JP3957362B2 - 養殖海苔採取船 - Google Patents

養殖海苔採取船 Download PDF

Info

Publication number
JP3957362B2
JP3957362B2 JP16970097A JP16970097A JP3957362B2 JP 3957362 B2 JP3957362 B2 JP 3957362B2 JP 16970097 A JP16970097 A JP 16970097A JP 16970097 A JP16970097 A JP 16970097A JP 3957362 B2 JP3957362 B2 JP 3957362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laver
laver net
derivative
swing arm
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16970097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1111380A (ja
Inventor
信雄 南方
Original Assignee
第三舶用工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 第三舶用工業株式会社 filed Critical 第三舶用工業株式会社
Priority to JP16970097A priority Critical patent/JP3957362B2/ja
Publication of JPH1111380A publication Critical patent/JPH1111380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3957362B2 publication Critical patent/JP3957362B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cultivation Of Seaweed (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海上に設置された海苔網を持ち上げつつ、当該海苔網下を通過することにより、当該海苔網に付着,成長せる養殖海苔を採取するように構成された養殖海苔採取船に関するものであり、より具体的には、船首側甲板に、先端側部分が舳先から海面下に突出する海苔網誘導位置と当該甲板上に格納される格納位置とに亘って動作される海苔網誘導体を設けてある養殖海苔採取船に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の養殖海苔採取船1にあっては、図5〜図7に示す如く、船首側甲板1aに、先端側部分2aが舳先1bから海面10下に突出する海苔網誘導位置(図5位置,図7実線位置)と当該甲板1a上に格納される格納位置(図6(F)位置,図7鎖線位置)とに亘って動作される海苔網誘導体2を設けると共に、船縁に、海苔網誘導体2の両側に配して、船首側から操舵室4の天井部を通過して船尾側へと延びる海苔網ガイド3,3を設け、更に操舵室4の直前位に、海苔網ガイド3,3に近接させて刈取刃体5を配設してある。海苔網誘導体2は、図7に示す如く、前方へと窄まる略三角形状に構成された金属パイプ構造物である。刈取刃体5は円筒状本体部の外周面に螺旋状の薄刃を突設してなるもので、回転駆動させることにより、後述する如く当該刈取刃体5上を通過する海苔網部分から海苔を刈り取りうるように構成されている。
【0003】
而して、海苔の養殖にあっては、例えば、図8に示す如く、化繊製又は棕櫚製の複数の海苔網11…を、その四隅を支索12…により支柱13…に止着することにより、並列状をなして海面10上に張設しておき、これらの海苔網11…に海苔胞子を付着させ、所定期間経過後に、成長した海苔を海苔網11…から採取するのであるが、かかる養殖海苔の採取は、上記した養殖海苔採取船1により、次のように行なわれる。
【0004】
すなわち、採取船1が海苔網11の近くに至ると、海苔網誘導体2を格納位置から海苔網誘導位置へと動作させて、その先端側部分2aを海面10下に突入させる(図5(A),図7)。爾後、採取船1を海苔網11に向けて前進させていくと、海苔網誘導体2の先端側部分2aが海苔網11下に潜り込んで(図5(B))、海苔網11が海苔網誘導体2に誘導されつつ持ち上げられていき(同図(C))、海苔網誘導体2から海苔網ガイド3,3へと順次誘導されていく(図6(D))。つまり、採取船1が海苔網11下に潜り込んだ状態で当該海苔網11を通過することになる。このようにして海苔網11が刈取刃体5上を相対的に通過する間において、回転する刈取刃体5により、該刈取刃体5上に位置する海苔網部分から海苔11a…が刈り取られて採取船1上に落下,採取されるのである(図6(D)(E))。なお、刈取刃体5上を通過した海苔網部分は、洗浄装置(図示せず)による洗浄水噴射により、洗浄される。そして、採取船1が一の海苔網11を通過して、当該海苔網11からの海苔採取が終了すると、海苔網誘導体2を海苔網誘導位置に位置させたまま、サイドスラスタ等(図示せず)により採取船1を旋回させて、隣接する海苔網11下に潜り込ませて、上記同様にして海苔採取を行うのである。すなわち、図8に二点鎖線で示す航走経路1cに沿って、採取船1を蛇行させつつ並列する海苔網11…下を順次通過させていくことにより、これらの海苔網11…から海苔11a…を採取するのである。採取船1が最後の海苔網11を通過すると、採取船1の航走を円滑ならしめるべく、海苔網誘導体2を海苔網誘導位置から格納位置から復帰させて、海苔網誘導体2による造波抵抗を消失させるのである(図6(F))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、養殖海苔採取船1によれば養殖海苔の採取作業を効率よく簡便に行なうことができるが、従来の養殖海苔採取船(以下「第1従来船101」という)にあっては、海苔網誘導体2を人為的に動作させるようにしていたため、作業者に苛酷な労働を強いるといった問題があった。
【0006】
すなわち、第1従来船101にあっては、図9に示す如く、船首側甲板1a上に前後方向に略水平に延びる左右一対の支持杆(一方のみ図示)21を設けると共に、各支持杆21に嵌挿した筒状のスライダ22に海苔網誘導体2の基端部を相対回転自在に連結23して、海苔網誘導体2の基端部を、スライダ22を支持杆21に沿ってスライドさせつつ、人為的に進退させることにより、海苔網誘導体2を海苔網誘導位置(図9実線位置)と格納位置(同図鎖線位置)とに亘って動作させうるように構成されている。
【0007】
しかし、海苔網誘導体2は、その機能上、かなり長尺なものであり、海苔網誘導位置と格納位置とに亘って動作させるに必要なストロークSが長大(一般に、3〜4m程度)なものであるから、海苔網誘導体2を押し引き動作させる労力負担は極めて大きく、作業者に苛酷な労働を強いることになる。このことは、採取船1が大型化することによって(ストロークSが長尺化することによって)、より顕著となる。しかも、この種の養殖海苔採取船1による海苔採取作業は、通常、一人の作業者によって行われるため、作業者は操舵室4から出て海苔網誘導体2を操作する必要があり、作業効率も悪くなる。
【0008】
そこで、従来からも、このような問題を解決すべく、図10に示す如く、船首側甲板1a上に前後方向に略水平に延びる左右一対のネジ軸(一方のみ図示)24を設けると共に、各ネジ軸24に螺合させた雌ネジ筒25に海苔網誘導体2の基端部を相対回転自在に連結26して、各ネジ軸24を駆動モータ27により正逆転させて雌ネジ筒25を進退させることによって、海苔網誘導体2を海苔網誘導位置(図10実線位置)と格納位置(同図鎖線位置)とに亘って自動的に動作させうるように構成しておくことが提案されている。
【0009】
しかし、かかる構成とした養殖海苔採取船(以下「第2従来船102」という)では、上記した人為的作業による問題を解消できる反面、次のような問題が生じるため、実用するには甚だ不充分なものであった。
【0010】
すなわち、ネジ軸24と雌ネジ筒25との間に海苔が詰まり易く、且つ詰まった海苔を容易に除去できないことから、その保守作業が極めて面倒であった。しかも、保守作業を頻繁に行なわないと、詰まった海苔が腐敗するため、衛生上も問題であった。また、ストロークSが上記した如く長大であり、長尺なネジ軸24が必要となることから、イニシャルコストが高くなると共に、ネジ軸24が撓み易く、海苔網誘導体2の円滑な動作を確保し難い。さらに、ネジ軸24が長尺なものであり、両端のみを支持されているにすぎないものであることから、ネジ軸24の回転数は制限され、一定以上に高速回転させることができない。そのため、海苔網誘導体2を海苔網誘導位置又は格納位置に動作させるに要する時間が長くなり、作業効率が低下する。例えば、ストロークSが4m程度である場合においては、海苔網誘導体2を海苔網誘導位置又は格納位置に動作させるに2〜3分程度を要する。
【0011】
本発明は、第1及び第2従来船101,102における上記した問題をすべて解決して、海苔網誘導体の操作を容易に行うことができ、海苔採取作業を効率よく行いうる養殖海苔採取船を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願請求項1の発明は、船首側甲板に、先端側部分が舳先から海面下に突出する海苔網誘導位置と当該甲板上に格納される格納位置とに亘って動作される海苔網誘導体を設けてある養殖海苔採取船において、船首側甲板に、先端部が舳先の近傍位に位置する第1位置とその後方位に位置する第2位置とに亘って揺動される伸縮自在な揺動アーム及びこれを揺動駆動させる駆動モータを設けると共に、揺動アームの先端部に海苔網誘導体の基端部を相対回転自在に連結して、揺動アームを第1位置に揺動させることにより海苔網誘導体が海苔網誘導位置に動作され、また、揺動アームを第2位置に揺動させることにより海苔網誘導体が格納位置に動作され、更に、揺動アームを前記第1位置及び第2位置に位置するときを除いて最縮小状態に保持させるように構成したことを発明の基本構成とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図1〜図3又は図4に示す実施の形態を基づいて具体的に説明する。
【0014】
図1〜図3は第1の実施の形態を示したもので、この実施の形態における本発明に係る養殖海苔採取船(以下「第1採取船11 」という)は、後述する海苔網誘導体操作機構1dを除いて、第1従来船101を含めた一般的な養殖海苔採取船1と同様構造に構成されている。すなわち、図5〜図7に示す如く、船縁には、船首側甲板1aに設けた海苔網誘導体2の両側に配して、船首側から操舵室4の天井部を通過して船尾側へと延びる海苔網ガイド3,3が設けられており、操舵室4の直前位には、海苔網ガイド3,3に近接させて刈取刃体5を配設してある。海苔網誘導体2は、図3に示す如く、金属パイプを前方へと窄まる略三角形状に折曲加工してなる本体部2bと、その基端間を連結する金属パイプ製の横桟部2cと、本体部2bの先端屈曲部と横桟部2cの中央部とを連結する縦桟部2dとからなる金属パイプの溶接構造物である。刈取刃体5は円筒状本体部の外周面に螺旋状の薄刃を突設してなるもので、回転駆動させることにより、前述した如く当該刈取刃体5上を通過する海苔網部分から海苔を刈り取りうるように構成されている(図6(D)(E)参照)。
【0015】
而して、海苔網誘導体操作機構1dは、図1〜図3に示す如く、左右一対の揺動アーム6,6とこれを揺動させる左右一対の駆動モータ(この例では、減速機付き油圧モータを使用している)7,7とを具備する。
【0016】
両揺動アーム6,6は、船首側甲板1a上に、基端部6a,6aを揺動支点として前後揺動自在に設けられている。各揺動アーム6の基端部6aは減速機付き油圧モータ7の出力軸に固着されていて、油圧モータ7を正逆転駆動させることより、揺動アーム6を略180°の範囲に亘って前後揺動させるようになっている。すなわち、両油圧モータ7,7は同期して正逆転されるものであり、両揺動アーム6,6を、その先端部6b,6bが舳先1bの近傍位に位置する第1位置(図2実線位置,図3鎖線位置)とその後方位に位置する第2位置(図1実線位置,図3実線位置)とに亘って前後揺動せしめるものである。ところで、この種の養殖海苔採取船1には、通常、サイドスラスタ等の各種機器を駆動させるための油圧駆動手段が設けられているが、第1採取船11 では、上記油圧モータ7,7をかかる既設の油圧駆動手段を利用して駆動させるように構成すると共に、その制御を操舵室4において行いうるように工夫してある。
【0017】
両揺動アーム6,6の先端部6b,6bには、図1〜図3に示す如く、海苔網誘導体2の基端部つまり横桟部2cの両端部が相対回転自在に連結されていて、揺動アーム6,6を第1位置に揺動させることにより海苔網誘導体2が海苔網誘導位置(図2実線位置,図3鎖線位置)に動作され、揺動アーム6,6を第2位置に揺動させることにより海苔網誘導体2が格納位置(図1実線位置,図2鎖線位置、図3実線位置)に動作されるようになっている。
【0018】
すなわち、揺動アーム6,6を第2位置から第1位置へと揺動させると、海苔網誘導体2の本体部2b及び縦桟部2dが舳先1bに支持された状態で前方へ押し出されて、海苔網誘導体2が、その先端側部分2aが舳先1bから海面10下に突出する海苔網誘導位置に動作される。逆に、揺動アーム6,6を第1位置から第2位置へと揺動させると、海苔網誘導体2の本体部2b及び縦桟部2dが舳先1bに支持された状態で後方へ引き込まれて、海苔網誘導体2が船首側甲板1a上に格納される格納位置に動作される。なお、船首側甲板1aには、揺動アーム6,6が第1位置及び第2位置に位置されたときにおいて各先端部6bを受止支持する緩衝体8,9が設けられている。
【0019】
以上のように構成された第1採取船11 によれば、冒頭で述べた如く、海苔網誘導体2を海苔網誘導位置に位置させた状態で、各海苔網11下を通過させることにより、刈取刃体5による海苔採取を効率よく行なうことができる(図5及び図6参照)が、その場合において、海苔網誘導体2の操作を操舵室4から容易に行なうことができる。すなわち、作業者が操舵室4において油圧モータ7,7を正逆転操作することにより、揺動アーム6,6が第1位置又は第2位置に揺動されて、海苔網誘導体2を海苔網誘導位置又は格納位置に自動的に動作させることができる。したがって、第1従来船101のように海苔網誘導体2を人為的に操作させる場合に比して、作業者の労働負担が大幅に軽減され(海苔網誘導体2の操作による労働負担はない)、しかも作業者は操舵室4において海苔網誘導体2の操作を行なうことができることから、海苔網誘導体2の操作を含めた海苔採取作業を効率よく簡便に行なうことができる。
【0020】
また、刈取刃体5により刈り取られた海苔の一部が海苔網誘導体操作機構1d上に落下することがあるが、かかる海苔は水噴射により容易に除去することができる。したがって、第2従来船102のように、海苔がこれを容易には除去し難いネジ軸21と雌ネジ筒22との間に詰まった場合のような不都合は、これが全く生じない。すなわち、海苔網誘導体操作機構1d上に海苔が落下した場合にも、困難且つ面倒な保守作業を特に必要とせず、落下海苔により当該機構1dの作動不良や故障を招来することがない。勿論、海苔網誘導体操作機構1d上に落下した海苔が腐敗するといった衛生上の問題を生じることもない。しかも、冒頭で述べた如く、両端支持の長尺ネジ軸24を使用した場合にはその動作速度(ネジ軸24の回転速度)が制限されるが、揺動アーム6,6についてはそのような制限がないから、安全面を考慮しても、海苔網誘導体2の海苔網誘導位置又は格納位置への動作を迅速に行なうことが可能となる。例えば、ストロークSが4m程度である場合においては、安全面を考慮しても、海苔網誘導体2を数秒〜数十秒程度で海苔網誘導位置又は格納位置に動作させることができる。したがって、海苔網誘導体2を人為的に行なう第1従来船101及びネジ軸24を使用する第2従来船102の何れに比しても、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0021】
ところで、揺動アーム6,6の長さは、海苔網誘導体2を海苔網誘導位置と格納位置とに亘って進退させるに必要なストロークSに応じて決定され、例えば、第1位置と第2位置とに亘る揺動角が180°である場合には、揺動アーム6,6の長さは略S/2となる。したがって、採取船1が大型化してストロークSが長大化すると、揺動アーム6,6が長尺なものとなることから、油圧モータ7,7による負荷が大きくなって、大型の油圧モータ7が必要となる場合がある。また、揺動アーム6,6が長尺なものとなると、海苔網誘導体2の基端部の旋回半径が大きくなり、海苔網誘導体2の最高位置(図1鎖線位置)が必要以上に高くなって、不都合を生じる場合がある(例えば、両海苔網ガイド3,3間を補強杆で連結しているような場合には、この補強杆に最高位置を通過する海苔網誘導体2が干渉する虞れが生じる)。しかし、このような問題は、海苔網誘導体操作機構1dを図4に示す如く工夫しておくことにより、容易に解決することができる。
【0022】
すなわち、図4は第2の実施の形態を示したもので、この実施の形態における本発明に係る養殖海苔採取船(以下「第2採取船12 」という)にあっては、揺動アーム6,6を伸縮自在として、前記第1位置及び第2位置に位置するときを除いて最縮小状態に保持されるように構成してある。なお、第2採取船12 における構成は、かかる点を除いて、第1採取船11 と全く同一である。
【0023】
具体的には、図4に示す如く、各揺動アーム6は油圧シリンダで構成されていて、アーム基端部であるシリンダ部6cの基端部を油圧モータ7の出力軸に固着すると共に、アーム先端部であるピストンロッド6dの先端部を海苔網誘導体2の基端部たる横桟部2cの端部に相対回転自在に連結してある。各揺動アーム6を構成する油圧シリンダは、油圧モータ7に連動して伸縮動作するように構成されていて、最縮小状態で第1位置(図4二点鎖線位置)と第2位置(同図一点鎖線位置)との間に亘って揺動され、第1位置又は第2位置に位置されたときにおいて最伸長状態に動作され且つ当該状態に保持されるようになっている。
【0024】
したがって、第2採取船12 にあっては、第1採取船11 におけると同様に、揺動アーム6,6を第1位置に位置させて最伸長状態とさせることにより、海苔網誘導体2を、先端側部分2aが舳先1bから海面10下に突出する海苔網誘導位置に動作させることができ(図4二点鎖線)、揺動アーム6,6を第2位置に位置させて最伸長状態とさせることにより、海苔網誘導体2を船首側甲板1a上に格納する格納位置に動作させることができる(同図一点鎖線)。そして、揺動アーム6,6は、それが第1位置から第2位置へ又は第2位置から第1位置へ揺動される間においては、最縮小状態に保持されることになり、その長さが略半減することになる。したがって、長大なストロークSが必要となる場合にも、油圧モータ7による負荷が大きくならず、大型の油圧モータ7は必要としない。勿論、長大なストロークSが必要とならない場合にも、図4の如く構成しておくことにより、油圧モータ7による負荷を大幅に軽減して、油圧モータ7を更に小型化することができる。また、海苔網誘導体2の最高位置(図4実線位置)が大幅に低くなるから、上記したような不都合が全く生じない。
【0025】
なお、本発明は上記した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において、適宜に改良,変更することができる。例えば、駆動モータ7は揺動アーム6を略180°に亘って揺動駆動させるものであればよく、上記した油圧モータの他、揺動モータ等を使用することができる。但し、養殖海苔採取船1に既設の油圧駆動手段を利用して駆動できるものを使用しておくことが好ましい。また、揺動アーム6を伸縮自在に構成する手段も任意であり、油圧シリンダに限定されない。勿論、ストロークSによっては、揺動アーム6を3段以上に亘って伸縮させるように構成することも可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から容易に理解されるように、請求項1の発明によれば、海苔網誘導体の操作を容易に行うことができ、海苔採取作業を効率よく簡便に行いうる養殖海苔採取船を提供することができる。また、請求項2の発明によれば、駆動モータの負荷を大幅に軽減し得て、駆動モータを含む海苔網誘導体操作機構全体をより簡素化,小型化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1採取船を示す要部の側面図(断面は図3のI−I線に沿う)である。
【図2】図1と異なる状態を示す図1相当の側面図である。
【図3】同要部の平面図である。
【図4】第2採取船を示す図1相当の側面図である。
【図5】海苔採取作業の前半工程を示す側面図である。
【図6】同作業の後半工程を示す側面図である。
【図7】図5のVII−VII線に沿う要部の横断平面図である。
【図8】海苔採取作業における養殖海苔採取船の航走経路を示す平面図である。
【図9】第1従来船を示す要部の側面図である。
【図10】第2従来船を示す要部の側面図である。
【符号の説明】
1…養殖海苔採取船、11 …第1採取船(養殖海苔採取船)、12 …第2採取船(養殖海苔採取船)、2…海苔網誘導体、2a…海苔網誘導体の先端側部分、2b…本体部、2c…横桟部(海苔網誘導体の基端部)、2d…縦桟部、3…海苔網ガイド、4…操舵室、5…刈取刃体、6…揺動アーム、6a…揺動アームの基端部、6b…揺動アームの先端部、6c…シリンダ部、6d…ピストンロッド、7…油圧モータ(駆動モータ)、8,9…緩衝部。

Claims (1)

  1. 船首側甲板に、先端側部分が舳先から海面下に突出する海苔網誘導位置と当該甲板上に格納される格納位置とに亘って動作される海苔網誘導体を設けてある養殖海苔採取船において、船首側甲板に、先端部が舳先の近傍位に位置する第1位置とその後方位に位置する第2位置とに亘って揺動される伸縮自在な揺動アーム及びこれを揺動駆動させる駆動モータを設けると共に、揺動アームの先端部に海苔網誘導体の基端部を相対回転自在に連結して、揺動アームを第1位置に揺動させることにより海苔網誘導体が海苔網誘導位置に動作され、また、揺動アームを第2位置に揺動させることにより海苔網誘導体が格納位置に動作され、更に、揺動アームを前記第1位置及び第2位置に位置するときを除いて最縮小状態に保持させるように構成したことを特徴とする養殖海苔採取船。
JP16970097A 1997-06-26 1997-06-26 養殖海苔採取船 Expired - Fee Related JP3957362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16970097A JP3957362B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 養殖海苔採取船

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16970097A JP3957362B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 養殖海苔採取船

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1111380A JPH1111380A (ja) 1999-01-19
JP3957362B2 true JP3957362B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=15891273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16970097A Expired - Fee Related JP3957362B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 養殖海苔採取船

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3957362B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190141411A (ko) 2018-06-14 2019-12-24 오승훈 선수측에 부력체가 결합된 김채취선 및 그 제작방법

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4560256B2 (ja) * 2001-09-27 2010-10-13 ホクモウ株式会社 揚網機を備えた定置漁船
EP2118038B1 (en) 2007-02-20 2017-06-14 Microban Products Company Ceramic glaze having antimicrobial property
MY159988A (en) * 2011-08-09 2017-02-15 Sirim Berhad A device for cultivation of aquatic plant

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190141411A (ko) 2018-06-14 2019-12-24 오승훈 선수측에 부력체가 결합된 김채취선 및 그 제작방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1111380A (ja) 1999-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104192275B (zh) 一种水面清洁船及其前舱收集装置
JP4627494B2 (ja) 水生植物取り入れ機
JP3957362B2 (ja) 養殖海苔採取船
US4204354A (en) Articulated fishing drum
CN112793724B (zh) 一种臂挂网兜式水面垃圾清扫装置
US4416106A (en) Method and apparatus for removal of aquatic plant growth
JPS61500151A (ja) 幅刈り、つかみ式立木枝除去装置
US3902448A (en) Dredge having improved propelling means
KR102008140B1 (ko) 김발 뒤집기 장치
JP2007143535A (ja) 水草除去具および水草集束具、並びにこれらを用いた水草除去方法
US4676052A (en) Self-propelled dredge
US6318005B1 (en) Dredge with improved auger shroud
JP3510301B2 (ja) 海苔作業船、海苔作業船を用いた海苔刈取り方法および海苔作業船を用いた海苔網薬剤処理方法
CN110369360A (zh) 一种养鱼池排水管防护网清理机
KR20130006342U (ko) 김발 뒤집기
CN211090703U (zh) 一种用于剑麻叶片采割装置的高效无损采割头
US3765156A (en) Turtle grass harvester
US2737769A (en) Implement for use in clearing or cleaning drains or ditches
JP3564724B2 (ja) 普通型コンバインの第2刈刃装置
JP3091551B2 (ja) 長尺物展張装置
CN213992167U (zh) 一种小龙虾捕捞工具
CN217460712U (zh) 一种港口环保用淤泥清理装置
JPH1131A (ja) 海苔刈取船および海苔網案内機構
CN115693518B (zh) 一种海底电缆铺设用清障装置
JPS6052036B2 (ja) 海苔刈取り船

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees