JPH11114570A - 取水管内壁への海洋生物の付着を防止する装置 - Google Patents

取水管内壁への海洋生物の付着を防止する装置

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JPH11114570A
JPH11114570A JP9296418A JP29641897A JPH11114570A JP H11114570 A JPH11114570 A JP H11114570A JP 9296418 A JP9296418 A JP 9296418A JP 29641897 A JP29641897 A JP 29641897A JP H11114570 A JPH11114570 A JP H11114570A
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JP
Japan
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conductive
intake pipe
resin layer
net
plate
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JP9296418A
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English (en)
Inventor
Yukuo Katayama
優久雄 片山
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KEM KK
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KEM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大型の取水管内壁に海洋生物が付着することを
防止する装置であって、取付けが簡単であり、大きな電
流密度を簡単かつ軽量な構造で達成できる装置を提供す
る。 【解決手段】取水管内壁に海洋生物が付着するのを防止
する装置において、取水管の内表面に接着された電気絶
縁性樹脂層(1)と、その上に配置された良導電性金属
製の板もしくは網(2)と、上記(2)の上に被せられ
た導電性樹脂層(3)と、取水管円周方向の少なくとも
一個所において取水管長手方向に延びる導電帯(4)と
からなり;上記導電帯(4)は、上記板もしくは網
(2)及び導電性樹脂層(3)から絶縁された状態で、
直接に又は導電性物質を介して海水と接触し;上記板も
しくは網(2)が電源の+側と接続され、導電帯(4)
が電源の−側と接続されるところの装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所又は化学プ
ラントの取水管内壁にムラサキイガイなどが付着するこ
とを防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電所及び化学プラントでは、海水を冷
却水として用いている。ヒューム管を沖まで埋設して、
そこから取水している。ところが、長期間のうちにムラ
サキイガイ、フジツボなどが管内壁に付着し、これを放
置しておくと、ついには水路が閉塞されてしまう。
【0003】従来、潜水夫によってムラサキイガイなど
を除去しているが、これは危険かつ過酷な作業である。
最近、水中ロボットを用いて、この除去作業を行うこと
が報告されている(日本機械学会ロボティクス・メカト
ロニクス講演会講演論文集、Vol. 1996, No. Vol. B Pa
ge 1393-1396)。
【0004】回収された多量のムラサキイガイなどの処
分は、焼却又はコンクリート固化によっているが、多大
の費用がかかる。
【0005】一方、船舶の底にムラサキイガイが付着す
ることを防止するために、導電性塗膜を船舶の底に塗っ
て、これを+極とし、船の底の一部を露出して−極とし
て通電する方法が知られている。しかし、この方法は、
小型船舶では有効であるが、大型船舶では不十分であ
る。その理由は、防汚効果のためには導電塗膜の全体に
十分な電流密度で通電する必要があるが、これが可能な
のは通電端から10数mの範囲内に留るからである。
(S & T, July 1990, Vol. 3, No. 3, 39-44)。従っ
て、この方式を、長さが数百mもある取水管にそのまま
適用しても効果がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】取水管に海洋生物が付
着するのを効果的に防止する装置であって、取水管に容
易に設置できる装置を提供することを本発明は目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、取水管内壁に
海洋生物が付着するのを防止する装置において、取水管
の内表面に接着された電気絶縁性樹脂層(1)と、その
上に配置された良導電性金属製の板もしくは網(2)
と、上記(2)の上に被せられた導電性樹脂層(3)
と、取水管円周方向の少なくとも一個所において取水管
長手方向に延びる導電帯(4)とからなり;上記導電帯
(4)は、上記板もしくは網(2)及び導電性樹脂層
(3)から絶縁された状態で、直接に又は導電性物質を
介して海水と接触し;上記板もしくは網(2)が電源の
+側と接続され、導電帯(4)が電源の−側と接続され
るところの装置である。
【0008】
【実施の態様】図1は、本発明の装置を設置した取水管
(ヒューム管)の断面の一部を示す。図中、Aはヒュー
ム管である。本発明の装置のうち、(1)はヒューム管
の内表面に接着された電気絶縁性樹脂の層である。その
厚さは、たとえば0.1mm〜1mmであるが、これに限
定されない。絶縁性樹脂自体は公知であり、ヒューム管
に良好に接着するものが好ましく、たとえば塩化ビニル
系またはエポキシ系接着剤である。この(1)の上に、
良導電性金属(たとえば銅)製の板又は網(2)が設置
されて、ヒューム管から絶縁されている。これが板であ
る場合に、これがヒューム管内面の全体を連続して被う
必要はなく、たとえばヒューム管の円周に沿って又は軸
方向に平行に並べられた多数の細長い片及びこれら片間
を電気的に接続する片からなることができる。これら片
の間の間隙は、50mm以下であることが好ましい。
(2)が網の形態である場合にも、その網の目は50m
m以下であることが好ましい。重量が軽いこと、及び設
置作業の容易さの故に、(2)は網であることが好まし
い。板の厚さ又は金網の太さは、流されるべき電流の大
きさに依存して決められる。
【0009】導電性の板もしくは網(2)の上には導電
性樹脂層(3)が被せられて、該(2)を海水から保護
すると共に、該(2)と管内海水との間を電気的に接続
する。
【0010】取水管円周方向の少なくとも一個所におい
て、取水管長手方向に延びる導電帯(4)がある。該導
電帯(4)は、絶縁性樹脂(6)によって上記の板もし
くは網(2)及び導電性樹脂層(3)から絶縁されてお
り、一方、その一部が海水と直接に接触し、又は導電性
樹脂層(5)を介して海水と接触する。導電帯(4)
は、良導電性金属製の網長い片又は電線の形態であるこ
とができる。
【0011】図2は、取水管の長手方向の断面図であ
り、符号は図1におけるものと同じ意味である。図2の
矢印Bにおける断面図が図1である。図2において、導
電帯(4)は取水管の下底の一個所にある。導電帯
(4)は、たとえば10〜20mの間隔をおいて管中心
方向に突出しており、突出部(4′、4″・・・)は好
ましくは、導電性樹脂(5)によって被われている。導
電帯の他の部分は、絶縁性樹脂(6)によって被われて
いる。導電帯に突出部を設けずに、それの海水に向く側
の一部を導電性樹脂で被い、その余の部分を絶縁性樹脂
で被うこともできる。好ましくは、(6)の上に更に導
電性樹脂(7)を、絶縁性物質(8)を介して(5)と
は絶縁した状態でかつ円周方向で(3)とは接続した状
態で設ける。すると、(6)の上も+極となる。あるい
は、導電帯の海水に向く側の全長を、海水と電気的に接
続させて、全長を+極とすることもできる。図1及び図
2において、導電帯(4)が絶縁性樹脂層(1)の上
に、設置される態様を示したが、これに限られない。た
とえば、導電性樹脂層(3)の上に絶縁性物質を介して
導電帯(4)を設けることもでき、施工上はこれが有利
なこともある。なお、上記では導電帯(4)の海水側を
導電性樹脂で被う態様を示したが、導電帯(4)は−極
として用いられるものであり、従ってこれを防食するこ
とは必ずしも要しない。取水管内壁の200m2 当り、
好ましくは100m2 当り、1個所以上で(4)が海水
と電気的に接触していることが好ましい。
【0012】施工の都合に従って、導電帯(4)を取水
管の側壁にあるいは天井に設けてもよい。取水管の大き
さ及び所望電流密度に依存して、導電帯(4)を複数個
所、たとえば両側壁に設けてもよい。図では導電帯
(4)を取水管の内側に設けたが、導電帯を取水管の外
側に設け、図2の4′、4″・・・に相当する個所で取
水管内側に貫通させることもできるが、既設の取水管で
は、この方式は施工が容易でないことがある。
【0013】導電帯(4)の近位端(つまり陸側)を電
源のマイナス側と接続し、板もしくは網(2)の近位端
を電源のプラス側と接続する。
【0014】通電すると、公知のように+側、つまり導
電性樹脂層(3)近傍の海水中に次亜塩素酸イオンが発
生し、海洋生物の付着が防止される。直流の低電圧(た
とえば数ボルト)を印加して、10〜1,000mW/
2 ほどの電流密度を得ることが好ましい。電圧は小さ
いが、電流が設備全体では10〜100アンペアと大き
いので、本発明の構造が適している。
【0015】
【発明の効果】本発明は、かかる構成とすることによっ
て、長大な取水管のあらゆる個所で、必要な電流密度を
容易に達成できる。また、本発明の装置は取付けが簡単
であり、ヒューム管の中に人が入って上記各層を順次
に、又は予め積層したユニットパネルを管内に固定して
ゆくことにより容易に設置できる。あるいは、ヒューム
管内径より若干小さい外径を持つ樹脂管(たとえばポリ
塩化ビニル管)の内壁に、上記(1)〜(3)又は
(1)〜(5)よりなる積層体ユニットパネルを装着
し、かかる樹脂管をヒューム管にはめ込むことにより、
本発明の装置は容易に設置できる。ここでポリ塩化ビニ
ル管自体が上記層(1)であることも、もちろん可能で
ある。発明の装置は、既設の取水管において施工するこ
とが容易である点で、大きな利点を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の取水管横方向の断面図
【図2】本発明の装置の取水管長手方向の断面図
【符号の説明】
A:ヒューム管 1:電気絶縁性樹脂層 2:良導電性金属製の板もしくは網 3:絶縁性樹脂層 4:導電帯 5:導電性樹脂 6:絶縁性樹脂層 7:導電性樹脂 8:絶縁性物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 540 C02F 1/50 540B 550 550D 560 560F E02B 1/00 301 E02B 1/00 301A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取水管内壁に海洋生物が付着するのを防止
    する装置において、取水管の内表面に接着された電気絶
    縁性樹脂層(1)と、その上に配置された良導電性金属
    製の板もしくは網(2)と、上記(2)の上に被せられ
    た導電性樹脂層(3)と、取水管円周方向の少なくとも
    一個所において取水管長手方向に延びる導電帯(4)と
    からなり;上記導電帯(4)は、上記板もしくは網
    (2)及び導電性樹脂層(3)から絶縁された状態で、
    直接に又は導電性物質を介して海水と接触し;上記板も
    しくは網(2)が電源の+側と接続され、導電帯(4)
    が電源の−側と接続されるところの装置。
  2. 【請求項2】導電帯(4)が、良導電性金属製の帯又は
    電線である請求項1の装置。
  3. 【請求項3】導電帯(4)がその長手方向で断続的に又
    は連続的に海水と電気的に接続し、該接続個所は導電性
    樹脂により海水から保護されている請求項1又は2の装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2370725A1 (en) * 2008-12-19 2011-10-05 Laplast Ab A pipe and a method for reducing biofilms

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US20110259833A1 (en) * 2008-12-19 2011-10-27 Thomas Andersson pipe and a method for reducing biofilms
EP2370725A4 (en) * 2008-12-19 2012-10-24 Laplast Ab PIPE AND METHOD FOR REDUCING BIOFILMS
US10132439B2 (en) 2008-12-19 2018-11-20 Epff Electrical Pipe For Fluid Transort Ab Pipe and a method for reducing biofilms

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