JPH11118207A - 室外機の固定構造 - Google Patents

室外機の固定構造

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JPH11118207A
JPH11118207A JP28374097A JP28374097A JPH11118207A JP H11118207 A JPH11118207 A JP H11118207A JP 28374097 A JP28374097 A JP 28374097A JP 28374097 A JP28374097 A JP 28374097A JP H11118207 A JPH11118207 A JP H11118207A
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JP
Japan
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outdoor unit
fixing
wire
fixing bracket
fixed
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JP28374097A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Koba
義孝 木場
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OK Kizai Inc
Original Assignee
OK Kizai Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調機の室外機(10) にワイヤー(40) を確実
に取り付け、該ワイヤー(40) によって室外機(10) の転
倒を確実に防止する。 【解決手段】 複数の固定金具(30a,30b) を、室外機(1
0) の上部周辺の相対向する位置に取り付ける。その
際、室外機(10) に天板(16) を固定する固定ビスを用い
て、固定金具(30a,30b) と室外機(10) とを締結する。
固定金具(30a,30b)には、室外機(10) と締結される取付
片(31) と、取付片(31) に連続して設けられるピン(33)
とを形成する。また、ワイヤー(40) を、1つの固定金
具(30a,30b) と、これに対向する他の固定金具(30a,30
b) との双方のピン(33) に1巻き巻回して設ける一方、
ワイヤー(40) の両端を床部(5) に連結固定し、このワ
イヤー(40) を緊張状態に保持する。そして、固定ビス
に引き抜き力を作用させずに、ワイヤー(40) に充分な
張力を与えて室外機(10) を確実に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機の室外機を
据え付ける際に空調機を固定するための固定構造に関
し、特に、室外機の転倒防止対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空調機の室外機には、実開平
4−132337号公報に開示されているように、ファ
ンや冷媒回路を構成する圧縮機や熱交換器等の構成機器
がケーシング内に収納されて直方体形状に形成されてい
るものがある。そして、上記室外機は、ファンによって
ケーシングの背面及び側面から空気を吸い込み、熱交換
器で空気と冷媒回路の冷媒とを熱交換させた後に前面よ
り吹き出すように構成されている。
【0003】また、この種の室外機には、図2に示すよ
うに、2つのファンを上下に並べ、より大きな熱交換器
を搭載するようにしたものがある。このような室外機(1
0)は、下部の据付脚(18) によって固定しているもの
の、構造的に幅や奥行きに比して高さが高いため、台風
等による強風や地震等によって転倒する可能性があり、
特に、上記室外機を建物の屋上に設置する場合には、万
一の転倒についての対策が必要となる。即ち、地上設置
の場合とは異なり、屋上では風を遮る物がないため風の
影響を受けやすくなると同時に、転倒した場合には室外
機が地上へ落下する可能性もある。このため、従来よ
り、床面等の固定対象物と室外機との間にワイヤーを張
り渡すことにより室外機の転倒を防止するという対策が
とられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
室外機(10) は固定用のワイヤーを掛けるための構造を
有していない。このため、室外機(10) のケーシング(1
1) の側面に設けられた空気を吸い込む吸込口(13) の支
柱部(15) にワイヤーを巻回して取り付け、このワイヤ
ーの両端を固定対象物に固定するようにしていた。しか
し、この方法の場合、大きな力が作用することが想定さ
れていない支柱部(15) にワイヤーによる力が作用する
ため、ワイヤーに充分な張力を与えようとするとケーシ
ング(11) が変形してしまい、室外機(10) の固定を確実
に行うことができないという問題があった。
【0005】一方、室外機(10) のケーシング(11) は、
側面を形成する本体ケーシング(12)と四辺を下方に折り
曲げて形成される天板(16) とにより構成されており、
該本体ケーシング(12) の上端部に天板(16) をはめ込ん
で本体ケーシング(12) と天板(16) とをビス(17) で締
結して形成されている。このため、取付穴を形成した板
状の金具を該ビス(17) で共締めして室外機(10) に取り
付け、この金具と固定対象物との間にワイヤを張り渡し
て室外機(10) を固定することも行われている。この方
法の場合、ワイヤーに張力を与えると、上記ビス(17)
には、ビス(17)を引き抜く方向へ力が作用する。しか
し、該ビス(17) はもともとケーシング(11) の本体ケー
シング(12) と天板(16) とを固定するためのものであっ
て、ワイヤーに充分な張力を与えるとビス(17) が抜け
てしまうおそれがあり、室外機(10)の固定を確実に行う
ことができなくなるという問題があった。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、室外機にワイヤーを
確実に取り付け、該ワイヤーによって室外機の転倒を確
実に防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、室外機(10)
に固定金具(30a,30b) を取り付ける一方、該固定金具に
(30a,30b) は、固定金具(30a,30b) を室外機(10) から
引き剥がす方向の力を作用させずにワイヤー(40) を張
り渡すものである。
【0008】具体的に、請求項1記載の発明が講じた手
段は、空調機の室外機(10) を固定台(5) に設置する一
方、ワイヤー(40) を固定台(5) の一方から上記室外機
(10)を越えて固定台(5) の他方に掛け渡して上記室外機
(10) を固定台(5) に固定する室外機の固定構造を前提
としている。そして、上記室外機(10) の上部に、複数
の固定金具(30a,30b) を室外機(10) の上部周辺の相対
向する部位に取り付けれ、該固定金具(30a,30b) に、室
外機(10) と締結される取付片(31) と、該取付片(31)
に連続して設けられてワイヤー(40) が係合するピン(3
3) とを形成する一方、上記ワイヤー(40) を、両端を固
定台(5) にそれぞれ連結固定すると共に、上記室外機(1
0) の上部における1つの固定金具(30a,30b) のピン(3
3) を1巻き以上巻回し、且つ該固定金具(30a,30b) と
対向する他の固定金具(30a,30b) のピン(33) を1巻き
以上巻回して設け、上記ワイヤー(40) に、該ワイヤー
(40)を緊張状態に保持する締付部材(45) を設けるもの
である。
【0009】また、請求項2記載の発明が講じた手段
は、請求項1記載の発明において、固定金具(30a,30b)
を、室外機本体(12) に室外機(10) の天板(16) を固定
するためのビス(17) によって該室外機本体(12) と天板
(16) と固定金具(30a,30b) の取付片(31) とを共締めし
て室外機に締結するものである。
【0010】また、請求項3記載の発明が講じた手段
は、請求項1記載の発明において、固定金具(30a,30b)
の取付片(31) を、平坦な板状片に形成すると共に、締
結孔(35,36) を形成する。そして、該取付片(31) の両
側辺を、該両側辺より垂直に折り曲げると共に、取付片
(31) の上辺より上方に延びる一対のフランジ(32) を連
続形成する一方、固定金具(30a,30b) のピン(33) を、
丸棒で形成すると共に、上記両フランジ(32) の先端部
に亘って設けるものである。
【0011】また、請求項4記載の室外機の発明におい
て、固定金具(30a,30b) の取付片(31) の上端辺に、該
上端辺より、フランジ(32) とは逆方向に垂直に折り曲
げられる廻り止め片(37) を形成するものである。
【0012】また、請求項5記載の発明が講じた手段
は、請求項1乃至4の何れか1記載の発明において、ワ
イヤー(40) の少なくとも一端を、固定金具(30c) を介
して固定台(5) に連結し、該固定台(5) 側の固定金具(3
0c) と室外機(10) の固定金具(30a,30b) とを、両固定
金具(30a〜30c) を兼用するように同一形状に形成する
ものである。
【0013】また、請求項6記載の発明が講じた手段
は、請求項5記載の発明において、固定金具(30a〜30c)
の取付片(31) に、室外機(10) に締結するための小径
締結孔(35) を上辺側に、固定台(5) に締結するための
大径締結孔(36) を下辺側にそれぞれ位置して形成する
ものである。
【0014】−作用− 請求項1記載の発明では、室外機(10) の上部周辺の対
向する部位に取り付けられた複数の固定金具(30a,30b)
のうち、対向する位置にある2つの固定金具(30a,30b)
に対してワイヤー(40) が取り付けられる。このワイヤ
ー(40) は、両端が固定台(5) に固定される一方、上記
2つの固定金具(30a,30b) に設けられたピン(33) にそ
れぞれ1回以上巻回して取り付けられる。そして、締付
部材(45) によってこのワイヤー(40) を緊張状態に保持
すると、一方の固定金具(30a,30b)のピン(33) には、該
ピン(33) からワイヤー(40) の端部へ向かう方向に力
と、該ピン(33) から他方の固定金具(30a,30b) のピン
(33) へ向かう方向の力とが作用する。このため、上記
2方向の力の合力が固定金具(30a,30b) を介して室外機
(10) に作用して室外機(10) が固定台(5) に固定され、
室外機(10) の転倒が防止される。
【0015】また、請求項2記載の発明では、室外機本
体(12) と天板(16) と固定するビス(17) を利用して、
固定金具(30a,30b) が室外機(10) の上部周辺に取り付
けられる。
【0016】また、請求項3記載の発明では、固定金具
(30a,30b) の取付片(31) に設けられた締結孔(35) にビ
ス等の締結部材を貫通させて設け、該締結部材によって
固定金具(30a,30b) が室外機(10) に取り付けられる。
また、ワイヤー(40) が丸棒で形成された固定金具(30a,
30b) のピン(33) に巻回されて取り付けられる。
【0017】また、請求項4記載の発明では、固定金具
(30a,30b) を室外機(10) に取り付けた際に、廻り止め
片(37) の下面と天板(16) の上面とが当接する。
【0018】また、請求項5記載の発明では、室外機(1
0) 及び固定台(5) には同一形状の固定金具(30a〜30c)
が取り付けられると同時に、該ワイヤー(40) の少なく
とも一端は固定台(5) に取り付けられた固定金具(30c)
のピン(33) に連結固定される。
【0019】また、請求項6記載の発明では、固定金具
(30a,30b) を室外機(10) に固定する際には、小径締結
孔(35) を貫通させてビス等の小径の締結部材を設け、
該ビス等により固定金具(30a,30b) を室外機(10) に固
定する一方、固定金具(30c)を固定台(5) に固定する際
には、大径締結孔(36) を貫通させてボルト等の大径の
締結部材を設け、該ボルト等により固定金具(30c) を固
定台(5) に固定する。また、固定金具(30c) は、固定台
(5) に固定される際には、該固定金具(30c) のピン(33)
を室外機(10) 側にして固定台(5) に取り付けられる。
【0020】
【発明の効果】従って、請求項1記載の発明によれば、
ワイヤー(40) を互いに対向する位置に取り付けられた
固定金具(30a,30b) の双方のピン(33) に巻回して取り
付けているため、一方の固定金具(30a,30b) のピン(33)
には、該ピン(33) からワイヤー(40) の端部へ向かう
方向に力を作用させることができると同時に、該ピン(3
3) から他方の固定金具(30a,30b) のピン(33) へ向かう
方向の力も作用させることができる。つまり、ピン(33)
には上記2つの力の合力である下向きの力のみを作用
させることができるため、固定金具(30a,30b) を室外機
(10) から引き剥がす方向への力を固定金具(30a,30b)
に作用させることなくワイヤー(40) に張力を与えるこ
とができ、この結果、室外機(10) の固定を確実に行う
ことができる。
【0021】また、請求項2記載の発明によれば、室外
機(10) に全く加工を施すことなく固定金具(30a,30b)
を室外機(10) に取り付けることができる。特に、ビス
(17)を引き抜く力が作用しないので、ビス(17) を破損
することなく、室外機(10) を固定することができる。
【0022】また、請求項3記載の発明によれば、取付
片(31) にフランジ(32) を介してピン(33) を設けて固
定金具(30a,30b) を構成するようにしたために、引き抜
き力が作用しない固定金具(30a,30b) を簡単な構造でも
って構成することができる。また、固定金具(30a,30b)
のピン(33) を丸棒で形成したため、該ピン(33) にワイ
ヤー(40) を巻回して設けた場合においても、該ワイヤ
ー(40) の一部分だけが強く曲げられることがなく、ワ
イヤー(40) の破断を確実に防ぐことができる。
【0023】また、請求項4記載の発明によれば、固定
金具(30a,30b) にビス(17) を軸として回転させる方向
の力が作用した場合であっても、廻り止め片(37) の底
面と天板(16) の上面とが当接しているため、固定金具
(30a,30b) の回転を阻止し、固定金具(30a,30b) を室外
機(10) に確実に固定することができる。従って、固定
金具(30a,30b) のピン(33) と、これに係合するワイヤ
ー(40) の端部とが一直線上とはならず、ワイヤー(40)
を斜めに張り渡した状態であっても、室外機(10) を確
実に固定することができる。
【0024】また、請求項5記載の発明によれば、室外
機(10) に取り付ける固定金具(30a,30b) と同一形状の
固定金具(30c) を固定台(5) にも取り付けて、該固定台
(5)側の固定金具(30c) にワイヤー(40) の一端を連結す
ることができるため、構成部品を簡素化することができ
る。
【0025】また、請求項6記載の発明によれば、小径
締結孔(35) と大径締結孔(36) との間のピッチを狭くす
ることができる。即ち、固定金具(30a,30b) を室外機(1
0)に取り付ける場合には、該固定金具(30a,30b) を押し
下げる力が作用するため、小径締結孔(35) の内周側面
には取付片(31) の上辺側への力が作用する一方、固定
金具(30c) を固定台(5) に取り付ける際には、該固定金
具(30c) を室外機(10)の方へ引き寄せる力が作用するた
め、大径締結孔(36) の内周側面には取付片(31) の下辺
側への力が作用する。従って、取付片(31) における小
径締結孔(35)の上部と大径締結孔(36) の下部とには強
度が必要であるのに対して、小径締結孔(35) と大径締
結孔(36) との間の部分はそれ程強度を必要とされず、
両締結孔(35,36) 間のピッチを狭くすることができ、こ
の結果、取付片(31) を小型化することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0027】先ず、空調機の室外機(10) は建物の屋上
に設置されており、図1に示すように、室外機(10) を
固定台である屋上の床部(5) に置き、該室外機(10) の
据付脚(18) と床部(5) とをアンカーボルトで締結して
いる。
【0028】上記室外機(10) は、図2に示すように、
縦長の直方体に形成され、底面には奥行き方向へ向かっ
て延びる2本の据付脚(18) が設けられる一方、ケーシ
ング(11) 内には、図示しないが、熱交換器が収納され
ると共に、2つのファンが上下2段に収納されている。
【0029】上記ケーシング(11) には、空気の吸込口
(13) が側面及び背面に形成される一方、前面に2つの
吹出口(14) が上下に形成されている。そして、上記ケ
ーシング(11) は、前後及び両側を覆う本体ケーシング
(12) に天板(16) が取り付けられて構成されている。上
記天板(16) は、四辺を下方に折り曲げた折曲げ片(16a)
を本体ケーシング(12) に嵌め込み、固定ビス(17) によ
って該本体ケーシング(12) に取り付けられる一方、上
記据付脚(18) が屋上の床部(5) に固定されている。
【0030】上記室外機(10) は、アンカーボルトの
他、本発明の特徴とする固定手段(1)によって屋上の床
部(5) に固定されている。該固定手段(1) は、1本のワ
イヤー(40) と4つの固定金具(30a〜30c) と、2つの締
付金具(45) とより構成され、上記室外機(10) の両側部
に設けられている。
【0031】上記ワイヤー(40) は、室外機(10) の前方
から後方に亘って掛け渡して室外機(10) を固定するも
のである。
【0032】上記4つの固定金具(30a〜30c) は、室外
機(10) の前面及び背面に取り付けられる前面固定金具
(30a) 及び背面固定金具(30b) と、屋上の床部(5) に取
り付けられる2つのアンカー固定金具(30c) である。
【0033】上記前面固定金具(30a) 及び背面固定金具
(30b) は、室外機(10) の前面(図1では左側側面に対
応)の上端部と背面(図1では右側側面に対応)の上端
部とにおける相対向する位置に取り付けられている。
【0034】上記アンカー固定金具(30c) は、床部(5)
における室外機(10) の前面方向へ所定距離をおいた前
面固定金具(30a) と対向する位置と、室外機(10) の背
面方向へ所定距離をおいた背面固定金具(30b) と対向す
る位置とにそれぞれ設けられ、両アンカー固定金具(30
c) は、床部(5) にアンカーボルトで締結されている。
【0035】上記ワイヤー(40) の両端部にはそれぞれ
締付金具(45) が設けられており、該締付金具(45) はワ
イヤー(40) を緊張状態に保持するように構成されてい
る。
【0036】上記固定金具(30a〜30c) は、本発明の特
徴とするものであって、図3に示すように、平坦な板状
片に形成された取付片(31) を備える一方、該取付片(3
1) の両側端には、両側辺より垂直に折り曲げられると
共に、取付片(31) の上辺より上方に延びる一対のフラ
ンジ(32) が連続形成されている。上記取付片(31) には
室外機(10) に締結するための小径締結孔(35) が上辺側
に、建物の床部(5) に締結するための大径締結孔(36)
が下辺側にそれぞれ位置して形成されている。上記両フ
ランジ(32) の先端部には、それぞれの相対向する位置
にリベット孔が形成される一方、リベット(34) を一方
の上記リベット孔から他方のリベット孔へと貫通して設
けると共に該リベット(34) の他端をかしめ、該リベッ
ト(34) がワイヤー(40)と係合するピン(33) を構成して
いる。
【0037】次に、上記前面及び背面固定金具(30a,30
b) の取り付け及び両固定金具(30a,30b) へのワイヤー
(40) の係合について、図4に基づいて説明する。尚、
図4は背面固定金具(30b) のみを示しているが、前面固
定金具(30a) の場合は図4を左右に反転させた状態とな
る。
【0038】上記前面及び背面固定金具(30a,30b) の取
付片(31) に設けられた小径締結孔(35) に固定ビス(17)
を貫通させ、上記本体ケーシング(12) 及び天板(16)
と固定金具(30a,30b) の取付片(31) とを固定ビス(17)
によって共締めすることにより、固定金具(30a,30b) が
室外機(10) に取り付けられている。また、上記前面固
定金具(30a) から背面固定金具(30b) へと掛け渡される
ワイヤー(40) と室外機(10) との接触を防ぐため、上記
小径締結孔(35) は、固定金具(30a,30b) を室外機(10)
に取り付けた際には該固定金具(30a,30b) のフランジ(3
2) が室外機(10) の上面より上に突出した状態となる位
置に設けられている。一方、ワイヤー(40) は、リベッ
ト(34) で形成された固定金具(30a,30b) のピン(33) に
1回巻回されることにより該ピン(33) に係合されてい
る。尚、該ワイヤー(40) をピン(33) に複数回巻回すよ
うにしてもよい。
【0039】上記アンカー固定金具(30c) は、床部(5)
に設けられたアンカーボルトに各アンカー固定金具(30
c) の大径締結孔(36) が貫通するように取り付けられ、
該アンカーボルトと、該アンカーボルトに螺合するナッ
トとによって床部(5) に締結固定されている。
【0040】上記締付金具(45) は、図示しないが、ワ
イヤー(40) が貫通するワイヤー孔を2つ備えると共
に、各ワイヤー孔に挿入されたワイヤー(40) の挿入方
向への移動を許容する一方、挿入方向と逆方向への動き
を規制する機構が設けられて、締付部材に構成されてい
る。そして、締付金具(45) の一方のワイヤー孔にワイ
ヤー(40) を通す一方、このワイヤー(40) をアンカー固
定金具(30c) のピン(33)に回した後に、ワイヤー(40)
を締付金具(45) の他方のワイヤー孔に再び通してワイ
ヤー(40) をアンカー固定金具(30c) に連結する。
【0041】−固定作用− 次に、本実施形態の固定構造が室外機(10) を固定する
固定作用について説明すると、上述のように室外機(10)
に掛け渡されると同時に両端がアンカー固定金具(30c)
に連結固定されたワイヤー(40) の両端を引っ張り、該
ワイヤー(40)を緊張状態に保持することにより、室外機
(10) の固定を行う。つまり、上述のように上記前面及
び背面固定金具(30a,30b) のピン(33) には1本のワイ
ヤー(40) が1回巻回されて係合されているため、該ワ
イヤー(40) を緊張状態に保持することによって、該固
定金具(30a,30b) のピン(33) には、図5に示すよう
に、力F1 と力F2 とが作用する。尚、図5は背面固定
金具(30b) のピン(33) に作用する力のみを示している
が、前面固定金具(30a) に作用する力については図5を
左右反転させた状態となる。従って、上記ピン(33) に
は、力F1 と力F2 との合力である下向き且つ室外機(1
0) に対して内向きの力F が作用することとなり、該力
F が該固定金具(30a,30b) を介して室外機(10) に作用
し、室外機(10)が床部(5) に固定される。
【0042】−実施形態の効果− 本実施形態によれば、上記ピン(33) には、力F1 と力
F2 との合力である下向き且つ室外機(10) に対して内
向きの力F を作用させることができる。従って、力F
の水平成分は前面及び背面固定金具(30a,30b) の取付片
(31) をケーシング(11) に押し付けるように作用し、上
記固定ビス(17) には力F の垂直成分のみが作用するこ
ととなり、該固定ビス(17) に引き抜き方向の力が作用
するのを防ぐことができる。この結果、該固定ビス(17)
が抜け落ちるおそれがなくなり、ワイヤー(40) に充分
な張力を与えることができ、室外機(10) を確実に固定
することができる。
【0043】また、もともと室外機(10) に取り付けら
れている固定ビス(17) を用いて前面及び背面固定金具
(30a,30b) を室外機(10) に取り付けるため、室外機(1
0) に加工を施す必要がない。
【0044】また、ピン(33) が丸棒形状であるため、
該ピン(33) にワイヤー(40) を巻回して設けた場合に、
該ワイヤー(40) の一部分だけが強く曲げられることが
なく、ワイヤー(40) の破断を確実に防ぐことができ
る。
【0045】−実施形態の変形例− 上記実施形態において、図6に示すように、上記前面及
び背面固定金具(30a,30b) の取付片(31) の上端辺に、
該上端辺より、フランジ(32) とは逆方向に垂直に折り
曲げられる廻り止め片(37) を形成するようにしてもよ
い。そして、該固定金具(30a,30b) を室外機(10) に取
り付けた際には、図7に示すように、廻り止め片(37)
の下面と天板(16) の上面とが当接する。
【0046】これによると、固定金具(30a,30b) にビス
(17) を軸として回転させる方向の力が作用した場合で
あっても、廻り止め片(37) の下面と天板(16) の上面と
が当接しているため、固定金具(30a,30b) の回転を阻止
し、固定金具(30a,30b) を室外機(10) に確実に固定す
ることができる。従って、固定金具(30a,30b) のピン(3
3) と、これに係合するワイヤー(40) の端部とが一直線
上とはならず、ワイヤー(40) を斜めに張り渡した状態
であっても、室外機(10) を確実に固定することができ
る。
【0047】尚、上記の変形例における固定金具(30a,3
0b) と同一形状のものをアンカー固定金具(30c) として
用いてもよい。
【0048】また、建物の屋上の床部(5) に室外機(10)
を固定するようにしたが、室外機(10) の周囲にワイヤ
ー(40) を掛け渡すスペースのある場所であれば、室外
機(10) の固定場所は建物の屋上に限定されるものでは
ない。
【0049】また、上記固定金具(30a〜30c) において
は、リベット(34) によりピン(33)を構成したが、ピン
(33) を丸棒で形成することができればよく、ピン(33)
を構成するものはリベット(34) に限定されない。ま
た、上記フランジ(32) とピン(33)とは、ピン(33) の軸
方向と半径方向とに固定されていればよく、ピン(33)
がフランジ(32) に対して回転自在であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る固定手段による室外
機の固定状態を示す説明図である。
【図2】空調機の室外機の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る固定金具の斜視図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態に係る固定金具の室外機へ
の取り付け、及び固定金具へのワイヤーの係合を示す説
明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る固定金具のピンに作
用する力を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の変形例に係る固定金具の
斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態の変形例に係る固定金具の
室外機への取り付け、及び固定金具へのワイヤーの係合
を示す説明図である。
【符号の説明】
(5) 床部 (固定台) (10) 室外機 (12) 本体ケーシング (室外機本体) (16) 天板 (17) 固定ビス(ビス) (30a) 前面固定金具 (30b) 背面固定金具 (30c) アンカー固定金具 (31) 取付片 (32) フランジ (33) ピン (35) 小径締結孔 (36) 大径締結孔 (37) 廻り止め片 (40) ワイヤー (45) 締付金具(締付部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機の室外機(10) を固定台(5) に設
    置する一方、 ワイヤー(40) を固定台(5) の一方から上記室外機(10)
    を越えて固定台(5) の他方に掛け渡して上記室外機(10)
    を固定台(5) に固定する室外機の固定構造であって、 上記室外機(10) の上部には、複数の固定金具(30a,30b)
    が室外機(10) の上部周辺の相対向する部位に取り付け
    られ、 該固定金具(30a,30b) には、室外機(10) と締結される
    取付片(31) と、該取付片(31) に連続して設けられてワ
    イヤー(40) が係合するピン(33) とが形成される一方、 上記ワイヤー(40) は、両端が固定台(5) にそれぞれ連
    結固定されると共に、上記室外機(10) の上部における
    1つの固定金具(30a,30b) のピン(33) を1巻き以上巻
    回し、且つ該固定金具(30a,30b) と対向する他の固定金
    具(30a,30b) のピン(33) を1巻き以上巻回して設けら
    れ、 上記ワイヤー(40) には、該ワイヤー(40) を緊張状態に
    保持する締付部材(45)が設けられていることを特徴とす
    る室外機の固定構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の室外機の固定構造におい
    て、 固定金具(30a,30b) は、室外機本体(12) に室外機(10)
    の天板(16) を固定するためのビス(17) によって該室外
    機本体(12) と天板(16) と固定金具(30a,30b)の取付片
    (31) とを共締めして室外機(10) に締結されていること
    を特徴とする室外機の固定構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の室外機の固定構造におい
    て、 固定金具(30a,30b) の取付片(31) は、平坦な板状片に
    形成されると共に、締結孔(35,36) が形成され、 該取付片(31) の両側辺には、該両側辺より垂直に折り
    曲げられると共に、取付片(31) の上辺より上方に延び
    る一対のフランジ(32) が連続形成される一方、 固定金具(30a,30b) のピン(33) は、丸棒で形成される
    と共に、上記両フランジ(32) の先端部に亘って設けら
    れていることを特徴とする室外機の固定構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の室外機の固定構造におい
    て、 固定金具(30a,30b) の取付片(31) の上端辺には、該上
    端辺より、フランジ(32) とは逆方向に垂直に折り曲げ
    られる廻り止め片(37) が形成されていることを特徴と
    する室外機の固定構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1記載の室外機
    の固定構造において、 ワイヤー(40) の少なくとも一端は、固定金具(30c) を
    介して固定台(5) に連結され、 該固定台(5) 側の固定金具(30c) と室外機(10) の固定
    金具(30a,30b) とは、両固定金具(30a〜30c) を兼用す
    るように同一形状で形成されていることを特徴とする室
    外機の固定構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の室外機の固定構造におい
    て、 固定金具(30a〜30c) の取付片(31) には、室外機(10)
    に締結するための小径締結孔(35) が上辺側に、固定台
    (5) に締結するための大径締結孔(36) が下辺側にそれ
    ぞれ位置して形成されていることを特徴とする室外機の
    固定構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138896A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の室外ユニット
JP2009168295A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の室外機

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JP2008138896A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の室外ユニット
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