JPH11115033A - 押出成形用フラットダイのリップ出口における異物凝縮付着防止装置 - Google Patents

押出成形用フラットダイのリップ出口における異物凝縮付着防止装置

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JPH11115033A
JPH11115033A JP9283475A JP28347597A JPH11115033A JP H11115033 A JPH11115033 A JP H11115033A JP 9283475 A JP9283475 A JP 9283475A JP 28347597 A JP28347597 A JP 28347597A JP H11115033 A JPH11115033 A JP H11115033A
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steam
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lip
chamber
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Tomoki Nakamura
知己 中村
Shigeru Hattori
茂 服部
Kazuto Kiyohara
一人 清原
Isamu Uchida
勇 内田
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Konica Minolta Inc
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱湿設備を用いることなく、押出成形用フラ
ットダイのリップ出口に、凝縮性ガスが凝縮したり酸化
物となって付着・堆積するのを確実に防止する。 【解決手段】 蒸気源からの蒸気を加熱して過熱蒸気と
する過熱蒸気発生装置42と、この過熱蒸気発生装置4
2から過熱蒸気を供給されその過熱蒸気をリップ出口へ
向けて吹き出すスリット状の吹出口47を有するスチー
ムチャンバ35とをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム等の樹脂
製薄膜を成形する押出機に適用される技術に関し、特
に、押出機のTダイ,Iダイ等のフラットダイのリップ
出口に、溶融樹脂から分離して生じた異物(分離ガスの
凝縮成分やその酸化物等)が付着・堆積するのを防止す
るための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱可塑性樹脂を押出機中で加熱
・加圧し、溶融状態となった樹脂をTダイを用いてフィ
ルム等の薄膜に成形する場合、溶融状態の樹脂膜から凝
縮性ガスが発生する。このとき、ダイリップ先端部の温
度やダイリップ周辺の温度が凝縮性ガスの露点以下であ
ると、その凝縮性ガスが液化してダイリップ先端部(リ
ップ出口)に付着し、水分等が蒸発し、大気中の酸素に
よって酸化して固化したものが異物としてダイリップ先
端部に堆積することがある。
【0003】ダイリップ先端部にこのような異物が堆積
すると、Tダイから押し出されて未だ固化していない柔
らかいフィルムがその堆積物(通称、目ヤニ)に触れ、
フィルム上に凹凸の條状模様が形成されてしまい、品質
低下の要因となる。上述のような凝縮性ガス等による異
物が、ダイリップ先端部(リップ出口)に凝縮して付着
するのを防止すべく、従来、種々の技術が提案されてい
る。以下にその代表的なものについて説明する。
【0004】〔1〕ダイリップ先端角を90度前後とし
てエッジをシャープにすることにより、異物が付着し難
くする(特公平8−29559号公報参照)。 〔2〕ダイリップに錆び難い材料を使用して錆の発生を
防止することにより、異物が付着し難くする(特開平1
−280525号公報,特開昭63−302016号公
報参照)。
【0005】〔3〕ダイリップにセラミック等をコーテ
ィングし、ダイリップの流路面および先端部を撥液性と
することにより、異物が付着し難くする(特公平5−3
3890号公報参照)。 〔4〕ダイリップに高温空気,窒素等の非凝縮性気体を
吹き付けて異物の付着を防止する(特開昭63−194
924号公報参照)。
【0006】上述した従来技術のうち、項目〔1〕〜
〔3〕に記載した技術は、ダイリップの形状や材質によ
って異物の付着・堆積を防止しようとするものである
が、いずれも初期の凝縮付着を遅らせる効果はあるもの
の、一旦異物の付着が始まるとその進行を防止すること
が困難である。これに対して項目〔4〕に記載した技術
は、凝縮性ガスをダイリップの付近から除く方式で、長
期的な異物の凝縮付着防止効果が見込まれるものであ
り、以下に、その技術の概略について、図4および図5
を参照しながら説明する。
【0007】図4は従来の異物凝縮付着防止装置をそな
えたフィルム製造ラインの概要を示す模式図であり、こ
の図4に示すように、樹脂製薄膜成形用押出機(図示省
略)の出口には、フィルムを押し出す平面押出ダイ(フ
ラットダイ)16が結合されており、このダイ16の左
右のリップ1,1′には、図5にて後述する異物凝縮付
着防止装置12,12′がそれぞれ取り付けられてい
る。
【0008】ダイ16から押し出された直後の柔らかい
フィルムは、キャストロール22に巻き取られて冷却固
化されて、フィルム乾燥炉23へ送り出され、このフィ
ルム乾燥炉23で乾燥される。また、異物凝縮付着防止
装置12,12′に脱湿空気を供給する配管17がそな
えられるほか、異物凝縮付着防止装置12,12′に熱
媒を循環供給する配管18がそなえられている。配管1
8には、熱媒を加熱するための熱媒用ヒータ19と、熱
媒を循環させるための熱媒循環ポンプ21とが介装され
ている。なお、熱媒用ヒータ19には、この熱媒用ヒー
タ19を制御して熱媒の温度を調整するための温度調節
装置20が付設されている。
【0009】図5は従来の異物凝縮付着防止装置の詳細
構成を示す縦断面図で、この図5に示すように、異物凝
縮付着防止装置12,12′は、それぞれ、平面押出ダ
イ16の両側に配管17によって供給された脱湿空気
(非凝固性気体)を分散させるための多孔部2,2′と
脱湿空気を吹き出させるための絞り部3,3′とをそな
えてなる脱湿空気(非凝固性気体)の流出路5,5′の
近傍に、配管18により熱媒を循環供給される加熱部1
1,11′をそなえて構成されている。
【0010】そして、これらの装置12,12′の全体
は、それぞれ、ダイ16の左右のリップ1,1′に、断
熱部15,15′を介し、リップ1,1′により形成さ
れたフィルム押出口と絞り部3,3′先端の吹出部4,
4′との間に適宜の間隔を保持するようにして取り付け
られている。上述のごとく構成された従来の異物凝縮付
着防止装置12,12′では、配管17から流出路5,
5′に供給された脱湿空気(非凝固性気体)は、流出路
5,5′の近傍の加熱部11,11′において熱媒(配
管18により循環供給されるもの)により加熱されてか
ら、絞り部3,3′先端の吹出部4,4′からダイ16
のリップ1,1′先端のフィルム押出口に向かって吹き
出され、ダイリップ1,1′から押し出されたフィルム
の両側に沿って流れ、フィルム表面から発生する凝縮性
ガスを吹き飛ばして除去する。これにより、凝縮性ガス
に伴う異物の付着・堆積を防止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、Tダイ
を使用してフラットフィルムを製造する場合、通常、ダ
イのリップ出口とキャストロールとの間にはダイ温度に
近い高温空気が存在しているが、溶融状態の樹脂膜から
凝縮性ガスが発生し、その凝縮性ガスが、ダイリップ先
端(リップ出口)に凝縮付着して酸化し異物として堆積
してしまう。
【0012】これを解決すべく提案された項目〔1〕〜
〔3〕に記載の従来技術では、初期の凝縮付着を遅らせ
る効果はあるが、一旦異物の付着が始まるとその進行を
防止することが困難である。また、項目〔4〕に記載の
従来技術では、高温空気,窒素等の非凝縮性気体をダイ
リップ先端部(リップ出口)のフィルム押出口に吹き付
けることにより、異物の凝縮付着を防止しているが、脱
湿設備が必要になるほか、高温空気中の酸素等により凝
縮性ガスが酸化してしまいその酸化物がダイリップに堆
積する可能性がある。さらに、脱湿空気を加熱するため
の熱媒の温度調節が、異物凝縮付着防止装置12,1
2′から離れた場所(熱媒用ヒータ19)で行なわれて
いるため、ダイリップ先端部近辺(実際に脱湿空気を吹
き出す吹出部4,4′近辺)での温度を最適な温度に調
節することは難しい。
【0013】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、脱湿設備を用いることなく、押出成形用フラ
ットダイのリップ出口に、凝縮性ガスが凝縮したり酸化
物となって付着・堆積するのを確実に防止した、異物凝
縮付着防止装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の押出成形用フラットダイのリップ出口にお
ける異物凝縮付着防止装置(請求項1)は、樹脂製薄膜
成形用押出機のフラットダイのリップ出口に、溶融樹脂
から分離して生じた異物が凝縮して付着するのを防止す
るための装置であって、蒸気源からの蒸気を加熱して過
熱蒸気とする過熱蒸気発生装置と、この過熱蒸気発生装
置から過熱蒸気を供給されその過熱蒸気をリップ出口へ
向けて吹き出すスリット状の吹出口を有するスチームチ
ャンバとをそなえたことを特徴としている。
【0015】このとき、スチームチャンバに内蔵されて
過熱蒸気発生装置からの過熱蒸気を拡散させながらスチ
ームチャンバ内へ吹き出す多数の小孔を有する拡散筒
と、スチームチャンバに内蔵されてスチームチャンバ内
の過熱蒸気を加熱する電熱ヒータと、スチームチャンバ
の過熱蒸気出口付近の過熱蒸気の温度を検出する温度セ
ンサと、この温度センサからの検出信号に応じて電熱ヒ
ータに供給する電流を調整することによりスチームチャ
ンバの吹出口から吹き出される過熱蒸気の温度を所定温
度に調整する電流調整器とをそなえてもよい(請求項
2)。
【0016】また、スチームチャンバの過熱蒸気出口付
近に吹出口から吹き出される過熱蒸気を整流し減圧する
整流部材と、スチームチャンバ内の圧力を検出する圧力
センサと、過熱蒸気発生装置とスチームチャンバとの間
の配管に介装されて圧力センサからの検出信号に応じて
開度を調整され配管内の過熱蒸気の流量を調整すること
によりスチームチャンバの吹出口から吹き出される過熱
蒸気の流速を所定速度に調整する流量調整弁とをそなて
もよい(請求項3)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の一実施形態
としての押出成形用フラットダイのリップ出口における
異物凝縮付着防止装置を示すもので、図1はその全体構
成を示す概略図、図2はそのダイリップおよびスチーム
チャンバの構造をより詳細に示す縦断面図、図3は図2
のA−A矢視断面図である。なお、図1では、ヒータ3
9が1個だけそなえられている場合を示し、図2では、
ヒータ39が2個そなえられている場合を示している。
【0018】図1および図2に示すように、フィルム等
のシート状薄膜製造ラインにおける樹脂製薄膜成形用押
出機(図示省略)の出口には、フィルム押出成形用Tダ
イ(フラットダイ)31が結合されており、このTダイ
31には、溶融樹脂出口(リップ出口)を形成する一方
の側のダイリップ31aが一体成形され、このダイリッ
プ31aに対向して他方の側のダイリップ32がTダイ
31の下部に取り付けられている。このダイリップ32
は、Tダイ31(ダイリップ31a)と別体のもので、
ダイリップ31aとの間隔を調整可能に取り付けられて
いる。
【0019】これらのダイリップ31aと32との隙間
(リップ出口)から押し出された溶融樹脂フィルム30
は、シート状になって垂れ下がり、リップ出口下方に設
置されているキャストロール33に受け止められて巻き
付き、このキャストロール33により冷却固化されなが
ら送られ、送りロール34を経て次の工程へ送出され
る。
【0020】そして、上述のようなTダイ31には異物
凝縮付着防止装置50がそなえられている。本実施形態
の異物凝縮付着防止装置50は、Tダイ31のリップ3
1aに装着され、そのリップ出口に、溶融樹脂から分離
して生じた異物(分離ガスの凝縮成分やその酸化物等)
が付着・堆積するのを防止するもので、スチームチャン
バ35,拡散筒36,温度センサ37,圧力センサ3
8,ヒータ39,多孔板40,流量調整弁41,過熱装
置42,電流調整器45などから構成されている。
【0021】スチームチャンバ35は、チャンバ上部3
5aとチャンバ下部35bとを対向配置することにより
筐体として形成され、Tダイ31のダイリップ31a近
傍に取り付けられている。そして、スチームチャンバ3
5のTダイ31側においては、チャンバ上部35aとチ
ャンバ下部35bとの間に、リップ出口から押し出され
た直後の樹脂フィルム30の幅方向に沿って、細長いス
リット状開口部である過熱蒸気吹出口47が形成され、
この吹出口47からTダイ31のリップ出口に過熱蒸気
が吹き出されるように構成されている。
【0022】また、図1〜図3に示すように、スチーム
チャンバ35には、過熱蒸気を拡散させながらスチーム
チャンバ35内へ吹き出す多数の小孔36aを明けられ
た拡散筒36と、スチームチャンバ35内の過熱蒸気を
加熱するヒータ(電熱ヒータ)39とが内蔵されてい
る。なお、ヒータ39は、長筒の中に電熱ヒータを収容
するとともに、その長筒の外周に放熱フィン39aを螺
旋状に取り付けて構成されている。さらに、スチームチ
ャンバ35内の吹出口47近傍には、この吹出口47か
ら吹き出す過熱蒸気を整流し減圧する多孔板(整流部
材;微細メッシュのスクリーン,金網等でもよい)40
が設けられている。
【0023】図示省略の蒸気源(ボイラ)に接続された
蒸気配管44は、減圧弁43,過熱装置42,流量調整
弁41を介して、スチームチャンバ35内の拡散筒36
に連結されている。ここで、減圧弁43は、蒸気配管4
4を通じて供給される蒸気を適宜減圧調整するものであ
り、過熱装置(過熱蒸気発生装置)42は、減圧弁43
を介して蒸気配管44から供給された蒸気を加熱して過
熱蒸気とするものであり、流量調整弁41は、過熱装置
42により生成された過熱蒸気の流量を調整するもの
で、この流量調整弁41により所定流量に調整された過
熱蒸気が、スチームチャンバ35内の拡散筒36へ流入
するようになっている。この拡散筒36は、過熱蒸気の
ヘッダとしての役割を果たし、過熱蒸気は、拡散筒36
の多数の小孔36aから均等速度でスチームチャンバ3
5内に拡散することになる。
【0024】ヒータ39は、拡散筒36からスチームチ
ャンバ35内に拡散した過熱蒸気の温度を適当な温度に
保つためのものである。なお、図2および図3に示すよ
うに、スチームチャンバ35の外周には、このスチーム
チャンバ35を保温するための断熱カバー48(図1で
は図示省略)が取り付けられており、必要に応じて同じ
壁面位置に保温用のヒータを併設することができる。
【0025】温度センサ37は、スチームチャンバ35
内の多孔板40近傍(吹出口47近傍)において過熱蒸
気の温度を検出するものであり、電流調整器45は、電
気配線46を介してヒータ39に接続され、温度センサ
37からの検出信号に応じてヒータ39に供給する電流
を自動的に調整することにより、スチームチャンバ35
の吹出口47から吹き出される過熱蒸気の温度を適当な
温度に調整するものである。
【0026】圧力センサ38は、スチームチャンバ35
内の圧力を検出するものであり、前述した流量調整弁4
1が、圧力センサ38からの検出信号に応じて開度を調
整され配管44内の過熱蒸気の流量を調整することによ
り、スチームチャンバ35の吹出口47から吹き出され
る過熱蒸気の流速を適当な速度に調整するように機能す
る。
【0027】次に、上述のごとく構成された本実施形態
の異物凝縮付着防止装置50の作用について説明する。
本実施形態の異物凝縮付着防止装置50は、スチームチ
ャンバ35の吹出口47から、溶融樹脂出口(リップ出
口)を形成するダイリップ31aへ過熱蒸気を吹き付け
て、ダイリップ31a先端付近を過熱蒸気の雰囲気に保
つことにより、ダイリップ31aの先端に付着した揮発
物を揮発させ、樹脂フィルム(溶融樹脂)30から分離
して生じた異物(分離ガスの凝縮成分やその酸化物等)
が付着・堆積するのを防止している。即ち、リップ出口
近傍を過熱蒸気の雰囲気に保つことにより、著しい異物
凝縮付着防止効果を得ることができる。
【0028】このとき、過熱装置42からの過熱蒸気
は、拡散筒36により幅方向(図3の上下方向)に均一
に整流・拡散されながら、スチームチャンバ35内へ送
り込まれる。そして、スチームチャンバ35内の過熱蒸
気は、放熱フィン39a付きのヒータ39により温度を
調整され、多孔板40を経て吹出口47からTダイ31
のリップ出口へ向けて吹き出される。
【0029】本実施形態では、図示省略の蒸気源(ボイ
ラ)で生成され配管44を通じて供給された蒸気は、過
熱装置42で加熱されて過熱蒸気となって、前述のごと
く拡散筒36からスチームチャンバ35内へ送り込まれ
る。そして、スチームチャンバ35内に設けられた温度
センサ37の温度検出結果に応じて、電流調整器45に
よりヒータ39への負荷電流を調整することで、スチー
ムチャンバ35内の過熱蒸気は、ヒータ39により適温
に加熱調温される。
【0030】この後、適温の過熱蒸気は、吹出口47の
手前に設けられた多孔板40により幅方向に均一に整流
・減圧され、吹出口47からリップ出口へ向けてゆっく
り吹き出される。過熱蒸気の流速としては2m/秒以下
が好ましく、また、過熱蒸気の温度は樹脂温度近く、樹
脂温度に近い値、具体的には180℃から330乃至3
50℃程度が好ましく、この程度の速度や温度に調整す
ることにより、より好ましい異物凝縮付着防止効果が得
られる。
【0031】ここで、過熱蒸気を吹き出す速度が速すぎ
ると、Tダイ31から押し出された樹脂フィルム(樹脂
膜)30が揺らいで膜厚ムラを生じるため好ましくな
い。また、過熱蒸気の温度が高すぎると、樹脂フィルム
30が軟化して表面に欠陥を生じたり膜厚ムラの原因と
なるほか、過熱蒸気の温度が低すぎると、樹脂膜面や周
辺の機器に結露が生じ好ましくない。このような条件に
基づいて、上述のような過熱蒸気の最適温度や最適流速
が決定される。
【0032】また、本実施形態では、スチームチャンバ
35内に供給される過熱蒸気の流速(流量,圧力)は、
流量調整弁41において、圧力センサ38からの圧力検
出結果に応じて開度を調整し配管44内の過熱蒸気の流
量を調整することで制御され、スチームチャンバ35の
吹出口47から吹き出される過熱蒸気の流速が適当な速
度に調整されることになる。
【0033】このように、本発明の一実施形態としての
異物凝縮付着防止装置50によれば、Tダイ31のリッ
プ出口近傍を過熱蒸気の雰囲気に保ちながら樹脂フィル
ム30から発生する揮発物を過熱蒸気とともに外部に排
出させることにより、従来のような脱湿設備を用いるこ
となく、ダイリップ31aの先端に揮発物あるいはその
化合物(酸化物)が付着する、いわゆる異物(目ヤニ)
の発生を確実に防止することができる。
【0034】なお、上述した実施形態では、異物凝縮付
着防止装置50を、一方のダイリップ31a側にのみそ
なえた場合について説明しているが、Tダイ31から吐
出される樹脂フィルム(溶融樹脂)30からの揮発物が
ダイリップ31aの先端に付着する現象は、通常、樹脂
フィルム30がキャストロール33に巻き付く側(図1
の右側)に見られ、反対側(図1の左側)ではほとんど
発生しないが、全く発生しないという訳ではなく、必要
に応じて、上述したスチームチャンバ35と同様構成の
ものを、他方のダイリップ32側にも設け、リップ出口
の両側から過熱蒸気を吹き付けるように構成してもよ
い。
【0035】また、スチームチャンバ35から吹き出さ
れた過熱蒸気と、樹脂フィルム30からの揮発物とを排
気するために、例えば、スチームチャンバ35の下側に
吸引機構をそなえてもよい。さらに、上述した実施形態
では、フラットダイがTダイである場合について説明し
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、I
ダイ等の他種のフラットダイにも同様に適用される。
【0036】そして、本発明は上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の押出成形
用フラットダイのリップ出口における異物凝縮付着防止
装置(請求項1)によれば、スチームチャンバの吹出口
からリップ出口へ過熱蒸気を吹き付け、リップ出口付近
を過熱蒸気で覆うことにより、従来のような脱湿設備を
用いることなく、溶融樹脂から分離して生じた異物(分
離ガスの凝縮成分やその酸化物等)が付着・堆積するの
を確実に防止することができる。
【0038】また、拡散筒により過熱蒸気をスチームチ
ャンバ内に均一に送り込むことができるほか、電流調整
器により温度センサからの検出信号に応じて電熱ヒータ
に供給する電流を調整することで、スチームチャンバの
吹出口から吹き出される過熱蒸気の温度を最適な温度に
調整でき、異物の付着・堆積をより確実に防止すること
ができる(請求項2)。
【0039】さらに、整流部材により過熱蒸気をスチー
ムチャンバからリップ出口に向けて幅方向に均一に吹き
出すことができるほか、流量調整弁により圧力センサか
らの検出信号に応じて開度を調整して過熱蒸気の流量を
調整することで、スチームチャンバの吹出口から吹き出
される過熱蒸気の流速を最適な速度に調整でき、異物の
付着・堆積をより確実に防止することができる(請求項
3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての押出成形用フラッ
トダイのリップ出口における異物凝縮付着防止装置の全
体構成を示す概略図である。
【図2】本実施形態の異物凝縮付着防止装置のダイリッ
プおよびスチームチャンバの構造をより詳細に示す縦断
面図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】従来の異物凝縮付着防止装置をそなえたフィル
ム製造ラインの概要を示す模式図である。
【図5】従来の異物凝縮付着防止装置の詳細構成を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
30 樹脂フィルム(樹脂製薄膜,樹脂膜,溶融樹脂) 31 Tダイ(フラットダイ) 31a,32 ダイリップ 33 キャストロール 35 スチームチャンバ 36 拡散筒 36a 小孔 37 温度センサ 38 圧力センサ 39 ヒータ(電熱ヒータ) 39a 放熱フィン 40 多孔板(整流部材) 41 流量調整弁 42 過熱装置(過熱蒸気発生装置) 43 減圧弁 44 配管 45 電流調整器 47 過熱蒸気吹出口 50 異物凝縮付着防止装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清原 一人 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 内田 勇 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製薄膜成形用押出機のフラットダイ
    のリップ出口に、溶融樹脂から分離して生じた異物が凝
    縮して付着するのを防止するための装置であって、 蒸気源からの蒸気を加熱して過熱蒸気とする過熱蒸気発
    生装置と、 該過熱蒸気発生装置から過熱蒸気を供給され、その過熱
    蒸気を該リップ出口へ向けて吹き出すスリット状の吹出
    口を有するスチームチャンバとをそなえたことを特徴と
    する、押出成形用フラットダイのリップ出口における異
    物凝縮付着防止装置。
  2. 【請求項2】 該スチームチャンバに内蔵され、該過熱
    蒸気発生装置からの過熱蒸気を拡散させながら該スチー
    ムチャンバ内へ吹き出す多数の小孔を有する拡散筒と、 該スチームチャンバに内蔵され、該スチームチャンバ内
    の過熱蒸気を加熱する電熱ヒータと、 該スチームチャンバの過熱蒸気出口付近の過熱蒸気の温
    度を検出する温度センサと、 該温度センサからの検出信号に応じて該電熱ヒータに供
    給する電流を調整することにより、該スチームチャンバ
    の該吹出口から吹き出される過熱蒸気の温度を所定温度
    に調整する電流調整器とをそなえたことを特徴とする、
    請求項1記載の押出成形用フラットダイのリップ出口に
    おける異物凝縮付着防止装置。
  3. 【請求項3】 該スチームチャンバの過熱蒸気出口付近
    に、該吹出口から吹き出される過熱蒸気を整流し減圧す
    る整流部材と、 該スチームチャンバ内の圧力を検出する圧力センサと、 該過熱蒸気発生装置と該スチームチャンバとの間の配管
    に介装され、該圧力センサからの検出信号に応じて開度
    を調整され該配管内の過熱蒸気の流量を調整することに
    より、該スチームチャンバの該吹出口から吹き出される
    過熱蒸気の流速を所定速度に調整する流量調整弁とをそ
    なえたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記
    載の押出成形用フラットダイのリップ出口における異物
    凝縮付着防止装置。
JP9283475A 1997-10-16 1997-10-16 押出成形用フラットダイのリップ出口における異物凝縮付着防止装置 Withdrawn JPH11115033A (ja)

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