JPH11113287A - インバータ駆動減速電動機 - Google Patents

インバータ駆動減速電動機

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JPH11113287A
JPH11113287A JP9272936A JP27293697A JPH11113287A JP H11113287 A JPH11113287 A JP H11113287A JP 9272936 A JP9272936 A JP 9272936A JP 27293697 A JP27293697 A JP 27293697A JP H11113287 A JPH11113287 A JP H11113287A
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reduction motor
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澄雄 洲本
Toshio Oka
俊雄 岡
Hiroaki Watano
博昭 綿野
Masaki Sakai
正喜 坂居
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 据付現場における電動機の回路定数の設定が
不要なベクトル制御形のインバータ駆動減速電動機、若
しくは、据付現場における配線作業が容易なブレーキ付
きのインバータ駆動減速電動機を提供する。 【解決手段】 全閉形電動機1、ギヤ式減速機2、ブレ
ーキ6からなる減速電動機9に、熱遮断用座4(熱絶縁
材)を介して磁束ベクトル制御形のインバータ5及びブ
レーキ駆動回路7を収納した全閉構造のケース3を一体
に取付けた構造とし、電動機回路定数の事前設定を可能
としたので据付現場における回路定数の設定が不要とな
り、かつ、インバータ用電源線とブレーキ駆動用電源線
とを兼用でき、据付、配線作業の簡易化と設備コスト低
減を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動機のトルク
増幅を行う減速部を備えた減速電動機、若しくは、該減
速電動機にブレーキを内蔵したフレーム付減速電動機
に、インバータを一体に組込んだインバータ駆動減速電
動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータ駆動の減速電動機若し
くはブレーキ付減速電動機は、一般にインバータが操作
用配電盤等に別個に取り付けられ、減速電動機若しくは
ブレーキ付減速電動機とは別々に配置されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ駆動
の減速電動機の場合には、インバータと減速電動機とが
別々に配置されているので、前記インバータがベクトル
制御形である場合には、必要とする電動機固有の回路定
数の設定を据付現場にて実施する場合が多く、この回路
定数の設定が困難であるという問題点があった。
【0004】又、ブレーキを内蔵したブレーキ付減速電
動機の場合には、操作用配電盤からブレーキ付減速電動
機への配線工事において、インバータから電動機への電
源線の配線の他に、ブレーキへのブレーキ電源線の配線
が別個に必要であるという問題点があった。
【0005】即ち、ブレーキ駆動回路にはインバータ側
から起動、停止信号を得て開閉動作をする開閉器を別回
路として設け、かつ、電源開閉時に発生するノイズを含
む動力線をブレーキまで配線しなければならないという
問題点があった。又、インバータを収納した操作用配電
盤に関し、多数のインバータが接近して設置される場合
には冷却を考慮した配置としなければならないという問
題点があった。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、据付現場における電動機の
回路定数の設定が不要なベクトル制御形の、若しくは、
据付現場における配線作業が容易なブレーキ付きのイン
バータ駆動減速電動機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るインバ
ータ駆動減速電動機は、電動機及び該電動機の出力トル
クを増幅すると共に回転を減速する減速部を備えた減速
電動機と、前記電動機への出力電流をベクトル制御する
ベクトル制御形のインバータとを備え、該インバータは
前記減速電動機に一体に組込まれたものである。
【0008】第2の発明に係るインバータ駆動減速電動
機は、電動機、該電動機の出力トルクを増幅すると共に
回転を減速する減速部及び前記電動機の回転を制動、開
放するブレーキを備えたブレーキ付減速電動機と、前記
電動機を制御駆動するインバータ及び前記ブレーキを制
御駆動するブレーキ駆動回路とを備え、該インバータ及
びブレーキ駆動回路は前記ブレーキ付減速電動機に一体
に組込まれたものである。
【0009】第3の発明に係るインバータ駆動減速電動
機は、第2の発明に係るインバータ駆動減速電動機にお
いて、インバータがその出力電流をベクトル制御するベ
クトル制御形であるものである。
【0010】第4の発明に係るインバータ駆動減速電動
機は、第2又は第3の発明に係るインバータ駆動減速電
動機において、インバータ及びブレーキ駆動回路を収納
するケースを備え、該ケースが熱絶縁材を介してブレー
キ付減速電動機に取付けられているものである。
【0011】第5の発明に係るインバータ駆動減速電動
機は、第2〜第4の発明に係るインバータ駆動減速電動
機において、ブレーキ駆動回路がインバータによる電動
機の減速運転に連動してブレーキの制動開始タイミング
を可変にする動作タイミング可変手段を備えたものであ
る。
【0012】第6の発明に係るインバータ駆動減速電動
機は、第1〜第5の発明に係るインバータ駆動減速電動
機において、インバータが多段積構造の複数の基板を備
え、該複数の基板における最外側基板がユーザ仕様に応
じて差替可能なユーザインターフェイス基板であるもの
である。
【0013】第7の発明に係るインバータ駆動減速電動
機は、第1〜第6の発明に係るインバータ駆動減速電動
機において、インバータは、該インバータを構成するパ
ワー素子若しくは電動機の電圧、電流及び温度の少なく
ともいずれかを検出する検出手段と、該検出手段の検出
値が設定レベルを超えていたら前記電動機の運転を停止
若しくは運転条件を制限し、所定時間後に前記電動機を
再起動若しくは運転条件の制限を解き、前記検出手段の
検出値が設定レベルを回復しておれば、前記電動機の運
転を続行するトリップレス運転手段とを備えたものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.第1〜第4の発明の実施の形態1を図1
〜図2に基づき説明する。図1はインバータ駆動減速電
動機の断面図である。図において、1は電動機としての
外扇形モータであり、以下、モータ1と記載する。2は
モータ1で駆動される減速部としてのギヤ式減速機であ
る。ギヤ式減速機2はモータ1の回転軸の出力側に結合
され、このモータ1の出力トルクを増幅すると共に、回
転速度を減速して出力するものであり、その出力軸は、
被駆動装置(図示せず)へカップリングなどで連結可能
な構造となっている。
【0015】3は全閉構造のケース、3Aはケース3の
蓋、4はモータ1のフレーム上に設けられた熱絶縁材と
しての熱遮断用座、5はモータ1の電源周波数を任意に
変換制御してこのモータを変速駆動する磁束ベクトル制
御形のインバータであり、この熱遮断用座4を介し全閉
構造の箱形ケース3がモータ1のフレーム上に据え付け
られ、ケース3内にはインバータ5が収納されている。
前記ケース3を全閉構造としたのは、外部の塵埃、水な
どの侵入によるインバータ5の損傷を防止するためのも
ので、このインバータ5は熱遮断用座4に密着、固定さ
れている。
【0016】6はブレーキとしての機械式ブレーキであ
り、以下、ブレーキ6と記載する。6Aはブレーキ6に
おけるブレーキコイルである。ブレーキ6はモータ1の
回転軸のフリー端に結合されており、前記モータ1の運
転、停止に伴いその回転を制動、開放する。7はブレー
キ6をON/OFF駆動するブレーキ駆動回路であり、
インバータ5と一体にケース3に収納されている。8は
ブレーキ6と共にモータ1の回転軸のフリー端に結合さ
れた外扇である。尚、9はモータ1〜外扇8にて構成さ
れたインバータ駆動減速電動機であり、以下、減速電動
機9と記載する。
【0017】図2は減速電動機9の電気回路図であり、
減速電動機9の電気回路はモータ1、インバータ5、ブ
レーキ6(ブレーキコイル6A)、ブレーキ駆動回路7
にて構成されている。又、10は三相電源であり、端子
91にて減速電動機9と接続されている。
【0018】又、実施の形態1におけるインバータ5は
前記のごとく磁束ベクトル制御形であり、三相交流を全
波整流するコンバータ51、平滑回路52、平滑回路5
2の直流出力を任意の周波数及び電圧の三相交流に変換
してモータ1に出力するインバータ主回路53、インバ
ータ5の出力周波数、電圧値等の運転条件を入力するイ
ンターフェイス54、電流センサ55、電圧センサ5
6、マイコン(図示せず)を主要構成要素とするインバ
ータ制御回路57、インバータ制御回路57からの制御
信号入力によりインバータ主回路53へ駆動信号を出力
するインバータ駆動回路58等にて構成されている。
【0019】次に、減速電動機9の動作について説明す
る。図1において、モータ1はインバータ5により可変
速制御され、モータ1の回転軸の出力側に結合されたギ
ヤ式減速機にてモータ1の出力トルクを増幅すると共に
回転速度を減速し、減速機2の出力は被駆動装置(図示
せず)へ供給される。インバータ5及びブレーキ駆動回
路7は全閉構造のケース3に収納され、外部の塵埃、水
などの侵入を防止すべく蓋3Aにて密閉され、熱絶縁材
としての熱遮断用座4を介してモータ1のフレーム上に
一体に密着、固定されている。ブレーキ6はモータ1の
回転軸のフリー端に結合されており、前記モータの運
転、停止に伴いその回転を制動、開放する。
【0020】次に、インバータ5の動作について説明す
る。図2において、三相電源10が端子91を介してイ
ンバータ駆動減速電動機9に接続され、インバータ5に
おけるインターフェイス54からインバータ制御回路5
7へ運転条件及び運転指令が入力されると、インバータ
制御回路57からブレーキ駆動回路7へブレーキ6の開
放操作指令が出力され、ブレーキ6がONしてモータ1
が開放されると共に、インバータ制御回路57によりイ
ンバータ駆動回路58を介してインバータ主回路53を
制御駆動し、所定の周波数の電圧の三相交流をモータ1
へ出力し、モータ1を可変速制御する。
【0021】インバータ5は、磁束ベクトル制御運転に
必要なモータ1の回路定数として、一次抵抗r1、二次
抵抗r2、一次インダクタンスL1、二次インダクタン
スL2,励磁インダクタンスMなどをインバータ制御回
路57を構成するマイコンのメモリに記憶しておき、運
転を開始すると、インバータ主回路53からモータ1へ
の出力電流、電圧等を電流センサ55、電圧センサ56
にて検出し、この情報をインバータ制御回路57へ入力
し、上記モータ1の回路定数を用いてベクトル演算を行
う。
【0022】磁束ベクトル制御方式はインバータの出力
電流を励磁電流とトルク分電流にベクトル演算により分
割し、負荷トルクに見合ったモータ電流を流せるように
周波数と電圧の補正を行うことによって低速トルク及び
速度精度を向上させる方式である。即ち、トルク分電流
からモータ1の実速度を推定し、設定速度になるように
出力周波数を補正(すべり補正)するものである。
【0023】本来のベクトル制御方式ではモータの回転
速度をエンコーダで求め、モータのすべりを演算で求め
るが、磁束ベクトル制御方式ではモータの回転速度をモ
ータの電圧、電流から推定し、回転子電流を定常状態の
正弦波と仮定しているので、過度時の応答はベクトル制
御方式に劣るが、汎用かご形モータをベクトル制御に近
い状態で運転することができる。
【0024】上記のごとく、磁束ベクトル制御方式は汎
用かご形モータをベクトル制御に近い状態で運転するこ
とができる効果があるが、この実施の形態1では、更
に、モータ1とインバータ5とを一体に構成したので、
製造時においてモータ1の固有の回路定数を正確に把握
できる。従って、工場出荷時において、インバータを組
込んだ操作盤と電動機間の配線長の影響に対する考慮不
要な正確なモータ1の回路定数をインバータ制御回路5
7に予め設定しておくことにより、据付け現場における
設定の手間が省けると共に高精度な磁束ベクトル制御を
実施できる。又、モータ回路定数の温度補正が容易であ
り、更に、良好な制御特性が得られる。
【0025】尚、実施の形態1においては、インバータ
5として、磁束ベクトル制御方式のものを用いたが、磁
束ベクトル制御方式のものに限定されるものではなく、
より正確な速度制御を要するために本来のベクトル制御
方式を用いる場合にも、モータ1とインバータ5とを一
体に構成した場合における上記効果が得られる。
【0026】又、実施の形態1においては、ブレーキ付
きのインバータ駆動減速電動機に関するものであった
が、ブレーキ付きに限定されるものではなく、ブレーキ
なしのインバータ駆動減速電動機に適用した場合におい
ても上記効果が得られる。
【0027】更に、インバータ5とモータ1を一体とす
ることで、モータ1のベクトル制御が容易となるだけで
なく、構造物全体の固有振動数、剛性を含めた構造定数
を予め設定しておき、共振周波数を避ける等の運転制御
を行い、振動、騒音の低減を図ることが容易にできる。
【0028】次に、据付け配線作業について説明する。
図2から明らかなように、モータ1とインバータ5及び
ブレーキ駆動回路7とが一体に構成されているので、電
源10とインバータ駆動減速電動機9間の電力線の配線
は三相電力線一組にて結線される(遠隔操作用の制御線
は除く)。従来は、インバータ5の出力線をブレーキ6
の電源線と併用できないために、二組の動力線の配線を
必要としたが、実施の形態1においては三相電力線一組
でよい。
【0029】即ち、ブレーキ駆動回路7をインバータ5
と共に、ケース3内に配置したので、操作用配電盤から
インバータ駆動減速電動機へ接続する電源線を兼用で
き、モータ1と機械式ブレーキ7とを分けて接続する必
要がなくなる。それゆえに、接続が容易となり、又、イ
ンバータの設置場所を確保する必要がなくなり、又、据
付け現場における配線作業が著しく簡便となると共に、
設備コスト及び作業コストを著しく低減できる効果があ
る。
【0030】又、全閉構造のケース3は、熱絶縁材であ
る熱遮断用座4を介して配置されているため、モータ1
のフレームから伝わる熱は遮断され、インバータ5から
発熱する熱はケース蓋3Aを含めたケース3全体の外表
面から自然対流により放熱されると共に、モータ1の外
扇7の回転に伴う冷却風の一部が吹き付けられることに
より放熱されるので、効率よく冷却することができる。
尚、一方の発熱源であるモータ1は、前記外扇7により
冷却されるとともにギヤ式減速機2を経由し、密接する
台床に熱伝達されて放熱、冷却される。
【0031】更に、インバータ5を挿入した同じケース
3内にブレーキ駆動回路7を挿入したので、両者間のイ
ンターロックがとり易く、インバータ5によるモータ1
の停止指令とブレーキ6の制動動作指令を同時に処理す
ることが容易となる。
【0032】又、一般的に、従来の減速電動機には電源
と接続するための端子箱が設けられているが、実施の形
態1における減速電動機9では、ケース3が前記端子箱
とほぼ同じ寸法に構成できるため、減速電動機9に対す
るケース3の取付けを、従来の端子箱と同様に行うこと
ができる。
【0033】尚、実施の形態1における減速電動機9に
おけるモータ1は、ブレーキ6を内蔵した全閉外扇式で
あったが、全閉自冷式であってもよい。又、実施の形態
1によれば、インバータ5を収納したケース3をモータ
フレームに一体に取付けたが、モータ1と減速機2との
間に生じる空間を利用して、この空間に一体的に設置す
ることもできる。
【0034】実施の形態2.第5の発明の実施の形態2
を図3、図4に基づき説明する。図3は図2に示したブ
レーキ駆動回路7の詳細を示す図である。図において、
71は交流入力の制御素子、72,73はダイオード、
74は制御素子71のゲート回路としてのホトカプラ、
75はホトカプラ74の入力側保護抵抗、76はマイコ
ンを主要構成要素とする制御回路であり、ホトカプラ7
4を介して制御素子71をオンオフ制御する。77,7
8はバリスタである。
【0035】次に、ブレーキ駆動回路7の動作について
説明する。図において、インバータ5が停止状態、即
ち、モータ1が停止状態では、制御回路76の出力がH
レベルであり、ホトカプラ74には通電されず制御素子
71は不導通状態にあり、ブレーキコイル6Aには電力
が供給されず、ブレーキ6はモータ1を制動状態に保持
する。モータ1の駆動時にはインバータ5におけるイン
バータ制御回路57からの指令に基づき、制御回路76
の出力がLレベルとなり、ホトカプラ74に通電され、
制御素子71が導通状態となり、ブレーキコイル6Aに
電力が供給され、ブレーキ6はモータ1を解放状態にす
る。
【0036】図4(A)、(B)はモータ1の運転停止
動作時におけるブレーキ6による制動のタイミングを示
すタイムチャートである。インバータ5によるモータ1
の定常運転中はブレーキ6が解放状態にある。モータ1
の運転停止動作に入る場合においては、通常、図4
(A)に示すごとく、PWM制御による減速が開始さ
れ、インバータ5の出力周波数がゼロになった時にイン
バータ5よりブレーキ駆動回路7へのブレーキ動作指令
が出力され、この指令に基づきブレーキコイル6Aへの
通電が停止され、タイムラグt1時間後にブレーキ6は
制動状態となる。
【0037】しかし、インバータ駆動減速電動機9の負
荷の慣性が大きい場合等において停止に要する時間が長
すぎる等の不都合が生じる場合がある。実施の形態2に
おいては、図4(B)に示すごとく、PWM制御による
減速途中における任意の時期に、ブレーキ6を制動状態
とし、ブレーキ6の併用により急峻に制動してモータ1
の回転を停止さすことができる。
【0038】この減速途中におけるブレーキ6への制動
開始のタイミングは、制御回路76を構成するマイコン
(図示せず)が備える、動作タイミング可変手段として
のマイコン機能により任意に設定できる。このように、
ブレーキ6のON/OFFのタイミングを必要に応じ、
可変することができるブレーキタイミング可変手段を組
込んだので、機械式のブレーキ6による制動開始時間の
変更が容易となった。
【0039】尚、実施の形態2においては、動作タイミ
ング可変手段をブレーキ駆動回路7における制御回路7
6のマイコンの機能として備えたが、インバータ5にお
けるインバータ制御回路57のマイコンと制御回路76
のマイコンとを共用し、この共用したマイコンの機能と
して備えても同様な効果が得られる。
【0040】実施の形態3.第6の発明の実施の形態3
を図5に基づき説明する。図5は図1に示したインバー
タ駆動減速電動機におけるケース3内のインバータ5及
びブレーキ駆動回路7におけるインターフェイス基板の
例を示す平面配置図である。図において、30はインバ
ータ5のインターフェイス基板であり、図2に示したイ
ンターフェイス回路54を搭載したものである。
【0041】ケース3内に収納されたインバータ5及び
ブレーキ駆動回路7の基板構造は3段積構造となってお
り、最下段には発熱量の多いパワー素子を配置し、中段
には基本制御部基板を配置し、最外側基板としての最上
位の基板には、ユーザが操作するインターフェイス基板
30を配置しており、基板制御基板とインターフェイス
基板30とはコネクタで接続されている。インターフェ
イス基板30には、基板上でモータ1の回転速度を設定
するための内部速度設定用ボリウム31、電源表示灯3
2、運転モード表示灯33、インバータ5の出力周波数
を表示する運転周波数表示灯34、モータ1の回転速度
を設定するボリウム31で行うか外部ボリウム(図示せ
ず)による遠隔操作にするかを選択する内外部ボリウム
切替スイッチ35、外部ボリウム接続端子36等が取付
けられている。
【0042】図5に示したインターフェイス基板30
は、ユーザー仕様に合わせて差替え、変更することがで
きる。即ち、取替えや設定値の変更が容易であり、広い
用途に適用容易で、かつ、操作性の優れたものが得られ
る効果がある。
【0043】実施の形態4.第7の発明の実施の形態4
を図6に基づき説明する。図6はインバータ5のトリッ
プレス運転制御を行う場合における動作フローを示す図
である。一般に、モータ1やインバータ5は、印加電
圧、電流、温度等に許容限度があり、通常、センサーに
より監視され、許容限度を超えると、装置が破壊しない
ようにトリップして保護している。しかし、安易に停止
できないプラントが多い。
【0044】実施の形態4においては、一体化したモー
タ1、ギヤ式減速機2、インバータ5、ブレーキ6の各
特性を協調させた保護及びエラーレベルを設定し、トリ
ップレス制御を行うものであり、許容限度を超えるとイ
ンバータ5の出力を一端停止してフリーランを続け、所
定時間後に再出力して許容限度以内に戻っていたらイン
バータ5の運転を継続するものである。
【0045】即ち、図6において、101でインバータ
5からモータ1へ出力し、102で印加電圧、電流、温
度等を検出し、103で予め入力されている基準値、即
ち、許容限度値と比較し、基準値以下であれば102に
戻り、基準値を超えていれば、104でモータ1への出
力を一旦停止若しくは運転条件を制限し、105でフラ
グを調べ、フラグが立っていないことを確認して106
でフラグをたて、次に107で時間を測り、所定時間を
経過したら101に戻り、モータ1への出力を再開若し
くは運転条件を制限を解く。次に、再度、102,10
3を実行し、基準値以下であれば102に戻り、基準値
を超えていれば、104,105を実行し、105でフ
ラグがたっていることを確認して108で運転を停止す
る。
【0046】上記のように、モータ1がロックする程度
の過大な電流が流れた場合には、電流センサーで瞬時に
電流を検知し、インバータ5の出力を停止若しくは運転
条件を制限する。その後、再度、始動を開始若しくは運
転条件を緩和して過大な電流が流れなければ本格的な運
転を再開する。
【0047】実施の形態4における、上記トリップレス
運転手段は、インバータ制御回路57のマイコン(図示
せず)の機能として備えたものであり、安易に停止でき
ないプラント等に用いることにより、大きな効果が得ら
れる。
【0048】
【発明の効果】第1の発明によれば、電動機と減速部と
を備えた減速電動機にベクトル制御形のインバータを一
体に組込んだので、ベクトル制御に必要な電動機の回路
定数の事前設定が可能となり、据付現場における回路定
数の設定が不要となり、据付作業の容易なものが得られ
る効果がある。
【0049】又、第2の発明によれば、電動機、減速部
及びブレーキを備えたブレーキ付減速電動機に、前記電
動機を制御駆動するインバータ及び前記ブレーキを制御
駆動するブレーキ駆動回路を一体に組込んだので、イン
バータ用電源線とブレーキ駆動用電源線とを兼用でき、
据付、配線作業が容易で設備コストを低減できるものが
得られる効果がある。
【0050】又、第3の発明によれば、ブレーキ付減速
電動機に一体に組込んだインバータをベクトル制御形と
したので、第1及び第2の発明の効果を併せ持つものが
得られる効果がある。
【0051】又、第4の発明によれば、インバータ及び
ブレーキ駆動回路を収納するケースを備え、該ケースを
熱絶縁材を介してブレーキ付減速電動機に取付けたの
で、塵埃等から回路部材を保護すると共に、電動機の発
熱の影響を受けず、高信頼性のものが得られる効果があ
る。
【0052】又、第5の発明によれば、ブレーキの動作
タイミング可変手段を備えたので、ブレーキの開閉動作
タイミングを任意に変更でき、用途の適用範囲を拡大で
きるものが得られる効果がある。
【0053】又、第6の発明によれば、インバータの基
板が多段積構造をなし、ユーザインターフェイスを基板
を最上部基板として備えたので、ユーザ仕様に応じて基
板そのものの差替えや設定値の変更が容易であり、広い
用途に適用容易で、かつ、操作性の優れたものが得られ
る効果がある。
【0054】又、第7の発明によれば、トリップレス運
転手段を備えたので、トラブル発生時においても、不要
に停止することなく、安全な運転を継続できるものが得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1〜第4の発明の実施の形態1としてのイ
ンバータ駆動減速電動機の構造を示す断面図である。
【図2】 図1に示したインバータ駆動減速電動機の電
気回路図である。
【図3】 第5の発明の実施の形態2としての機械式ブ
レーキの駆動回路図である。
【図4】 図3に示した機械式ブレーキの制動タイミン
グを説明する図である。
【図5】 第6の発明の実施の形態3としてのインバー
タにおけるユーザインターフェイス基板の平面配置図で
ある。
【図6】 第7の発明の実施の形態4としてのトリップ
レス制御における動作フロー図である。
【符号の説明】
1 外扇形モータ、2 ギヤ式減速機、3 ケース、3
A 蓋、4 熱遮断用座、5 インバータ、6 機械式
ブレーキ、6A ブレーキコイル、7 ブレーキ駆動回
路、8 外扇、9 インバータ駆動減速電動機、10
三相電源、30ユーザインターフェイス基板、31 内
部速度設定用ボリウム、32 電源表示灯、33 運転
モータ表示灯、34 運転周波数表示灯、35 内外部
ボリウム切替スイッチ、36 外部ボリウム接続端子、
51 コンバータ、52 平滑回路、53 インバータ
主回路、54 ユーザインターフェイス、55 電源セ
ンサ、56 電圧センサ、57 インバータ制御回路、
58 インバータ駆動回路、71 制御素子、72,7
3 ダイオード、74 ホトカプラ、75 保護抵抗、
76 制御回路、77,78 バリスタ、91 端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂居 正喜 福岡県福岡市西区今宿東一丁目1番1号 福菱セミコンエンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機及び該電動機の出力トルクを増幅
    すると共に回転を減速する減速部を備えた減速電動機
    と、前記電動機への出力電流をベクトル制御するベクト
    ル制御形のインバータとを備え、該インバータは前記減
    速電動機に一体に組込まれたことを特徴とするインバー
    タ駆動減速電動機。
  2. 【請求項2】 電動機、該電動機の出力トルクを増幅す
    ると共に回転を減速する減速部及び前記電動機の回転を
    制動、開放するブレーキを備えたブレーキ付減速電動機
    と、前記電動機を制御駆動するインバータ及び前記ブレ
    ーキを制御駆動するブレーキ駆動回路とを備え、該イン
    バータ及びブレーキ駆動回路は前記ブレーキ付減速電動
    機に一体に組込まれたことを特徴とするインバータ駆動
    減速電動機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のインバータ駆動減速電動
    機において、インバータはその出力電流をベクトル制御
    するベクトル制御形であることを特徴とするインバータ
    駆動減速電動機。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載のインバータ
    駆動減速電動機において、インバータ及びブレーキ駆動
    回路を収納するケースを備え、該ケースが熱絶縁材を介
    してブレーキ付減速電動機に取付けられていることを特
    徴とするインバータ駆動減速電動機。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4記載のいずれかの
    インバータ駆動減速電動機において、インバータによる
    電動機の減速運転に連動してブレーキの制動開始タイミ
    ングを可変にする動作タイミング可変手段を備えたこと
    を特徴とするインバータ駆動減速電動機。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5記載のいずれかの
    インバータ駆動減速電動機において、インバータは多段
    積構造の複数の基板を備え、該複数の基板における最外
    側基板がユーザ仕様に応じて差替可能なユーザインター
    フェイス基板であることを特徴とするインバータ駆動減
    速電動機。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6記載のいずれかの
    インバータ駆動減速電動機において、インバータは、該
    インバータを構成するパワー素子若しくは電動機の電
    圧、電流及び温度の少なくともいずれかを検出する検出
    手段と、該検出手段の検出値が設定レベルを超えていた
    ら前記電動機の運転を停止若しくは運転条件を制限し、
    所定時間後に前記電動機を再起動若しくは運転条件の制
    限を解き、前記検出手段の検出値が設定レベルを回復し
    ておれば、前記電動機の運転を続行するトリップレス運
    転手段とを備えたことを特徴とするインバータ駆動減速
    電動機。
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JP2008061387A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Nec Access Technica Ltd モータ回転速度制御装置
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