JPH11116961A - コークス炉への石炭装入方法およびそれに用いる石炭装入車 - Google Patents

コークス炉への石炭装入方法およびそれに用いる石炭装入車

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JPH11116961A
JPH11116961A JP28861197A JP28861197A JPH11116961A JP H11116961 A JPH11116961 A JP H11116961A JP 28861197 A JP28861197 A JP 28861197A JP 28861197 A JP28861197 A JP 28861197A JP H11116961 A JPH11116961 A JP H11116961A
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JP
Japan
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charging
coal
hopper
pressure
gas
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JP28861197A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Takahashi
高橋  保
Yasushi Takahashi
康 高橋
Tsugio Yokozawa
二男 横澤
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭装入車の装入ホツパ内への炭化室ガス等
の逆流を防止できる石炭装入方法を提供する。 【解決手段】 コークス炉の炭化室1へ石炭装入車3か
ら石炭11を装入するに当たり、石炭装入車3の装入ホツ
パ4内を 100〜200mm H2O の圧力の不活性ガス雰囲気に
維持しつつ石炭11の装入を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室炉式コークス
炉の炭化室への石炭装入方法およびそれに用いる石炭装
入車に関するものであり、特に、石炭装入車に設けた装
入ホッパから炭化室へ石炭を装入するに当たっての炭化
室内ガスの、装入ホッパへの逆流を有効に防止する技術
についての提案である。
【0002】
【従来の技術】一般に、室炉式コークス炉の炭化室へ石
炭を装入するには、炉上の石炭装入車に搭載した装入ホ
ッパに、給炭塔から石炭を充填した後、その石炭装入車
を、石炭を装入すべき炭化室の上へ移動させ、炉頂部の
装入口から、装入ホッパ内の石炭を炭化室内へ落とし込
むことによって行う。ここで、石炭のこのような装入に
当たっては、炭化室内気体と装入炭との容積置換が行わ
れ、また、石炭の加熱によって石炭ガス等が発生して、
炭化室内圧の増加傾向を生じることになる一方、発生ガ
スをも含む空気室内圧は、通常は、上昇管からドライメ
ーンを経て炭化室から排出される。ところが、炭化室内
圧の増加が急激であるときには、上昇管からの排出だけ
では間に合わず、炭化室内のガスが、炭化室の石炭装入
口と、石炭装入車側にあって石炭の落下を案内する装入
中子との隙間から外部へ漏れ出すことがある。
【0003】そこで、このような漏出ガスに対する対策
として、上昇管エジェクターによって炭化室内のガスを
吸引してガスの排出を促進し、併せて、漏れ出したガス
を、石炭装入車に設けた集塵機によって吸引処理する技
術が採用されている (コークス炉の防じん対策につい
て:製銑研究 第300 号 (1980))。しかし、この技術、
なかでも後者の集塵技術は、装入中子を通って装入ホツ
パ内へ逆流するガス、たとえば、図4に示すように、装
入ホッパh内の石炭cを、フィーダfの回転に基づい
て、装入中子iから炭化室装入口oを経て炭化室へ装入
するに際し、装入ホッパhの中央部分の石炭cが、図示
のように炭化室内へ完全に落下して、その中央部分にて
炭化室がホッパ上方の大気に連通した場合に、炭化室か
ら装入ホッパhへ、矢印aで示すように流入するガスに
対しては有効ではない。
【0004】その一方で、特開昭55−71786 号公報に
は、石炭装入装置のハウジング内に不活性ガスを連続的
に流通させて、装置ハウジング内への炉内ガスの侵入を
防止し、また、石炭装入装置内で生成される可燃性また
は爆発性ガス混合物を不活性化させる技術が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術は、各炭化室への石炭の装入に当たり、給炭塔の
石炭を、スクレーパ, チェーンコンベア, 振動コンベ
ア, 空気コンベア等の石炭装入装置を用いて炭化室へ直
接的に移送する場合には効果的である。しかし、わが国
で広く一般に使用されている、給炭塔の石炭を、石炭装
入車のそれぞれの装入ホッパに1バッチ相当分だけ充填
した後、その石炭装入車を炭化室上へ移動させて、それ
ぞれの装入ホッパ内の石炭をそれぞれの炭化室へ装入す
る技術にはそれを適用することができなかった。
【0006】すなわち、給炭塔の石炭を装入ホッパに充
填中に装入ホッパ内を不活性ガスで加圧することは、膨
大なガス量を必要とすることに加え、周囲に不活性ガス
が飛散するなど、危険性が高い。
【0007】そこでこの発明は、石炭装入車に搭載した
装入ホッパ内への炭化室ガス等の逆流を有効に防止する
ことができる、コークス炉への石炭装入方法およびそれ
に用いる石炭装入車を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の、コークス炉
への石炭装入方法は、コークス炉の炭化室へ石炭装入車
から石炭を装入するに当たり、石炭装入車の装入ホッパ
内を 100〜200mm H2Oの圧力の不活性ガス雰囲気に維持
しつつ石炭の装入を行うものである。
【0009】この発明の石炭装入車は、コークス炉の炭
化室へ石炭を供給するものであり、石炭装入車に搭載し
た装入ホッパの上下のそれぞれの端部分に、装入ホッパ
の密閉および開放をもたらす充填ゲートおよび装入ゲー
トのそれぞれを設け、また、装入ホッパの上部に、不活
性ガス供給手段に接続した給気弁および排気弁のそれぞ
れを設けたものである。ここで好ましくは、給気弁の開
度を、装入ホッパの内圧に基づいてコントロールする制
御手段を設ける。
【0010】この発明によれば、装入ホッパから炭化室
へ石炭を装入するに当たって、ホッパ上端部分の充填ゲ
ートの密閉下で、そのホッパ内を 100〜200mm H2O の圧
力の不活性ガス雰囲気に維持することにより、そもそも
が、図4に示すような、装入ホッパ中央部分の空洞化を
十分に防止することができ、これにより、炭化室内のガ
スの、装入ホッパへの逆流を有効に阻止することができ
る。
【0011】そしてまた、装入ホッパ内の石炭層の厚み
が極めて薄くなった場合および、ホッパ内の石炭がほと
んどもしくは全く無くなった場合における、炭化室ガス
の逆流に対しては、100 〜200mm H2O の圧力の不活性ガ
スが十分に対抗することができる。
【0012】なおここで、不活性ガスの圧力を 100〜20
0mm H2O に範囲とするのは、それが100mm H2O 未満で
は、炭化室への石炭の装入時に生じる炭化室内圧のピー
ク値に有効に対抗することができず、装入ホッパ内への
炭化室ガスの逆流を阻止し得ないおそれがあり、一方、
200mm H2O を超えると、装入ホッパの装入中子と炭化室
装入口との間からの不活性ガスの漏出現象が顕著になっ
て、不活性ガスが無駄になるおそれが高い。しかもここ
では、装入ホッパ内に充満するガスが不活性ガスである
ことから、そのガスが、炭化室内の可燃性もしくは爆発
性のガスと接触することがあっても、それを有利に不活
性化することができる。
【0013】ところで、装入ホッパ内の不活性ガス圧力
は、炭化室への石炭の装入量との関連において、それの
供給手段にてコントロールできることはもちろんである
が、装入ホッパ内圧の実測値に基き、制御手段をもって
コントロールすることで、コントロール精度を大きく向
上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発
明の実施形態を示す略線断面図である。図中1は、コー
クス炉の炭化室を示し、2はこの炭化室1に設けた上昇
管を示す。炭化室1には石炭装入車3を、図の紙面と直
交する方向へ進退可能に配置し、この石炭装入車3に所
要の数の装入ホッパ4を搭載する。そしてここでは、各
装入ホッパ4の上下のそれぞれの端部分に、ホッパ4の
密閉および開放をもたらす、たとえばスライドタイプの
充填ゲート5および装入ゲート6のそれぞれを設け、ま
た、各装入ホッパ4の上部に、不活性ガス、たとえば窒
素ガスの図示しない供給手段に接続した給気弁7を設け
るとともに、排気弁8を設け、さらに、図2に示すとこ
ろから明らかなように、装入ホッパ4に、その内部圧力
を測定する圧力計9および、その圧力計9の測定結果に
基づいてホッパ内圧を 100〜200mm H2O の範囲内にコン
トロールする制御手段10をそれぞれ設ける。
【0015】なお、図中11は、給炭塔から装入ホッパ4
に充填された石炭を、12はテーブルフィーダをそれぞれ
示し、また13は、装入ホッパ4に垂設されて炭化室1の
装入口内へ入り込む装入中子を、14は、装入中子13の外
周側でそれを取囲むスカートをそれぞれ示す。
【0016】このように構成してなる石炭装入車3を用
いて、石炭を、炭化室1の装入口15を経てその内部へ装
入するに当たっては、はじめに、充填ゲート5を開放
し、装入ゲート6を閉止した状態の下で、図3(a) に示
すように、給炭塔16のゲート17から装入ホッパ4内へ1
バッチ相当分の石炭を充填する。次いで、図3(b) に示
すように、充填ゲート5を閉止した状態で、給気弁7お
よび排気弁8をともに開放して装入ホッパ4内へ窒素ガ
スを導入し、ホッパ4内の空気等を窒素ガスに完全に置
換する。
【0017】その後は、排気弁8の閉止下で窒素ガスの
供給を継続して、ホッパ内圧を 100〜200mm H2O の範囲
内の所定加圧とする。そしてさらには、石炭装入車3の
走行によって、装入ホッパ4を炭化室1の装入口15の真
上にもたらし、併せて、図3(c) に示すように、装入ホ
ッパ4の装入中子13をその装入口15内へ幾分進入させ、
そこでホッパ下端の装入ゲート6を開放するとともに、
テーブルフィーダ12を回転作動させる。
【0018】これらの方法の採用により、装入ホッパ4
内の石炭11は、装入中子13を経て炭化室1内へ落下する
ことになり、この結果として、ホッパ4の上部空間内の
不活性ガス圧力は、その上部空間の増加に伴って次第に
低下する傾向を示すことになる。しかしながら、たとえ
ば図2に示すように、圧力計9をもって測定したホッパ
内圧の測定結果を制御手段10にて常時フィードバック
し、その制御手段10をもって、ホッパ内圧を所定の値に
維持すべく、給気弁7の開度をコントロールする。この
ような方法によれば、石炭11の装入終了に至るまでホッ
パ内圧を一定に維持することができ、これによって、ホ
ッパ内への炭化室ガスの逆流を防止することができる。
【0019】ところで、ホッパ内の石炭11のこのような
装入に際し、ホッパ4の中央部分に、図4に示すような
空洞が発生したような場合でも、ホッパ内の圧力を不活
性ガスで所定圧力に保持していれば、かかる空洞の発生
に伴う装入ホッパ4内への炭化室内ガスの逆流は、確実
に防止されることになる。そしてまた、ホッパ4内の石
炭層の厚みが極めて薄くなった場合および、ホッパ内の
石炭がほとんどもしくは全く無くなった場合には、ホッ
パ4内の窒素ガス圧力をもって、炭化室ガスの逆流を阻
止することができ、たとえ炭化室ガスが、装入ホッパ4
内へ侵入することがあっても、窒素ガスをもってその炭
化室ガスを不活性化することで、不測の爆発等の発生の
おそれを充分に除去することができる。
【0020】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、炭化室内のガス等の、装入ホッ
パへの逆流を有効に防止することができ、たとえその炭
化室ガス等がホッパ内の不活性ガスと接触することがあ
っても、炭化室内ガスの不活性化により、爆発等の発生
のおそれを十分に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る装置の実施形態を示す略線断面
図である。
【図2】図1の要部を示す略線断面図である。
【図3】石炭の装入工程を示す図である。
【図4】炭化室ガスの逆流状態を示す図である。
【符号の説明】
1 炭化室 2 上昇管 3 石炭装入車 4 装入ホッパ 5 充填ゲート 6 装入ゲート 7 給気弁 8 排気弁 9 圧力計 10 制御手段 11 石炭 12 テーブルフィーダ 13 装入中子 14 スカート 15 装入口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉の炭化室へ石炭装入車から石
    炭を装入するに当たり、 石炭装入車の装入ホッパ内を 100〜200mm H2O の圧力の
    不活性ガス雰囲気に維持しつつ石炭の装入を行うことを
    特徴とするコークス炉への石炭装入方法。
  2. 【請求項2】 コークス炉の炭化室へ石炭を供給する石
    炭装入車であって、 石炭装入車に搭載した装入ホッパの上下のそれぞれの端
    部分に充填ゲートおよび装入ゲートのそれぞれを設ける
    とともに、装入ホッパの上部に、不活性ガス供給手段に
    接続した給気弁および排気弁のそれぞれを設けたことを
    特徴とする石炭装入車。
  3. 【請求項3】 前記給気弁の開度を、装入ホッパの内圧
    に基づいてコントロールする制御手段を設けたことを特
    徴とする請求項2に記載の石炭装入車。
JP28861197A 1997-10-21 1997-10-21 コークス炉への石炭装入方法およびそれに用いる石炭装入車 Pending JPH11116961A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100508506B1 (ko) * 2000-12-14 2005-08-17 주식회사 포스코 장입석탄을 이용한 역류 가스 차단장치
KR100787585B1 (ko) * 2001-07-11 2007-12-21 주식회사 포스코 유연탄 호퍼커버의 개폐장치
KR100825608B1 (ko) * 2001-12-26 2008-04-25 주식회사 포스코 코크스오븐의 석탄장입시 발생되는 역류가스 처리장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100508506B1 (ko) * 2000-12-14 2005-08-17 주식회사 포스코 장입석탄을 이용한 역류 가스 차단장치
KR100787585B1 (ko) * 2001-07-11 2007-12-21 주식회사 포스코 유연탄 호퍼커버의 개폐장치
KR100825608B1 (ko) * 2001-12-26 2008-04-25 주식회사 포스코 코크스오븐의 석탄장입시 발생되는 역류가스 처리장치

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