JPH1112087A - 化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents

化合物半導体単結晶の製造方法

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JPH1112087A
JPH1112087A JP17037997A JP17037997A JPH1112087A JP H1112087 A JPH1112087 A JP H1112087A JP 17037997 A JP17037997 A JP 17037997A JP 17037997 A JP17037997 A JP 17037997A JP H1112087 A JPH1112087 A JP H1112087A
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gas
furnace
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crystal
single crystal
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Akira Miyata
章 宮田
Osamu Oda
小田  修
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Japan Energy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉内から排気されるガス中のCO濃度及び水
素濃度を、封止剤中の水分が一定となるような所定の値
に一定にすることにより、単結晶成長に伴う封止剤中の
水分の低下を防止し、それによって結晶中のC濃度が均
一な長尺の化合物半導体単結晶を得るとともに、結晶中
のホウ素濃度の上昇を防ぐ。 【解決手段】 LEC法によりGaAs等の化合物半導
体単結晶を製造するにあたり、炉内から排気されるガス
中のCO濃度及び水素濃度を、封止剤中の水分が一定と
なるような所定の値に一定に保ちながら、結晶の引上げ
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶製造技術さ
らには液体封止引上げ法(以下、LEC法と称する)に
よる化合物半導体単結晶の製造方法に関し、特に炭素濃
度及びホウ素濃度の均一性の高いGaAs単結晶を製造
する場合に利用して効果的な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAsやInPのような化合物半導体
単結晶の製造方法として、溶融B2 3 などでるつぼ内
の原料融液を封止した状態で融液表面に種結晶をつけ、
これを回転させながら単結晶の引上げを行なうLEC法
が工業的に実施されている。LEC法では、ヒーターや
熱遮蔽体としてグラファイト等のカーボン材が用いられ
ており、このようなカーボン材を用いた単結晶引上げ装
置では、育成された単結晶中に高濃度の炭素が含有され
ることが知られている。
【0003】従来、LEC法による単結晶の引上げは、
炉内を不活性ガスで置換して数十気圧の圧力をかけて行
なうが、炉内のガスを完全に置換するのは困難で、酸素
や水分が残留するため加熱時にカーボン製炉材と反応し
てCOやCO2 ガスが発生する。また、LEC法では、
封止剤としてB2 3 を使用しているがこのB2 3
溶融すると、その一部が分解してO2 が発生し、このO
2 がカーボン製炉材と反応してCOやCO2 ガスとな
る。このようにして発生したCOガスがB2 3中に侵
入し分離して炭素となり原料融液を汚染するため、育成
された結晶中にも炭素が不純物として取り込まれること
になる。育成結晶中に取り込まれた炭素は、浅いアクセ
プタとして作用するが、従来の製造技術ではその濃度を
一定にすることはできなかった。
【0004】ところで、本出願人は、先に提案した特願
昭62−194128号明細書において、高い抵抗率を
有し、移動度が高く、かつ熱変性を起こさない結晶を得
るためには、GaAs単結晶中に炭素が少量入っている
のが好ましい、ということを明らかとした。従って、結
晶の電気的特性やイオン注入後の活性化率が均一な結晶
を得るには、結晶中の炭素濃度を一定値に制御すること
が重要である。
【0005】そこで、本出願人は、結晶中の炭素濃度を
一定値に制御するため、封止剤中の初期含有水分量を規
定するとともに、炉内のCOガス濃度を測定しながら、
原料融解後結晶引上げ開始までの間不活性ガスを導入し
て炉内COガス濃度が所定値で安定するように制御し、
その後結晶引上げ中の封止剤中の水分減少に伴う炭素捕
捉能力の低下に見あうように炉内COガス濃度を徐々に
減少させるようにした結晶成長方法について、先に提案
した(特願平2−295108号)。この結晶成長方法
では、Ar等の不活性ガスと、Ar等の不活性ガスにC
Oガスを添加してなる混合ガスを炉内に導入することに
よって、炉内COガス濃度の制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その後
の我々の研究により、上記特願平2−295108号の
発明にあっては、炉内CO濃度の制御精度が±10ppm
程度であるため、育成した単結晶が長尺化するに連れて
封止剤中の水分が減少し、炉内CO濃度が100ppm 程
度になると制御精度が10%と相対的に悪くなってしま
い、育成結晶中のC濃度を制御することが困難であると
いうことがわかった。
【0007】また、上記特願平2−295108号の発
明には、日本結晶成長学会誌[vol.14,No.1,
July 1987]の予稿集の28aA4「LEC法
によるGaAs単結晶成長における不純物の挙動」の図
2に示されているように、融液の放置時間の増大に伴っ
て結晶中のホウ素(B)濃度が高くなるという問題があ
ることもわかった。なお、結晶中のホウ素濃度が高くな
ると、例えばSiをドープして作製された活性層のシー
トキャリア濃度が低下するという悪影響があることが報
告されている([電子情報通信学会技術研究報告vo
l.89 No.52]CPM89−13「半絶縁性Ga
As結晶に注入したSiの活性化に対する結晶特性の影
響」)。
【0008】さらに、本発明者らの検討により、封止剤
中の水分が低いほど、成長した結晶中のホウ素の濃度が
高くなることがわかったが、上記特願平2−29510
8号の発明では、封止剤中の水分(H2 O)と炉内のカ
ーボン(C)との反応により生成された水素ガス
(H2 )が炉外へ排出されているため、次の(1)式の
反応が右へ進み、封止剤中の水分が抜け易くなってお
り、結晶中のホウ素の濃度が高くなり易くなっていると
いう問題があった。 C+H2 O=CO+H2 ・・・・(1) 本発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
で、炉内から排気されるガス中のCO濃度及び水素濃度
を、封止剤中の水分が一定となるような所定の値に一定
にすることにより、単結晶成長に伴う封止剤中の水分の
低下を防止し、それによって結晶中のC濃度が均一な長
尺の化合物半導体単結晶を得るとともに、結晶中のホウ
素濃度の上昇を防ぐことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、封止剤中の水
分が高くなると炉内ガスの水素濃度も高くする必要があ
るというように、封止剤中の水分が一定となる炉内ガス
の水素濃度があることがわかった。また、封止剤中の水
分が高くなると、成長した結晶中のホウ素の濃度が低く
なることもわかった。
【0010】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、るつぼ内に原料および封止剤を入れて高圧引上げ炉
内に配置し、発熱体により加熱して前記原料及び封止剤
を融解させ、その原料融液表面を封止剤で覆った状態で
種結晶を接触させてこれを徐々に引き上げることにより
化合物半導体単結晶を製造するにあたり、炉内から排気
されるガス中のCO濃度及び水素濃度を、封止剤中の水
分が一定となるような所定の値に一定に保ちながら、結
晶の引上げを行うものである。
【0011】この発明によれば、単結晶成長に伴う封止
剤中の水分の低下が防止されるので、結晶中のC濃度が
均一な長尺の化合物半導体単結晶が得られるとともに、
結晶中のホウ素濃度の上昇が抑制される。
【0012】また、この発明において、前記封止剤中の
水分は、200ppm 以上500ppm以下であるとよい。
【0013】また、この発明において、前記化合物半導
体単結晶は、半絶縁性GaAs単結晶であってもよい。
そうすれば、結晶中のホウ素濃度が低く、かつ結晶中の
C濃度が均一な長尺のGaAs単結晶が得られる。
【0014】なお、特開平1−239089号公報に
は、原料融液から化合物半導体単結晶を製造するに際
し、前記原料融液を収容した原料収容部を所定のガス雰
囲気中に置き、該雰囲気中のガスの成分濃度を検出し、
該検出される成分濃度が所定値となるように制御するよ
うにした化合物半導体単結晶の製造方法について開示さ
れている。この公報においては、n型のGaAs単結晶
を製造するにあたって、n型不純物としてシリコン(S
i)を原料に添加しているが、液体封止剤中の水分の影
響により次の(2)式の反応が起こり、添加効率がよく
ないだけでなく、液体封止剤中の水分が結晶成長ととも
に減少するため、成長した結晶内でのシリコン濃度が結
晶成長方向で不均一となることが示されている。 Si+H2 O=SiO+H2 ・・・・(2) そして、上記公報には、炉内ガスの水素濃度を成長初期
から高くしておくことにより、液体封止剤中の水分の分
解が抑制され、上記(2)式の反応が右へ進むのが抑制
されるとしている。この知見に基づき、炉内ガスの水素
濃度を制御することによって、結晶成長とともにシリコ
ンの添加効率を制御することができ、それによって結晶
の長さ方向でシリコン濃度が均一な単結晶が得られるこ
とが記載されている。
【0015】このように、上記公報には、炉内ガスの水
素濃度を高くすることによって、液体封止剤中の水分の
分解を抑えることができる点についての記載はあるが、
結晶引上げ中、炉内から排気されるガス中のCO濃度及
び水素濃度を、封止剤中の水分が一定となるような所定
の値に一定に保つ、という本発明の特徴について、何ら
記載されていないだけでなく、それを想起させる記載も
しくは示唆する記載もない。
【0016】
【発明の実施の形態】図1には、本発明方法の実施に使
用して好適な単結晶引上げ装置の一例が示されている。
【0017】この結晶引上げ装置は、密閉型の高圧引上
げ炉1内にるつぼ2が支持軸3により回転可能に支持さ
れ、るつぼ2の周囲には等方性高密度黒鉛で形成された
発熱体であるヒーター4が配置されている。ヒーター4
の外側にはカーボン製の熱遮蔽体5が配置されていると
ともに、るつぼ2の上方からは下端に種結晶を有する引
上げ軸6が垂下されている。引上げ炉1の側壁には、不
活性ガス等を導入するためのガス導入管11と、炉内ガ
スを排気するための排気管12が接続され、ガス導入管
11の途中には炉内圧力調整弁13が、また排気管12
の途中には流量調整バルブ14が設けられている。
【0018】排気管12にはCOガス及び水素ガスの濃
度を検出する濃度検出器(センサ)16が接続され、こ
の検出器16の出力信号に基づいて、上記バルブ14を
調整するように構成されている。ガス導入管11の始端
には、H2 ガスを混合した不活性ガス(Ar)を入れた
ボンベ17と、CO2 ガスを混合した不活性ガス(A
r)を入れたボンベ18と、無添加の不活性ガス(A
r)を入れたボンベ19が接続されている。なお、るつ
ぼ2内には原料とともに封止剤を入れるようになってお
り、原料融液7の表面をB2 3 からなる液体封止剤8
によって封止した状態でGaAs単結晶の引上げが行な
われる。
【0019】上記高圧単結晶引上げ装置により本発明を
実施するには、まず化合物半導体の原料と所定の含有水
分量のB2 3 とを入れたるつぼ2を高圧引上げ炉1内
にセットする。それから、バルブ14を開いて炉内の空
気を排気管12を介して真空ポンプ(図示省略)で排気
した後、バルブ14を閉じて代わりに炉内圧力調整弁1
3およびバルブ20,21を開き、ボンベ17,18内
のH2 ガスならびにCO2 ガスを混合した不活性ガスを
ガス導入管11より炉内へ導入し、数十気圧の圧力をか
ける。しかる後、ヒーター4に給電して炉内を加熱し、
るつぼ内の原料を溶融させる。炉内温度が上昇すると炉
内のCO2 ガスはCOガスになる。この時の炉内COガ
ス濃度は、ほぼCO2 ガスを混合した不活性ガス中のC
2 ガス濃度の2倍に等しい。従って、不活性ガス中に
添加するCO2 ガスの量を原料融解時の所望の炉内CO
ガス濃度の1/2にすれば、再現性良く、結晶引上げ開
始前の炉内COガス濃度を制御できる。炉内COガス濃
度及び水素濃度は、排気管12に設けたバルブ14を開
いて検出器16により検出する。
【0020】原料が融解し、炉内COガス濃度及び水素
濃度が安定した後、ガス導入管11の炉内圧力調整弁1
3の2次側圧力を所定の圧力に設定し、純不活性ガスボ
ンベ19のバルブ22とガス排気管12の流量調整バル
ブ14を開いて、無添加の不活性ガスを連続的あるいは
間歇的に炉内に導入・排気することにより、原料融解か
ら結晶育成開始までの炉内COガス濃度及び水素濃度を
所定の濃度に安定させた後、結晶育成を開始する。結晶
育成中は、炉内へのガスの導入及び排気を適宜行って、
炉内から排気されるガス中のCO濃度及び水素濃度を、
封止剤中の水分が一定となるような所定の値に一定に保
つ。
【0021】その際、炉の出口における排気ガスのCO
濃度及び水素濃度は、使用する炉や結晶の製造条件によ
って異なるので、予備的な実験によって、それらCO濃
度及び水素濃度の、封止剤中の水分に応じた適正値を、
使用する炉及び製造条件毎に個々に求めておく必要があ
る。また、炉からの排気ガスが平衡する温度や封止剤の
厚さなども、使用する炉や結晶の製造条件によって異な
る。
【0022】上記実施形態によれば、炉内から排気され
るガス中のCO濃度及び水素濃度を、封止剤中の水分が
一定となるような所定の値に一定に保ちながら結晶育成
を行うようにしたため、単結晶成長に伴う封止剤中の水
分の低下を防止することができるので、結晶中のC濃度
が均一な長尺の化合物半導体単結晶を製造することがで
きるとともに、結晶中のホウ素濃度の上昇を抑制するこ
とができる。
【0023】
【実施例】
(実施例1)図1に示す構成の結晶引上げ装置を用い
て、LEC法により、直径3インチで長さ450mmの半
絶縁性GaAs単結晶の製造を行った。GaAsの原料
として、7N(99.99999%)の高純度Ga78
80gとAs7980gを用い、直径6インチのpBN
製るつぼ内で直接合成して用いた。また、封止剤とし
て、含有水分量が200ppm のB2 3 を1480g用
いた。結晶成長時の炉内圧力を20atm とし、結晶成長
中、B2 3 中の水分が200ppm で一定となるよう
に、炉の出口における排気ガスのCO濃度を1700pp
m に保持し、かつ炉の出口における排気ガスの水素濃度
を950ppm に保持するように炉内ガス雰囲気を制御し
ながら、GaAs単結晶を引き上げた。得られたGaA
s単結晶中の炭素濃度をFT−IR法により分析した。
また、結晶中のホウ素濃度をGDMS法により分析し
た。その結果、結晶中の炭素濃度は1.1×1015cm-3
であり、ホウ素濃度は3.0×1015cm-3であった。
【0024】(実施例2)図1に示す構成の結晶引上げ
装置を用いて、LEC法により、直径3インチで長さ4
50mmの半絶縁性GaAs単結晶の製造を行った。Ga
Asの原料として、7N(99.99999%)の高純
度Ga7880gとAs7980gを用い、直径6イン
チのpBN製るつぼ内で直接合成して用いた。また、封
止剤として、含有水分量が500ppm のB2 3 を14
80g用いた。結晶成長時の炉内圧力を20atm とし、
結晶成長中、B2 3 中の水分が500ppm で一定とな
るように、炉の出口における排気ガスのCO濃度を43
00ppm に保持し、かつ炉の出口における排気ガスの水
素濃度を2400ppm に保持するように炉内ガス雰囲気
を制御しながら、GaAs単結晶を引き上げた。得られ
たGaAs単結晶中の炭素濃度をFT−IR法により分
析した。また、結晶中のホウ素濃度をGDMS法により
分析した。その結果、結晶中の炭素濃度は1.2×10
15cm-3であり、ホウ素濃度は2.0×1015cm-3であっ
た。
【0025】(実施例3)図1に示す構成の結晶引上げ
装置を用いて、LEC法により、直径3インチで長さ4
50mmの半絶縁性GaAs単結晶の製造を行った。Ga
Asの原料として、7N(99.99999%)の高純
度Ga7880gとAs7980gを用い、直径6イン
チのpBN製るつぼ内で直接合成して用いた。また、封
止剤として、含有水分量が200ppm のB2 3 を14
80g用いた。結晶成長時の炉内圧力を20atm とし、
結晶成長中、B2 3 中の水分が200ppm で一定とな
るように、炉の出口における排気ガスのCO濃度を77
00ppm に保持し、かつ炉の出口における排気ガスの水
素濃度を950ppm に保持するように炉内ガス雰囲気を
制御しながら、GaAs単結晶を引き上げた。得られた
GaAs単結晶中の炭素濃度をFT−IR法により分析
した。また、結晶中のホウ素濃度をGDMS法により分
析した。その結果、結晶中の炭素濃度は5.0×1015
cm-3であり、ホウ素濃度は3.1×1015cm-3であっ
た。
【0026】なお、上記各実施例では、GaAs単結晶
の成長を例にとって説明したが、この発明はGaAsに
限定されずInPその他の化合物半導体単結晶の成長に
利用できる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、るつぼ内に原料および
封止剤を入れて高圧引上げ炉内に配置し、発熱体により
加熱して前記原料及び封止剤を融解させ、その原料融液
表面を封止剤で覆った状態で種結晶を接触させてこれを
徐々に引き上げることにより半絶縁性GaAs単結晶等
の化合物半導体単結晶を製造するにあたり、炉内から排
気されるガス中のCO濃度及び水素濃度を、封止剤中の
水分が一定となるような所定の値に一定に保ちながら、
結晶の引上げを行うようにしたため、単結晶成長に伴う
封止剤中の水分の低下を防止することができるので、結
晶中のC濃度が均一な長尺の化合物半導体単結晶を製造
することができるとともに、結晶中のホウ素濃度の上昇
を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施に使用される単結晶引上げ装
置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 高圧引上げ炉 2 るつぼ 4 発熱体(ヒーター) 7 原料融液 8 封止剤 11 ガス導入管 12 排気管 13 炉内圧力調整弁 14,20,21,22 バルブ 16 CO・水素ガス濃度検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 るつぼ内に原料および封止剤を入れて高
    圧引上げ炉内に配置し、発熱体により加熱して前記原料
    及び封止剤を融解させ、その原料融液表面を封止剤で覆
    った状態で種結晶を接触させてこれを徐々に引き上げる
    ことにより化合物半導体単結晶を製造するにあたり、炉
    内から排気されるガス中のCO濃度及び水素濃度を、封
    止剤中の水分が一定となるような所定の値に一定に保ち
    ながら、結晶の引上げを行うことを特徴とする化合物半
    導体単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記封止剤中の水分は、200ppm 以上
    500ppm 以下であることを特徴とする請求項1記載の
    化合物半導体単結晶の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記化合物半導体単結晶は、半絶縁性G
    aAs単結晶であることを特徴とする請求項1または2
    記載の化合物半導体単結晶の製造方法。
JP17037997A 1997-06-26 1997-06-26 化合物半導体単結晶の製造方法 Pending JPH1112087A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179898A (ja) * 2008-02-14 2008-08-07 Dowa Holdings Co Ltd 化合物半導体作成用のガリウム原料

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