JPH11115526A - 自動二輪車の変速装置 - Google Patents

自動二輪車の変速装置

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Publication number
JPH11115526A
JPH11115526A JP27853097A JP27853097A JPH11115526A JP H11115526 A JPH11115526 A JP H11115526A JP 27853097 A JP27853097 A JP 27853097A JP 27853097 A JP27853097 A JP 27853097A JP H11115526 A JPH11115526 A JP H11115526A
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JP
Japan
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speed
change drum
guide groove
shift
stopper
Prior art date
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Pending
Application number
JP27853097A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yamamoto
山本  茂
Megumi Iwakiri
恵 岩切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP27853097A priority Critical patent/JPH11115526A/ja
Publication of JPH11115526A publication Critical patent/JPH11115526A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/08Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism
    • F16H63/16Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism
    • F16H63/18Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism the final actuating mechanism comprising cams

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車の変速装置において、シフトダウ
ン操作時、中立位置へのチェンジドラムの回動を阻止す
る。 【解決手段】 第1速位置から中立位置へのチェンジド
ラム15の回動を阻止するストッパー装置39を備え、
該ストッパー装置39は、チェンジドラム15の軸方向
端壁に形成されたガイド溝60と、軸方向進退可能でス
プリング62によりガイド溝60内に突入しているスト
ッパーピン60とからなり、ストッパーピン60をガイ
ド溝60から退出させる解除操作機構に連結している。
通常は、第1速から最高速までのチェンジドラム15の
回動は許すが、第1速位置から中立位置への回動を阻止
し、ストッパーピン46を解除することにより、中立位
置への回動が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動二輪車の変速
装置に関し、特に、外周面にシフトフォーク駆動用のカ
ム溝を有する回動位置変更可能なチェンジドラムと、チ
ェンジドラムの軸方向の一端壁に配置されると共に変速
ペダルの操作に連動してチェンジドラムを間欠回動する
送り機構とを備えた自動二輪車の変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の変速装置としては、たとえ
ば第1速位置と第2速位置の間に中立位置がくるハーフ
ニュートラル型や、中立位置から第1速位置及び第2速
位置へと順に変速するボトムニュートラル型がある。
【0003】図7はハーフニュートラル型の変速装置を
示しており、チェンジドラム15の軸方向の一端壁に固
着されたピンホルダー21には、周方向に等間隔をおい
て複数の駆動ピン20が設けられると共に各速度段で位
置決めローラ26に係合する凹部48が形成されてい
る。変速ペダル軸16の軸芯回りにシフトプレート23
を上方あるいは下方へ回動することにより、シフト爪4
0を駆動ピン20に当接させ、チェンジドラム15を間
欠回動するようになっている。
【0004】凹部48としては、第1速用の凹部48-1
から第5速用の凹部48-5まで周方向に順に並んでお
り、第1速用の凹部48-1と第2速用の凹部48-2の間
の山頂部に、中立用のV溝70を形成している。
【0005】図7のチェンジドラム15の状態は、中立
位置であり、位置決めローラ26に中立用のV溝70が
係合している。該中立状態から自動二輪車を発進する場
合には、まず、送り機構37を下方へ半ストローク回動
することにより、矢印D方向にチェンジドラム15を半
ピッチ1/2Pだけ回動し、第1速用凹部48-1を位置
決めローラ26に係合させ、第1速状態とする。次に送
り機構37を全ストローク上方へ回動することにより、
チェンジドラム15を矢印U方向に1ピッチP回動し
て、中立用V溝70を越えて第2速用凹部48-2を位置
決めローラ26に係合させ、第2速状態とする。
【0006】図3の変速装置はボトムニュートラル型を
示しており、第1速用凹部48-1の矢印U方向側の凹部
48-Nを中立用としており、該中立用凹部48-Nから矢
印D方向へと順次第1速、第2速、第3速、第4速及び
第5速用の凹部48-1,2,3,4,5が並んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7のハーフニュート
ラル型では、第2速から第1速にあるいは第1速から第
2速に変速する場合に、必ずニュートラル状態を経なけ
ればならないので、たとえばゆっくりと変速ペダルを操
作した場合には、実際には2段階の変速を行うことにな
る。
【0008】上記変速操作において、変速ペダルの押上
あるいは押下げ操作を中途半端にすると、中立位置でチ
ェンジドラム15が停止することもあり、反対に、第1
速から中立に変速しようとした場合に、勢いよく変速ペ
ダルを操作することにより第2速に入る場合もある。
【0009】図3のボトムニュートラル型では、第1速
までシフトダウンする場合に、第1速にダウンしたのに
気付かずに、中立位置まで変速操作をすることがある。
なお、関連する先行技術としては、他に実公昭64−5
155号がある。
【0010】
【発明の目的】本願発明の目的は、無造作あるいは中途
半端に変速ペダルを操作しても、中立に入らないように
することを目的としている。また、そのための機構を配
置するスペースとして、従来のデッドスペースを有効利
用することも目的の1つである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、外周面にシフトフォーク駆
動用のカム溝を有すると共に中立位置から第1速位置を
経て最高速位置まで回動位置変更可能なチェンジドラム
と、チェンジドラムの軸方向の一端壁に配置されると共
に変速ペダルの操作に連動してチェンジドラムを間欠回
動する送り機構とを備えた自動二輪車の変速装置におい
て、チェンジドラムの軸方向他端壁に形成されたガイド
溝と、該ガイド溝に対して軸方向進退可能に配置される
と共に付勢手段によりガイド溝内に突入しているストッ
パー部材とからストッパー装置を構成し、ガイド溝の形
状は、ストッパー部材が突入した状態でチェンジドラム
の回動を第1速位置から最高速位置の間で許容し、か
つ、第1速位置から中立位置へは、ストッパー部材がガ
イド溝の周方向の端面に当接することによりチェンジド
ラムの回動を阻止するように設定しており、上記ストッ
パー装置には、ストッパー部材を付勢手段に抗してガイ
ド溝から退出させる解除操作機構を連結していることを
特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の変
速装置において、ストッパー装置は、シフトペダルとク
ランクケース側壁の間に配置されていることを特徴とし
ている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本願発明を適用した自動二
輪車の要部の左側面図であり、車体フレーム1には2サ
イクルエンジン2が搭載されており、該エンジン2の前
上方にはラジエター3が配置され、上方には燃料タンク
5が配置され、後方にはエアクリーナ6(一部図示)が
配置され、エアクリーナ6は気化器7及びリードバルブ
9(破線で概要を示す)等を介してクランクケース8内
の圧縮室に接続している。
【0014】クランクケース8は後方へと延びてトラン
スミッションを内蔵しており、クランクケース8の右側
壁にはクラッチ11(図2)が設けられ、後部には出力
ギヤ12を有する出力軸13が配置され、該出力ギヤ1
2は駆動チェーン14等を介して後車輪に連動連結して
いる。クランクケース8内の出力軸13の下方位置には
チェンジドラム15及び変速ペダル軸16が前後に間隔
をおいて配置され、変速ペダル軸16の左端部には前方
へと延びる変速ペダル17が固定されている。
【0015】図2は、一部破断して示す右側面図であ
り、チェンジドラム15の軸方向の一端壁、すなわち右
端壁には、複数のシフト用駆動ピン20を有するピンホ
ルダー21が固着されており、変速ペダル軸16の右端
部には、チェンジドラム15を間欠回動させる送り機構
として、前方へと延びるシフトプレート23及びリター
ンばね25等が装着されている。チェンジドラム15の
前方にはチェンジドラム15を所定の回動位置に係止す
る位置決めレバー27が支軸28に回動可能に支持され
ている。
【0016】図1のIV−IV断面(図3のIV−IV断面に相
当)を示す図4において、チェンジドラム15は、左右
の軸受30を介してクランクケース8の左端壁と右側の
中間支持壁34に回動可能に支持されており、ピンホル
ダー21は中間支持壁34の右側に形成されたカバー室
35内に配置され、ボルト31によりチェンジドラム1
5の右端壁に同心上に固定されている。ピンホルダー2
1は位置決めピン32によりチェンジドラム15に対し
て周方向に位置決めされている。チェンジドラム15の
外周面には、シフトフォーク(図示せず)の係合ピン3
6が係合する螺旋状のカム溝38が複数本形成されてお
り、チェンジドラム15を回動することにより、カム溝
38がシフトフォークを軸方向に移動し、周知のように
トランスミッションのドグクラッチ(図示せず)を適宜
入切りして変速するようになっている。
【0017】ペダル軸16の左端部に固着された変速ペ
ダル17のアーム部は左方へと広がるように階段状(ク
ランク状)に形成されており、クランクケース8の左側
壁との間に空間Sを形成している。ペダル軸16の右端
部は中間支持壁34を貫通してカバー室35内へと突出
し、該カバー室35内の部分に、前方へと突出する前記
シフトプレート23を溶着している。
【0018】送り機構37はいわゆるラチェット爪送り
機構であり、前記シフトプレート23と、該シフトプレ
ート23の左面にスライド自在に支持されたスライドプ
レート41と、スライドプレート41の前端に形成され
たシフト爪40と、リターンばね25等から構成されて
いる。シフトプレート23の前部には左方に突出する段
付きリベット43が固着され、シフトプレート23の後
部と支持壁34の間のペダル軸16部分には段付きのカ
ラー(スペーサ)44が嵌合しており、上記リベット4
3とカラー44により、シフトプレート23の長手方向
スライド自在にスライドプレート41が支持されてい
る。リベット43とベダル軸16との中間位置にはリタ
ーンばね係止用の固定ピン51が配置され中間支持壁3
4に螺着されている。スライドプレート41には前記リ
ベット43及び固定ピン51に対し、前後に略スライド
ストローク分の遊びを有し上下に略揺動ストローク分の
の遊びを有して嵌合する開口42と、カラー44に対し
前後にスライドストローク以上の遊びをもって嵌合する
長孔45が形成されている。リターンばね25は、ペダ
ル軸の右端部に嵌着されたボス50に巻かれており、両
端延長部25a,25bは平行に前方へと延びている。
【0019】チェンジドラム15の回動範囲を規制する
ためのストッパー装置39は、前記変速ペダル17とク
ランクケース8の左側壁との空間Sに配置されている。
【0020】図3において、リターンばね25の上下の
延長部25a,25bは途中で固定ピン51を上下から
挟みこんでおり、前端部では、シフトプレート23に形
成された突起54にそれぞれ上下から当接している。ス
ライドプレート41の前端部に形成された上下のシフト
爪40は、後側に位置する2つの駆動ピン20に上下か
ら間隔をおいて対向している。シフトプレート23には
前記固定ピン51に対し、上下に略揺動ストロークの遊
びを有して嵌合する開口53が形成されている。スライ
ドプレート41は、シフトプレート23との間に張設さ
れたばね55により、チェンジドラム側へと付勢されて
いる。
【0021】ピンホルダー21に設けられた駆動ピン2
0は周方向に等間隔をおいて6本設けられおり、ピンホ
ルダー21の外周端には、各駆動ピン間に位置する6個
の円弧状位置決め凹部48が形成されている。前方の位
置決めレバー27は支軸28に回動可能に支持されると
共にばね56により後端部がドラム軸芯O1側へと付勢
され、後端位置決めローラ26が常時ピンホルダー21
の外周面に押し付けられている。
【0022】各位置決め凹部48-1,2,3,4,5は、中立用
の凹部48-Nから矢印D方向へと順に、第1速用、第2
速用、第3速用、第4速用及び第5速用となっており、
たとえばチェンジドラム15の回動位置が中立位置のと
きには中立用凹部48-Nが位置決めローラ26に係合
し、第1速位置のときには図3のように第1速用凹部4
8-1が位置決めローラ26に係合し、その他第n速位置
の時には、第n速用凹部48-nに位置決めローラ26に
係合するようになっている。
【0023】図6は、図3のVI-VI断面正面図であり、
該図6によりストッパー装置39を詳しく説明する。チ
ェンジドラム15の左端壁(乗車状態で左右を表示)に
は、周方向に延びる円弧状のガイド溝60が形成されて
おり、該ガイド溝60に軸方向の左側から対向するよう
にストッパーケース47が配置され、クランクケース8
の左側壁に設けられている。ストッパーケース47に
は、ガイド溝60側へと突出するストッパーピン46が
軸方向移動自在に支持されると共に左端部にケース蓋6
1が螺着されており、ケース蓋61とストッパーピン4
6のつば部との間にスプリング62が縮設され、該スプ
リング62によりストッパーピン46は右方へと付勢さ
れてガイド溝60内に突入している。ストッパーピン4
6の外周面とケース47の内周面の間にはオイルシール
64が嵌着しており、クランクケース8内からの油の漏
れを防いでいる。ストッパーピン46の左端部には解除
操作用ワイヤ65が係着されており、該ワイヤ65はケ
ース蓋61を通過してアウタワイヤ66内に導かれ、ハ
ンドルグリップ近傍(図示せず)まで延びて操作部69
の回動操作板67に連結されている。回動操作板67は
回動可能に支持されると共に操作レバー68が設けられ
ており、該操作レバー68で回動操作板67を矢印X方
向に回動することにより、ワイヤ65を介してストッパ
ーピン46を左方へと移動し、ガイド溝60内から退出
させることができるようになっている。
【0024】図5はガイド溝の位置及び形状を示してお
り、Aはチェンジドラム15が第1速位置の状態、Bは
中立位置の状態、Cは第5速位置の状態である。ガイド
溝60の周方向の長さLは、第1速位置から各変速位置
を経て第5速位置まで、ストッパーピン46がガイド溝
60に突入した状態で自由にチェンジドラム15の回動
を許し、かつ、図5のAの第1速位置の時には、ガイド
溝の矢印U方向の端縁60aがストッパーピン46に当
接して、チェンジドラム15の矢印D方向(シフトダウ
ン方向)への回動を阻止するようになっている。すなわ
ち、図5のAの第1速位置から図5のBの中立位置への
チェンジドラム15の矢印D方向への回動を阻止するよ
うになっている。
【0025】図5のBの中立位置から矢印D方向へのチ
ェンジドラム15の回動並びに図5のCの第5速位置か
ら矢印U方向へのチェンジドラム15の回動について
は、図4のカム溝38の周方向端縁(図示せず)とシフ
トフォークの係合ピン36との当接により、それぞれ規
制されるようになっている。
【0026】変速操作について、まず、第1速から第5
速の間で変速する場合を説明する。シフトアップする場
合には図1の変速ペダル17を押し上げ、シフトダウン
する場合には変速ペダル17を押し下げるが、これらの
操作に伴って、図3のシフトプレート23はスライドプ
レート41と共にペダル軸芯回りに上方あるいは下方へ
と一定ストローク回動する。
【0027】図3の第1速位置から第2速位置へとシフ
トアップする場合にはシフトプレート23を上方へと回
動するが、この回動過程において、リターンばね25の
下側延長部25bが固定ピン51に係止される一方、上
側延長部25aは突起54を介してシフトプレート23
と一体的に上方へと撓み、スライドプレート41は、下
側のシフト爪40が駆動ピン20に係合してこれを押し
上げ、チェンジドラム15を1ピッチPだけ矢印U方向
(シフトアップ方向)に回動する。これにより第2速用
凹部48-2が位置決めローラ36に係合し、第2速への
変速は完了する。
【0028】変速終了後は、シフトプレート23はリタ
ーンばね25の復帰力により図3の待機状態に戻る。こ
の復帰途中において下側シフト爪40の前下縁が次の駆
動ピン20に当たるが、スライドプレート41がばね5
5に抗してペダル軸側へとスライドすることにより駆動
ピン20を乗り越えることができる。
【0029】第2速から第5速の間でシフトアップする
場合も上記と同様に作動し、反対に第1速から第5速の
間でシフトダウンする場合には、シフトプレート23を
下方へと回動することにより、上側のシフト爪40によ
って駆動ピン20を押し下げ、チェンジドラム15を1
ピッチずつ矢印D方向(シフトダウン方向)に回動す
る。
【0030】第1速と中立との間で変速する場合につい
て説明する。図5のAはチェンジドラム15が第1速位
置の状態を示しており、ガイド溝60内に突入している
ストッパーピン46に矢印U方向側のガイド溝端縁60
aが当接し、チェンジドラム15の矢印D方向への回動
は阻止されている。すなわち、この状態のままでは中立
位置に回動することはできない。
【0031】第1速位置から中立位置に回動したい場合
には、図6の解除用操作レバー68を矢印X方向に回動
操作することにより、ワイヤ65を引っ張ってストッパ
ーピン46をガイド溝60から左方へと退出させる。そ
して図1の変速ペダル17を押し下げることによりチェ
ンジドラム15を図5のAの状態から矢印D方向に回動
し、図5のBに示す中立位置とする。その後、図6の操
作レバー68を離すと、ストッパーピン46はスプリン
グ62により右方へと突出してチェンジドラム15の左
端壁に当接した状態となる。
【0032】中立位置から第1速位置に変速する場合に
は、図6の操作レバー68の操作は必要なく、通常のシ
フトアップ操作と同様に変速ペダル17を押し上げる。
そうすると図5のBの中立位置から、チェンジドラム1
5はその左端面がストッパーピン46の先端が当接した
状態で矢印U方向に回動し、図5のAの第1速位置まで
くると、ストッパーピン46はスプリング作用により自
動的にガイド溝60内に嵌入する。
【0033】
【その他の実施の形態】
(1)ストッパー部材は、図示のようなストッパーピン
に限定はされず、たとえば鋼球をばねで付勢してガイド
溝に嵌入させる構造なども採用できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、 (1)チェンジドラムの回動位置が、中立位置から第1
速位置を経て第2速位置へと順になっているボトムニュ
ートラル型の変速装置において、第1速位置から中立位
置への回動については、通常はストッパーピン46によ
り阻止しており、変速操作前に、上記ストッパーピンを
解除してから中立位置へと変速できるようにしているの
で、たとえば適宜の変速段から第1速までシフトダウン
する場合に、中立位置までチェンジドラム15が回動す
るのを防止できる。
【0035】(2)付勢手段によりストッパーピン46
を軸方向のチェンジドラム15側に付勢してガイド溝6
0に突入させるようにしているので、中立位置から第1
速位置へと回動する際には、解除用操作レバーを操作す
る必要はなく、変速ペダルによる通常のシフトダウン操
作を行うだけでよく、しかも、第1速に変速完了した時
には、付勢手段により自動的にストッパーピンはガイド
溝に突入し、ストッパー機能発揮状態に戻る。
【0036】(3)ストッパーピン46は、軸方向移動
自在で、チェンジドラム15の軸方向の側方に配置され
ることになるので、クランクケースの径方向のスペース
を拡張する必要がなく、エンジンのコンパクト化を保つ
ことができる。
【0037】(4)前述のハーフニュートラル型と比較
しても、始動時及び再始動時において、変速ペダルのハ
ーフストローク操作は必要なく、中立位置への変速操作
がしやすい。
【0038】(5)請求項2記載の発明によると、スト
ッパー装置を、変速ペダルとクランクケース側壁の間に
配置しているので、図6に示すような従来より存在する
変速ペダル側方のデッドスペースSを有効利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した自動二輪車の要部の左側
面図である。
【図2】 図2と同じ自動二輪車の要部の右側面図であ
る。
【図3】 変速装置の右側面図である。
【図4】 図1のIV−IV断面拡大部分図である。
【図5】 チェンジドラムのガイド溝とストッパー部材
との位置関係を示す第6図のV−V断面相当図であり、A
は第1速位置、Bは中立位置、Cは第5速位置を示して
いる。
【図6】 図3のVI−VI断面図である。
【図7】 従来のハーフニュートラル型変速装置の側面
図である。
【符号の説明】
15 チェンジドラム 20 駆動ピン 21 ピンホルダー 23 シフトプレート 37 送り機構 39 ストッパー装置 40 シフト爪 41 スライドプレート 46 ストッパーピン(ストッパー部材) 47 ストッパーケース 60 ガイド溝 62 スプリング(付勢手段) 65,67,68 ワイヤ、回動操作板、操作レバー
(解除操作機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面にシフトフォーク駆動用のカム溝
    を有すると共に中立位置から第1速位置を経て最高速位
    置まで回動位置変更可能なチェンジドラムと、チェンジ
    ドラムの軸方向の一端壁に配置されると共に変速ペダル
    の操作に連動してチェンジドラムを間欠回動する送り機
    構とを備えた自動二輪車の変速装置において、 チェンジドラムの軸方向他端壁に形成されたガイド溝
    と、該ガイド溝に対して軸方向進退可能に配置されると
    共に付勢手段によりガイド溝内に突入しているストッパ
    ー部材とからストッパー装置を構成し、ガイド溝の形状
    は、ストッパー部材が突入した状態でチェンジドラムの
    回動を第1速位置から最高速位置の間で許容し、かつ、
    第1速位置から中立位置へは、ストッパー部材がガイド
    溝の周方向の端面に当接することによりチェンジドラム
    の回動を阻止するように設定しており、 上記ストッパー装置には、ストッパー部材を付勢手段に
    抗してガイド溝から退出させる解除操作機構を連結して
    いることを特徴とする自動二輪車の変速装置。
  2. 【請求項2】 ストッパー部材は、変速ペダルとクラン
    クケース側壁の間に配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の自動二輪車の変速装置。
JP27853097A 1997-10-13 1997-10-13 自動二輪車の変速装置 Pending JPH11115526A (ja)

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JP2002120585A (ja) * 2000-10-18 2002-04-23 Kawasaki Heavy Ind Ltd 変速装置のチェンジ機構
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