JPH11121401A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH11121401A JPH11121401A JP28550897A JP28550897A JPH11121401A JP H11121401 A JPH11121401 A JP H11121401A JP 28550897 A JP28550897 A JP 28550897A JP 28550897 A JP28550897 A JP 28550897A JP H11121401 A JPH11121401 A JP H11121401A
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Abstract
ル内を埋設する場合、CVD法によって成膜すると膜厚
が大きくなった場合クラックが生じるという問題があっ
た。 【解決手段】 この発明によれば、コンタクトホール内
を複数層のチタンナイトライド膜を積層することで埋設
し、最後に積層するチタンナイトライド膜を、CVD法
による成膜であってもクラックが形成されない程度の小
さな膜厚とすることで、それ以前に積層したチタンナイ
トライド膜にクラックが生じていた場合においても、ク
ラック内をチタンナイトライド膜で充填でき、良好な電
気特性の半導体装置を得ることが可能となる。
Description
成された絶縁膜を貫通し、その導電領域に電気的に接続
するコンタクトを含む半導体装置の構造及びその製造方
法に関するものである。
進み、LSIの製造工程も複雑化が進んでいる。それに
伴い、上層−下層配線(活性領域)間を接続するコンタ
クトホールのアスペクト比(アスペクト比=(コンタク
トホールの深さ)/(コンタクトホールの直径))は増
大し続けている。現在のようなLSIでは、このような
高アスペクト比のコンタクトホール内に形成されるコン
タクトに関しても、十分な信頼性を確保するため、コン
タクトホール内を導電性物質で埋設する技術(プラグ技
術)が広く使用されてきている。
質としての導電性物質は、ドープトポリシリコン、タン
グステンなどが用いられているが、ドープトポシリシリ
コンは比抵抗値が比較的大きく、使用箇所が限定される
などの制約がある。またタングステンについては、ブラ
ンケットCVD(Chemical Vapor Deposition)法によ
ってタングステンプラグを形成したい場合に、下地とし
て密着層、バリア層が必須となり、構造、製造工程が複
雑で、コストが高いという問題を有している。
クトホールの埋設に用いる研究、開発が進んでいる。チ
タンナイトライドは高耐熱性物質で比抵抗値が比較的低
く、成膜の際に密着層を必要としないため、構造、製造
工程が簡単になるという利点がある。チタンナイトライ
ドによってコンタクトを形成する技術(TiNプラグ技
術)に関して、K.Ohto et al.,1996 IEDM Technical Di
gest,SanFrancisco,CA,pp.361-364,K.Mori et al.,Exte
nded Abstract of the 1991 International Conference
on Solid State Device and Materials,Yokohama,pp.2
10-212 等がある。
の形成方法を説明する。図4は従来の技術によって形成
されたコンタクトの断面投影図を示すものであり、図に
おいて、101は半導体基板、102は半導体基板の非
活性領域に形成された素子分離膜、103は半導体基板
101の活性領域の表面領域に形成された不純物領域、
104は半導体基板101上に積層された絶縁膜、10
5は絶縁膜104内に埋設されたコンタクトであり、コ
ンタクト105は絶縁膜104に開口されたコンタクト
ホールの内壁に成膜されたチタン膜106とコンタクト
ホールを埋設するチタンナイトライド膜107によって
構成されているとする。このコンタクト105の底面は
チタンシリサイド膜108を介して不純物領域103に
接している。
ト105の上部に接する状態の上層配線109がパター
ニングされている。なお、コンタクト105を構成する
チタンナイトライド膜107の膜内には成膜時に生じた
クラック110が残った状態となる。
て説明する。まず、図5(a)に示すように、半導体基
板101の表面に素子分離膜102を形成し、さらに活
性領域に不純物領域103を形成する。その後、絶縁膜
104を積層し、絶縁膜104内に不純物領域103の
表面を一部露出させるコンタクトホール104aを開口
する。
膜106をスパッタリング若しくはCVD法によって積
層し、熱処理を加えることでコンタクトホール104a
の底面にチタンシリサイド膜108を形成する。次に、
図5(c)に示すように、CVD法によってチタンナイ
トライド膜107を積層し、コンタクトホール104a
内を埋設し、コンタクト105を形成する。このとき、
成膜したチタンナイトライド膜107にはクラック11
0が形成される。
shing)法によってエッチバックを行い、絶縁膜104
の表面上のチタンナイトライド膜107及びチタン膜1
06を除去する。その後、コンタクトホール105の上
部に電気的に接する上層配線109をパターニングする
ことで図4に相当する半導体装置を得ることが可能であ
る。
は、コンタクト105を構成するチタンシリサイド膜1
07の成膜時に、チタンシリサイド膜107の膜厚が7
00Å(一般的なCVD法による場合)よりも大きな膜
厚とすると膜ストレスによってクラック110が生じて
いた。このクラック110のために完成後の半導体装置
の信頼性は劣化していた。
107を含むコンタクト105(TiNプラグ)を形成
するためにはチタンナイトライド膜107の最大膜厚が
クラックを形成しない程度の膜厚で制限されてしまい、
コンタクト105の開口径が大きなコンタクトホール1
04aには上記の従来の技術による半導体装置及びその
製造方法を適用することは困難であった。
306664号公報に記載された技術がある。この技術
はコンタクトホール内を導電物質で埋設する際、一度の
スパッタリング工程で埋設を行うと、コンタクトホール
内部が完全に埋設される前に開口部上部に局部的に厚い
導電物質が積層され埋め込み特性が悪化すること(ボイ
ドの形成)を抑制するための技術でり、コンタクトホー
ルを開口後、最初にスパッタリング法によって完全にコ
ンタクトホール内を埋設しない程度にチタンナイトライ
ド膜を積層し、次に絶縁膜表面に積層されたチタンナイ
トライド膜をエッチバックし、さらにスパッタリング法
によってチタンナイトライド膜を積層してコンタクトホ
ールを埋設することで、埋め込み特性を向上させるとい
う技術である。
な問題を解決するためになされたものであり、チタンナ
イトライド膜107によるコンタクトホール104aに
よる埋め込みを、コンタクトホール104aの開口径に
応じて、複数回のチタンナイトライド膜の成膜によって
行い、1回の成膜によって形成されるチタンナイトライ
ド膜の膜厚を、クラックが形成されない程度の大きさに
抑制し、コンタクト105の信頼性を得るものである。
導体装置は、導電領域上に形成された絶縁膜を貫通し、
上記導電領域に電気的に接続するコンタクトを有する半
導体装置において、上記コンタクトは、少なくとも上記
絶縁膜内に開口されたコンタクトホールの内壁及び底面
に沿って、CVD法により積層された第一のチタンナイ
トライド膜と、上記第一のチタンナイトライド膜の表面
に積層され、上記コンタクトホールを埋設するCVD法
によって積層された第二のチタンナイトライド膜を含む
ものである。
は、請求項1に対応する構成に加え、第一のチタンナイ
トライド膜に生じたクラック内に第二のチタンナイトラ
イド膜の一部が充填されるものである。
は、請求項1若しくは請求項2に対応する構成に加え、
第一のチタンナイトライド膜は、CVD法によって積層
された複数のチタンナイトライド膜によって構成される
ものである。
は、請求項3に対応する構成に加え、第一のチタンナイ
トライド膜は、CVD法によってチタンナイトライド膜
を積層後、常温に戻す工程を経て形成され、複数層から
なる上記第一のチタンナイトライド膜は、CVD法によ
ってチタンナイトライド膜を積層後、常温に戻す工程を
複数回繰り返すことで形成されるものである。
の製造方法は、導電領域上に絶縁膜を成膜し、上記絶縁
膜の表面から上記導電領域に当接するコンタクトホール
を開口する工程、上記コンタクトホールの内壁及び底面
に沿ってCVD法により第一のチタンナイトライド膜を
積層する工程、製造過程にある半導体装置を常温に戻す
工程、上記第一のチタンナイトライド膜が積層された上
記コンタクトホール内にCVD法により第二のチタンナ
イトライド膜を積層して上記コンタクトホールを埋設
し、コンタクトを得る工程を含むものである。
製造方法は、請求項5に対応する半導体装置の製造方法
において、コンタクトホールの内壁及び底面に沿ってC
VD法により第一のチタンナイトライド膜を積層する工
程と、製造過程にある半導体装置を常温に戻す工程を複
数回繰り返すことで上記コンタクトホール内に複数層か
らなる上記第一のチタンナイトライド膜を形成するもの
である。
の製造方法は、請求項5若しくは請求項6に対応する半
導体装置の製造方法において、第一のチタンナイトライ
ド膜に生じたクラックを第二のチタンナイトライド膜に
よって充填するものである。
製造方法は、請求項5若しくは請求項6に対応する半導
体装置の製造方法において、第二のチタンナイトライド
膜は700Å以下の膜厚となるように成膜され、コンタ
クトホールの内壁及び底面に積層された第一のチタンナ
イトライド膜によって構成される開口径1000Å以下
の開口部内部を埋め込むものである。
の製造方法は、請求項5に対応する半導体装置の製造方
法において、コンタクトホールを開口後、少なくとも上
記コンタクトホールの底面に密着するチタン、ニッケ
ル、コバルトのいずれかからなる膜を形成する工程を含
むものである。
る。図1は、この発明によって形成された半導体装置を
示すものであり、図において符号1は半導体基板、2は
半導体基板1の表面の非活性領域に形成された素子分離
膜、3は半導体基板1の表面領域の活性領域に形成され
た不純物領域、4は半導体基板1の表面に積層された絶
縁膜、5は絶縁膜4の内部に埋設して形成されたコンタ
クトであり、このコンタクト5は絶縁膜4に開口された
コンタクトホールの内壁にチタン膜6が密着しており、
チタンナイトライド膜7によって埋設された構造であ
り、コンタクト5の底面はチタンシリサイド膜8を介し
て不純物領域3に接している。さらに、絶縁膜4の表面
にはコンタクト5の上面に接して上層配線9が形成さ
れ、コンタクト5を介して上層配線9と不純物領域3と
が電気的に接続されている。
5の水平方向の直径は3000Å程度であり、コンタク
ト5を構成するチタンナイトライド膜7は複数回のCV
D法によるチタンナイトライド膜の成膜によって形成さ
れたものであり、コンタクトホールを埋め込む際の最終
回のCVD法によるチタンナイトライド膜の成膜工程に
おいて成膜されるチタンナイトライド膜の厚さは、膜内
にクラックが形成されない程度の膜厚とすることを特徴
とするものである。
体装置の製造方法について説明する。まず、図2(a)
に示すように半導体基板1の非活性領域となる領域に素
子分離膜2を形成する。その後、活性領域となる半導体
基板1の表面領域に不純物注入若しくは拡散によって不
純物領域3を形成する。さらに絶縁膜4を半導体基板1
の表面に積層し、次にこの絶縁膜4に対して選択的に異
方性エッチングを行い開口径3000Å程度のコンタク
トホール4aを開口し、不純物領域3の表面を一部表出
させる。なお、この図2においてはコンタクトホール4
aの形状は円筒である例を示しているが、適応するデバ
イスに応じて、異なる形状のコンタクトホールとするこ
とも可能である。
法若しくはスパッタリング法によって少なくともコンタ
クトホール4aの底面にチタン膜6を積層する。その
後、熱処理を加えて、コンタクトホール4aの底面に位
置する半導体基板1とチタン膜6とを互いに反応させ、
チタンシリサイド膜8を形成する。この熱処理は必要に
応じて行えば良い。下層配線に相当する物質がどのよう
な物質であるかによって熱処理等の処理を行うことが適
当である。
ト5との接続の場合には、上述のようにチタン膜6をコ
ンタクトホール4aの底面部分に成膜することでコンタ
クト抵抗低減層とできるが、チタン膜6をコバルト膜、
ニッケル膜に代えることも可能であり、これらの膜によ
ってもコンタクト抵抗低減を図ることができ良好な電気
的接続が可能となる。また、下層配線を構成する物質に
よってはチタン膜6に相当する膜の形成を省略すること
も可能である。
イトライド膜7aをCVD法によって500Å程度の膜
厚となるように成膜し、この製造過程にあるウェハを常
温に戻す。このとき、コンタクトホール4aの内部は完
全には埋め込まれず、開口径の小さなコンタクトホール
4aが形成された状態となる。なお、チタンナイトライ
ド膜7aは、その膜厚が500Åと小さいため、成膜時
に生じるストレスが小さく、膜内にクラックが形成され
ることがない。
と、ウェハを常温まで戻す工程を繰り返し、(開口径が
3000Åであれば、3回、若しくはそれ以上の回数を
繰り返す。)コンタクトホール4aの開口部を徐々に埋
め込んで行き、複数層からなるチタンナイトライド膜7
bを得る。このときのコンタクトホール4aの開口径は
1000Å以下の寸法となる。図2(d)に、チタンナ
イトライド膜7bが形成された段階で、一回のCVD法
によって積層するチタンナイトライド膜の膜厚が大き
く、成膜時の膜ストレスが大きくなることでクラック1
0が生じた場合の図を示す。クラック10は、チタンナ
イトライド膜7bの露出した表面部分から膜内に向かっ
て形成されている。
10が形成されない程度の小さな膜厚(一般的なCVD
法では、700Åより大きな膜厚の場合クラックが生じ
るため、700Å以下の膜厚とする。)、例えば500
Å程度のチタンナイトライド膜7をCVD法によって成
膜することでコンタクトホール4aの開口部を完全に埋
め込む。このとき同時にクラック10の間隙部分にも同
様にチタンナイトライドを充填することができ、結果的
にクラック10をチタンナイトライド膜で塞ぐことが可
能となる。
4の表面に積層されたチタン膜6及びチタンナイトライ
ド膜7をCMP法によって除去する。CVD法でなは
く、化学反応を用いたドライエッチングによって不要と
なるチタン膜6及びチタンナイトライド膜7を除去する
ことも可能であり、さらに絶縁膜4上に一部を残した状
態にパターニングし、上層配線等として用いることも可
能である。さらに、絶縁膜4の表面に、コンタクト5の
上面に接する状態に上層配線9をパターニングすること
で、図1に示すような半導体装置を得ることが可能とな
る。
むコンタクト5を形成する場合に、CVD法によるチタ
ンナイトライド膜の成膜と、ウェハを常温とする工程と
を、それぞれ複数回繰り返してコンタクトホール4aの
埋設を行い、コンタクトホール4aを完全に埋め込む際
のチタンナイトライド膜の成膜条件をクラックが形成さ
れないような小さな膜厚とすることで、それまでの工程
で成膜していたチタンナイトライド膜7bにクラック1
0が形成されていたとしても、そのクラック10の間隙
内を次工程で成膜するチタンナイトライド膜によって充
填でき、間隙を塞ぐことができる。従って、信頼性の高
いコンタクト5(TiNプラグ)を得ることが可能とな
る。
膜を介して上部及び下部に形成された導電領域を電気的
に接続する部分に広く適用することが可能であり、特に
開口径が比較的大きく、一度のCVD法によるチタンナ
イトライド膜の埋め込みではクラックが形成されてしま
うコンタクトに適応することが望ましい。
クラック10は、発明に必須の構成ではなく、コンタク
ト5の製造過程においてクラック10生じたか生じない
かにかかわらず、この発明を用いることで、最終的に信
頼性の高いコンタクト5が得られるということを示すた
めのものである。この発明の複数回のチタンナイトライ
ド膜の成膜工程において、クラックが生じない場合は、
より信頼性の高いコンタクト5(TiNプラグ)が得ら
れることは言うまでもない。
以上の厚さに成膜した場合にクラックが生じるという主
原因は、CVD法によるチタンナイトライド膜の成膜時
の熱ストレスによるものと考えられている。また、コン
タクトホール径、一度の成膜によるチタンナイトライド
膜の膜厚などの例を示したが、形成しようとするコンタ
クトホール径に応じて、内部に埋め込むチタンナイトラ
イド膜の膜厚が変化することは言うまでもない。
態2について説明する。この実施の形態2は、実施の形
態1の製造方法とは異なる製造方法を示すものである。
実施の形態1では、コンタクトホール4aを埋め込む際
に、CVD法による複数回のチタンナイトライド膜の埋
め込みを繰り返し、最後にクラックを形成しない膜厚の
チタンナイトライド膜を成膜することでコンタクトホー
ル4a内を完全に埋め込み、コンタクト5を形成してい
た。この実施の形態2では、2回のチタンナイトライド
膜の成膜でコンタクトホール4a内の埋め込みを完全に
行うことを特徴としている。
を説明する。なお、実施の形態1の説明に用いた図面に
付した符号とこの実施の形態2の説明に用いる符号とで
同一符号は同一若しくは相当部分を示すものである。ま
ず、図3(a)に示すように、半導体基板1上の絶縁膜
4に開口径3000Å程度のコンタクトホール4aを開
口する。その後、図3(b)に示すように、チタン膜6
をCVD法若しくはスパッタリング法によって積層し、
必要に応じて、熱処理を加え、コンタクトホール4aの
底面部分をシリサイド化し、チタンシリサイド膜8を形
成する。
によってチタンナイトライド膜7cを成膜する。このと
きのチタンナイトライド膜7cの膜厚は、コンタクトホ
ール4aを完全には埋設しない程度の膜厚、例えば10
00Å程度の膜厚となるように積層する。このとき、開
口径が1000Å程度の小さなコンタクトホール4aが
形成された状態となる。チタンナイトライド膜7cの積
層後、この製造過程にある半導体装置が形成されている
ウェハを常温に戻す。CVD法によって積層するチタン
ナイトライド膜7cの膜厚が大きいため、成膜時の膜ス
トレスが大きく、膜内にはクラック10が形成される。
のチタンナイトライド膜の成膜をCVD法によって行
い、コンタクトホール4aの内部を完全に埋設してコン
タクト5を得る。この2度目のチタンシリサイド成膜の
際のチタンシリサイド膜の膜厚は、500Å程度とし、
成膜時に生じる膜ストレスが小さく、クラックが形成さ
れない程度であり、さらに1度目に成膜されるチタンナ
イトライド膜7cの膜厚と2度目に成膜されるチタンナ
イトライド膜の膜厚との合計が、コンタクトホール4a
の埋設に必要な膜厚とする。なおコンタクトホール4a
の内壁に付着形成するチタン膜6の膜厚はコンタクトホ
ール4aの開口径と比較して非常に小さいため、近似的
にコンタクトホール4aの開口径はチタンナイトライド
膜7の径と考える。
上のチタン膜6及びチタンナイトライド膜7を必要に応
じて除去する。(図面の場合は絶縁膜4上のチタン膜6
及びチタンナイトライド膜7をCMP法によって全て除
去している。)その後、上層配線9をコンタクト5の上
部に接するように形成することで図1に示すような半導
体装置を得ることが可能となる。
全に埋め込む際にクラックを形成しないチタンナイトラ
イド膜を成膜することで、1度目のコンタクトホール4
aの埋め込み時に成膜したチタンナイトライド膜7cに
クラック10が生じていても、このクラック10の間隙
に次工程でチタンナイトライドを充填して塞ぐことが可
能であり、結果的にクラック10の悪影響のない信頼性
の高いコンタクト5(TiNプラグ)を得ることができ
る。
サイド膜8の形成は任意であり、またチタン膜6は、下
層配線に相当する物質に応じてコバルト、ニッケル等の
物質に代えて形成することも可能であり、この物質はコ
ンタクト5の抵抗低減が可能となる膜であればチタン、
ニッケル、コバルトに限らず、用いることができる。さ
らに図3(d)に示した絶縁膜4上のチタンナイトライ
ド膜7及びチタン膜6は必要に応じて除去しても良い
し、また上層配線等として必要な部分のみ選択的に残す
ことも可能であることは言うまでもない。
いて記載する。この発明の請求項1に係る半導体装置
は、コンタクトホール内を複数層のチタンナイトライド
膜で埋設することで、一度のチタンナイトライド膜の成
膜時に生じる膜ストレスを抑制し、クラックの形成を抑
制できる。
置は、請求項1に対応する効果に加え、さらに、クラッ
クが生じた場合においても、クラック内を上層のチタン
ナイトライド膜の一部で充填することで、実質的にクラ
ックが生じていない場合と同様の良好な電気特性を得る
ことが可能となる。
装置は、請求項1若しくは請求項2の効果に加え、第一
のチタンナイトライド膜は、複数層のCVD法によって
積層されたチタンナイトライド膜とすることによって、
コンタクトホールの径の大きさに応じて、層数を変化さ
せることができる。一層のチタンナイトライド膜の膜厚
をクラックが生じない程度の小さな膜厚とすることがで
き、これによってコンタクトホール内にクラックのない
第一のチタンナイトライド膜を埋設することが可能とな
る。
置によれば、請求項3の効果に加え、第一のチタンナイ
トライド膜は、CVD法によってチタンナイトライド膜
を積層後、常温に戻す工程を経て形成されることによ
り、第一のチタンナイトライド膜成膜時の温度によるス
トレスを解消することが可能となる。
装置の製造方法によれば、コンタクトホール内を第一、
第二のチタンナイトライド膜で埋設し、チタンナイトラ
イド膜の成膜毎に常温に戻すことで熱によるストレスを
解消することが可能となる。さらに第一のチタンナイト
ライド膜にクラックが生じた場合においても、次工程の
第二のチタンナイトライド膜の成膜と同時にクラック内
を充填することが可能であり、良好な電気特性の半導体
装置を得ることが可能となる。
置の製造方法によれば、請求項5の効果に加え、第一の
チタンナイトライド膜を複数の層とし、CVD法による
成膜毎に常温とすることで膜ストレスを解消し、クラッ
クの形成を抑制し、良好な電気特性の半導体装置を得る
ことが可能となる。
装置の製造方法によれば、請求項5若しくは請求項6の
効果に加え、第一のチタンナイトライド膜に生じたクラ
ックを第二のチタンナイトライド膜によって充填するこ
とで、クラックが形成されなかった場合に相当する良好
な電気特性を得ることが可能となる。
置の製造方法によれば、請求項5若しくは請求項6の効
果に加え、第二のチタンナイトライド膜を700Å以下
の膜厚とすることでクラックの形成を抑制することが可
能であり、第一のチタンナイトライド膜に生じたクラッ
クを抑制できるとともに、コンタクトホール内を確実に
充填することが可能となり、最終的に、第一のチタンナ
イトライド膜にクラックが生じなかった場合と同様の良
好な電気特性の半導体装置を得ることが可能となる。
装置の製造方法によれば、コンタクトの底面にチタン、
コバルト、ニッケルのいずれかからなる膜を形成するた
め、コンタクト抵抗を低減することが可能となり、良好
な電気特性の半導体装置を得ることが可能となる。
図である。
方法を示す図である。
方法を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 導電領域上に形成された絶縁膜を貫通
し、上記導電領域に電気的に接続するコンタクトを有す
る半導体装置において、上記コンタクトは、少なくとも
上記絶縁膜内に開口されたコンタクトホールの内壁及び
底面に沿って、CVD法により積層された第一のチタン
ナイトライド膜と、上記第一のチタンナイトライド膜の
表面に積層され、上記コンタクトホールを埋設するCV
D法によって積層された第二のチタンナイトライド膜を
含むことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 第一のチタンナイトライド膜に生じたク
ラック内に第二のチタンナイトライド膜の一部が充填さ
れることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 第一のチタンナイトライド膜は、CVD
法によって積層された複数のチタンナイトライド膜によ
って構成されることを特徴とする請求項1〜2のいずれ
か一項記載の半導体装置。 - 【請求項4】 第一のチタンナイトライド膜は、CVD
法によってチタンナイトライド膜を積層後、常温に戻す
工程を経て形成され、複数層からなる上記第一のチタン
ナイトライド膜は、CVD法によってチタンナイトライ
ド膜を積層後、常温に戻す工程を複数回繰り返すことで
形成されること特徴とする請求項3記載の半導体装置。 - 【請求項5】 導電領域上に絶縁膜を成膜し、上記絶縁
膜の表面から上記導電領域に当接するコンタクトホール
を開口する工程、上記コンタクトホールの内壁及び底面
に沿ってCVD法により第一のチタンナイトライド膜を
積層する工程、製造過程にある半導体装置を常温に戻す
工程、上記第一のチタンナイトライド膜が積層された上
記コンタクトホール内にCVD法により第二のチタンナ
イトライド膜を積層して上記コンタクトホールを埋設
し、コンタクトを得る工程を含むことを特徴とする半導
体装置の製造方法。 - 【請求項6】 コンタクトホールの内壁及び底面に沿っ
てCVD法により第一のチタンナイトライド膜を積層す
る工程と、製造過程にある半導体装置を常温に戻す工程
を複数回繰り返すことで上記コンタクトホール内に複数
層からなる上記第一のチタンナイトライド膜を形成する
ことを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項7】 第一のチタンナイトライド膜に生じたク
ラックを第二のチタンナイトライド膜によって充填する
ことを特徴とする請求項5〜6のいずれか一項記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 第二のチタンナイトライド膜は700Å
以下の膜厚となるように成膜され、コンタクトホールの
内壁及び底面に積層された第一のチタンナイトライド膜
によって構成される開口径1000Å以下の開口部内部
を埋め込むことを特徴とする請求項5〜6のいずれか一
項記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 コンタクトホールを開口後、少なくとも
上記コンタクトホールの底面に密着するチタン、ニッケ
ル、コバルトのいずれかからなる膜を形成する工程を含
むことを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28550897A JP3618974B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28550897A JP3618974B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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