JPH11113960A - 自動車用車椅子乗降装置 - Google Patents

自動車用車椅子乗降装置

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JPH11113960A
JPH11113960A JP9276189A JP27618997A JPH11113960A JP H11113960 A JPH11113960 A JP H11113960A JP 9276189 A JP9276189 A JP 9276189A JP 27618997 A JP27618997 A JP 27618997A JP H11113960 A JPH11113960 A JP H11113960A
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wheelchair
rod
vehicle
seat
chassis
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JP9276189A
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Kazuyoshi Watanabe
二良 渡邊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車への乗降を簡単におこなえる自動車用
車椅子乗降装置を得ることにある。 【解決手段】 車椅子と、車椅子を自動車における運転
席あるいは同乗席に対応する位置にて固定する自動車に
設置されるロック装置とを具備している。車椅子は、車
輪をもつ車台と、座席を支持する可動台と、可動台を通
常の車椅子の使用に必要な高さに関連する第一の位置と
自動車の運転などに必要な高さに関連する第二の位置と
に昇降させる、車台と可動台との間に配置された昇降機
構と、可動台に固定され、可動台といっしょに昇降する
複数のロッドとを、ロック装置は、車椅子が前記席に位
置したときに車椅子の側面の各々にある車輪に接触する
車輪間隔に関連する間隔をもつガイドおよび車椅子に接
触するストッパを具備しているとともに、車椅子が前記
席に位置し、かつ可動台が第二の位置にあるときに、ロ
ッドの抜け出しを阻止する保持機構を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車用車椅子乗
降装置の改良に関している。
【0002】
【従来の技術】従来、身障者が自動車に乗降するための
装置は、いろいろ提供されている。これのうち、車椅子
がそのまま自動車の運転席となるものは、車椅子と運転
席との間の乗り換えを要求しないため、身障者にとって
負担が少ない。
【0003】この車椅子乗降装置は、車椅子と、車椅子
を自動車における運転席に対応する位置においてロック
する装置とを具備している。ロック装置は、自動車がカ
ーブを曲がったときに、車椅子の横ブレを止める機構
と、加減速に際して、車椅子の転倒を止める機構とから
なっている。横ブレを止める機構は、開閉可能な一対の
ラッチ板およびこれらのラッチ板によって保持されるピ
ンからなっている。ラッチ板は、自動車床面における運
転席に対応するに配置され、ばねによってつねに閉じら
れている。ピンは頭付きのもので、車椅子の下面に取り
付けられている。転倒を止める機構はフックおよびフッ
クに係合するロッドとからなっていて、フックは車体に
固定され、ロッドは車椅子に固定されている。
【0004】乗車は、車椅子に地面と車体床面との間の
移動をなさせる自動車に設置されたリフタによって車椅
子を車体床面まで上げ、あるいはスロープを自走して車
椅子を車体床面上まで走行させたあと、運転席まで車椅
子を自走させ、ばねに抗してピンをラッチ板の間に押し
込んで、ラッチ板にピンにおける頭の上部を挟持させる
とともに、ロッドをフックに係合させことによってなさ
れる。降車は、ラッチ板を開き、車椅子を後退させて、
ピンをラッチ板から抜くとともに、ロッドをフックから
はずしたあと、リフタあるいはスロープまで自走し、こ
れらによって車椅子ごと地面に降すことでなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような車椅子乗降
装置は、車椅子を自動車に固定するときに、横ブレ機構
におけるピンとラッチ板との位置合わをおこなうととも
に、転倒を止める機構におけるバーとフックとの位置合
わせも必要とするため、車椅子をかなり精密にコントロ
ールしなければならない。かなり大型な車であれば、少
しの練習で乗降をおこなうことができても、車内空間が
狭い小型車であると、習熟にかなりの期間を要求する。
【0006】さらに、車椅子の座席は、身障者が鉄道の
切符の自動販売機などを簡単に操作することができる高
さに設計されているが、自動車の運転に必要な視界を確
保をする目の高さはこれと異なっているため、自動車に
乗り込む以前に、クッションなどによって、車椅子使用
者の高さを調整したあと、乗車したあとも、微調整を必
要としており、さらに、降車後にも、クッションなどの
除去をおこなわければならない。
【0007】本発明の目的は、自動車への乗降を簡単に
おこなえる、改良された自動車用車椅子乗降装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動車用車椅子乗降装置は、車椅子と、車
椅子を自動車における運転席あるいは同乗席に対応する
位置にて固定する自動車に設置されるロック装置とを具
備しているが、車椅子は、車輪をもつ車台と、座席を支
持する可動台と、可動台を通常の車椅子の使用に必要な
高さに関連する第一の位置と自動車の運転などに必要な
高さに関連する第二の位置とに昇降させる、車台と可動
台との間に配置された昇降機構と、可動台に固定され、
可動台といっしょに昇降する複数のロッドとを具備し、
ロック装置は、車椅子が前記席に位置したときに車椅子
の側面の各々にある車輪に接触する車輪間隔に関連する
間隔をもつガイドおよび車椅子に接触するストッパを具
備しているとともに、車椅子が前記席に位置し、かつ可
動台が第二の位置にあるときに、ロッドの抜け出しを阻
止する保持機構を具備している。
【0009】本発明の自動車用車椅子乗降装置におい
て、乗車は、リフタなどによって可動台が第一の位置に
ある車椅子を身障者といっしょに自動車の床面まで持ち
上げ、自走して運転席あるいは同乗席に対応する位置に
移動したあと、可動台を第二の位置に移動し、保持機構
を作動させて、保持機構にロッドを保持させて、車椅子
を車体に固定することによってなされる。このときに、
ロッドと保持機構との位置合わせは、ガイドが車輪の間
に位置するように車椅子を走行させ、車輪列がガイドに
接触し、かつ車椅子がストッパに接触したら車椅子の走
行を止めることによっておこなえるため、車内が狭くて
も、簡単に作業をおこなえ、習熟も短期間でおこなえ
る。
【0010】自動車運転に必要な視界の確保は、可動台
を第二の位置に移動させると、使用者が視界を確保する
ことができる高さに移動されるため、クッションなどに
よって座高を調整するなどの乗車に先立つ準備作業を必
要としない。さらに、自動車が走行し、曲がっても、加
減速しても、車椅子の固定が複数のロッドを車体上の機
構によって保持することでなされているため、車椅子が
ブレたり、転倒したりせず、きわめて安定しており、し
かも、これらによって生じる荷重が各々のロッドに分散
されるため、追突などの大きな衝撃を受けても、装置が
破損しない。
【0011】降車は、保持機構を解除し、可動台を第一
の位置に移動し、運転席あるいは同乗席から出口まで自
走し、リフタなどによって車外に降りることによってな
される。このときに、可動台が第一の位置に移動する
と、使用者は通常の車椅子による生活に必要な高さにな
っているため、ただちの行動をおこせるばかりか、クッ
ションの除去などの乗車以降の作業も必要としない。
【0012】本発明において、車台が、電池と、車輪を
回転させる、前記電池によって電力を供給されるモータ
を含む駆動機構とを備え、昇降機構が、可動台に上端を
固定されたねじ軸と、ねじ軸がねじ込まれ、車台に回転
可能に保持されたナットと、車台に設置された、前記電
池によって電力を供給されるモータと、モータによって
ナットを回転させるためにこれらの間に配置された伝動
機構とを備え、保持機構が、各々のロッドにおける設け
た孔と、ロッドの孔にはまる位置とこれから抜け出た位
置との間を移動するピンと、ピンに前記位置の間の移動
をなさせる、自動車電源によって作動するソレノイドと
を備え、走行のみならず、可動台の昇降および車椅子の
固定も電動によっておこなって、より自動車などへの乗
降作業を簡単にさせてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の自動車用車椅子乗降装置
の実施例は、以下に、図面を参照して説明する。
【0014】この自動車用車椅子乗降装置は、図1およ
び図2に示すように、自動車の運転席に代る車椅子10
と、自動車における運転席に対応する位置に配置され、
該位置において車椅子10を固定するロック装置50と
を具備している。
【0015】車椅子10は車台11を具備している。車
台11は板材を溶接組立したものからなっている。車台
11の前部側面の各々には二つの車輪12が配置され、
後部下面には二つの車輪13が間隔をおいて配置されて
いる。前輪12はモータ15の出力軸に取り付けられ、
後輪13はキャスタ14を介在して車台11に取り付け
られている。モータ15は、減速歯車を内蔵するもの
で、二台あり、出力軸を各々の前輪12に向けて、車台
11に平行配置されているとともに、車台11の下面に
固定されている。前輪12の各々は各々のモータ15の
出力軸上にあるホイールに取り付けられている。電池1
6は、モータ15に給電をおこなうためのもので、車台
11の後部ににある受台に着脱可能に保持されている。
充電器17が電池16の前に配置され、かつ車台11に
固定され、さらに、充電コードにたいする自動巻き取り
リール(図示せず)が充電器17のそばに配置されてい
るとともに、車台11に固定されている。車椅子10の
走行および操向は操作器18にあるスティック18aを
操作し、双方のモータ15の回転方向および回転数を制
御することによってなされている。操作器18は可動台
21における肘掛けを構成する部材から水平にのびるシ
ャフトにスライド可能に取り付けられている。
【0016】身障者が座る座席20は車台11から独立
している可動台21に固定されている。可動台21は、
主フレーム21a、アームレスト21bおよびフットレ
スト21cをもつもので、管材や板材などを溶接組立す
ることによってつくられている。座席20は、この可動
台21に固定され、可動台21といっしょに、モータに
よって昇降するようになっている。
【0017】ねじ軸22、減速機23、モータ24など
は座席20の昇降をおこなう機構を構成している。ねじ
軸22は、図3および図4によく示されているように、
上端が可動台21にボルト25によって結合され、反対
側が減速機23のケース26および車台11を貫通して
いる。減速機23は車台11と可動台21との間にある
スペースに配置されているとともに、車台11に固定さ
れている。ねじ軸22におけるケース26の内部に位置
する部分にはナット27がねじ込まれている。ナット2
7にはかさ歯車28がかん合され、かつボルト29によ
って結合されている。これらのナット27およびかさ歯
車28からなる組立体はケース26に軸受30を介在し
て取り付けられている。かさ歯車28にかみ合うかさ歯
車31はシャフト32をケース26にある軸受33に保
持されている。モータ24は、ギアードモータからなっ
ていて、回転軸を水平にして、車台11と可動台21と
の間にある前記スペースに、減速機23と平行に配置さ
れているとともに、モータフレームを車台11に固定さ
れている。モータ24の回転軸にはベルト車35がかん
合かつ固定され、減速機23にあるかさ歯車31のシャ
フト32における減速機23の外部に位置する部分には
ベルト車34がかん合かつ固定され、エンドレスベルト
36がこれらのベルト車34,35に巻き掛けられてい
る。座席20の昇降は、モータ24がベルト車34,3
5およびベルト36を介在してかさ歯車31を回転さ
せ、かさ歯車28がナット27といっしょに回転し、ね
じ軸22が直線移動することによってなされている。ね
じ軸22の昇降長さは、この車椅子の使用者の座高、乗
降する自動車における運転に必要な視線高さなどに応じ
て設定され、座席20が下降したときに、視線が自動車
の運転などに必要な高さに位置し、上昇したときに、通
常の車椅子の生活に必要な高さに関連する位置に障害者
を上下させている。モータ24の給電は前輪12を回転
させるモータ15といっしょに電池16によってなさ
れ、制御はリミットスイッチによってなされ、そして、
発動は使用者が操作器18にあるスイッチを操作するこ
とによってなされている。
【0018】さらに、可動台21には、ロッド37が取
り付けられている。ロッド37は中空パイプからなって
おり、数はたとえば四本あり、車輪12,13の各々の
付近にねじ軸22と平行に配置されている。可動台21
への取り付けは、ロッド37の上端を可動台21にボル
ト39によって固定し、反対側を車台11に固定された
すべり軸受40,41に保持させることによってなされ
ている。これらのロッド37、軸受40,41によっ
て、可動台21は、昇降したときに、真っ直ぐに昇降す
るように案内されている。ロッド37は、可動台21が
図2に実線で示す下降位置にあるときに、下端がロック
装置50にはまり込んだ位置にあるが、可動台21が上
昇位置にあるときに、車体に設置されたロック装置50
から抜け出た位置にあるように、長さを与えられてい
る。ロッド37の下端におけるロック装置50にはまり
込む部分には、図5に示すように、テーパに形成され、
該テーパ部分の上部に孔38を設けられている。
【0019】ロック装置50は台部材51を具備してい
る。台部材51は、図6および図7に示すように、ケー
ス52を具備している。ケース52は、平面からみたと
きに側面の半分に平行ガイド53を、もう半分にテーパ
ガイド54を形成され、側面下端にフランジ55を具備
する、下面を開放された中空箱形の形態をしている。平
行ガイド53の幅は車椅子10の前輪12の内面同志の
距離よりも僅かに小さい。ケース52の内部には補強の
ための縦通し材56が組み込まれている。ケース52の
片方の端面にはストッパ57が取り付けられている。ス
トッパ57は、L字形をなす部材からなっていて、一辺
を台部材51の端面と一致させてケース52の上面に配
置され、他辺をケース52に固定されている。
【0020】また、ケース52の上面には、車椅子10
のロッド37よりも僅かに大きな内径をもつ、四つの孔
58が設けられている。これらの孔58はロッド37と
同じピッチで配置されているとともに、ストッパ57に
もっとも近い二つの孔58とストッパ57の前面との間
の距離が車椅子10における車台11の前面からロッド
37の中心までの距離と同じなるように、ケース52に
設けられている。さらに、台部材51のケース52の内
部にはロッド受け59が組み込まれている。ロッド受け
59は、図5によく示されているように、ケース52の
孔58と同じ内径をもつ孔60と、孔60と直角に配置
された孔61とをもつもので、孔60をケースの孔58
に一致させてケース52の上面壁の内面に固定されてい
る。ロッド37は、可動台21といっしょに下降したと
きに、下端がロッド受け59の孔61にはまり込み、孔
38と孔61とが一致するような長さをもっている。ス
トッパ37aは、ロッド37の孔38とロッド受けの孔
61とが一致したときに、ロッド37の下降を阻止する
ためのもので、ロッド37にかん合かつ固定されてい
る。ピン62は、ロッド37の下端がロッド受け59に
ある孔60にはまったたときに、ロッド37がロック装
置50から抜け出すのを阻止するもので、ロッド受けの
孔61にスライド可能にはめられているとともに、ワッ
トリンクを介在して、ソレノイドによって孔38にはま
り込む位置と孔61に引き込まれた位置との間を移動す
ることができる。ワットリンクおよびソレノイドは二組
あり、片方が台部材51の右側面にある二つのロッド受
け59にあるピン62の移動をおこない、もう片方が台
部材51の右側面にある二つのロッド受け59にあるピ
ン62の移動をそれぞれおこなっている。各々のワット
リンクは回転運動をおこなうリンク63がケース52か
らのびるシャフト64にはめ込まれ、かつ抜け止めされ
ている。直線運動をおこなうリンク65は、それぞれ、
一端がリンク63にピン連結され、他端がピン62にピ
ン連結されている。コイルばね66が、リンク63とケ
ース52にあるピンとの間に配置され、ピン62を孔6
0からつねに離脱させるように、リンク63を回転させ
ている。しかし、ソレノイド67が、各々の可動体をリ
ンク63の各々にピンによって連結されていて、励磁が
なされると、図5、図6および図8に示すように、コイ
ルばね66に抗して、ピン62をロッド37の孔38に
かん合する位置に移動させている。
【0021】この乗降装置が設置される自動車は、たと
えば、ドアによって開閉される、大きなゲートを後部に
もつ、ワンボックスカーからなっている。テールゲート
には持ち上げ装置が設置されている。持ち上げ装置は、
車椅子10を地面から車室床まで上げ、車室床から地面
に降ろすリフタからなっている。リフタは、公知の構成
をもつもので、車椅子10が載る昇降台、テールゲート
の両側に位置して車内に設置されたコラム、昇降台を地
面に着地させる位置と、自動車の床面に一致する位置
と、後部ドアを閉めさせる折り畳み位置との間の移動を
おこなわせるリンク、そして、リンクを動かすためにコ
ラム内部に組み込まれたモータを含む駆動機構などから
なっている。
【0022】ロック装置50はたとえばこの自動車の運
転席に設置される。設置は、台部材51のケース52に
おける平行ガイド53が自動車前部に位置するようにロ
ック装置50を車内に配置し、フランジ55を床にボル
ト止めし、ソレノイド67を自動車のダッシュボードパ
ネルにあるスイッチを経由して車載電池に電気接続する
ことによってなされる。
【0023】乗車に際して、車椅子10は、身障者が座
席20に座り、車椅子による通常の生活にとって最適な
高さにある状態においてなされる、つまり、図8に示す
ような、座席20を支持する可動台21を上昇させた状
態においてなされる。
【0024】乗車は、自動車の後部ドアを開け、リフタ
の昇降台を降ろし、車椅子10を昇降台の上に自走さ
せ、身障者がコラムにあるスイッチによってリフタを作
動させて、車椅子10を車体床面と同じ位置まで昇降台
を上げたあと、車椅子10をロック装置50に向かって
自走させることによってなされる。
【0025】車椅子10の固定は、車椅子10をロック
装置の上まで自走させたあと、操作器18のスイッチを
操作し、それから、自動車のダッシュボードにあるスイ
ッチを操作することによってなされる。ロック装置50
への車椅子10の走行は、台部材51が前輪12の間に
位置するように、車椅子10を走行させることによって
なされる。走行させると、図6に示すように、テーパガ
イド54が車椅子10の前輪12を平行ガイド53に向
かって導き、前輪12の内面が平行ガイド53に接触
し、同時に、図2に示すように、車台11の前面が台部
材51からのびているストッパ57に接触する。ロッド
37と台部材51の孔58とは、前輪12と平行ガイド
54との接触によって、横方向の位置決めがなされ、車
台11とストッパとの接触によって縦方向の位置決めが
なされ、ぴったり一致する。操作器18のスイッチが操
作されると、図3および図4に示すモータ24が回転
し、かさ歯車31,28が回転し、ナット27が回転す
る、ナット27が回転すると、ねじ軸22が直線移動
し、可動台21が下降する。可動台21が下降すると、
図2および図5に示すように、ロッド37の下端が台部
材51にある孔58を通ってロッド受け59の孔60に
はまる。そして、ダッシュボード上のスイッチが操作さ
れると、図6および図8に示すソレノイド67が作動
し、リンク63が回転し、リンク65が直線移動して、
ロッド受け59にあるピン62がロッド37の下端にあ
るある孔38にはまり込み、車椅子10が車体にロック
される。
【0026】このあと、リフタの昇降台を車内に格納
し、テールゲートを閉じて、自動車の運転をおこなうの
であるが、障害者は可動台21の下降によって、運転に
必要な視界を得られる高さに設定されているため、運転
を安全におこなえるばかりか、乗車前後にクッションな
どによる視線高さの調整作業を必要としない。そして、
操向がなされ、自動車がローリングしても、車椅子10
は前後輪12,13のそばにある四本のロッド37によ
って、いいかえれば、矩形配置された四本のロッド37
によって台部材51に固定されているため、車椅子10
が横ブレしないばかりか、加減速がなされ、自動車がピ
ッチングしても、縦ブレをおこさず、きわめて安定して
おり、万一、追突事故や衝突事故があっても、各々のロ
ッド37が前後方向および側面方向の荷重を受けるた
め、車椅子10が転倒せず、運転を安全におこなえる。
【0027】降車は、車椅子10の固定を解除したあ
と、リフタによって車体から地面に降ろすことによって
なされる。固定の解除は、ダッシュボードにあるスイッ
チを操作し、それから操作器18にあるスイッチを操作
することによってなされる。ダッシュボードのスイッチ
が操作されると、ソレノイド67への給電が遮断され、
リンク63がコイルばね66によって逆回転させられ、
ピン62がロッド37から引き込まれる。操作器18の
スイッチが操作されると、モータ24が逆転し、ねじ軸
22が直線移動して、可動台21が座席20といっしょ
に上昇する。可動台21が上昇すると、ロッド37がロ
ック装置50の台部材51から抜け出し、車椅子10が
フリーな状態になる。着地は、車椅子10を後退走行さ
せて、リフタの昇降台に載せ、リフタを作動させて、昇
降台を地面に降ろし、昇降台の外へ車椅子10を自走さ
せたあと、車体外部から昇降台を上げ、ドアを閉じるこ
とによってなされる。このときに、障害者は、可動台2
1の下降によって、通常の生活に必要な高さになってい
る、たとえば公衆電話や自動切符販売機などの操作をお
こなえる高さになっているため、降車後におけるクッシ
ョンの除去など作業もまったく必要とせず、ただちに行
動をおこすことができる。
【0028】本発明による自動車乗降装置は、このよう
に、車椅子10が車内にはいったあと、台部材51が前
輪12の間に位置するように車椅子10を向けて、スト
ッパ57に当たるまで自走させあと、操作器18にある
スイッチを操作するだけで運転席に位置決めされ、運転
後に、このスイッチを操作し、車椅子10を逆走行させ
ることによって降車をおこなえるため、乗降を簡単に、
かつ迅速におこなえ、習熟も簡単におこなえるととも
に、乗車に際して、操作器18のスイッチを操作すると
同時に、使用者に運転に必要な視界を確保させる高さに
位置決めされ、降車に際しても、このスイッチを操作す
ると、車椅子で通常の生活をおこなうのに必要な高さに
もどすことができるため、高さ調整のための作業を運転
の前後にまったく必要としない。
【0029】さらに、昇降機構おけるモータ24が回転
軸を水平にして可動台に配置され、可動台21と車台1
1との間隔を小さくしているともに、ロッド37の保持
が各々のロッド37の長手方向中心軸と直角に配置され
た孔38と孔38にはまる位置と孔38から抜け出た位
置との間を水平移動するピン62と、自動車電源によっ
て作動するソレノイド67と、ピン62に前記位置の間
のスライドをなさせるために、ピン62とソレノイド6
7との間に配置され、かつ回転軸を垂直配置されている
リンク63〜65によっておこなって、車台11と車体
床面との間隔を小さくして、小型自動車であっても、可
動台21の昇降量を十分に確保できるようにしているた
め、設置をおこなえる自動車の種類が多くなり、本発明
による装置を低コストでもって製作をおこなえる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、車
が小型であっても、簡単に乗降することができ、しか
も、運転に際しての視界確保のための準備作業を必要と
しない自動車用車椅子乗降装置を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用車椅子乗降装置における車椅
子の平面図である。
【図2】車椅子の一部を破断された側面図である。
【図3】図2のA−A線にそう昇降機構まわりの拡大平
面図である。
【図4】図3のB−B線にそう断面図である。
【図5】図2のC−C線にそうロッドおよびロック装置
まわりの拡大断面図である。
【図6】ロック装置の平面図である。
【図7】ロック装置の側面図である。
【図8】図7のD−D線にそうロック装置の拡大断面図
である。
【図9】使用状態を示す側面図である。
【図面の符号】
10 …車椅子 11 …車台 12,13…車輪 20 …座席 21 …可動台 22〜36…昇降機構 37 …ロッド 38 …ロッドの孔 50 …ロック装置 53 …ガイド 57 …ストッパ 58,60…ロッドがはまる孔 59 …孔をもつ部材 62〜67…リンク機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車椅子と、車椅子を自動車における運転
    席あるいは同乗席に対応する位置にて固定する、自動車
    に設置されるロック装置とを具備し、車椅子が、車輪を
    もつ車台と、座席を支持する可動台と、可動台を通常の
    車椅子の使用に必要な高さに関連する第一の位置と自動
    車の運転などに必要な高さに関連する第二の位置とに昇
    降させる、車台と可動台との間に配置された昇降機構
    と、可動台に固定され、可動台といっしょに昇降する複
    数のロッドとを具備し、ロック装置が、車椅子が前記席
    に位置したときに車椅子の側面の各々にある車輪に接触
    する車輪間隔に関連する間隔をもつガイドおよび車椅子
    に接触するストッパを具備しているとともに、車椅子が
    前記席に位置し、かつ可動台が第二の位置にあるとき
    に、ロッドの抜け出しを阻止する保持機構を具備してい
    ることを、特徴とする自動車用車椅子乗降装置。
  2. 【請求項2】 車台が、電池と、車輪を回転させる、前
    記電池によって電力を供給されるモータを含む駆動機構
    とを備え、昇降機構が、可動台に上端を固定されたねじ
    軸と、ねじ軸がねじ込まれ、車台に回転可能に保持され
    たナットと、車台に設置された、前記電池によって電力
    を供給されるモータと、モータによってナットを回転さ
    せるためにこれらの間に配置された伝動機構とを備え、
    保持機構が、各々のロッドにおける設けた孔と、ロッド
    の孔にはまる位置とこれから抜け出た位置との間を移動
    するピンと、ピンに前記位置の間の移動をなさせる、自
    動車電源によって作動するソレノイドとを備えている請
    求項1に記載の装置。
JP9276189A 1997-10-08 1997-10-08 自動車用車椅子乗降装置 Pending JPH11113960A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10463892B2 (en) * 2014-09-18 2019-11-05 Rosenbauer International Ag Rescue cage, and hoisting rescue vehicle equipped therewith

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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