JPH1111377A - 自沈装置 - Google Patents

自沈装置

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JPH1111377A
JPH1111377A JP16861197A JP16861197A JPH1111377A JP H1111377 A JPH1111377 A JP H1111377A JP 16861197 A JP16861197 A JP 16861197A JP 16861197 A JP16861197 A JP 16861197A JP H1111377 A JPH1111377 A JP H1111377A
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JP
Japan
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floating body
self
weight
wire
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP16861197A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Otomo
武 大友
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH1111377A publication Critical patent/JPH1111377A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮体を確実に自沈させることができる自沈装
置を提供する。 【解決手段】 浮体10の浮力タンク室13内に海水w
を導入して浮体10を自沈させる自沈装置において、浮
体10に水入口15を形成し、その水入口15から浮力
タンク室13内に至る水導入通路16に、重錘17で開
くバルブ装置18を設けると共にその重錘17をワイヤ
吊下げ手段19でバルブ装置18が閉じるように支持
し、かつそのワイヤ吊下げ手段19の吊下げワイヤ32
を遠隔操作で切断して重錘17を降下させる切断装置3
3を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上に係留された
大型の浮体を自沈させるための自沈装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】海上に係留された大型の浮体において、
係留索が破断したり、走錨した場合、浮体が周辺の漁場
設備や沿岸設備まで漂流してしまうため、この対策が必
要である。
【0003】そこで、従来は、係留索が切断して浮体が
漂流する場合に、人力でバルブを開いて浮体内に海水を
導入して浮体を沈めるか、或いは漂流するときの漂流力
でバルブを開いて自沈させることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人力
で、大型のバルブを開くのは、実際上困難であり、また
漂流力でバルブを開くのも確実性に問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、浮体を確実に自沈させることができる自沈装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、浮体の浮力タンク室内に海水を導入して浮
体を自沈させる自沈装置において、浮体に水入口を形成
し、その水入口から浮力タンク室内に至る水導入通路
に、重錘で開くバルブ装置を設けると共にその重錘をワ
イヤ吊下げ手段でバルブ装置が閉じるように支持し、か
つそのワイヤ吊下げ手段の吊下げワイヤを遠隔操作で切
断して重錘を降下させる切断装置を設けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0008】図2は、浮体10の一例を示し、係留索1
1にて海底12に係留されている。
【0009】この浮体10は、図3に示すように複数の
浮力タンク室13に区画されており、その各浮力タンク
室13に海水を導入して自沈させる本発明の自沈装置A
が各浮力タンク室13に対応して設けられる。
【0010】図1は、自沈装置Aの詳細を示したもの
で、浮体10内の下部側面に、水入口15が形成され、
その水入口15と浮力タンク室13とを結ぶ水導入通路
16が形成され、その水導入通路16に、重錘17で開
くバルブ装置18が設けられ、その重錘17がワイヤ吊
下げ手段19にてバルブ装置18が常時は閉じるように
支持されている。
【0011】このバルブ装置18を詳しく説明する。
【0012】浮体10内には、浮力タンク室13と区画
して予備室20が形成され、その予備室20に位置して
浮体10の下部側面等に水入口15が形成され、予備室
20内に、その水入口15と浮力タンク室13とを結ぶ
水導入通路16を形成する弁箱21が設けられる。
【0013】弁箱21の下部は、導入管22を介して水
入口15と接続され、その導入管22にメンテナンス用
の止弁23が接続され、弁箱21の頂部には、放水管2
4が接続され、その放水管24が、浮力タンク室13に
臨んで開口するように設けられて、水導入通路16が形
成される。
【0014】弁箱21には、弁口25が形成された仕切
板26が設けられ、その仕切板26の弁口25に下方か
ら着座する水密蓋27が設けられる。この水密蓋27
は、重錘17を介してワイヤ吊下げ手段19にて弁箱2
1内上部に支持され、常時は弁口25を閉じるようにさ
れる。
【0015】ワイヤ吊下げ手段19は、弁箱21内上部
に設けた固定滑車30と、重錘17に設けられた可動滑
車31と、その両滑車30,31に巻き掛けられた吊下
げワイヤ32からなり、その吊下げワイヤ32の一端3
2aが弁箱21の上部に固定され、他端32bが固定滑
車30から弁箱21の側壁まで延ばされて固定される。
【0016】この他端32bの吊下げワイヤ32には、
そのワイヤ32を熱で切断するための切断装置33が設
けられる。切断装置33は、ワイヤ32に巻き付けられ
る等して設けられるワイヤ焼切装置34と、そのワイヤ
焼切装置34に通電する電源35とからなり、遠隔操作
でワイヤ焼切装置34に通電できるようになっている。
【0017】重錘17は、弁箱21内に設けたガイド筒
36に収容され、そのガイド筒36に重錘17のストッ
パ37が形成される。重錘17の下部には弁棒38が設
けられ、その弁棒38の下端に鍔部39が設けられる。
他方、水密蓋27の上面には鍔部39を覆う鉤筒40が
設けられ、その鍔部39の上面と鉤筒40の頂部40a
間に複数枚の皿バネ41が設けられ、その皿バネ41の
バネ力で鉤筒40を上方に押し上げて水密蓋27が弁口
25を閉じるように付勢している。
【0018】ガイド筒36は、弁箱21に支持板42を
介して支持され、その支持板42に通水口43が形成さ
れる。
【0019】次に本発明の作用を述べる。
【0020】図2に示した係留索11が破断したり、走
錨により浮体10が許容範囲をこえて漂流する場合、陸
上等から切断装置33を作動する。すなわち電源35を
ONとしてワイヤ焼切装置34に通電を行うと、ワイヤ
吊下げ手段19の吊下げワイヤ32が切断され、重錘1
7がガイド筒36内のトッパ37の位置に当たるまで落
下する。これにより水密蓋27は、弁口25を開き、水
入口15から海水wが流入し、導入管22、弁箱21、
放水管24からなる水導入通路16を通って海水wが、
浮力タンク室13内に注水され、その結果、浮体10の
浮力が徐々に小さくなって、自沈する。
【0021】図4は、自沈制御システムの概要を示した
ものである。
【0022】図において、陸上からの遠隔指令信号50
が、受信装置51に入力されると、計測システム52を
介して制御盤53に入力され、ライン54を介して各ワ
イヤ焼切装置への電気供給がなされる。
【0023】制御盤53には、インターロック55が設
けられ、インターロック解除指令がない限り、自沈動作
に入らないようになっており、遠隔指令信号50で、先
ずインターロック解除指令がなされた後、自沈指令がな
されるようになっている。
【0024】この自沈指令により、ライン54を介して
各ワイヤ焼切装置への電気供給がなされ、各自沈装置の
バルブ装置18の水密蓋27が開かれるようになってい
る。また水密蓋27の開閉状態は開閉検出センサ56で
検出され、その開閉が表示ランプ57で表示されると共
にこれら開閉信号が論理回路58に入力される。この論
理回路58には、自沈指令信号が同時に入力されるよう
になっている。また制御盤53には、作動テストのため
の非作動回路59が組み込まれている。
【0025】この自沈制御システムにおいては、通常
時、自沈装置はすべてスタンバイ状態にセットしてお
き、制御盤53を収納したラックの扉は、部外者の操作
を防ぐために施錠しておく。また電源供給用バッテリー
の電圧が許容値以下に低下した場合には、浮体に設置し
た補助発電機を陸上遠隔操作もしくは浮体上操作で作動
させて充電しておく。
【0026】この自沈動作が正常に作動するかどうかを
確認するために定期的に作動テストを行えるようになっ
ている。
【0027】この場合、浮体10に出向いて、止弁23
を手動で閉鎖しておき、自沈システムで疑似の蓋開放信
号を発生させ、非作動状態での水密蓋の開閉異常が陸上
にてモニター表示されることを確認する。
【0028】ワイヤ焼切装置への電源供給ラインをオフ
に切替えた上で、陸上より無線でインターロック解除及
び自沈の指令を出し、電源供給ラインの通電を浮体上で
確認する。また、制御システムで、蓋閉鎖信号を発生さ
せ、作動状態での水密蓋開閉異常が陸上でモニター表示
されることを確認する。
【0029】これらのテスト後は、通常のセッティング
に戻し、止弁を手動で開放した上で下船する。
【0030】係留索等が切断し、自沈させる時、陸上か
ら指令して、先ず制御盤53のインターロック55を解
除し、次に自沈指令を出して吊下げワイヤ32を切断
し、重錘17の落下により水密蓋27を開き、水入口1
5より海水wを浮力タンク室13内にグラビティー注水
して浮体10を自沈させる。
【0031】この自沈において、1つでも開放しない水
密蓋27がある場合には、水密蓋の開閉異常を表示する
ようにする。
【0032】グラビティー注水により1時間程度の目安
で浮体10が全沈して海底に着座するようにし、これに
より浮体10の漂流を食い止める。
【0033】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、大型のバ
ルブ装置を確実に開いて注水させることで、大型の浮体
を簡単に自沈させることができる。重錘を吊っているワ
イヤを、オペレータが遠隔操作で、ワイヤ焼切装置に電
流を流して切断するだけで、その重錘の重力落下力を利
用して大型のバルブ装置を確実に開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1の浮体の全体図である。
【図3】図2の浮体の平断面図である。
【図4】本発明における自沈制御システムを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 浮体 13 浮力タンク室 15 水入口 16 水導入通路 17 重錘 18 バルブ装置 19 ワイヤ吊下げ手段 32 吊下げワイヤ 33 切断装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮体の浮力タンク室内に海水を導入して
    浮体を自沈させる自沈装置において、浮体に水入口を形
    成し、その水入口から浮力タンク室内に至る水導入通路
    に、重錘で開くバルブ装置を設けると共にその重錘をワ
    イヤ吊下げ手段でバルブ装置が閉じるように支持し、か
    つそのワイヤ吊下げ手段の吊下げワイヤを遠隔操作で切
    断して重錘を降下させる切断装置を設けたことを特徴と
    する自沈装置。
JP16861197A 1997-06-25 1997-06-25 自沈装置 Pending JPH1111377A (ja)

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JP16861197A JPH1111377A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 自沈装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4804702A (en) * 1986-04-02 1989-02-14 Pennwalt Corporation Low smoke and reduced flame fluorinated polymer compositions and cable constructions
CN103661815A (zh) * 2013-11-29 2014-03-26 航宇救生装备有限公司 一种气囊式浮标定时放气装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4804702A (en) * 1986-04-02 1989-02-14 Pennwalt Corporation Low smoke and reduced flame fluorinated polymer compositions and cable constructions
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