JPH11114309A - 塗工液の脱気装置及び脱気方法 - Google Patents

塗工液の脱気装置及び脱気方法

Info

Publication number
JPH11114309A
JPH11114309A JP28097297A JP28097297A JPH11114309A JP H11114309 A JPH11114309 A JP H11114309A JP 28097297 A JP28097297 A JP 28097297A JP 28097297 A JP28097297 A JP 28097297A JP H11114309 A JPH11114309 A JP H11114309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating liquid
deaerator
degassing
membrane
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28097297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hayashi
賢二 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP28097297A priority Critical patent/JPH11114309A/ja
Publication of JPH11114309A publication Critical patent/JPH11114309A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗工液の溶存気体を効率よく除去するこ
とができ、その結果、脱気装置のサイズを小型化するこ
とができるとともに、液ロス量も削減することができる
ようにする。 【解決手段】 塗工液タンク1は導入配管2を介し
て膜脱気装置3に連結されている。送液ポンプ4と膜脱
気装置3との間にある導入配管2には塗工液を加温する
ための配管加温手段5が設けられている。膜脱気装置3
は、導入配管2側に内部を減圧するための真空ポンプ7
が設けられ、反対側に、気体が除去された塗工液を送り
出す排出配管8が設けられている。膜脱気装置3は、脱
気装置加温手段9が設けられている。排出配管8には、
通過する塗工液を冷却するための冷却手段11が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続送液中の塗工
液から溶存気体を除去する塗工液の脱気装置及び脱気方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶存気体量の多い塗工液は、塗布中に塗
布機において気泡が発生しやすく、発生した気泡は筋や
ハジキ故障の原因となる。したがって、塗工液を塗布機
に送る前に、塗工液の溶存気体を除去しておく必要があ
り、この塗工液の溶存気体を除去する方法としては、例
えば、膜脱気装置を用いた密封系の方法が採用されてい
る。
【0003】また、ある種の液体は、液体中に溶存する
気体を除去することが必要であり、従来、このような液
体中の溶存気体を除去する技術が各種提案されている。
例えば、特開昭60−209211号公報及び特開昭6
0−209212号公報には、インク槽内のインクを加
熱する加熱手段を設けたインク溶存酸素除去装置が提案
されており、また、特開昭60−255120号公報に
は、真空チャンバ外側底部に、その内部温度を処置温度
に保持する加熱手段を設けた脱気用装置が提案されてお
り、さらに、特開平2−174902号公報には、隔膜
で隔てられた液槽側に供給する水の温度を40〜80℃
に加熱するための装置を設けた隔膜脱気装置が提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有機溶
剤が主溶媒である塗工液は、通常の膜脱気装置では脱気
されにくく、溶存気体量の多い塗工液が塗布機の送液さ
れてしまう。この時、脱気装置を大きくすれば溶存気体
量を減少させることが出来るが、その分液ロス量が多く
なってしまう。
【0005】また、特開昭60−209211号公報及
び特開昭60−209212号公報で提案されている装
置は、加温により脱気能力を向上させているが、いずれ
も大気開放あるいはガス(He等)と接触している系で
あり、大気あるいはガス中へ溶存気体を放出するもので
ある。したがって、脱気される液体が大気や他のガスと
接触しない密封系の脱気方法には適用できなかった。
【0006】特開昭60−255120号公報で提案さ
れている装置は、加温することで脱気後の溶存気体量を
安定化させるものである。したがって、溶存液体の除去
能力を高めることには適用できなかった。
【0007】特開平2−174902号公報で提案され
ている装置は、加温による膜脱気能力向上を狙っている
が、水の脱気に限定したものであり、有機溶剤が主溶媒
である塗工液の脱気には適用できなかった。
【0008】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたもので、有機溶剤が主溶媒の塗工液の脱気を効
率よく行うことができるようにした塗工液の脱気装置及
び脱気方法を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の塗工液の脱気装
置は、塗工液を脱気する膜脱気装置と、膜脱気装置へ塗
工液を導入する導入配管と、膜脱気装置で脱気された塗
工液を次の工程へ排出する排出配管と、前記導入配管に
設けられ通過する塗工液を加温する配管加温手段とを有
することを特徴として構成されている。
【0010】また、本発明の塗工液の脱気方法は、塗工
液を膜脱気装置を通過させて塗工液中の溶存気体を除去
する方法であって、膜脱気装置に導入する前に塗工液を
加温することを特徴として構成されている。
【0011】本発明の塗工液の脱気装置及び方法におい
ては、塗工液が導入配管を通過するとき配管加温手段に
より加温され、この加温された状態で膜脱気装置に導入
され、溶存気体の除去がおこなわれる。したがって、溶
存気体は加温により膜内へ迅速に溶解拡散し、塗工液か
ら溶存気体を効率よく除去する。
【0012】
【発明の実施の形態】塗工液を加温する温度は、室内に
放置した場合の塗工液の平衡にある温度より高い温度で
あり、かつ、塗工液の使用溶媒沸点以下の温度である。
好ましくは、沸点の1/2以下の温度である。具体的に
は、溶媒がMEK(メチルエチルケトン)の場合、好ま
しくは50℃程度、より好ましくは40℃程度である。
【0013】加温手段は、配管中の塗工液又は膜脱気装
置中の塗工液を加温できる手段であれば特に限定される
ものでなく、例えば、ジャケット状に形成しその内部に
加温した液体を循環させる手段、湯浴による手段、電熱
シートによる手段、その他熱媒体を用いる手段がある。
【0014】塗工液の加温は、膜脱気装置内で加温状態
にあるようにすればよく、少なくとも膜脱気装置に導入
される前に加温されているが、膜脱気装置自体を加温す
ることも好ましい。
【0015】塗工液は、有機溶剤系、水系等、特に限定
されるものでないが、有機溶剤系の塗工液に特に好適で
ある。
【0016】膜脱気装置で加温脱気した塗工液は、その
まま次の工程(塗布工程等)へ送液してもよいが、排出
配管に冷却手段を設け液温を30℃以下にして送液する
ことが好ましい。
【0017】膜脱気装置の減圧圧力としては、好ましく
は30torr以下、より好ましくは10torr以下
である。
【0018】また、塗工液及び脱気装置に超音波振動を
与えると更に効果が上がる。
【0019】塗工液に超音波振動を与える場合、周波数
は10KHz〜60KHzの範囲が好ましく、30KH
z前後がより好ましい。超音波出力は100W〜500
Wの範囲で、100W〜200Wがより好ましい。
【0020】超音波振動の付与は脱気装置内部で直接塗
工液に照射してもよいし、超音波伝播用液体を介して加
振しても良い。
【0021】本発明による塗工液の脱気装置の例を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の塗工液の脱気装
置の概略図、図2は、本発明による塗工液の脱気装置の
膜脱気装置の斜視図である。
【0022】図1において、1は塗工液を溜めておく塗
工液タンクで、この塗工液タンク1は塗工液の導入配管
2を介して膜脱気装置3に連結されている。導入配管2
には送液ポンプ4が設けられており、この送液ポンプ4
と膜脱気装置3との間にある導入配管2には塗工液を加
温するためのジャケット状の配管加温手段5が設けられ
ている。そして、この配管加温手段5は恒温槽6に連結
され、熱が供給されるようになっている。
【0023】前記膜脱気装置3は、装置内部の膜の一方
側を減圧し、他方の流路側を通過する塗工液の液中の気
体を除却するもので、膜は厚み25μmの非多孔質性高
分子膜チューブを用いている。この膜脱気装置3は、導
入配管2側に内部を減圧するための真空ポンプ7が設け
られ、反対側に、気体が除去された塗工液を送り出す排
出配管8が設けられている。
【0024】膜脱気装置3は、図2に示すように、周囲
にジャケット状の脱気装置加温手段9が設けられてお
り、この脱気装置加温手段9は恒温槽10に連結され、
熱が供給されるようになっている。
【0025】また、前記排出配管8には、通過する塗工
液を冷却するための冷却手段11が設けられ、この冷却
手段11は恒温槽12に連結され、熱が吸収されるよう
になっている。膜脱気装置内部には、超音波発振子を設
け、塗工液に超音波振動を与えるとより効果的である。
【0026】このような塗工液の脱気装置においては、
送液ポンプ4により塗工液を導入配管2を介して膜脱気
装置3へ送る。この時、塗工液は配管加温手段5で加温
された状態で膜脱気装置3に導入される。また、膜脱気
装置3は脱気装置加温手段9で加温されており、膜脱気
装置3に導入された塗工液は加温された状態のまま効率
よく脱気される。脱気された塗工液は排出配管8で次の
工程へ送られるが、この時、冷却手段11により加温ま
えの温度に冷却されている。
【0027】
【実施例】図1に示す脱気装置を用いて塗工液の脱気を
行った。
【0028】<脱気条件> 塗 工 液 :有機溶剤系塗工液 減 圧 圧 力 :10torr 送 液 量 :600、1000、1400cc/分 送 液 ポ ン プ:ギアポンプ 塗工液加温温度 :40℃ 膜脱気装置加温温度:40℃
【0029】<結果>溶存酸素残存率(%)を表1に示
す。
【0030】
【表1】
【0031】溶存酸素残存率(%)の値が小さい方がよ
り脱気されていることを意味する。
【0032】また、周波数28KHz、出力300Wの
超音波振動を膜脱気装置に加えた場合、表2に示す結果
を得た。
【0033】
【表2】
【0034】以上の結果、配管及び膜脱気装置を加温す
ることで15〜21%溶存酸素残存率が低下することが
解る。また、超音波振動を付与した場合には溶存酸素残
存率は更に7%低下した。
【0035】
【発明の効果】本発明は、塗工液の溶存気体を効率よく
除去することができ、その結果、脱気装置のサイズを小
型化することができるとともに、液ロス量も削減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による塗工液の脱気装置の一例の概略
図である。
【図2】 本発明による塗工液の脱気装置の一例の膜脱
気装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 塗工液タンク 2 導入配管 3 膜脱気装置 5 配管加温手段 8 排出配管 9 脱気装置加温手段 11 配管冷却手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗工液を脱気する膜脱気装置と、膜脱気
    装置へ塗工液を導入する導入配管と、膜脱気装置で脱気
    された塗工液を次の工程へ排出する排出配管と、前記導
    入配管に設けられ通過する塗工液を加温する配管加温手
    段とを有することを特徴とする塗工液の脱気装置。
  2. 【請求項2】 前記膜脱気装置に脱気装置加温手段が設
    けられている請求項1記載の塗工液の脱気装置。
  3. 【請求項3】 前記膜脱気装置に超音波振動を付与する
    手段が設けられている請求項1又は2記載の脱気装置
  4. 【請求項4】 前記排出配管に、通過する塗工液を冷却
    する冷却手段が設けられている請求項1、2又は3記載
    の塗工液の脱気装置。
  5. 【請求項5】 塗工液を膜脱気装置を通過させて塗工液
    中の溶存気体を除去する方法であって、膜脱気装置に導
    入する前に塗工液を加温することを特徴とする塗工液の
    脱気方法。
  6. 【請求項6】 前記膜脱気装置が加温されている請求項
    5記載の塗工液の脱気方法。
  7. 【請求項7】 前記膜脱気装置において超音波振動が加
    えられている請求項5又は6記載の脱気方法。
  8. 【請求項8】 前記膜脱気装置で溶存気体が除去された
    塗工液を冷却する請求項5、6又は7記載の塗工液の脱
    気方法。
JP28097297A 1997-10-15 1997-10-15 塗工液の脱気装置及び脱気方法 Pending JPH11114309A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28097297A JPH11114309A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 塗工液の脱気装置及び脱気方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28097297A JPH11114309A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 塗工液の脱気装置及び脱気方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11114309A true JPH11114309A (ja) 1999-04-27

Family

ID=17632472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28097297A Pending JPH11114309A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 塗工液の脱気装置及び脱気方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11114309A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1714788A1 (en) 2005-04-22 2006-10-25 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus, method of removing air of ink-jet recording apparatus and removing air device
CN114832444A (zh) * 2022-05-19 2022-08-02 芜湖造船厂有限公司 一种油料油样气泡去除装置及其使用方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1714788A1 (en) 2005-04-22 2006-10-25 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus, method of removing air of ink-jet recording apparatus and removing air device
US7360882B2 (en) 2005-04-22 2008-04-22 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus, method of removing air of ink-jet recording apparatus and removing air device
US8047644B2 (en) 2005-04-22 2011-11-01 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus, method of removing air of ink-jet recording apparatus and removing air device
CN114832444A (zh) * 2022-05-19 2022-08-02 芜湖造船厂有限公司 一种油料油样气泡去除装置及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5951779A (en) Treatment method of semiconductor wafers and the like and treatment system for the same
JPH09162118A (ja) 基板用処理液の脱気装置
JP2961665B2 (ja) 液体の脱気・脱泡方法
JPH11114309A (ja) 塗工液の脱気装置及び脱気方法
JP2003129283A5 (ja)
JPH0525664B2 (ja)
US6328785B1 (en) Method of degassing aqueous coating solution
CN215668189U (zh) 一种真空镀膜设备用预热机构
JPH11342304A (ja) 脱気装置
JP4438077B2 (ja) 電子材料洗浄用ガス溶解水の調製方法
JPH06254304A (ja) 感光性塗布液の脱気方法及び装置
JPH0596103A (ja) 脱気・脱泡方法
JP3009789B2 (ja) 水中の溶存酸素除去方法
JPH0263592A (ja) 蒸留装置
JPS62206830A (ja) レジスト液塗布方法
JP3002685B2 (ja) 超音波脱泡方法
US20040238119A1 (en) [apparatus and method for etching silicon nitride thin film ]
JPH11114308A (ja) 塗工液の脱気装置及び脱気方法
JPH11188202A (ja) 感光性塗布液の脱気方法
JPS6057492B2 (ja) 液体金属精製装置
JPH06121902A (ja) 脱気装置および脱気方法
JPH11135485A (ja) プラズマ処理装置
JPH05332689A (ja) ヒートパイプの製造方法
JP3280098B2 (ja) アンモニアの脱気装置
JPS6438105A (en) Process and apparatus for treating photographic silver halide emulsion

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050516

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02