JPH11117506A - ユニット床材およびその製造方法 - Google Patents

ユニット床材およびその製造方法

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JPH11117506A
JPH11117506A JP28023697A JP28023697A JPH11117506A JP H11117506 A JPH11117506 A JP H11117506A JP 28023697 A JP28023697 A JP 28023697A JP 28023697 A JP28023697 A JP 28023697A JP H11117506 A JPH11117506 A JP H11117506A
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JP28023697A
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Masayori Takahashi
正順 高橋
Takeru Koike
長 小池
Michio Hamada
道夫 浜田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多数の小さな無機系化粧板を用いたモザイク模
様調のものでも簡単にかつ安価に製造することができる
ユニット床材およびその製造方法を提供する。 【解決手段】SiO2 −Al2 3 系粉体、アルカリ金
属珪酸塩および水を主成分とした無機質組成物を少なく
とも含む成形材料を硬化してなる中間層と、この中間層
の下面側に一部が埋没して中間層と固着されているとと
もに、敷設面に接地して中間層と敷設面との間に所定の
空間を形成する複数の脚が下方に突設している支持部材
と、中間層表面に接着された無機系化粧板からなる化粧
層とを備えている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット床材およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−42349号公報に開示され
ているようなユニット床材が従来から上市されている。
このようなユニット床材は、格子状に形成された基台部
と、この基台部の下面から突出する複数の脚とを備える
合成樹脂製の支持部材(敷枠)と、複数の焼成タイルと
からなり、各焼成タイルが接着剤を介して基台部と一体
化されている。
【0003】そして、支持部材に設けられた係合手段を
隣接するユニット床材の支持部材に設けられた係合手段
に係合させることによって隣接するユニット床材と連結
することができるとともに、敷設時に脚部が、基台部の
下面と敷設面との間に焼成タイル表面に降った雨水等の
流路となる所定の空間を形成するようになっている。し
かし、上記従来のユニット床材は、上述のように、焼成
タイルを一枚ずつ支持部材の基台部に接着剤を介して一
体化するようになっているため、化粧性を高めるため
に、多数の小さいタイルを組み合わせ、モザイク模様調
のユニット床材を得ようとすると、非常に手間がかか
り、コスト的に製造が不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、多数の小さな無機系化粧板を用いたモザ
イク模様調のものでも簡単にかつ安価に製造することが
できるユニット床材およびその製造方法を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるユニット
床材は、このような目的を達成するために、SiO2
Al2 3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩および水を主成
分とした無機質組成物を少なくとも含む成形材料を硬化
してなる中間層と、この中間層の下面側に一部が埋没し
て中間層と固着されているとともに、敷設面に接地して
中間層と敷設面との間に所定の空間を形成する複数の脚
が下方に突設している支持部材と、中間層表面に接着さ
れた無機系化粧板からなる化粧層とを備えている構成と
した。
【0006】上記本発明のユニット床材において、請求
項2のように、支持部材が脚と反対側の面に埋め込み突
部を備え、この埋め込み突部が中間層内に埋没している
構成、請求項4のように、支持部材が、脚が下面から突
出するように形成された格子状の基台部を備え、この基
台部の格子の一部が少なくとも中間層に埋没している構
成とすることが好ましい。
【0007】また、請求項2の構成において、請求項3
のように、埋め込み突部が金属材料で形成されているこ
とが好ましい。埋め込み突部の形状としては、中間層に
埋没した状態で中間層の一部に係合して支持部材が中間
層から離脱することを防止できれば、特に限定されない
が、たとえば、断面略鉤状をしたようなものが好まし
い。
【0008】請求項4の構成において、請求項5のよう
に、少なくとも埋没する格子の両側面が、基台部の下端
方向に向って格子の中心軸へ徐々に近づくように形成さ
れていたり、請求項6のように、各格子が、その下面の
少なくとも端縁部まで中間層に埋没している構成とする
ことがより好ましい。
【0009】さらに、請求項1〜6の構成において、請
求項7のように、支持部材が、隣接するユニット床材の
支持部材に設けられた係合部と係合し、隣接するユニッ
ト床材同士を連結する係合構造を備えている構成とする
ことが好ましい。また、請求項1〜7の構成において、
請求項8のように、成形材料がSiO2−Al2 3
粉体、アルカリ金属珪酸塩および水を主成分とした無機
質組成物に、粒径が粗い骨材を分散混合させてなり、中
間層が透水性を備えている構成としても構わない。
【0010】一方、本発明にかかるユニット床材の製造
方法は、裏面側を型の内側に向くように型面に沿って無
機系化粧板をセットする工程、無機系化粧板がセットさ
れた状態の型内に、少なくともSiO2 −Al2 3
粉体、アルカリ金属珪酸塩および水を主成分とした無機
質組成物を含むスラリー状の成形材料を充填する工程、
脚側を上にして支持部材の一部を型内のスラリー状の成
形材料に沈める工程、型内の成形材料を養生硬化させる
工程を備えている構成とした。
【0011】上記本発明の製造方法において、支持部材
の脚を型を閉合する蓋の裏面側に向けて蓋に支持させた
状態で蓋によって型を閉合するとともに、蓋の重量によ
り支持部材を埋没位置まで型内のスラリー状の成形材料
に強制的に沈めるようにすることが好ましい。
【0012】本発明において、SiO2 −Al2 3
粉体としては、SiO2 :Al2 3 =1:9〜9:1
(重量比)のものが挙げられるとともに、粉体全体とし
てはSiO2 とAl2 3 とを合わせ50重量%以上含
まれているものが望ましい。すなわち、50重量%未満
の含有量だとアルカリ金属珪酸塩水溶液との反応性が低
下し、得られる中間層の強度が低下する恐れがある。
【0013】このようなSiO2 −Al2 3 系粉体と
しては、たとえば、以下の〜のようなものが挙げら
れ、これらを単独で用いたり、併用することができる。 粒子径10μm以下の粒子を80重量%以上含有す
るフライアッシュ
【0014】 粒子径10μm以下の粒子を80重量
%以上含有する脱色フライアッシュ フライアッシュや粘土を溶融し気体中に噴霧するこ
とによって得られる無機質粉体
【0015】 粘土に0.1〜30kwh/kgの機
械的エネルギーを作用させて得られる無機質粉体 の粉体を更に100〜750℃で加熱することに
よって得られる無機質粉体
【0016】 メタカオリンに0.1〜30kwh/
kgの機械的エネルギーを作用させて得られる無機質粉
体 コランダム或いはムライト製造時の電気集塵機の灰
【0017】 粉砕仮焼ボーキサイト メタカオリン
【0018】なお、通常のフライアッシュとは、JIS
A 6201に規定される、微粉炭燃焼ボイラーから
集塵機で採取する微小な灰の粒子の、SiO2 40%以
上、湿分1%以下、比重1.95以上、比表面積270
0cm2 /g以上、44μm標準ふるいを75%以上通
過するものである。
【0019】そして、のフライアッシュは、この通常
のフライアッシュを、例えば湿式沈降分級、風力分級、
比重による分離等通常行われている分級機を用いて分級
する方法、ジェットミル、ロールミル、ボールミル等の
微粉砕機をも用いて粉砕する方法、分級機と粉砕機の連
続システムを用いる方法等の従来公知の方法で処理する
ことによって得ることができる。
【0020】また、のフライアッシュのように、粒子
径10μm以下の粒子を80重量%以上含有しなければ
ならない理由は、粒子径10μm以下のフライアッシュ
の量が80重量%を下回るとアルカリ金属珪酸塩水溶液
との反応性が低下し、強度低下を生じたり、硬化不良を
生じる恐れがあるためである。
【0021】上記の脱色フライアッシュは、のフラ
イアッシュを400〜1000℃で焼成するか、通常の
フライアッシュを400〜1000℃で焼成したのち、
のフライアッシュと同様の方法で得ることができる。
すなわち、フライアッシュは一般に黒色であり、この黒
色のフライアッシュを上記のように400℃以上の温度
での焼成すると、脱色できる。しかし、1000℃を超
える温度で焼成すると、アルカリ金属珪酸塩水溶液との
反応性が低下するので、上記温度範囲で焼成することが
望ましい。
【0022】の無機質粉体は、フライアッシュや粘土
を溶融し、気体中に噴霧することによって得ているが、
気体中に溶融・噴霧する方法として、セラミックコーテ
ィングに適用される溶射技術、好ましくは上記フライア
ッシュ及び粘土が2000〜16000℃の温度で溶融
され、30〜80m/sの速度で噴霧される溶射技術、
具体的には、プラズマ溶射法、高エネルギーガス溶射
法、アーク溶射法などが挙げられる。
【0023】上記溶射技術によって得られるの無機質
粉体は、一般にその比表面積が0.1〜60m2 /gに
コントロールされる。
【0024】上記の無機質粉体およびの無機質粉体
の原料となる粘土としては、化学組成としてSiO2
5〜85重量%、Al2 3 ;90〜10重量%を含有
する粘土、例えば、カオリナイト、ディッカイト、ナク
ライト、ハロイサイト等のカオリン鉱物、白雲母、イラ
イト、フェンジャイト、海緑石、セラドナイト、パラゴ
ナイト、ブランマライト等の雲母粘土鉱物、モンモリロ
ナイト、バイデライト、ノントロナイト、サボナイト、
ソーコナイト等のスメクタイト、緑泥岩、パイロフィラ
イト、タルク、ばん土頁岩が挙げられる。
【0025】〜の無機質粉体製造時に用いられる機
械的エネルギーとは、圧縮力、剪断力、衝撃力を意味
し、これらは単独で作用させてもよいし、2種以上を複
合させてもよい。これらを具体的に作用させる機器とし
ては、例えば、ボールミル、振動ミル、遊星ミル、媒体
攪拌型ミル、ローラミル、乳鉢、ジェット粉粉砕装置等
が挙げられる。
【0026】上記〜の無機質粉体製造に使用される
粘土及びメタカオリンの粒子径は特に限定されないが、
機械的エネルギーを有効に作用させるには平均粒子径が
0.01〜500μmが好ましく、更に好ましくは0.
1〜500μmが好ましく、特に好ましくは0.1〜1
00μmである。
【0027】〜の無機質粉体製造時に加えられる機
械的エネルギーが0.1kwh/kg未満であると、得
られた無機質粉体のアルカリ金属珪酸塩水溶液との反応
性が低下し、30kwh/kgを超えると、上記粉砕装
置への負荷が大きくなり、装置の摩耗、損傷が増大し、
上記粘土への不純物等の問題が発生するので、0.1〜
30kwh/kgに限定され、好ましくは1.0〜26
kwh/kgで作用させる。
【0028】又、上記のメタカオリンに作用させる機
械的エネルギーを0.1〜30kwh/kgに限定して
いる理由も上記及びの場合と同様である。なお、機
械的エネルギーを作用させる際に、必要に応じて粉砕助
剤を添加するようにしても構わない。
【0029】粉砕助剤とは、機械的エネルギーを作用さ
せる際に粘土乃至メタカオリンの粉体の装置内部への付
着あるいは著しい凝集を防ぐもので、例えば、メチルア
ルコール、エチルアルコール等の、アルコール類、トリ
エタノールアミン等のアルコールアミン類、ステアリン
酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸
類、アセトン蒸気等が挙げられる。これらは単独で使用
されてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
【0030】の無機質粉体は、粘土に蒸気機械的エネ
ルギーを作用させた後、更に、100〜750℃に加熱
して得られるが、これは加熱により、機械的強度の向上
が認められるためで、加熱温度が100℃未満である
と、強度向上が認められなくなり、750℃を超えると
無機質粉体の結晶化が生じ、アルカリ金属珪酸塩水溶液
に対する反応性が低下するので、100〜750℃に限
定され、好ましくは200〜600℃に限定される。ま
た、加熱時間は短くなると、得られる吸放湿層の機械的
強度の向上が小さく、長くなるとエネルギーコストが増
大するので1分〜5時間が望ましい。
【0031】およびの無機質粉体は、特公平3−9
060号公報や特公平4−45471号公報に記されて
いるような粉体のことである。のメタカオリンは、市
販のものが使用できる。
【0032】本発明において使用されるアルカリ金属珪
酸塩とは、M2 O・nSiO2 (M=K,Na,Liか
ら選ばれる1種以上の金属)で表される珪酸塩であっ
て、nの値は小さくなると良好な外観の中間層が得られ
ず、大きくなるとゲル化が生じ易くなるため、0.01
〜8が望ましく、更に好ましくは、0.5〜2.5であ
る。
【0033】アルカリ金属珪酸塩は水溶液の形にして添
加されることが好ましい。また、水溶液とした時、その
濃度が薄くなるとSiO2 −Al2 3 粉体との反応性
が低下し、濃度が高くなるとアルカリ金属の塩が生成し
易くなるので、濃度を10〜70重量%とすることが好
ましく、10〜60重量%がより好ましい。すなわち、
濃度が10重量%より下回ると、得られる吸放湿層の強
度が低下し、70重量%よりも濃度が高くなると、アル
カリ金属珪酸塩水溶液の粘度が高くなり、混合・成形時
の作業性が低下する恐れがある。
【0034】アルカリ金属珪酸塩水溶液はアルカリ金属
珪酸塩をそのまま加圧、加熱下で水に溶解してもよい
が、アルカリ金属水酸化物水溶液に珪砂、珪石粉等のS
iO2成分をnが所定の量となるように加圧、加熱下で
溶解してもよいし、市販のアルカリ金属珪酸塩水溶液を
金属水酸化物と水で所定の組成に調整して使用してもよ
い。
【0035】アルカリ金属珪酸塩の添加量はSiO2
Al2 3 系粉体100重量部に対し1〜300重量部
(水溶液として10〜1300重量部)が好ましく、1
0〜250重量部(水溶液として10〜1000重量
部)がより好ましい。すなわち、添加量が多すぎると中
間層にクラック等が生じる恐れがある。
【0036】本発明で使用される水は、全配合量をアル
カリ金属珪酸塩の水溶液として添加されてもよいし、ア
ルカリ金属珪酸塩の水溶液と独立した水の両方の形態で
添加されてもよい。水の配合量は、少なくなると十分に
硬化せず、多くなると吸放湿層の強度が低下するので、
SiO2 −Al2 3 系粉体100重量部に対し10〜
1000重量部、好ましくは10〜750重量部、更に
好ましくは、50〜500重量部である。
【0037】請求項8のユニット床材において、粒径が
粗い骨材とは、主成分に混合することによって得られる
中間層に透水性を付与できるものであれば、無機質のも
のでも、有機質のものでも構わないが、たとえば、直径
2〜10mm程度の石や砂利、あるいは、長径が50mm以
下に粉砕されたコークス等が好ましい。また、骨材の混
合量は、骨材の種類によって異なるが、たとえば、直径
2〜10mm程度の石や砂利を用いた場合、無機質組成物
を1に対して石や砂利が4〜6の配合割合とすることが
好ましく、5前後の配合割合がより好ましい。
【0038】また、本発明の成形材料中には、必要に応
じて、無機質充填材、補強繊維、軽量骨材、顔料、発泡
剤、発泡助剤、起泡剤等を添加することができる。
【0039】無機質充填材としては、岩石粉末、火山灰
(シラス、抗火石等)、珪灰石、炭酸カルシウム、珪石
粉、雲母、マイカ、シリカフューム等が使用できる。配
合量としては、SiO2 −Al2 3 系粉体100重量
部に対し900重量部以下が望ましい。900重量部を
超えると機械的強度の低下が生じる恐れがある。
【0040】補強繊維としては、通常のセメント製品に
使用される補強繊維が使用でき、ポリプロピレン、ビニ
ロン、レーヨン、耐アルカリガラス、炭素、アクリル、
アラミド、アクリロニトリル等の繊維を単独又は混合し
て使用できる。繊維形状としては繊維径1〜500μ
m、繊維長1〜15mmが望ましい。すなわち、繊維径
が1μm未満だと混合時にファイバーボールを形成し、
強度低下を生じやすくなり、500μmを超えたり、繊
維長が1mm未満だと引っ張り強度向上等の補強効果が
期待できない。また、繊維長が15mmを超えると分散
性が低下し、均一な強度を有する中間層が得られなくな
る。
【0041】補強繊維の添加量としては、SiO2 −A
2 3 系粉体100重量部に対し、10重量部以下が
望ましい。10重量部を超えると繊維の分散性が低下す
る恐れがある。
【0042】軽量骨材としては、パーライト、ガラスバ
ルーン、シリカバルーン、フライアッシュバルーン、シ
ラス発泡体等の無機質発泡体やフェノール樹脂、ウレタ
ン樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン等の有機質発泡体
が使用できる。軽量骨材の添加量としては、SiO2
Al2 3 系粉体100重量部に対し、150重量部以
下が望ましい。150重量部を超えると強度低下や表面
平滑性の低下あるいは成形作業性の低下が生じる恐れが
ある。
【0043】顔料としては酸化鉄や酸化チタン、酸化コ
バルト等の金属酸化物系顔料やカーボンブラックが望ま
しい。顔料の添加量としては、SiO2 −Al2 3
粉体100重量部に対し、50重量部以下が望ましい。
50重量部を超えても、隠蔽力が向上せず不経済であ
る。
【0044】発泡剤としては、Mg、Ca、Cr、M
n、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Ga、S
n、Si、フェロシリコン等の金属系粉末、過酸化水素
水や過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過硼酸ナトリ
ウム等の過酸化物系粉末が挙げられ、コスト、安全性、
入手の容易さ、混合の容易さ等を考慮すると、Al、過
酸化水素水が好ましい。
【0045】発泡剤の粉末としては、1〜200μmの
粒子径のものが望ましい。すなわち、粒子径が1μmよ
りも小さいと分散性が低下するとともに、急速発泡して
しまい、200μmよりも大きいと反応性が低下してし
まう恐れがある。発泡剤の添加量(溶液は100%換
算)は、SiO2 −Al2 3 系粉体100重量部に対
し、5重量部以下が望ましい。すなわち、5重量部を超
えると強度の低下が著しく、中間層のハンドリング等が
できなくなる。
【0046】起泡剤としては、高級アルコール硫酸エス
テル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、芳香族誘導
体スルホン酸塩、イミダゾリン誘導体、脂肪酸アミド、
動物蛋白系が使用できる。起泡剤の添加量としては、S
iO2 −Al2 3 系粉体100重量部に対し10重量
部以下が望ましい。10重量部よりも多くなると硬化不
良を生じ易くなる。
【0047】発泡助剤としては、シリカゲル、ゼオライ
ト、活性炭、アルミナゲル等の多孔質粉体やステアリン
酸金属塩、パルミチン酸金属塩などの金属石鹸が挙げら
れる。発泡助剤の添加量としては、SiO2 −Al2
3 系粉体100重量部に対し10重量部以下が望まし
い。10重量部よりも多くなると破泡等を生じる恐れが
ある。
【0048】上記スラリー状の成形材料を混合して得る
には、パドル回転型混合機、揺動式混合機、スクリュー
式混合機等の通常の混合機が使用できる。混合方法とし
ては、粉体原料を乾式混合しておいて、得られた混合物
にさらにアルカリ金属珪酸塩水溶液を添加し混合する方
法、全原料を同時に供給して混合する方法、アルカリ金
属珪酸塩水溶液と一部粉体原料を混合し、順次残りの原
料を添加して混合する方法のいずれでも構わない。
【0049】発泡剤を使用する場合、混合工程の最後に
混合を行ったほうが作業性や気泡の安定性の面で有利で
ある。起泡剤を用いた場合は、起泡剤を最後に添加する
か或いは起泡剤以外の原料でスラリーを作り、起泡剤と
水で気泡を生成させた水溶液と混合する方法が好まし
い。水溶液として使用する場合の起泡剤濃度0.1〜5
%が望ましい。0.1%よりも少ないと泡の安定性が悪
く破泡してしまい、5%よりも多いと硬化不良を生じ
る。
【0050】なお、スラリー状の成形材料の型への充填
は、自然落下式でもよいし、ポンプ等によって強制的に
行ってもよい。スラリー充填中或いは充填後にスラリー
のレベリングや脱泡等のため振動を付与してもよい。ま
た、スラリーの粘度が高い時にはプレス成形するように
しても構わない。型としては、特に限定されず、材質と
して金属、樹脂、ゴム等が挙げられ、型面に凹凸模様を
形成しておけば、型面の凹凸に応じた装飾性に優れた表
面形状の中間層を得ることができる。
【0051】スラリー状の成形材料の養生硬化の条件と
しては、雰囲気温度を常温〜100℃の間で、5分〜1
2時間保持して行うのが好ましい。加熱方法は特に限定
されないが、例えばオーブンが挙げられる。加熱温度が
高くなれば硬化時間が短くなるのはいうまでもない。ま
た、加熱硬化を終了すれば脱型を行う。
【0052】支持部材としては、特に限定されないが、
軽量化や耐蝕性を考慮すると、合成樹脂が好ましい。支
持部材を構成する合成樹脂としては、特に限定されない
が、たとえば、ポリ塩化ビニル,ABS,ポリプロピレ
ン,ポリエチレン等が挙げられる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は本発明にかか
るユニット床材の実施の形態をあらわしている。
【0054】図1および図2に示すように、このユニッ
ト床材Aは、支持部材1aと、中間層2aと、化粧層3
aとを備えている。支持部材1aは、図3および図4に
示すように、合成樹脂で成形され、基台部11と、複数
の係合部12・・・12,13・・・13と、複数の脚
14・・・14と、埋め込み突部15・・・15とを備
えている。
【0055】基台部11は、等ピッチに交差する格子1
1aを備えた板状をしている。脚14・・・14は基台
部11の格子11aの各交点において、基台部11の裏
面に突設されていて、その中央に、後述する製造方法を
実施する際の支持部材1aの蓋への固定時に用いられる
ねじ穴14aが穿設されている。係合部12・・・12
は、脚14・・・14との同じ高さをしていて、基台部
11の1つのコーナーを挟む2辺に突起状に設けられて
いる。
【0056】一方、係合部13・・・13は、他の基台
部11の他の2辺の係合部12・・・12と対称位置
に、基台部11の側縁から少し外側にはみ出るように設
けられていて、係合部12・・・12と同じ高さになっ
ているとともに、はみ出た部分の中央に、係合部12が
係合する係合孔13aを備えている。埋め込み突部15
・・・15は、図5に示すように、基台部11の表面か
ら突設された筒状をし、筒の上端部内周面に突条15a
が設けられ、断面鉤状になっている。
【0057】中間層2aは、少なくともSiO2 −Al
2 3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩および水を主成分と
した無機質組成物を含む成形材料を硬化して板状に形成
されていて、図2に示すように、基台部11によってそ
の下面が下側から受けられているとともに、基台部11
の表面に設けられた埋め込み突部15が内部に埋没した
状態になっている。
【0058】化粧層3aは、無機系化粧板としての多数
の焼成タイル31が、中間層2aの表面を被うようにモ
ザイク模様調に配置され、それぞれその裏面が中間層2
aに接合一体化されている。
【0059】つぎに、このユニット床材Aの製造方法を
詳しく説明する。まず、図6に示すように、型4aと、
この型4aの開口部を閉じる蓋5とを用意する。
【0060】そして、図6(a)に示すように、粘着性
を有するシート32の粘着面上に多数の小さい焼成タイ
ル31がその表面側をシート32側に向けてモザイク状
に並べて貼着されたシート材33を、シート32が型面
に沿うように型4aの型面に沿って敷きつめる。そし
て、図6(b)に示すように、蓋5の裏面に脚14・・
・14が密着するように支持部材1aを配置し、脚14
・・・14に設けられたねじ穴14aに蓋5越しにビス
51・・・51を螺合し、蓋5に支持部材1aを固定す
る。
【0061】つぎに、図7(a)に示すように、スラリ
ー状の成形材料6を型4a内に流し込んだのち、図7
(b)に示すように、型4aの開口部を蓋5によって閉
じる。すなわち、上述のように、蓋5の裏面に固定され
た支持部材1aの基台部11の表面に成形材料6が接す
る位置までスラリー状の成形材料6が型4a内に入って
いるので、蓋5によって型4aの開口部を閉じると、埋
め込み突部15・・・15が根元まで完全にスラリー状
の成形材料6内に沈み込む。
【0062】そして、蓋5を閉じたまま、スラリー状の
成形材料6を養生硬化させたのち、蓋5を開放して型4
aから取り出し、ビス51・・・51を取り除いて蓋5
から取り外したのち、図7(c)に示すように、シート
32を焼成タイル31の表面から取り除くことによっ
て、上記ユニット床材Aを得ることができるようになっ
ている。
【0063】このユニット床材Aは、以上のように、ス
ラリー状の成形材料6を成形硬化させて中間層2aを得
ると同時に、支持部材1aと中間層2aとを一体化でき
るとともに、全ての焼成タイル31が中間層2aの硬化
形成と同時に中間層の表面に一度に接着されて化粧層3
aが形成される。したがって、多数の小さい焼成タイル
31を用いたモザイク調の化粧層3aを有するユニット
床材Aであっても、簡単に製造することができる。ま
た、高価な接着剤による接着も不要になるため、製品コ
ストを低減できる。
【0064】しかも、断面鉤状部を備えた埋め込み突部
15・・・15が中間層2a内に埋没しているので、支
持部材1aと中間層2aとの接合強度に優れている。さ
らに、支持部材1aの周縁部に設けられた係合部12を
隣接するユニット床材Aの周縁部に設けられた係合部1
3の係合孔13aに係合させるようにすれば、隣接する
同形のユニット床材Aとしっかりと連結することがで
き、敷設時に、ユニット床材Aがずれ動いたりすること
を防止できる。
【0065】また、係合部12・・・12,13・・・
13が脚14・・・14と同じ高さになっているため、
係合部12・・・12,13・・・13および脚14・
・・14によって基台部11の裏面と敷設面との間に係
合部12・・・12,13・・・13および脚14・・
・14の高さ分の空間を形成することができる。したが
って、成形硬化体2a表面に降った雨水等がユニット床
材Aとユニット床材Aの間から敷設面側に流れ込んで
も、この空間が流路となってスムーズに排出することが
できる。
【0066】また、上記製造方法によれば、支持部材1
aを蓋5に固定した状態で、埋め込み突部15・・・1
5部分を型4a内のスラリー状の成形材料6中に沈める
ようになっているので、蓋5の重量が支持部材1aに加
わり、スラリー状の成形材料6が粘度が高かったり、固
形分が多いものであってもスムーズに沈めることがで
き、作業時間が短縮できるとともに、支持部材1aの位
置決めも容易である。
【0067】図8および図9は、本発明にかかるユニッ
ト床材の請求項5の実施の形態をあらわしている。図8
に示すように、このユニット床材Bは、支持部材1bの
基台部16の表面側に埋め込み突部15が設けられてお
らず、各格子16aが断面略逆台形になっている。すな
わち、格子16aの両側面16bが、基台部16の下面
に向い格子16aの中心軸へ徐々に近づくように形成さ
れている。
【0068】そして、この格子11bが中間層2bに埋
没しているとともに、大きな焼成タイル34を複数枚用
いただけで化粧層3bが形成されていて、焼成タイル3
4と焼成タイル34との間に目地溝35が形成されてい
る以外は、上記ユニット床材Aと同様になっている。ま
た、このユニット床材Bの製造方法は、図9に示すよう
に、焼成タイル34と焼成タイル34との間に所定の目
地間隔が設けられるように、型4bの型面に仕切り42
が設けられていてこの仕切り42によって囲まれた凹部
43に焼成タイル34をはめ込むようにセットした以外
は、上記ユニット床材Aの製造方法と同様になってい
る。
【0069】このユニット床材Bは、以上のように、格
子16aが断面略逆台形になっているので、中間層2b
と支持部材1bとの接続強度に優れている。
【0070】図10および図11は、本発明にかかるユ
ニット床材の請求項6の実施の形態をあらわしている。
図10に示すように、このユニット床材Cは、支持部材
1cの基台部19の表面側に埋め込み突部15が設けら
れておらず、基台部19の格子19aが完全に中間層
【0071】このユニット床材Cは、上記ユニット床材
Aの効果に加えて、基台部19の格子19aが完全に中
間層2cに埋没しているので、図11に示すように、現
場で目地溝35に沿って切断しても、支持部材1cと中
間層2c、および、中間層2cと焼成タイル34がしっ
かりと一体化された状態が保たれる。すなわち、敷設面
の隅まで同一の仕上げを行うことができ、美しい敷設状
態にすることができる。
【0072】図12は、本発明にかかるユニット床材の
請求項3および請求項8の実施の形態をあらわしてい
る。
【0073】図12に示すように、このユニット床材D
は、支持部材1dの埋め込み突部15´が、金属製の部
材9の一端を合成樹脂製の基台部17に成形時に一体に
埋設することによって形成されているとともに、中間層
2dがSiO2 −Al2 3系粉体、アルカリ金属珪酸
塩および水からなる無機質組成物100重量部に対して
粒径が粗い骨材として3〜5mmの粒径の石61を500
重量部の割合で分散混合した成形材料によって形成さ
れ、透水性を備えている以外は、ユニット床材Bと同様
になっている。
【0074】このユニット床材Dは、以上のように、埋
め込み突部15´が金属製であるため、石が分散混合さ
れたような固形分が多く硬いスラリー状の成形材料を用
いても、スムーズに埋め込み突部15´を成形材料に沈
めることができる。また、得られた中間層2dは、透水
性を備えているため、化粧層3b上に降った雨水等が焼
成タイル34と焼成タイル34との目地溝35に流れ込
み、直ちに中間層2dの下面側に透水し、大雨などの場
合にも化粧層3b上に水が溜まったりしない。
【0075】本発明にかかるユニット床材およびその製
造方法は、上記の実施の形態に限定されない。たとえ
ば、上記の実施の形態では、化粧層の表面がいずれも平
坦であったが、傾斜を設けるようにしても構わない。上
記の実施の形態では、係合部12および係合部13を脚
としても使用するようになっているが、係合部は、基台
部の側面に別途係合構造を設けるようにしても構わな
い。
【0076】また、中間層中には、必要に応じて金網や
合成樹脂製の網などの補強材を埋設するようにしても構
わない。さらに、必要に応じて型と蓋とに位置決め用の
嵌合構造を設けるようにしても構わない。上記の実施の
形態では、無機系化粧板として焼成タイルを用いている
が、たとえば、強度的に問題がなければ、化粧スレート
板、レンガ等でも構わない。
【0077】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳しく説明する。
【0078】(実施例1)メタカオリン(エンゲルハー
ト社製、商品名:SATENTONE SP33、平均粒径3.3μ
m、 BET比表面積:5.8cm2 /g)100重量部および
トリエタノールアミン25重量%とエタノール75重量
%の混合溶液0.5重量部を、ウルトラファインミル
(三菱重工社製、ジルコニアボール10mm使用、ボール
充填率85体積%)に供給し、10kwh/kgの機械的エネ
ルギーを作用させてSiO2 −Al2 3 系粉体を得
た。なお、作用させた機械的エネルギーは、上記ウルト
ラファインミルに供給した電力を処理粉体単位重量で除
してあらわした。
【0079】このようにして得たSiO2 −Al2 3
系粉体100重量部、無機質粉体としてのマイカ(レプ
コ社製 M−100)20重量部、タルク(日本タルク
社製タクルS)30重量部、ワラストナイト(土屋カオ
リン社製 ケモリットA−60)57.5重量部と、補
強繊維としてのビニロン繊維(クラレ社製 RM182
−3)0.5重量部とをアイリッヒミキサーに供給して
5分間乾式混合し、混合組成物Aを得た。
【0080】この混合組成物A100重量部とアルカリ
金属珪酸塩水溶液(日本化学工業社製〔SiO2 :25
%、Na2 O:17%、水:58%〕のもの)75重量
部とをオムニミキサー(千代田技研工業社製)に供給
し、2分間混合しスラリー状の無機質組成物を得た。図
9に示すように、型4bに焼成タイル34をセットした
のち、上記のようにして得たスラリー状の無機質組成物
を成形材料として型4b内に自然流下で流し込んだの
ち、図10に示すような支持部材1cを裏面に固定した
蓋5を閉じて支持部材1cの基台部19を格子19cが
完全に沈み込むまでスラリー状の成形材料に沈み込ませ
た。
【0081】つぎに、蓋5を閉じた状態で型4aを85
℃のオーブンに3時間入れてスラリー状の成形材料を硬
化させて、ユニット床材Cを得た。得られたユニット床
材Cは、基台部19が中間層2c内に完全に埋没してお
り、中間層2cと支持部材1cとがしっかりと一体化さ
れていた。
【0082】また、得られたユニット床材Cを切断した
ところ、どこを切断しても、中間層2cと支持部材1c
とがしっかりと一体化され、剥離することがなかった。
また、中間層2cと焼成タイルともしっかりと接合され
ていた。
【0083】
【発明の効果】本発明にかかるユニット床材は、以上の
ように構成されているので、モザイク模様中に無機系化
粧板を組み合わせたようなものでも、生産性よく低コス
トで製造することができる。また、請求項2〜6のよう
な構成にすれば、中間層と支持部材とがよりしっかりと
一体化される。
【0084】特に、請求項3のようにすれば、製造時に
成形材料が硬い組成の場合でも、スムーズに埋没させる
ことができる。請求項6のようにすれば、目地溝等の無
機系化粧板の継ぎ目部分で切断しても支持部材と中間層
とがしっかりと一体化された状態に保たれる。したがっ
て、所望の寸法に自由に切断することができ、敷設面の
隅まで同一の仕上げを行うことができ、美しい敷設状態
にすることができる。
【0085】また、請求項7のような構成にすれば、隣
接する同形のユニット床材としっかりと接続することが
でき、敷設時に、ユニット床材がずれ動いたりすること
を防止できる。さらに、請求項8のような構成にすれ
ば、中間層が透水性を備えているので、大雨などの場合
にも水はけがよく、床材表面に水が溜まったりすること
がない。
【0086】本発明にかかるユニット床材の製造方法
は、本発明のユニット床材を簡単な設備で製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項2のユニット床材の実施の形態
をあらわす斜視図である。
【図2】図1のユニット床材の断面図である。
【図3】図1のユニット床材の支持部材を裏面側から見
た斜視図である。
【図4】図1のユニット床材の支持部材を表面側から見
た斜視図である。
【図5】図4の支持部材の突部部分の拡大断面斜視図で
ある。
【図6】図1のユニット床材の製造方法を工程順にあら
わす説明図である。
【図7】図1のユニット床材の製造方法の図6の工程に
続く工程をあらわす説明図である。
【図8】本発明の請求項5のユニット床材の実施の形態
をあらわす断面図である。
【図9】図8のユニット床材の製造方法を説明する断面
図である。
【図10】本発明の請求項6のユニット床材の実施の形
態をあらわし、その裏面側から見た要部断面斜視図であ
る。
【図11】図10のユニット床材の切断状態をあらわす
斜視図である。
【図12】本発明の請求項3および請求項8のユニット
床材の実施の形態をあらわし、その要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
A,B,C,D ユニット床材 1a,1b,1c,1d 支持部材 11,16,19 基台部 11a,16a,17,19a 格子 12,13 係合部 14 脚 15 埋め込み突部 16b 両側面 2a,2b,2c,2d 中間層 3a,3b 化粧層 31,34 焼成タイル(無機系化粧板) 4a,4b 型 5 蓋 6 スラリー状の成形材料

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO2 −Al2 3 系粉体、アルカリ金
    属珪酸塩および水を主成分とした無機質組成物を少なく
    とも含む成形材料を硬化してなる中間層と、この中間層
    の下面側に一部が埋没して中間層と固着されているとと
    もに、敷設面に接地して中間層と敷設面との間に所定の
    空間を形成する複数の脚が下方に突設している支持部材
    と、中間層表面に接着された無機系化粧板からなる化粧
    層とを備えているユニット床材。
  2. 【請求項2】支持部材が脚と反対側の面に埋め込み突部
    を備え、この埋め込み突部が中間層に埋没している請求
    項1に記載のユニット床材。
  3. 【請求項3】埋め込み突部が、金属材料で形成されてい
    る請求項2に記載のユニット床材。
  4. 【請求項4】支持部材が、脚が下面から突出するように
    形成された格子状の基台部を備え、この基台部の格子の
    一部が少なくとも中間層に埋没している請求項1に記載
    のユニット床材。
  5. 【請求項5】少なくとも埋没する格子の両側面が、基台
    部の下端方向に向って格子の中心軸へ徐々に近づくよう
    に形成されている請求項4に記載のユニット床材。
  6. 【請求項6】各格子が、その下面の少なくとも端縁部ま
    で中間層に埋没している請求項4または請求項5に記載
    のユニット床材。
  7. 【請求項7】支持部材が、隣接するユニット床材の支持
    部材に設けられた係合部と係合し、隣接するユニット床
    材同士を連結する係合構造を備えている請求項1ないし
    請求項6のいずれかに記載のユニット床材。
  8. 【請求項8】成形材料がSiO2 −Al2 3 系粉体、
    アルカリ金属珪酸塩および水を主成分とした無機質組成
    物に、粒径が粗い骨材を分散混合させてなり、中間層が
    透水性を備えている請求項1ないし請求項7のいずれか
    に記載のユニット床材。
  9. 【請求項9】裏面側を型の内側に向くように型面に沿っ
    て無機系化粧板をセットする工程、無機系化粧板がセッ
    トされた状態の型内に、少なくともSiO2 −Al2
    3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩および水を主成分とした
    無機質組成物を含むスラリー状の成形材料を充填する工
    程、脚側を上にして支持部材の一部を型内のスラリー状
    の成形材料に沈める工程、型内の成形材料を養生硬化さ
    せる工程を備えている請求項1ないし請求項8のいずれ
    かに記載のユニット床材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108979060A (zh) * 2018-09-10 2018-12-11 成都精工天成装配科技有限公司 一种卫生间地台生产方法以及卫生间地台
CN110185229A (zh) * 2019-06-26 2019-08-30 黄其扬 一种室外竹木集成地板

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