関係する。そして、特に、<100>方向に誤差なく
スライスされたシリコン単結晶ウェーハに対して前記高
温熱処理を施すと、その表面において原子の格子(原子
間距離)に依存した再配列が生じ、一定周期のテラス・
ステップ構造を有することとなり、その結果、カラー・
ヘイズが生じ、ひいては外観不良となる不具合がある。
そこで、本発明は、高温熱処理後においても高温熱処理
を行っていないCZ(MLポリッシュド)ウェーハと同
等のヘイズ・レベルを達成し得、かつカラー・ヘイズを
生じない半導体装置用基板及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
半導体製造用基板では、表面改質のための前記高温熱処
理を行うことにより、その表面の原子配列が変化するの
で、シリコン単結晶ウェーハ表面のマイクロラフネスが
高温熱処理を行わないCZ(MLポリッシュド)ウェー
ハと比較して良化するものの、ヘイズ・レベルが悪化し
てしまう不具合がある。ここで、ヘイズとは、斜光下目
視評価あるいはレーザー式ウェーハ表面検査装置による
評価において、入射光に対する散乱光の割合を意味し、
この値が上記熱処理ウェーハでは非熱処理のミラーCZ
ウェーハより高くなる。このヘイズ・レベルは、上述し
たようにシリコン単結晶ウェーハ表面における原子の再
配列に起因するものであり、当然、その結晶方向と密接
に関係する。そして、特に、<100>方向に誤差なく
スライスされたシリコン単結晶ウェーハに対して前記高
温熱処理を施すと、その表面において原子の格子(原子
間距離)に依存した再配列が生じ、一定周期のテラス・
ステップ構造を有することとなり、その結果、カラー・
ヘイズが生じ、ひいては外観不良となる不具合がある。
そこで、本発明は、高温熱処理後においても高温熱処理
を行っていないCZ(MLポリッシュド)ウェーハと同
等のヘイズ・レベルを達成し得、かつカラー・ヘイズを
生じない半導体装置用基板及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の半導体装置用基板は、(100)面
に近似した主フラット面を有するシリコン単結晶ウェー
ハであって、主フラット面が<01−1>方向又は<0
−11>方向に0.05〜0.08°、<0−1−1>
方向又は<011>方向に0.02〜0.06°の角度
で傾斜されていることを特徴とする。又、第2の半導体
装置用基板は、(100)面に近似した主フラット面を
有するシリコン単結晶ウェーハであって、主フラット面
が<01−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜
0.08°、<0−1−1>方向又は<011>方向に
0.02〜0.06°の角度で傾斜されていると共に、
還元性ガス、不活性ガス又はこれらの混合ガス雰囲気に
おける1000℃以上の高温熱処理後のヘイズ・レベル
が0.5ppm以下であり、かつカラー・ヘイズを有さ
ないことを特徴とする。一方、第1の半導体装置用基板
の製造方法は、シリコン単結晶を<100>方向に引き
上げて育成し、育成されたシリコン単結晶インゴットを
<01−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜
0.08°、<0−1−1>方向又は<011>方向に
0.02〜0.06°の角度で傾斜させてスライスする
ことを特徴とする。第2の半導体装置用基板の製造方法
は、シリコン単結晶を<01−1>方向又は<0−11
>方向に0.05〜0.08°、<0−1−1>方向又
は<011>方向に0.02〜0.06°の角度で傾斜
させてほぼ<100>方向に引き上げて育成し、育成さ
れたシリコン単結晶インゴットを引上軸に垂直にスライ
スすることを特徴とする。第3の半導体装置用基板の製
造方法は、シリコン単結晶を<100>方向に引き上げ
て育成し、育成されたシリコン単結晶インゴットを<0
1−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜0.0
8°、<0−1−1>方向又は<011>方向に0.0
2〜0.06°の角度で傾斜させてスライスし、しかる
後に還元性ガス、不活性ガス又はそれらの混合ガス雰囲
気において1000℃以上の温度で熱処理することを特
徴とする。又、第4の半導体装置用基板の製造方法は、
シリコン単結晶を<01−1>方向又は<0−11>方
向に0.05〜0.08°、<0−1−1>方向又は<
011>方向に0.02〜0.06°の角度で傾斜させ
てほぼ<100>方向に引き上げて育成し、育成された
シリコン単結晶インゴットを引上軸に垂直にスライス
し、しかる後に還元性ガス、不活性ガス又はそれらの混
合ガス雰囲気において1000℃以上の温度で熱処理す
ることを特徴とする。
め、本発明の第1の半導体装置用基板は、(100)面
に近似した主フラット面を有するシリコン単結晶ウェー
ハであって、主フラット面が<01−1>方向又は<0
−11>方向に0.05〜0.08°、<0−1−1>
方向又は<011>方向に0.02〜0.06°の角度
で傾斜されていることを特徴とする。又、第2の半導体
装置用基板は、(100)面に近似した主フラット面を
有するシリコン単結晶ウェーハであって、主フラット面
が<01−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜
0.08°、<0−1−1>方向又は<011>方向に
0.02〜0.06°の角度で傾斜されていると共に、
還元性ガス、不活性ガス又はこれらの混合ガス雰囲気に
おける1000℃以上の高温熱処理後のヘイズ・レベル
が0.5ppm以下であり、かつカラー・ヘイズを有さ
ないことを特徴とする。一方、第1の半導体装置用基板
の製造方法は、シリコン単結晶を<100>方向に引き
上げて育成し、育成されたシリコン単結晶インゴットを
<01−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜
0.08°、<0−1−1>方向又は<011>方向に
0.02〜0.06°の角度で傾斜させてスライスする
ことを特徴とする。第2の半導体装置用基板の製造方法
は、シリコン単結晶を<01−1>方向又は<0−11
>方向に0.05〜0.08°、<0−1−1>方向又
は<011>方向に0.02〜0.06°の角度で傾斜
させてほぼ<100>方向に引き上げて育成し、育成さ
れたシリコン単結晶インゴットを引上軸に垂直にスライ
スすることを特徴とする。第3の半導体装置用基板の製
造方法は、シリコン単結晶を<100>方向に引き上げ
て育成し、育成されたシリコン単結晶インゴットを<0
1−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜0.0
8°、<0−1−1>方向又は<011>方向に0.0
2〜0.06°の角度で傾斜させてスライスし、しかる
後に還元性ガス、不活性ガス又はそれらの混合ガス雰囲
気において1000℃以上の温度で熱処理することを特
徴とする。又、第4の半導体装置用基板の製造方法は、
シリコン単結晶を<01−1>方向又は<0−11>方
向に0.05〜0.08°、<0−1−1>方向又は<
011>方向に0.02〜0.06°の角度で傾斜させ
てほぼ<100>方向に引き上げて育成し、育成された
シリコン単結晶インゴットを引上軸に垂直にスライス
し、しかる後に還元性ガス、不活性ガス又はそれらの混
合ガス雰囲気において1000℃以上の温度で熱処理す
ることを特徴とする。
【0005】主フラット面の<01−1>方向又は<0
−11>方向への傾斜角度が0.05°未満、<0−1
−1>方向又は<011>方向への傾斜角度が0.02
°未満であると、カラー・ヘイズが発生する一方、<0
1−1>方向又は<0−11>方向への傾斜角度が0.
08°を超え、<0−1−1>方向又は<011>方向
への傾斜角度が0.06°を超えると、高温熱処理後の
ヘイズ・レベルが高温熱処理を行わない非熱処理のミラ
ーCZウェーハより格段に高くなり、外観不良となる。
高温熱処理時の温度が1000℃未満であると、シリコ
ン単結晶ウェーハの表面改質が行われない。又、高温熱
処理時間は、1〜360分が好ましい。又、ヘイズ・レ
ベルが5ppmを超えると、外観不良となる。好ましい
ヘイズ・レベルは、0.3ppm以下である。
−11>方向への傾斜角度が0.05°未満、<0−1
−1>方向又は<011>方向への傾斜角度が0.02
°未満であると、カラー・ヘイズが発生する一方、<0
1−1>方向又は<0−11>方向への傾斜角度が0.
08°を超え、<0−1−1>方向又は<011>方向
への傾斜角度が0.06°を超えると、高温熱処理後の
ヘイズ・レベルが高温熱処理を行わない非熱処理のミラ
ーCZウェーハより格段に高くなり、外観不良となる。
高温熱処理時の温度が1000℃未満であると、シリコ
ン単結晶ウェーハの表面改質が行われない。又、高温熱
処理時間は、1〜360分が好ましい。又、ヘイズ・レ
ベルが5ppmを超えると、外観不良となる。好ましい
ヘイズ・レベルは、0.3ppm以下である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的な実施例を参照して説明する。 実施例1 先ず、CZ法によりシリコン単結晶を<100>方向に
引き上げて育成し、育成されたシリコン単結晶インゴッ
トを、表1,表2に示すように、<01−1>方向にO
FF角度X、<0−1−1>方向にOFF角度Yでスラ
イスし、主フラット面が(100)面に近似した各種の
シリコン単結晶ウェーハを得た。次に、各シリコン単結
晶ウェーハに水素ガス雰囲気において1200℃の温度
で1時間かけて熱処理(水素アニール)を施し、水素ア
ニール前後でのシリコン単結晶ウェーハ表面のヘイズ・
レベルをレーザー式表面検査装置によって測定したとこ
ろ、表1,表2に示すようになった。
て具体的な実施例を参照して説明する。 実施例1 先ず、CZ法によりシリコン単結晶を<100>方向に
引き上げて育成し、育成されたシリコン単結晶インゴッ
トを、表1,表2に示すように、<01−1>方向にO
FF角度X、<0−1−1>方向にOFF角度Yでスラ
イスし、主フラット面が(100)面に近似した各種の
シリコン単結晶ウェーハを得た。次に、各シリコン単結
晶ウェーハに水素ガス雰囲気において1200℃の温度
で1時間かけて熱処理(水素アニール)を施し、水素ア
ニール前後でのシリコン単結晶ウェーハ表面のヘイズ・
レベルをレーザー式表面検査装置によって測定したとこ
ろ、表1,表2に示すようになった。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】表1,表2から、No.1〜11のよう
に、主フラット面が<01−1>方向又は<0−11>
方向に0.05〜0.08°、<0−1−1>方向又は
<011>方向に0.02〜0.06°のOFF角度で
傾斜されていることにより、すなわち、主フラット面の
傾斜角度を図1に示す矩形状の4つの枠内に収めること
により、水素アニールの前後でヘイズ・レベルの変化が
ほとんどなく、かつ斜光下目視によるカラー・ヘイズも
確認されず、良好な表面状態を得られることがわかる。
これに対し、No.27〜49のように、主フラット面
が<01−1>方向又は<0−11>方向に0.08°
を超え、<0−1−1>方向又は<011>方向に0.
06°を超えたOFF角度で傾斜されていることによ
り、通常の水素アニール後のヘイズ・レベルと同等であ
り、水素アニール前のCZウェーハのレベルより悪化し
ていることがわかる。更に、No.12〜26のよう
に、主フラット面が<01−1>方向又は<0−11>
方向に0.05°未満、<0−1−1>方向又は<01
1>方向に0.02°未満のOFF角度で傾斜されてい
ることにより、水素アニール後のレーザー式表面検査装
置による測定では、No.1〜11と同等のヘイズ・レ
ベルであるものの、斜光下目視によりカラー・ヘイズが
確認されていることがわかる。
に、主フラット面が<01−1>方向又は<0−11>
方向に0.05〜0.08°、<0−1−1>方向又は
<011>方向に0.02〜0.06°のOFF角度で
傾斜されていることにより、すなわち、主フラット面の
傾斜角度を図1に示す矩形状の4つの枠内に収めること
により、水素アニールの前後でヘイズ・レベルの変化が
ほとんどなく、かつ斜光下目視によるカラー・ヘイズも
確認されず、良好な表面状態を得られることがわかる。
これに対し、No.27〜49のように、主フラット面
が<01−1>方向又は<0−11>方向に0.08°
を超え、<0−1−1>方向又は<011>方向に0.
06°を超えたOFF角度で傾斜されていることによ
り、通常の水素アニール後のヘイズ・レベルと同等であ
り、水素アニール前のCZウェーハのレベルより悪化し
ていることがわかる。更に、No.12〜26のよう
に、主フラット面が<01−1>方向又は<0−11>
方向に0.05°未満、<0−1−1>方向又は<01
1>方向に0.02°未満のOFF角度で傾斜されてい
ることにより、水素アニール後のレーザー式表面検査装
置による測定では、No.1〜11と同等のヘイズ・レ
ベルであるものの、斜光下目視によりカラー・ヘイズが
確認されていることがわかる。
【0010】実施例2 先ず、CZ法によりシリコン単結晶を、<01−1>方
向と<0−1−1>方向に、実施例1と同様に種々の角
度で傾斜させてほぼ<100>方向に引き上げて育成
し、育成されたシリコン単結晶インゴットを引上軸に垂
直にスライスし、主フラット面が(100)面に近似し
た各種のインゴット単結晶ウェーハを得た。次に、各シ
リコン単結晶ウェーハにアルゴンガス雰囲気において1
200℃の温度で1時間かけて熱処理(Arアニール)
を施し、Arアニール前後でのシリコン単結晶ウェーハ
表面をレーザー式表面検査装置によって測定し、かつ斜
光下目視評価したところ、実施例1と同結果となった。
向と<0−1−1>方向に、実施例1と同様に種々の角
度で傾斜させてほぼ<100>方向に引き上げて育成
し、育成されたシリコン単結晶インゴットを引上軸に垂
直にスライスし、主フラット面が(100)面に近似し
た各種のインゴット単結晶ウェーハを得た。次に、各シ
リコン単結晶ウェーハにアルゴンガス雰囲気において1
200℃の温度で1時間かけて熱処理(Arアニール)
を施し、Arアニール前後でのシリコン単結晶ウェーハ
表面をレーザー式表面検査装置によって測定し、かつ斜
光下目視評価したところ、実施例1と同結果となった。
【0011】なお、スライスされたシリコン単結晶ウェ
ーハの高温熱処理時の雰囲気は、水素ガス又はアルゴン
ガスに限らず、水素とアルゴンの混合ガスとしてもよ
い。
ーハの高温熱処理時の雰囲気は、水素ガス又はアルゴン
ガスに限らず、水素とアルゴンの混合ガスとしてもよ
い。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の半
導体装置用基板及びその第1、第2の製造方法によれ
ば、原子間距離に依存したテラス・ステップ構造を生じ
させることなく、かつウェーハ表面での原子の再配列も
結晶軸方向へ促進させないので、高温熱処理後のシリコ
ン単結晶ウェーハ(半導体装置用基板)のヘイズ・レベ
ルを高温熱処理を行っていないCZ(MLポリッシュ
ド)ウェーハと同等とすることができると共に、カラー
・ヘイズを生じないものとすることができる。又、第2
の半導体装置用基板及びその第3、第4の製造方法によ
れば、高温熱処理によって表面改質された半導体装置用
基板を、カラー・ヘイズを生ぜず、かつ高温熱処理を行
っていないCZ(MLポリッシュド)ウェーハと同等の
ヘイズ・レベルのものとすることができる。
導体装置用基板及びその第1、第2の製造方法によれ
ば、原子間距離に依存したテラス・ステップ構造を生じ
させることなく、かつウェーハ表面での原子の再配列も
結晶軸方向へ促進させないので、高温熱処理後のシリコ
ン単結晶ウェーハ(半導体装置用基板)のヘイズ・レベ
ルを高温熱処理を行っていないCZ(MLポリッシュ
ド)ウェーハと同等とすることができると共に、カラー
・ヘイズを生じないものとすることができる。又、第2
の半導体装置用基板及びその第3、第4の製造方法によ
れば、高温熱処理によって表面改質された半導体装置用
基板を、カラー・ヘイズを生ぜず、かつ高温熱処理を行
っていないCZ(MLポリッシュド)ウェーハと同等の
ヘイズ・レベルのものとすることができる。
【図1】本発明に係る半導体装置用基板の主フラット面
の傾斜角度範囲を示す説明図である。
の傾斜角度範囲を示す説明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 半導体装置用基板及び
その製造方法
その製造方法
Claims (6)
- 【請求項1】 (100)面に近似した主フラット面を
有するシリコン単結晶ウェーハであって、主フラット面
が<01−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜
0.08°、<0−1−1>方向又は<011>方向に
0.02〜0.06°の角度で傾斜されていることを特
徴とする半導体装置用基板。 - 【請求項2】 (100)面に近似した主フラット面を
有するシリコン単結晶ウェーハであって、主フラット面
が<01−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜
0.08°、<0−1−1>方向又は<011>方向に
0.02〜0.06°の角度で傾斜されていると共に、
還元性ガス、不活性ガス又はこれらの混合ガス雰囲気に
おける1000℃以上の高温熱処理後のヘイズ・レベル
が0.5ppm以下であり、かつカラー・ヘイズを有さ
ないことを特徴とする半導体装置用基板。 - 【請求項3】 シリコン単結晶を<100>方向に引き
上げて育成し、育成されたシリコン単結晶インゴットを
<01−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜
0.08°、<0−1−1>方向又は<011>方向に
0.02〜0.06°の角度で傾斜させてスライスする
ことを特徴とする半導体装置用基板の製造方法。 - 【請求項4】 シリコン単結晶を<01−1>方向又は
<0−11>方向に0.05〜0.08°、<0−1−
1>方向又は<011>方向に0.02〜0.06°の
角度で傾斜させてほぼ<100>方向に引き上げて育成
し、育成されたシリコン単結晶インゴットを引上軸に垂
直にスライスすることを特徴とする半導体装置用基板の
製造方法。 - 【請求項5】 シリコン単結晶を<100>方向に引き
上げて育成し、育成されたシリコン単結晶インゴットを
<01−1>方向又は<0−11>方向に0.05〜
0.08°、<0−1−1>方向又は<011>方向に
0.02〜0.06°の角度で傾斜させてスライスし、
しかる後に還元性ガス、不活性ガス又はそれらの混合ガ
ス雰囲気において1000℃以上の温度で熱処理するこ
とを特徴とする半導体装置用基板の製造方法。 - 【請求項6】 シリコン単結晶を<01−1>方向又は
<0−11>方向に0.05〜0.08°、<0−1−
1>方向又は<011>方向に0.02〜0.06°の
角度で傾斜させてほぼ<100>方向に引き上げて育成
し、育成されたシリコン単結晶インゴットを引上軸に垂
直にスライスし、しかる後に還元性ガス、不活性ガス又
はそれらの混合ガス雰囲気において1000℃以上の温
度で熱処理することを特徴とする半導体装置用基板の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32399297A JPH11121407A (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 半導体装置用基板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32399297A JPH11121407A (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 半導体装置用基板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11121407A true JPH11121407A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=18160924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32399297A Pending JPH11121407A (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 半導体装置用基板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11121407A (ja) |
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