JPH11121003A - リチウム二次電池用負極 - Google Patents
リチウム二次電池用負極Info
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- JPH11121003A JPH11121003A JP9283569A JP28356997A JPH11121003A JP H11121003 A JPH11121003 A JP H11121003A JP 9283569 A JP9283569 A JP 9283569A JP 28356997 A JP28356997 A JP 28356997A JP H11121003 A JPH11121003 A JP H11121003A
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- Ceramic Products (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明が解決しようとする課題は、フェノ−
ル樹脂を主原料成分とする炭素材において、エネルギ−
密度やサイクル特性などのリチウム二次電池特性におい
て優れた性能を有する炭素材負極を提供することにあ
る。 【解決手段】フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体からな
る球状粒子複合体を焼成処理して得られた炭素材をリチ
ウム担持体としたリチウム二次電池用負極、又はフェノ
−ル樹脂とセルロ−ス誘導体からなる球状粒子複合体か
らセルロ−ス誘導体を除去した球状粒子を焼成処理して
得られた炭素材をリチウム担持体としたリチウム二次電
池用負極、及び該負極を用いたリチウム二次電池。
ル樹脂を主原料成分とする炭素材において、エネルギ−
密度やサイクル特性などのリチウム二次電池特性におい
て優れた性能を有する炭素材負極を提供することにあ
る。 【解決手段】フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体からな
る球状粒子複合体を焼成処理して得られた炭素材をリチ
ウム担持体としたリチウム二次電池用負極、又はフェノ
−ル樹脂とセルロ−ス誘導体からなる球状粒子複合体か
らセルロ−ス誘導体を除去した球状粒子を焼成処理して
得られた炭素材をリチウム担持体としたリチウム二次電
池用負極、及び該負極を用いたリチウム二次電池。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定性状の炭素材
にリチウムを担持させて負極体としたリチウム二次電池
負極およびそれを用いたリチウム二次電池に関する。
にリチウムを担持させて負極体としたリチウム二次電池
負極およびそれを用いたリチウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池はエネルギ−密度や軽
量性に優れることから注目されている。しかし、負極物
質として金属リチウムを用いた場合は、充放電を繰り返
す内にデンドライドが生成すること等により、サイクル
寿命が短いという欠点や安全上の問題を有していた。
量性に優れることから注目されている。しかし、負極物
質として金属リチウムを用いた場合は、充放電を繰り返
す内にデンドライドが生成すること等により、サイクル
寿命が短いという欠点や安全上の問題を有していた。
【0003】これらの問題の解消を図るために近年、負
極物質としてリチウムを担持させた炭素材を用いること
が提案されている。しかし、これらは金属リチウムを負
極としたものに比べてエネルギー密度が低く、また自己
放電特性が良くない。従って、これまでに放電容量や繰
り返し特性などを向上させることを目的に種々の炭素材
負極が検討されてきた。
極物質としてリチウムを担持させた炭素材を用いること
が提案されている。しかし、これらは金属リチウムを負
極としたものに比べてエネルギー密度が低く、また自己
放電特性が良くない。従って、これまでに放電容量や繰
り返し特性などを向上させることを目的に種々の炭素材
負極が検討されてきた。
【0004】これらは、例えば、天然又は人工の黒鉛
(特開平5−290844号公報)、メソフェ−ズ小球
体(特開平4−115458号公報、特開平4−188
559号公報)、ピッチ系炭素繊維(特開平1−148
70号公報、特開平4−184862号公報、及び特開
平6−36802号公報)、カ−ボンブラック(特公平
5−78910号公報、特開平05−335012号公
報)、コ−クス(特開平1−204361号公報、特開
平5−307956号公報)や、
(特開平5−290844号公報)、メソフェ−ズ小球
体(特開平4−115458号公報、特開平4−188
559号公報)、ピッチ系炭素繊維(特開平1−148
70号公報、特開平4−184862号公報、及び特開
平6−36802号公報)、カ−ボンブラック(特公平
5−78910号公報、特開平05−335012号公
報)、コ−クス(特開平1−204361号公報、特開
平5−307956号公報)や、
【0005】フェノ−ル樹脂やポリイミド、ポリアセチ
レン、結晶セルロ−ス、ポリパラフェニレン等の有機物
焼成炭素材(特開昭60−235372号公報、特開昭
62−076155号公報、特開平2−54866号公
報、特開平6−44959号公報、及びWO93/10
566号公報)などからなる、繊維状、粉状、微粒子状
などの種々の形状を有する炭素材負極である。
レン、結晶セルロ−ス、ポリパラフェニレン等の有機物
焼成炭素材(特開昭60−235372号公報、特開昭
62−076155号公報、特開平2−54866号公
報、特開平6−44959号公報、及びWO93/10
566号公報)などからなる、繊維状、粉状、微粒子状
などの種々の形状を有する炭素材負極である。
【0006】そのなかでも、フェノ−ル樹脂を焼成した
炭素材は、残炭率が高いこと、典型的な難黒鉛化構造を
有すること、不純物の制御が容易であること、価格が比
較的安いこと等の利点から、リチウム二次電池用負極炭
素材として期待されていたが、その性能は未だ十分なも
のではなかった。
炭素材は、残炭率が高いこと、典型的な難黒鉛化構造を
有すること、不純物の制御が容易であること、価格が比
較的安いこと等の利点から、リチウム二次電池用負極炭
素材として期待されていたが、その性能は未だ十分なも
のではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、フェノ−ル樹脂を主原料成分とする炭素材
において、エネルギ−密度やサイクル特性などのリチウ
ム二次電池特性において優れた性能を有する炭素材負極
を提供することにある。
する課題は、フェノ−ル樹脂を主原料成分とする炭素材
において、エネルギ−密度やサイクル特性などのリチウ
ム二次電池特性において優れた性能を有する炭素材負極
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、フェノ−
ル樹脂を焼成して得られる炭素材において、優れた特性
を有するリチウム二次電池用炭素材負極を得るべく鋭意
研究に取り組んだ結果、フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘
導体の均質混合液を用いて得られる球状粒子又はその複
合体を焼成して得た炭素材が、優れたリチウム二次電池
特性を示すことを見いだし本発明を完成するに至った。
ル樹脂を焼成して得られる炭素材において、優れた特性
を有するリチウム二次電池用炭素材負極を得るべく鋭意
研究に取り組んだ結果、フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘
導体の均質混合液を用いて得られる球状粒子又はその複
合体を焼成して得た炭素材が、優れたリチウム二次電池
特性を示すことを見いだし本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明は、(1)フェノ−ル樹脂と
セルロ−ス誘導体からなる球状粒子複合体を焼成処理し
て得られた炭素材をリチウム担持体としたリチウム二次
電池用負極や、(2)フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導
体からなる球状粒子複合体からセルロ−ス誘導体を除去
した球状粒子を焼成処理して得られた炭素材をリチウム
担持体としたリチウム二次電池用負極や、
セルロ−ス誘導体からなる球状粒子複合体を焼成処理し
て得られた炭素材をリチウム担持体としたリチウム二次
電池用負極や、(2)フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導
体からなる球状粒子複合体からセルロ−ス誘導体を除去
した球状粒子を焼成処理して得られた炭素材をリチウム
担持体としたリチウム二次電池用負極や、
【0010】(3)フェノ−ル樹脂が有機溶媒に可溶で
あることを特徴とする(1)又は(2)に記載のリチウ
ム二次電池用負極や、(4)セルロ−ス誘導体がエチル
セルロ−ス又は酢酸セルロ−スであることを特徴とする
(1)又は(2)に記載のリチウム二次電池用負極や、
あることを特徴とする(1)又は(2)に記載のリチウ
ム二次電池用負極や、(4)セルロ−ス誘導体がエチル
セルロ−ス又は酢酸セルロ−スであることを特徴とする
(1)又は(2)に記載のリチウム二次電池用負極や、
【0011】(5)球状粒子複合体中のフェノ−ル樹脂
/セルロ−ス誘導体の比が、30/70〜95/5であ
ることを特徴とする上記の(1)〜(4)のいずれか一
つに記載のリチウム二次電池用負極、及び、(6)上記
の(1)〜(5)のいずれか一つに記載のリチウム二次
電池用負極を用いたリチウム二次電池を含むものであ
る。
/セルロ−ス誘導体の比が、30/70〜95/5であ
ることを特徴とする上記の(1)〜(4)のいずれか一
つに記載のリチウム二次電池用負極、及び、(6)上記
の(1)〜(5)のいずれか一つに記載のリチウム二次
電池用負極を用いたリチウム二次電池を含むものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で用いるフェノ−ル樹脂と
しては、使用するセルロ−ス誘導体と共通の溶剤に可溶
なもので、且つ熱により硬化するものが用いられる。よ
り具体的にはフェノ−ル、ナフト−ル、ビスフェノ−ル
A等の一価のフェノ−ル性化合物、又はレゾルシン、キ
シレノ−ル等の二価のフェノ−ル性化合物、又はピロガ
ロ−ル、ヒドロキシヒドロキノン等の三価のフェノ−ル
性化合物、
しては、使用するセルロ−ス誘導体と共通の溶剤に可溶
なもので、且つ熱により硬化するものが用いられる。よ
り具体的にはフェノ−ル、ナフト−ル、ビスフェノ−ル
A等の一価のフェノ−ル性化合物、又はレゾルシン、キ
シレノ−ル等の二価のフェノ−ル性化合物、又はピロガ
ロ−ル、ヒドロキシヒドロキノン等の三価のフェノ−ル
性化合物、
【0013】及びこれらフェノ−ル性化合物のアルキ
ル、カルボキシル、ハロゲン、アミン等の誘導体の単独
又は2種以上の混合物からなるフェノ−ル系化合物とホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド等の脂肪族アルデヒ
ドあるいはベンズアルデヒド、フルフラ−ル等の芳香族
アルデヒドのアルデヒド化合物とを所定のモル比に配合
し、塩酸、硫酸、しゅう酸、燐酸等の酸性触媒下あるい
は水酸化ナトリウム、アンモニア、アミン等のアルカリ
性触媒下で反応して得られるレゾ−ル型あるはノボラッ
ク型の公知のフェノ−ル樹脂である。
ル、カルボキシル、ハロゲン、アミン等の誘導体の単独
又は2種以上の混合物からなるフェノ−ル系化合物とホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド等の脂肪族アルデヒ
ドあるいはベンズアルデヒド、フルフラ−ル等の芳香族
アルデヒドのアルデヒド化合物とを所定のモル比に配合
し、塩酸、硫酸、しゅう酸、燐酸等の酸性触媒下あるい
は水酸化ナトリウム、アンモニア、アミン等のアルカリ
性触媒下で反応して得られるレゾ−ル型あるはノボラッ
ク型の公知のフェノ−ル樹脂である。
【0014】ノボラック型フェノ−ル樹脂の場合は一般
にはヘキサメチレンテトラミン等の硬化剤を添加して用
いられる。また上記のフェノ−ル樹脂を主成分として有
する熱硬化性樹脂を用いることも可能である。これらの
フェノ−ル樹脂の内、特に水以外の非水系溶剤に溶解す
るするもの、もしくは40%未満の水と非水系溶剤から
なる混合溶剤に溶解するものが用いられ、特にメタノ−
ル可溶のものは好ましく用いられる。
にはヘキサメチレンテトラミン等の硬化剤を添加して用
いられる。また上記のフェノ−ル樹脂を主成分として有
する熱硬化性樹脂を用いることも可能である。これらの
フェノ−ル樹脂の内、特に水以外の非水系溶剤に溶解す
るするもの、もしくは40%未満の水と非水系溶剤から
なる混合溶剤に溶解するものが用いられ、特にメタノ−
ル可溶のものは好ましく用いられる。
【0015】本発明で用いられるセルロ−ス誘導体とし
ては、セルロ−ス分子に含まれる(セルロ−スの構成単
位であるグルコ−ス残基当たり3個ある)水酸基の一部
が化学反応により置換されたもので、非水系溶剤、又は
60%以上の非水系溶剤と40%未満の水からなる混合
溶剤に可溶又は均質懸濁可能なものが用いられる。
ては、セルロ−ス分子に含まれる(セルロ−スの構成単
位であるグルコ−ス残基当たり3個ある)水酸基の一部
が化学反応により置換されたもので、非水系溶剤、又は
60%以上の非水系溶剤と40%未満の水からなる混合
溶剤に可溶又は均質懸濁可能なものが用いられる。
【0016】具体的には、酢酸セルロ−スなどのセルロ
−スエステルや、エチルセルロ−スなどのセルロ−スエ
−テルが挙げられ、水酸基の置換度としては、グルコ−
ス残基当りの置換度が0〜3で、上記溶剤に可溶、又は
均質懸濁するものが用いられる。
−スエステルや、エチルセルロ−スなどのセルロ−スエ
−テルが挙げられ、水酸基の置換度としては、グルコ−
ス残基当りの置換度が0〜3で、上記溶剤に可溶、又は
均質懸濁するものが用いられる。
【0017】水酸基置換度は、一般にグルコ−ス残基当
たりの置換基の重量パ−セントで表される場合が多く、
本発明において用いられるセルロ−ス誘導体では、例え
ば酢酸セルロ−スの場合は43〜60.8重量%の酢化
度のもの、エチルセルロ−スの場合は44〜50%のエ
トキシル含有率のものが好ましく用いれ、特にフェノ−
ル樹脂と共通の溶剤に可溶、又は均質懸濁するものが好
ましく用いられる。セルロ−ス誘導体の分子量として
は、前記条件を満たすものであれば種々のものが使用可
能であり、特に限定されないが、例えば酢酸セルロ−ス
の場合は平均重合度100〜400程度のものが好まし
く用いられる。
たりの置換基の重量パ−セントで表される場合が多く、
本発明において用いられるセルロ−ス誘導体では、例え
ば酢酸セルロ−スの場合は43〜60.8重量%の酢化
度のもの、エチルセルロ−スの場合は44〜50%のエ
トキシル含有率のものが好ましく用いれ、特にフェノ−
ル樹脂と共通の溶剤に可溶、又は均質懸濁するものが好
ましく用いられる。セルロ−ス誘導体の分子量として
は、前記条件を満たすものであれば種々のものが使用可
能であり、特に限定されないが、例えば酢酸セルロ−ス
の場合は平均重合度100〜400程度のものが好まし
く用いられる。
【0018】本発明で用いられる溶媒としては、フェノ
−ル樹脂を溶解させ、且つセルロ−ス誘導体を溶解又は
均質懸濁させるものであれば良い。例えばメタノ−ル、
エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル、アミルアルコ
−ル、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭
素、エチレンジクロライド、酢酸メチル、酢酸エチル、
酢酸プロピル、酢酸ブチル、メチルセロソルブアセテ−
ト、セオソルブアセテ−ト、エチルエ−テル、セロソル
ブ、ブチルセロソルブ、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、ヂオキサンなどの非水系溶剤の単独又は混合溶剤が
挙げられる。
−ル樹脂を溶解させ、且つセルロ−ス誘導体を溶解又は
均質懸濁させるものであれば良い。例えばメタノ−ル、
エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル、アミルアルコ
−ル、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭
素、エチレンジクロライド、酢酸メチル、酢酸エチル、
酢酸プロピル、酢酸ブチル、メチルセロソルブアセテ−
ト、セオソルブアセテ−ト、エチルエ−テル、セロソル
ブ、ブチルセロソルブ、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、ヂオキサンなどの非水系溶剤の単独又は混合溶剤が
挙げられる。
【0019】更に、本発明で用いる溶媒としては、フェ
ノ−ル樹脂を溶解させ、且つセルロ−ス誘導体を溶解又
は均質懸濁させるものであれば、水と上記の非水系溶剤
との混合溶剤を用いることも可能であるが、この場合は
該混合溶剤中の水の割合は40%未満、好ましくは20
%未満が良い。40%を越えると粒径を良好に制御する
ことが困難となる。
ノ−ル樹脂を溶解させ、且つセルロ−ス誘導体を溶解又
は均質懸濁させるものであれば、水と上記の非水系溶剤
との混合溶剤を用いることも可能であるが、この場合は
該混合溶剤中の水の割合は40%未満、好ましくは20
%未満が良い。40%を越えると粒径を良好に制御する
ことが困難となる。
【0020】本発明で用いる炭素材は、下記の工程によ
り製造されることが好ましい。 フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体と溶媒とを含む均
質混合液を調製する。 該均質混合液から溶媒を除去し、フェノ−ル樹脂とセ
ルロ−ス誘導体の相分離を生じさせる。 フェノ−ル樹脂を硬化させ、フェノール樹脂複合体を
得る。 フェノール樹脂複合体を焼成する。
り製造されることが好ましい。 フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体と溶媒とを含む均
質混合液を調製する。 該均質混合液から溶媒を除去し、フェノ−ル樹脂とセ
ルロ−ス誘導体の相分離を生じさせる。 フェノ−ル樹脂を硬化させ、フェノール樹脂複合体を
得る。 フェノール樹脂複合体を焼成する。
【0021】また本発明で用いる炭素材は、下記の工程
のように焼成の前にセルロ−ス誘導体を除去する製造方
法によっても製造される。 フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体と溶媒とを含む均
質混合液を調製する。 該均質混合液から溶媒を除去し、フェノ−ル樹脂とセ
ルロ−ス誘導体の相分離を生じさせる。 フェノ−ル樹脂を硬化させ、フェノ−ル樹脂複合体を
得る。 フェノ−ル樹脂硬化物とセルロ−ス誘導体との複合体
からセルロ−ス誘導体を除去する。 フェノ−ル樹脂を焼成する。
のように焼成の前にセルロ−ス誘導体を除去する製造方
法によっても製造される。 フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体と溶媒とを含む均
質混合液を調製する。 該均質混合液から溶媒を除去し、フェノ−ル樹脂とセ
ルロ−ス誘導体の相分離を生じさせる。 フェノ−ル樹脂を硬化させ、フェノ−ル樹脂複合体を
得る。 フェノ−ル樹脂硬化物とセルロ−ス誘導体との複合体
からセルロ−ス誘導体を除去する。 フェノ−ル樹脂を焼成する。
【0022】いずれの本発明で用いる炭素材の製造方法
においても、フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体の相分
離を生じさせることにより、フェノ−ル樹脂が球状粒子
となることが重要である。均質混合液から溶媒を除去
し、フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体の相分離を生じ
させるとは、均質混合液から溶媒を除去する過程で、相
分離を生じさせることであり、真空脱気下やガス流通下
で行っても良いし、更に加温しながら行っても良い。
においても、フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体の相分
離を生じさせることにより、フェノ−ル樹脂が球状粒子
となることが重要である。均質混合液から溶媒を除去
し、フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体の相分離を生じ
させるとは、均質混合液から溶媒を除去する過程で、相
分離を生じさせることであり、真空脱気下やガス流通下
で行っても良いし、更に加温しながら行っても良い。
【0023】ここで加温により、溶媒除去および相分離
と平行してフェノ−ル樹脂の硬化を一部生じさせること
も温度条件等を選べば可能であるが、過度にフェノ−ル
樹脂の硬化を先行させると十分な両樹脂間の相分離が生
じず、粒径及び/又は粒径分布が十分に制御されない場
合がある。
と平行してフェノ−ル樹脂の硬化を一部生じさせること
も温度条件等を選べば可能であるが、過度にフェノ−ル
樹脂の硬化を先行させると十分な両樹脂間の相分離が生
じず、粒径及び/又は粒径分布が十分に制御されない場
合がある。
【0024】本発明においては、まずフェノ−ル樹脂と
セルロ−ス誘導体とを含む均質混合液を調製することが
必要である。セルロ−ス誘導体の量は、セルロ−ス誘導
体/(フェノ−ル樹脂+セルロ−ス誘導体)の重量比が
0.05〜0.95であるものが用いられ、より好まし
くは0.05〜0.70、更に好ましくは0.05〜
0.30が用いられる。
セルロ−ス誘導体とを含む均質混合液を調製することが
必要である。セルロ−ス誘導体の量は、セルロ−ス誘導
体/(フェノ−ル樹脂+セルロ−ス誘導体)の重量比が
0.05〜0.95であるものが用いられ、より好まし
くは0.05〜0.70、更に好ましくは0.05〜
0.30が用いられる。
【0025】セルロ−ス誘導体の量が0.05未満では
粒径及び/又は粒径分布の制御が不十分となる。また
0.95を越えると得られる球状炭素材の量が少なすぎ
る欠点がある。フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体との
比は得られるフェノ−ル樹脂球状粒子の粒径に、そして
炭素材中の球状炭素粒子の粒径に影響し、一般にセルロ
−ス誘導体の比率が大きいほど粒径は小さくなる。
粒径及び/又は粒径分布の制御が不十分となる。また
0.95を越えると得られる球状炭素材の量が少なすぎ
る欠点がある。フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体との
比は得られるフェノ−ル樹脂球状粒子の粒径に、そして
炭素材中の球状炭素粒子の粒径に影響し、一般にセルロ
−ス誘導体の比率が大きいほど粒径は小さくなる。
【0026】また均質混合液中の両樹脂の合計濃度は均
質混合液が調製できれば良く、特に限定されないが、好
ましくは5〜90重量%が用いられる。ここで5重量%
未満では溶剤量が過剰となり混合液からの複合体の生成
効率が悪く、また90重量%を越えると溶剤量が少ない
ために均質混合液の調製が困難な場合が多い。
質混合液が調製できれば良く、特に限定されないが、好
ましくは5〜90重量%が用いられる。ここで5重量%
未満では溶剤量が過剰となり混合液からの複合体の生成
効率が悪く、また90重量%を越えると溶剤量が少ない
ために均質混合液の調製が困難な場合が多い。
【0027】本発明で言うフェノ−ル樹脂とセルロ−ス
誘導体の均質混合液とは、両樹脂が完全に溶媒に溶解し
た透明溶液の他に、安定した懸濁状態を保つ均質懸濁液
をも含む。かかる均質混合液の調製方法としては、両樹
脂を別々に、同じ又は異種の溶媒に溶解又は均質懸濁さ
せた後、混合しても良いし、両樹脂を溶媒に同時に溶解
又は均質懸濁させても良い。かかる均質混合液の調製に
おいて撹拌したり、加熱したり、溶解促進剤を添加する
ことは溶解又は均質懸濁液の調製に有効に用いられる。
誘導体の均質混合液とは、両樹脂が完全に溶媒に溶解し
た透明溶液の他に、安定した懸濁状態を保つ均質懸濁液
をも含む。かかる均質混合液の調製方法としては、両樹
脂を別々に、同じ又は異種の溶媒に溶解又は均質懸濁さ
せた後、混合しても良いし、両樹脂を溶媒に同時に溶解
又は均質懸濁させても良い。かかる均質混合液の調製に
おいて撹拌したり、加熱したり、溶解促進剤を添加する
ことは溶解又は均質懸濁液の調製に有効に用いられる。
【0028】本発明においては、該均質混合液から溶媒
を除去しつつ両樹脂の相分離を同時平行的に生じさせる
ことができる。ここで溶媒除去条件は溶媒の沸点等によ
っても変わり、特に限定されないが、例えば0〜100
℃程度の温度で空気や窒素の流通下、もしくは真空下で
行うことができる。
を除去しつつ両樹脂の相分離を同時平行的に生じさせる
ことができる。ここで溶媒除去条件は溶媒の沸点等によ
っても変わり、特に限定されないが、例えば0〜100
℃程度の温度で空気や窒素の流通下、もしくは真空下で
行うことができる。
【0029】また、両樹脂の相分離は所定の温度で一定
時間保持することで行える。相分離速度は、例えば保持
温度により変化し、一般に高温であるほど相分離は早く
進む。具体的には0〜150℃程度の温度で保持した場
合、10日程度〜数分以内で相分離が完了する。また相
分離速度は用いる両樹脂の種類、組成、溶剤種、溶媒量
や試料厚み等によっても影響される。
時間保持することで行える。相分離速度は、例えば保持
温度により変化し、一般に高温であるほど相分離は早く
進む。具体的には0〜150℃程度の温度で保持した場
合、10日程度〜数分以内で相分離が完了する。また相
分離速度は用いる両樹脂の種類、組成、溶剤種、溶媒量
や試料厚み等によっても影響される。
【0030】相分離の進行による球状フェノ−ル樹脂の
生成は、所定の温度での時間経過毎の試料の断面を走差
型電子顕微鏡測定により観察することや、もっと簡便に
は光透過率を測定することによって観察できる。具体的
には、例えば溶媒を室温でキャストして除去して得られ
た両樹脂(フェノ−ル樹脂/エチルセルロ−ス=70/
30重量比)の均質複合体を一定温度(例えば50℃)
で保持した場合、相分離の進行と共に、透明性が透明
(光透過率=約90%)から不透明(光透過率=約10
%)に変化することで確認できる。ここでの光透過率は
サンプル厚み100μm換算での光透過率で示してい
る。
生成は、所定の温度での時間経過毎の試料の断面を走差
型電子顕微鏡測定により観察することや、もっと簡便に
は光透過率を測定することによって観察できる。具体的
には、例えば溶媒を室温でキャストして除去して得られ
た両樹脂(フェノ−ル樹脂/エチルセルロ−ス=70/
30重量比)の均質複合体を一定温度(例えば50℃)
で保持した場合、相分離の進行と共に、透明性が透明
(光透過率=約90%)から不透明(光透過率=約10
%)に変化することで確認できる。ここでの光透過率は
サンプル厚み100μm換算での光透過率で示してい
る。
【0031】以上の相分離において、溶媒除去から両樹
脂の相分離までを連続して、又は同時平行的に行なうこ
とは有効である。但し、溶媒が多く含まれている時点で
高温での処理をする場合は、気泡が含まれたり、粒径や
粒径分布の制御が十分で無くなる場合がある。従って、
最終的に、より粒径のそろった球状炭素粒子又はその複
合体を調製するためには、例えば溶媒除去が均一に行な
われることや保持する温度がサンプル全体で均一である
ことが有効である。相分離の温度や時間、フェノ−ル樹
脂、セルロ−ス誘導体の種類や量、溶剤の種類や量を変
えることにより粒径の制御を行うことが可能である。
脂の相分離までを連続して、又は同時平行的に行なうこ
とは有効である。但し、溶媒が多く含まれている時点で
高温での処理をする場合は、気泡が含まれたり、粒径や
粒径分布の制御が十分で無くなる場合がある。従って、
最終的に、より粒径のそろった球状炭素粒子又はその複
合体を調製するためには、例えば溶媒除去が均一に行な
われることや保持する温度がサンプル全体で均一である
ことが有効である。相分離の温度や時間、フェノ−ル樹
脂、セルロ−ス誘導体の種類や量、溶剤の種類や量を変
えることにより粒径の制御を行うことが可能である。
【0032】一方、フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体
の相分離を完了させること無く、相分離途中で次の工程
に移ることも用途に応じては有効に用いられる。即ち、
この部分的な相分離によりフェノ−ル樹脂の一部が相分
離して球状粒子となり、残りはかかる球状粒子の間に結
合材として存在して、焼成後に得られる炭素材の強度を
高めたり、表面特性を制御することが可能となる。
の相分離を完了させること無く、相分離途中で次の工程
に移ることも用途に応じては有効に用いられる。即ち、
この部分的な相分離によりフェノ−ル樹脂の一部が相分
離して球状粒子となり、残りはかかる球状粒子の間に結
合材として存在して、焼成後に得られる炭素材の強度を
高めたり、表面特性を制御することが可能となる。
【0033】また、フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体
の相分離を部分的に行った場合は、表面積がより大きい
炭素材が得られる場合が多い。詳細な機構は不明である
が、これは相分離できなかったセルロ−ス誘導体がフェ
ノ−ル樹脂中に分子状に近い形で分散しており、引き続
く焼成によりフェノ−ル樹脂が炭素化する際、含まれた
セルロ−ス誘導体が減量することにより表面積の大きな
炭素材が得られるためと考えられる。
の相分離を部分的に行った場合は、表面積がより大きい
炭素材が得られる場合が多い。詳細な機構は不明である
が、これは相分離できなかったセルロ−ス誘導体がフェ
ノ−ル樹脂中に分子状に近い形で分散しており、引き続
く焼成によりフェノ−ル樹脂が炭素化する際、含まれた
セルロ−ス誘導体が減量することにより表面積の大きな
炭素材が得られるためと考えられる。
【0034】本発明においてフェノ−ル樹脂の硬化反応
は、通常、加熱により行われ、具体的には100〜50
0℃の温度で大気中、又は不活性ガス雰囲気中で保持す
ることで行われる。フェノ−ル樹脂の加熱硬化後にセル
ロ−ス誘導体の除去を行う場合は、例えばセルロ−ス誘
導体を溶解し、且つフェノ−ル樹脂硬化物を溶解しない
溶剤(抽出剤)を用いてセルロ−ス誘導体を抽出除去す
る方法や、200〜500℃での加熱によりセルロ−ス
誘導体を熱分解する方法などが用いられる。
は、通常、加熱により行われ、具体的には100〜50
0℃の温度で大気中、又は不活性ガス雰囲気中で保持す
ることで行われる。フェノ−ル樹脂の加熱硬化後にセル
ロ−ス誘導体の除去を行う場合は、例えばセルロ−ス誘
導体を溶解し、且つフェノ−ル樹脂硬化物を溶解しない
溶剤(抽出剤)を用いてセルロ−ス誘導体を抽出除去す
る方法や、200〜500℃での加熱によりセルロ−ス
誘導体を熱分解する方法などが用いられる。
【0035】本発明における焼成処理は、通常、不活性
ガス雰囲気又は真空雰囲気で、500〜3000℃の温
度に加熱して行われる。例えば昇温速度10℃/分で、
1200℃まで加熱し、1200℃で30分間保持し、
以後冷却する条件で行える。最高加熱温度は目的とする
炭素材の特性に合わせて500〜3000℃の範囲から
選択することが出来る。また、不活性ガスに加えて二酸
化炭素や水などを、更には塩化亜鉛や水酸化ナトリウム
などの助剤を共存させて焼成処理することにより、更に
炭素材の比表面積を高めることもできる。
ガス雰囲気又は真空雰囲気で、500〜3000℃の温
度に加熱して行われる。例えば昇温速度10℃/分で、
1200℃まで加熱し、1200℃で30分間保持し、
以後冷却する条件で行える。最高加熱温度は目的とする
炭素材の特性に合わせて500〜3000℃の範囲から
選択することが出来る。また、不活性ガスに加えて二酸
化炭素や水などを、更には塩化亜鉛や水酸化ナトリウム
などの助剤を共存させて焼成処理することにより、更に
炭素材の比表面積を高めることもできる。
【0036】焼成により得られる炭素材は、平均粒径が
20nm〜100μmの範囲にある球状炭素粒子又はそ
れらの結合したものであり、個々の球の大きさは、好ま
しくは20nm〜100μm、特に好ましくは20nm
〜30μmの範囲に平均粒径を有するものである。また
粒径分布の標準偏差は0.5以下、好ましくは0.3以
下、更に好ましくは0.2以下に制御されたものは特に
有効に用いられる。
20nm〜100μmの範囲にある球状炭素粒子又はそ
れらの結合したものであり、個々の球の大きさは、好ま
しくは20nm〜100μm、特に好ましくは20nm
〜30μmの範囲に平均粒径を有するものである。また
粒径分布の標準偏差は0.5以下、好ましくは0.3以
下、更に好ましくは0.2以下に制御されたものは特に
有効に用いられる。
【0037】また得られた炭素材の比表面積は、相分離
の程度、セルロ−ス誘導体の比率、焼成時の雰囲気条件
により異なるが、例えば10〜2000m2/g、又は
それ以上の広い範囲で調製され、選択して用いられる。
本発明におけるリチウム担持体としての炭素材には、上
述の方法により調製される球状炭素粒子を構成成分とす
る炭素材が用いられ、具体的には球状炭素粒子が炭素質
バインダ−で結合された球状炭素粒子を含む炭素複合
体、該炭素複合体を粉砕したもの、及び個々の粒子に分
離された球状炭素粒子などが含まれる。
の程度、セルロ−ス誘導体の比率、焼成時の雰囲気条件
により異なるが、例えば10〜2000m2/g、又は
それ以上の広い範囲で調製され、選択して用いられる。
本発明におけるリチウム担持体としての炭素材には、上
述の方法により調製される球状炭素粒子を構成成分とす
る炭素材が用いられ、具体的には球状炭素粒子が炭素質
バインダ−で結合された球状炭素粒子を含む炭素複合
体、該炭素複合体を粉砕したもの、及び個々の粒子に分
離された球状炭素粒子などが含まれる。
【0038】本発明による球状炭素材をリチウム担持体
としたリチウム二次電池用負極としての特性は、例えば
3電極法によるサイクリックボルタンメトリ−測定や充
放電特性測定、又はボタン型、円筒型等の形状のリチウ
ム二次電池に組み立てたものの充放電特性を測定するこ
と等により評価される。
としたリチウム二次電池用負極としての特性は、例えば
3電極法によるサイクリックボルタンメトリ−測定や充
放電特性測定、又はボタン型、円筒型等の形状のリチウ
ム二次電池に組み立てたものの充放電特性を測定するこ
と等により評価される。
【0039】本発明において得られた炭素材をリチウム
二次電池用負極として用いるためには、例えば、常法に
従い適当なバインダ−(例えば、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、六フッ
カポリプロピレン樹脂等)と一定の配合率(バインダ−
/球状炭素材=0.02/99.8〜10/90)で混
練させた後、加圧成型することによって電極体に加工さ
れる。本発明のリチウム二次電池は、上記の負極体のほ
か、公知慣用の正極体、セパレ−タ−及び電解液などに
より構成され、ペ−パ−型、ボタン型、円筒型等の構造
に形成される。
二次電池用負極として用いるためには、例えば、常法に
従い適当なバインダ−(例えば、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、六フッ
カポリプロピレン樹脂等)と一定の配合率(バインダ−
/球状炭素材=0.02/99.8〜10/90)で混
練させた後、加圧成型することによって電極体に加工さ
れる。本発明のリチウム二次電池は、上記の負極体のほ
か、公知慣用の正極体、セパレ−タ−及び電解液などに
より構成され、ペ−パ−型、ボタン型、円筒型等の構造
に形成される。
【0040】例えば、電解液としては有機溶媒と電解質
からなるもので、有機溶媒としては、エチレンカ−ボネ
−ト、プロピレンカ−ボネ−ト、1,2−ジメトキシエ
タン、ジオキソラン、4−メチルジオキサラン、スルホ
ラン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、2−
メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ア
セトニトリル、ジエチレングリコ−ル−ジメチルエ−テ
ル等の単独又は2種以上混合溶媒が用いられる。
からなるもので、有機溶媒としては、エチレンカ−ボネ
−ト、プロピレンカ−ボネ−ト、1,2−ジメトキシエ
タン、ジオキソラン、4−メチルジオキサラン、スルホ
ラン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、2−
メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ア
セトニトリル、ジエチレングリコ−ル−ジメチルエ−テ
ル等の単独又は2種以上混合溶媒が用いられる。
【0041】また電解質としては、LiClF4、Li
PF6、LiBF4、LiAsF6等のリチウム塩が用い
られ、正極体としては、CoO2、MnO2、V2O5等の
金属酸化物、TiS2、MoS3等の層状構造を有する金
属カルコゲン化物、ポリアセチレン、ポリパラフェニレ
ン、ポリアニリン等の導電性高分子等を成形したものが
好ましく用いられる。また、セパレ−タ−としてはポリ
プロピレン等のポリオレフィン系の多孔質膜が用いられ
る。
PF6、LiBF4、LiAsF6等のリチウム塩が用い
られ、正極体としては、CoO2、MnO2、V2O5等の
金属酸化物、TiS2、MoS3等の層状構造を有する金
属カルコゲン化物、ポリアセチレン、ポリパラフェニレ
ン、ポリアニリン等の導電性高分子等を成形したものが
好ましく用いられる。また、セパレ−タ−としてはポリ
プロピレン等のポリオレフィン系の多孔質膜が用いられ
る。
【0042】本発明によれば、フェノ−ル樹脂とセルロ
−ス誘導体からなる球状フェノ−ル樹脂複合体又はそれ
からセルロ−ス誘導体を除去した球状フェノ−ル樹脂を
焼成処理して得られる炭素材は、リチウム二次電池用負
極材として、特に放電容量やサイクル特性において優れ
た特性を示す。本発明における優れた特性を示す技術的
機構については、未だ明確ではないが、単にフェノ−ル
樹脂を焼成処理したものや市販の球状フェノ−ル樹脂を
用いた場合に比べて、高い性能を示すことは、後述する
実施例からも明らかである。
−ス誘導体からなる球状フェノ−ル樹脂複合体又はそれ
からセルロ−ス誘導体を除去した球状フェノ−ル樹脂を
焼成処理して得られる炭素材は、リチウム二次電池用負
極材として、特に放電容量やサイクル特性において優れ
た特性を示す。本発明における優れた特性を示す技術的
機構については、未だ明確ではないが、単にフェノ−ル
樹脂を焼成処理したものや市販の球状フェノ−ル樹脂を
用いた場合に比べて、高い性能を示すことは、後述する
実施例からも明らかである。
【0043】本発明において得られるリチウム二次電池
は、充電時に負極にリチウムが担持され、放電時には担
持体からリチウムが放出され、放電容量が大きいことな
どを利用して、ポ−タブル電子機器の電源や各種メモリ
−等のバックアップ等に好適に用いることができる。
は、充電時に負極にリチウムが担持され、放電時には担
持体からリチウムが放出され、放電容量が大きいことな
どを利用して、ポ−タブル電子機器の電源や各種メモリ
−等のバックアップ等に好適に用いることができる。
【0044】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳しく説明す
る。
る。
【0045】(実施例1) [炭素材の調製]エチルセルロ−ス(ハ−キュレス社製
エチルセルロ−ス、N−200:エトキシル基含有率4
8〜49.5%)30gをアセトン300gに室温で撹
拌して、半透明、乳白濁の均質液を得た。フェノ−ル樹
脂溶液(大日本インキ化学工業株式会社製レゾ−ル型フ
ェノ−ル樹脂溶液、プライオ−フェンJ−325:メタ
ノ−ル溶媒、固形分=58%)120g(樹脂分70
g)を上記均質液に室温で撹拌しながら混合し、黄色味
を帯びたやや乳白濁の均質混合液を得た。
エチルセルロ−ス、N−200:エトキシル基含有率4
8〜49.5%)30gをアセトン300gに室温で撹
拌して、半透明、乳白濁の均質液を得た。フェノ−ル樹
脂溶液(大日本インキ化学工業株式会社製レゾ−ル型フ
ェノ−ル樹脂溶液、プライオ−フェンJ−325:メタ
ノ−ル溶媒、固形分=58%)120g(樹脂分70
g)を上記均質液に室温で撹拌しながら混合し、黄色味
を帯びたやや乳白濁の均質混合液を得た。
【0046】該均質混合液中のエチルセルロ−スとフェ
ノ−ル樹脂の合計の濃度は22.2%であり、エチルセ
ルロ−ス/(エチルセルロ−ス+フェノ−ル樹脂)の重
量比は0.3であった。該均質混合液をアルミ容器中に
最終樹脂厚みが2mmとなるように注ぎ、乾燥空気流通
下、25℃で96時間保持し溶剤をキャストした。96
時間後のフェノ−ル樹脂とエチルセルロ−スとの混合物
は均質、不透明な複合体であった。不透明になったの
は、この間にフェノ−ル樹脂とエチルセルロ−スのミク
ロな相分離が進行したことによるものである。
ノ−ル樹脂の合計の濃度は22.2%であり、エチルセ
ルロ−ス/(エチルセルロ−ス+フェノ−ル樹脂)の重
量比は0.3であった。該均質混合液をアルミ容器中に
最終樹脂厚みが2mmとなるように注ぎ、乾燥空気流通
下、25℃で96時間保持し溶剤をキャストした。96
時間後のフェノ−ル樹脂とエチルセルロ−スとの混合物
は均質、不透明な複合体であった。不透明になったの
は、この間にフェノ−ル樹脂とエチルセルロ−スのミク
ロな相分離が進行したことによるものである。
【0047】次いで該フェノ−ル樹脂とエチルセルロ−
スとの均質複合体を80℃で2時間、180℃で2時間
加熱し、フェノ−ル樹脂の熱硬化反応を促進させた後、
窒素中、10℃/分の昇温速度で1000℃まで昇温
し、1時間保持して焼成した。得られた炭素材の断面を
Ptを用いて3nmの厚みに表面コ−トし、走差型電子
顕微鏡を用いて形態観察を行った。その結果、該炭素材
は平均粒径0.8μm、その標準偏差0.16の球状炭
素粒子を均質分散成分とする炭素材であった。なお湯浅
アイオニクス株式会社製全自動ガス吸着装置「オ−トソ
−ブ1C」を用いて測定した比表面積は295m2/g
であった。
スとの均質複合体を80℃で2時間、180℃で2時間
加熱し、フェノ−ル樹脂の熱硬化反応を促進させた後、
窒素中、10℃/分の昇温速度で1000℃まで昇温
し、1時間保持して焼成した。得られた炭素材の断面を
Ptを用いて3nmの厚みに表面コ−トし、走差型電子
顕微鏡を用いて形態観察を行った。その結果、該炭素材
は平均粒径0.8μm、その標準偏差0.16の球状炭
素粒子を均質分散成分とする炭素材であった。なお湯浅
アイオニクス株式会社製全自動ガス吸着装置「オ−トソ
−ブ1C」を用いて測定した比表面積は295m2/g
であった。
【0048】[負極体の作製]上記の炭素材に3重量%
のポリテトラフルオロエチレン(三井ジュポンフロロケ
ミカル社製)をバインダ−として、めのう乳鉢上で粉砕
混合し加圧成形して得られたシ−ト状炭素材10mgを
ニッケルメッシュの間にプレスで密着させて作製した。
のポリテトラフルオロエチレン(三井ジュポンフロロケ
ミカル社製)をバインダ−として、めのう乳鉢上で粉砕
混合し加圧成形して得られたシ−ト状炭素材10mgを
ニッケルメッシュの間にプレスで密着させて作製した。
【0049】[電池特性の測定]測定には、作用極とし
て前述の炭素負極体を用い、対極及び参照極には金属リ
チウムシートをニッケル網に圧着したもの及びニッケル
線に接続したものを用いた。電解液としては、1モル/
リッタ−濃度のLiClO4を含むプロピレンカ−ボネ
−ト溶液を用いた。以上の三極セルをアルゴンガス雰囲
気のグロ−ブボックス内で組立てると共に、以下の定電
流充放電のサイクル試験を行った。充電電流、放電電流
共に、0.5mAとした。充放電は、Li基準の電位が
0.01〜2Vの領域で繰り返し測定した。放電効率は
第一サイクルは86%であったが、第2サイクルから第
30サイクルまでは99〜96%であり、放電容量は2
30mAhr/gでほぼ安定していた。
て前述の炭素負極体を用い、対極及び参照極には金属リ
チウムシートをニッケル網に圧着したもの及びニッケル
線に接続したものを用いた。電解液としては、1モル/
リッタ−濃度のLiClO4を含むプロピレンカ−ボネ
−ト溶液を用いた。以上の三極セルをアルゴンガス雰囲
気のグロ−ブボックス内で組立てると共に、以下の定電
流充放電のサイクル試験を行った。充電電流、放電電流
共に、0.5mAとした。充放電は、Li基準の電位が
0.01〜2Vの領域で繰り返し測定した。放電効率は
第一サイクルは86%であったが、第2サイクルから第
30サイクルまでは99〜96%であり、放電容量は2
30mAhr/gでほぼ安定していた。
【0050】(実施例2)炭素材の調製を以下のように
して行う以外は、実施例1と同様にして電池特性の測定
を行った。
して行う以外は、実施例1と同様にして電池特性の測定
を行った。
【0051】[炭素材の調製]エチルセルロ−スの代わ
りに酢酸セルロ−スを、また溶媒としてアセトンの代わ
りにアセトンと水の混合溶媒(アセトン/水=9/1)
を用いること、及び焼成温度を750℃とする以外は、
実施例1と同様にして炭素材を調製した。酢酸セルロ−
スはダイセル化学工業株式会社製の酢酸セルロ−ス、L
L−10(酢化度=43〜45%、平均重合度=100
〜120)を用いた。なお上記酢酸セルロ−スを混合溶
媒に溶かしたものは均質な薄い乳白濁をした液であり、
フェノ−ル樹脂を含む混合液は均質なやや濃い乳白濁を
呈した。
りに酢酸セルロ−スを、また溶媒としてアセトンの代わ
りにアセトンと水の混合溶媒(アセトン/水=9/1)
を用いること、及び焼成温度を750℃とする以外は、
実施例1と同様にして炭素材を調製した。酢酸セルロ−
スはダイセル化学工業株式会社製の酢酸セルロ−ス、L
L−10(酢化度=43〜45%、平均重合度=100
〜120)を用いた。なお上記酢酸セルロ−スを混合溶
媒に溶かしたものは均質な薄い乳白濁をした液であり、
フェノ−ル樹脂を含む混合液は均質なやや濃い乳白濁を
呈した。
【0052】また、25℃で16時間キャスト後の樹脂
複合体は均質透明であり、96時間保持後は均質不透明
となった。得られた炭素材は平均粒径3.5μm、標準
偏差0.19の球状炭素粒子を均質分散成分とする炭素
複合体であった。
複合体は均質透明であり、96時間保持後は均質不透明
となった。得られた炭素材は平均粒径3.5μm、標準
偏差0.19の球状炭素粒子を均質分散成分とする炭素
複合体であった。
【0053】[電池特性の測定]放電効率は第一サイク
ルは84%であったが、第2サイクルから第30サイク
ルまでは99〜97%であり、放電容量は280mAh
r/gでほぼ安定していた。
ルは84%であったが、第2サイクルから第30サイク
ルまでは99〜97%であり、放電容量は280mAh
r/gでほぼ安定していた。
【0054】(実施例3)炭素材の調製を以下のように
して行う以外は、実施例1と同様にして電池特性の測定
を行った。 [炭素材の調製]エチルセルロ−ス/(エチルセルロ−
ス+フェノ−ル樹脂)の割合が0.7で有ること以外は
実施例1と同様にして炭素材を調製した。得られた炭素
材は平均粒径25nmの炭素球状粒子からなる炭素複合
体であった。 [電池特性の測定]放電効率は第一サイクルは83%で
あったが、第2サイクルから第30サイクルまでは99
〜96%であり、放電容量は300mAhr/gでほぼ
安定していた。
して行う以外は、実施例1と同様にして電池特性の測定
を行った。 [炭素材の調製]エチルセルロ−ス/(エチルセルロ−
ス+フェノ−ル樹脂)の割合が0.7で有ること以外は
実施例1と同様にして炭素材を調製した。得られた炭素
材は平均粒径25nmの炭素球状粒子からなる炭素複合
体であった。 [電池特性の測定]放電効率は第一サイクルは83%で
あったが、第2サイクルから第30サイクルまでは99
〜96%であり、放電容量は300mAhr/gでほぼ
安定していた。
【0055】(実施例4)炭素材の調製を以下のように
して行う以外は、実施例1と同様にして電池特性の測定
を行った。 [炭素材の調製]エチルセルロ−ス/(エチルセルロ−
ス+フェノ−ル樹脂)の割合が0.1で有ること、及び
熱処理した樹脂複合体を粉砕後、アセトン中でエチルセ
ルロ−スが抽出されなくなるまでアセトンを用いてエチ
ルセルロ−スを抽出、除去し、その後、ろ過、乾燥して
得られたフェノ−ル樹脂硬化物を、窒素ガス雰囲気下、
10℃/分の昇温速度で1200℃まで加熱焼成したこ
と以外は実施例1と同様にして炭素材を調製した。得ら
れた炭素材は平均粒径30μmの球状炭素粒子であっ
た。
して行う以外は、実施例1と同様にして電池特性の測定
を行った。 [炭素材の調製]エチルセルロ−ス/(エチルセルロ−
ス+フェノ−ル樹脂)の割合が0.1で有ること、及び
熱処理した樹脂複合体を粉砕後、アセトン中でエチルセ
ルロ−スが抽出されなくなるまでアセトンを用いてエチ
ルセルロ−スを抽出、除去し、その後、ろ過、乾燥して
得られたフェノ−ル樹脂硬化物を、窒素ガス雰囲気下、
10℃/分の昇温速度で1200℃まで加熱焼成したこ
と以外は実施例1と同様にして炭素材を調製した。得ら
れた炭素材は平均粒径30μmの球状炭素粒子であっ
た。
【0056】[電池特性の測定]放電効率は第一サイク
ルは88%であったが、第2サイクルから第30サイク
ルまでは99〜97%であり、放電容量は275mAh
r/gでほぼ安定していた。
ルは88%であったが、第2サイクルから第30サイク
ルまでは99〜97%であり、放電容量は275mAh
r/gでほぼ安定していた。
【0057】(比較例1)炭素材の調製を以下のように
して行う以外は、実施例1と同様にして放電容量の測定
を行った。 [炭素材の調製]エチルセルロ−スを用いず、フェノ−
ル樹脂のみを用いることを除くと実施例1と同様にして
炭素材を調製した。25℃で96時間保持後、及び18
0℃で2時間加熱後もフェノ−ル樹脂は均質、透明であ
った。焼成後の炭素材には球状粒子は観測されなかっ
た。 [電池特性の測定]放電効率は第一サイクルは89%で
あり、第2サイクルから第30サイクルまでは99〜9
6%であり安定していたが、放電容量は140mAhr
/gであった。
して行う以外は、実施例1と同様にして放電容量の測定
を行った。 [炭素材の調製]エチルセルロ−スを用いず、フェノ−
ル樹脂のみを用いることを除くと実施例1と同様にして
炭素材を調製した。25℃で96時間保持後、及び18
0℃で2時間加熱後もフェノ−ル樹脂は均質、透明であ
った。焼成後の炭素材には球状粒子は観測されなかっ
た。 [電池特性の測定]放電効率は第一サイクルは89%で
あり、第2サイクルから第30サイクルまでは99〜9
6%であり安定していたが、放電容量は140mAhr
/gであった。
【0058】(比較例2)炭素材として、市販の球状炭
素粒子(大和田カ−ボン製ガラスボンP)を用いる以外
は実施例1と同様にして放電容量の測定を行った。 [電池特性の測定]放電効率は第一サイクルは80%で
あり、第2サイクルから第30サイクルまでは99〜9
7%であり安定していたが、放電容量は105mAhr
/gであった。これらの結果より、本発明による球状炭
素材を用いた負極が放電容量特性に優れていることがわ
かる。
素粒子(大和田カ−ボン製ガラスボンP)を用いる以外
は実施例1と同様にして放電容量の測定を行った。 [電池特性の測定]放電効率は第一サイクルは80%で
あり、第2サイクルから第30サイクルまでは99〜9
7%であり安定していたが、放電容量は105mAhr
/gであった。これらの結果より、本発明による球状炭
素材を用いた負極が放電容量特性に優れていることがわ
かる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、フェノ−ル樹脂とセルロ−ス
誘導体からなる球状粒子複合体を焼成処理して得られた
炭素材をリチウム担持体としたことを特徴とするリチウ
ム二次電池用負極、又はフェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘
導体からなる球状粒子複合体からセルロ−ス誘導体を除
去した球状粒子を焼成処理して得られた炭素材をリチウ
ム担持体としたことを特徴とするリチウム二次電池用負
極、および当該負極を用いたリチウム二次電池を提供す
るものであり、充放電特性やサイクル特性などの二次電
池特性に優れる。
誘導体からなる球状粒子複合体を焼成処理して得られた
炭素材をリチウム担持体としたことを特徴とするリチウ
ム二次電池用負極、又はフェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘
導体からなる球状粒子複合体からセルロ−ス誘導体を除
去した球状粒子を焼成処理して得られた炭素材をリチウ
ム担持体としたことを特徴とするリチウム二次電池用負
極、および当該負極を用いたリチウム二次電池を提供す
るものであり、充放電特性やサイクル特性などの二次電
池特性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01M 10/40 C04B 35/52 A //(C08L 61/10 1:08)
Claims (6)
- 【請求項1】 フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体から
なる球状粒子複合体を焼成処理して得られた炭素材をリ
チウム担持体としたリチウム二次電池用負極。 - 【請求項2】 フェノ−ル樹脂とセルロ−ス誘導体から
なる球状粒子複合体からセルロ−ス誘導体を除去した球
状粒子を焼成処理して得られた炭素材をリチウム担持体
としたリチウム二次電池用負極。 - 【請求項3】 フェノ−ル樹脂が有機溶媒に可溶である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のリチウム二次
電池用負極。 - 【請求項4】 セルロ−ス誘導体がエチルセルロ−ス又
は酢酸セルロ−スであることを特徴とする請求項1又は
2に記載のリチウム二次電池用負極。 - 【請求項5】 球状粒子複合体中のフェノ−ル樹脂/セ
ルロ−ス誘導体の比が、30/70〜95/5であるこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のリ
チウム二次電池用負極。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の二
次電池用負極を用いたリチウム二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9283569A JPH11121003A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | リチウム二次電池用負極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9283569A JPH11121003A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | リチウム二次電池用負極 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11121003A true JPH11121003A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17667232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9283569A Pending JPH11121003A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | リチウム二次電池用負極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11121003A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010080123A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 蓄電デバイス用負極活物質及び蓄電デバイス |
CN112437993A (zh) * | 2018-07-11 | 2021-03-02 | 昭和电工材料株式会社 | 锂离子二次电池用负极材、锂离子二次电池用负极、锂离子二次电池、和锂离子二次电池用负极的制造方法 |
-
1997
- 1997-10-16 JP JP9283569A patent/JPH11121003A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010080123A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 蓄電デバイス用負極活物質及び蓄電デバイス |
CN112437993A (zh) * | 2018-07-11 | 2021-03-02 | 昭和电工材料株式会社 | 锂离子二次电池用负极材、锂离子二次电池用负极、锂离子二次电池、和锂离子二次电池用负极的制造方法 |
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