JPH11114634A - ヘミング構造及び該構造に用いるアウタパネルのフランジ立て加工方法 - Google Patents

ヘミング構造及び該構造に用いるアウタパネルのフランジ立て加工方法

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JPH11114634A
JPH11114634A JP27755697A JP27755697A JPH11114634A JP H11114634 A JPH11114634 A JP H11114634A JP 27755697 A JP27755697 A JP 27755697A JP 27755697 A JP27755697 A JP 27755697A JP H11114634 A JPH11114634 A JP H11114634A
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outer panel
flange
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panel
hemming
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Yoshitoku Watanabe
良徳 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、自動車用ドアパネル等のヘミング構造
において、アウタパネルのフランジ部を折り曲げる段階
で、外板面に大きな曲げモーメントが付加されるため、
該外板面に大きな歪み(いわゆるシャクレ)が生ずる問
題があった。この発明は、外板面に製品不良となるよう
な大きな歪みを生じないヘミング構造を提供することを
目的とする。 【解決手段】 アウタパネル1周縁のフランジ部1aを
折り返して、インナパネル2周縁のフランジ部2aを挟
み込んで、アウタパネル1とインナパネル2とを一体化
するヘミング構造であって、アウタパネル1のフランジ
部1aに、その端縁から一定幅の範囲で板厚が他の部分
よりも薄い薄板部1bを設けておく。これにより外板面
1cに大きな曲げモーメントMが付加されないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車用
のドアパネルやエンジンフードパネル等のいわゆるフタ
物の周縁であって、アウタパネルとインナパネルの周縁
を相互に一体化するヘミング処理の構造及びこの構造に
用いるアウタパネルのフランジ立て加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3に示すように自動車用ドア
パネル50のアウタパネル51とインナパネル52は、
それぞれ別のプレス工程において絞り加工(A)及び抜
き加工(B)をし、さらにフランジ部51a,52aを
フランジ立て加工(C)をした後に、両パネル51,5
2を相互に一体化するヘミング処理が行われる。このヘ
ミング処理では、図示するようにアウタパネル51のフ
ランジ部51aに沿ってインナパネル52のフランジ部
52aをセットし(D)、然る後アウタパネル51のフ
ランジ部51aを予備曲げ工程(E)及び本曲げ工程
(F)を経てほぼ折返し状に折り曲げてインナパネル5
2のフランジ部52aを挟み込む処理(G)が行われ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このヘミング処理にお
いて、アウタパネル51のフランジ部51aに予備曲げ
刃53又は本曲げ刃54を押圧して折り曲げる段階で、
アウタパネル51の外板面51b(ドア外板面)に大き
な曲げモーメントMが作用し、その結果同外板面51b
に歪みH(いわゆるシャクレ)を生ずる。この歪みHが
大きい場合には製品としての外板面51bの品質を著し
く損なう。本発明は、この問題に鑑みなされたもので、
外板面に製品不良となるような大きな歪みを生ずること
のないヘミング構造及び該構造に用いるアウタパネルの
フランジ立て加工方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
のヘミング構造は、アウタパネル周縁のフランジ部を折
り返して、インナパネル周縁のフランジ部を挟み込ん
で、前記アウタパネルと前記インナパネルとを一体化す
るヘミング構造であって、前記アウタパネルのフランジ
部に、その端縁から一定幅の範囲で板厚が他の部分より
も薄い薄板部を設けたことを特徴とする。また、請求項
2記載のヘミング構造は、請求項1記載のヘミング構造
であって、フランジ部の薄板部が、インナパネルのフラ
ンジ部に重ね合わせられる範囲に設定されていることを
特徴とする。請求項1又は2記載のヘミング構造によれ
ば、アウタパネルのフランジ部先端に予備曲げ刃又は本
曲げ刃を押し付けて折返し方向に折り曲げる段階(ヘミ
ング処理の段階)で、当初はフランジ部の板厚の薄い薄
板部を折り曲げることになるので、外板面に従来のよう
な大きな曲げモーメントが付加されることはなく、これ
により外板面の歪みを排除若しくは従来よりも大幅に抑
制することができ、ひいては製品不良を大幅に低減する
ことができる。
【0005】請求項3記載の加工方法は、請求項1記載
のヘミング構造に用いるアウタパネルのフランジ部をヘ
ミング処理用にフランジ立て加工する方法であって、該
フランジ立て加工に用いるプレス型のクリアランスを、
薄板部を設ける範囲について他の部分よりも小さくし
て、前記フランジ立て加工の段階で前記薄板部を同時に
成形することを特徴とする。このフランジ立て加工方法
によれば、例えば切削工程等の後工程を別途設けること
なく、所定の薄板部を簡単に設けることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。本実施形態のヘミング構
造は、アウタパネル1のフランジ部1aの板厚が一定の
範囲で薄くなっている点に特徴を有している。アウタパ
ネル1のフランジ部1aは、当該ヘミング処理の前工程
において、該アウタパネル1の周縁を一定の範囲でほぼ
直角に折り曲げて形成されており(フランジ立て加
工)、このフランジ立て加工の段階で上記薄板部1bが
同時に成形される。なお、インナパネル2については特
に変更を要しない。上記フランジ部1aのフランジ立て
加工に用いる曲げ型10が図2に示されている。この曲
げ型10は下曲げ刃11aを有する下型11と、上曲げ
刃12aを有する上型12と、素材W(アウタパネル
1)を下型11に固定するためのパッド13を主体とし
て構成されている。パッド13はガスクッション14を
介して上型12に吊り下げ状に弾性支持されている。本
実施形態の場合、下曲げ刃11aに特徴を有しており、
その他の構成については特に変更を要しない。図2
(B)に示すようにこの下曲げ刃11aの側面には、薄
板成形部11bが側方へ突き出す方向に段付き形成され
ており、これにより上曲げ刃12aとの間のクリアラン
スC1 が他の部分のクリアランスC2 よりも小さくなっ
ている。このクリアランスC1 の範囲は、図示するよう
にフランジ部1aの先端(図示下端)からA寸法の幅に
設定されている。また、このクリアランスC1 の基端
(図示上端)は、曲げ円弧部Rの先端RE (いわゆるR
ジリ)からB寸法だけ先端側にずれた位置に設定されて
いる。
【0007】このような曲げ型10を用いて、素材Wと
してのアウタパネル1の周縁を一定の幅でほぼ直角に折
り曲げることにより、当該フランジ部1aの一定の範囲
にはその他の部分よりも板厚の薄い薄板部1bが該フラ
ンジ立て加工と同時に形成される。然る後、このアウタ
パネル1はヘミング処理工程においてインナパネル2と
一体化される。その処理手順が図1(A)〜(C)に示
されている。先ず、図1(A)に示すようにヘミング装
置の下型(図示省略)上に固定したアウタパネル1の内
面側(図示上面側)にインナパネル2がセットされる。
この段階で、インナパネル2のフランジ部2aが、アウ
タパネル1のフランジ部1aの内側(曲げ側)において
アウタパネル1の内面に重ね合わせられる。この点は従
来と同様である。
【0008】次に、図1(B)に示すように予備曲げ刃
20によりアウタパネル1のフランジ部1aを予備曲げ
し、然る後本曲げ刃21により当該フランジ部1aを折
返し方向に折り曲げる。主としてこの本曲げの段階にお
いて、フランジ部1aは図1(B)に示すように先ず薄
板部1bの基部で折れ曲がる。曲げられる部分の板厚が
薄いのでこの段階では、アウタパネル1の外板面1bに
従来ほど大きな曲げモーメントMは付加されず、このた
め同外板面1bに従来のような大きな歪みHが生ずるこ
とはない。本曲げ刃21がさらに下降して、本曲げが最
終段階に到ると、薄板部1bの曲げに続いてフランジ部
1a自体(板厚の厚い部分)の曲げが始まり、本曲げ刃
21が下降端に到った段階で、図1(C)に示すように
薄板部1bはインナパネル2のフランジ部2aに重ね合
わせられ、かつフランジ部1aの基端側がループ状に折
り曲げられる。以上で、一連のヘミング処理が完了し、
この段階でインナパネル2のフランジ部2aがアウタパ
ネル1の薄板部1bと外板面2aとの間に挟み込まれ、
これによりアウタパネル1とインナパネル2が一体化さ
れる。なお、このヘミング処理部には通常防水用のシー
ラが塗布され、また後工程としてこのヘミング処理部の
溶接がなされる。
【0009】このように構成したヘミング構造によれ
ば、アウタパネル1のフランジ部1aを主として本曲げ
刃21により曲げ加工する段階で、アウタパネル1の外
板面1cに従来ほど大きな曲げモーメントMが付加され
ないので、同外板面1cに従来のような大きな歪みHを
生ずることはなく、これにより製品不良を排除若しくは
大幅に低減することができる。また、当該ヘミング構造
に用いるアウタパネル1の薄板部1bは、フランジ部1
aのフランジ立て加工の段階において強制的かつ同時に
成形されるので、別途切削加工等の後工程を設定する必
要はなく、これにより当該ヘミング構造を大きなコスト
アップを招くことなく実現することができる。
【0010】最後に、本実施形態では自動車用ドアパネ
ルのヘミング構造を例示したが、その他例えばエンジン
フードパネル、トランクリッド等のヘミング構造にも適
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、ヘミング処
理の各工程を示す側面図である。(A)はアウタパネル
にインナパネルをセットした状態を示し、(B)は本曲
げにより薄板部が折れ曲がる様子を示し、(C)はアウ
タパネルのフランジ部が完全に折り曲げられてヘミング
処理が完了した状態を示す。
【図2】アウタパネルの周縁を曲げ加工するためのプレ
ス型を示す図であり、(A)はその外観図、(B)は
(A)の要部詳細図である。
【図3】従来のヘミング処理の各工程を示す図であり、
(A)は絞り成形した段階を示し、(B)は抜き加工し
た段階を示し、(C)は周縁を曲げ加工した段階を示
し、(D)はアウタパネルにインナパネルをセットした
段階を示し、(E)は該セット状態の要部詳細図を示
し、(F)は本曲げが進行する様子を示し、(G)はヘ
ミング処理が完了した段階を示している。(A)〜
(B)において、P1 〜P3 線断面図が併せて示されて
いる。
【符号の説明】
1…アウタパネル 1a…フランジ部、1b…薄板部、1c…外板面 2…インナパネル、2a…フランジ部 10…フランジ立て用のプレス型 11…下型、11a…下曲げ刃、11b…薄板成形部 12…上型、12a…上曲げ刃 13…パッド 14…ガスクッション W…素材(アウタパネル) 20…本曲げ刃 21…予備曲げ刃 R…曲げ円弧部 50…ドアパネル 51…アウタパネル、51a…フランジ部 52…インナパネル、52a…フランジ部 53…予備曲げ刃 54…本曲げ刃 H…歪み(シャクレ) M…曲げモーメント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパネル周縁のフランジ部を折り返
    して、インナパネル周縁のフランジ部を挟み込んで、前
    記アウタパネルと前記インナパネルとを一体化するヘミ
    ング構造であって、前記アウタパネルのフランジ部に、
    その端縁から一定幅の範囲で板厚が他の部分よりも薄い
    薄板部を設けたことを特徴とするヘミング構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヘミング構造であって、
    フランジ部の薄板部が、インナパネルのフランジ部に重
    ね合わせられる範囲に設定されていることを特徴とする
    ヘミング構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のヘミング構造に用いるア
    ウタパネルのフランジ部をヘミング処理用にフランジ立
    て加工する方法であって、該フランジ立て加工に用いる
    プレス型のクリアランスを、薄板部を設ける範囲につい
    て他の部分よりも小さくして、前記フランジ立て加工の
    段階で前記薄板部を同時に成形することを特徴とするヘ
    ミング構造に用いるアウタパネルのフランジ立て加工方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014504213A (ja) * 2010-12-07 2014-02-20 ヴァレオ システム テルミク 互いに重ねて圧着された2つの部品のアセンブリ

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