JPH11120494A - 緊急車両運行管理システムおよび道路交通管理システム並びに道路交通情報システム - Google Patents

緊急車両運行管理システムおよび道路交通管理システム並びに道路交通情報システム

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JPH11120494A
JPH11120494A JP9284951A JP28495197A JPH11120494A JP H11120494 A JPH11120494 A JP H11120494A JP 9284951 A JP9284951 A JP 9284951A JP 28495197 A JP28495197 A JP 28495197A JP H11120494 A JPH11120494 A JP H11120494A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】緊急車両の現場への移動を円滑にする。 【解決手段】基地局1と、複数の緊急車両に設置された
移動局2からなり、基地局1で緊急車両の状態を表示す
る緊急車両運行管理システムにおいて、移動局2に経路
を探索する経路探索手段と、経路探索手段により探索し
た探索経路を基地局1に送信する探索経路送信手段とを
設け、基地局1に移動局2から送信された経路を受信す
る探索経路受信手段と、探索経路受信手段により受信し
た探索経路を、他の管理システムに送信するデータ送信
する手段とを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急事態発生時に
おける緊急車両の円滑な走行を実現するための緊急車両
運行管理システムおよび道路交通管理システム並びに道
路交通情報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】消防車、救急車等の緊急車両の出動は、
突発的にも係わらず、迅速な目的地への到達が求められ
る。道路交通法第7節によって緊急車両通行を優先する
ことが定められており、緊急車両は出動の際にこの原則
の下で優先走行することができる。この優先走行とは、
緊急車両が走行する場合には一般車は路側に寄って緊急
車両の通行路をあけるとか、緊急車両は信号機の信号に
係わらず交差点を通行できるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通行中
の一般車両が緊急車両の走行に対し道をあける際は、サ
イレン音を認識し、さらに退避して緊急車両の優先走行
を遵守している場合でも、緊急車両が近傍となり可視範
囲に入ってからであり、更に道路が混雑していると退避
するのにも相応の時間がかかる等、緊急車両の迅速な走
行に急には対応できていないのが現実である。また、緊
急車両は信号機の信号が赤にも係わらず交差点を優先し
て通行できるが、その際にも多くは交差点での衝突回避
に配慮して減速走行を伴うのが実情である。
【0004】このように、これまでは緊急車両の走行の
迅速性には一定の限界があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するもので、本発明に係わる緊急車両運行管理システ
ムは、基地局と、複数の緊急車両に設置された移動局か
らなり、該基地局で緊急車両の状態を表示する緊急車両
運行管理システムにおいて、前記移動局に、経路を探索
する経路探索手段と、前記経路探索手段により探索した
探索経路を前記基地局に送信する探索経路送信手段とを
設け、前記基地局に、前記移動局から送信された経路を
受信する探索経路受信手段と、前記探索経路受信手段に
より受信した探索経路を、他の管理システムに送信する
データ送信手段とを設けたことを特徴とする。
【0006】また、本発明に係わる緊急車両運行管理シ
ステムは、前記緊急車両は、消防車または救急車であ
り、前記他の管理システムは、警察署管理の警察基地局
と、複数の警察車両に設置された警察移動局とからな
り、該警察基地局で前記警察車両の状態を表示する警察
車両管理システムであって、前記警察基地局に、前記デ
ータ送信手段からの探索経路を受信する警察基地局側経
路データ受信手段と、前記警察基地局側経路データ受信
手段で受信した探索経路を、前記警察移動局に送信する
警察基地局側経路データ送信手段とを設け、前記警察移
動局に、前記警察基地局側経路データ送信手段で送信さ
れた探索経路を受信する警察移動局側経路データ受信手
段と、前記警察移動局側経路データ受信手段で受信した
探索経路を表示する警察移動局側表示手段とを設けたこ
とを特徴とする。
【0007】また、本発明に係わる道路交通管理システ
ムは、道路に設置された信号機を制御する道路交通管理
システムにおいて、緊急車両の走行経路データを受信す
る経路データ受信手段と、前記経路データ受信手段によ
り受信された走行経路データに基づき、緊急車両の走行
経路を表示する走行経路表示手段とを設けたことを特徴
とする。
【0008】また、本発明に係わる道路交通管理システ
ムは、道路に設置された信号機を制御する道路交通管理
システムにおいて、緊急車両の走行経路データを受信す
る経路データ受信手段と、前記経路データ受信手段によ
り受信された走行経路データに応じて、前記信号機を制
御する信号機制御データを算出する信号機制御データ生
成手段と、前記信号機制御データ生成手段により生成さ
れた信号機制御データに基づき前記信号機を制御する信
号機制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係わる道路交通情報システ
ムは、道路交通情報を提供する道路交通情報システムに
おいて、緊急車両の走行経路データを受信する経路デー
タ受信手段と、前記経路データ受信手段により受信され
た走行経路データに基づく情報を提供する緊急車両走行
経路データ提供手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例における緊急車両
運行管理システムおよび道路交通管理システム並びに道
路交通情報システムのシステム構成を示す構成図であ
り、本図1を用いてシステムの構成、動作の概略を説明
する。1は、緊急車両運行管理システムである消防・救
急車両運行管理システムの消防基地局であり、消防・救
急活動の指令・管理を行う消防署の指令室等に設置され
る。2は、消防・救急車両運行管理システムの消防移動
局であり、消防車・救急車等の緊急車両に設置される。
そして、消防基地局1は、火災等の現場から電話や火災
警報機により通報のあった火災等現場の位置情報や火災
・負傷者状況等を、データや音声として無線通信で消防
移動局2に送信し、また消防移動局2は消防基地局1か
ら送信された火災現場等の位置情報や火災・負傷者状況
等を受信し、音声により乗員に受信情報を報知するとと
もに、受信した火災現場等の位置情報に基づき搭載され
たナビゲーションシステムで火災等現場までの経路を算
出し、液晶表示器等で構成されたディスプレイに地図お
よび経路を表示する。そして、消防移動局2は、この算
出された経路、自車の現在位置、識別データ等のデータ
や乗員からの音声を無線通信で消防基地局1に送信す
る。そして、消防基地局1では、受信した各消防移動局
2からの経路、自車の現在位置と識別データに基づき、
表示器に、地図、火災等の現場、各緊急車両の位置と経
路を表示し、また火災等の現場、各緊急車両の位置と経
路のデータを後述の、警察車両管理システム、道路交通
管理システム、道路交通情報システムに送信する。
【0011】3は、緊急車両運行管理システムである警
察車両運行管理システムの警察基地局であり、警察活動
の指令・管理を行う警察署の指令室等に設置される。4
は、警察車両運行管理システムの警察基地局であり、パ
トロールカーなどの警察車両に設置される。そして、警
察基地局3は、通報のあった事件現場の位置情報や加害
・被害者状況等を、データや音声として無線通信で警察
移動局4に送信し、また警察移動局4は警察基地局3か
ら送信された事件現場の位置情報や加害・被害者状況等
を受信し、音声により乗員に受信情報を報知するととも
に、受信した事件現場の位置情報に基づき搭載されたナ
ビゲーションシステムで事件現場までの経路を算出し、
液晶表示器等で構成されたディスプレイに地図および経
路を表示する。そして、警察移動局4は、この算出され
た経路、自車の現在位置、識別データ等のデータや乗員
からの音声を無線通信で警察基地局3に送信する。そし
て、警察基地局3では、受信した各警察移動局4からの
経路、自車の現在位置と識別データに基づき、表示器
に、地図、火災等の現場、各緊急車両の位置と経路を表
示し、また事件現場、各緊急車両の位置と経路のデータ
を後述の、警察車両管理システム、道路交通管理システ
ム、道路交通情報システムに送信する。
【0012】5は、道路に設置された信号機56や交通
関連の各種表示器を管理する道路交通管理システムの制
御局(交通管理制御局)であり、交通警察活動を行う警
察署の指令室等に設置され、有線回線55で接続された
信号機56や交通関連の各種表示器(可変標識等)に制
御信号を送信し、その動作制御を行う。6は、道路の規
制・渋滞情報等を提供する道路交通情報システムの制御
局(交通情報制御局)であり、有線回線54で接続さ
れ、主要道路に沿って設置されたビーコン路上機65に
交通情報データを送信し、ビーコン路上機65から電波
或いは光通信で一般車両8に対して交通情報を送信し、
またビーコン路上機65に付属したスピーカから交通情
報を音声出力する。
【0013】そして、これら消防基地局1、警察基地局
3、交通管理制御局5、交通情報制御局6は有線回線
9、54で接続されており、消防基地局1および警察基
地局3からは、緊急事態発生時における、緊急走行中の
消防車、救急車等の緊急車両および警察車両等の車両の
位置、経路、災害・事件現場の位置データ等が、各局に
送信される。
【0014】次に、緊急事態発生時におけるこれらシス
テムの動作について、簡単に説明する。ここでは、説明
を分かり易くするために、火災が発生した場合を例とし
て図2も用いて説明する。図2は、情報の流れを示す情
報遷移図である。火災が発生し、電話または火災報知器
等により消防車等の緊急車両の出動を要求する通報J1
が消防指令室に入ると、オペレータが操作部12を操作
して、消防基地局1に火災現場の位置データを入力す
る。火災現場の位置データJ2が入力されると、消防基
地局1は各消防移動局2に対して、火災現場の位置デー
タ、その車両の業務内容の情報J2を送信する。各消防
移動局2は、火災現場の位置データを受信すると、搭載
されたナビゲーション制御部がGPS衛星から受信した
GPS電波J3に基づいて検出した自車の現在位置と火
災現場の位置とから、最短時間で到達できる経路を算出
し、搭載の表示器にそれらの情報を表示するとともに、
消防基地局1に、自車の現在位置、経路、車両状況の情
報J4を送信する。なお、経路データは変更があるごと
に送信され、また自車の位置データは所定時間毎に最新
データが送信される。消防基地局1では、各消防移動局
2からの経路、自車の位置データJ4を受信して、設置
された表示器に道路地図、火災現場の位置、各消防移動
局2の経路、自車位置データを表示する。また、消防基
地局1は、各消防移動局2の経路、自車位置の最新デー
タ、車両の識別データの情報J5を、所定時間毎に、警
察基地局3、交通情報制御局6に送信する。
【0015】警察基地局3では、消防基地局1からの火
災現場の位置、各消防移動局2の経路、位置のデータ、
車両の識別データの情報J5を受信し、設置された表示
器にこれら道路地図、火災現場の位置、各消防移動局2
の経路、位置を表示する。また、警察基地局3は各警察
移動局4に対し、受信した火災現場の位置、各消防移動
局2の経路、位置のデータ、車両の識別データの情報J
6を必要に応じたタイミングで、或いは所定時間毎に送
信する。そして、各警察移動局4では、警察基地局3か
ら送信された、火災現場の位置、各消防移動局2の経
路、位置のデータ、車両の識別データの情報J6を受信
し、搭載されたナビゲーション制御部の表示器に、地図
とともに火災現場の位置、各消防移動局2の経路、位
置、および自警察移動局4の位置を表示する。各警察移
動局4では、搭乗している警察官により、消防移動局2
に近接したエリアを通行中の一般車両8に対し適切な交
通管制J7が行われる。
【0016】交通管理制御局5では、消防基地局1から
の火災現場の位置、各消防移動局2の経路、位置のデー
タ、信号機の制御データの情報J8を警察基地局3を経
由して受信し、設置された表示器にこれら道路地図、火
災現場の位置、各消防移動局2の経路、位置等を表示す
る。また、交通管理制御局5では、各消防車、救急車の
通る予定の経路から、これら緊急車両の通過する交差点
の信号を、これら緊急車両が通過するのに適した状態に
なるように、制御信号J9を各信号機56に送信する。
そして、各信号機56が交通管理制御局5からの信号に
基づき制御され、適切に通行信号J10を一般車両8に
伝達するので緊急車両の通行が円滑になる。なお、各信
号機56の制御タイミングについては、受信された各緊
急車両の経路および最新の位置データにより決定すれば
よい。
【0017】交通情報制御局6では、消防基地局1から
の火災現場の位置、各消防移動局2の経路、位置のデー
タ、車両の識別データの情報J5を受信し、設置された
表示器にこれら道路地図、火災現場の位置、各消防移動
局2の経路、位置を表示する。また、交通情報制御局6
では、各消防車、救急車の通る予定の経路に設置された
ビーコン路上機65に緊急車両が通過する旨の信号およ
び通過予定時間等の道路交通情報J11を送信し、ビー
コン路上機65からその周辺を通行する一般車両8にそ
の情報が提供される。ビーコン路上機65からの情報
は、ビーコン電波に重畳した道路交通情報J12の放送
と、ビーコン電波の受信機の搭載の有無に係わらず一般
車両8が音声で報知をうける音声警報J13とである。
また、交通情報制御局6は交通情報を放送している放送
局7に対しても、火災現場の位置、各消防移動局2の経
路、位置のデータである道路交通情報J14を送信す
る。そして、放送局7では、多重放送を用いて、これら
緊急車両情報である道路交通情報J15を放送し、放送
エリア内を通行する一般車両8にその情報J15が提供
される。
【0018】また、交通情報制御局6から消防基地局1
および警察基地局3に対し、交通の規制・渋滞等の道路
交通情報J16が、必要に応じたタイミングで、或いは
所定時間毎に送信され、消防基地局1、警察基地局3
に、また各基地局1、3を介して消防移動局2および警
察移動局4に、道路交通情報J16が提供される。この
ように本システムによれば、緊急車両同士、または一般
車両8に対して緊急車両の走行に関する情報が提供さ
れ、また、各信号機56が緊急車両の通行に都合がよい
ように制御されるので、緊急車両は迅速に災害現場に到
達することができる。なお、上記例では、火災の場合を
説明したが、警察の関係する事件の発生については、警
察基地局3がデータの送信元となる点が異なるが、火災
の場合と同様のデータの流れおよび動作となる。
【0019】次に、各システムの構成について説明す
る。図3は、消防基地局1のシステム構成を示す構成図
である。14は、消防基地局1と消防移動局2間の無線
通信を行うための消防用無線機であって、MCA通信方
式等のデータ通信が用いられ、各消防移動局2との個別
データ通信、全消防移動局2への一斉データ送信、グル
ープ化された消防移動局2へのグループデータ送信等を
行う。15は、消防用無線機14の送受信のためのアン
テナであって、消防署の屋上などの通信可能範囲が十分
広くなる場所に設置されている。16は、火災の発生の
通報を受信する通報受信部で、音声による通報のための
電話や火災報知器からの通報を受信するための受信機が
用いられる。12は、電話により通報された火災現場の
位置等の情報や本システムの制御信号を入力するための
操作部であって、キーボードやマウス等の入力機器によ
り構成される。13は、地図や火災現場の位置、各消防
車、救急車の位置、種別等の情報を表示するための表示
部であり、CRTや液晶表示素子、LEDを用いた表示
部で構成される。11は、操作部12の入力処理、表示
部13の表示処理、消防用無線機14との送受信データ
の入出力処理、警察基地局3等の他のシステムとのデー
タ通信処理を行う指令制御部であり、マイクロコンピュ
ータ等により構成される。なお、火災報知器等からのデ
ータによる通報の場合には、そのデータが直接入力され
る。また、図示しないが指令制御部11には地図データ
などの各種データを記憶したハードディスク装置などか
らなる記憶装置が設けられている。9は、消防基地局1
と警察基地局3、交通情報制御局6との間の通信を行う
ための通信回線であり、専用回線または公衆回線による
有線接続を用いればよい。また、無線回線を用いてもよ
い。
【0020】次に、消防基地局1の動作を説明する。電
話等で火災(急患でも同様)の通報があれば、オペレー
タがこれを受け、操作部12を用いて火災現場の位置を
入力する。操作部12は、オペレータにより入力された
火災現場の位置データを指令制御部11に出力する。な
お、火災報知器等からのデータによる通報であれば、そ
のデータ(現場の位置データ等)が、通報受信部16か
ら直接指令制御部11に入力される。指令制御部11で
は、火災現場の位置データの入力があれば、消防用無線
機14にデータを出力し、一斉送信により全消防移動局
2に火災現場の位置データを送信する。また、図示して
いないが、必要に応じマイクにより入力された音声も全
消防移動局2に送信する。各消防移動局2からは、各消
防移動局2の位置、火災現場までの予定経路が送信され
るが、消防用無線機14はポーリング方式や任意受信方
式により、これら各消防移動局2の位置、火災現場まで
の予定経路のデータや音声信号を受信し、指令制御部1
1にこれらのデータを出力し、また音声信号を図示しな
いスピーカより再生する。そして、指令制御部11は、
入力したこれら各消防移動局2の位置、火災現場までの
予定経路のデータに基づき、表示部13に、地図を表示
し、またその地図上に各消防移動局2の位置、火災現場
までの予定経路を表示する。また、指令制御部11は、
入力したこれら各消防移動局2の位置、火災現場までの
予定経路のデータを通信回線9を介して警察基地局3、
交通情報制御局6に送信する。
【0021】また、指令制御部11は、通信回線9を介
し交通情報制御局6から、道路交通情報を受信すると、
表示部13にそのデータを出力して表示する。また、消
防用無線機14にデータを出力し、一斉送信により全消
防移動局2に道路交通情報のデータを送信する。次に、
消防移動局2の構成について説明する。図4は、消防移
動局2のシステム構成を示す構成図である。
【0022】24は、消防車・救急車等の緊急車両に設
けられた消防移動局2と消防基地局1間の無線通信を行
うための消防用無線機であって、MCA通信方式等のデ
ータ通信が用いられる。25は、消防用無線機24の送
受信のためのアンテナであって、車両のルーフ上などの
通信が良好に行える場所に設置されている。26は、移
動局の経緯度を測定するための人工衛星を用いた全世界
測位衛星システム(GPS)におけるGPS衛星からの
電波を受信するためのアンテナであって、GPS衛星か
らの信号の受信に適した車両のルーフ上等の位置に設け
られる。27は、車両の進行方向の方位データを出力す
る方位センサであり、ジャイロコンパス等が用いられ
る。28は、車両の速度データを出力する車速センサで
あり、車輪の回転数を測定して出力する車輪速センサ等
が用いられる。22は、緊急車両の現在の状況等の情報
や本システムの制御信号を入力するための操作部であっ
て、キーボードやマウス等の入力機器により構成され
る。23は、地図や火災現場の位置、火災現場までの経
路、各消防車、救急車の位置、種別等の情報を表示する
ための表示部であり、CRTや液晶表示素子、LEDを
用いた表示器で構成される。21は、操作部22の入力
処理、表示部23の表示処理、消防用無線機24との送
受信データの入出力処理、また、GPS衛星の信号、方
位センサ27の信号、車速センサ28の信号に基づき自
車の位置(経緯度)の算出や火災現場までの経路探索等
のナビゲーション処理を行うナビゲーション制御部であ
り、マイクロコンピュータ等により構成される。なお、
図示しないがナビゲーション制御部21には地図データ
などの各種データを記憶したCD−ROM、ICメモリ
カード等の記憶媒体及び読み出し装置と、半導体メモリ
などからなる記憶装置が設けられている。
【0023】次に、各消防移動局2の動作を説明する。
消防用無線機24を経由して消防基地局1からの火災
(急患でも同様)等の情報がナビゲーション制御部21
に入力される。なお、火災情報等が音声により送られて
くる場合には、消防隊員などの乗員が受信音声に基づ
き、操作部22を用いて火災の位置を入力する。この場
合操作部22は、オペレータにより入力された火災現場
の位置データをナビゲーション制御部21に出力する。
ナビゲーション制御部21では、火災現場の位置データ
の入力があれば、火災現場に最短時間で到達できる経路
を探索して消防用無線機14にデータを出力し、消防基
地局1に経路、現在位置、識別データ等を送信する。な
お、経路データは変更があるごとに消防基地局1に送信
され、また自車位置データは所定時間毎に最新データが
送信される。また、図示していないが、必要に応じマイ
クにより入力された音声も消防基地局1に送信する。そ
して、ナビゲーション制御部21は、火災現場の位置、
自車の位置、火災現場までの経路のデータに基づき、表
示部23に、地図を表示し、またその地図上に自車の位
置、火災現場までの経路を表示する。
【0024】次に、警察基地局3の構成を説明する。図
5は、警察基地局3のシステム構成を示す構成図であ
る。34は、警察基地局3と警察移動局4間の無線通信
を行うための警察用無線機であって、MCA通信方式等
のデータ通信が用いられ、各警察移動局4との個別デー
タ通信、全警察移動局4への一斉データ送信、グループ
化された警察移動局4へのグループデータ送信等を行
う。35は、警察用無線機34の送受信のためのアンテ
ナであって、警察署の屋上などの通信可能範囲が十分広
くなる場所に設置されている。36は、事件の発生の通
報を受信する通報受信部で、音声による通報のための電
話や警報報知器からの通報を受信するためのデータ受信
機が用いられる。32は、電話等により通報された事件
現場の位置等の情報や本システムの制御信号を入力する
ための操作部であって、キーボードやマウス等の入力機
器により構成される。33は、地図や事件現場の位置、
各警察移動局4の位置或いは事件等の現場の位置、各消
防移動局2の位置、経路等の情報を表示するための表示
部であり、CRTや液晶表示素子、LEDを用いた表示
器で構成される。31は、操作部32の入力処理、表示
部33の表示処理、警察用無線機34との送受信データ
の入出力処理、交通管理制御局5への制御信号の出力処
理、および交通情報制御局6、消防基地局1等のシステ
ムとのデータ通信処理を行う指令制御部であり、マイク
ロコンピュータ等により構成される。
【0025】次に、警察基地局3の動作を説明する。電
話等で事件の通報があれば、オペレータがこれを受け、
操作部32を用いて事件現場の位置を入力する。操作部
32は、オペレータにより入力された事件現場の位置デ
ータを指令制御部31に出力する。なお、警報報知器等
からのデータによる通報であれば、そのデータ(現場の
位置データ等)が、通報受信部36から直接指令制御部
31に入力される。指令制御部31では、事件現場の位
置データの入力があれば、警察用無線機34にデータを
出力し、一斉送信により全警察移動局4に事件現場の位
置データを送信する。また、図示していないが、必要に
応じマイクにより入力された音声も全警察移動局4に送
信する。また、各警察移動局4からは各警察移動局4の
位置、事件現場までの予定経路が送信されるが、警察用
無線機34はポーリング方式や任意受信方式により、こ
れら各警察移動局4の位置、事件現場までの予定経路の
データや音声信号を受信し、指令制御部31にこれらの
データを出力し、また音声信号を図示しないスピーカよ
り再生する。そして、指令制御部31は、入力した各警
察移動局4の位置、事件現場までの予定経路のデータに
基づき、表示部33に、地図を表示し、その地図上に各
警察移動局4の位置、事件現場までの予定経路を表示す
る。
【0026】また、指令制御部31は、通信回線9を介
し消防基地局1から、火災等の現場の位置、各消防移動
局2の位置、経路等のデータを受信すると、表示部33
にこれらのデータを出力して表示する。また、警察用無
線機34にこのデータを出力し、一斉送信により全警察
移動局4に火災等の現場の位置、各消防移動局2の位
置、経路等のデータを送信する。なお、図示していない
が、必要に応じマイクにより入力された音声も全警察移
動局4に送信する。更に、指令制御部31は、交通管理
制御局5に対し、指令制御部31で生成した交通管理制
御局5での信号機制御のためのデータと、各消防移動局
2の走行に関するデータ(火災等の現場の位置、各消防
移動局2の位置、経路等のデータ)とを、通信回線54
を介し送信する。また、指令制御部31は、通信回線9
を介し交通情報制御局6から、道路交通情報を受信する
と、表示部33にそのデータを出力して表示する。ま
た、警察用無線機34にデータを出力し、一斉送信によ
り全警察移動局4に道路交通情報のデータを送信する。
【0027】なお、警察移動局4のシステム構成は、図
3で説明した消防移動局2と同等であり、消防用無線機
24を警察基地局3の警察用無線機34と通信する警察
用無線機に置き換えたものである。そして、警察移動局
4の動作は、警察基地局3から受信した事件現場の位
置、各警察移動局4の位置、および経路の情報や、或い
は各消防移動局2の位置、種別、火災現場の位置および
経路の情報を、警察移動局4の表示部に表示し、搭乗の
警察官に事件、および消防移動局2に関する情報を提供
する。
【0028】次に、交通管理制御局5の構成について説
明する。図6は、交通管理制御局5のシステム構成を示
す構成図である。54は、警察基地局3と交通管理制御
局5との間のデータ通信のための通信回線である。55
は、交通管理制御局5から道路上に設けられた各々の信
号機56や表示器を制御する信号を送信する回線であっ
て、有線回線あるいは無線回線が用いられる。52は、
オペレータが本システムの制御信号を入力するための操
作部であって、キーボードやマウス等の入力機器により
構成される。53は、地図、信号機の位置および制御状
況、あるいは各警察移動局4および各消防移動局2の位
置、経路等の情報を表示するための表示部であり、CR
Tや液晶表示素子、LEDを用いた表示器で構成され
る。51は、操作部52の入力処理、表示部53の表示
処理、警察基地局3からの受信データの入力処理、信号
機(および表示器)56への制御信号の出力処理を行う
信号制御部であり、マイクロコンピュータ等により構成
される。なお、図示しないが信号制御部51には地図デ
ータなどの各種データを記憶したハードディスク装置な
どからなる記憶装置が設けられている。
【0029】次に、交通管理制御局5の動作を説明す
る。信号制御部51では、各信号機56の制御のための
制御信号を、回線55を介して信号機56に送信し各信
号機56を制御する。通常各信号機56は予め設定され
たプログラムにより制御されるが、制御を変える必要が
ある場合には、オペレータが操作部52を用いて制御を
変更する。操作部52は、オペレータにより入力された
制御信号を信号制御部51に出力する。また、警察基地
局3から信号機56の制御データが、通信回線54を介
して信号制御部51に入力されると、信号制御部51は
この入力された制御データに応じて各信号機56に制御
信号を送信し、各信号機56を制御信号を警察基地局3
からの制御データに応じて制御する。例えば、火災現場
等の位置データ、消防移動局2の位置、経路等の入力が
あると、信号制御部51から、消防移動局2の経路の信
号機56が消防移動局2の進行を妨げない青信号に維持
するよう、信号機56へ制御信号が送られる。また、信
号制御部51は、可変標識等に制御信号を送信し、可変
標識等に緊急車両の接近を示す表示を行わせる。また、
信号制御部51は、入力した各消防移動局4の位置、火
災現場までの予定経路のデータに基づき、表示部53
に、地図を表示し、その地図上に、信号機56の制御状
況、各消防移動局2の位置、事件現場までの予定経路を
表示する。そして、必要に応じてオペレータが、その表
示部53に表示された情報に基づき、操作部52を用い
て信号機56を手動制御する。
【0030】次に、交通情報システムについて説明す
る。図7は、交通情報制御局6、ビーコン路上機65お
よび放送局7からなる交通情報システムのシステム構成
を示す構成図である。62は、オペレータが本システム
を操作するためのデータを入力するための操作部であっ
て、キーボードやマウス等の入力機器により構成され
る。63は、地図や渋滞・規制などの交通情報、或いは
火災等の現場や事件発生現場の位置、各消防車、救急車
の位置、その種別、各警察移動局4の位置等の情報を表
示するための表示部であり、CRTや液晶表示素子、L
EDを用いた表示器で構成される。61は、操作部62
の入力処理、表示部63の表示処理、情報送信機64へ
のデータの出力処理、および交通情報制御局6、消防基
地局1、警察基地局3等のシステムとのデータ通信処理
を行う情報制御部であり、マイクロコンピュータ等によ
り構成される。なお、図示しないが情報制御部61には
地図データなどの各種データを記憶したハードディスク
装置などからなる記憶装置が設けられている。64は、
道路交通情報を送信するための情報送信機であって、有
線回線68、69を介してビーコン路上機65および放
送局7へ交通情報を送信する。
【0031】65は、高速道路や主要交差点の路側に設
けられ、通行車両に道路交通情報を提供するビーコン路
上機であり、アンテナ66を介して準マイクロ波の電波
を発信することによりデータを送信する電波ビーコン或
いは光によりデータを伝送する光ビーコンが用いられ
る。67は、音声警報を通行中の車両に報知するスピー
カで、ビーコン路上機65からの音声信号により、音声
を出力する。
【0032】7は、例えばFM多重放送により道路交通
情報を放送する放送局であり、交通情報制御局6から受
信した道路交通情報を文字データとして放送波に重畳送
信する。そして、この放送波を一般車両8に搭載された
受信機が受信し、交通情報の表示や音声再生が行われ
る。次に、交通情報システムの動作を説明する。情報制
御部61は、操作部62や、図示されない各種情報入力
装置或いは他のシステムより道路の規制・渋滞等のデー
タが入力されると、道路の規制・渋滞情報等の道路交通
情報を生成し、情報送信機64に出力する。また、情報
制御部61が、消防基地局1から通信回線9を介して火
災現場の位置を受信すると、受信した火災現場の位置、
各消防移動局2の位置、種別および経路の情報から、一
般車両に適した道路交通情報を生成し、情報送信機64
に出力する。また、情報制御部61は、道路交通情報を
更新すると、その都度通信回線9を介し、消防基地局1
および警察基地局3に対し、その道路交通情報を出力す
る。情報送信機64は、ビーコン路上機65、放送局7
に対し、情報制御部61からの道路交通情報を、回線6
8、69を介し送信する。交通情報システムの操作が必
要な場合には、オペレータは操作部52を用いて制御デ
ータを入力する。操作部62は、オペレータの操作に応
じたデータを情報制御部61に出力する。そしてまた、
情報制御部61は、これら入力された各種データに基づ
き、表示部63に道路の規制・渋滞情報等の道路交通情
報、或いは火災現場の位置、各消防移動局2の位置、種
別および経路等の道路交通情報を表示する。
【0033】ビーコン路上機65は、情報送信機64か
ら道路交通情報を受信すると、道路交通情報のうち文字
等のデータは、ビーコン電波等を用いて通行中の車両に
むけ送信し、道路交通情報のうち音声データはスピーカ
67を介し通行中の車両にむけ音声出力する。また、放
送局7は、情報送信機64から道路交通情報を受信する
と、道路交通情報を一般車両に適したデータに変換する
などしてから、FM多重放送波に重畳し、放送する。な
お、道路交通情報の伝達範囲は、ビーコン路上機65を
経由する場合、アンテナ66位置の近くの限定した地域
の通行車両への情報報知となり、放送局7を経由する場
合は、情報の提供範囲が放送サービスエリア例えば放送
局から10kmの範囲になる。
【0034】次に、図8乃至図13を用いて、各システ
ムの制御部のマイコンによる情報処理のフローチャート
を説明する。図8は、消防基地局1指令制御部11が行
う第1の処理を示すフローチャートである。本処理は、
一定の時間間隔で継続的に実行される通常処理である。
ステップa1では、各消防移動局2より車両位置、車両
状況を受信し、記憶して、ステップa2に移る。ステッ
プa2では、交通情報制御局6からの道路交通情報を受
信し、記憶して、ステップa3に移る。ステップa3で
は、指令制御部11の表示部13に車両位置、状況、お
よび道路の状況を表示し、本処理を終わる。
【0035】このように、消防基地局1では、各消防移
動局2に関するデータや交通情報を継続して受信し、最
新の各消防移動局2の位置、状況および道路交通情報を
記憶する。図9は、消防基地局1の指令制御部11が行
う第2の処理を示すフローチャートである。
【0036】電話または火災報知器等を通じて、火災等
の現場より消防車・救急車等の緊急車両の出動要求があ
り、オペレータが操作部12より火災等の現場の位置を
入力するか、或いは火災報知器等からの火災発生を示す
データが直接入力されると、実行される。ステップb1
では、指令制御部11は火災等の現場の位置を表示部1
3に表示し、ステップb2に移る。ステップb2では、
各消防移動局2に対し、火災等の現場の位置、業務内
容、道路交通情報のデータを送信し、ステップb3に移
る。ステップb3では、各消防移動局2から返信された
各消防移動局2の現在位置、および走行予定の経路、車
両の状況のデータを受信、記憶して、ステップb4に移
る。ステップb4では、表示部13に表示された道路地
図に、各消防移動局2の現在位置、走行予定の経路を表
示し、ステップb5に移る。ステップb5では、指令制
御部11から警察基地局3の指令制御部31、および交
通情報制御局6の情報制御部61へ、消防移動局2の火
災等の現場の位置、各消防移動局2の現在位置、経路、
車両の識別データ等のデータを送信し、本処理を終了す
る。
【0037】このように、この処理では火災現場の位置
の入力により、各消防移動局2に火災現場のデータを送
信し、また各消防移動局2から現在位置、走行予定の経
路、車両状況等のデータを受信し、そして消防基地局1
でこれらの情報を表示するとともに、これらデータを警
察基地局3および交通情報制御局6へ送信する。図10
は、消防移動局2のナビゲーション制御部21が行う第
1の処理を示すフローチャートである。
【0038】本処理は、一定の時間間隔で継続的に実行
される通常処理である。ステップc1では、自車の位置
を測定し、ステップc2に移る。自車の位置の測定は、
複数のGPS衛星29の電波J3を用いて求めるGPS
方式、方位センサ27の出力、走行センサ28の出力を
積算して求める自立航行方式等を用いる。ステップc2
では、オペレータが操作部22から入力した現在の車両
の状況(待機中、走行中、業務中など)を記憶し、ステ
ップc3に移る。ステップc3では、表示部23に現在
の位置、および車両状況を表示し、ステップc4に移
る。ステップc4では、消防基地局1に対し、現在位
置、および車両の状況である定時報告データを送信し、
本処理を終わる。
【0039】このように、この処理では消防移動局2の
ナビゲーション機能(自車位置の表示等)が行われ、ま
た、消防基地局1に対して消防移動局2の状況を示すデ
ータを送信する。図11は、消防移動局2のナビゲーシ
ョン制御部21が行う第2の処理を示すフローチャート
である。
【0040】本処理は、ナビゲーション制御部21が、
消防基地局1から火災現場の位置の入力を受信すると
(オペレータ、消防隊員による入力でもよい)実行され
る。ステップd1では、火災等の現場の位置、消防移動
局2の現在の位置に基づいて、最短時間で火災現場へ到
達可能な経路を探索、記憶し、ステップd2に移る。ス
テップd2では、表示部23に現在の位置、および車両
状況を表示し、ステップd3に移る。ステップd3で
は、消防移動局2の現在の位置、走行予定の経路、車両
状況を消防基地局1へ送信し、本処理を終了する。
【0041】このように、この処理では各消防移動局2
が火災等の現場の位置のデータを受信すると、走行予定
の経路を探索し、現在位置、走行予定の経路、車両状況
を消防基地局1へ送信する。図12は、警察基地局3の
指令制御部31が行う処理を示すフローチャートであ
る。
【0042】本処理は、消防基地局1から消防移動局2
の走行に関するデータを受信すると実行される。ステッ
プe1では、消防移動局2の走行に関するデータ(火災
等の現場の位置、各消防移動局2の現在の位置、走行予
定の経路、車両の状況)を記憶し、表示部33に表示し
て、ステップe2に移る。ステップe2では、道路情報
制御局6から受信した道路交通情報を表示し、ステップ
e3に移る。ステップe3では、火災等の現場の位置、
各消防移動局2の現在位置、経路、車両の状況、道路交
通情報の消防移動局2に関するデータを警察移動局4へ
送信し、ステップe4に移る。ステップe4では、交通
管理制御局5での信号機等の制御のために用いられるデ
ータ、つまり各消防移動局2の走行に関するデータ(火
災等の現場の位置、消防移動局2の現在位置、経路、車
両の状況)を交通管理制御局5へ送信し、本処理を終わ
る。
【0043】このように、この処理では、消防基地局1
から火災や消防移動局2の走行に関するデータを受信し
て表示し、そして警察移動局4に消防移動局2の走行に
関するデータが送信される。また、警察基地局3から交
通管理制御局5へ火災や消防移動局2の走行に関するデ
ータ等が送信される。図13は、交通管理制御局5の信
号制御部51が行う処理を示すフローチャートである。
【0044】本処理は、警察基地局3から送信された消
防移動局2の走行に関するデータを受信すると実行され
る。ステップf1では、火災や各消防移動局2の走行に
関するデータ(火災等の現場の位置、消防移動局2の現
在位置、経路、車両の状況)を記憶し、表示部53に表
示された道路地図に、各消防移動局2の現在位置、およ
び走行予定の経路を表示し、ステップf2に移る。ステ
ップf2では、受信したこれらのデータに基づき消防移
動局2の走行経路に当たる信号機56の制御信号を生成
し、ステップf3に移る。ステップf3では、道路上の
各信号機56へ制御信号を送信し、本処理を終わる。こ
の処理により、消防移動局2の走行経路に当たる信号機
56は、通常の制御タイミングから変更され、例えば緊
急車両の走行方向を青信号(交差方向を赤信号)に保持
するよう制御される。また、表示器は、緊急車両の接近
を知らせる表示を行う。従って、各消防移動局2の走行
方向の信号は、各消防車が優先通行できるよう制御され
る。
【0045】図14は、交通情報制御局6の情報制御部
61が行う処理を示すフローチャートである。本処理
は、消防基地局1から送信された消防移動局2の走行に
関するデータを受信すると実行される。ステップg1で
は、受信された火災や各消防移動局2の走行に関するデ
ータ(火災等の現場の位置、消防移動局2の現在位置、
経路、車両の状況)を記憶し、表示部63に表示された
道路地図に消防移動局2の現在位置、走行予定の経路を
表示し、ステップg2に移る。ステップg2では、消防
移動局2の走行を報知する交通情報を内容とした道路交
通情報を生成し、ステップg3に移る。ステップg3で
は、道路交通情報を情報送信機64によりビーコン路上
機65に送信し、ステップg4に移る。なお、ビーコン
路上機65では受信した道路交通情報の文字信号等のデ
ータを、ビーコン電波に重畳して通行中の一般車両に送
信し、更に、道路交通情報のうち音声情報を、ビーコン
路上機65のスピーカ67から音声で発する。従って、
ビーコン電波の受信機を搭載していない一般車両に対し
ても、少なくとも音声で消防移動局2の走行が報知され
る。ステップg4では、道路交通情報を放送局7に送信
し、ステップg5に移る。なお、FM多重放送などの放
送局7においては、受信した道路交通情報に基づいて放
送用の道路交通情報が編成され、放送局7の放送波に変
調して放送され、一般車両はラジオ等の受信機により消
防移動局2の走行接近を知ることができる。ステップg
5では、渋滞・規制情報等の道路交通情報を、消防基地
局1、警察基地局3に対し送信し、本処理を終了する。
【0046】このように、この処理では、交通情報制御
局6から一般車両に、ビーコン路上機65および放送局
7を経由して消防移動局2の走行に関する道路交通情報
が報知され、消防移動局2の優先通行が円滑に行われる
ようになる。また、交通情報制御局6からは、消防基地
局1、警察基地局3に対し、渋滞・規制情報等の道路交
通情報が送信されるので、消防移動局2や警察移動局4
ではこれらの情報を用いて経路の探索などを好適に行う
ことが可能となる。
【0047】以上のように、従来、消防車等の緊急車両
の火災現場等への迅速な移動は、消防基地局と消防移動
局の間の消防用無線機による連絡や、緊急車両に設けた
ナビゲーション装置による経路探索に限られていたが、
本実施例では、消防基地局1から交通管制に当たる警察
基地局3や、他の管理システムである交通管理制御局5
(信号機を制御)、および交通情報制御局6(道路交通
情報を報知)に、緊急車両の走行経路等を通報して、こ
れらの道路交通を制御する各部門が連携して通行車両を
交通管制するようにしている。従って、緊急車両の通行
中の道路上では、通行中の一般車両8に対し、直接に警
察車両4の警察官による指導や、信号機56による交通
管制が加えられ、また、ビーコン路上機65や放送局7
を通じての警報、誘導が行われて、緊急車両の優先通行
が円滑に行われることになる。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、緊急車両の走行に際して、有効な交通管制が行わ
れ、緊急車両の優先通行が円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるシステムの構成を示
す構成図である。
【図2】情報の流れを示す情報遷移図である。
【図3】消防署基地局1のシステム構成を示す構成図で
ある。
【図4】消防署移動局2のシステム構成を示す構成図で
ある。
【図5】警察署基地局3のシステム構成を示す構成図で
ある。
【図6】交通管理制御局5のシステム構成を示す構成図
である。
【図7】交通情報制御局6、ビーコン路上機65、およ
び放送局7のシステム構成を示す構成図である。
【図8】指令制御部11が行う第1の処理を示すフロー
チャートである。
【図9】指令制御部11が行う第2の処理を示すフロー
チャートである。
【図10】ナビゲーション制御部21が行う第1処理を
示すフローチャートである。
【図11】ナビゲーション制御部21が行う第2処理を
示すフローチャートである。
【図12】指令制御部31が行う処理を示すフローチャ
ートである。
【図13】信号制御部51が行う処理を示すフローチャ
ートである。
【図14】情報制御部61が行う処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1・・・消防基地局 2・・・消防移動局 3・・・警察基地局 4・・・警察移動局 5・・・交通管理制御局 6・・・交通情報制御局 7・・・放送局 8・・・一般車両 11・・指令制御部 21・・ナビゲーション制御部 31・・指令制御部 51・・信号制御部 56・・信号機 61・・情報制御部 65・・ビーコン路上機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と、複数の緊急車両に設置された
    移動局からなり、該基地局で緊急車両の状態を表示する
    緊急車両運行管理システムにおいて、 前記移動局に、 経路を探索する経路探索手段と、 前記経路探索手段により探索した探索経路を前記基地局
    に送信する探索経路送信手段とを設け、 前記基地局に、 前記移動局から送信された経路を受信する探索経路受信
    手段と、 前記探索経路受信手段により受信した探索経路を、他の
    管理システムに送信するデータ送信手段とを設けたこと
    を特徴とする緊急車両運行管理システム。
  2. 【請求項2】 前記緊急車両は、消防車または救急車で
    あり、 前記他の管理システムは、警察署管理の警察基地局と、
    複数の警察車両に設置された警察移動局とからなり、該
    警察基地局で前記警察車両の状態を表示する警察車両管
    理システムであって、 前記警察基地局に、 前記データ送信手段からの探索経路を受信する警察基地
    局側経路データ受信手段と、 前記警察基地局側経路データ受信手段で受信した探索経
    路を、前記警察移動局に送信する警察基地局側経路デー
    タ送信手段とを設け、 前記警察移動局に、 前記警察基地局側経路データ送信手段で送信された探索
    経路を受信する警察移動局側経路データ受信手段と、 前記警察移動局側経路データ受信手段で受信した探索経
    路を表示する警察移動局側表示手段とを設けたことを特
    徴とする請求項1記載の緊急車両運行管理システム。
  3. 【請求項3】 道路に設置された信号機を制御する道路
    交通管理システムにおいて、 緊急車両の走行経路データを受信する経路データ受信手
    段と、 前記経路データ受信手段により受信された走行経路デー
    タに基づき、緊急車両の走行経路を表示する走行経路表
    示手段とを設けたことを特徴とする道路交通管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 道路に設置された信号機を制御する道路
    交通管理システムにおいて、 緊急車両の走行経路データを受信する経路データ受信手
    段と、 前記経路データ受信手段により受信された走行経路デー
    タに応じて、前記信号機を制御する信号機制御データを
    算出する信号機制御データ生成手段と、 前記信号機制御データ生成手段により生成された信号機
    制御データに基づき前記信号機を制御する信号機制御手
    段とを設けたことを特徴とする道路交通管理システム。
  5. 【請求項5】 道路交通情報を提供する道路交通情報シ
    ステムにおいて、 緊急車両の走行経路データを受信する経路データ受信手
    段と、 前記経路データ受信手段により受信された走行経路デー
    タに基づく情報を提供する緊急車両走行経路データ提供
    手段とを有することを特徴とする道路交通情報システ
    ム。
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