JPH11117420A - 不燃性化粧吸音断熱材 - Google Patents

不燃性化粧吸音断熱材

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JPH11117420A
JPH11117420A JP29641097A JP29641097A JPH11117420A JP H11117420 A JPH11117420 A JP H11117420A JP 29641097 A JP29641097 A JP 29641097A JP 29641097 A JP29641097 A JP 29641097A JP H11117420 A JPH11117420 A JP H11117420A
Authority
JP
Japan
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heat insulating
insulating material
adhesive
absorbing heat
sound absorbing
Prior art date
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Pending
Application number
JP29641097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Kojima
英俊 小島
Tasuku Inoue
輔 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nitto Boseki Co Ltd filed Critical Nitto Boseki Co Ltd
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Publication of JPH11117420A publication Critical patent/JPH11117420A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観色に優れ、色斑のない不燃性化粧吸音断
熱材を提供すること。 【構成】 化粧面材と同色系の接着剤または高度の隠蔽
性を有する接着剤を用いて不燃性吸音断熱材に目付15
0g/m2 以下の化粧面材を接着して成る不燃性化粧吸
音断熱材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築材の内装用途とし
て、吸音、断熱を必要とする部位に適用される不燃性化
粧吸音断熱材の外観向上に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の機械設備室、電気設備室、体育館
等の壁、天井に仕上げ材として使われている乾式ロック
ウール板、乾式グラスウール板はその表層に塩ビフィル
ム、ガラスクロス、ガラスペーパー、寒冷紗を化粧面材
として貼っている。乾式ロックウール板、乾式グラスウ
ール板の成型に使われるバインダーは一般にフェノール
樹脂、尿素変性フェノール樹脂等であり、従って樹脂が
硬化した後の成型板の色は黄色〜茶色となる。
【0003】これに対して化粧面材の色はユーザーの要
求により、白色〜黒色まで幅広く選択されている。化粧
面材用の接着剤は合成ゴム系、アクリル系などの溶剤系
のものでスプレー方式により塗布使用されるが、塗布さ
れた状態での色は気泡を多量に含むことで濁りのある半
透明〜淡黄色で基材色の隠蔽性はほとんどない。化粧面
材のうちガラスクロス、ガラスペーパーはコストの点で
中手から薄手の目付150g/m2 以下の目の粗い、下
地隠蔽性の低いものが多く使われており、又寒冷紗にお
いても目が粗いため基材の隠蔽はいずれも充分ではな
く、従って基材色そのもの及び基材色のバラツキを拾
い、化粧面材の本来有する色が悪化してみえることにな
る。基材に付着した接着剤は気泡を抱くために白っぽい
外観を有することから特に黒色等の濃色面材を貼ると、
密着の強い部分は白色度が上がり、密着の弱い部分は反
対に黒くなり、従って色斑となってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題を解
決するため接着剤に面材色と同色系の着色剤を混入する
ことにより接着剤と面材の区別が外観上つかないように
し、かつ下地基材の色の隠蔽も図る方法と接着剤に高度
の隠蔽力を有する着色剤を混入することで化粧面材の隠
蔽力を補う方法のいずれかにより、外観色の向上と色斑
のない不燃性化粧吸音断熱材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】外観色の向上と色斑のな
い不燃性化粧吸音断熱材の提供は化粧面材と同色系の接
着剤を用いるか高度の隠蔽性を有する接着剤を用いて不
燃性吸音断熱材に目付150g/m2 以下の化粧面材を
接着して成る不燃性化粧吸音断熱材によって解決され
る。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1の面材の色と同色系の着
色接着剤の色の組合せで望ましいのは、面材の色が白色
の場合は接着剤の色は白色、面材の色がグレーの場合は
接着剤の色は白色又はグレー、面材の色が濃色の例とし
て黒色の場合は接着剤の色は黒色が望ましい。また請求
項2の高度の隠蔽性を有する接着剤とは不燃性吸音断熱
材の色によって化粧面材の色がくすんだり好ましくない
色に見えるのを防ぐために不燃性吸音断熱材の色を隠蔽
する接着剤の意味である。例えば酸化チタン、カーボン
ブラック等の顔料を接着剤に加えて基材である不燃性吸
音断熱材の黄色〜茶色を隠蔽する。この場合表面材の色
は接着剤の色によって負の効果を来さない色を選ぶこと
が大切である。
【0007】本発明の不燃性吸音断熱材とは公知の乾式
製法による密度24〜300kg/m3 のグラスウール
成型板又はロックウール成型板である。
【0008】本願発明における目付150g/m2 以下
の化粧面材とは主としてガラスクロスを指し、ガラスペ
ーパー、寒冷紗も含む。目付150g/m2 以下に限定
する理由は、意匠性と高度の吸音性を両立させるために
は繊維系の面材が望ましく、しかも不燃性を維持するた
めにはガラスクロスが適するが高価なため目の粗い15
0g/m2 以下のものを選ぶ必要がある。ただ、目が粗
すぎると下地が透けて見える問題があり、この点が従来
より、外観上の大きな課題であった。
【0009】本願発明において使用する接着剤としては
不燃性吸音断熱材のガラスウール板、ロックウール板と
もに表面が疎であるため、接着剤は初期接着力があり、
かつ製品となってからの接着安定性のよい、かつ加工生
産性に優れる溶剤系速乾タイプの合成ゴム系、アクリル
系のものが価格の上からも適当である。接着剤に混入す
る着色剤は顔料及び染料を用いることができるが耐光性
の点から顔料が適当である。着色された接着剤の使用量
は隠蔽性と正の相関があり、多い方が外観は良くなるが
10g/m2 を越えると面材の目から滲み出てくるた
め、乾燥時間を充分にとらないと箱詰めにされた時に製
品同士がくっついてしまったり、表面に汚れがついてし
まう問題がある。一方接着剤の量が2g/m2 未満では
面材の接着安定性が悪くなることと、隠蔽力を狙った接
着剤の場合では基材の隠蔽力が不十分になる。
【0010】接着剤に混入する着色剤の種類及び量は化
粧面材及び不燃性吸音断熱材の色によってもまた染料又
は顔料の違いによっても異なるのでそれらを考慮して選
ぶ必要がある。また接着剤に高度の隠蔽性を付与する顔
料の場合接着力と隠蔽力のバランスを取る必要がある。
例えばチタン系の白色顔料の場合は5〜50重量%、カ
ーボンブラックの黒色顔料の場合0.5〜20重量%用
いる。この範囲より少ないと着色はされても隠蔽力が不
足であり、この範囲を超えると接着力、スプレー塗装性
とも悪化する。
【0011】
【実施例】
[実施例1]フェノール樹脂を繊維化時に散布したロッ
クウールマットを200℃で2分間加熱し、硬化して得
たロックウール板(密度60kg/m3 厚さ50mm)
に化粧面材のガラスクロス(目付75g/m2 白色
)に白色顔料(石原産業(株)製チタン)を合成ゴム
系接着剤(コニシ(株)製)800gに対し200gの
割合で均一に混合した白色の接着剤を均一に塗布し(塗
布量5g/m2 )常温乾燥し本発明の不燃性化粧吸音断
熱材を得た。
【0012】[実施例2]実施例1と同様にして得たロ
ックウール板(密度60kg/m3 厚さ50mm)に、
ガラスクロス(目付75g/m2 )にグレー色の顔料を
配合したアクリル樹脂を含浸してグレー色とした化粧面
材に合成ゴム系接着剤(コニシ(株)、製)800gに
顔料(石原産業(株)製チタン195g+(株)キャボ
ット製カーボンブラック5g)200gの割合で均一に
混合したグレー色の接着剤を均一に塗布(塗布量5g/
2 )して接着し、常温乾燥し本発明の不燃性化粧吸音
断熱材を得た。
【0013】[実施例3]実施例1と同様にして得たロ
ックウール板(密度60kg/m3 厚さ50mm)に、
ガラスクロス(目付100g/m2 )にアクリル系の黒
色樹脂を含浸して黒色とした化粧面材に合成ゴム系接着
剤(コニシ(株)製)980gに対し顔料((株)キャ
ボット製カーボンブラック)を20gの割合で均一に混
合した黒色の接着剤を均一に塗布(塗布量5g/m2
して接着し、常温乾燥し本発明の不燃性化粧吸音断熱材
を得た。
【0014】[実施例4]実施例1と同様にして得たロ
ックウール板(密度60kg/m3 厚さ50mm)に、
寒冷紗(目付30g/m2 )の化粧面材に白色顔料(石
原産業(株)製チタン)をアクリル系接着剤(コニシ
(株)製)800gに対し200gの割合で均一に混合
した白色の接着剤を均一に塗布(塗布量5g/m2 )し
て接着し、常温乾燥し本発明の不燃性化粧吸音断熱材を
得た。
【0015】[実施例5]尿素変性フェノール樹脂液を
繊維化時に撒布した乾式グラスウールマットを200℃
で2分加熱し、硬化して得たグラスウール板(密度48
kg/m3 厚さ25mm)にガラスクロス(目付75g
/m2 白色 )に白色顔料(石原産業(株)製チタ
ン)を合成ゴム系接着剤(コニシ(株)製)800gに
対し200gの割合で均一に混合した白色の接着剤を均
一に塗布(塗布量5g/m2 )して接着し、常温乾燥し
本発明の不燃性化粧吸音断熱材を得た。
【0016】[実施例6]実施例5と同様にしてグラス
ウール板(密度48kg/m3 厚さ25mm)に、ガラ
スクロス(目付100g/m2 )にアクリル系の黒色樹
脂を含浸した黒色の化粧面材に顔料((株)キャボット
製カーボンブラック)を合成ゴム系接着剤(コニシ
(株)製)980gに対し20gの割合で均一に混合し
た黒色の接着剤を均一に塗布(塗布量5g/m2 )して
接着し、常温乾燥し本発明の不燃性化粧吸音断熱材を得
た。
【0017】[比較例1]合成ゴム系接着剤を着色しな
い以外は実施例1と同様にして比較用の不燃性化粧吸音
断熱材を得た。
【0018】[比較例2]合成ゴム系接着剤を着色しな
い以外は実施例3と同様にして比較用の不燃性化粧吸音
断熱材を得た。
【0019】[比較例3]接着剤の塗布量を1.5g/
2 とした以外は実施例1と同様にして比較用の不燃性
化粧吸音断熱材を得た。
【0020】[比較例4]接着剤の塗布量を10g/m
2 とした以外は実施例3と同様にして比較用の不燃性化
粧吸音断熱材を得た。
【0021】[比較例5]合成ゴム系接着剤を着色しな
い以外は実施例5と同様にして比較用の不燃性化粧吸音
断熱材を得た。
【0022】[比較例6]合成ゴム系接着剤を着色しな
い以外は実施例6と同様にして比較用の不燃性化粧吸音
断熱材を得た。
【0023】実施例1〜6及び比較例1〜6で得た不燃
性化粧吸音断熱材について隠蔽性、仕上がりの色及び
斑、接着剤の滲出し、化粧面材と不燃性吸音断熱材の密
着性について手に取って目視判定し結果を表1に示し
た。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の不燃性化粧吸音断熱材は化粧面
材と不燃性吸音断熱材を貼り合わせる接着剤が化粧面材
の色に近似しているか或いは隠蔽力を有するので不燃性
吸音断熱材の黄色〜茶色が隠蔽され化粧面材の色がくす
んだり斑になることがないので外観色に優れた色斑のな
い不燃性化粧吸音断熱材が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧面材と同色系の接着剤を用いて不燃
    性吸音断熱材に目付150g/m2 以下の化粧面材を接
    着して成る不燃性化粧吸音断熱材。
  2. 【請求項2】 高度の隠蔽性を有する接着剤を用いて不
    燃性吸音断熱材に目付150g/m2 以下の化粧面材を
    接着して成る不燃性化粧吸音断熱材。
JP29641097A 1997-10-15 1997-10-15 不燃性化粧吸音断熱材 Pending JPH11117420A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29641097A JPH11117420A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 不燃性化粧吸音断熱材

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JPH11117420A true JPH11117420A (ja) 1999-04-27

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ID=17833192

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JP29641097A Pending JPH11117420A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 不燃性化粧吸音断熱材

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JP (1) JPH11117420A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9807920B2 (en) 2012-10-23 2017-10-31 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electronic component mounting system

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