JPH11118325A

JPH11118325A - 冷却貯蔵庫

Info

Publication number: JPH11118325A
Application number: JP30358797A
Authority: JP
Inventors: Yoshihide Sato; 義英佐藤; Kiyoshi Nakayama; 清中山; Junichi Todo; 淳一藤堂; Yutaka Omori; 豊大森
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1997-10-17
Filing date: 1997-10-17
Publication date: 1999-04-30

Abstract

(57)【要約】【課題】外箱にステンレス板を使用する場合にも、支
障無く高温冷媒を凝縮させることができる冷却貯蔵庫を
提供する。【解決手段】冷却貯蔵庫１は、外箱４と内箱間に断熱
材を充填して成る断熱箱体の外箱４内側に、冷却装置の
冷媒回路を構成する高温冷媒パイプ８６を添設して成る
ものであって、外箱４の天面４Ａ及び左右側面４Ｂ、４
Ｃをステンレス板にて構成し、背面４Ｄは当該ステンレ
ス板よりも熱伝導率の高い鉄板にて構成すると共に、当
該背面４Ｄ内側には、左右側面４Ｂ、４Ｃよりも、高温
冷媒パイプ８６を密に設置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、断熱箱体を構成す
る外箱内側に冷却装置の冷媒回路を構成する高温冷媒パ
イプを添設して成る冷却貯蔵庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりこの種冷却貯蔵庫は、例えば特
開平９−１３８０５０号公報（Ｆ２５Ｄ１７／０８）に
冷蔵庫として示される如く、外箱と内箱間に断熱材を発
泡充填して断熱箱体を構成すると共に、この断熱箱体内
の貯蔵室に設置した冷却器と熱交換した冷気を、送風機
により貯蔵室内に吐出して冷却している。

【０００３】そして、断熱箱体の外箱内側には冷却装置
の冷媒回路を構成する高温冷媒パイプが交熱的に添設さ
れ、外箱を介して外気中に放熱させることにより、圧縮
機から吐出された高温冷媒を凝縮させる構成とされてい
た。

【０００４】一方、この種構造の冷蔵庫を例えば特開平
９−１８４６７９号公報（Ｆ２５Ｄ２５／０２）に示さ
れる如き業務用冷蔵庫として使用する場合、衛生的外観
を要求されるなどの理由により、外箱はステンレス板に
て構成される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このス
テンレス板は通常の鉄板などよりも熱伝導率が低いた
め、高温冷媒パイプを流通する高温冷媒の放熱特性が悪
化し、冷媒が凝縮できなくなって、結果的に貯蔵室内の
冷却能力が低下してしまう問題があった。

【０００６】本発明は係る従来の技術的課題を解決する
ために成されたものであり、外箱にステンレス板を使用
する場合にも、支障無く高温冷媒を凝縮させることがで
きる冷却貯蔵庫を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の冷却貯蔵庫は、
外箱と内箱間に断熱材を充填して成る断熱箱体の外箱内
側に、冷却装置の冷媒回路を構成する高温冷媒パイプを
添設して成るものであって、外箱の天面及び左右側面を
ステンレス板にて構成し、背面は当該ステンレス板より
も熱伝導率の高い鋼板にて構成すると共に、当該背面内
側には、左右側面よりも、高温冷媒パイプを密に設置し
たものである。

【０００８】本発明によれば、外箱と内箱間に断熱材を
充填して成る断熱箱体の外箱内側に、冷却装置の冷媒回
路を構成する高温冷媒パイプを添設して成る冷却貯蔵庫
において、外箱の天面及び左右側面をステンレス板にて
構成したので、冷却貯蔵庫の外観を向上させ、清潔さを
強調することができるようになる。

【０００９】また、外箱の背面は当該ステンレス板より
も熱伝導率の高い鋼板にて構成すると共に、当該背面内
側には、左右側面よりも、高温冷媒パイプを密に設置し
たので、熱伝導率の低いステンレス板にて外箱天面及び
左右側面を構成したにも拘わらず、高温冷媒パイプの放
熱効果を確保し、冷却装置の所定の冷却能力を維持する
ことができるようになる。

【００１０】特に、外箱背面は設置状態で通常外部から
視認され難いので、外観の悪化も生じないものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】次ぎに、本発明の実施形態を図面
を用いて詳述する。図１は本発明の実施例の冷却貯蔵庫
１の縦断側面図、図２は冷却貯蔵庫１上奥部の拡大縦断
側面図をそれぞれ示している。実施例の冷却貯蔵庫１
は、比較的小規模の食堂やレストランの厨房に設置され
る業務用の冷凍冷蔵庫であり、前方に開口する断熱箱体
２によって本体３を構成されている。この断熱箱体２
は、後に詳述する如き金属製の外箱４と、例えば硬質樹
脂製の内箱６間に発泡ポリウレタン断熱材７を現場発泡
方式にて充填することにより構成されている。

【００１２】内箱６の内部は一体に成形された仕切壁８
によって上下に区画されており、上方に冷凍室（貯蔵
室）９、下方に冷蔵室（貯蔵室）１１がそれぞれ形成さ
れている。尚、１２は仕切壁８内に挿入された成形断熱
材であり、この成形断熱材１２以外の部分には断熱材７
が一部回り込んでいる。そして、各室９、１１の前面開
口は断熱扉１３、１４にて開閉自在に閉塞されている。

【００１３】前記冷凍室９の奥部は区画板１６にて前後
に仕切られ、この区画板１６の後方には冷却室１７が画
成されている。そして、この冷却室１７内には冷却装置
の冷媒回路を構成する冷却器１８が縦設されると共に、
その上方の冷却室１７内であって左右方向の中央には送
風機１９が断熱箱体２に取り付けられている。

【００１４】この送風機１９の前側に位置する区画板１
６には斜め前下方に向いた複数のブレード２１・・を備
えた吹出口２２が形成されている。そして、この吹出口
２２に対応し、即ち、送風機１９の前方の冷凍室９上奥
部に位置して吐出ダクト部材２３が取り付けられる。

【００１５】この吐出ダクト部材２３は、図２〜図６に
示す如く前部が高くなるように傾斜した底面２４と、左
右側面２６、２７から前後及び上方に開放して形成され
ており、その前面には硬質樹脂製のパネル２８が取り付
けられている。また、吐出ダクト部材２３の底面２４と
右側面２７には複数の冷気吐出口２９、３０が形成され
ており、パネル２８の向かって右側及び上部にも冷気吐
出口３１、３２が形成されている。

【００１６】また、吐出ダクト部材２３内には発泡スチ
ロール製の断熱材３３が取り付けられている。この断熱
材３３は吐出ダクト部材２３の底面２４に沿って設けら
れると共に、その向かって左側には前面及び上面が開放
した収納室３４が画成されている。更に、断熱材３３の
向かって右側には前記冷気吐出口２９に対応する位置に
透孔３６が形成されると共に、前記収納室３４とこの透
孔３６間（左右方向の中央部）は前方に向けて徐々に高
くなるように傾斜し、隆起部３７とされている。そし
て、この隆起部３７の前面下部は後退し、底面２４との
間に収納部３８が形成されている。

【００１７】一方、冷気吐出口３１の左側であって冷気
吐出口３２の下方に位置する中央部にはパネル２８の中
央部には横長の窓孔４１が形成されており、この窓孔４
１の上下に位置する前面は所定の温度表示が形成されて
いる。また、この窓孔４１に対応するパネル２８の裏面
には上下一対の挟持爪４２・・・が左右に二対一体に突
設されている。

【００１８】そして、この挟持爪４２・・・には棒状の
冷凍室用アルコール温度計４３が後方から取り付けら
れ、窓孔４１に沿って保持される。この場合、温度計４
３はゴム４４を介して挟持されると共に、その感温部に
は物体固有の熱容量の慣性（熱容量を大きくして熱の伝
わりによる温度変化を遅くさせる）を利用するためのパ
テ４６が塗布されている。また、温度計４３と窓孔４１
間には曇り防止用の透明板４７が介設されており、これ
によって、温度計４３は窓孔４１を通して前方から見え
るように構成されている。

【００１９】また、この窓孔４１の向かって左方のパネ
ル２８には貫通孔４８が穿設されており、この貫通孔４
８には後方から温度調節器（サーモスタット）４９の軸
が前方に通され、その先端には摘み５１が取り付けられ
ている。これによって、温度調節器４９はパネル２８裏
面左側に保持されると共に、この摘み５１の周囲に位置
するパネル２８の前面にも所定の温度調節用表示が形成
されている。

【００２０】このように温度計４３及び温度調節器４９
が取り付けられたパネル２８を吐出ダクト部材２３の前
面にネジ止めすると、温度計４３は前記収納部３８内に
収納されると共に（図２）、温度調節器４９はその感温
部４９Ａを含め、前記収納室３４内に格納される（図
４。尚、図２では温度調節器４９を透視している）。同
時に、前記収納部３８と収納室３４の前面はパネル２８
にて覆われることになる。

【００２１】そして、パネル２８が取り付けられた状態
で吐出ダクト部材２３は、後面の開口を前記吹出口２２
に合致させた状態で、区画板１６及び冷凍室９の天面に
ネジ止めされる。このとき、収納室３４は冷凍室９の天
面（内箱６）にて閉塞されるので、収納室３４内の温度
調節器４９は、吐出ダクト部材２３内の他の部分から隔
離される。また、収納部３８内の温度計４３も同様に吐
出ダクト部材３４内の他の部分から隔離されることにな
る。

【００２２】他方、送風機１９の向かって右側の冷却室
１７は、図示しないダクトによって冷蔵室１１の上奥部
のこれも図示しない冷蔵室吹出口と連通されており、こ
の冷蔵室吹出口はダンパーサーモスタット５６にて開閉
される。このダンパーサーモスタット５６は冷蔵室１１
内の温度を検知して前記冷蔵室吹出口を開閉するもので
ある。そして、このダンパーサーモスタット５６は、図
７〜図１０に示す如く、前面にダンパーカバー５８を備
えた硬質樹脂製のダンパーケース５７内に収納される。

【００２３】このようにダンパーカバー５８を備えたダ
ンパーケース５７には、上部両側面と前上面に冷気吐出
口５９が形成されており、ダンパーサーモスタット５６
が前記冷蔵室吹出口を開放した状態で、各冷気吐出口５
９からは、前記送風機１９によって加速された冷気が冷
蔵室１１内に吐出されることになる。また、ダンパーカ
バー５８の前面には、貫通孔６１が穿設されており、こ
の貫通孔６１を介して、前方から温度調節用摘み６２が
ダンパーサーモスタット５６に連結されている。

【００２４】更に、この摘み６２より上のダンパーカバ
ー５８（ダンパーケース５７の一部を成す）前面には、
硬質樹脂製のスペーサ６３、６３を介して温度計ケース
６４がネジ６６、６６により固定されている。この温度
計ケース６４の前面には横長の窓孔６７が形成されてお
り、この窓孔６７に対応して温度計ケース６４には裏側
から棒状の冷蔵室用アルコール温度計６８が取り付けら
れる。

【００２５】そして、図９に示す如く物体固有の熱容量
の慣性を持たせるためのパテ６９（図中ハッチングで示
す）を塗った後、硬質樹脂板から成るもう一つのスペー
サ７１にて温度計ケース６４の後面を塞ぐ。その状態で
前記スペーサ６３、６３を左右に配し、ネジ６６、６６
を、温度計ケース６４とスペーサ７１、６３、６３に貫
通させてダンパーカバー５８に螺合させることにより、
温度計ケース６４をダンパーカバー５８に固定する。

【００２６】これによって、温度計６８はダンパーカバ
ー５８の前方に所定の間隔を存して設けられることにな
る。

【００２７】次ぎに、本体３の両側下縁には補強アング
ル７３が取り付けられており、この補強アングル７３と
断熱箱体２の下面との間の本体３下部には機械室７４が
構成されている。そして、この機械室７４内には冷却装
置の冷媒回路を構成する圧縮機７６が据え付けられる。
この圧縮機７６は補強アングル７３、７３の後部間に渡
された圧縮機台７７上に設置されると共に、その向かっ
て右側面には電気配線用のターミナル７８が設けられて
いる。そして、このターミナル７８の前側には隔壁７９
が圧縮機台７７より立設され、圧縮機７６の本体を除
く、ターミナル７８部分のみを前方から隠蔽している。

【００２８】また、圧縮機７７の前方の機械室７４内下
部にはワイヤーコンデンサ８４が取り付けられ、このワ
イヤーコンデンサ８４上には、前記冷却器１８から排水
管８１を介して流下する除霜水を受ける蒸発皿８２が設
置されている。更に、補強アングル７３、７３の下面前
後には、本体３の下面四隅に位置して台脚８３・・・が
取り付けられている。この台脚８３は通常の家庭用冷蔵
庫のものよりも高い所定の高さ寸法を備えており、これ
によって、機械室７４の下方には設置床面との間に通風
及び清掃用の充分な間隔が構成されている。

【００２９】ここで、設置状態で外から見える前記外箱
４の天面４Ａと左右側面４Ｂ、４Ｃは連続したステンレ
ス板にて構成されており、これによって、冷却貯蔵庫１
の外観を向上させている。また、設置状態では見えない
外箱４の背面４Ｄと底面４Ｅは前記ステンレス板よりも
熱伝導率の高い鉄板（鋼板）にて構成されている（図１
２）。

【００３０】そして、左右側面４Ｂ、４Ｃ、背面４Ｄ及
び開口縁の内側（断熱材７側）には、冷媒回路の高温冷
媒パイプ８６が交熱的に添設されている。この場合、冷
媒は左側面４Ｂから右側面４Ｃの高温冷媒パイプ８６に
流れた後、背面４Ｄの高温冷媒パイプ８６に流れ、最後
に開口縁に流れる配管接続されると共に、背面４Ｄの高
温冷媒パイプ８６は図１３に示す如く左右側面４Ｂ、４
Ｃよりも密に設置されている。

【００３１】圧縮機７６の吐出側は先ず前記ワイヤーコ
ンデンサ８４に接続され、ワイヤーコンデンサ８４は前
記高温冷媒パイプ８６に接続される。そして、高温冷媒
パイプ８６は図示しないキャピラリチューブを介して前
記冷却器１８に接続され、冷却器１８は圧縮機７６の吸
込側に接続されて前記冷却装置の冷媒回路が構成されて
いる。

【００３２】以上の構成で、動作を説明する。ターミナ
ル７８からの給電によって圧縮機７６が運転されると、
圧縮機７６から吐出された高温高圧のガス冷媒は、先ず
ワイヤーコンデンサ８４に流入し、そこで、放熱する。
これにより、蒸発皿８２を加熱して貯留された除霜水を
蒸発処理する。このワイヤーコンデンサ８４から出た冷
媒は、高温冷媒パイプ８６に流入し、そこを通過する過
程で外箱４を介し、放熱して凝縮する。

【００３３】このとき、外箱４の天面４Ａ、及び、左右
側面４Ｂ、４Ｃは熱伝導率の比較的低いステンレス板に
て構成されているが、鉄板製の背面４Ｄに密に設置され
ているので、高温冷媒パイプ８６の放熱効果は確保さ
れ、冷却装置は所定の冷却効果を維持できる。

【００３４】係る高温冷媒パイプ８６にて凝縮された冷
媒は、前記キャピラリチューブにて減圧された後、冷却
器１８に流入して蒸発する。このときに周囲（冷却室１
７内）から熱を奪って冷却作用を発揮する。そして、こ
の冷却器１８を出た低温のガス冷媒は、再び圧縮機７６
に吸引される循環を行う。

【００３５】一方、圧縮機７６の運転に伴い、送風機１
９も運転されるので、冷却器１８と熱交換した冷却室１
７内の冷気は上方に吸引され、前方の吹出口２２に向け
て吹き出される。そして、吹出口２２から吹き出された
冷気はブレード２１・・によって殆どは下方に指向さ
れ、吐出ダクト部材２３の底面２４の冷気吐出口２９や
右側面２７の冷気吐出口３０から冷凍室９内に吐出され
る。また、一部は断熱材３３の上面に沿って前進し、パ
ネル２８の冷気吐出口３１、３２から冷凍室９内に吐出
される。

【００３６】この冷凍室９内に吐出された冷気は内部を
循環した後、図示しない吸込口から冷却室１７に帰還す
るので、係る冷気循環によって冷凍室９内は冷却され
る。前記温度調節器４９は感温部４９Ａにて感知する冷
凍室９内の温度に基づき、上限温度である例えば−１８
℃に上昇した場合前記圧縮機７６と送風機１９を運転
し、下限温度である例えば−２２℃に降下した場合圧縮
機７６と送風機１９を停止する。

【００３７】これにより、冷凍室９内は平均−２０℃程
の冷凍温度に維持される。また、温度計４３は冷凍室９
内の温度を感知してパネル２８の前面に表示する。ここ
で、パネル２８は冷凍室９の奥部より手前側の上部に位
置しているので、断熱扉１３を開いた状態で、温度計４
３及び温度調節器４９は冷凍室９内の見易く、且つ、操
作し易い位置に設けられることになる。従って、それら
の視認性及び操作性も向上する。

【００３８】特に、吐出ダクト部材２３内の温度計４３
と温度調節器４９は、断熱材３３によって、他の部分か
ら隔離され、それにより、送風機１９より吐出された冷
気から温度計４３と温度調節器４９は隔離されているの
で、温度計４３及び温度調節器４９が送風機１９からの
低温の冷気によって過冷却されることを効果的に防止で
きるようになり、冷凍室９の正確な温度表示と、温度制
御を共に実現することができるようになる。

【００３９】他方、送風機１９から吐出された冷気の一
部は前述の如く図示しないダクトを経て冷蔵室吹出口に
至り、ダンパーサーモスタット５６を経てダンパーケー
ス５７の冷気吐出口５９・・から冷蔵室１１内に吐出さ
れる。この冷蔵室１１内に吐出された冷気は内部を循環
した後、図示しない吸込口から冷却室１７に帰還するの
で、係る冷気循環によって冷蔵室１１内は冷却される。

【００４０】前記ダンパーサーモスタット５６は冷蔵室
１１内の温度に基づき、上限温度である例えば＋５℃に
上昇した場合前記冷蔵室吹出口を開き、下限温度である
例えば＋１℃に降下した場合閉じる動作を行う。

【００４１】これにより、冷蔵室１１内は平均＋３℃程
の冷蔵温度に維持される。また、温度計６８は冷蔵室１
１内の温度を感知してダンパーカバー５８前方にて表示
する。ここで、ダンパーカバー５８を備えるダンパーケ
ース５７は、ダンパーサーモスタット５６を経た低温の
冷気に晒されるため、極めて温度が低くなる。

【００４２】しかしながら、温度計ケース６４はスペー
サ６３、６３を介してダンパーカバー５８に取り付けら
れ、ダンパーカバー５８（ダンパーケース５７）から所
定の間隔を存して温度計６８は設けられているので、ダ
ンパーケース５７（ダンパーカバー５８）からの直接の
熱伝導によって、温度計６８が過冷却される不都合は解
消され、冷蔵室１１の正確な温度表示を実現できる。

【００４３】一方、圧縮機７６は運転して発熱するが、
機械室７４には台脚８３・・・にて構成された床面との
間の間隔前部から外気が流入し、後方に自然対流する流
通が形成されるので、圧縮機７６などは流通する外気に
よって空冷されることになる。

【００４４】ここで、冷却貯蔵庫１は食堂などの厨房に
設置されるものであるため、機械室７４下方には塵埃や
汚れ、虫の死骸などが集積される。そこで、定期的に前
方から冷却貯蔵庫１の下側に清掃用水を吹き付けてこれ
らを除去する作業が行われるが（そのために台脚８３は
高くなっている）、後部に位置する圧縮機７６のターミ
ナル７８の前側には隔壁７９が立設されているので、吹
き付けられた清掃用水がターミナル７８に降りかかる不
都合を解消できる。

【００４５】これにより、清掃による漏電故障の発生を
未然に回避できるようになる。一方、隔壁７９はターミ
ナル７８の前側のみに配置されているので、機械室７４
内の外気の流通にも支障は生じないものである。

【００４６】尚、実施例では外箱４の背面４Ｄを鉄板に
て構成したが、それに限らず、ステンレス板よりも熱伝
導率の高い鋼板であれば差し支えない。

【００４７】

【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、外箱
と内箱間に断熱材を充填して成る断熱箱体の外箱内側
に、冷却装置の冷媒回路を構成する高温冷媒パイプを添
設して成る冷却貯蔵庫において、外箱の天面及び左右側
面をステンレス板にて構成したので、冷却貯蔵庫の外観
を向上させ、清潔さを強調することができるようにな
る。

【００４８】また、外箱の背面は当該ステンレス板より
も熱伝導率の高い鋼板にて構成すると共に、当該背面内
側には、天面及び左右側面よりも、高温冷媒パイプを密
に設置したので、熱伝導率の低いステンレス板にて外箱
天面及び左右側面を構成したにも拘わらず、高温冷媒パ
イプの放熱効果を確保し、冷却装置の所定の冷却能力を
維持することができるようになる。

【００４９】特に、外箱背面は設置状態で通常外部から
視認され難いので、外観の悪化も生じないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の冷却貯蔵庫の縦断側面図である。

【図２】本発明の冷却貯蔵庫の上奥部の拡大縦断側面図
である。

【図３】本発明の冷却貯蔵庫のパネル及び吐出ダクト部
材の正面図である。

【図４】同じく本発明の冷却貯蔵庫のパネル及び吐出ダ
クト部材の後方斜視図である。

【図５】同じく本発明の冷却貯蔵庫のパネル及び吐出ダ
クト部材の分解後方斜視図である。

【図６】本発明の冷却貯蔵庫のパネル及び温度計の分解
後方斜視図である。

【図７】本発明の冷却貯蔵庫のダンパーケースの斜視図
である。

【図８】本発明の冷却貯蔵庫のダンパーサーモスタット
部分の縦断側面図である。

【図９】本発明の冷却貯蔵庫の温度計ケースの裏面斜視
図である。

【図１０】本発明の冷却貯蔵庫のダンパーケースと温度
計ケースの分解斜視図である。

【図１１】本発明の冷却貯蔵庫の機械室部分の正面図で
ある。

【図１２】本発明の冷却貯蔵庫の外箱の後方斜視図であ
る。

【図１３】本発明の冷却貯蔵庫の高温冷媒パイプの配置
を示す後方透視斜視図である。

【符号の説明】

１冷却貯蔵庫２断熱箱体３本体４外箱４Ｂ、４Ｃ左右側面４Ｄ背面６内箱７断熱材９冷凍室１１冷蔵室１８冷却器１９送風機２３吐出ダクト部材２８パネル２９、３０、３１、３２冷気吐出口３３断熱材３４収納室３８収納部４３温度計４９温度調節器５６ダンパーサーモスタット５７ダンパーケース５８ダンパーカバー６３スペーサ６４温度計ケース６８温度計７４機械室７６圧縮機７８ターミナル７９隔壁８３台脚８６高温冷媒パイプ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者大森豊大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外箱と内箱間に断熱材を充填して成る断
熱箱体の前記外箱内側に、冷却装置の冷媒回路を構成す
る高温冷媒パイプを添設して成る冷却貯蔵庫において、前記外箱の天面及び左右側面をステンレス板にて構成
し、背面は当該ステンレス板よりも熱伝導率の高い鋼板
にて構成すると共に、当該背面内側には、前記左右側面
よりも、前記高温冷媒パイプを密に設置したことを特徴
とする冷却貯蔵庫。