JPH11119089A - 撮像装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JPH11119089A
JPH11119089A JP9278593A JP27859397A JPH11119089A JP H11119089 A JPH11119089 A JP H11119089A JP 9278593 A JP9278593 A JP 9278593A JP 27859397 A JP27859397 A JP 27859397A JP H11119089 A JPH11119089 A JP H11119089A
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image
imaging
photoelectric conversion
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optical system
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JP9278593A
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Ichiro Onuki
一朗 大貫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で高精度に自動焦点調節を実現す
る。 【解決手段】 焦点調節時には、可動ミラーユニット1
38は撮像素子111の前方に置かれ、被写体OBJの
像はフォーカスレンズ152等を含む撮像光学系を通
じ、さらにミラー131〜134を含む光学系を通じて
撮像素子111に達する。このとき一対の2次結像レン
ズ137によって被写体像は2つになり、被写体像IM
A、IMBが結像される。そこでこの2つの被写体像I
MAとIMBとの間隔が所定の間隔となるようにフォー
カスレンズ152を駆動調整する。合焦状態が得られた
ら可動ミラーユニット138を上方に退避させて撮像光
学系からの被写体像を直接に撮像素子111に結像させ
た状態で撮像を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体像の焦点を
合わせる自動焦点調節機能を有する撮像装置及びこの撮
像装置に用いられるコンピュータ読み取り可能な記憶媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮像光学系により形成された被写
体像を静止画像として撮像素子で光電変換し、メモリ等
に記録するいわゆるディジタルスチルカメラが実用化さ
れている。このディジタルスチルカメラに用いられる自
動焦点調節用の焦点検出装置として、 (1)撮像光学系の異なる瞳領域を通過して結像した光
学像を、2次結像光学系によって焦点検出センサ上に1
対の2次像として再結像させ、この1対の2次像の相対
間隔から撮像光学系の焦点状態を検出する、いわゆるT
TL(ThroughThe Taking Lens )2次結像位相差検出
方式。 (2)所定の基線長だけ隔たった1対の光学系により、
焦点検出センサ上に形成された1対の被写体像の相対間
隔から被写体までの絶対距離を検出する、いわゆる三角
測量方式。 (3)撮像光学系の一部、或いは撮像素子を光軸方向に
微小振動させ、この振動に周期して撮像素子上の被写体
像の高周波成分の変動具合から撮像光学系の焦点状態を
検出する、いわゆる山登り鮮鋭度検出方式。等が実用化
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下のような欠点があった。(1)の2次結像
位相差検出方式及び(2)の三角測量方式では、撮影画
像取得用の撮像素子の他に焦点検出用の光電センサを用
いなければならず、焦点検出機構のコストアップや撮像
装置の大型化を招いていた。(3)の山登り方式では、
ピントずれ量の大きい時、すなわち大デフォーカス時に
は瞬時に合焦位置を検出することができず、ムービーカ
メラには大きな障害とはならないが、ディジタルスチル
カメラにおいては、シャッターチャンスを逃す等、使い
勝手が悪いものとなっていた。
【0004】本発明は上記欠点を除去するためになされ
たもので、簡単な構成で高精度に自動焦点調節を行える
ようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による撮像装置に
おいては、結像光学系を通じて得られる被写体像を光電
変換する光電変換手段と、上記結像光学系と光電変換手
段との間に移動可能に配置され、第1の位置で上記光電
変換手段上に第1の被写体像を形成し、第2の位置で上
記光電変換手段上に第2の被写体像を形成する光路切換
え手段と、上記第1の被写体像を用いて上記結像光学系
の焦点状態を検出する焦点検出手段と、上記第2の被写
体像を上記光電変換手段を用いて撮像する撮像手段とを
設けている。
【0006】本発明によるコンピュータ読み取り可能な
記憶媒体においては、結像光学系を通じて得られる被写
体像を光電変換手段を用いて光電変換する手順と、上記
結像光学系と光電変換手段との間に移動可能に配置され
た光路切換え手段を用い、その第1の位置で上記光電変
換手段上に第1の被写体を形成し、第2の位置で上記光
電変換手段上に第2の被写体像を形成する手順と、上記
第1の被写体像を用いて上記結像光学系の焦点状態を検
出する手順と、上記第2の被写体像を撮像する手順とを
実行するためのプログラムを記憶している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。 (第1の実施の形態)図1〜図7は本発明の第1の実施
の形態に関する図である。図1は第1の実施の形態によ
る撮像装置の構成図である。本実施の形態では、撮像素
子を有するカメラボディに対して撮像光学系を有する交
換レンズが着脱可能な、いわゆる一眼レフカメラタイプ
となっている。101はカメラボディで、撮像のための
各種機能部と、後述する交換レンズ151とを結合する
不図示のマウントを有する。OBJは被写体である。1
02はカメラ内マイクロコンピュータ(以下マイコンと
略す)で、ROM、RAM、A/D、D/A変換機能を
有する1チップマイコンである。カメラ内マイコン10
2はROMに格納されたカメラのシーケンスプログラム
に従って、自動露出制御(AE)、自動焦点調節(A
F)、撮像等のカメラの一連の動作を行う。そのために
カメラ内マイコン102は、カメラボディー101内の
周辺回路及び交換レンズ151と通信して各々の回路や
レンズの動作を制御する。尚、上記ROMは本発明によ
る記憶媒体を構成するものであり、半導体メモリ、光デ
ィスク、光磁気ディスク、磁気媒体等が用いられる。
【0008】カメラボディ101と交換レンズ151と
を結合するマウント部には4組の接続端子が設けられて
いる。103は電源で、カメラ内各回路やアクチュエー
タへ電源電圧を供給するとともに、ラインVCCを介し
て交換レンズ151にも電源供給する。DCLはカメラ
内マイコン102から後述するレンズ内マイコン161
へ信号を送信するライン、DLCはレンズ内マイコン1
61からカメラ内マイコン102へ信号を送信するライ
ンで、この2つのラインを通じてカメラボディ101は
交換レンズ151を制御する。またカメラボディ10
1、交換レンズ151のグラウンドもラインGNDを介
して接続される。
【0009】104はカメラボディ101の撮影条件の
表示機能や、撮像画像のモニタ機能を有する表示器で、
液晶パネル等で構成される。105は後述する撮像素子
111を駆動制御するドライバで、撮像素子111の電
荷蓄積、電荷転送CDS(相関二重サンプリング)、A
GC(オートゲインコントロール)、A/D変換、γ補
正、AWB(オートホワイトバランス)等の制御を行
う。106は撮影した画像の画像信号データを記録・保
存するためのメモリで、半導体メモリ、磁気ディスク、
光ディスク等が用いられる。107は記録画像を外部に
出力する端子で、パーソナルコンピュータやプリンタに
接続される。111はCCD等の撮像素子で、後述する
152〜154の撮像光学系で形成された被写体像を光
電変換する2次元の光電センサである。
【0010】120はメインスイッチで、このスイッチ
がオンされるとカメラ内マイコン102は撮影準備に関
する所定のプログラム、すなわち測光や焦点検出等の実
行を許可する。121、122はカメラのレリーズボタ
ンに連動したスイッチで、それぞれレリーズボタンの第
1ストローク、第2ストロークの押下でオンとなる。す
なわちスイッチ121は撮像準備であり、このスイッチ
がオンされると測光、焦点検出、焦点調節等の撮影準備
動作が実行される。またスイッチ122は撮影スイッチ
で、このスイッチがオンされると撮像素子111に形成
された撮影画像が取得され、画像メモリ106に記録さ
れる。123はAFモードスイッチで、自動焦点調節モ
ードの選択を行うスイッチである。124は表示スイッ
チで、撮影画像のモニタ表示を指示するスイッチであ
る。
【0011】130は焦点検出モジュールで、以下に示
す各光学炭素により、撮像光学系で形成された被写体像
を再結像させる。131は撮影光束を上方に反射させる
全反射の第1ミラー、132は上記光束の約70%を透
過させ、残りの30%右方向に反射させる半透過の第2
ミラーである。133は上記光束を下方向に反射させる
全反射の第3ミラー、134は上記光束を右方向に反射
させる全反射の第4ミラーである。
【0012】135は撮像光学系の第1の予定焦点面に
置かれたフィールドレンズで、この予定焦点面には撮像
光学系による被写体OBJの1次像IM1が形成され
る。136は焦点検出領域を規定する視野マスクであ
る。137は1次像1M1を再結像させるための1対の
2次結像レンズである。この2次結像レンズ137の入
射瞳と後述する絞り155の射出瞳とは、フィールドレ
ンズ135により投影関係に置かれるため、撮像光学系
の異なる瞳領域を通過した光束による1対の2次像IM
A及びIMBが撮像素子111上に結像される。138
は可動ミラーユニットで、前述の第1ミラー131、第
4ミラー134、2次結像レンズ137が一体となっ
て、撮影光束の内外を進退可能に移動できる構成となっ
ている。
【0013】139はクイックリターンアクチュエータ
で、上記可動ミラーユニット138を進退駆動させるア
クチュエータである。141は上記第1の予定焦点面と
共役関係にある第2の予定焦点面に置かれたフォーカシ
ングスクリーンである。このフォーカシングスクリーン
上には上記第1ミラー131で反射し、第2ミラー13
2を通過した光束による第2の1次像IM2が形成され
る。142はペンタプリズム、143は接眼レンズで、
上記第2の1次像IM2を撮影者に観察可能とさせるた
めの、光学式ファインダを構成する。
【0014】次にレンズ側の構成について説明する。1
51はカメラボディ101に着脱可能な交換レンズであ
る。152は光軸方向の進退によりフォーカシングを行
うフォーカシングレンズ群、153は同じく光軸方向の
進退によりズーミングを行うズーミングレンズ群、15
4は上記レンズ群152および153とともに所定の結
像作用をなすリレーレンズ群である。これらレンズ群1
52、153、154を合わせて撮像光学系が構成され
る。155は撮像光学系の入射光束を規制する絞り、1
56は絞り155を駆動するアクチュエータである。
【0015】161はレンズ内マイコンで、カメラ内マ
イコン102と同じくROM、RAM、A/D、D/A
変換機能を有する1チップマイコンである。レンズ内マ
イコン161はカメラ内マイコン102から信号ライン
DCLを介して送られてくる命令に従い、後述するフォ
ーカスアクチュエータ、ズームアクチュエータ及び上述
のアクチュエータの駆動制御を行う。またレンズの各種
動作状況やレンズ固有のパラメータを信号ラインDLC
を介してカメラ内マイコン102へ送信する。
【0016】162はフォーカシングレンズ152の進
退駆動を行うフォーカスアクチュエータ、163はフォ
ーカシングレンズ152の位置情報、すなわち被写体距
離情報を検知するフォーカスエンコーダである。164
はズーミングレンズ153の進退駆動を行うズームアク
チュエータ、165はズーミングレンズ153の位置情
報、すなわち焦点距離情報を検知するズームエンコーダ
である。以上の構成により交換レンズ151は被写体O
BJの像をカメラの撮像素子111上に形成し、カメラ
からの制御命令に基づいてフォーカシングズーミング及
び入射光量制御を行う。
【0017】次に撮影準備前の焦点検出時の光OBJの
結像状態について説明する。被写体OBJからの光束は
結像光学系を構成する各レンズ群152、153、15
4及び絞り155を通過し、第1ミラー131、第2ミ
ラー132で反射して第1の結像面上に第1の1次像I
M1として結像される。その後、上記光束は第3ミラー
133で反射した後に2次結像レンズ137で瞳分割及
び再結像され、第4ミラー134で反射した後に、撮像
素子111の受光面上に1対の2次像IMA、IMBと
して投影される。
【0018】図2は撮像素子111における上記2次像
の結像状態を示す図である。112は撮像素子111上
の受光部で、m×n個の受光ピクセル及びこのピクセル
に蓄積された電荷を転送する電荷転送部(垂直転送CC
D)からなる。113は水平転送CCDで、受光部11
2内の垂直転送CCDにより矢印TRV方向に転送され
た電荷を格納し、矢印TRH方向に転送して信号出力部
114から撮像信号を撮像素子ドライバ105に出力す
る。受光部112上の2つの領域ARA、ARBは図1
の2次結像レンズ137により投影された視野マスク1
36の像で、これらの領域ARA、ARB内には第1の
1次像IM1の2次像IMA、IMBが形成されてい
る。そして撮像光学系が被写体OBJに対して合焦状態
にある時、これらの2像IMA、IMBの相対間隔はV
0 になっているものとする。
【0019】図3は撮像光学系が被写体OBJに対して
合焦状態にある時の、撮像素子111における上記2次
像の結像状態を示す図である。この場合、1対の2次像
IMA、IMBの相対間隔はV1 (≠V0 )になってい
る。そこで、カメラボディ101の撮影準備スイッチ1
21がオン操作されると、受光部112の蓄積電荷が読
み出されて、そのA/D変換値がカメラ内マイコン10
2に送信される。そして公知の相関演算アルゴリズムに
従い、上記2像の相対間隔V1 を演算し、V0 と差、す
なわちΔV(=V1 −V0 )を求めることにより、焦点
検出されている被写体OBJのデフォーカス量を検出で
きる。このデフォーカス量を交換レンズ151に送信
し、フォーカシングレンズ152を駆動することによ
り、自動焦点調節動作が行われる。
【0020】図4は、上記自動焦点調節動作が完了した
後にカメラボディ101の撮影スイッチ122がオン操
作され、撮影状態になった時のカメラの構成図である。
撮影スイッチ122がオンされるとクイックリターンア
クチュエータ139により、可動ミラーユニット138
が撮影光路外(同図において上方)に退避する。すると
撮像光学系による1次像IM3が撮像素子111上に形
成される。
【0021】図5は上記撮影時の撮像素子111におけ
る被写体像の結像状態を示す図である。被写体OBJの
1次像IM3が受光部112上に投影されている。従っ
て、この状態では像信号を取り込み、カメラボディ10
1の画像メモリ106に記録することにより撮像が行わ
れる。
【0022】図6、図7は本発明の実施の第1の形態に
おけるカメラボディ101及び交換レンズ151におい
て、焦点検出、焦点調節及び撮影操作を行う場合のマイ
コン102、161の制御フローを示すフローチャート
である。まず、前述の図1を参照にしながら図6を用い
て、カメラ内マイコン102の制御フローを説明する。
カメラボディ101のメインスイッチ120がオンされ
ると、カメラ内マイコン102はスリープ状態から脱
し、ステップ(101)からステップ(102)へ進
む。ステップ(102)においては、カメラボディ10
1内の各スイッチ121〜124の状態検知を行う。
【0023】ステップ(103)では、リレーズボタン
の第1段階押下によりオンとなる撮影準備スイッチ12
1(SW1)の状態検知を行い、このスイッチ121が
オフの時にはステップ(102)へ戻る。このスイッチ
121がオンになったらステップ(104)へ進む。ス
テップ(104)では交換レンズ151のレンズ内マイ
コン161に対し、レリーズ準備動作を実行する旨を通
信する。ステップ(105)ではレンズ内マイコン16
1と、パラメータ通信を行う。これはレンズの開放Fナ
ンバー、焦点距離、フォーカシング敏感度等のレンズ固
有情報をカメラに伝達する通信である。ステップ(10
6)では撮像素子111を駆動し、画像信号を取得す
る。ステップ(107)では上記ステップ(106)で
取得した画像信号の処理を行う。具体的には、画像信号
のA/D変換、ホワイトバランス、γ補正等の処理を行
う。ステップ(108)では上記ステップ(107)で
演算処理した画像信号から被写体輝度情報を演算し、所
定の露出制御プログラム線図に沿って、絞り155の絞
り込み制御値と撮像素子111の露光時間(電荷蓄積時
間)の演算を行う。
【0024】ステップ(109)ではAFモードスイッ
チ123の設定を判別し、自動合焦(AF)モードか否
かの判定を行う。そしてAFモードでなければステップ
(112)へジャンプし、AFモードであればステップ
(110)ヘ進む。ステップ(110)では図3に示し
たように、2つの2次像IMA、IMBの相対間隔から
被写体のデフォーカス量を演算する。ステップ(11
1)では上記ステップ(110)で演算したデフォーカ
ス量をレンズ内マイコン161に送信する。ステップ
(112)では撮影スイッチ122の状態判別を行い、
このスイッチ122がオフならステップ(102)へ戻
り、ステップ(102)〜ステップ(111)を繰り返
し実行する。ステップ(112)において撮影スイッチ
122がオンと判別されると、レリーズ操作されたと判
断して、ステップ(121)へ移行する。
【0025】ステップ(121)ではレンズ内マイコン
161に対し、レリーズ動作に移る旨の通信を行う。ス
テップ(122)ではレンズ内マイコン161に対し、
ステップ(106)で演算した絞り制御値を送信する。
ステップ(123)では可動ミラーユニット138を図
1の撮影光路中配置から、図4の撮影光路外に退避させ
る駆動を行う。
【0026】ステップ(124)では撮影のための撮像
素子の電荷蓄積・電荷転送等の制御を行う。ステップ
(125)では前述のステップ(107)と同様、上記
ステップ(124)で取得した画像信号の処理を行う。
具体的には、画像信号のA/D変換、ホワイトバラン
ス、γ補正、及び圧縮等の処理を行う。ステップ(12
6)では上記ステップ(125)で演算処理した信号を
画像メモリ106に記録保存する。ステップ(127)
では退避していた可動ミラーユニット138を、撮影光
路内に復帰駆動する。ステップ(128)ではレンズ内
マイコン161に対し、絞り155の復帰命令を送信す
る。ステップ(129)ではステップ(126)で記録
した画像を表示器104に表示し、撮影者に対して撮影
済み画像を確認させる。以上で撮影動作が終了し、ステ
ップ(102)へ戻る。
【0027】図7はレンズ内マイコン161の制御を示
すフローチャートである。図7において、カメラ側のメ
インスイッチ120のオンにより、交換レンズ側にも電
源が供給され、ステップ(151)からステップ(15
2)に移る。ここではカメラからの通信を待つスリープ
状態にあり、通信が来なければステップ(152)にと
どまる。図6のステップ(104)に対応するレリーズ
準備通信をカメラ内マイコン102より受信すると、ス
テップ(152)からステップ(153)へ移行する。
ステップ(153)ではレンズ内マイコン161はフォ
ーカスエンコーダ163、ズームエンコーダ165の状
態検知を行いレンズが現在どのような状態にあるのかを
判断する。ステップ(154)では上記ステップ(15
3)で検知したレンズ状態を基に、図6のステップ(1
05)に対応するパラメータ通信を行う。
【0028】ステップ(155)では図6のステップ
(111)に対応するデフォーカス量の受信を行う。ス
テップ(156)では上記ステップ(155)で受信し
たデフォーカス量と、ステップ(153)で検知したレ
ンズ状態とを基に、フォーカスレンズ駆動量を演算す
る。ステップ(157)では上記ステップ(156)で
演算したフォーカスレンズ駆動量を基にフォーカスレン
ズを駆動し、合焦動作させる。ステップ(158)で
は、図6のステップ(121)に対応するレリーズ割り
込みがあるか否かの判定を行う。そしてレリーズ割り込
みがなければ、ステップ(152)へ戻る。一方レリー
ズ割り込みが発生すると、ステップ(158)からステ
ップ(171)へ移行する。
【0029】ステップ(171)ではフォーカスレンズ
の駆動を停止する。ステップ(172)ではカメラ内マ
イコン102より絞り制御値を受信する。ステップ(1
73)では上記ステップ(172)で受信した絞り制御
値に従って、絞りアクチュエータ156を駆動する。そ
してカメラ側で撮影が行われる。カメラの撮影動作が終
了すると、ステップ(174)で絞り復帰命令を受信す
る。ステップ(175)では上記命令に従って絞りを開
放に復帰させる。以上でレンズ側の撮影動作が終了し、
ステップ(152)へ戻る。
【0030】以上のフローによるカメラ及びレンズの動
作を改めて概説する。撮影準備段階では、撮影光束は図
1のごとく焦点検出光学系を介して撮像素子111上に
分割投影されている。そして撮影者によってメインスイ
ッチ120及び撮影準備スイッチ121がオンされる
と、カメラは図3のように、撮像素子111上に撮影さ
れた1対の2次像の相対間隔から被写体のデフォーカス
量を演算し、交換レンズ151に送信する。すると交換
レンズ151は上記デフォーカス量に従ってフォーカシ
ングレンズを駆動し、合焦動作が行われる。続いて撮影
スイッチ122がオン操作されると、図4のように、可
動ミラーユニット138が撮影光束外に退避し、撮像素
子111上には図5に示すように焦点の合った被写体像
が投影され、カメラはこの被写体像を取得し画像メモリ
106に記録保存する。
【0031】上記第1の実施の形態によれば、 焦点検出用の新たな光電センサを設けることなく、か
つ撮影レンズを通過した光束を用いて焦点検出及び焦点
調節が行えるため、安価・小型・高精度の自動合焦カメ
ラを実現できる。 撮像光学系の最終レンズ群の後方に焦点検出光学モジ
ュールを配するため、バックフォーカスの長い一眼レフ
カメラタイプのディジタルスチルカメに適する。 撮影光束の一部をビームスプリッタで分割して光学フ
ァインダ系に導いているため、高品位の光学式ファイン
ダを得ることができ、被写体像の焦点状態を正確に視認
できる。という効果が得られる。
【0032】(第2の実施の形態)上記第1の実施の形
態では、1対の2次像を撮影画面の上下方向に分割配置
していたが、以下に示す第2の実施の形態は、1対の2
次像を撮影画面の左右方向に並置し、かつ上下方向には
光軸に対してオフセットするように光学系を構成したも
のである。図8は第2の実施の形態による焦点検出光学
系の一部を展開した斜視図、図9は撮像素子111にお
ける上記2次像の配置状態を示す平面図である。以下、
構成及び動作について説明する。
【0033】図8は、図1における焦点検出モジュール
130内の視野マスク136から撮像素子111に至る
光学系のうち、第3ミラー133及び第4ミラー134
を省略して光学系を直線状に展開し、これに本実施の形
態による変更を加えたものである。図8において、フィ
ールドレンズ135、視野マスク136と撮像素子11
1との間には、1対の2次結像レンズ237が水平軸方
向、すなわち撮影画面の左右方向に配置される。そして
2つの2次結像レンズを結ぶ中心点は光軸Cに対して下
方向にOFSだけオフセットしている。従って2次結像
レンズ237による視野マスク136の投影像は、撮像
素子111の受光部112において、下方向にオフセッ
トした領域ARC、ARDとなる。なお、図8に示した
要素以外の各要素は図1に示した第1の実施の形態の各
要素と同一である。
【0034】図9は、上記図8の構成における撮像素子
111上の像の配置を示したものである。受光部112
上には視野マスク136の像ARC、ARDが投影さ
れ、その中には被写体OBJの2次像IMC、IMDが
形成される。ここで、被写体が合焦状態にある時の2像
の相対間隔をH0 とし、非合焦時の像間隔を測定して上
記間隔H0 と比較すれば、被写体OBJのデフォーカス
量が検出できる。
【0035】一方、図9において、1対の2次像投影エ
リアARC、ARDは受光部112の下方向、すなわち
受光部内の垂直転送CCDの転送方向の出口に近い側に
配置されているため、受光部112の下半分の画像信号
を読み出せば、焦点検出が可能である。すなわち受光部
112の上半分の画像信号は読み出さずに捨てても構わ
ない。従って一回の焦点検出サイクルにおいて、画像信
号を読み出し時間が短縮される。なお、本実施の形態の
カメラ及び交換レンズの制御フローは、図6及び図7に
示した第1の実施の形態による制御フローと同一のため
省略する。
【0036】上記第2の実施の形態によれば、第1の実
施の形態の効果〜のほかに、 焦点検出のための画像信号読み出し時間が短縮される
ため、焦点検出動作或いは自動焦点調節動作をより高速
化できる。という効果が得られる。
【0037】(第3の実施の形態)上記第1及び第2の
実施の形態では、1対の2次像により焦点検出していた
が、以下に示す第3の実施の形態は、2対の2次像を形
成して焦点検出するように光学系を構成したものであ
る。図10は第3実施の形態の焦点検出光学系の一部を
展開した斜視図、図11は撮像素子111における上記
2次像の配置状態を示す平面図である。以下、構成を及
び動作について説明する。
【0038】図10においてフィールドレンズ135、
視野マスク136と撮像素子111との間には、2対の
2次結像レンズ337が配置される。従ってこの2次結
像レンズ337による視野マスク136の投影像は、撮
像素子111の受光部112において、4つの領域AR
A、ARB、ARC、ARDとなる。なお、図10に示
した要素以外の各要素は図1に示した第1の実施の形態
の各要素と同一である。
【0039】図11は、上記図10の構成における撮像
素子111上の像の配置を示したものである。受光部1
12上には視野マスク136の像ARA、ARB、AR
C、ARDが投影され、その中には被写体OBJの2次
像IMA、IMB、IMC、IMDが形成される。ここ
で被写体が合焦状態にある時の2像IMA、IMBの相
対間隔をV0 、他の2像IMC、IMDの相対間隔をH
0 とする。そこで非合焦時の像間を測定して上記間隔V
0 及びH0 と比較すれば、被写体OBJのデフォーカス
量を検出できる。なお、本実施の形態のカメラ及び交換
レンズの制御フローは、図6及び図7において被写体像
のデフォーカス量を検出する演算が2組用意されている
ところが異なるが、他のステップの処理は同一であるた
め省略する。
【0040】上記第3の実施の形態によれば、前記〜
の効果のほかに、 被写体OBJの上下及び左右後方の像ずれに基づいて
焦点検出するため、焦点検出精度をより高めることがで
きる。という効果が得られる。
【0041】(第4の実施の形態)前記第1〜第3の実
施の形態では、焦点検出用の2次結像光学系に光束折り
曲げ用ミラーを用いていた。以下に示す第4の実施の形
態は、ミラーの代わりに縮小レンズを用いたものであ
る。図12〜図17は第4の実施の形態に関する図であ
る。図12は、本実施の形態による撮像装置の構成図
で、焦点検出時の状態を示す。本実施の形態では、図1
の第1実施の形態における焦点検出モジュール130
が、焦点検出モジュール430に置き換わっている。ま
たペンタプリズム等で構成される光学式ファインダが省
略されているが、その他の部分の構成は図1と同一であ
る。以下、構成及び動作を説明する。
【0042】図12において、焦点検出モジュール43
0内には縮小レンズ431、視野マスク436、フィー
ルドレンズ435、2次結像レンズ437が配置され
る。そして交換レンズ151の絞り155と2次結像レ
ンズ437の入射瞳はフィールドレンズ435により投
影関係にある。また、焦点検出モジュール430を投影
光束内外に進退させるクイックリターンアクチュエータ
439が設けられている。
【0043】上記構成において、被写体OBJの像はレ
ンズ群152〜154及び絞り155で構成される撮像
光学系及び上述の縮小レンズ431を介して、フィール
ドレンズ435内の1次結像面に1次像IM4として結
像される。ただし上記IM4は、縮小レンズ431を介
しているために、第1の実施の形態の1次像IM1或い
はIM2とは大きさが異なる。一方、上記1次像IM4
は2次結像レンズ437によって瞳分割及び再結像さ
れ、その2次結像画さ素子111上にIMA、IMBと
して投影される。
【0044】図13は撮像素子111における上記2次
結像の結像状態を示す図である。本実施の形態では、第
1実施の形態と同様に2像の相対間隔基準値V0 に対す
る像の間隔変化により、被写体OBJのデフォーカス量
を検出する。
【0045】図14は焦点検出時の表示器404の表示
状態を示す図である。本実施の形態では、被写体を観察
する光学式ファインダがない。このため、図13の撮像
素子111上に投影された1対の2次像の片方、例えば
IMBを拡大処理してIMBLとして表示器404に表
示し、撮影者に対して撮影領域の構図確認と焦点状態確
認とを可能にしている。
【0046】図15は、自動焦点調節動作が完了した後
にカメラボディ401の撮影スイッチ122がオン操作
され、撮影状態になった時のカメラの構成図である。撮
影スイッチ122がオンされるとクイックリターンアク
チュエータ439により、焦点検出モジュール430全
体が撮影光路外(同図において上方)に退避する。する
と撮像光学系による1次像IM3が撮像素子111上に
結像する。
【0047】図16は上記撮影時の、撮像素子111に
おける被写体像の結像状態を示す図である。第1の実施
の形態と同じく被写体OBJの1次像IM3が受光部1
12上に投影されている。従って、この状態で像信号を
取り込み、カメラボディ401の画像メモリ106に記
録することにより撮像が行われる。
【0048】図17は本実施の形態におけるカメラ内マ
イコン402の制御フローを示すフローチャートであ
る。このフローチャートは図6のフローに対し、焦点検
出時のファインダ観察画像の表示動作が追加された所の
みが異なる。カメラボディ401のメインスイッチ12
0及び撮影準備スイッチ121がオンされると、カメラ
内マイコン402はスリープ状態から脱し、ステップ
(401)からステップ(404)へ進む。ステップ
(404)では交換レンズ151のレンズ内マイコン1
61に対し、レリーズ準備動作を実行する旨を通信し、
ステップ(405)ではレンズ内マイコン161と、パ
ラメータ通信を行う。
【0049】ステップ(406)では撮像素子111を
駆動し、画像信号を取得する。ステップ(407)では
上記ステップ(406)で取得した画像信号の処理を行
う。具体的には、画像信号のA/D変換、ホワイトバラ
ンス、γ補正等の処理を行う。ステップ(408)では
表示器404に表示すべき像、すなわち図13の領域A
RB内の画像を拡大し、その後、この画像の中心を回転
軸として180度の回転処理を行う。これは撮像時に対
して焦点検出時には像の天地が逆になっているためであ
る。ステップ(409)では上記ステップ(408)で
得た観察用の画像を表示器404に表示する。ステップ
(410)では上記ステップ(407)で演算処理した
画像信号から被写体輝度情報を演算し、所定の露出制御
プログラム線図に従って、絞り155の絞り込み制御値
と撮像素子111の露光時間(電荷蓄積時間)の演算を
行う。ステップ(411)ではAFモードスイッチ12
3の設定を判別し、自動合焦(AF)モードか否かの判
定を行い、AFモードでなければステップ(414)へ
ジャンプし、AFモードであればステップ(412)へ
進む。
【0050】ステップ(412)では図13に示したよ
うに、2つの2次像の相対間隔から被写体のデフォーカ
ス量を演算する。ステップ(413)では上記ステップ
(412)で演算したデフォーカス量をレンズ内マイコ
ン161に送信する。ステップ(414)では撮影スイ
ッチ122の状態判別を行い、このスイッチ122がオ
フならステップ(402)へ戻り、オンと判別される
と、レリーズ操作されたと判断してステップ(421)
へ移行する。ステップ(421)〜(429)のレリー
ズシーケンスは図6のステップ(121)〜(129)
の処理と同一のため説明は省略する。また交換レンズ1
51の制御フローも図7の第1の実施の形態のフローと
同一であるため説明は省略する。
【0051】以上のフローによるカメラ及びレンズ動作
を改めて概説する。撮影準備段階では、撮影光束は図1
2のように焦点検出モジュール430を介して撮像素子
111上に分割投影されている。そして撮影者によって
メインスイッチ120及び撮影準備スイッチ121がオ
ンされると、カメラは図13のように撮像素子111上
に投影された1対の2次像のうち、片方の像を拡大処理
して図14のように表示器404に表示する。ついで上
記2次像の相対間隔から被写体のデフォーカス量を演算
し、交換レンズ151に送信する。すると交換レンズは
上記デフォーカス量に従ってフォーカシングレンズを駆
動し、合焦動作が行われる。続いて撮影スイッチ122
がオン操作されると、図15のように焦点検出モジュー
ル430が撮影光束外に退避し、撮像素子111上には
図16に示すように焦点の合った被写体像が投影され、
カメラは該像を取得し画像メモリ106に記録保存す
る。
【0052】上記第4の実施の形態によれば、前記第1
の実施の形態による効果のほかに、 焦点検出モジュール430において、光路折り返しミ
ラーが不要になり、このモジュールを小型・簡単に構成
できる。 焦点検出用画像をモニタ画像表示器に表示するため、
光学式ファインダが不要で機器を小型・安価に構成でき
る。という効果が得られる。
【0053】(第5の実施の形態)上記第4の実施の形
態では、焦点検出用光学系内に縮小レンズを用いていた
が、以下に示す第5の実施の形態では、焦点検出用光学
系内に縮小レンズを用いず、代わりに撮影時にリレーレ
ンズを挿入する構成となっている。図18、図19は第
5の実施の形態に関する図である。図18は本実施の形
態の撮像装置の構成図で、焦点検出時の状態を示す。本
実施の形態では図12の焦点検出モジュール430が焦
点検出モジュール530に置き換わり、リレーレンズモ
ジュール540が追加されている。また交換レンズ55
1内の結像光学系の最後部にはレンズ531が追加され
ている。その他の部分の構成は図12と同一である。
【0054】図18において、焦点検出モジュール53
0内には視野マスク536、フィールドレンズ535、
2次結像レンズ537が配置される。そして交換レンズ
551の絞り155と2次結像レンズ537の入射瞳は
フィールドレンズ535により投影関係にある。540
はリレーレンズモジュールで、凹レンズのリレーレンズ
541が内蔵されている。539は焦点検出モジュール
530とリレーレンズモジュール540の撮影光束内で
の位置を反転させるクイックリターンアクチュエータで
ある。
【0055】上記構成において、被写体OBJの像は、
152、153、154、531で構成される撮像光学
系を介してフィールドレンズ535内の1次結像画に1
次像IM5として結像される。上記像IM5は、第4の
実施の形態の像IM4とほぼ同一になるように構成され
ている。一方、上記1次像IM5は2次結像レンズ53
7によって瞳分割および再結像され、その2次像が撮像
素子111上にIMA、IMBとして投影される。この
時の投影像は図13の場合と同一である。また表示器5
04に表示される観察用の像も、図14と同様になる。
【0056】図19は、自動焦点調節動作が完了した後
にカメラボディ501の撮影スイッチ122がオン操作
され、撮影状態になった時のカメラの構成図である。撮
影スイッチ122がオンされると、クイックリターンア
クチュエータ539により、焦点検出モジュール530
全体が撮影光路外(同図において上方)に待避する。そ
してその代わりにリレーレンズモジュール540が撮影
光路中に侵入する。すると交換レンズ551内の撮像光
学系及びカメラボディ501内のリレーレンズ541を
介して結像した1次像IM3が撮像素子111上に形成
される。この時の結像状態は図16に示した1次像と同
一である。従って、この状態で像信号を取り込み、カメ
ラボディ501の画像メモリ106に記録することによ
り撮像が行われる。尚、本実施の形態の制御フローは第
4の実施の形態のものと同一のため省略する。
【0057】上記第5の実施の形態によれば、前記第1
の実施の形態による効果と第4の実施の形態による
効果のほかに、 撮影時に進退するリレーレンズ541を用いるため、
光学設計上の自由度が増し、光学系を小型・高性能にで
きる。 焦点検出モジュール530の光学構成が簡素になり、
このモジュールの光学収差が低減できて焦点検出精度が
向上する。という効果が得られる。
【0058】尚、前記第4或いは第5の実施の形態に第
2或いは第3の焦点検出光学系を適用してもよい。ま
た、前記第4或いは第5の実施の形態の焦点検出モジュ
ールの前方にハーフミラーを配置して撮影光束の一部を
取り出し、光学ファインダに導くようにしてもよい。さ
らにレンズ交換式に限定されず、レンズ一体型の撮像装
置に適用してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、第1、12の発明
によれば、1つの光電変換手段でTTLの焦点検出と撮
像とを行うことができるため、焦点検出用に高価な光電
変換手段を新たに用いる必要がなく、小型・安価な撮像
装置を提供することができる。また、同一の結像光学系
を用いて焦点調節用の粗い画像と撮像用の高画質画像と
を得ることができる。
【0060】また、第2の発明によれば、TTL(Thro
ugh The Taking Lens )2次結像位相差検出方式で結像
光学系の焦点状態を検出するため、焦点ずれ量が大きい
場合にも短時間で正確な焦点検出を行うことができる。
また、第3の発明によれば、小さな空間に所定の光路長
を有する焦点検出光学系を収容できるため、撮像装置を
小型化することができる。また、第4の発明によれば、
TTLの光学ファインダにより被写界の撮影領域や被写
体像の焦点状態を正確に視認できるため、撮影の失敗を
防ぐことができる。また、第5の発明によれば、小さな
空間に所定の光路長を有する焦点検出光学系を収容でき
るため、撮像装置を小型化することができると共に、広
い焦点検出範囲を得ることができる。
【0061】また、第6の発明によれば、焦点検出動作
から撮像動作への移行を速やかに行うことができ、これ
によって短時間で焦点調節及び撮像動作を行うことがで
き、シャッターチャンスを逃すことを防ぐことができ
る。また、第7の発明によれば、光学的なファインダが
なくても焦点検出中の被写体像の焦点状態や撮像時の被
写体像を電子的な画像として視認できるため、撮影の失
敗を防ぐことができる。また、第8の発明によれば、撮
像前に投影された粗い画像でTTLの焦点検出を行い、
その結果を基に自動焦点調節を短時間に高精度で行って
被写体像を合焦させることができ、その後、焦点の合っ
た高精細画像を取得することができる。
【0062】また、第9の発明によれば、異なる光学特
性で結像された同一被写体に対する正規の被写体像と縮
小投影された被写体像との大きさを揃えて表示すること
ができ、これによって縮小画像の視認製が向上する。ま
た、第10の発明によれば、1つの撮像手段で焦点検出
用の画像と撮像用画像の両方を簡単な構成で得ることが
できる。また、第11の発明によれば、光電変換手段の
受光領域の一部に1成された小さな像信号のみを短時間
で読み出して第1の被写体像を取得することができると
共に、光電変換手段の受光領域の像信号全体を読み出し
て第2の被写体像を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による撮像装置にお
ける焦点検出時の構成図である。
【図2】第1の実施の形態における焦点検出の際の合焦
時の被写体像の結像を示す構成図である。
【図3】第1の実施の形態における焦点検出の際の非合
焦時の被写体像の結像を示す構成図である。
【図4】第1の実施の形態の撮像装置における撮像時の
構成図である。
【図5】第1の実施の形態における撮像時の被写体像の
結像を示す構成図である。
【図6】第1の実施の形態におけるカメラの制御フロー
図である。
【図7】第1の実施の形態におけるレンズの制御フロー
図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における焦点検出光
学系の一部を示す構成図である。
【図9】第2の実施の形態における焦点検出の際の合焦
時の被写体像の結像を示す構成図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態における焦点検出
光学系の一部を示す構成図である。
【図11】第3の実施の形態における焦点検出の際の合
焦時の被写体像の結像を示す構成図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態による撮像装置に
おける焦点検出時の構成図である。
【図13】第4の実施の形態における焦点検出の際の合
焦時の被写体像の結像を示す構成図である。
【図14】第4の実施の形態における焦点検出時の表示
器の表示状態を説明するための構成図である。
【図15】第4の実施の形態による撮像装置における撮
像時の構成図である。
【図16】第4の実施の形態における撮像時の被写体像
の結像を示す構成図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態におけるカメラの
制御フロー図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態による撮像装置に
おける焦点検出時の構成図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態による撮像装置に
おける撮像時の構成図である。
【符号の説明】
101、401、501 カメラボディ 102、402、502 カメラ内マイコン 104、404、504 表示器 111 撮像素子 121 撮影準備スイッチ 122 撮影スイッチ 130、430、530 焦点検出モジュール 139、439、539 クイックリターンアクチュエ
ータ 540 リレーレンズモジュール 151、551 交換レンズ IM1、IM2、IM3、IM4、IM5 1次像 IMA、IMB、IMC、IMD 2次像

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像光学系を通じて得られる被写体像を
    光電変換する光電変換手段と、 上記結像光学系と光電変換手段との間に移動可能に配置
    され、第1の位置で上記光電変換手段上に第1の被写体
    像を形成し、第2の位置で上記光電変換手段上に第2の
    被写体像を形成する光路切換え手段と、 上記第1の被写体像を用いて上記結像光学系の焦点状態
    を検出する焦点検出手段と、 上記第2の被写体像を上記光電変換手段を用いて撮像す
    る撮像手段とを備えた撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記光路切換え手段は、被写体像を異な
    る瞳領域を通過させて得られる1対の光束から2次像を
    形成する2次結像位相差検出式の焦点検出光学系を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記光路切換え手段は、結像光束を上記
    結像光学系と光電変換手段とを結ぶ結像光軸以外に折り
    返す第1ミラーと、折り返された光束を上記結像光軸上
    に戻す第2ミラーとを有することを特徴とする請求項1
    記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記光路切換え手段は、結像光束を第1
    の方向と第2の方向に所定比で分割するビームスプリッ
    タを有するとともに、上記第2の方向に上記被写体像を
    観察するファインダ手段を有することを特徴とする請求
    項1記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記光路切換え手段は、上記第1の位置
    と第2の位置とで上記結像光学系の結像パワーを異なら
    せるレンズ手段を有することを特徴とす請求項1記載の
    撮像装置。
  6. 【請求項6】 レリーズ操作手段を設け、このレリーズ
    操作手段の第1の操作に応じて上記焦点検出手段を動作
    させ、第2の操作に応じて上記光路切換え手段を上記第
    1の位置から第2の位置へ切り換えることを特徴とする
    請求項1記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記焦点検出時は上記第1の被写体像を
    表示し、上記撮像時は上記第2の被写体像を表示する表
    示手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の撮像装
    置。
  8. 【請求項8】 上記焦点検出手段の検出結果に基づいて
    焦点調節を行うフォーカシング制御手段を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 上記光路切換え手段は、上記第1の位置
    で上記光電変換手段上に第1の倍率を有する上記第1の
    被写体像を形成し、上記第2の位置で上記光電変換手段
    上に第2の倍率を有する上記第2のの被写体像を形成す
    るようになされると共に、上記第1、第2の被写体像を
    選択的に表示する表示手段と、 上記表示手段に表示された第1、第2の被写体画像をほ
    ぼ同一の大きさに揃える画像倍率変更手段とを設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 上記光路切換え手段は、上記第1の位
    置で上記光電変換手段上に複数の被写体を形成し、上記
    第2の位置で上記光電変換手段上に単一の被写体を形成
    するようになされていることを特徴とする請求項1記載
    の撮像装置。
  11. 【請求項11】 上記光路切換え手段は、上記第1の位
    置で上記光電変換手段の受光部の中心から変位した場所
    に上記第1の被写体像を形成し、上記第2の位置で上記
    光電変換手段の受光部の中心に上記第2の被写体像を形
    成するようになされていることを特徴とする請求項1記
    載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 結像光学系を通じて得られる被写体像
    を光電変換手段を用いて光電変換する手順と、 上記結像光学系と光電変換手段との間に移動可能に配置
    された光路切換え手段を用い、その第1の位置で上記光
    電変換手段上に第1の被写体を形成し、第2の位置で上
    記光電変換手段上に第2の被写体像を形成する手順と、 上記第1の被写体像を用いて上記結像光学系の焦点状態
    を検出する手順と、 上記第2の被写体像を撮像する手順とを実行するための
    プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶
    媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7233359B2 (en) 2002-12-13 2007-06-19 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus having image signals generated from light between optical elements of an optical element array

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