JPH11115075A - 手提紙袋における口部の糊付け方法及びその口折装置 - Google Patents

手提紙袋における口部の糊付け方法及びその口折装置

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JPH11115075A
JPH11115075A JP9280471A JP28047197A JPH11115075A JP H11115075 A JPH11115075 A JP H11115075A JP 9280471 A JP9280471 A JP 9280471A JP 28047197 A JP28047197 A JP 28047197A JP H11115075 A JPH11115075 A JP H11115075A
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folding
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Kunihito Sudo
邦仁 須藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手提紙袋の口折工程で袋口に取り付ける把手
紐への糊の転写を防止する。 【解決手段】 紙袋用原紙1の上縁部に口折部5を形成
し、この口折部5を貼着する第1の糊付部8を原紙1A
の全幅に渡って形成する。口折部5には第1の糊付部8
に貼り付けた把手紐4の補強台紙3と対応する部分に第
2の糊付部9を形成する。この第2の糊付部9は、把手
紐4を通す一対の切れ目7に跨がるように形成され、か
つ、把手紐4と当接する切れ目7の湾曲部7Bは非糊付
部20を形成する。そして、第1の糊付部8に貼り付けた
把手紐4の補強台紙3に非糊付部20と対応する第3の糊
付部25を形成する。これにより、口折部5を内側に折り
返す際、把手紐4に第1の糊付部8の糊が転写しないと
ともに、口折後、口折部5が剥離せず強固に貼着され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手提紐を有する補
強台紙を紙袋の袋口内側に貼着し、かつ、袋口を内側に
折返してその口折部によって補強台紙を覆う手提紙袋に
おける口部の糊付け方法及びその口折装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図14に示すように紙袋1の袋
口2には、補強台紙3に貼着された逆U字型の把手紐4
が糊付され、さらに、その把手紐4の補強台紙3を覆う
ように、紙袋1の袋口2を内側に折り返して袋口2を補
強するようにしている。このような把手紐4を備えた紙
袋1の口折り方法について説明する。
【0003】紙袋1の原紙1Aは、その上縁を折り曲げ
ることから、口折部5の折返し線6が紙袋1の開口縁と
なり、かつ紙袋1と口折部5とで把手紐4の補強台紙3
とを挟み付けるため、紙袋1の開口縁となる前記口折部
5の折返し線6から把手紐4を導出する必要がある。こ
のため、従来のこの種の紙袋1には、折返し線6と原紙
1Aの上縁との間に把手紐4を通すための左右一対の切
れ目7が形成されている。このような把手紐4を導出す
る切れ目7として従来から種々の形状があるが、図11
〜図14に示すように、原紙1Aの上縁から垂直に延設
された直線部7Aと、この直線部7Aの下端部から円弧
状に折り返した湾曲部7Bとを有して全体にJ字型を成
したいわゆるJカットと称する切れ目7が知られてい
る。このJ字型の折り目7は、口折部5を内側に折り曲
げた際、把手紐4の補強台紙3が外部に表れることな
く、口折部5を完全に覆うことができる。また、内側に
折返した口折部5を貼り合わせるために、原紙1の幅方
向に渡って折返し線6の内側に第1の糊付部8が形成さ
れているが、口折部5と紙袋1の外面紙との間に把手紐
4の補強台紙3が介在し、図12に示すように口折部5
を貼り合わせる前に第1の糊付部8に補強台紙3が貼着
される。このため、補強台紙3の部分が部分的に糊付け
されない状態となるため、図12に示すように口折部5
に貼着した補強台紙3に対応して口折部5側に補強台紙
3と貼り合わせる第2の糊付部9を形成することによっ
て口折部5を全面的に貼着するようにしている。ところ
で、第2の糊付部9は補強台紙3に対応して口折部5に
形成されているため、図12に示すように、位置的に第
2の糊付部9が把手紐4を導出する左右の切れ目7に跨
がって形成され、かつ、原紙1Aに貼着される把手紐4
は、切れ目7から挿通するように、把手紐4の基部が切
れ目7における湾曲部7Bのほぼ中心に位置するように
貼り付けられている。したがって、このような手提紐4
を有する紙袋1においては、必然的に口折部5を内側に
折り曲げる際し、切れ目7の湾曲部7Bに形成した糊が
把手紐4に接触して把手紐4に糊が転写されてしまい、
その跡Kが残る。特に、黒色、濃紺色等の暗色の把手紐
4にあっては白い糊の跡Kが非常に目立ち、商品価値の
低下を招くという問題があった。さらに、把手紐4に付
着した糊がその後の口折りの際、原紙1Aなどに転写さ
れる虞れもあり、紙袋1の成型にも支障を来すものであ
った。
【0004】このような把手紐4への糊の付着を防止す
るには、把手紐4と干渉する部分、すなわち、切れ目7
の湾曲部7Bに形成する第2の糊付部9を部分的に抜い
て糊付けしない部分を形成することが考えられる。しか
し、このように、湾曲部7Bに糊付けしないと、左右の
切れ目7の間に位置する折返片5Aの両端が糊付けされ
ず、口折後、折返片5Aの両端が遊離して紙袋1に物を
収容する際、その部分が引っ掛かって物が入れづらいと
ともに、遊離した部分から簡単に破れるといった問題が
あった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、把手紐への糊の転写を防止し、かつ、内
側に折り曲げる口折部を強固に貼着することができる手
提紙袋における口部の糊付方法及びその装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、紙袋
用原紙の上縁部に口折部を形成し、この口折部に一対の
手提紐を挿通する切れ目を形成するとともに、前記口折
部の折返し線の内側に前記原紙のほぼ全幅に渡って第1
の糊付部を形成し、前記口折部には、前記手提紐の補強
台紙の貼着位置に対応して前記各切れ目に跨がる第2の
糊付部を形成し、前記第1の糊付部に前記補強台紙を貼
り付けた後、前記口折部を内側に折り込んで前記第1、
第2の糊付部により口折部を貼着する手提紙袋におい
て、前記第2の糊付部には、把手紐との当接部分に非糊
付部を形成するとともに、前記紙袋に貼着した把手紐の
補強台紙には前記非糊付部と対応する第3の糊付部を形
成したものである。
【0007】口折部を内側に折返す際、折返し線の内側
に形成する第1の糊付部に口折部の内面が貼り合され、
かつ、第1の糊付部に貼着した把手紐の補強台紙は口折
部に形成された第2の糊付部が貼り合される。このと
き、把手紐は原紙に形成した切れ目を通って導出される
が、把手紐と当接する切れ目が非糊付部となっているの
で把手紐に糊が転写されることはない。また、口折部の
非糊付部は、補強台紙に転写された第3の糊付部に貼り
合されるので、口折部の全幅に渡って貼り合され、口折
部が剥離することなく、強固に貼着することができる。
【0008】請求項2の発明は、前記請求項1記載の手
提紙袋における口部の糊付け方法において、前記切れ目
は、前記紙袋用原紙の上縁部から直線的に延設した直線
部と、この直線部からほぼ半円弧状に折り返した湾曲部
を有して概ねJ字型に形成され、前記湾曲部の中心に前
記手提紐が位置するように前記第1の糊付部に補強台紙
を貼り付けるとともに、前記切れ目の湾曲部に前記非糊
付部を形成してなるものである。
【0009】切れ目をJ字型としたので、口折部を折り
曲げる際、切れ目から手提紐が垂直に導出されるととも
に、導出した手提紐が口折部が覆われる。また、口折の
際、手提紐と当接する湾曲部に非糊付部を形成すること
により、把手紐に糊付の際の糊が転写されることはな
い。
【0010】請求項3の発明は、前記手提紙袋の口折装
置であって、前記紙袋用原紙を保持して前記折返し線部
分を折り込む口折機構を備えた口折ドラムと、この口折
ドラムで搬送される原紙に前記手提紐の補強台紙を供給
する貼合せ手段と、前記口折ドラムの原紙に前記第1及
び第2の糊付部を形成する原紙糊付装置と、原紙に貼着
された把手紐の補強台紙に前記第3の糊付部を形成する
補強台紙糊付装置とを具備したものである。
【0011】請求項3の発明によれば、給紙装置から送
られる紙袋の原紙が口折ドラムで保持され、口折ドラム
の回転によって搬送される。この搬送途中で原紙糊付装
置により口折部の折返し線の内側に第1の糊付部が原紙
の全幅に渡って形成され、かつ、口折部には第2の糊付
部が形成される。この第2の糊付部は、左右の切れ目の
間に形成される折返片の中央部と各切れ目の外側部分に
位置して三分割され、その各第2の糊付部の間に糊付け
しない非糊付部を形成する。このように糊付けされた原
紙に貼合せ手段により把手紐の補強台紙が搬送され、補
強台紙が第1の糊付部に貼り合わされる。そして、補強
台紙糊付装置により、貼り付けた補強台紙に第3の糊付
部を形成する。この後、口折機構により口折部を内側に
折り込むことにより、折返し線の内側に形成する第1の
糊付部に口折部が貼り合され、かつ、第1の糊付部に貼
着した把手紐の補強台紙と口折部に形成された第2の糊
付部が貼り合され、さらに、第2の糊付部において糊付
されていない非糊付部が補強台紙に形成された第3の糊
付部25に貼り合される。これにより、口折部が全幅に渡
って貼り合され、口折部5が剥離することなく、強固に
貼着することができる。こうして、原紙の糊付工程、把
手紐の補強台紙の貼り付け工程、原紙の口折工程の一連
の工程が機械化されるとともに、口折部を折込み工程に
おいて、把手紐に口折部を糊付するための糊が転写され
ることはない。
【0012】請求項4の発明は、前記請求項3記載の口
折装置において、前記口折りドラムの外側に前記原紙に
貼り合わせた補強台紙に押し付けてこの補強台紙を貼着
する押圧板を設け、この押圧板に前記補強台紙糊付装置
により糊付し、前記補強台紙の貼着と同時に前記押圧板
に付着した糊を補強台紙に転写して前記第3の糊付部を
形成してなるものである。
【0013】請求項4の発明によれば、補強台紙の貼着
と、第3の糊付部の形成とを同時に進行し、口折工程が
高速化される。
【0014】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1〜図10は、本発明の一実施例
を示し、図11〜図14に示した従来例と重複する部分
には同一符号を付し、主に異なる部分について説明す
る。
【0015】本実施例では、原紙1Aには口折りの際、
口折部5を貼着するための第1の糊付部8は前述した従
来例と同様、原紙1Aの全幅に渡って形成しているが、
その第1の糊付部8に貼着される第2の糊付部9は、図
1〜図3に示すように切れ目7の湾曲部7Bの幅の範囲
に渡って非糊付部20を形成している。すなわち、口折部
5に形成する第2の糊付部9は、左右の切れ目7の間に
形成される折返片5Aの中央部と各切れ目7の外側部分
に断続的に形成され、第2の糊付部9と非糊付部20とが
交互に点在する。そして、第1の糊付部8に把手紐4の
補強台紙3を貼着した後、補強台紙3に前記非糊付部20
と対応する位置に第3の糊付部25を形成し、口折部5を
内側に折り曲げる際、この第3の糊付部25に前記折返片
5Aの両側縁部に形成される非糊付部20を貼着する。
【0016】次に図5〜図10を参照して紙袋1の口折
装置30について説明する。口折装置30は、図5の概略説
明図で示すように、従来から周知の原紙1の給紙装置31
と製袋機32との間に配置され、給紙装置31で送り出され
る原紙1Aを口折装置30の口折ドラム34で捕捉し、口折
ドラム34で原紙1Aの口折部5を内側に折り曲げた後、
次の製袋機32へと搬送する。また、口折装置30には図示
しない把手製造装置が平行に設置され、把手紐4を貼着
した補強台紙3が切断されて口折ドラム34に供給され
る。
【0017】口折装置30は、原紙1に切れ目5を入れる
上下一対のカッタ装置36と、原紙1に糊付けする原紙糊
付装置37と、原紙1Aを口折りする前記口折ドラム34
と、口折りに際して原紙1の折返し線6部分を前記口折
ドラム34の周面軸方向に形成した開口溝40に押し込む口
折刃41と、前記原紙1Aに貼着した把手紐4の補強台紙
3に糊付けする補強台紙糊付装置42などを主要な構成部
品としている。
【0018】前記口折ドラム34の開口溝40の内側には、
口折機構を構成する把持爪45と押え爪46とを軸支する回
転軸47,48と、口折ドラム34に沿わせて前記原紙1を保
持する挟持爪49の回転軸50が軸支されている。これら把
持爪45,押え爪46,挟持爪49は図示しないカム機構によ
り口折ドラム34の回転と動機して回動する。そして、挟
持爪49は口折ドラム34とで接離して原紙1Aの紙尻を挟
んで原紙1Aを保持するとともに、把持爪45は開口溝40
の縁部と接離して原紙1Aの折返し線6部分を噛み込
む。一方、押え爪46は前記把持爪45で原紙1Aを噛み込
んだ状態で回転して原紙1Aの口折部5を折り曲げる。
【0019】前記原紙糊付装置37は、糊Rを収容する糊
壺55と、この糊壺55の糊Rを付着させる糊ロール56と、
この糊ロール56を介して前記口折ドラム34で保持した原
紙1Aに前記糊Rを塗布する糊転移ロール57とで構成さ
れ、その糊転移ロール57を原紙1Aを介して前記口折ド
ラム34に押し付けることによって、原紙1Aに糊Rを転
写して前記第1の糊付部8と第2の糊付部9とを折返し
線6の内側と口折部5にそれぞれ塗布する。
【0020】口折装置30に連接される図示しない把手製
造装置の最終ラインには、把手紐4を貼着した補強台紙
3を前記口折ドラム34に供給する貼合せ手段たる貼合せ
胴60が設けられている。この貼合せ胴60は開閉自在な上
下一対の捕捉爪61を具備し、この捕捉爪61で補強台紙3
を挟持したまま、一方向に間欠的に回転して前記原紙糊
付装置37で糊付けされた第1の糊付部8に補強台紙3を
搬送し、ここで捕捉爪61を開いて第1の糊付部8上に補
強台紙3を載置して貼り合せる。
【0021】前記口折刃41は、前記口折ドラム34と平行
する回転軸50に取り付けたホルダー65に固定され、この
ホルダー65に前記貼合せ胴60によって第1の糊付部8に
供給された補強台紙3を前記口折ドラム34に押し付けて
補強台紙3を貼着させる押圧板66を一体的に組み付けて
いる。また、前記口折刃41の回転軸50の近傍には前記補
強台紙糊付装置42が設けてある。この補強台紙糊付装置
42は、糊R1を吹き付ける噴射ノズル72によって構成さ
れ、この噴射ノズル72から噴射した糊R1を前記押圧板
66に付着させ、この押圧板66を補強台紙3に押し付ける
ことによって押圧板66に付着した糊R1を補強台紙3に
転写させ、これにより、補強台紙3に第3の糊付部25を
形成している。
【0022】以上のように構成される本実施例の作用に
ついて説明する。給紙装置31から送られる紙袋1の原紙
1Aは、まず、カッタ装置36により、J字状の切れ目7
を形成され、この後、複数組のプレスローラ75を経て原
紙1Aの紙尻側を先行させた状態で口折ドラム34へと搬
送される。そして、口折ドラム34の挟持爪49により原紙
1Aの紙尻を挟んで原紙1Aを保持し、この状態で口折
ドラム34を回転させることにより、原紙1Aが口折ドラ
ム34の外周面に沿って搬送される。このとき、原紙1A
は、口折部5の折返し線6が口折ドラム34の開口溝40の
縁部に沿うように搬送される。そして、口折ドラム34の
回転により搬送される原紙1Aは、その搬送途中で原紙
糊付装置37の糊転移ロール57により図1に示すように、
口折部5の折返し線6の内側に第1の糊付部8が原紙1
Aの全幅に渡って形成され、かつ、口折部5には第2の
糊付部9が形成される。この第2の糊付部9は、左右の
切れ目7の間に形成される折返片5Aの中央部と各切れ
目7の外側部分とに点在し、その各第2の糊付部9の間
に非糊付部20が形成される。このように糊付けされた原
紙1Aは図示しない把手製造装置の貼合せ胴60へと搬送
され、貼合せ胴60の捕捉爪61で挟持された補強台紙3が
貼合せ胴60の回転により、第1の糊付部8上に搬送され
る。このとき、貼合せ胴60の捕捉爪61が開いて図7に示
すように、第1の糊付部8に把手紐4の補強台紙3が貼
り合わされる。これとほぼ同時に押圧板66に向けて補強
台紙糊付装置42たる噴射ノズル72から糊R1が噴射さ
れ、押圧板66に糊R1が付着する。この押圧板66に付着
する糊R1は、前記第2の糊付部9における非糊付部20
と対応する。そして、第1の糊付部8に把手紐4の補強
台紙3に貼り合わせた後、口折刃41の回転軸50が回転
し、まず、糊R1が付着した押圧板66を原紙1Aに貼り
合された補強台紙3に押し付け、押圧板66によって補強
台紙3を貼着し、これと同時に補強台紙3の表面に押圧
板66の糊R1を転写する。これにより、図3に示すよう
に、原紙1Aに貼着した補強台紙3に第3の糊付部25を
形成する。この後、さらに、口折刃41の回転軸50が回転
し、口折刃41により口折部5の折り込み線6部分が開口
溝40の縁部と開状態の把持爪45との間に押し込まれて口
折部5がやや起立し、これともに把持爪45が回転して開
口溝40から口折刃41が抜け出ると同時に把持爪45が閉じ
て把持爪45と開口溝40の縁部とで折り込み線6を噛み込
むことによって口折部5が起立する。この後、L型の押
え爪48が回転して起立した口折部5を内側に折り込み、
これにより、折返し線6の内側に形成する第1の糊付部
8に口折部5の内面が貼り合され、かつ、第1の糊付部
8に貼着した把手紐4の補強台紙3が口折部5に形成さ
れた第2の糊付部9に貼り合され、さらに、第2の糊付
部9の非糊付部20が補強台紙3の第3の糊付部25に貼り
合される。こうして、口折部5の全面が貼り合されるた
め、口折部5が剥離することなく、強固に貼着すること
ができる。また、口折部5を折込み工程において、切れ
目7の湾曲部7Bが把手紐4に接触しながら口折部5が
内側に折り込まれることになるが、切れ目7の湾曲部7
Bは糊付けされていない非糊付部20としているので把手
紐4に口折部5を糊付するための糊が転写されることは
ない。このようにして口折部5を折り込んだ原紙1Aを
製袋機32へと供給し、ここで製袋機32によって図14で
示すような両側をM字状に折り込んだ紙袋1を製袋す
る。
【0023】以上のように、本実施例においては、口折
部5を内側に折り込む際、口折部5は、原紙1Aに形成
した切れ目7の湾曲部7Bが把手紐4に接触しながらが
内側に折り込まれることになるが、原紙1Aに貼着した
把手紐4の補強台紙3を貼り合わせる第2の糊付部9に
は、把手紐4と当接する切れ目7の湾曲部7Bは非糊付
部20となっており、把手紐4への糊の転写を防止するこ
とができる。しかも、第2の糊付部9の非糊付部20は補
強台紙3に形成する第3の糊付部25に貼り合されるの
で、口折部5を全面的に貼り合せることができ、内側に
折り曲げて貼着した口折部5が部分的に剥離することな
く、強固に貼着することができる。また、原紙1Aを口
折加工する口折装置30に折り込み線6の内側に位置して
原紙1Aに全幅に渡って形成される第1の糊付部8と、
口折部5に非糊付部20を有する断続的な第2の糊付部9
とを形成する原紙糊付装置37と、原紙1Aに貼着された
把手紐4の補強台紙3に、前記非糊付部20に対応する第
3の糊付部25を形成する補強台紙糊付装置42とを設けた
ことにより、口折装置30により、把手紐4を有する原紙
1Aの口折りを自動化する際、その口折工程において把
手紐4への糊の転写を確実に防止することができるとと
もに、内側に折り曲げる口折部5を強固に貼着すること
ができる。しかも、原紙1Aに貼着された補強台紙3に
第3の糊付部25を形成するとき、補強台紙糊付装置42の
噴射ノズル72から押圧板66に向けて糊R1を噴射し、こ
の押圧板66で原紙1Aに糊付けされた補強台紙3を口折
ドラム34に押し付けて補強台紙3を原紙1Aに貼着する
際、補強台紙3に転写させるように構成することによ
り、補強台紙3の貼着と、第3の糊付部25の形成とを同
時に行うことができるため、口折工程の高速化が可能で
ある。
【0024】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、口折機構や口折ドラムの構成といった口折装置
の基本的構造は前記実施例に限定されるものではない。
また、原紙糊付装置で第1、第2の糊付部を同時に形成
した例を示したが、第1、第2の糊付部をそれぞれ独立
させて糊付してもよい。さらに、原紙糊付装置は、糊転
写ロールにより原紙に糊付した例を示したが、補強台紙
糊付装置と同様、噴射によって形成する構造であっても
よく、逆に補強台紙糊付装置として転写ロールにより補
強台紙に転写させる構造でもよい。また、原紙糊付装
置、補強台紙糊付装置に用いる糊は、ボンド、ホトメル
ト等の樹脂系接着剤、合成糊、接着剤など各種タイプに
適用可能である。さらに、補強台紙糊付装置の糊を押圧
板を介して補強台紙に転写した例を示したが、補強台紙
に直接塗布または噴射あるいはロールにより転写させて
形成してもよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、紙袋用原紙の
上縁部に口折部を形成し、この口折部に一対の手提紐を
挿通する切れ目を形成するとともに、前記口折部の折返
し線の内側に前記原紙のほぼ全幅に渡って第1の糊付部
を形成し、前記口折部には、前記手提紐の補強台紙の貼
着位置に対応して前記各切れ目に跨がる第2の糊付部を
形成し、前記第1の糊付部に前記把手紐の補強台紙を貼
り付けた後、内側に折り込んだ口折部の内面を前記第1
の糊付部に貼着し、かつ、前記把手紐の補強台紙を前記
第2の糊付部に貼着する手提紙袋において、前記第2の
糊付部には、前記口折りの際、把手紐との当接部分に非
糊付部を形成し、前記紙袋に貼着した把手紐の補強台紙
には前記非糊付部と対応する第3の糊付部を形成したも
のであるから、紙袋の袋口に取り付ける把手紐への糊の
転写を防止することができるとともに、口折部が剥離す
ることなく強固に貼着することができる。
【0026】請求項2の発明によれば、前記請求項1記
載の手提紙袋における口部の糊付け方法において、前記
切れ目は、前記紙袋用原紙の上縁部から直線的に延設し
た直線部と、この直線部からほぼ半円弧状に折り返した
湾曲部を有して概ねJ字型に形成され、前記湾曲部の中
心に前記手提紐が位置するように前記第1の糊付部に補
強台紙を貼り付けるとともに、前記切れ目の湾曲部に前
記非糊付部を形成してなるものであるから、切れ目から
手提紐が垂直に導出されるとともに、導出した手提紐が
口折部がほぼ完全に覆われ外観的にの体裁のよい手提紙
袋を形成することができる。
【0027】請求項3の発明によれば、前記手提紙袋の
口折装置であって、前記手提紙袋の口折装置であって、
前記紙袋用原紙を保持して前記折返し線部分を折り込む
口折機構を備えた口折ドラムと、この口折ドラムで搬送
される原紙に前記手提紐の補強台紙を供給する貼合せ手
段と、前記口折ドラムの原紙に前記第1及び第2の糊付
部を形成する原紙糊付装置と、原紙に貼着された把手紐
の補強台紙に前記第3の糊付部を形成する補強台紙糊付
装置とを具備したものであるから、原紙の糊付工程、把
手紐の補強台紙の貼り付け工程、原紙の口折工程の一連
の工程が機械化されるとともに、口折部を折込み工程に
おいて、把手紐への糊の転写を防止することができる。
【0028】請求項4の発明によれば、前記請求項3記
載の口折装置において、前記口折りドラムの外側に前記
原紙に貼り合わせた補強台紙に押し付けてこの補強台紙
を貼着する押圧板を設け、この押圧板に前記補強台紙糊
付装置により糊付し、前記補強台紙の貼着と同時に前記
押圧板に付着した糊を補強台紙に転写して前記第3の糊
付部を形成してなるものであるから、補強台紙の貼着と
第3の糊付部の形成とを同時に行うことができ、口折工
程を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す原紙の正面図である。
【図2】同上原紙に把手紐の補強台紙を貼着した状態を
示す原紙の正面図である。
【図3】同上補強台紙に第3の糊付部を形成した状態を
示す原紙の正面図である。
【図4】同上口折後の原紙の正面図である。
【図5】同上口折装置の概略を示す正面図である。
【図6】同上口折ドラム付近を示した断面図である。
【図7】同上貼合せ胴付近を示した断面図である。
【図8】同上口折刃の動作を示す拡大断面図である。
【図9】同上口折部の折り込み状態を示す拡大断面図で
ある。
【図10】同上押圧板の動作を示す拡大断面図である。
【図11】従来例を示す原紙の正面図である。
【図12】同上原紙に把手紐の補強台紙を貼着した状態
を示す原紙の正面図である。
【図13】同上口折後の原紙の正面図である。
【図14】同上手提紙袋の斜視図である。
【符号の説明】
1 紙袋 1A 原紙 2 袋口 3 補強台紙 4 把手紐 5 口折部 6 折返し線 7 切れ目 7A 直線部 7B 湾曲部 8 第1の糊付部 9 第2の糊付部 20 非糊付部 25 第3の糊付部 30 口折装置 34 口折ドラム 37 原紙糊付装置 42 補強台紙糊付装置 45 把持爪(口折機構) 46 押え爪(口折機構) 60 貼合せ胴(貼合せ手段) 66 押圧板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙袋用原紙の上縁部に口折部を形成し、
    この口折部に一対の手提紐を挿通する切れ目を形成する
    とともに、前記口折部の折返し線の内側に前記原紙のほ
    ぼ全幅に渡って第1の糊付部を形成し、前記口折部に
    は、前記手提紐の補強台紙の貼着位置に対応して前記各
    切れ目に跨がる第2の糊付部を形成し、前記第1の糊付
    部に前記補強台紙を貼り付けた後、前記口折部を内側に
    折り込んで前記第1、第2の糊付部により口折部を貼着
    する手提紙袋において、前記第2の糊付部には、把手紐
    との当接部分に非糊付部を形成するとともに、前記紙袋
    に貼着した把手紐の補強台紙には前記非糊付部と対応す
    る第3の糊付部を形成したことを特徴とする手提紙袋に
    おける口部の糊付け方法。
  2. 【請求項2】 前記切れ目は、前記紙袋用原紙の上縁部
    から直線的に延設した直線部と、この直線部からほぼ半
    円弧状に折り返した湾曲部を有して概ねJ字型に形成さ
    れ、前記湾曲部の中心に前記手提紐が位置するように前
    記第1の糊付部に補強台紙を貼り付けるとともに、前記
    切れ目の湾曲部に前記非糊付部を形成してなることを特
    徴とする請求項1記載の手提紙袋における口部の糊付け
    方法。
  3. 【請求項3】 前記手提紙袋の口折装置であって、前記
    紙袋用原紙を保持して前記折返し線部分を折り込む口折
    機構を備えた口折ドラムと、この口折ドラムで搬送され
    る原紙に前記手提紐の補強台紙を供給する貼合せ手段
    と、前記口折ドラムの原紙に前記第1及び第2の糊付部
    を形成する原紙糊付装置と、原紙に貼着された把手紐の
    補強台紙に前記第3の糊付部を形成する補強台紙糊付装
    置とを具備したことを特徴とする口折装置。
  4. 【請求項4】 前記口折りドラムの外側に前記原紙に貼
    り合わせた補強台紙に押し付けてこの補強台紙を貼着す
    る押圧板を設け、この押圧板に前記補強台紙糊付装置に
    より糊付し、前記補強台紙の貼着と同時に前記押圧板に
    付着した糊を補強台紙に転写して前記第3の糊付部を形
    成してなることを特徴とする請求項3記載の口折装置。
JP9280471A 1997-10-14 1997-10-14 手提紙袋における口部の糊付け方法及びその口折装置 Pending JPH11115075A (ja)

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