JPH11120777A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH11120777A
JPH11120777A JP27477297A JP27477297A JPH11120777A JP H11120777 A JPH11120777 A JP H11120777A JP 27477297 A JP27477297 A JP 27477297A JP 27477297 A JP27477297 A JP 27477297A JP H11120777 A JPH11120777 A JP H11120777A
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memory cell
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Shunsuke Takagi
俊介 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設計が容易で高速読み出しを実現できる不揮発
性半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】読み出し時に、ワード線WL1への印加電
圧とメモリセルトランジスタMT1のフローティングゲ
ートにおける電荷蓄積量に基づいてビット線BL1に流
れた電流をその値に応じた電圧に変換して並列比較回路
120に出力する電流・電圧変換回路110と、メモリ
セルトランジスタに記録され得る複数のデータに応じて
異なる値をとる読み出し電流毎に対応して設定された3
つの参照電圧Vref1,Vref2,Vref3を生
成し、電流・電圧変換回路110から出力された電圧V
110と各参照電圧Vref1,Vref2,Vref
3との大小をそれぞれ並列に比較し、3つの比較結果を
データ変換回路130に出力する並列比較回路120と
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリセルトラン
ジスタに少なくとも3値以上のデータを記録する多値型
の不揮発性半導体記憶装置に係り、特にセンスアンプの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ERPOM、フラッシュメモリ等の不揮
発性半導体記憶装置においては、1個のメモリセルトラ
ンジスタに「0」、「1」の2つの値をとるデータを記
録する2値型のメモリセル構造が通常である。しかし、
最近の不揮発性半導体記憶装置の大容量化の要望に伴
い、1個のメモリセルトランジスタに少なくとも3値以
上のデータを記録する、いわゆる多値型の不揮発性半導
体記憶装置が提案されている(たとえば、「A Mul
ti−Level 32Mb Flash Memor
y」’95 ISSCC p132〜 参照)。
【0003】図4は、NOR型フラッシュメモリにおい
て、1個のメモリセルトランジスタに2ビットからなる
4値をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧Vt
hレベルとデータ内容(分布)との関係を示す図であ
る。
【0004】図4において、縦軸はメモリセルトランジ
スタのしきい値電圧Vth、横軸はメモリセルトランジ
スタのしきい値分布頻度をそれぞれ表している。また、
1個のメモリセルトランジスタに記録するデータを構成
する2ビットデータの内容〔IO1,IO0〕として
は、〔1,1〕,〔1,0〕,〔0,1〕,〔0,0〕
の4状態が存在する。
【0005】このような多値データが記録されるメモリ
セルトランジスタは、記録データ値に応じてたとえばフ
ローティングゲートのおける電荷蓄積量が調整され、そ
のしきい値電圧Vthが記録データ値に応じた量に設定
される。このように記録された多値データを読み出す場
合には、メモリセルトランジスタのコントロールゲート
電極が接続されたワード線に所定の電圧が印加される。
そして、記録データ値に応じて調整された電荷蓄積量に
基づく値の電流がビット線に流れ、センスアンプにおい
て、このビット線に流れた電流値に基づく電圧と参照電
圧とが比較されてデータの判定等が行われる。
【0006】図5は、従来型のランダムアクセス用途
(たとえばNOR型フラッシュ)の多値読み出し方式の
フラッシュメモリ用センスアンプの構成例を示す回路図
である。このセンスアンプは4値用のもので、参照電圧
はREF1,REF2,REF3の3種類が用いられ
る。
【0007】このセンスアンプは、ビット線BL1に流
れた電流をその値に応じた電圧に反変換する電流・電圧
変換回路10と、3つの参照電圧を選択的に供給する参
照電圧供給回路20と、比較器30とを有している。
【0008】電流・電圧変換回路10は、pチャネルM
OS(PMOS)トランジスタPT11、nチャネルM
OS(NMOS)トランジスタNT11、および2入力
NORゲートNRGT11により構成されている。
【0009】PMOSトランジスタPT11のソースが
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ドレインがゲー
トおよびNMOSトランジスタNT11のドレインに接
続されて、その接続点が比較器30の反転入力(−)に
接続されている。NMOSトランジスタNT11のソー
スは、一端がメモリセルトランジスタMT1のドレイン
に接続されたビット線BL1の他端およびNORゲート
NRGT11の一方の入力端子に接続されている。そし
て、NMOSトランジスタNT11のゲートがNORゲ
ートNRGT11の出力に接続されている。また、NO
RゲートNRGT11の他方の入力端子はセンスアンプ
用クロック(イネーブル)信号S/A CLK の入力ラインに
接続されている。
【0010】参照電圧供給回路20は、PMOSトラン
ジスタPT21、NMOSトランジスタNT21〜NT
24、NORゲートNRGT21、参照電圧生成回路2
1〜23により構成されている。
【0011】PMOSトランジスタPT21のソースが
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ドレインがゲー
トおよびNMOSトランジスタNT21のドレインに接
続されて、その接続点が比較器30の非反転入力(+)
に接続されている。NMOSトランジスタNT21のソ
ースは、NMOSトランジスタNT22,NT23,N
T24のドレインに接続され、これらの接続点がNOR
ゲートNRGT11の一方の入力端子に接続されてい
る。NMOSトランジスタNT21のソースが参照電圧
(REF1)生成回路21の出力に接続され、NMOS
トランジスタNT22のソースが参照電圧(REF2)
生成回路22の出力に接続され、NMOSトランジスタ
NT23のソースが参照電圧(REF3)生成回路23
の出力に接続されている。そして、NMOSトランジス
タNT21のゲートがNORゲートNRGT21の出力
に接続されている。また、NORゲートNRGT21の
他方の入力端子はセンスアンプ用クロック(イネーブ
ル)信号S/A CLK の入力ラインに接続されている。
【0012】このような構成において、メモリセルトラ
ンジスタMT1に記録された多値データを読み出す場合
には、ワード線WL1に所定の電圧が印加される。そし
て、記録データ値に応じて調整された電荷蓄積量に基づ
く値の電流がビット線BL1に流れ、電流・電圧変換回
路10に入力される。電流・電圧変換回路10では、ビ
ット線BL1の電流値に応じてNMOSトランジスタN
T11のオン抵抗が調整され、ノードND10の電位が
ビット線電流値に応じたレベルとなり、比較器30の反
転入力(−)に供給される。
【0013】一方、参照電圧供給回路20においては、
参照電圧REF1,REF2,REF3の生成回路2
1,22,23が接続されたNMOSトランジスタNT
22,NT23,NT24のゲートに位相をずらしたク
ロック信号φ1,φ2,φ3が供給される。これによ
り、ノードND20の電位が参照電圧生成回路21,2
2,23で生成された参照電圧REF1,REF2,R
EF3に応じたレベルに時間的に切り替えれる。このノ
ードND20の電位は比較器30の非反転入力(+)に
供給される。
【0014】そして、比較器30において、電流・電圧
変換回路10によるビット線電流に応じた電圧と参照電
圧REF1,REF2,REF3とが比較され、その結
果に応じた信号OUTが出力される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来型のセンスアンプでは、必要な個数だけ参照電圧
を用意し、それぞれ位相をずらしたクロック信号φ1、
φ2、φ3を入力することにより、参照電圧を時間的に
切り替え、メモリセルとリファレンスとに流れる電流値
を比較するという動作を、リファレンスの個数分だけ繰
り返す必要があるため、読み出し時間がどうしても長く
なってしまう。
【0016】また、センスアンプを設計する上で、最も
マージナルな項目の一つがクロックのタイミング設定で
あるが、上記のように参照電圧を時間的に切り替えなけ
ればならないと、タイミングの設定がさらに困難なもの
になってしまう。
【0017】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、設計が容易で高速読み出しを実
現できる不揮発性半導体記憶装置を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、接続されたワード線およびビット線への
印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化
し、その変化に応じてしきい値電圧が変化するメモリセ
ルトランジスタを有し、上記メモリセルトランジスタの
しきい値電圧に応じて当該メモリセルトランジスタに3
値以上の多値データを記録し、読み出し時には、ワード
線電圧と電荷蓄積量に基づく値の電流をビット線に流す
不揮発性半導体記憶装置であって、上記ビットに流れた
読み出し電流をその値に応じた電圧に変換する電流・電
圧変換回路と、上記メモリセルトランジスタに記録され
得る複数のデータに応じて異なる値をとる読み出し電流
毎に対応して設定された複数の参照電圧が供給され、上
記電流・電圧変換回路から出力された電圧と各参照電圧
との大小をそれぞれ並列に比較する並列比較回路とを有
する。
【0019】また、本発明では、上記電流・電圧変換回
路は、上記メモリセルトランジスタに略対応している参
照用トランジスタと、上記参照用トランジスタに接続さ
れた参照用ビット線と、上記ビット線の電位と上記参照
用ビット線の電位との差動出力電圧を得、上記並列比較
回路の出力するとともに、上記参照用トランジスタのゲ
ートに帰還させる差動型アンプとを有する。また、本発
明では、好適には、上記ビット線および参照用ビット線
は、負荷素子を介して電源電圧源に接続されている。
【0020】また、本発明では、上記並列比較回路の複
数の比較結果に基づいてデータ変換を行うデータ変換回
路を有する。
【0021】本発明によれば、メモリセルトランジスタ
に記録された多値データを読み出す場合には、ワード線
に所定の電圧が印加される。そして、記録データ値に応
じて調整された電荷蓄積量に基づく値の電流がビット線
に流れ、電流・電圧変換回路に入力される。電流・電圧
変換回路では、ビットに流れた読み出し電流がその値に
応じた電圧に変換され、並列比較回路に入力される。並
列比較回路においては、メモリセルトランジスタに記録
され得る複数のデータに応じて異なる値をとる読み出し
電流毎に対応して設定された複数の参照電圧と電流・電
圧変換回路から出力された電圧との大小が並列して比較
される。そして、複数の比較結果がデータ変換回路に入
力されて、所定のデータに変換される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る不揮発性半
導体記憶装置の一実施形態を示す回路図である。
【0023】この不揮発性半導体記憶装置100は、電
流・電圧変換回路110、並列比較回路120、および
データ変換回路130により構成されている。
【0024】電流・電圧変換回路110は、読み出し時
に、ワード線WL1への印加電圧とメモリセルトランジ
スタMT1のたとえばフローティングゲートにおける電
荷蓄積量に基づいてビット線BL1に流れた電流をその
値に応じた電圧に変換して並列比較回路120に出力す
る。
【0025】この電流・電圧変換回路110は、たとえ
ば図1に示すように、PMOSトランジスタPT11
1、NMOSトランジスタNT111、および2入力N
ORゲートNRGT111により構成される。
【0026】PMOSトランジスタPT111のソース
が電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ドレインがゲ
ートおよびNMOSトランジスタNT11のドレインに
接続されて、その接続点(ノード)ND110が並列比
較回路120の入力端子に接続されている。NMOSト
ランジスタNT111のソースは、一端がメモリセルト
ランジスタMT1のドレインに接続されたビット線BL
1の他端およびNORゲートNRGT111の一方の入
力端子に接続されている。そして、NMOSトランジス
タNT111のゲートがNORゲートNRGT111の
出力に接続されている。また、NORゲートNRGT1
11の他方の入力端子はセンスアンプ用クロック(イネ
ーブル)信号S/A CLK の入力ラインに接続されている。
【0027】並列比較回路120は、メモリセルトラン
ジスタに記録され得る複数のデータ(本実施形態では4
値)に応じて異なる値をとる読み出し電流毎に対応して
設定された3つの参照電圧Vref1,Vref2,V
ref3を生成し、電流・電圧変換回路110から出力
された電圧V110と各参照電圧Vref1,Vref
2,Vref3との大小をそれぞれ並列に比較し、3つ
の比較結果をデータ変換回路130に出力する。
【0028】この並列比較回路120は、たとえば図1
に示すように、参照電圧Vref1,Vref2,Vr
ef3を生成するための抵抗素子R121,R122,
R123,R124、および比較器121,122,1
23により構成される。
【0029】電源電圧VCCの供給ラインと接地ラインG
NDとの間に抵抗素子R121,R122,R123,
R124が直列に接続されている。すなわち、抵抗分割
により参照電圧Vref1,Vref2,Vref3が
生成される。具体的には、抵抗素子R121とR122
との接続部に参照電圧Vref1が発生し、抵抗素子R
122とR123との接続部に参照電圧Vref2が発
生し、抵抗素子R123とR124との接続部に参照電
圧Vref3が発生する。
【0030】比較器121は、電流・電圧変換回路11
0の出力電圧V110を反転入力端子(−)に入力し、
参照電圧Vref1を非反転入力端子(+)に入力し、
両入力電圧の大小を比較し、その結果を信号S121と
して出力する。具体的には、参照電圧Vref1が電圧
V110より大きい場合にはハイレベルの信号S121
を出力し、参照電圧Vref1が電圧V110より小さ
い場合にはローレベルの信号S121を出力する。
【0031】比較器122は、電流・電圧変換回路11
0の出力電圧V110を反転入力端子(−)に入力し、
参照電圧Vref2を非反転入力端子(+)に入力し、
両入力電圧の大小を比較し、その結果を信号S122と
して出力する。具体的には、参照電圧Vref2が電圧
V110より大きい場合にはハイレベルの信号S122
を出力し、参照電圧Vref2が電圧V110より小さ
い場合にはローレベルの信号S122を出力する。
【0032】比較器123は、電流・電圧変換回路11
0の出力電圧V110を反転入力端子(−)に入力し、
参照電圧Vref3を非反転入力端子(+)に入力し、
両入力電圧の大小を比較し、その結果を信号S123と
して出力する。具体的には、参照電圧Vref3が電圧
V110より大きい場合にはハイレベルの信号S123
を出力し、参照電圧Vref3が電圧V110より小さ
い場合にはローレベルの信号S123を出力する。
【0033】データ変換回路130は、並列比較回路1
20の出力信号S121,S122,S123を受け
て、メモリセルトランジスタMT1から読み出されたデ
ータを2ビットデータ〔IO1,IO0〕に変換する。
この変換された2ビットデータ〔IO1,IO0〕は、
〔1,1〕,〔1,0〕,〔0,1〕,〔0,0〕の4
状態をとり得る。
【0034】このデータ変換回路130は、たとえば図
1に示すように、インバータINV131,INV13
2,INV133,INV134、2入力ANDゲート
ADGT131、および2入力NORゲートNRGT1
31により構成される。
【0035】インバータINV131,INV132が
直列に接続され、インバータINV131の入力端子に
並列比較回路120の比較器122の出力信号S122
が入力され、インバータINV132の出力端子からデ
ータIO1を出力する。インバータINV133の入力
端子に並列比較回路120の比較器121の出力信号S
121が入力され、出力端子がNORゲートNRGT1
31の一方の入力端子に接続されている。インバータI
NV134の入力端子に並列比較回路120の比較器1
23の出力信号S123が入力され、出力端子がAND
ゲートADGT131の一方の入力端子に接続されてい
る。ANDゲートADGT131の他方の入力端子に並
列比較回路120の比較器122の出力信号S122が
入力され、出力端子がNORゲートNRGT131の多
他方の入力端子に接続されている。そして、NORゲー
トNRGT131の出力端子からデータIO0を出力す
る。
【0036】次に、上記構成による動作を説明する。メ
モリセルトランジスタMT1に記録された多値データを
読み出す場合には、ワード線WL1に所定の電圧が印加
される。そして、記録データ値に応じて調整された電荷
蓄積量に基づく値の電流がビット線BL1に流れ、電流
・電圧変換回路110に入力される。
【0037】電流・電圧変換回路110では、ビット線
BL1の電流値に応じてNMOSトランジスタNT11
1のオン抵抗が調整され、ノードND110の電位がビ
ット線電流値に応じたレベルとなり、電圧信号V110
として並列比較回路120の3つの比較器121,12
2,123の反転入力端子(−)に並列に入力される。
【0038】並列比較回路120においては、比較器1
21で電流・電圧変換回路110の出力電圧V110と
参照電圧Vref1との大小が、比較器122で電流・
電圧変換回路110の出力電圧V110と参照電圧Vr
ef2との大小が、比較器123で電流・電圧変換回路
110の出力電圧V110と参照電圧Vref3との大
小が並行して比較される。
【0039】このとき、たとえばメモリセルトランジス
タMT1のしきい値電圧Vthが第1番目に低い状態で
ある場合には、セル電流が多く流れるため、電流・電圧
変換回路110の出力電圧V110のレベルが低くな
る。すなわち出力電圧V110が参照電圧Vref3よ
り低い場合には、比較器121,122,123の出力
信号S121,S122,S123は全てハイレベルで
データ変換回路130に入力される。その結果、インバ
ータINV132の出力およびNORゲートNRGT1
31の出力信号IO1,IO0はハイレベルで出力され
る。すなわち、メモリセルトランジスタMT1からの読
み出しデータが〔1,1〕に変換され出力される。
【0040】また、メモリセルトランジスタMT1のし
きい値電圧Vthが第2番目に低い状態である場合で、
出力電圧V110が参照電圧Vref3より高く、参照
電圧Vref2より低い場合には、比較器121の出力
信号S121がローレベルで、比較器122,123の
出力信号S122,S123はハイレベルでデータ変換
回路130に入力される。その結果、インバータINV
132の出力信号IO1はハイレベルで出力され、NO
RゲートNRGT131の出力信号IO0はローレベル
で出力される。すなわち、メモリセルトランジスタMT
1からの読み出しデータが、〔1,0〕に変換され出力
される。
【0041】メモリセルトランジスタMT1のしきい値
電圧Vthが第3番目に低い状態(第2番目に高い状
態)である場合で、出力電圧V110が参照電圧Vre
f3,Vref2より高く、参照電圧Vref1より低
い場合には、比較器121,122の出力信号S12
1,S122がローレベルで、比較器123の出力信号
S123はハイレベルでデータ変換回路130に入力さ
れる。その結果、インバータINV132の出力信号I
O1はローレベルで出力され、NORゲートNRGT1
31の出力信号IO0はハイレベルで出力される。すな
わち、メモリセルトランジスタMT1からの読み出しデ
ータが、〔0,1〕に変換され出力される。
【0042】メモリセルトランジスタMT1のしきい値
電圧Vthが第4番目に低い状態(第1番目に高い状
態)である場合で、出力電圧V110が参照電圧Vre
f3,Vref2,Vref1より高い場合には、比較
器121,122,123の出力信号S121,S12
2S123が全てローレベルでデータ変換回路130に
入力される。その結果、インバータINV132および
NORゲートNRGT131の出力信号IO1,IO0
はローレベルで出力される。すなわち、メモリセルトラ
ンジスタMT1からの読み出しデータが、〔0,0〕に
変換され出力される。
【0043】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、読み出し時に、ワード線WL1への印加電圧とメモ
リセルトランジスタMT1のフローティングゲートにお
ける電荷蓄積量に基づいてビット線BL1に流れた電流
をその値に応じた電圧に変換して並列比較回路120に
出力する電流・電圧変換回路110と、メモリセルトラ
ンジスタに記録され得る複数のデータ(本実施形態では
4値)に応じて異なる値をとる読み出し電流毎に対応し
て設定された3つの参照電圧Vref1,Vref2,
Vref3を生成し、電流・電圧変換回路110から出
力された電圧V110と各参照電圧Vref1,Vre
f2,Vref3との大小をそれぞれ並列に比較し、3
つの比較結果をデータ変換回路130に出力する並列比
較回路120とを設けたので、参照電圧を切り換えてい
く必要がないことから、読み出し時間の高速化を図るこ
とができる。
【0044】また、このセンスアンプは、出力結果をラ
ッチするためのクロックを除けば、クロックは1系統だ
けでよく、タイミング設計は2値並に容易に行える。さ
らに、並列比較回路120は、一種のアナログ・ディジ
タルコンバータ(ADC)であるが、参照電圧Vref
の発生方法や、比較器の回路方式については、電源電圧
特性、レイアウト面積、動作速度などを考慮して最適な
ものを選べばよい。
【0045】図2は、本発明に係る不揮発性半導体記憶
装置における電流・電圧変換回路の他の構成例を示す回
路図である。
【0046】この電流・電圧変換回路110aは、nチ
ャネルの参照用トランジスタTref、NMOSトラン
ジスタNT111a,NT112a,NT113a,N
T114a,NT115a,NT116a、PMOSト
ランジスタPT111a,PT112a、2入力NOR
ゲートNRGT111a、および参照ビット線RBLに
より構成されている。そして、NMOSトランジスタN
T114a,NT115a,NT116aおよびPMO
SトランジスタPT111a,PT112aにより差動
型アンプ111が構成されている。なお、参照用トラン
ジスタTrefとしては、たとえばメモリセルトランジ
スタMT1と同様の構成のものを適用でき、そのしきい
値電圧Vthは最低のVth分布の場所よりやや低めに
設定すればよい。また、メモリトランジスタと同程度の
能力の、通常のトランジスタでもよい。
【0047】NMOSトランジスタNT111aのソー
スが電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ドレインが
一端がメモリセルトランジスタMT1のドレインに接続
されたビット線BL1の他端およびNORゲートNRG
T111aの一方の入力端子に接続されている。電源電
圧VCCの供給ラインと接地との間にNMOSトランジス
タNT112aおよび参照用トランジスタTrefが直
列に接続されている。両トランジスタNT112aおよ
びTrefの接続点によりノードND111aが構成さ
れている。そして、NMOSトランジスタNT111a
およびNT112aのゲートがNORゲートNRGT1
11aの出力端子に共通に接続されている。また、NO
RゲートNRGT111aの他方の入力端子はセンスア
ンプ用クロック(イネーブル)信号S/A CLK の入力ライ
ンに接続されている。さらに、イコライズ用NMOSト
ランジスタNT113aがビット線BL1の他端とノー
ドND111aとの間に接続され、そのゲートがセンス
アンプ用クロック信号S/A CLK の入力ラインに接続され
ている。
【0048】PMOSトランジスタPT111a,PT
112aのソースが電源電圧VCCの供給ラインに接続さ
れている。PMOSトランジスタPT111aのドレイ
ンはゲートおよびNMOSトランジスタNT114aの
ドレインに接続されている。PMOSトランジスタPT
112aのドレインはNMOSトランジスタNT115
aのドレインに接続され、その接続点が参照用トランジ
スタTrefのゲートに接続されるとともに、電流・電
圧変換回路110aの電圧V110aの出力ノードND
112aに接続されている。また、PMOSトランジス
タPT112aのゲートはPMOSトランジスタPT1
11aのゲートおよびドレインに接続されている。NM
OSトランジスタNT114a,NT115aのソース
同士が接続され、このソース同士の接続点と接地GND
との間にNMOSトランジスタN116aが接続されて
いる。そして、差動型アンプ111の入力となるNMO
SトランジスタNT114aのゲートが参照用ビットR
BLの一端に接続され、NMOSトランジスタ115a
のゲートがビット線BL1に接続されている。さらに、
NMOSトランジスタNT116aのゲートがセンスア
ンプ用クロック信号S/A CLK の反転信号/S/A CLK の入
力ラインに接続されている。
【0049】この電流・電圧変換回路110aにおいて
は、NMOSトランジスタNT111a,NT112a
のゲートがNORゲートNR111aの出力に共通に接
続されていることから、ビット線BL1と参照用ビット
線RBLとの電位が等しい場合、この2つのNMOSト
ランジスタNMOSトランジスタNT111a,NT1
12aに流れる電流、つまりメモリセルトランジスタM
T1および参照用トランジスタTrefに流れる電流が
等しい。換言すれば、電流・電圧変換回路110aで
は、ビット線BL1と参照用トランジスタRBLの電位
が等しくなるように、差動型アンプ111の出力信号S
111が参照用トランジスタTrefにゲートにフィー
ドバックされている。これにより、メモリセルトランジ
スタMT1と参照用トランジスタTrefに流れる電流
が等しくなるように制御される。
【0050】したがって、メモリセルトランジスタMT
1のしきい値電圧Vthが低いときは出力電圧V110
a、すなわち参照用トランジスタTrefのゲート電圧
は高くなる。一方、メモリセルトランジスタMT1のし
きい値電圧Vthが高いときは出力電圧V110aは低
くなる。
【0051】ここで、図1の電流・電圧回路110の出
力電圧V110と図2の電流・電圧変換回路110aの
出力電圧V110aとの振幅について考察する。
【0052】図1の電流・電圧変換回路110の場合、
出力電圧V110の振幅が(ビット線BL1の電位)−
Vthn〜Vcc−Vthpであり、Vcc=3.3
V、(ビット線BL1の電位)=約1.5Vとすると、
出力電圧V110の振幅は0.5V弱となる。この振幅
を、たとえば4つのレベルに分割すると、Vref1,
Vref2,Vref3が非常に近い値となり、ノイズ
の影響を受けるおそれがある。これに対して、図2の電
流・電圧変換回路110aでは、出力電圧V110a
は、差動型アンプ111の出力信号S111であるた
め、振幅はVthn〜Vcc−Vthpで、Vcc=
3.3Vで約2Vの振幅が取れる。参照用トランジスタ
Trefのサイズを最適化すれば、この図2の電流・電
圧変換回路110aの振幅は十分に取ることができる。
【0053】このように図2の電流・電圧変換回路11
0aによれば、出力電圧V110aの振幅を、図1の電
流・電圧変換回路110より出力電圧V110の振幅よ
り大きくすることができ、いわゆるノイズマージンを大
きくできる利点がある。
【0054】図3は、図2の電流・電圧変換回路110
aのシミュレーション結果を示す図である。図3におい
て、横軸が時間を、縦軸が電圧を表している。図3に示
すように、メモリセルトランジスタMT1のしきい値電
圧Vthが0.5V〜3.5Vに変化するに伴い、出力
電圧V110aの電位も1.0V〜2.2Vと変化して
いる。
【0055】ただし、図2の電流−電圧変換回路110
aを図1の電流・電圧変換回路110と置き換え、並列
比較回路120と組み合わせると、メモリセルトランジ
スタMT1のしきい値電圧Vthが低い状態から高くな
るに従い、〔IO1 IO0〕の出力は〔0,0〕,
〔0,1〕,〔1,0〕,〔1,1〕と変化し、図1の
回路とは出力が反対となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
参照電圧を切り換えていく必要がないことから、設計が
容易で、読み出し時間の高速化を図ることができる。
【0057】また、差動型アンプを有する電流・電圧変
換回路を設けることにより、ノイズマージンの大きいセ
ンスアンプを実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の一実施
形態を示す回路図である。
【図2】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置における
電流・電圧変換回路の他の構成例を示す回路図である。
【図3】図2の電流・電圧変換回路のシミュレーション
結果を示す図である。
【図4】NOR型フラッシュメモリにおいて、1個のメ
モリセルトランジスタに2ビットからなる4値をとるデ
ータを記録する場合の、しきい値電圧Vthレベルとデ
ータ内容(分布)との関係を示す図である。
【図5】従来型のランダムアクセス用途(たとえばNO
R型フラッシュ)の多値読み出し方式のフラッシュメモ
リ用センスアンプの構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
100…不揮発性半導体記憶装置、110,110a…
電流・電圧変換回路、120…並列比較回路、130…
データ変換回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続されたワード線およびビット線への
    印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化
    し、その変化に応じてしきい値電圧が変化するメモリセ
    ルトランジスタを有し、上記メモリセルトランジスタの
    しきい値電圧に応じて当該メモリセルトランジスタに3
    値以上の多値データを記録し、読み出し時には、ワード
    線電圧と電荷蓄積量に基づく値の電流をビット線に流す
    不揮発性半導体記憶装置であって、 上記ビットに流れた読み出し電流をその値に応じた電圧
    に変換する電流・電圧変換回路と、 上記メモリセルトランジスタに記録され得る複数のデー
    タに応じて異なる値をとる読み出し電流毎に対応して設
    定された複数の参照電圧が供給され、上記電流・電圧変
    換回路から出力された電圧と各参照電圧との大小をそれ
    ぞれ並列に比較する並列比較回路とを有する不揮発性半
    導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記電流・電圧変換回路は、上記メモリ
    セルトランジスタに略対応している参照用トランジスタ
    と、 上記参照用トランジスタに接続された参照用ビット線
    と、 上記ビット線の電位と上記参照用ビット線の電位との差
    動出力電圧を得、上記並列比較回路の出力するととも
    に、上記参照用トランジスタのゲートに帰還させる差動
    型アンプとを有する請求項1記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  3. 【請求項3】 上記ビット線および参照用ビット線は、
    負荷素子を介して電源電圧源に接続されている請求項2
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 上記並列比較回路の複数の比較結果に基
    づいてデータ変換を行うデータ変換回路を有する請求項
    1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 上記並列比較回路の複数の比較結果に基
    づいてデータ変換を行うデータ変換回路を有する請求項
    2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 上記並列比較回路の複数の比較結果に基
    づいてデータ変換を行うデータ変換回路を有する請求項
    3記載の不揮発性半導体記憶装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100673700B1 (ko) * 2000-04-21 2007-01-23 주식회사 하이닉스반도체 멀티 레벨 플래시 메모리의 프로그래밍 회로
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