JPH11121201A - ポリマーptc素子の製造方法 - Google Patents
ポリマーptc素子の製造方法Info
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- JPH11121201A JPH11121201A JP27919797A JP27919797A JPH11121201A JP H11121201 A JPH11121201 A JP H11121201A JP 27919797 A JP27919797 A JP 27919797A JP 27919797 A JP27919797 A JP 27919797A JP H11121201 A JPH11121201 A JP H11121201A
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Abstract
無くし、もって初期抵抗値の増大やバラツキ、並びに熱
エージングあるいは熱衝撃による抵抗値の増大を低減す
ることが可能となるポリマーPTC素子の製造方法を提
供する。 【解決手段】熱可塑性ポリマーと該ポリマーに導電性物
質を分散混合させた組成物からなる板状をなす正の抵抗
温度特性を有する素体1の表裏面に、金属板もしくはメ
ッキにより電極2を形成して素材3とする。該素材3を
所定の素子形状に打ち抜いた後、打ち抜いた素子7を熱
プレスして素体1と電極2の熱圧着を行う。
Description
を用いたPTC素子の製造方法に関する。
材を素体として、ある特定の温度に昇温すると、その抵
抗が急激に増大する正の抵抗温度特性を有するポリマー
PTC素子が知られている。
示すように、素体1の両面に電極2を固着した構造を有
している。このポリマーPTC素子を製造する方法とし
て、ポリマーと導電性物質を分散混合して長尺板状等板
状に成形し、その両面に電極部材としての金属板を熱圧
着するか、または、金属板の代わりに、該素体1の両面
に無電解メッキおよび電気メッキにより電極を形成して
素材とし、該電極を形成した素材を、特定の形状に打ち
抜いてポリマーPTC素子とする方法が知られている。
素材を特定の形状にするために打ち抜いてポリマーPT
C素子にする製造方法では、図2(B)に示すように、
打ち抜き時に端部にかかるストレスにより、熱接着した
電極2が9で示すように素子の端部で剥離するという問
題点がある。このように、電極2が素子端部で剥離した
場合には、初期抵抗値のバラツキを生じ、断続負荷を加
えることにより、抵抗値が増大する上、熱エージングや
熱衝撃等でも抵抗値が増大するという問題点があった。
方法として、金属板でなる電極2または素体1のいずれ
かの接合面を粗面に形成し、熱プレス等により熱圧着さ
せる方法が知られているが、この方法においても、電極
を付けた板状の素材の打ち抜き時における素子端部の電
極2の剥離の問題は解決できず、初期抵抗値のバラツキ
が大きいという問題が残る。
TC素子端部における電極の剥離を無くし、もって初期
抵抗値の増大やバラツキ、並びに熱エージングあるいは
熱衝撃による抵抗値の増大を低減することが可能となる
ポリマーPTC素子の製造方法を提供することを目的と
する。
め、本発明によるポリマーPTC素子の製造方法は、熱
可塑性ポリマーと該ポリマーに導電性物質を分散混合さ
せた組成物からなる板状をなす正の抵抗温度特性を有す
る素体の表裏面に、金属板もしくはメッキにより電極を
形成して素材とし、該素材を所定の素子形状に打ち抜い
た後、打ち抜いた素材を熱プレスして素体と電極の熱圧
着を行うことを特徴とする(請求項1)。
法において、好ましくは、前記熱プレス圧着条件が、プ
レス圧力:25.5kgf/cm2〜63.5kgf/
cm2、温度:150℃〜300℃、保持時間:5分〜
20分である(請求項2)。
の形状に打ち抜いた後に再度熱プレスにより電極を素体
に熱圧着するが、この加熱により樹脂が多少軟化する
上、打ち抜きにより素子端部の電極に変形が生じていた
場合でも、平面に矯正されるため、素体と電極との間に
剥離が生じていた場合であっても、電極が素体に再度密
着し、その端部剥離が修復される。
C素子の製造方法の一実施例を示す工程図である。3は
熱可塑性ポリマーに導電性物質を分散混合させてなる素
体1の表裏面に電極2を、金属板の熱接着やメッキ(無
電解メッキ後電解メッキを施す)により形成した長尺板
状等板状に形成された素材である。なお、ポリマーとし
ては、例えばポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン等の
熱可塑性樹脂が用いられる。また、導電性物質として
は、カーボンブラック、タングステンカーバイト等が用
いられる。また、電極2としては、金属板による場合
は、銅、ニッケルが用いられ、メッキによる場合は、錫
メッキ、ニッケルメッキ等が用いられる。なお、本発明
において用いられるポリマー、導電性物質および電極の
材質は、上記例に限定されない。
ら、打ち抜き装置4により、例えば円形や多角形等所定
の形状、寸法に打ち抜いてチップ状のポリマーPTC素
子7を得る。その後、上部装置5aと下部装置5bとか
らなる熱プレス装置5により前記ポリマーPTC素子7
を上下面より挾んで熱プレスを行う。なお、熱プレス装
置5の対向する上下のプレス面には平滑化されたプレス
板6a、6bをそれぞれ設けて熱圧着作業を行う。この
熱圧着作業を行うことにより、ポリマーPTC素子7の
端部の剥離が解消されたポリマーPTC素子8を得る。
ーとしてポリフッ化ビニリデン、導電性物質としてタン
グステンカーバイト、電極2として無電解および電解メ
ッキにより形成したニッケルを用い、ポリマーPTC素
子8の形状を直径が10mm、素体1の厚み0.24mm、
電極2の厚みを0.03mmとし、熱プレス条件(プレス
圧力、温度、保持時間)を種々に変化させて初期抵抗
値、抵抗バラツキ(R値)およびヒートショックサイク
ル試験(−40℃の温度雰囲気に30分放置と、+85
℃の温度雰囲気に30分放置を繰り返す試験)500回
における抵抗値変化を評価した。その結果を表1に示
す。各試料についてそれぞれ10個ずつ試験、測定を行
い、抵抗のバラツキを示すR値は下記の演算により算出
した。R=RnMAX−RnMIN(ただしRnMAX、RnMINはそ
れぞれ測定された10個の試料の抵抗値の最大、最小
値)
を200℃、保持時間を10分とし、熱プレス装置5の
プレス荷重(以下これをFとする)を10kgf(ポリ
マーPTC素子7に作用する単位面積当たりのプレス圧
力(以下これをPとする)=12.7kgf/cm2)
からプレス荷重F=60kgf(P=76.4kgf/
cm2)に変化させた場合の各試験結果を示す。(以下
余白)
るように、前記プレス荷重F=20kgf(プレス圧力
P=25.5kgf/cm2)からプレス荷重F=50
kgf(プレス圧力P=63.5kgf/cm2)まで
の範囲においては、初期抵抗値も低く、かつ抵抗バラツ
キも小さく、ヒートショック試験による抵抗値の変化も
小さいが、プレス荷重Fが10kgf(プレス圧力P=
12.7 kgf/cm2)と低すぎると、初期抵抗
値、抵抗バラツキ、ヒートショック試験後の抵抗値変化
も大きくなる。また、プレス荷重Fが60kgf(プレ
ス圧力P=76.4kgf/cm2)と高すぎると、電
極2から素体1がはみ出し、測定不能となる。したがっ
て、ポリマーPTC素子7に作用させるプレス圧力P
は、好ましくは、25.5kgf/cm2〜63.5k
gf/cm2である。
35kgf、熱プレス保持時間を10分とし、温度を1
00℃、150℃、300℃、350℃に変化させた場
合の各値の測定結果である。熱プレス温度が100℃の
場合は、150℃、300℃の場合に比較して初期抵抗
値、抵抗バラツキ、ヒートショック試験後の抵抗値変化
も大きくなる。また、熱プレス温度が350℃になる
と、素体のはみ出しを生じて測定不能となる。したがっ
て、熱プレス温度は、好ましくは、150℃〜300℃
である。
して35kgf、熱プレス温度を200℃とし、熱プレ
ス保持時間を3分、5分、20分、25分に変化させた
場合の各値の測定結果である。熱プレス時間が3分の場
合は、5分、20分の場合に比較して初期抵抗値、抵抗
バラツキ、ヒートショック試験後の抵抗値変化も大きく
なる。また、保持時間が25分になると、素体のはみ出
しを生じて測定不能となる。したがって、熱プレス温度
は、好ましくは、5分〜20分である。
スを行わない従来例である。*マークを付加してない前
記好適範囲の試料No.2〜4、7〜9、11、12の
ものは、熱プレスを行わない従来例のNo.14の試料
に比較し、抵抗値は約1/5程度低くなり、抵抗バラツ
キは約40%以下(約3/5以下)となり、ヒートショ
ック試験後の抵抗値変化も、従来例に比較し、約1/3
に小さくなった。
つ抵抗値のバラツキが小さく、熱衝撃等による抵抗値変
化の少ないポリマーPTC素子を製造することができ
る。
一実施例を示す工程図である。
(B)はその問題点を説明する部分拡大断面図である。
5:熱プレス装置、6a,6b:プレス板、7:打ち抜
き後のポリマーPTC素子、8:熱プレス後のポリマー
PTC素子
Claims (2)
- 【請求項1】熱可塑性ポリマーと該ポリマーに導電性物
質を分散混合させた組成物からなる板状をなす正の抵抗
温度特性を有する素体の表裏面に、金属板もしくはメッ
キにより電極を形成して素材とし、 該素材を所定の素子形状に打ち抜いた後、 打ち抜いた素子を熱プレスして素体と電極の熱圧着を行
うことを特徴とするポリマーPTC素子の製造方法。 - 【請求項2】請求項1において、 前記熱プレス圧着条件が、プレス圧力:25.5kgf
/cm2〜63.5kgf/cm2、温度:150℃〜3
00℃、保持時間:5分〜20分であることを特徴とす
るポリマーPTC素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27919797A JP3522092B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | ポリマーptc素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27919797A JP3522092B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | ポリマーptc素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11121201A true JPH11121201A (ja) | 1999-04-30 |
JP3522092B2 JP3522092B2 (ja) | 2004-04-26 |
Family
ID=17607795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27919797A Expired - Fee Related JP3522092B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | ポリマーptc素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3522092B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002280746A (ja) * | 2001-03-20 | 2002-09-27 | Polytronics Technology Corp | 埋込み機能素子を備えたプリント回路基板 |
JP2009538432A (ja) * | 2006-05-26 | 2009-11-05 | ステファン ヤング | 生物由来の素材を用いて生成された接着パネル製品に関する内部結合強度試験の一貫性を向上させるための装置 |
US8400754B2 (en) | 2008-12-17 | 2013-03-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method and apparatus for producing a ceramic electronic component |
JP2020017492A (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | トヨタ自動車株式会社 | 固体電池用電極の製造方法 |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP27919797A patent/JP3522092B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002280746A (ja) * | 2001-03-20 | 2002-09-27 | Polytronics Technology Corp | 埋込み機能素子を備えたプリント回路基板 |
JP2009538432A (ja) * | 2006-05-26 | 2009-11-05 | ステファン ヤング | 生物由来の素材を用いて生成された接着パネル製品に関する内部結合強度試験の一貫性を向上させるための装置 |
US8400754B2 (en) | 2008-12-17 | 2013-03-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method and apparatus for producing a ceramic electronic component |
JP2020017492A (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | トヨタ自動車株式会社 | 固体電池用電極の製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3522092B2 (ja) | 2004-04-26 |
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