JPH1111380A - 養殖海苔採取船 - Google Patents

養殖海苔採取船

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JPH1111380A
JPH1111380A JP16970097A JP16970097A JPH1111380A JP H1111380 A JPH1111380 A JP H1111380A JP 16970097 A JP16970097 A JP 16970097A JP 16970097 A JP16970097 A JP 16970097A JP H1111380 A JPH1111380 A JP H1111380A
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Nobuo Namikata
信雄 南方
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DAISAN HAKUYO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海苔網誘導体の操作を容易に行うことがで
き、海苔採取作業を効率よく行いうる養殖網採取船を提
供する。 【解決手段】 船首側甲板1aには、海苔網誘導体2、
揺動アーム6及び駆動モータ7が設けられている。揺動
アーム6の基端部6aは駆動モータ7の出力軸に取付け
られている。駆動モータ7を正逆転駆動させると、揺動
アーム6は、その先端部6bが舳先1bの近傍位に位置
する第1位置とその後方位に位置する第2位置とに亘っ
て揺動される。揺動アーム6の先端部6bには、海苔網
誘導体2の基端部2cが相対回転自在に連結されてい
る。揺動アーム6を第1位置に揺動させると、海苔網誘
導体2が舳先1bに支持された状態で前方に移動され
て、その先端側部分2aが舳先1bから海面10下に突
出する。揺動アーム6を第2位置に揺動させると、海苔
網誘導体2が後方に引き込まれて当該甲板1a上に格納
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上に設置された
海苔網を持ち上げつつ、当該海苔網下を通過することに
より、当該海苔網に付着,成長せる養殖海苔を採取する
ように構成された養殖海苔採取船に関するものであり、
より具体的には、船首側甲板に、先端側部分が舳先から
海面下に突出する海苔網誘導位置と当該甲板上に格納さ
れる格納位置とに亘って動作される海苔網誘導体を設け
てある養殖海苔採取船に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の養殖海苔採取船1にあ
っては、図5〜図7に示す如く、船首側甲板1aに、先
端側部分2aが舳先1bから海面10下に突出する海苔
網誘導位置(図5位置,図7実線位置)と当該甲板1a
上に格納される格納位置(図6(F)位置,図7鎖線位
置)とに亘って動作される海苔網誘導体2を設けると共
に、船縁に、海苔網誘導体2の両側に配して、船首側か
ら操舵室4の天井部を通過して船尾側へと延びる海苔網
ガイド3,3を設け、更に操舵室4の直前位に、海苔網
ガイド3,3に近接させて刈取刃体5を配設してある。
海苔網誘導体2は、図7に示す如く、前方へと窄まる略
三角形状に構成された金属パイプ構造物である。刈取刃
体5は円筒状本体部の外周面に螺旋状の薄刃を突設して
なるもので、回転駆動させることにより、後述する如く
当該刈取刃体5上を通過する海苔網部分から海苔を刈り
取りうるように構成されている。
【0003】而して、海苔の養殖にあっては、例えば、
図8に示す如く、化繊製又は棕櫚製の複数の海苔網11
…を、その四隅を支索12…により支柱13…に止着す
ることにより、並列状をなして海面10上に張設してお
き、これらの海苔網11…に海苔胞子を付着させ、所定
期間経過後に、成長した海苔を海苔網11…から採取す
るのであるが、かかる養殖海苔の採取は、上記した養殖
海苔採取船1により、次のように行なわれる。
【0004】すなわち、採取船1が海苔網11の近くに
至ると、海苔網誘導体2を格納位置から海苔網誘導位置
へと動作させて、その先端側部分2aを海面10下に突
入させる(図5(A),図7)。爾後、採取船1を海苔
網11に向けて前進させていくと、海苔網誘導体2の先
端側部分2aが海苔網11下に潜り込んで(図5
(B))、海苔網11が海苔網誘導体2に誘導されつつ
持ち上げられていき(同図(C))、海苔網誘導体2か
ら海苔網ガイド3,3へと順次誘導されていく(図6
(D))。つまり、採取船1が海苔網11下に潜り込ん
だ状態で当該海苔網11を通過することになる。このよ
うにして海苔網11が刈取刃体5上を相対的に通過する
間において、回転する刈取刃体5により、該刈取刃体5
上に位置する海苔網部分から海苔11a…が刈り取られ
て採取船1上に落下,採取されるのである(図6(D)
(E))。なお、刈取刃体5上を通過した海苔網部分
は、洗浄装置(図示せず)による洗浄水噴射により、洗
浄される。そして、採取船1が一の海苔網11を通過し
て、当該海苔網11からの海苔採取が終了すると、海苔
網誘導体2を海苔網誘導位置に位置させたまま、サイド
スラスタ等(図示せず)により採取船1を旋回させて、
隣接する海苔網11下に潜り込ませて、上記同様にして
海苔採取を行うのである。すなわち、図8に二点鎖線で
示す航走経路1cに沿って、採取船1を蛇行させつつ並
列する海苔網11…下を順次通過させていくことによ
り、これらの海苔網11…から海苔11a…を採取する
のである。採取船1が最後の海苔網11を通過すると、
採取船1の航走を円滑ならしめるべく、海苔網誘導体2
を海苔網誘導位置から格納位置から復帰させて、海苔網
誘導体2による造波抵抗を消失させるのである(図6
(F))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、養殖海苔
採取船1によれば養殖海苔の採取作業を効率よく簡便に
行なうことができるが、従来の養殖海苔採取船(以下
「第1従来船101」という)にあっては、海苔網誘導
体2を人為的に動作させるようにしていたため、作業者
に苛酷な労働を強いるといった問題があった。
【0006】すなわち、第1従来船101にあっては、
図9に示す如く、船首側甲板1a上に前後方向に略水平
に延びる左右一対の支持杆(一方のみ図示)21を設け
ると共に、各支持杆21に嵌挿した筒状のスライダ22
に海苔網誘導体2の基端部を相対回転自在に連結23し
て、海苔網誘導体2の基端部を、スライダ22を支持杆
21に沿ってスライドさせつつ、人為的に進退させるこ
とにより、海苔網誘導体2を海苔網誘導位置(図9実線
位置)と格納位置(同図鎖線位置)とに亘って動作させ
うるように構成されている。
【0007】しかし、海苔網誘導体2は、その機能上、
かなり長尺なものであり、海苔網誘導位置と格納位置と
に亘って動作させるに必要なストロークSが長大(一般
に、3〜4m程度)なものであるから、海苔網誘導体2
を押し引き動作させる労力負担は極めて大きく、作業者
に苛酷な労働を強いることになる。このことは、採取船
1が大型化することによって(ストロークSが長尺化す
ることによって)、より顕著となる。しかも、この種の
養殖海苔採取船1による海苔採取作業は、通常、一人の
作業者によって行われるため、作業者は操舵室4から出
て海苔網誘導体2を操作する必要があり、作業効率も悪
くなる。
【0008】そこで、従来からも、このような問題を解
決すべく、図10に示す如く、船首側甲板1a上に前後
方向に略水平に延びる左右一対のネジ軸(一方のみ図
示)24を設けると共に、各ネジ軸24に螺合させた雌
ネジ筒25に海苔網誘導体2の基端部を相対回転自在に
連結26して、各ネジ軸24を駆動モータ27により正
逆転させて雌ネジ筒25を進退させることによって、海
苔網誘導体2を海苔網誘導位置(図10実線位置)と格
納位置(同図鎖線位置)とに亘って自動的に動作させう
るように構成しておくことが提案されている。
【0009】しかし、かかる構成とした養殖海苔採取船
(以下「第2従来船102」という)では、上記した人
為的作業による問題を解消できる反面、次のような問題
が生じるため、実用するには甚だ不充分なものであっ
た。
【0010】すなわち、ネジ軸24と雌ネジ筒25との
間に海苔が詰まり易く、且つ詰まった海苔を容易に除去
できないことから、その保守作業が極めて面倒であっ
た。しかも、保守作業を頻繁に行なわないと、詰まった
海苔が腐敗するため、衛生上も問題であった。また、ス
トロークSが上記した如く長大であり、長尺なネジ軸2
4が必要となることから、イニシャルコストが高くなる
と共に、ネジ軸24が撓み易く、海苔網誘導体2の円滑
な動作を確保し難い。さらに、ネジ軸24が長尺なもの
であり、両端のみを支持されているにすぎないものであ
ることから、ネジ軸24の回転数は制限され、一定以上
に高速回転させることができない。そのため、海苔網誘
導体2を海苔網誘導位置又は格納位置に動作させるに要
する時間が長くなり、作業効率が低下する。例えば、ス
トロークSが4m程度である場合においては、海苔網誘
導体2を海苔網誘導位置又は格納位置に動作させるに2
〜3分程度を要する。
【0011】本発明は、第1及び第2従来船101,1
02における上記した問題をすべて解決して、海苔網誘
導体の操作を容易に行うことができ、海苔採取作業を効
率よく行いうる養殖海苔採取船を提供することを目的と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の養殖海苔採取船
は、上記の目的を達成すべく、特に、船首側甲板に、先
端部が舳先の近傍位に位置する第1位置とその後方位に
位置する第2位置とに亘って揺動される揺動アーム及び
これを揺動駆動させる駆動モータを設けると共に、揺動
アームの先端部に海苔網誘導体の基端部を相対回転自在
に連結して、揺動アームを第1位置に揺動させることに
より海苔網誘導体が海苔網誘導位置に動作され、揺動ア
ームを第2位置に揺動させることにより海苔網誘導体が
格納位置に動作されるように構成したものである。かか
る養殖海苔採取船にあっては、揺動アームを伸縮自在と
して、前記第1位置及び第2位置に位置するときを除い
て最縮小状態に保持させるように構成しておくことが好
ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図1〜図3
又は図4に示す実施の形態を基づいて具体的に説明す
る。
【0014】図1〜図3は第1の実施の形態を示したも
ので、この実施の形態における本発明に係る養殖海苔採
取船(以下「第1採取船11 」という)は、後述する海
苔網誘導体操作機構1dを除いて、第1従来船101を
含めた一般的な養殖海苔採取船1と同様構造に構成され
ている。すなわち、図5〜図7に示す如く、船縁には、
船首側甲板1aに設けた海苔網誘導体2の両側に配し
て、船首側から操舵室4の天井部を通過して船尾側へと
延びる海苔網ガイド3,3が設けられており、操舵室4
の直前位には、海苔網ガイド3,3に近接させて刈取刃
体5を配設してある。海苔網誘導体2は、図3に示す如
く、金属パイプを前方へと窄まる略三角形状に折曲加工
してなる本体部2bと、その基端間を連結する金属パイ
プ製の横桟部2cと、本体部2bの先端屈曲部と横桟部
2cの中央部とを連結する縦桟部2dとからなる金属パ
イプの溶接構造物である。刈取刃体5は円筒状本体部の
外周面に螺旋状の薄刃を突設してなるもので、回転駆動
させることにより、前述した如く当該刈取刃体5上を通
過する海苔網部分から海苔を刈り取りうるように構成さ
れている(図6(D)(E)参照)。
【0015】而して、海苔網誘導体操作機構1dは、図
1〜図3に示す如く、左右一対の揺動アーム6,6とこ
れを揺動させる左右一対の駆動モータ(この例では、減
速機付き油圧モータを使用している)7,7とを具備す
る。
【0016】両揺動アーム6,6は、船首側甲板1a上
に、基端部6a,6aを揺動支点として前後揺動自在に
設けられている。各揺動アーム6の基端部6aは減速機
付き油圧モータ7の出力軸に固着されていて、油圧モー
タ7を正逆転駆動させることより、揺動アーム6を略1
80°の範囲に亘って前後揺動させるようになってい
る。すなわち、両油圧モータ7,7は同期して正逆転さ
れるものであり、両揺動アーム6,6を、その先端部6
b,6bが舳先1bの近傍位に位置する第1位置(図2
実線位置,図3鎖線位置)とその後方位に位置する第2
位置(図1実線位置,図3実線位置)とに亘って前後揺
動せしめるものである。ところで、この種の養殖海苔採
取船1には、通常、サイドスラスタ等の各種機器を駆動
させるための油圧駆動手段が設けられているが、第1採
取船11 では、上記油圧モータ7,7をかかる既設の油
圧駆動手段を利用して駆動させるように構成すると共
に、その制御を操舵室4において行いうるように工夫し
てある。
【0017】両揺動アーム6,6の先端部6b,6bに
は、図1〜図3に示す如く、海苔網誘導体2の基端部つ
まり横桟部2cの両端部が相対回転自在に連結されてい
て、揺動アーム6,6を第1位置に揺動させることによ
り海苔網誘導体2が海苔網誘導位置(図2実線位置,図
3鎖線位置)に動作され、揺動アーム6,6を第2位置
に揺動させることにより海苔網誘導体2が格納位置(図
1実線位置,図2鎖線位置、図3実線位置)に動作され
るようになっている。
【0018】すなわち、揺動アーム6,6を第2位置か
ら第1位置へと揺動させると、海苔網誘導体2の本体部
2b及び縦桟部2dが舳先1bに支持された状態で前方
へ押し出されて、海苔網誘導体2が、その先端側部分2
aが舳先1bから海面10下に突出する海苔網誘導位置
に動作される。逆に、揺動アーム6,6を第1位置から
第2位置へと揺動させると、海苔網誘導体2の本体部2
b及び縦桟部2dが舳先1bに支持された状態で後方へ
引き込まれて、海苔網誘導体2が船首側甲板1a上に格
納される格納位置に動作される。なお、船首側甲板1a
には、揺動アーム6,6が第1位置及び第2位置に位置
されたときにおいて各先端部6bを受止支持する緩衝体
8,9が設けられている。
【0019】以上のように構成された第1採取船11
よれば、冒頭で述べた如く、海苔網誘導体2を海苔網誘
導位置に位置させた状態で、各海苔網11下を通過させ
ることにより、刈取刃体5による海苔採取を効率よく行
なうことができる(図5及び図6参照)が、その場合に
おいて、海苔網誘導体2の操作を操舵室4から容易に行
なうことができる。すなわち、作業者が操舵室4におい
て油圧モータ7,7を正逆転操作することにより、揺動
アーム6,6が第1位置又は第2位置に揺動されて、海
苔網誘導体2を海苔網誘導位置又は格納位置に自動的に
動作させることができる。したがって、第1従来船10
1のように海苔網誘導体2を人為的に操作させる場合に
比して、作業者の労働負担が大幅に軽減され(海苔網誘
導体2の操作による労働負担はない)、しかも作業者は
操舵室4において海苔網誘導体2の操作を行なうことが
できることから、海苔網誘導体2の操作を含めた海苔採
取作業を効率よく簡便に行なうことができる。
【0020】また、刈取刃体5により刈り取られた海苔
の一部が海苔網誘導体操作機構1d上に落下することが
あるが、かかる海苔は水噴射により容易に除去すること
ができる。したがって、第2従来船102のように、海
苔がこれを容易には除去し難いネジ軸21と雌ネジ筒2
2との間に詰まった場合のような不都合は、これが全く
生じない。すなわち、海苔網誘導体操作機構1d上に海
苔が落下した場合にも、困難且つ面倒な保守作業を特に
必要とせず、落下海苔により当該機構1dの作動不良や
故障を招来することがない。勿論、海苔網誘導体操作機
構1d上に落下した海苔が腐敗するといった衛生上の問
題を生じることもない。しかも、冒頭で述べた如く、両
端支持の長尺ネジ軸24を使用した場合にはその動作速
度(ネジ軸24の回転速度)が制限されるが、揺動アー
ム6,6についてはそのような制限がないから、安全面
を考慮しても、海苔網誘導体2の海苔網誘導位置又は格
納位置への動作を迅速に行なうことが可能となる。例え
ば、ストロークSが4m程度である場合においては、安
全面を考慮しても、海苔網誘導体2を数秒〜数十秒程度
で海苔網誘導位置又は格納位置に動作させることができ
る。したがって、海苔網誘導体2を人為的に行なう第1
従来船101及びネジ軸24を使用する第2従来船10
2の何れに比しても、作業効率を大幅に向上させること
ができる。
【0021】ところで、揺動アーム6,6の長さは、海
苔網誘導体2を海苔網誘導位置と格納位置とに亘って進
退させるに必要なストロークSに応じて決定され、例え
ば、第1位置と第2位置とに亘る揺動角が180°であ
る場合には、揺動アーム6,6の長さは略S/2とな
る。したがって、採取船1が大型化してストロークSが
長大化すると、揺動アーム6,6が長尺なものとなるこ
とから、油圧モータ7,7による負荷が大きくなって、
大型の油圧モータ7が必要となる場合がある。また、揺
動アーム6,6が長尺なものとなると、海苔網誘導体2
の基端部の旋回半径が大きくなり、海苔網誘導体2の最
高位置(図1鎖線位置)が必要以上に高くなって、不都
合を生じる場合がある(例えば、両海苔網ガイド3,3
間を補強杆で連結しているような場合には、この補強杆
に最高位置を通過する海苔網誘導体2が干渉する虞れが
生じる)。しかし、このような問題は、海苔網誘導体操
作機構1dを図4に示す如く工夫しておくことにより、
容易に解決することができる。
【0022】すなわち、図4は第2の実施の形態を示し
たもので、この実施の形態における本発明に係る養殖海
苔採取船(以下「第2採取船12 」という)にあって
は、揺動アーム6,6を伸縮自在として、前記第1位置
及び第2位置に位置するときを除いて最縮小状態に保持
されるように構成してある。なお、第2採取船12 にお
ける構成は、かかる点を除いて、第1採取船11 と全く
同一である。
【0023】具体的には、図4に示す如く、各揺動アー
ム6は油圧シリンダで構成されていて、アーム基端部で
あるシリンダ部6cの基端部を油圧モータ7の出力軸に
固着すると共に、アーム先端部であるピストンロッド6
dの先端部を海苔網誘導体2の基端部たる横桟部2cの
端部に相対回転自在に連結してある。各揺動アーム6を
構成する油圧シリンダは、油圧モータ7に連動して伸縮
動作するように構成されていて、最縮小状態で第1位置
(図4二点鎖線位置)と第2位置(同図一点鎖線位置)
との間に亘って揺動され、第1位置又は第2位置に位置
されたときにおいて最伸長状態に動作され且つ当該状態
に保持されるようになっている。
【0024】したがって、第2採取船12 にあっては、
第1採取船11 におけると同様に、揺動アーム6,6を
第1位置に位置させて最伸長状態とさせることにより、
海苔網誘導体2を、先端側部分2aが舳先1bから海面
10下に突出する海苔網誘導位置に動作させることがで
き(図4二点鎖線)、揺動アーム6,6を第2位置に位
置させて最伸長状態とさせることにより、海苔網誘導体
2を船首側甲板1a上に格納する格納位置に動作させる
ことができる(同図一点鎖線)。そして、揺動アーム
6,6は、それが第1位置から第2位置へ又は第2位置
から第1位置へ揺動される間においては、最縮小状態に
保持されることになり、その長さが略半減することにな
る。したがって、長大なストロークSが必要となる場合
にも、油圧モータ7による負荷が大きくならず、大型の
油圧モータ7は必要としない。勿論、長大なストローク
Sが必要とならない場合にも、図4の如く構成しておく
ことにより、油圧モータ7による負荷を大幅に軽減し
て、油圧モータ7を更に小型化することができる。ま
た、海苔網誘導体2の最高位置(図4実線位置)が大幅
に低くなるから、上記したような不都合が全く生じな
い。
【0025】なお、本発明は上記した各実施の形態に限
定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない
範囲において、適宜に改良,変更することができる。例
えば、駆動モータ7は揺動アーム6を略180°に亘っ
て揺動駆動させるものであればよく、上記した油圧モー
タの他、揺動モータ等を使用することができる。但し、
養殖海苔採取船1に既設の油圧駆動手段を利用して駆動
できるものを使用しておくことが好ましい。また、揺動
アーム6を伸縮自在に構成する手段も任意であり、油圧
シリンダに限定されない。勿論、ストロークSによって
は、揺動アーム6を3段以上に亘って伸縮させるように
構成することも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、請求項1の発明によれば、海苔網誘導体の操作を容
易に行うことができ、海苔採取作業を効率よく簡便に行
いうる養殖海苔採取船を提供することができる。また、
請求項2の発明によれば、駆動モータの負荷を大幅に軽
減し得て、駆動モータを含む海苔網誘導体操作機構全体
をより簡素化,小型化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1採取船を示す要部の側面図(断面は図3の
I−I線に沿う)である。
【図2】図1と異なる状態を示す図1相当の側面図であ
る。
【図3】同要部の平面図である。
【図4】第2採取船を示す図1相当の側面図である。
【図5】海苔採取作業の前半工程を示す側面図である。
【図6】同作業の後半工程を示す側面図である。
【図7】図5のVII−VII線に沿う要部の横断平面図であ
る。
【図8】海苔採取作業における養殖海苔採取船の航走経
路を示す平面図である。
【図9】第1従来船を示す要部の側面図である。
【図10】第2従来船を示す要部の側面図である。
【符号の説明】
1…養殖海苔採取船、11 …第1採取船(養殖海苔採取
船)、12 …第2採取船(養殖海苔採取船)、2…海苔
網誘導体、2a…海苔網誘導体の先端側部分、2b…本
体部、2c…横桟部(海苔網誘導体の基端部)、2d…
縦桟部、3…海苔網ガイド、4…操舵室、5…刈取刃
体、6…揺動アーム、6a…揺動アームの基端部、6b
…揺動アームの先端部、6c…シリンダ部、6d…ピス
トンロッド、7…油圧モータ(駆動モータ)、8,9…
緩衝部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船首側甲板に、先端側部分が舳先から海
    面下に突出する海苔網誘導位置と当該甲板上に格納され
    る格納位置とに亘って動作される海苔網誘導体を設けて
    ある養殖海苔採取船において、船首側甲板に、先端部が
    舳先の近傍位に位置する第1位置とその後方位に位置す
    る第2位置とに亘って揺動される揺動アーム及びこれを
    揺動駆動させる駆動モータを設けると共に、揺動アーム
    の先端部に海苔網誘導体の基端部を相対回転自在に連結
    して、揺動アームを第1位置に揺動させることにより海
    苔網誘導体が海苔網誘導位置に動作され、揺動アームを
    第2位置に揺動させることにより海苔網誘導体が格納位
    置に動作されるように構成したことを特徴とする養殖海
    苔採取船。
  2. 【請求項2】 揺動アームを伸縮自在として、前記第1
    位置及び第2位置に位置するときを除いて最縮小状態に
    保持させるように構成したことを特徴とする、請求項1
    に記載する養殖海苔採取船。
JP16970097A 1997-06-26 1997-06-26 養殖海苔採取船 Expired - Fee Related JP3957362B2 (ja)

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