JPH11118766A - 金属検出装置 - Google Patents

金属検出装置

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JPH11118766A
JPH11118766A JP30378397A JP30378397A JPH11118766A JP H11118766 A JPH11118766 A JP H11118766A JP 30378397 A JP30378397 A JP 30378397A JP 30378397 A JP30378397 A JP 30378397A JP H11118766 A JPH11118766 A JP H11118766A
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知秀 齋川
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隆博 倉谷
Sotaro Imura
聡太郎 井村
Tadashi Omiya
正 大宮
Takahiro Nakajima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に被検物質の位相特性や位相特性グラフ
を得ることができると共に、装置の運転時間中連続して
その動作を監視することにより、装置の動作を連続的に
記録し、いつでも検出データを適格に分析できる金属検
出装置を提供する。 【解決手段】 金属異物を磁気的に検出するための検出
信号を出力するサーチコイル100と、サーチコイルが
出力した検出信号をX軸とY軸の直交座標におけるX軸
成分とY軸成分に分けて抽出すると共に、この各々の成
分について検波して各々の信号を出力する同期検波器1
05と、この同期検波器105が出力したX軸とY軸の
各々の信号を信号処理して、金属の混入を判別したとき
は金属検出信号を出力するX・Y位相検出演算装置10
8と、X軸成分とY軸成分に係る信号のデータを、この
データを採取した日時と共に、装置の運転時間中連続し
て記録するXYデータ記憶装置110とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、その他の農
水産物、薬品、服飾品、産業資材等のあらゆる非金属の
製品について、混入してはならない金属異物の有無の検
査,検出を行うために用いる金属検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の金属検出装置としては、例えば図
9に示すようなものがあった。同図に示す金属検出装置
は、モーター25により駆動されて矢印A方向に回転す
る従動車26を介して、矢印B方向に送られるよう駆動
されるコンベヤベルト28上の上流側(図中右下側)に
冷凍食品等の被検物質1を載置すると、被検物質1はコ
ンベヤベルト28により矢印B方向に搬送され、その搬
送途中で被検物質1内に金属異物、例えばビスやワッシ
ャー等の混入の有無を磁気的に検査されるようになって
いる。
【0003】金属検出装置の本体31の上方には、サー
チコイルを内蔵すると共に、長方形のトンネル通路32
aを有するサーチコイル内蔵ケーシング32が設けら
れ、被検物質1がサーチコイル内蔵ケーシング32のト
ンネル通路32aを通過する際に、そのサーチコイル内
蔵ケーシング32内のサーチコイルにより、被検物質1
内にビスやワッシャー等の金属異物が混入していればそ
れを磁気的に検知するようになっている。
【0004】ユーザーがそれを操作することにより金属
検出装置を作動させたり、或はその金属検出装置の各部
の動作を制御するための操作制御装置34は、外側にデ
ータ表示部や操作ボタン等を有すると共に、内側にマイ
クロコンピューターのCPU(中央演算処理装置,マイ
クロプロセッサー)等の各種電気回路や配線ファーネ
ス、その他の電気部品等を収納している。
【0005】サーチコイル内蔵ケーシング32内部に
は、図10に示すようなサーチコイル100が収納され
ており、同図に示すようにサーチコイル100は、送信
コイル103と受信コイル201を組合せて有する構成
となっている。このサーチコイル100は、同図に示す
ように、送信アンプ101や受信アンプ202を介して
他の回路と接続されて、それら全体として金属検出回路
を構成している。
【0006】送信コイル103と受信コイル201は、
図9の被検物質1を載置したコンベヤベルト28を上下
両方向から挾んで、各々のコイルを含む平面とコンベヤ
ベルト28の載置面(被検物質1を載置する面)が互い
に平行となって対向するように配置されている。
【0007】送信コイル103は、送信アンプ101に
より増幅された発振器102からの高周波電流により交
番磁界を発生させるようになっていて、受信コイル20
1は送信コイル103の交番磁界により電流を誘起され
る。受信コイル201は耐外乱特性を向上させるため、
2つの受信コイルから構成されており、それらが互いに
差動接続されるよう構成されている。
【0008】ところで、被検物質1内に混入されるおそ
れがある金属異物は、微弱ではあるが磁性や導電性を有
していて磁界に影響を与える性質を有しており、一方被
検物質1自体は基本的にはこのような性質を有していな
いため、金属異物と被検物質1とは一般的に磁界に与え
る影響が大きく異なる。
【0009】このため、被検物質1内に混入された金属
異物は、コンベヤベルト28に搬送されて移動すること
により、送信コイル103の磁界による受信コイル20
1の鎖交磁束に変化を与えて、それまで電圧が零であっ
た2つの差動接続された受信コイル間に電圧が誘起され
る。
【0010】このような差動接続された2つの受信コイ
ル201間から出力される誘起電圧は、受信アンプ20
2により増幅されて、検波回路206において参照位相
角調整器205により参照位相角を調整されて検波さ
れ、検波回路206からの信号は、信号フィルター20
4を通って余分なノイズを除去された後、コンパレータ
203において、感度設定器207によりしきい値が設
定され、このしきい値を越えた信号は金属検出電圧とし
て出力される。
【0011】ところで、被検物質1内に混入された金属
は、図11に示すように、鉄FeとかステンレスSU
S、アルミニウムAL等の材質の違いにより、検出信号
において特有の位相特性を有している。一方、食品A,
B等の被検物質1においても、同図に示すように、含有
される塩分濃度等の電解質の影響により、金属検出装置
から見ると金属と同様の位相特性(プロダクトエフェク
ト又はマテリアルエフェクト)を呈するものがある。
【0012】このような食品等の被検物質1における位
相特性は、金属検出装置にとっては好ましくなく、金属
異物の検出性能の信頼性を低下させる原因の1つになっ
ている。これらの食品等の被検物質1においては、使用
している食材成分等の違いにより、図11に示す食品
A,Bのようにそれぞれ特有の位相特性を持っているの
で、金属検出装置の使用に際しては、被検物質が異なる
毎に参照位相角や感度の設定を変更して、最高の感度が
得られるよう操作される。
【0013】すなわち、例えば図11に示すような位相
角を有する食品Aを被検物質として、その中に含まれる
金属を検出しようとする場合は、食品Aの位相角を有す
るベクトルと直交する仮の座標軸X′を設定し、この座
標軸X′に対する角度θに係るcosθを検出ベクトル
値に乗じた値を取り出すようにする。すなわち、各検出
ベクトルは座標軸X′に垂直に射影した射影ベクトルと
して取り出すようにする。すると食品Aの検出ベクトル
と座標軸X′との角度θAは90°なので、そのcos
90°の値は0となり、したがって検出出力は0(零)
となる。
【0014】ところが図11では、鉄Fe,アルミニウ
ムAL,或いはステンレススチールSUS304等の、
上記の位置に設定した仮の座標軸X′に対する各々の検
出ベクトルの角度θFe,θAL,或いはθSUS304は、90
°から外れて異なる角度となっている。したがって、上
述した鉄Fe,アルミニウムAL,或いはステンレスス
チールSUS304等の、座標軸X′に垂直に射影した
射影ベクトルは零とはなり得ない。この結果、プロダク
トエフェクトを有する食品Aと他の金属とはその設定位
相角の弁別検出が可能となる。ここで射影ベクトルの検
出出力は、射影ベクトルのスカラー量成分の絶対値とし
て求めることができる。
【0015】このような座標軸X′の、+(プラス)側
の本来のX軸からの傾き角度αが食品Aについての参照
位相角である。図11に示すような位相角を求めるには
従来は、まず同一の被検物質を角度を少しずつ変化させ
ながら、その都度逐次、被検物質をラインに流してその
位相特性を測定することにより、図12に示すような位
相特性グラフを得ることができ、それを記録するような
方法をとっていた。例えば図12において検出電圧が最
小値を示す設定位相角Aが、図11にベクトルで示す食
品Aの位相角と一致する。
【0016】また、近年の金属検出装置は、何種類もの
商品(被検物質)の銘柄に対応した、参照位相角や感度
等の最適値をあらかじめ記憶しておき、その銘柄を指定
すれば、それに伴う参照位相角や感度等の各種の値の最
適値を一括して設定できるようになっているものもあ
る。
【0017】しかしながら、食品等の被検物質の位相特
性は常に安定しているわけではない。例えば、食品の容
量が変化したり、成分に差が生じると位相角が変化し、
金属検出装置の検出電圧は変化してしまう。また、被検
物質の塩分濃度や温度の違いによっても位相角が変化す
るものがあり、検出電圧もそれに伴って変化してしま
う。生産ラインでは被検物質の品質の規格化が図られて
いるが、多少のバラツキはさけられない。このような被
検物質自体の位相特性の変化は、混入金属を確実に検出
するという動作を妨げるおそれがある。
【0018】以上の問題に対処するために従来は、金属
検出装置の動作を監視する監視装置が製品化されてい
る。この監視装置は、金属検出機構部については、電源
のオン/オフは勿論、設定値の変更、動作モードの変更
等の操作の履歴、金属検出した場合とその検出電圧値、
異常状態等を、随時、年月日時分と共に、印刷したり、
記録させたりすることができるようになっている。
【0019】このような印刷や記録を調査することによ
り、いつどんな操作をしたのか、いつ金属を検出したの
か、或いはいつどんな異常が発生したのかを容易に知る
ことができる。このため、このような監視装置の監視記
録を定期的に調査することにより、金属検出装置の動作
を適格に分析することが一応は可能となっている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の監視装置は、ある特定のポイント時間(時点,瞬
間)の状況しか記録できない。このため、そのような従
来の監視装置では、金属検出装置での検出電圧の記録
は、例えば図12における設定位相角A等の特定の時点
での検出電圧のみに限られる。
【0021】このため、固定した設定位相角の時点だけ
では、位相特性が時間の流れと共に変化する場合は適切
な検出をすることはできない。このため検出電圧の変動
の要因が混入金属によるものなのか、又は被検物質の位
相特性(プロダクトエフェクト)が変化したことによる
ものなのかを、判定するのは容易ではない。
【0022】従って検出電圧の変動の要因が混入金属に
よるものなのか、或いはプロダクトエフェクトの変化に
よるものなのかが分からなければ、被検物質の検出電圧
が、金属混入判定のしきい値と比較する上で、本当に信
頼できるものであるか否かを判定することができないお
それがある。
【0023】さらに、前述のように従来においては、同
一の被検物質を角度を少しずつ変化させながら、その都
度逐次被検物質を検出搬送ラインに流して、その位相特
性をその都度測定することにより、図12に示すような
位相特性グラフを得ることができ、それを記録するよう
な方法をとっていたので、多数の被検物質が連続して検
出搬送ラインに流れて通過するような状態においては、
被検物質の位相特性を測定して図12に示すような位相
特性グラフを得ることができず、それを記録することは
できなかった。
【0024】従って、金属が混入しているのに金属の混
入を検出できなかった製品(被検物質)の検出状況を後
で調査しようとしても、先の金属混入検出時の状況を完
全に復元してそれを正確に把握、分析することができな
かった。
【0025】そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、容
易に被検物質の位相特性や位相特性グラフを得ることが
できると共に、装置の運転時間中連続してその動作を監
視することにより、装置の動作やデータを連続的に記録
し、いつでも検出データを適格に分析できる金属検出装
置を提供することを課題とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成としたものである。 (1)被検物質内に混入した金属異物を磁気的に検出す
るための検出信号を出力する検出部と、この検出部が出
力した検出信号をX軸とY軸の直交座標におけるX軸成
分とY軸成分に分けて抽出すると共に、この各々の成分
について検波してX軸成分とY軸成分に係る信号を出力
する弁別検波手段と、この弁別検波手段が出力したX軸
成分とY軸成分に係る信号を信号処理して、金属の混入
を判別したときは金属検出信号を出力する信号処理手段
と、前記X軸成分とY軸成分に係る信号のデータを、こ
のデータを採取した日時と共に、装置の運転時間中連続
して記録する記録手段とを備えた。
【0027】(2)被検物質内に混入した金属異物を磁
気的に検出するための検出信号を出力する検出部と、前
記検出部が出力した検出信号をX軸とY軸の直交座標に
おけるX軸成分とY軸成分に分けて抽出すると共に、こ
の各々の成分について検波してX軸成分とY軸成分に係
る信号を出力する弁別検波手段と、前記弁別検波手段が
出力したX軸成分とY軸成分に係る信号を信号処理し
て、金属の混入を判別したときは金属検出信号を出力す
ると共に、前記X軸成分とY軸成分に係る信号の時間軸
グラフ、前記X軸成分とY軸成分を合成したX・Y軸直
交座標グラフ、位相特性グラフのうち少なくとも1つを
演算する信号処理手段と、装置の運転時間中に即時に、
前記X軸成分とY軸成分に係る信号の時間軸グラフ、前
記X軸成分とY軸成分を合成したX・Y軸直交座標グラ
フ、位相特性グラフ、及び前記グラフでの演算要素デー
タの数値のうち少なくとも1つを表示する表示手段とを
備えた。
【0028】上記(1)の構成に係る金属検出装置にお
いては、検出部が被検物質内に混入した金属異物を磁気
的に検出するための検出信号を出力し、この検出部が出
力した検出信号を弁別検波手段がX軸とY軸の直交座標
におけるX軸成分とY軸成分に分けて抽出すると共に、
各々の成分について検波してX軸成分とY軸成分に係る
信号を出力し、前記X軸成分とY軸成分に係る信号を信
号処理手段が信号処理して、信号処理手段が金属の混入
を判別したときは金属検出信号を出力すると共に、記録
手段が、前記X軸成分とY軸成分に係る信号のデータ
を、このデータを採取した日時と共に、金属検出装置の
運転時間中連続して記録するようになっている。
【0029】また上記(2)の構成に係る金属検出装置
においては、検出部が被検物質内に混入した金属異物を
磁気的に検出するための検出信号を出力し、この検出部
が出力した検出信号を弁別検波手段がX軸とY軸の直交
座標におけるX軸成分とY軸成分に分けて抽出すると共
に、各々の成分について検波してX軸成分とY軸成分に
係る信号を出力し、前記X軸成分とY軸成分に係る信号
を信号処理手段が信号処理して、信号処理手段が金属の
混入を判別したときは金属検出信号を出力すると共に、
信号処理手段が前記X軸成分と前記Y軸成分に係る信号
の時間軸グラフ、前記X軸成分とY軸成分を合成したX
・Y軸直交座標グラフ、位相特性グラフのうち少なくと
も1つについて演算し、表示手段が、装置の運転時間中
に即時に、前記X軸成分とY軸成分に係る信号の時間軸
グラフ、前記X軸成分とY軸成分を合成したX・Y軸直
交座標グラフ、位相特性グラフ、及び前記グラフでの演
算要素データの数値のうち少なくとも1つを表示するよ
うになっている。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1ないし図7
は、本発明の第1の実施の形態に係る金属検出装置を説
明するために参照する図である。
【0031】本実施の形態に係る金属検出装置は、その
外観構成は図9に示した従来の金属検出装置と同様なの
で説明を省略する。図1は、図9のサーチコイル内蔵ケ
ーシング32内のサーチコイル100に接続された、金
属検出装置10の金属検出回路のブロック回路図であ
る。従来の図10のブロック回路図における部品と同様
の部品には同じ符号を用いて説明する。
【0032】図1に示す、金属検出装置10のサーチコ
イル(検出部)100が有する送信コイル103は、送
信アンプ101からの電気量を磁界に変換するものであ
る。一方サーチコイル100が有する受信コイル201
は、金属等が通過した場合の磁界の変化を電気量に変換
するものである。
【0033】すなわち、送信コイル103は送信アンプ
101からの交番電流により交番磁界を発生させるよう
になっていて、受信コイル201は送信コイル103の
交番磁界により電流を誘起される。受信コイル201は
耐外乱特性を向上させるため、2つの受信コイルから構
成されており、それらが互いに差動接続されるよう構成
されている。
【0034】サーチコイル100の送信コイル103に
接続する送信アンプ101は、X・Y位相検出演算装置
(信号処理手段)108からの発振信号に基づいて、例
えば図2に示すような、高周波数(1KHz〜1MHz
程度)の交番電流(搬送波電流)Iを送信コイル103
へ送る機能を有している。
【0035】そして、被検物質1内に混入された金属異
物が、コンベヤベルト28に搬送されて移動することに
より、送信コイル103の磁界による受信コイル201
の鎖交磁束に変化を与えて、それまで電圧が零であった
2つの差動接続された受信コイル201間に電圧が誘起
される。
【0036】上記のような差動接続された2つの受信コ
イル201間から出力される誘起電圧Eは、被検物質1
により変調され、受信コイル201に接続する受信アン
プ202により、図3に示すような変調波電圧(検出電
圧)Fに増幅され、その検出電圧Fの信号は同期検波器
(弁別検波手段)105に入力される。
【0037】このような検出電圧Fは、被検物質1の材
質により特有の位相角を有している。検出電圧Fは同期
検波器105により、図4に示すように、X軸とY軸の
直交座標上に、X軸に対して位相角ψを傾けて配置する
ように設定される。そして同期検波器105は、そのよ
うなXY直交座標における検出電圧Fを、X軸成分FX
とY軸成分FYに分けて抽出すると共に、それらのX軸
成分FX,Y軸成分FYについて検波する。
【0038】図4において、検出電圧Fは、誘起電圧E
の振幅変調と、誘起電圧Eの位相変化範囲θによる位相
変調により形成されるものである。
【0039】同期検波器105に入力される、X・Y位
相検出演算装置108からのX検波クロック信号とY検
波クロック信号で同期がとられて、同期検波器105か
らは、上記検波されたX軸成分FXとY軸成分FYに係る
各々の信号が別々に出力されるようになっている。
【0040】同期検波器105には2つの信号フィルタ
ー204が接続されており、この信号フィルター204
の各々は、同期検波器105から出力されたX軸成分F
XとY軸成分FYに係る信号から、不要なノイズを除去し
た各々の成分に対応する信号を出力する機能を有してい
る。
【0041】同期検波器105から出力されたX軸成分
XとY軸成分FYに係る信号は、各々信号フィルター2
04を通った後、A/D変換(アナログ信号からデジタ
ル信号に変換)され、X・Y位相検出演算装置108に
入力する。X・Y位相検出演算装置108は、X軸成分
XとY軸成分FYの各々に係る信号に基づいて被検物質
の位相演算を行って、図12に示すような位相特性グラ
フが被検物質について自動的に求められる。
【0042】すなわち、まずX軸成分FXとY軸成分FY
に係る信号を、X・Y位相検出演算装置108により演
算して合成すると、図5に示すような、いわゆるリサー
ジュ図形が得られる。同図において、各点P1,P2,P
3…Pnは、合成した検出電圧Fのベクトルを表してい
る。
【0043】このようなリサージュ図形は、図4におけ
る検出電圧Fの起点PをXY直交座標の原点(0,0)
に移して、時間的要素を取り除いて形成したものであ
る。図5のリサージュ図形は、そもそも合成により図4
における検出電圧Fのように直線として復元されるべき
ものであるが、図5のように変形した楕円形状となっ
て、直線として復元できないのは、X軸成分とY軸成分
の信号波形が一般には、位相差や振幅差をもつ歪波形と
なるためである。
【0044】以下に、図5のように得られたリサージュ
図形から、図12に示すような位相特性グラフを求める
方法について、図6に基づいて説明する。同図におい
て、P1,P2,P3…Pnは、X・Y位相検出演算装置1
08により合成した、検出電圧Fのベクトルを表してい
るものとする。
【0045】まずXY直交座標に、原点を通り、X軸か
らθmの角度の位相参照軸A−A′を引き、上記各ベク
トルP1,P2,P3…Pnの各々の先端から位相参照軸A
−A′に垂直な線を引き、その垂直な線と位相参照軸A
−A′との交点とXY直交座標の原点との距離の最大値
(絶対値)を求め、その最大値を角度θmにおける値と
して図12にプロットする。
【0046】次に位相参照軸A−A′を角度θmより正
の方向に少しずらして、上記と同様に最大値(絶対値)
を求め、その最大値を、上記少しずらした角度における
値として図12にプロットする。このようにして位相参
照軸A−A′を少しずつずらして、位相参照軸A−A′
を原点の回りに180°(或いは360°)回転させた
ときの、各角度における上記最大値を結ぶと、図12の
ような位相特性グラフが得られる。
【0047】このような信号処理操作は、X・Y位相検
出演算装置108において行われる。このような信号処
理操作を行うX・Y位相検出演算装置108には、マイ
クロコンピューターのCPU(中央演算処理装置,マイ
クロプロセッサー)が用いられる。
【0048】また、説明を分かり易くするために図6の
ような楕円形のリサージュ図形を用いて説明したが、図
12のような位相特性グラフを得る元となるリサージュ
図形としては、図7に示すようなリサージュ図形の方が
より相応しいものであるということができる。
【0049】図12に示す位相特性グラフは、前記従来
の技術の説明において図11を用いて述べたように、材
質の異なる各被検物質における検出ベクトルを参照位相
角を使って弁別を行い、その検出出力と参照位相角を各
々X・Y直交座標のX軸とY軸上に対比させて表したも
のである。この図は次のように使われる。
【0050】例えば食品Aについて金属検出を行った場
合に、同期検波器105からのX軸成分とY軸成分に係
る信号に基づいて、次々と入力されるそれらの新しい信
号値に対応して、図12の位相特性グラフを刻々と更新
して作成し、図12の設定位相角Aにおける検出電圧が
所定のしきい値より大きく検出されたときは、ステンレ
スSUSとか鉄Fe等の金属異物が混入していると判別
して、X・Y位相検出演算装置108は金属検出信号を
出力し、図示しないアラーム装置を作動させてユーザー
に知らせることができる。
【0051】X・Y位相検出演算装置108はこの他
に、X軸成分FXとY軸成分FYに係る信号のデータをX
Yデータ記録装置(記録手段)110に、金属検出装置
10の運転中途切れることなく連続して送るようになっ
ている。
【0052】XYデータ記憶装置110は、X・Y位相
検出演算装置108から送られてきたX軸成分とY軸成
分の信号データを記憶媒体に書き込んで記憶するもので
あり、その記憶媒体としては例えば、半導体メモリ、フ
ロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、
磁気テープ等を用いることができるが、その他どのよう
な形態の記憶媒体を用いてもよい。
【0053】XYデータ記憶装置110には上記X軸成
分とY軸成分に係る信号データの他に、次のようなもの
が時間の流れに沿って、X・Y位相検出演算装置108
から送られて記憶される。 (1)主電源スイッチの「入」「切」 (2)ベルトコンベヤの駆動電源スイッチの「入」
「切」 (3)テストモード切替スイッチの「入」「切」 (4)ベルトコンベヤによる搬送物の通過の有無 (5)金属の検出の有無 (6)除去装置の動作の有無 (7)金属検出電圧 (8)制御回路の印加電圧 (9)感度設定電圧 (10)被検物質の設定位相角度 (11)被検物質の銘柄
【0054】さらにX・Y位相検出演算装置108は、
同期検波器105からのX軸成分とY軸成分に係る信号
のデータに基づいて、図4の検出電圧FのX軸成分とY
軸成分の時間軸グラフFX,FY、検出電圧FのX軸成分
とY軸成分を合成した図7のリサージュ図形のX・Y軸
直交座標グラフ、図12の位相特性グラフ等を演算し
て、これらのグラフのデータを表示装置(表示手段)1
12に送って、表示装置112にこれらのグラフを表示
させることができるようになっている。また表示装置1
12には、これらのグラフの演算要素データの数値も表
示することができる。
【0055】表示装置112の形態としては、CRT
(ブラウン管)、LCD(液晶画面)、或いは印刷装置
等を用いることができるが、その他どのような形態の表
示装置を用いてもよい。
【0056】X・Y位相検出演算装置108には、操作
パネルやキーボード等により操作可能な操作器114が
接続されており、この操作器114は、X・Y位相検出
演算装置108が処理する信号の感度(しきい値)を、
手動又は自動により所定値に設定、又は変更したり、或
いはX・Y位相検出演算装置108の動作モードを所望
のモードに設定、又は変更したりする機能を有するもの
である。
【0057】このような金属検出装置10によれば、受
信アンプ202からの検出信号のX軸成分とY軸成分に
係る信号のデータを、それを採取した日時と共に、金属
検出装置10の運転時間中連続してXYデータ記憶装置
110が記録するようになっているため、運転時間中連
続してその動作を監視することができ、金属検出装置1
0の動作をいつでも時間を追って詳しく分析することが
可能となる。このため、万一被検物質に混入した金属異
物の検出洩れが生じても、後でその原因を容易、迅速に
見つけることができ、その対策を講じてさらに万全を期
することが可能となる。
【0058】また、金属検出装置10の運転中でも表示
装置112は、金属検出装置10の運転を止めることな
く、また金属検出装置10の運転中の検出動作に影響を
与えることなく、X・Y位相検出演算装置108が演算
した前記時間軸グラフ等を即時に表示することができ
る。このため、表示装置112を常時監視することによ
って異常を即時に発見することが可能となり、万一金属
の検出洩れが生じそうになっても未然に防止したり、或
いは検出洩れを最小限に食い止めることができる。
【0059】ところで、図8に示す本発明の第2の実施
の形態のように、金属検出装置10には、そのXYデー
タ記憶装置110にデータ再確認用補助装置(再生手
段)116を接続することができる。このデータ再確認
用補助装置116は、金属検出装置10のXYデータ記
憶装置110に記憶された過去のX軸成分とY軸成分に
係る信号のデータを読み出すXYデータ読み取り部11
8と、その信号のデータに基づいて前記X軸成分とY軸
成分の時間軸グラフ等を演算するXYデータ処理部(信
号処理手段)120と、このXYデータ処理部120が
演算した前記時間軸グラフ等を表示する表示部(表示手
段)122とを有している。
【0060】このようなデータ再確認用補助装置116
を別の場所に設置したとすると、金属検出装置10の実
稼動中でも別の場所で、金属検出装置10のXYデータ
記憶装置110に記憶された過去のX軸成分とY軸成分
に係る信号のデータを読み出して、その信号のデータを
XYデータ処理部120により演算して、表示部122
に前記時間軸グラフ等を表示することができる。
【0061】このため、金属検出装置10の過去の動作
を刻々と時間を追って詳しく分析することが可能とな
る。したがって、被検物質(製品)のプロダクトエフェ
クトの変化推移を観測記録し、これを分析することによ
り、例えば図12の位相特性グラフにおけるディップ点
(最低検出値)の推移等を観測する等して、製品の状態
変化との相関を検討することができるので、製品の品質
管理に使用することが可能である。
【0062】また、万一金属の検出洩れが生じたときは
過去の動作を時間を追って詳しく分析することにより、
その原因を容易に見つけることができるので、その対策
を講じることにより、その後の同じ原因による検出洩れ
を確実に防止することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、検出部からのX軸成分とY軸成分に係る
信号のデータ等を、それを採取した日時と共に、金属検
出装置の運転時間中連続して記録することができるた
め、運転時間中連続してその動作を監視することがで
き、金属検出装置の動作を時間を追って詳しく分析する
ことが可能となる。このため、万一被検物質に混入した
金属異物の検出洩れが生じても、後でその原因を容易、
迅速に見つけることができ、その対策を講じてさらに万
全を期することが可能となる。
【0064】また、請求項2に係る本発明によれば、金
属検出装置の運転中でも表示手段は、金属検出装置の運
転を止めることなく、また金属検出装置の運転中の検出
動作に影響を与えることなく、信号処理手段から送られ
た前記時間軸グラフ等を即時に表示することができる。
このため、表示手段を常時監視することによって異常を
即時に発見することが可能となり、万一金属の検出洩れ
が生じそうになっても未然に防止することができる。或
いは検出洩れを最小限に食い止めることができる。
【0065】さらに、請求項4に係る本発明によれば、
金属検出装置の休止中でも、金属検出装置の記録手段に
記憶された過去のX軸成分とY軸成分に係る信号のデー
タを、再生手段が読み出して、その信号のデータを再生
手段の信号処理手段により演算して、再生手段の表示手
段に前記時間軸グラフ等を表示することができる。
【0066】このため、金属検出装置の過去の動作を刻
々と時間を追って詳しく分析することが可能となる。従
って、万一金属の検出洩れが生じたときは過去の動作を
時間を追って詳しく分析することにより、その原因を容
易に見つけることができるので、その対策を講じること
により、その後の同じ原因による検出洩れを確実に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る金属検出装置
10の構成を示すブロック回路図である。
【図2】送信アンプ101から送信コイル03へ送られ
る交番電流Iの波形図である。
【図3】受信アンプ202により増幅された誘起電圧E
が変調した検出電圧Fの波形図である。
【図4】X・Y軸直交座標における検出電圧F、及びそ
れから弁別されたX軸成分とY軸成分の時間軸グラフF
X,FYを示す線図である。
【図5】検波してノイズを除去したX軸成分とY軸成分
を合成したベクトルに基づく検出電圧のリサージュ図形
を示す図である。
【図6】リサージュ図形から位相特性グラフを作成する
方法を説明するための図である。
【図7】図12の位相特性グラフに対応する各材料のリ
サージュ図形を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る金属検出装置
10とデータ再確認用補助装置116の構成を示すブロ
ック回路図である。
【図9】従来の金属検出装置の外観構成を示す斜視図で
ある。
【図10】図9の金属検出装置の金属検出制御回路を示
すブロック回路図である。
【図11】被検物質1の材質による位相角の違いを表す
ベクトルの大きさや方向を示す図である。
【図12】図7のリサージュ図形に対応する各材料の位
相特性グラフを示す図である。
【符号の説明】
1 被検物質 10 金属検出装置 25 モーター 26 従動車 28 コンベヤベルト 31 本体 32 サーチコイル内蔵ケーシング 32a トンネル通路 34 操作制御装置 100 サーチコイル 101 送信アンプ 102 発振器 103 送信コイル 105 同期検波器 108 X・Y位相検出演算装置 110 XYデータ記憶装置 112 表示装置 114 操作器 116 データ再確認用補助装置 118 XYデータ読み取り部 120 XYデータ処理部 122 表示部 201 受信コイル 202 受信アンプ 203 コンパレータ 204 信号フィルター 205 参照位相角調整器 206 検波回路 207 感度設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉谷 隆博 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 井村 聡太郎 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 大宮 正 東京都八王子市諏訪町268−1 日新電子 工業株式会社八王子工場内 (72)発明者 中島 孝浩 東京都八王子市諏訪町268−1 日新電子 工業株式会社八王子工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物質内に混入した金属異物を磁気的
    に検出するための検出信号を出力する検出部と、 前記検出部が出力した検出信号をX軸とY軸の直交座標
    におけるX軸成分とY軸成分に分けて抽出すると共に、
    この各々の成分について検波してX軸成分とY軸成分に
    係る信号を出力する弁別検波手段と、 前記弁別検波手段が出力したX軸成分とY軸成分に係る
    信号を信号処理して、金属の混入を判別したときは金属
    検出信号を出力する信号処理手段と、 前記X軸成分とY軸成分に係る信号のデータを、このデ
    ータを採取した日時と共に、装置の運転時間中連続して
    記録する記録手段と、 を備えたことを特徴とする金属検出装置。
  2. 【請求項2】 被検物質内に混入した金属異物を磁気的
    に検出するための検出信号を出力する検出部と、 前記検出部が出力した検出信号をX軸とY軸の直交座標
    におけるX軸成分とY軸成分に分けて抽出すると共に、
    この各々の成分について検波してX軸成分とY軸成分に
    係る信号を出力する弁別検波手段と、 前記弁別検波手段が出力したX軸成分とY軸成分に係る
    信号を信号処理して、金属の混入を判別したときは金属
    検出信号を出力すると共に、前記X軸成分とY軸成分に
    係る信号の時間軸グラフ、前記X軸成分とY軸成分を合
    成したX・Y軸直交座標グラフ、位相特性グラフのうち
    少なくとも1つを演算する信号処理手段と、 装置の運転時間中に即時に、前記X軸成分とY軸成分に
    係る信号の時間軸グラフ、前記X軸成分とY軸成分を合
    成したX・Y軸直交座標グラフ、位相特性グラフ、及び
    前記グラフでの演算要素データの数値のうち少なくとも
    1つを表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする金属検出装置。
  3. 【請求項3】 被検物質内に混入した金属異物を磁気的
    に検出するための検出信号を出力する検出部と、 前記検出部が出力した検出信号をX軸とY軸の直交座標
    におけるX軸成分とY軸成分に分けて抽出すると共に、
    この各々の成分について検波してX軸成分とY軸成分に
    係る信号を出力する弁別検波手段と、 前記弁別検波手段が出力したX軸成分とY軸成分に係る
    信号を信号処理して、金属の混入を判別したときは金属
    検出信号を出力すると共に、前記X軸成分とY軸成分に
    係る信号の時間軸グラフ、前記X軸成分とY軸成分を合
    成したX・Y軸直交座標グラフ、位相特性グラフのうち
    少なくとも1つを演算する信号処理手段と、 前記X軸成分とY軸成分に係る信号のデータを、このデ
    ータを採取した日時と共に、装置の運転時間中連続して
    記録する記録手段と、 装置の運転時間中に即時に、前記X軸成分とY軸成分に
    係る信号の時間軸グラフ、前記X軸成分とY軸成分を合
    成したX・Y軸直交座標グラフ、位相特性グラフ、及び
    前記グラフでの演算要素データの数値のうち少なくとも
    1つを表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする金属検出装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段に記録した前記X軸成分と
    Y軸成分に係る信号のデータを読み出して、これらのデ
    ータに基づいて、前記X軸成分とY軸成分に係る信号の
    時間軸グラフ、前記X軸成分とY軸成分を合成したX・
    Y軸直交座標グラフ、位相特性グラフ、及び前記グラフ
    での演算要素データの数値のうち少なくとも1つを再生
    して表示できる再生手段を設けたことを特徴とする請求
    項1または請求項3に記載の金属検出装置。
  5. 【請求項5】 前記再生手段は、前記X軸成分とY軸成
    分に係る信号を信号処理して、前記X軸成分とY軸成分
    に係る信号の時間軸グラフ、前記X軸成分とY軸成分を
    合成したX・Y軸直交座標グラフ、位相特性グラフのう
    ち少なくとも1つを演算する信号処理手段を有すること
    を特徴とする請求項4に記載の金属検出装置。
  6. 【請求項6】 前記再生手段は、前記信号処理手段が演
    算した、前記X軸成分とY軸成分に係る信号の時間軸グ
    ラフ、前記X軸成分とY軸成分を合成したX・Y軸直交
    座標グラフ、位相特性グラフ、及び前記グラフでの演算
    要素データの数値の少なくとも1つを表示する表示手段
    を有することを特徴とする請求項5に記載の金属検出装
    置。
  7. 【請求項7】 被検物質内に混入した金属異物を磁気的
    に検出するための検出信号を出力する検出部と、 前記検出部が出力した検出信号をX軸とY軸の直交座標
    におけるX軸成分とY軸成分に分けて抽出すると共に、
    この各々の成分について検波してX軸成分とY軸成分に
    係る信号を出力する弁別検波手段と、 前記弁別検波手段が出力したX軸成分とY軸成分に係る
    信号を信号処理して、金属の混入を判別したときは金属
    検出信号を出力すると共に、前記X軸成分とY軸成分に
    係る信号の時間軸グラフ、前記X軸成分とY軸成分を合
    成したX・Y軸直交座標グラフ、位相特性グラフのうち
    少なくとも1つを演算する信号処理手段と、 装置の運転時間中に即時に、前記X軸成分とY軸成分に
    係る信号の時間軸グラフ、前記X軸成分とY軸成分を合
    成したX・Y軸直交座標グラフ、位相特性グラフ、及び
    前記グラフでの演算要素データの数値のうち少なくとも
    1つを表示する表示手段と、 を備えた金属検出装置であって、 前記位相特性グラフの最低検出値を示す設定位相角の変
    化を検出することにより、金属異物を混入していない被
    検物質自体の状態変化を検出することを特徴とする金属
    検出装置。
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