JP3605320B2 - 自動車事故時支援システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車事故が発生した場合に、他の自動車に事故発生の報知等を行うことができる自動車事故時支援システに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路交通において、自動車が他の自動車等の物体や歩行者等に衝突したり、道路側方等に転落する事故が発生することがある。このような場合、事故の当事者である自動車運転者や、事故の際に付近にいた目撃者等が、警察や緊急医療機関等の関係箇所へ連絡などの支援活動を行うことが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、深夜や早朝のように、事故発生箇所の周辺の人通りがほとんどない場合や、人口の少ない山間部のような場合には、事故時において十分な支援を得ることは困難である。
【0004】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、自動車事故時に十分な支援を行い得る自動車事故時支援システを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る自動車事故時支援システムは、
自動車(3a、3b等)に設けられ、いずれかの自動車(3a)が交通事故と自然災害事故を含む事故に遭遇した場合に当該自動車(3a)の運転者が操作可能な送信ボタン(35a)と、車上アンテナ(32a)と、当該車上アンテナ(32a)に接続され地上側との間で無線送受信が可能な車上送受信装置(33a)と、コンピュータにより構成されるとともにGPSシステムを利用したカーナビゲーション装置を内蔵し当該送信ボタン(35a)に接続され当該送信ボタン(35a)が操作された場合には「前記自動車(3a)に事故が発生した」旨の内容と前記被事故自動車(3a)を特定するID情報と前記被事故自動車(3a)の位置座標情報を含む事故情報を前記車上送受信装置(33a)に出力して前記車上アンテナ(32a)から無線電波(W1)として送信させるように制御する車上コントローラ(34a)と、当該車上コントローラ(34a)に接続される車内報知装置(36a)を有する車上支援装置(31a)と、
地球上空の宇宙空間に配置された人工衛星であり無線を受信するアンテナと無線を送信するアンテナと駆動用電源を備え、無線電波(W1又はW3)として送信された情報を中継して地上側へ無線電波(W2又はW4)として送信する通信衛星(4)と、
地上アンテナ(13)と、当該当該地上アンテナ(13)に接続され通信衛星(4)との間で無線送受信が可能な地上送受信装置(12)と、コンピュータにより構成されるとともに当該地上送受信装置(12)に接続され当該地上送受信装置(12)が前記無線電波(W2)を受信し前記事故情報が出力された場合には当該事故情報自体、又は前記事故の発生を報知する報知情報を含む無線電波(W3)を前記通信衛星(4)経由で前記被事故自動車(3a)とは異なる他の自動車(3b)に無線電波(W4)として送信させるように制御する中央制御部(11)を有する中央支援センター(1)を備え、
前記車内報知装置(36a)は画像表示部を有し、前記他の自動車(3b)の車上アンテナ(32a)と車上送受信装置(33a)が前記通信衛星(4)からの前記事故情報又は前記報知情報を含む無線電波(W4)を受信した場合には、車上コントローラ(33a)は、当該事故情報又は報知情報を分析し、受信した他の自動車である近傍自動車(3b)が現在位置する箇所付近の地図(R1等)と、当該地図(R1等)の上での前記近傍自動車(3b)の位置を示す自車位置マーク(A1)と、前記地図(R1等)の上での前記被事故自動車(3a)の位置を示す被事故自動車位置マーク(B1)と、当該被事故自動車位置マーク(B1)が被事故自動車である旨を報知する文字又は画像とが、重ねて表示される映像の情報を前記車内報知装置(36a)の画像表示部に出力して画像表示させるように制御すること
を特徴とする。
【0006】
また、本発明の請求項2に係る自動車事故時支援システムは、
請求項1記載の自動車事故時支援システムにおいて、
前記車内報知装置(36a)は音響出力部を有し、前記他の自動車(3b)の車上アンテナ(32a)と車上送受信装置(33a)が前記通信衛星(4)からの前記事故情報又は前記報知情報を含む無線電波(W4)を受信した場合には、前記他の自動車(3b)の車上コントローラ(33a)は、当該事故情報又は報知情報を分析し、前記近傍自動車(3b)が現在位置する箇所付近の地図(R1等)と、前記近傍自動車(3b)の自車位置マーク(A1)と、前記被事故自動車(3a)の被事故自動車位置マーク(B1)と、被 事故自動車である旨を報知する文字又は画像を含む映像の表示の際に、「事故の車両が存在する」旨の音声の情報を前記車内報知装置(36a)の音響出力部に出力して音声出力示させるように制御すること
を特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項3に係る自動車事故時支援システムは、
請求項1記載の自動車事故時支援システムにおいて、
前記地上送受信装置(12)から前記事故情報が出力された場合には、当該地上送受信装置(12)に接続された中央制御部(11)は、前記被事故自動車(3a)に近い警察署又は消防署若しくは病院の所在位置の画像情報又は音声情報を含む支援情報を含む無線電波を前記通信衛星(4)経由で前記被事故自動車(3a)とは異なる他の自動車(3b)に無線電波(W5)として送信させるように制御すること
を特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項4に係る自動車事故時支援システムは、
請求項1記載の自動車事故時支援システムにおいて、
地上アンテナ(23a)と、当該地上アンテナ(23a)に接続され前記通信衛星(4)との間で無線送受信が可能な地上送受信装置(22a)と、コンピュータにより構成されるとともに当該地上送受信装置(22a)と前記中央制御部(11)に接続される地上コントローラ(21a)と、当該地上コントローラ(21a)に接続される地上報知装置(24a)を有し、高速道路の近傍に複数設けられる地上支援ポスト(2a、…)をさらに備え、
前記中央制御部(11)は、前記地上送受信装置(22a)が前記通信衛星(4)からの前記事故情報又は前記報知情報を含む無線電波(W7)を受信した場合には、事故地点を挟んで前後に配置される地上支援ポストの地上コントローラ(21a)に、事故の発生を報知する情報を出力し、当該前後の地上支援ポストの地上報知装置(24a)に、文字、点滅発光、音響、又は音声により、事故が発生した旨の報知を行わせるように制御すること
を特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項5に係る自動車事故時支援システムは、
請求項1記載の自動車事故時支援システムにおいて、
地上アンテナ(23a)と、当該地上アンテナ(23a)に接続され前記通信衛星(4)との間で無線送受信が可能な地上送受信装置(22a)と、コンピュータにより構成されるとともに当該地上送受信装置(22a)と前記中央制御部(11)に接続される地上コントローラ(21a)と、当該地上コントローラ(21a)に接続される地上報知装置(24a)を有し、地上側に複数設けられる地上支援ポスト(2a、…)をさらに備え、
前記地上支援ポスト(2a、2b、…)は、踏切で支障が発生した場合に当該踏切に接近する列車である接近列車に停止信号又は注意をうながす特殊発光信号を現示し前記接近列車を前記踏切の手前で停止させるための踏切支障報知装置を兼用して設置されること
を特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項5に係る自動車事故時支援システムは、
請求項1記載の自動車事故時支援システムにおいて、
前記車上支援装置(31a)は、衝撃センサー(37a)を有し、前記被事故自動車(3a)に作用する衝撃を測定して前記車上コントローラ(34a)に出力し、前記車上コントローラ(34a)は、前記衝撃センサー(37a)から出力される衝撃値がある衝撃値以上の場合には「事故が発生した」と検出し、「前記自動車(3a)に事故が発生した」旨の内容と前記被事故自動車(3a)を特定するID情報と前記被事故自動車(3a)の位置座標情報を含む事故情報を前記車上送受信装置(33a)に出力して前記車上アン テナ(32a)から無線電波(W1)として送信させるように制御すること
を特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る移動通信網を利用する自動車事故時支援システムの実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態である自動車事故時支援システムの構成を示す図である。また、図2は、本発明の一実施形態の自動車事故時支援システムにおける自動車の構成を示す図である。
【0013】
図1に示すように、この自動車事故時支援システム101は、中央支援センター1と、複数の自動車3a、3b、…と、通信衛星4を備えている。
【0014】
中央支援センター1は、中央制御部11と、地上送受信装置12と、地上アンテナ13を有している。また、自動車3aは、車上支援装置31aを有している。自動車3bも同様の構成を有している。また、通信衛星4は、図示はしていないが、制御部と、送受信装置と、アンテナを有している。
【0015】
中央支援センター1の地上アンテナ13は、地上送受信装置12に接続されている。また、地上送受信装置12は、中央制御部11に接続されている。
【0016】
また、図2に示すように、自動車3aの車上支援装置31aは、車上アンテナ32aと、車上送受信装置33aと、車上コントローラ34aと、送信ボタン35aと、車内報知装置36aを有している。自動車3bの車上支援装置31bも同様の構成を有している。
【0017】
車上支援装置31aの車上アンテナ32aは、車上送受信装置33aに接続されている。また、車上送受信装置33aと、送信ボタン35aと、車内報知装置36aは、車上コントローラ34aに接続されている。
【0018】
上記した中央制御部11、車上コントローラ34a等は、コンピュータ等によって構成され、図示はしていないが、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory:読出し専用メモリ)と、RAM(Random Access Memory:随時書込み読出しメモリ)等を有している。
【0019】
これらのうち、CPUは、各要素を統括し、各種演算や制御のプログラム実行等の処理を実行する部分である。ROMは、CPUの実行するプログラムや予め設定された情報等を格納した記憶装置である。RAMは、CPUにより演算された中間結果データ等を一時記憶する記憶装置である。
【0020】
このような構成により、中央制御部11、地上コントローラ21a等、車上コントローラ34a等の内部のCPUは、ROMに格納されたプログラムを読み出し、ROMやRAM又は外部から与えられるデータ値に基づいてプログラムを実行して所定の演算や制御等を行い、各種情報等をRAM等に一次記憶(記録)させ、あるいは情報を外部に出力する。
【0021】
通信衛星4は、地球上空の宇宙空間に配置された人工衛星であり、図示はしていないが、無線を受信するためのアンテナと、無線を送信するためのアンテナと、駆動用の電源を備えている。通信衛星4は、地上から送信されてきた無線信号を受信し、所定の送信先に送信することにより、無線通信の中継を行う。
【0022】
次に、図1ないし図3に基き、上記した自動車事故時支援システム101のさらに詳細な構成と作用について説明を行う。図3は、本発明の一実施形態の自動車事故時支援システムの車内報知装置36aの画像表示部に表示される画像の例を示す図である。
【0023】
自動車3aが交通事故や自然災害事故等に遭遇した場合には、自動車3a(以下、「被事故自動車」という。)の運転者は、送信ボタン35aを操作する。これにより、車上支援装置31a内の車上コントローラ34aの制御により、車上送受信装置33aが、「自動車3aに事故が発生した」旨を内容とする情報(以下、「事故情報」という。)を出力し、車上アンテナ32aから無線送信される。事故情報には、被事故自動車3aを特定するためのID情報、被事故自動車3aの位置座標の情報等が含まれている。
【0024】
自動車3aからの事故情報を含む無線電波W1は、地球上空の宇宙空間に位置する通信衛星4によって中継され、無線電波W2として中央支援センター1へ送信される。中央支援センター1の地上アンテナ13は、無線電波W2を検出し、地上送受信装置12により受信される。受信された事故情報は、地上送受信装置12から中央制御部11に出力される。
【0025】
中央制御部11は、事故情報を分析し、被事故自動車3aに対して、各種の支援処理を行う。以下に、各種の支援処理の内容を説明する。
【0026】
まず、中央制御部11は、地上送受信装置12を制御し、事故情報自体、又は事故の発生を報知する情報(以下、「報知情報」という。)を含む無線電波W3を他の自動車3bに向けて無線送信させる。この無線電波W3は、いったん通信衛星4に向けて送信され、通信衛星4によって中継され、無線電波W4として他の自動車に向けて無線送信される。
【0027】
他の自動車3b等は、通信衛星4からの事故情報又は報知情報を車上アンテナ32aによって検出し、車上送受信装置33aによって受信する。受信された事故情報又は報知情報は、車上送受信装置33aから車上コントローラ34aに出力される。
【0028】
この場合には、車上コントローラ33aは、いわゆるカーナビゲーション装置(図示せず)を内蔵している。カーナビゲーション装置は、GPSシステム等を利用して自動車の現在位置を検出し、地図等の画像とともに現在位置を自動車の運転者等に表示する装置である。ここに、GPSとは、「Global Positioning System」の略語であり、人工衛星を利用した測位システムである。地球の上空約20,200キロメートルの宇宙空間の軌道上に、周回する複数個のGPS用人工衛星が配置されており、このGPS用人工衛星からの電波には、測位情報(3次元座標)と絶体時間情報が含まれている。専用のGPSアンテナによってこの電波を受信し、専用のGPS受信機によって検波を行えば、GPS受信機の地球上の任意の位置の3次元の座標位置データ、すなわち、経度や緯度等の平面位置データと標高データが、ディジタルデータとして検出できる。
【0029】
車上コントローラ33aは、上記のようにして受信した情報を分析し、車内報知装置36aの画像表示部に、図3(A)に示すような画像を表示する。図3(A)に示すように、画像表示部には、受信した自動車3bが現在位置する箇所付近の道路R1等の地図が表示され、この地図の上に、自動車3bの位置が例えば黒三角印A1で表示される。また、被事故自動車3aは、例えば×印B1で表示される。黒三角印A1は特許請求の範囲における自車位置マークに相当し、×印B1は緊急自動車位置マークに相当している。この際、×印B1の近傍に、「前方に事故の車両があります!」等の文字表示が表示されたり、同様の内容が車内報知装置36aの音響出力部(図示せず)から音声等によって出力されてもよい。
【0030】
上記の支援処理を行うことにより、他の自動車に対しても事故の発生を報知し、事故の拡大・連鎖を防止することができ、事故状態を解決したり救助活動について他の自動車の運転者の協力を要請することも可能となる。
【0031】
また、他の支援処理としては、中央制御部11は、地上送受信装置12を制御し、事故状態の解決に有効な情報、例えば、最も近い警察、消防、病院等の所在位置の情報を含む情報等(以下、「支援情報」という。)を含む無線電波W5を、被事故自動車3aに向け通信衛星4を中継して無線送信させる。
【0032】
被事故自動車3aは、通信衛星4からの支援情報を車上アンテナ32aによって検出し、車上送受信装置33aによって受信する。受信された事故情報は、車上送受信装置33aから車上コントローラ34aに出力される。
【0033】
車上コントローラ33aは、支援情報を分析し、車内報知装置36aの画像表示部に、図3(B)に示すような画像を表示する。図3(B)に示すように、画像表示部には、被事故自動車3aが現在位置する箇所付近の道路R2等の地図が表示され、この地図の上に、自動車3aの位置が例えば黒三角印A2で表示される。また、例えば、警察署が二重丸印C2で、消防署が四角印D2で、病院が丸印E2等で、それぞれ表示される。この際、各施設の近傍に、「ここに警察署があります!」等の文字表示が表示されたり、同様の内容が車内報知装置36aの音響出力部(図示せず)から音声等によって出力されてもよい。そのほか、各施設に関する電話番号等の関連情報を併せて画像表示、又は音響出力してもよい。
【0034】
上記のような支援処理を行うことにより、事故状態にある自動車に対して必要かつ有効な情報を提供し、事故状態を迅速に解決することができる。
【0035】
また、上記以外の支援処理も可能である。例えば、事故情報を受信した中央制御部11が、地上送受信装置12を制御し、救難活動を要請する情報、例えば、最寄の消防署に救急車の出動を要請する情報等(以下、「救難情報」という。)を、無線電波で、あるいは電話回線等を用いて関係の救難機関に向けて送信させる。
【0036】
また、この場合、救急自動車にも上記のような車上支援装置を装備させることにより、図3(C)に示すように、事故事態にある自動車の位置を、例えば×印B3のような画像で表示することも可能である。これにより、救急自動車が、直接に交通事故等の現場に直行することも可能であり、人命の救助をより迅速に行うことができるようになる。
【0037】
また、他の実施形態も可能である。例えば、上記した自動車事故時支援システム101に、図1に示すような複数の地上支援ポスト2a、2b、…等を道路の近傍に設けてもよい。地上支援ポスト2aには、地上コントローラ21aと、地上送受信装置22aと、地上アンテナ23aと、地上報知装置24aを設ける。地上支援ポスト2bも同様の構成とする。また、地上コントローラ21a等は、コンピュータ等によって構成され、図示はしていないが、例えば、CPUと、ROMと、RAM等を有している。
【0038】
このような構成により、被事故自動車3aと通信衛星4と中央支援センター1の間の情報の送受信と同様の送受信を、図1のW7のように、被事故自動車3aと通信衛星4と地上支援ポスト2a等の間で行うようにしてもよい。また、中央支援センター1の中央制御部11が、各地上支援ポスト2a等の地上コントローラ21a等を統括制御するように構成してもよい。
【0039】
また、 そのほか、高速道路等において、地上支援ポスト2a等を、所定距離ごと(例えば50m間隔)に配置しておき、交通事故等の場合に、上記の事故情報を受信した最寄の地上支援ポスト、例えば事故地点をはさむ両側の2つの地上支援ポストの地上報知装置24a等がランプ等を備えて点滅発光するように構成すれば、付近を走行する他の自動車に、緊急状態の発生を直接に報知することができる。この場合の点滅発光は、報知情報に相当する。また、報知情報は、画像表示部を備えて「事故が発生しました!」等の文字や画像の情報を表示させてもよいし、音響出力部を備えて同様の内容の音響や音声を出力するようにしてもよい。
【0040】
また、地上支援ポスト2a等に画像表示部や音響出力部を設け、上記した支援情報を表示又は出力するようにしてもよい。このように構成すれば、事故による自動車の被害が大きく、緊急状態にある自動車3aの車内報知装置36aが作動しないような場合に有効である。
【0041】
上記した地上報知装置24aとしては、LED表示装置等を用い、報知情報を、各種文字や図形等の固定表示又は移動表示で表すもの、あるいは、他の視覚的情報を表示するものであってもよい。あるいは、各種の音声を磁気テープやメモリに記録しておき、この音声をスピーカ等から出力してもよいし、サイレンやその他の音響を出力してもよい。あるいは、他の聴覚的情報であってもよい。また、これらの報知情報は、それぞれ個別に報知されてもよいし、これらを適宜に組み合わせて用いてもよい。
【0042】
また、上記した自動車事故時支援システム101は、既存の踏切システムと併用してもよい。例えば、踏切内で支障が発生した場合等に、この踏切に接近する接近列車に停止信号、又は注意をうながす特殊発光信号を現示し、接近列車を踏切の手前で停止させ、列車との衝突事故等を防止するように構成された踏切支障報知装置を備えた踏切の場合、この踏切支障報知装置が、上記した地上支援ポストの機能を兼用するように構成してもよい。
【0043】
また、図3に示すように、車上支援装置31a等に、衝撃センサー37a等を設け、被事故自動車3aに作用する衝撃を測定して車上コントローラ34aに出力し、車上コントローラ34aが、衝撃値に応じて、例えば、ある衝撃値以上の場合には「事故が発生した」と検出し、自動的に事故情報を外部に無線送信するように構成してもよい。
【0044】
また、通信衛星4のかわりに移動通信網5を利用し、被事故自動車3aからの事故情報を移動通信網5によって中継し、電話回線等により中央支援センター1に送るように構成してもよい。被事故自動車3aへの送信についても、移動通信網5によって行うように構成してもよい。
【0045】
お、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の
技術的範囲に包含される。
【0046】
上記実施形態においては、複数の支援機能を備えた自動車事故時支援システムの例について説明したが、本発明はこの例には限定されず、個々の機能のみを備える単機能のシステムであってもよい。
【0047】
また、上記した車上報知装置は、いわゆるカーナビゲーション装置に内蔵するように構成してもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線送信された情報を中継する通信衛星を設けるとともに、中央支援センターを地上側に設け、被事故自動車から事故情報が送信された場合には、通信衛星により中継された事故情報を中央支援センターにより受信し、中央支援センターの中央制御部により、事故情報に応じて被事故自動車を支援する処理を行うように構成したので、事故事態の発生の報知、事故状態の解決への援助を行うことができ、事故事態の拡大・連鎖を防止することができ、効果的な救助活動も行うことができる、という利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である自動車事故時支援システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態の自動車事故時支援システムにおける自動車の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態の自動車事故時支援システムにおける作用を説明する図である。
【符号の説明】
1 中央支援センタ
2a、2b 地上支援ポス
3a 自動車(被事故自動車)
3b 自動
4 通信衛星
5 移動通信網
11 中央制御
12 地上送受信装
13 地上アンテ
21a 地上コントロー
22a 地上送受信装
23a 地上アンテ
24a 地上報知装
31a、31b 車上支援装置
32a 車上アンテ
33a 車上送受信装
34a 車上コントロー
35a 送信ボタン
36a 車内報知装置
37a 衝撃センサ
101 自動車事故時支援システム

Claims (6)

  1. 自動車(3a、3b等)に設けられ、いずれかの自動車(3a)が交通事故と自然災害事故を含む事故に遭遇した場合に当該自動車(3a)の運転者が操作可能な送信ボタン(35a)と、車上アンテナ(32a)と、当該車上アンテナ(32a)に接続され地上側との間で無線送受信が可能な車上送受信装置(33a)と、コンピュータにより構成されるとともにGPSシステムを利用したカーナビゲーション装置を内蔵し当該送信ボタン(35a)に接続され当該送信ボタン(35a)が操作された場合には「前記自動車(3a)に事故が発生した」旨の内容と前記被事故自動車(3a)を特定するID情報と前記被事故自動車(3a)の位置座標情報を含む事故情報を前記車上送受信装置(33a)に出力して前記車上アンテナ(32a)から無線電波(W1)として送信させるように制御する車上コントローラ(34a)と、当該車上コントローラ(34a)に接続される車内報知装置(36a)を有する車上支援装置(31a)と、
    地球上空の宇宙空間に配置された人工衛星であり無線を受信するアンテナと無線を送信するアンテナと駆動用電源を備え、無線電波(W1又はW3)として送信された情報を中継して地上側へ無線電波(W2又はW4)として送信する通信衛星(4)と、
    地上アンテナ(13)と、当該当該地上アンテナ(13)に接続され通信衛星(4)との間で無線送受信が可能な地上送受信装置(12)と、コンピュータにより構成されるとともに当該地上送受信装置(12)に接続され当該地上送受信装置(12)が前記無線電波(W2)を受信し前記事故情報が出力された場合には当該事故情報自体、又は前記事故の発生を報知する報知情報を含む無線電波(W3)を前記通信衛星(4)経由で前記被事故自動車(3a)とは異なる他の自動車(3b)に無線電波(W4)として送信させるように制御する中央制御部(11)を有する中央支援センター(1)を備え、
    前記車内報知装置(36a)は画像表示部を有し、前記他の自動車(3b)の車上アンテナ(32a)と車上送受信装置(33a)が前記通信衛星(4)からの前記事故情報又は前記報知情報を含む無線電波(W4)を受信した場合には、車上コントローラ(33a)は、当該事故情報又は報知情報を分析し、受信した他の自動車である近傍自動車(3b)が現在位置する箇所付近の地図(R1等)と、当該地図(R1等)の上での前記近傍自動車(3b)の位置を示す自車位置マーク(A1)と、前記地図(R1等)の上での前記被事故自動車(3a)の位置を示す被事故自動車位置マーク(B1)と、当該被事故自動車位置マーク(B1)が被事故自動車である旨を報知する文字又は画像とが、重ねて表示される映像の情報を前記車内報知装置(36a)の画像表示部に出力して画像表示させるように制御すること
    を特徴とする自動車事故時支援システム。
  2. 請求項1記載の自動車事故時支援システムにおいて、
    前記車内報知装置(36a)は音響出力部を有し、前記他の自動車(3b)の車上アンテナ(32a)と車上送受信装置(33a)が前記通信衛星(4)からの前記事故情報又は前記報知情報を含む無線電波(W4)を受信した場合には、前記他の自動車(3b)の車上コントローラ(33a)は、当該事故情報又は報知情報を分析し、前記近傍自動車(3b)が現在位置する箇所付近の地図(R1等)と、前記近傍自動車(3b)の自車位置マーク(A1)と、前記被事故自動車(3a)の被事故自動車位置マーク(B1)と、被事故自動車である旨を報知する文字又は画像を含む映像の表示の際に、「事故の車両が存在する」旨の音声の情報を前記車内報知装置(36a)の音響出力部に出力して音声出力示させるように制御すること
    を特徴とする自動車事故時支援システム。
  3. 請求項1記載の自動車事故時支援システムにおいて、
    前記地上送受信装置(12)から前記事故情報が出力された場合には、当該地上送受信装置(12)に接続された中央制御部(11)は、前記被事故自動車(3a)に近い警察署又は消防署若しくは病院の所在位置の画像情報又は音声情報を含む支援情報を含む無線 電波を前記通信衛星(4)経由で前記被事故自動車(3a)とは異なる他の自動車(3b)に無線電波(W5)として送信させるように制御すること
    を特徴とする自動車事故時支援システム。
  4. 請求項1記載の自動車事故時支援システムにおいて、
    地上アンテナ(23a)と、当該地上アンテナ(23a)に接続され前記通信衛星(4)との間で無線送受信が可能な地上送受信装置(22a)と、コンピュータにより構成されるとともに当該地上送受信装置(22a)と前記中央制御部(11)に接続される地上コントローラ(21a)と、当該地上コントローラ(21a)に接続される地上報知装置(24a)を有し、高速道路の近傍に複数設けられる地上支援ポスト(2a、…)をさらに備え、
    前記中央制御部(11)は、前記地上送受信装置(22a)が前記通信衛星(4)からの前記事故情報又は前記報知情報を含む無線電波(W7)を受信した場合には、事故地点を挟んで前後に配置される地上支援ポストの地上コントローラ(21a)に、事故の発生を報知する情報を出力し、当該前後の地上支援ポストの地上報知装置(24a)に、文字、点滅発光、音響、又は音声により、事故が発生した旨の報知を行わせるように制御すること
    を特徴とする自動車事故時支援システム。
  5. 請求項1記載の自動車事故時支援システムにおいて、
    地上アンテナ(23a)と、当該地上アンテナ(23a)に接続され前記通信衛星(4)との間で無線送受信が可能な地上送受信装置(22a)と、コンピュータにより構成されるとともに当該地上送受信装置(22a)と前記中央制御部(11)に接続される地上コントローラ(21a)と、当該地上コントローラ(21a)に接続される地上報知装置(24a)を有し、地上側に複数設けられる地上支援ポスト(2a、…)をさらに備え、
    前記地上支援ポスト(2a、2b、…)は、踏切で支障が発生した場合に当該踏切に接近する列車である接近列車に停止信号又は注意をうながす特殊発光信号を現示し前記接近列車を前記踏切の手前で停止させるための踏切支障報知装置を兼用して設置されること
    を特徴とする自動車事故時支援システム。
  6. 請求項1記載の自動車事故時支援システムにおいて、
    前記車上支援装置(31a)は、衝撃センサー(37a)を有し、前記被事故自動車(3a)に作用する衝撃を測定して前記車上コントローラ(34a)に出力し、前記車上コントローラ(34a)は、前記衝撃センサー(37a)から出力される衝撃値がある衝撃値以上の場合には「事故が発生した」と検出し、「前記自動車(3a)に事故が発生した」旨の内容と前記被事故自動車(3a)を特定するID情報と前記被事故自動車(3a)の位置座標情報を含む事故情報を前記車上送受信装置(33a)に出力して前記車上アンテナ(32a)から無線電波(W1)として送信させるように制御すること
    を特徴とする自動車事故時支援システム。
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