JPH11112985A - 画像符号化装置、画像符号化方法、画像復号装置、画像復号方法、および、伝送媒体 - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法、画像復号装置、画像復号方法、および、伝送媒体

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JPH11112985A
JPH11112985A JP26450197A JP26450197A JPH11112985A JP H11112985 A JPH11112985 A JP H11112985A JP 26450197 A JP26450197 A JP 26450197A JP 26450197 A JP26450197 A JP 26450197A JP H11112985 A JPH11112985 A JP H11112985A
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image
orthogonal
inverse
band component
band
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JP26450197A
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Takahiro Fukuhara
隆浩 福原
Seiji Kimura
青司 木村
Kenzo Akagiri
健三 赤桐
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Original Assignee
Sony Corp
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い圧縮率においてもブロック歪が少ない画
像符号化装置および画像復号装置を実現する。 【解決手段】 サブバンド分割部1は、入力画像をサブ
バンド分割し、各帯域成分の画像に分割する。直交変換
部2−1乃至2−4は、得られた各成分に対して直交変
換を行う。量子化部3−1乃至3−4は得られた直交変
換係数を量子化する。可変長符号化部4は、得られた量
子化係数を可変長符号化し、符号化ビットストリームを
生成する。一方、画像復号装置においては、可変長復号
部において符号化ビットストリームを可変長復号して量
子化係数を生成し、逆量子化部において、得られた量子
化係数を逆量子化して直交変換係数を生成し、直交逆変
換部において、各成分の直交変換係数を直交逆変換し
て、各成分の画像を復元し、サブバンド合成部におい
て、得られた各成分の画像を合成して出力画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の高能率符号
化または復号を行い、画像の効率的伝送もしくは蓄積を
行うシステムに供することのできる画像符号化装置、画
像符号化方法、画像復号装置、画像復号方法、および、
伝送媒体に関し、特に、衛星画像、医療用画像等の高精
細画像の圧縮・伸張装置またはそのソフトウェアモジュ
ール、ゲーム、3次元CGで用いるテキスチャの圧縮・
伸張装置またはそのソフトウェアモジュールなどに使用
される画像符号化装置、画像符号化方法、画像復号装
置、画像復号方法、および、伝送媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な画像圧縮方式として、IS
O(International Organization for Standardization)
によって標準化されたJPEG(Joint Photographic Expert
s Group)方式がある。これはDCT(Discrete Cosine Tran
sform)を用いた画像圧縮方法であり、各画素に対して比
較的多い符号化ビット数を割り当てることができる場合
には、良好な符号化・復号画像を得ることできる。
【0003】ところが、ある程度符号化ビット数を少な
くすると、DCT特有のブロック歪みが顕著になり、主観
的に画像の劣化が目立つようになる。このDCT特有のブ
ロック歪みを解消する手法が各機関から提案されてい
る。例えば、IEEE ProceedingsICASSP 87, 50.1., pp.2
161-2164,1987に掲載されたJ.Princenらによる“Subban
d/Transform Coding Using Filter Bank Designs Based
on Time Domain Aliasing Cancellation”には、MDCT
(Modified DCT)と呼ばれる直交変換を用いた手法が記載
されている。このMDCTによれば、あるブロックを周囲の
ブロックとオーバラップをさせながら変換を行うことに
より、DCTで顕著となるブロック歪みを低減できること
が知られている。MDCTは一般に、2M個の時系列サンプ
ルデータをM個のスペクトラムに変換し、IMDCT(Invers
e MDCT)によって元の時系列サンプルデータを完全に復
元することができる。
【0004】なお、MDCTに関する従来技術としては、特
公平6-66067号公報と特公平6-66068号公報に開示された
「信号変換装置」、および、特開平4-44099号公報に記
載された「改良DCTの順変換計算装置および逆変換計算
装置」があるが、これらは、MDCTのハードウェア量の削
減方法及びMDCTの高速計算に関するものである。
【0005】一方、特開平7-50835号公報に開示された
「画像符号化装置」では、画像をサブバンド分割し、分
割された低域成分に対して直交変換を施すことで、動画
像を符号化することが示されている。
【0006】本発明は、特公平6-66067号公報、特公平6
-66068号公報、および、特開平4-44099号公報が目的と
するMDCTのハードウェア量の削減または計算の高速化と
は異なり、直交変換の1つとしてMDCTを具体的に応用
し、高能率な画像符号化・復号を実現することを目的と
している。従って、実際に直交変換を画像符号化に応用
し、且つ前段でサブバンド分割を行う構成としている特
開平7-50835号公報を従来技術の実施例として以下に述
べる。
【0007】図18は、前述の特開平7-50835号公報の
第1の実施の形態の構成例を示したブロック図である。
【0008】この図において、サブバンド分割器200
は、原画像を低域画像と複数の高域画像とにサブバンド
分割するようになされている。直交変換器201は、サ
ブバンド分割器200から出力される低域画像301を
第1の大きさのブロックに分割して直交変換し、ブロッ
ク302として出力する。ブロック分割器202は、サ
ブバンド分割器200により生成され、直交変換器20
1を介して供給された複数の高域画像を第1の大きさの
ブロックに分割するとともに、直交変換器201により
直交変換された第1の大きさのブロック302と、高域
画像の第1の大きさのブロックとを合成し、第2の大き
さのブロックを生成することにより、ハイブリッド変換
を行うようになされている。
【0009】なお、サブバンド分割器200、直交変換
器201、および、ブロック分割器202は、ハイブリ
ッド変換器213を構成している。
【0010】モード選択器203は、ブロック分割器2
02から出力されたハイブリッド変換係数303と、加
算器204から出力された差分の変換係数304とを比
較して、スイッチ215とスイッチ216とを切り替え
るようになされている。
【0011】加算器204は、ブロック分割器202か
ら出力された原画像のハイブリッド変換係数303と、
動き補償予測器205から出力された参照画像のハイブ
リッド変換係数305との差分を計算するようになされ
ている。
【0012】動き補償予測器205は、ハイブリッド変
換係数303の動き補償予測を行う。動きベクトル検出
器206は、サブバンド合成器212の出力と、原画像
300とを比較して動きベクトルを検出するようになさ
れている。
【0013】量子化器207は、スイッチ215からの
信号を量子化して出力するようになされている。また、
逆量子化器208は、量子化器207により量子化され
た信号310を逆量子化するようになされている。
【0014】加算器209は、逆量子化器208からの
出力信号311とスイッチ216からの信号307とを
加算して出力するようになされている。
【0015】フレームメモリ210は、ハイブリッド変
換係数303を並び替えて低域画像と複数の高域画像と
を生成する。逆直交変換器211は、低域画像を第1の
大きさのブロックに分割して逆直交変換する。また、サ
ブバンド合成器212は、画像全体をサブバンド合成す
るようになされている。
【0016】なお、フレームメモリ210、逆直交変換
器211、および、サブバンド合成器212は、ハイブ
リッド逆変換器214を構成している。
【0017】次に、以上の従来例の動作について説明す
る。
【0018】サブバンド分割器200は、原画像を低域
画像301と複数の高域の画像にサブバンド分割し、直
交変換器201は、低域画像301を第1の大きさのブ
ロックに分割して直交変換する。ブロック分割器202
は、複数の高域画像を第1の大きさのブロックに分割す
る。さらに、直交変換された第1の大きさのブロック3
02と、高域画像の第1の大きさのブロックとを合成し
て、第2の大きさのブロックを構成することによってハ
イブリッド変換を行う。以上が、ハイブリッド変換器2
13での動作である。
【0019】フレームメモリ210は、ハイブリッド変
換係数312を並び替えて低域画像と複数の高域画像と
を作成し、逆直交変換器211は、低域画像を第1の大
きさのブロックに分割して逆直交変換する。サブバンド
合成器212は、画像全体をサブバンド合成する。以上
がハイブリッド逆変換器214での動作である。以上の
動作により、ハイブリッド逆変換を行なった結果、復号
画像318が生成され、得られた復号画像318を動き
補償予測器205に入力して、そこでハイブリッド変換
係数303の動き補償予測が行われる。
【0020】加算器204では、ブロック分割器202
から出力された原画像のハイブリッド変換係数303
と、動き補償予測器205から出力された参照画像のハ
イブリッド変換係数305との差分を取る。
【0021】モード選択器203では、ブロック分割器
202から出力されたハイブリッド変換係数303と、
加算器204から出力された差分の変換係数304とを
比較して、いずれを符号化するかをブロック毎に選択し
て、スイッチ215とスイッチ216とを切り替える。
【0022】量子化器207は、スイッチ215からの
信号を量子化して、逆量子化器208は量子化された信
号310を逆量子化する。加算器209では、逆量子化
器208からの出力信号311とスイッチ216からの
信号307とを加算して、復元されたハイブリッド変換
係数312を出力する。フレームメモリ210は、加算
器209から出力される復元されたハイブリッド変換係
数312を低域画像(LL)と高域画像(LH,HL,HH)の形に並
び替えながら蓄える。逆直交変換器211は、フレーム
メモリ210に蓄えられた信号の低域画像(LL)を逆直交
変換する。サブバンド合成器212は、逆直交変換器2
11の出力314をサブバンド合成して、参照画像31
8を生成する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来例は、前段
にサブバンド分割を行い、後段に直交変換を行う従来方
式の代表的なものである。この例においては、サブバン
ド分割されて得られた原画像の低域画像(LL)のみを直交
変換しており、それ以外の高域画像については直交変換
をかけることなく、並び替えを行なって画像を再構成し
ている。
【0024】ところで、以上の方法では、垂直または水
平方向に多くの高域成分を有する画像の場合には、画質
が劣化するという課題があった。
【0025】本発明は、以上の状況に鑑みてなされたも
のであり、高圧縮率においても、ブロック歪みが少ない
高画質の符号化・復号画像が得られる高能率の画像符号
化装置および画像復号装置を実現することを目的とす
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像符
号化装置は、画像を複数の帯域に分割する分割手段と、
分割手段によって得られた各帯域成分の画像に対して直
交変換を施す直交変換手段と、直交変換手段によって得
られた直交変換係数を量子化する量子化手段と、量子化
手段によって得られた各帯域成分の量子化係数を可変長
符号化して符号化ビットストリームを生成する生成手段
とを備えることを特徴とする。
【0027】請求項5に記載の画像符号化方法は、画像
を複数の帯域に分割する分割ステップと、分割ステップ
によって得られた各帯域成分の画像に対して直交変換を
施す直交変換ステップと、直交変換ステップによって得
られた直交変換係数を量子化する量子化ステップと、量
子化ステップによって得られた各帯域成分の量子化係数
を可変長符号化して符号化ビットストリームを生成する
生成ステップとを備えることを特徴とする。
【0028】請求項6に記載の伝送媒体は、画像を複数
の帯域に分割する分割ステップと、分割ステップによっ
て得られた各帯域成分の画像に対して直交変換を施す直
交変換ステップと、直交変換ステップによって得られた
直交変換係数を量子化する量子化ステップと、量子化ス
テップによって得られた各帯域成分の量子化係数を可変
長符号化して符号化ビットストリームを生成する生成ス
テップとを備えるコンピュータプログラムを伝送する。
【0029】請求項8に記載の画像復号装置は、画像の
符号化ビットストリームを可変長復号する可変長復号手
段と、可変長復号手段によって得られた複数の帯域成分
の量子化係数を逆量子化する逆量子化手段と、逆量子化
手段によって得られた各帯域成分の直交変換係数を直交
逆変換する直交逆変換手段と、直交逆変換手段によって
得られた各帯域成分の画像を合成する合成手段とを備え
ることを特徴とする。
【0030】請求項11に記載の画像復号方法は、画像
の符号化ビットストリームを可変長復号する可変長復号
ステップと、可変長復号ステップによって得られた複数
の帯域成分の量子化係数を逆量子化する逆量子化ステッ
プと、逆量子化ステップによって得られた各帯域成分の
直交変換係数を直交逆変換する直交逆変換ステップと、
直交逆変換ステップによって得られた各帯域成分の画像
を合成する合成ステップとを備えることを特徴とする。
【0031】請求項12に記載の伝送媒体は、画像の符
号化ビットストリームを可変長復号する可変長復号ステ
ップと、可変長復号ステップによって得られた複数の帯
域成分の量子化係数を逆量子化する逆量子化ステップ
と、逆量子化ステップによって得られた各帯域成分の直
交変換係数を直交逆変換する直交逆変換ステップと、直
交逆変換ステップによって得られた各帯域成分の画像を
合成する合成ステップとを備えるコンピュータプログラ
ムを伝送する。
【0032】請求項14に記載の画像符号化装置は、画
像を複数の帯域に分割する分割手段と、分割手段によっ
て得られた複数の帯域成分の画像から、所定の帯域成分
の画像を選択する第1の選択手段と、第1の選択手段に
よって選択された所定の帯域成分の画像、または、分割
がなされていない原画像の何れか一方を選択する第2の
選択手段と、第2の選択手段によって選択された所定の
帯域成分の画像、または、原画像に対して直交変換を施
す直交変換手段と、直交変換手段によって得られた直交
変換係数を量子化する量子化手段と、直交変換手段によ
って得られた量子化係数を可変長符号化して符号化ビッ
トストリームを生成する生成手段と、生成手段によって
生成された符号化ビットストリームの符号量を算出し、
算出された符号量に応じて、第2の選択手段を制御する
制御手段とを備えることを特徴とする。
【0033】請求項16に記載の画像符号化方法は、画
像を複数の帯域に分割する分割ステップと、分割ステッ
プによって得られた複数の帯域成分の画像から、所定の
帯域成分の画像を選択する第1の選択ステップと、第1
の選択ステップによって選択された所定の帯域成分の画
像、または、分割がなされていない原画像の何れか一方
を選択する第2の選択ステップと、第2の選択ステップ
によって選択された所定の帯域成分の画像、または、原
画像に対して直交変換を施す直交変換ステップと、直交
変換ステップによって得られた直交変換係数を量子化す
る量子化ステップと、直交変換ステップによって得られ
た量子化係数を可変長符号化して符号化ビットストリー
ムを生成する生成ステップと、生成ステップによって生
成された符号化ビットストリームの符号量を算出し、算
出された符号量に応じて、第2の選択ステップを制御す
る制御ステップとを備えることを特徴とする。
【0034】請求項17に記載の伝送媒体は、画像を複
数の帯域に分割する分割ステップと、分割ステップによ
って得られた複数の帯域成分の画像から、所定の帯域成
分の画像を選択する第1の選択ステップと、第1の選択
ステップによって選択された所定の帯域成分の画像、ま
たは、分割がなされていない原画像の何れか一方を選択
する第2の選択ステップと、第2の選択ステップによっ
て選択された所定の帯域成分の画像、または、原画像に
対して直交変換を施す直交変換ステップと、直交変換ス
テップによって得られた直交変換係数を量子化する量子
化ステップと、直交変換ステップによって得られた量子
化係数を可変長符号化して符号化ビットストリームを生
成する生成ステップと、生成ステップによって生成され
た符号化ビットストリームの符号量を算出し、算出され
た符号量に応じて、第2の選択ステップを制御する制御
ステップとを備えるコンピュータプログラムを伝送す
る。
【0035】請求項20に記載の画像復号装置は、画像
の符号化ビットストリームを可変長復号する可変長復号
手段と、可変長復号手段によって得られた量子化係数を
逆量子化する逆量子化手段と、逆量子化手段によって得
られた直交変換係数を帯域成分毎に直交逆変換する直交
逆変換手段と、直交逆変換手段によって得られた帯域成
分の画像から所定の帯域成分の画像を選択する第1の選
択手段と、第1の選択手段によって選択された帯域成分
の画像を合成する合成手段と、符号化された画像が、画
像符号化装置において帯域分割されている場合には、合
成手段によって得られた復元画像を選択し、また、帯域
分割されていない場合には、直交逆変換手段によって得
られた復元画像を選択する第2の選択手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0036】請求項22に記載の画像復号方法は、画像
の符号化ビットストリームを可変長復号する可変長復号
ステップと、可変長復号ステップによって得られた量子
化係数を逆量子化する逆量子化ステップと、逆量子化ス
テップによって得られた直交変換係数を帯域成分毎に直
交逆変換する直交逆変換ステップと、直交逆変換ステッ
プによって得られた帯域成分の画像から所定の帯域成分
の画像を選択する第1の選択ステップと、第1の選択ス
テップによって選択された帯域成分の画像を合成する合
成ステップと、符号化された画像が、画像符号化装置に
おいて帯域分割されている場合には、合成ステップによ
って得られた復元画像を選択し、また、帯域分割されて
いない場合には、直交逆変換ステップによって得られた
復元画像を選択する第2の選択ステップとを備えること
を特徴とする。
【0037】請求項23に記載の伝送媒体は、画像の符
号化ビットストリームを可変長復号する可変長復号ステ
ップと、可変長復号ステップによって得られた量子化係
数を逆量子化する逆量子化ステップと、逆量子化ステッ
プによって得られた直交変換係数を帯域成分毎に直交逆
変換する直交逆変換ステップと、直交逆変換ステップに
よって得られた帯域成分の画像から所定の帯域成分の画
像を選択する第1の選択ステップと、第1の選択ステッ
プによって選択された帯域成分の画像を合成する合成ス
テップと、符号化された画像が、画像符号化装置におい
て帯域分割されている場合には、合成ステップによって
得られた復元画像を選択し、また、帯域分割されていな
い場合には、直交逆変換ステップによって得られた復元
画像を選択する第2の選択ステップとを備えるコンピュ
ータプログラムを伝送する。
【0038】請求項1に記載の画像符号化装置、請求項
5に記載の画像符号化方法、および、請求項6に記載の
伝送媒体においては、画像を複数の帯域に分割し、得ら
れた各帯域成分の画像に対して直交変換を施し、得られ
た直交変換係数を量子化し、得られた各帯域成分の量子
化係数を可変長符号化して符号化ビットストリームを生
成する。例えば、原画像を低域、および、3つの高域か
らなる4つの帯域に分割し、得られた各帯域成分の画像
に対してMDCTによる直交変換を施し、得られた直交変換
係数を量子化し、得られた各帯域成分の量子化係数を可
変長符号化して符号化ビットストリームを生成する。
【0039】請求項8に記載の画像復号装置、請求項1
1に記載の画像復号方法、請求項12に記載の伝送媒体
においては、画像の符号化ビットストリームを可変長復
号し、得られた複数の帯域成分の量子化係数を逆量子化
し、得られた各帯域成分の直交変換係数を直交逆変換
し、得られた各帯域成分の画像を合成する。例えば、画
像の符号化ビットストリームを可変長復号し、得られた
低域と3つの高域からなる4つの帯域成分の量子化係数
を逆量子化し、得られた各帯域成分の直交変換係数をIM
DCTにより直交逆変換し、得られた各帯域成分の画像を
1枚の画像に合成する。
【0040】請求項14に記載の画像符号化装置、請求
項16に記載の画像符号化方法、および、請求項17に
記載の伝送媒体においては、画像を複数の帯域に分割
し、得られた複数の帯域成分の画像から、所定の帯域成
分の画像を選択し、選択された所定の帯域成分の画像、
または、分割がなされていない原画像の何れか一方を選
択し、選択された所定の帯域成分の画像、または、原画
像に対して直交変換を施し、得られた直交変換係数を量
子化し、得られた量子化係数を可変長符号化して符号化
ビットストリームを生成し、生成された符号化ビットス
トリームの符号量を算出し、算出された符号量に応じ
て、所定の帯域成分の画像を選択する制御を行う。例え
ば、画像を1つの低域と3つの高域からなる4つの帯域
に分割し、得られた4つの帯域成分の画像から、所定の
帯域成分の画像を選択し、選択された所定の帯域成分の
画像、または、分割がなされていない原画像の何れか一
方を選択し、選択された所定の帯域成分の画像、また
は、原画像に対してMDCTによる直交変換を施し、得られ
た直交変換係数を量子化し、得られた量子化係数を可変
長符号化して符号化ビットストリームを生成し、生成さ
れた符号化ビットストリームの符号量を算出し、算出さ
れた符号量に応じて、所定の帯域成分の画像を選択する
制御を行う。
【0041】請求項20に記載の画像復号装置、請求項
22に記載の画像復号方法、および、請求項23に記載
の伝送媒体においては、画像の符号化ビットストリーム
を可変長復号し、得られた量子化係数を逆量子化し、得
られた直交変換係数を帯域成分毎に直交逆変換し、得ら
れた帯域成分の画像から所定の帯域成分の画像を選択
し、選択された帯域成分の画像を合成し、符号化された
画像が、画像符号化装置において帯域分割されている場
合には、合成された復元画像を選択し、また、帯域分割
されていない場合には、直交逆変換されて得られた復元
画像を選択する。例えば、画像の符号化ビットストリー
ムを可変長復号し、得られた量子化係数を逆量子化し、
得られた直交変換係数を帯域成分毎にIMDCTにより直交
逆変換し、得られた帯域成分の画像から所定の帯域成分
の画像を選択し、選択された帯域成分の画像を合成し、
符号化された画像が、画像符号化装置において帯域分割
されている場合には、合成された復元画像を選択し、ま
た、帯域分割されていない場合には、直交逆変換されて
得られた復元画像を選択する。
【0042】
【発明の実施の形態】図1は本発明の画像符号化装置の
第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。な
お、この実施の形態は、図18に示す、ハイブリッド変
換器213の詳細な構成例を示している。
【0043】この図において、サブバンド分割部1(分
割手段)は、ディジタル化された入力画像100を所定
の個数の周波数帯域に分割するようになされている。本
実施の形態においては、入力画像100を4つの周波数
帯域(LL,HL,LH,HH)に分割し、帯域成分画像101乃至
104としてそれぞれ出力する。
【0044】直交変換部2−1乃至2−4(直交変換手
段)は、サブバンド分割部1から出力された各帯域成分
の画像(以下、適宜、帯域成分画像と略記する)101
乃至104に対して直交変換を施し、直交変換係数10
5乃至108をそれぞれ出力するようになされている。
【0045】量子化部3−1乃至3−4(量子化手段、
スキャニング手段)は、直交変換部2−1乃至2−4か
らそれぞれ出力された直交変換係数105乃至108
を、所定の量子化ビット数で量子化し、量子化係数10
9,140,141,142としてそれぞれ出力するよ
うになされている。
【0046】可変長符号化部4(生成手段)は、量子化
部3−1乃至3−4から出力された量子化係数を、可変
長符号化し、符号化ビットストリーム110として出力
するようになされている。
【0047】なお、以上の実施の形態においては、便宜
上4つの帯域に分割した構成を示しているが、分割数に
応じて各成分の画像の数も増減することは言うまでもな
い。
【0048】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。
【0049】ディジタル化された入力画像100は、サ
ブバンド分割部1において、4つの周波数帯域に分割さ
れる。
【0050】図2は、本実施の形態におけるサブバンド
分割の内容を示したものである。この図に示すように、
本実施の形態においては、まず画面全体が4つの帯域(L
L,HL,LH,HH)に分割され、続いて低域画像(LL成分)が
さらに4つの帯域(LLLL,LLHL,LLLH,LLHH)に分割され
る。
【0051】即ち、本実施の形態においては、サブバン
ド分割された低域(LL)成分画像101、高域(HL)成分画
像102、高域(LH)成分画像103、および、高域(HH)
成分画像104が先ず生成される。続いて、前述の各帯
域成分画像に対して、直交変換部2−1乃至2−4にお
いて、直交変換が施され、各帯域成分毎の直交変換係数
105乃至108が生成される。各成分の直交変換係数
105乃至108は、量子化部3−1乃至3−4におい
て量子化され、各帯域成分毎の量子化係数109,14
0,141,142が生成される。各帯域成分の量子化
係数は、可変長符号化部4において可変長符号化され、
符号化ビットストリーム110が出力される。
【0052】なお、量子化部3−1乃至3−4では、符
号量を削減する目的で、得られた量子化係数をスキャニ
ングして、量子化係数の並び替えを行う。これは、直交
変換した結果、直交変換係数の低域成分には値の大きい
ものが多く発生し、逆に高域成分には0が多く発生する
性質を利用したものである。
【0053】以上の実施の形態によれば、前段処理とし
てサブバンド分割を行い、後段処理として直交変換を行
い、低域画像成分のみならず高域画像に対しても直交変
換を行い、得られた各帯域成分の変換係数を量子化およ
び可変長符号化するようにしたので、垂直または水平成
分として多くの高域成分を含む画像に対して、符号化ま
たは復号処理を施した場合においても、ブロック歪みの
発生が少ない高画質の画像を得ることができる。
【0054】以上の実施の形態では、直交変換部2−1
乃至2−4および量子化部3−1乃至3−4をサブバン
ド分割した帯域の個数分だけ配置したが、直交変換部お
よび量子化部をそれぞれ1個だけ用意し、サブバンド分
割した帯域画像をスイッチなどによって直交変換部に順
に入力する構成として実現することもできるし、帯域個
数分の直交変換部および量子化部を実装してそれらを並
列処理させることにより、高速処理する構成にすること
も可能である。いずれの構成を採るかは、例えば、ハー
ドウェア規模や処理速度等の要求条件に応じて決定すれ
ば良い。
【0055】また、以上の実施の形態においては、可変
長符号化部4を1個だけ用意して、符号化ビットストリ
ーム110を生成するようにしたが、図3に示すよう
に、各帯域成分毎に可変長符号化部4−1乃至4−4と
多重化部18とを用意し、各帯域成分の特徴を考慮した
可変長テーブルを各可変長符号化部4−1乃至4−4に
備える構成とすることも可能である。そのような構成に
よれば、符号化ビットの発生量を更に削減することが可
能となる。
【0056】例えば、低域(LL)成分画像では、一般的
に、高域成分画像(HL,LH,HH)に比べて画素値が大きいた
め、直交変換係数は、量子化されても非ゼロ係数となる
ものが多い。他方、高域成分の場合は、量子化係数はゼ
ロ係数が多く発生する。従って、低域(LL)成分画像で
は、非ゼロ係数に対して符号長が短くなる可変長符号語
を割り当て、他方、高域成分画像では、ゼロ係数に対し
て符号長が短くなる可変長符号語を割り当てることによ
り、全体の符号化ビット発生量を削減することができ
る。
【0057】図4は本発明の画像復号装置の第1の実施
の形態の構成例を示すブロック図である。なお、この実
施の形態は、図18に示すハイブリッド逆変換器214
に適用され、また、図1に示す画像符号化装置に対応す
る構成とされている。
【0058】この図において、可変長復号部5(可変長
復号手段)は、符号化ビットストリーム110を入力
し、各帯域成分毎の量子化係数111,143,14
4,145を出力するようになされている。
【0059】逆量子化部6−1乃至6−4(逆量子化手
段、逆スキャニング手段)は、可変長符号化部5から出
力された量子化係数を逆量子化し、得られた各帯域成分
毎の直交変換係数112乃至115を出力するようにな
されている。
【0060】直交逆変換部7−1乃至7−4(直交逆変
換手段)は、逆量子化部6−1乃至6−4から出力され
た直交係数112乃至115に対して直交逆変換を施
し、各帯域成分毎の画像116乃至119を出力するよ
うになされている。
【0061】サブバンド合成部8(合成手段)は、直交
逆変換部7−1乃至7−4において生成された各帯域成
分画像116乃至119を合成し、最終的な復号画像1
20を出力する。
【0062】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。
【0063】符号化ビットストリーム110は、可変長
復号部5に入力され、同部において復号処理が施され、
各帯域成分毎の量子化係数111,143,144,1
45が出力される。各量子化係数は、逆量子化部6−1
乃至6−4において逆量子化され、各帯域成分毎の直交
変換係数112乃至115が出力される。
【0064】直交変換係数は、直交逆変換部7−1乃至
7−4において直交逆変換され、各帯域成分毎の画像1
16乃至119が復元される。復元された各成分画像1
16乃至119は、サブバンド合成部8において帯域合
成されて、最終的な復号画像120が出力される。
【0065】なお、逆量子化部6−1乃至6−4では、
量子化部3−1乃至3−4とは逆の逆スキャニング処理
を行い、量子化係数の並び替えを行い、元の位置に各係
数を戻してから、直交逆変換部7−1乃至7−4で直交
逆変換を行う。
【0066】以上の実施の形態では、直交逆変換部6−
1乃至6−4および逆量子化部7−1乃至7−4を、サ
ブバンド分割した帯域の個数分だけ配置した。しかしな
がら、直交逆変換部および逆量子化部を1個だけ用意し
て、それを帯域成分の順に逆量子化部および直交逆変換
部に入力する構成として実現することもできる。また、
帯域個数分の直交逆変換部および逆量子化部を実装して
それらを並列処理させることにより、高速処理する構成
にすることも可能である。いずれの構成を採るかは、例
えば、ハードウェア規模や処理速度等の要求条件に応じ
て決定すれば良い。
【0067】以上の実施の形態においては、可変長復号
部5を1個だけ用意して、符号化ビットストリーム11
0を各帯域成分毎に分離するようにしたが、図5に示す
ように、多重化分離部19と、各帯域成分毎に可変長復
号部5−1乃至5−4とを用意し、各帯域成分の特徴を
考慮した可変長テーブルを各可変長符号化部5−1乃至
5−4に備える構成とすることも可能である。そのよう
な構成によれば、符号化ビットの発生量を更に削減する
ことが可能となる。
【0068】次に、図6を参照して、本発明の画像符号
化装置の第3の実施の形態について説明する。この図に
おいて、図1の場合と対応する部分には、同一の符号を
付してあるのでその説明は省略する。
【0069】この図においては、サブバンド分割部1が
QMF(Quadrature Mirror Filter)分析フィルタ部9(分
割手段)に置換され、また、直交変換部2−1乃至2−
4がMDCT10−1乃至10−4(直交変換手段)に置換
されている。その他の構成は、図1における場合と同様
である。
【0070】QMF分析フィルタ部9は、ディジタル化さ
れた入力画像100を、例えば、水平および垂直方向そ
れぞれ2つに分割して、4つの帯域画像(LL,HL,LH,HH)
を生成して出力するようになされている。
【0071】MDCT10−1乃至10−4は、QMF分析フ
ィルタ部9によって分割された各成分画像に対してMDCT
を施し、得られたMDCT係数を出力するようになされてい
る。
【0072】次に以上の実施の形態の動作について説明
する。
【0073】QMF分析フィルタ部9は、ディジタル化さ
れた入力画像100を、例えば、水平および垂直方向に
それぞれ2つに分割して、4つの帯域画像(LL,HL,LH,H
H)を生成し、帯域画像121乃至124として出力す
る。
【0074】原信号を等帯域幅の2つの帯域に分割した
場合には、通常、エリアシング(Ailiasing)が発生する
が、QMFを用いると、2つの帯域成分を合成して元の帯
域の信号に戻す時に、双方のエリアシング成分をキャン
セルすることができる。
【0075】なお、QMFについては、D.Esteban, C.Gala
ndらによって発表された"Application of Quadrature M
irror Filters to Split Band Voice Coding Scheme",
IEEEProc. ICASSP 77, pp.191-195 (1977)に詳しい。
【0076】MDCT10−1乃至10−4は、QMF分析フ
ィルタ部9によって分割された低域(LL)成分画像12
1、高域(HL)成分画像122、高域(LH)成分画像12
3、および、高域(HH)成分画像124に対して、それぞ
れ、MDCT10処理を施し、各帯域成分毎のMDCT係数12
5乃至128を出力する。
【0077】MDCT10−1乃至10−4の動作を、図7
を参照して説明する。従来例において述べたように、MD
CTにおいては、処理の対象となる変換ブロックは、両隣
のブロックとブロックサイズの半分ずつをオーバーラッ
プさせて生成される。従って、オーバーラップを含めて
長さ2MのJ番目のブロックのMDCTの定義は式(1)お
よび式(2)で与えられる。ここでw1(n)は窓関数フィ
ルタである。他方、IMDCTの定義式は、式(3)および
式(4)式で与えられ、w2(n)は窓関数フィルタであ
る。
【0078】
【数1】
【0079】
【数2】
【0080】
【数3】
【0081】
【数4】
【0082】図7は、それぞれ半分ずつオーバーラップ
している第(J−1)番目のブロック、第J番目のブロ
ック、および、第(J+1)番目のブロック(2M個の
サンプル数を有している)の各々に対して、窓関数フィ
ルタ係数と、MDCTの周波数成分との畳み込みを行うこと
により、M個の周波数成分の振幅値が得られる様子を示
している。
【0083】一方、M個の周波数成分の振幅値は、IMDC
Tの周波数成分と、窓関数フィルタ係数とを畳み込むこ
とによって、もとの信号に復元される。なお、図7にお
いて、MDCTを行う際の窓関数フィルタと、IMDCTを行う
際の窓関数フィルタとは同一でなくても、ある所定の条
件を満たせば原信号を完全に再生できることが知られて
いる。
【0084】各成分のMDCT係数は量子化部3−1乃至3
−4において量子化が行われるとともに、必要に応じて
スキャニングされ、各帯域成分毎の量子化係数109,
140,141,142が出力される。各帯域成分の量
子化係数は、可変長符号化部4において可変長符号化さ
れ、符号化ビットストリーム110として出力される。
【0085】なお、上記実施の形態では、サブバンド分
割部としてQMF分析フィルタ部9を用いたが、他の帯域
分割フィルタであっても良く、例えばJoseph H.Rothwei
lerによって発表されたPQF(Polyphase Quadrature Filt
ers - A New Subband Coding Technique", IEEE Proc.
ICASSP 83,27.2,pp.1280-1283,1983を用いることも可能
である。
【0086】次に、図8を参照して本発明の画像復号装
置の第3の実施の形態の構成例について説明する。
【0087】図8は本発明の画像復号装置の第3の実施
の形態の構成例を示すブロック図である。この図におい
て、図4と対応する部分には対応する符号が付してある
ので、その説明は省略する。なお、この実施の形態は、
図6に示す画像符号化装置に対応する画像復号装置とさ
れている。
【0088】この実施の形態においては、図4の場合と
比較して、直交逆変換部7−1乃至7−4がIMDCT(Inve
rse MDCT)11−1乃至11−4(直交逆変換手段)に
置換されており、また、サブバンド合成部8がQMF合成
フィルタ部12(合成手段)に置換されている。その他
の構成は、図4における場合と同様である。
【0089】IMDCT11−1乃至11−4は、逆量子化
部6−1乃至6−4から出力された各帯域成分毎の直交
変換係数129乃至132に対してIMDCTを施し、得ら
れた各帯域成分毎の画像信号を出力するようになされて
いる。
【0090】QMF合成フィルタ部12は、逆量子化部6
−1乃至6−4から出力された各帯域成分毎の画像信号
を合成して、最終的な復号画像信号120を出力するよ
うになされている。
【0091】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。
【0092】可変長復号部5は、符号化ビットストリー
ム110を入力し、復号処理を施して各帯域成分毎の量
子化係数111,143,144,145を出力する。
【0093】可変長符号部5から出力された量子化係数
111,143,144,145は、逆量子化部6−1
乃至6−4において逆量子化が施されるとともに、必要
に応じて逆スキャニングされ、各帯域成分毎の直交変換
係数129乃至132が生成される。
【0094】また、直交変換係数129乃至132は、
IMDCT11−1乃至11−4においてIMDCT処理されて、
各帯域成分毎の画像133乃至136が復元される。こ
れら復元された各帯域成分画像は、QMF合成フィルタ部
12において帯域合成されて、最終的な復号画像信号1
20が得られる。IMDCTの数学的な記述は、式(3)お
よび式(4)で既に述べたが、次に、図9を用いてIMDC
Tを用いた画像の復元について説明する。
【0095】図9は、2M×2Mサイズのブロックにお
いて、縦および横方向にM×Mの部分が他のブロックと
オーバーラップしている様子を示す図である。ある2M
×2Mブロック中の左上に位置するM×MのブロックA
をIMDCTで復号するためには、左横の2M×2Mブロッ
ク中の右上に位置するブロックBと、斜め左上の2M×
2Mブロック中の右下に位置するブロックDと、真上の
2M×2Mブロック中の左下に位置するブロックCをそ
れぞれIMDCT処理した画像が必要であり、これら4個の
ブロックの画像の和を取ることで、ブロックAの画像を
復元することができる。同様にして、ブロックA’を復
元するためには、同一の2M×2Mブロック中に位置す
るブロックB’、ブロックC’、ブロックD’を復元す
ることが必要である。以上が、本復号器の動作である。
【0096】なお、MDCTブロックサイズは、前述のブロ
ックのMの値を適宜選択することにより、様々なサイズ
のMDCTを行うことができることは言うまでもない。
【0097】次に、図10を参照して本発明の画像符号
化装置の第4の実施の形態の構成例について説明する。
【0098】図10は、本発明の画像符号化装置の第4
の実施の形態の構成例を示すブロック図である。この図
において、図6と対応する部分には同一の符号が付して
あるのでその説明は省略する。
【0099】図6の場合と比較して、図10に示す実施
の形態においては、DC・AC係数予測部13(予測手段)
が新たに付加されている。その他の構成は、図6の場合
と同様である。
【0100】DC・AC係数予測部13は、MDCT係数の各帯
域成分毎のDC係数およびAC係数を、近傍のブロックのDC
・AC成分から予測し、予測した値とMDCT係数との差分値
を出力するようになされている。
【0101】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。
【0102】MDCT10−1乃至10−4からそれぞれ出
力された、低域(LL)成分のMDCT係数125、高域(HL)成
分のMDCT係数126、高域(LH)成分のMDCT係数127、
および、高域(HH)成分のMDCT係数128は、 DC・AC係数
予測部13に入力され、同部において各帯域成分毎のDC
係数およびAC係数の予測が行われる。即ち、DC・AC係数
予測部13は、MDCT係数の各帯域成分毎のDC係数および
AC係数を、近傍のブロックのDC・AC成分から予測し、予
測した値とMDCT係数との差分を、予測差分係数として出
力する。
【0103】その結果得られた各成分の予測差分係数
は、低域(LL)成分のMDCT係数の予測差分係数137、高
域(HL)成分のMDCT係数の予測差分係数146、高域(LH)
成分のMDCT係数の予測差分係数147、および、高域(H
H)成分のMDCT係数の予測差分係数148として、DC・AC
係数予測部13から出力される。
【0104】DC・AC係数予測部13から出力された各帯
域成分毎のMDCT係数の予測差分係数は、量子化部3−1
乃至3−4においてそれぞれ量子化されるとともに、必
要に応じてスキャニングされ、各帯域成分の量子化係数
149乃至152が可変長符号化部4に出力される。こ
こで、DC係数およびAC係数の予測を行うには、対象とな
るブロックから近傍のブロックの差分を取れば簡単に行
うことができる。その結果、画像の空間的冗長性(空間
的に近い位置にある画素値には高い相関がある性質)を
利用することで、情報量を簡単な処理によって削減する
ことができる。
【0105】次に、図11を参照して、本発明の画像符
号化装置の第5の実施の形態について説明する。
【0106】なお、本発明の画像符号化装置の第5の実
施の形態の構成例は、図1または図6と同様であるが、
量子化部3−1乃至3−4の動作が、前述の場合とは異
なっている。その他の構成は、図1または図6と同様で
ある。
【0107】本発明の画像符号化装置の第5の実施の形
態では、量子化部3−1乃至3−4が、各帯域成分の量
子化係数を、各帯域成分毎に適応的にスキャニングし
て、量子化係数の並び替えを行い、情報量を削減するよ
うになされている。
【0108】図11は、この適応的スキャニングについ
て図示したものであり、(A),(B)の2通りの適応
的スキャニング法について示している。例えば(A)の
方式によれば、LL画像に対しては左上から右下方向にジ
グザグスキャニングを行う。一方、HL画像に対しては、
右上から垂直方向にスキャニングを行い、1列が終了し
次第、左隣の列のスキャニングに移行し、左下に至る迄
スキャニングを行う。また、LH画像については、左下か
ら水平方向にスキャニングを行い、1行が終了し次第、
上の行にスキャニングをシフトしながら、右上に至る迄
スキャニングを行う。最後に、HH画像については、右下
から左上に至るまで、ジグザグスキャニングを行う。
【0109】一方、(B)はすべて適応的にジグザグス
キャニングを行う例である。このような帯域成分毎の適
応的スキャニングによって、係数の大きいものから小さ
いものへとスキャニングを行う可能性が向上するので、
符号化ビット数削減効果が期待できる。
【0110】次に、同じく図11を参照して、本発明の
画像復号装置の第4の実施の形態について説明する。
【0111】本発明の画像復号装置の第3の実施の形態
は、前述の画像符号化装置の第5の実施の形態に対応し
ており、また、その構成は、図3または図8と同様とさ
れているが、逆量子化部6−1乃至6−4の動作が異な
っている。その他の構成は、図2または図8の場合と同
様である。
【0112】本発明の画像復号装置の第3の実施の形態
では、量子化部6−1乃至6−4が、各帯域成分に対し
て適応的に逆スキャニングを行い、量子化係数を並び変
えて元の順番に戻すようになされている。その他の動作
は、前述の場合と同様である。なお、この逆スキャニン
グは、前述の画像符号化装置に対応した順序で実行され
ることになる。
【0113】以上の実施の形態によれば、各帯域成分の
性質を反映した適応的なスキャニングを行うようにした
ので、符号化ビット量を削減することが可能となる。
【0114】次に、図12を参照して、本発明の画像符
号化装置の第6の実施の形態について説明する。
【0115】図12は、本発明の画像符号化装置の第6
の実施の形態の構成例を示すブロック図である。この図
において、図6と対応する部分には、同一の符号を付し
てあるのでその説明は省略する。なお、図12の場合で
は、図6と比較して、SW(Switch)14,15、および、
制御部16(制御手段)が新たに追加されている。その
他の構成は、図6の場合と同様である。
【0116】SW14(第2の選択手段)は、制御部16
に制御され、その状態がONである場合には、原画像10
0をMDCT10−1に供給し、また、その状態がOFFであ
る場合には、MDCT10−1には、SW15(第1の選択手
段)からの出力が供給されるようになされている。
【0117】SW15も同様に、制御部16に制御され、
QMF分析フィルタ部9の出力121乃至124から所定
の信号を選択して、MDCT10−1乃至10−4にそれぞ
れ供給するようになされている。
【0118】制御部16は、入力される画像の種類や、
初期設定に従って、SW14,15を制御するようになさ
れている。
【0119】次に、以上の実施の形態の動作を図13を
参照して説明する。
【0120】図13は、図12に示す実施の形態の動作
を説明するフローチャートである。図12の実施の形態
に原画像100が入力されて処理が開始されると、ステ
ップS1において、SW14がONの状態である場合(YES)
にはステップS5に進み、SW14がOFFの状態である場
合(NO)には、ステップS2に進む。
【0121】SW14がOFFである場合には、ステップS
2に進み、QMF分析フィルタ部9は、入力された原画像
100を帯域分割し、各成分画像信号121乃至124
を出力する。
【0122】ステップS3では、QMF分析フィルタ部9
は、次のブロックの画像を生成する処理を行う。そし
て、ステップS4に進む。
【0123】ステップS4では、制御部16がSW15を
制御し、所定の帯域成分を選択して、MDCT10−1乃至
10−4に出力する。即ち、制御部16は、可変長符号
化部4より出力された符号化ビットストリームより符号
化ビット量を計算して、得られた値が目標ビット量より
も大きくなると判定した場合には、ビット発生量を下げ
るために、例えば、SW15に制御信号138を送り、低
域(LL)画像のみをSW15から出力して、MDCT10−1に
入力させる。他方、得られた値が目標ビット量よりも小
さくなると判定した場合には、ビット発生量を上げるた
めに、SW15により、高域画像を含めた複数個の帯域画
像を選択させる。
【0124】ステップS5では、SW15から出力された
各帯域成分に対してMDCT10−1乃至10−4がMDCTを
施して出力する。なお、SW15から各帯域成分が出力さ
れないMDCT10−1乃至10−4においては、MDCT処理
は実行されない。
【0125】続くステップS6では、量子化部3−1乃
至3−4および可変長符号化部4において、それぞれ量
子化と可変長符号化処理が行われ、その結果、符号化ビ
ットストリーム110が出力されることになる。
【0126】ステップS7では、全てのブロックに対す
る処理が終了したか否かが判定され、その結果、全ての
ブロックの処理が終了した(YES)と判定された場合には
処理を終了する(エンド)。また、全てのブロックの処
理が終了していない(NO)と判定された場合には、ステッ
プS3に戻り、前述の場合と同様の処理が繰り返され
る。
【0127】なお、ステップS1において、SW14がON
の状態である場合(YES)には、ステップS5に進む。ス
テップS5では、SW14を介して供給された原画像10
0がMDCT10−1においてMDCT処理されることになる。
それ以降の処理は、前述の場合と同様である。
【0128】以上のような実施の形態によれば、帯域分
割された各帯域成分毎の直交変換と、帯域分割前の原画
像の直交変換とを、符号化ビットレートに応じて適応的
に切り替えながら符号化を行うようにしたので、符号化
の全体的な効率を向上させることが可能となる。
【0129】なお、以上の実施の形態においては、帯域
分割された画像の選択をSW15の開閉を通して、制御部
16で制御するようにしたが、画面を帯域分割しない場
合には、制御部16からの制御信号に従ってSW14をON
の状態とし、原画像100がそのままSW14の出力信号
139としてMDCT10−1においてMDCT処理されるよう
にすればよい。これは、例えば、入力画像が、帯域分割
する効果が少ない画像である場合や、計算量を削減する
必要がない場合、あるいは、比較的高い符号化ビット量
が許容されている場合に対応し、そのような場合には原
画像をそのままMDCT処理する方が有利である。
【0130】次に、図14を参照して、本発明の画像復
号装置の第5の実施の形態について説明する。
【0131】図14は本発明の画像復号装置の第4の実
施の形態の構成例を示すブロック図である。この画像復
号装置は、図12に示す画像符号化装置に対応する構成
とされている。
【0132】なお、図14において、図8の実施の形態
に対応する部分には同一の符号を付してあるのでその説
明は省略する。図8と比較して図14に示す実施の形態
においては、SW14(第2の選択手段)およびSW15
(第1の選択手段)が新たに追加されている。その他の
構成は、図8の場合と同様である。
【0133】SW15は、図示せぬ制御部からの制御信号
138により、どの帯域成分が符号化されているかを検
知し、選択された帯域成分の画像(IMDCT処理の後に生
成された復元画像)を選んで出力するようになされてい
る。
【0134】SW14は、制御信号138により制御さ
れ、その状態がONである場合には、SW15の画像信号1
53を選択し、復号画像出力120として出力する。ま
た、その状態がOFFである場合には、SW15の出力がQMF
合成フィルタ部12に供給されることになる。
【0135】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。
【0136】復元された画像が画像符号化装置において
帯域分割されている場合には、SW15は、制御信号13
8に応じて、画像符号化装置において符号化された帯域
成分の画像(IMDCTの後生成された復元画像)を選択
し、QMF合成フィルタ部12に供給する。なお、そのと
き、SW14の状態はOFFの状態とされている。
【0137】QMF合成フィルタ部12は、SW15から供
給された帯域画像を合成し、得られた画像を復元画像1
20として出力する。
【0138】他方、復元された画像が画像符号化装置に
おいて帯域分割されていない場合には、制御信号138
により、SW14がONの状態とされ、IMDCT処理されて復
元された画像信号153は、SW14を介してそのまま復
号画像120として出力される。
【0139】以上の実施の形態によれば、入力画像の性
質に応じて、符号化された画像を効率よく復号すること
が可能となる。
【0140】次に、図15を参照して、本発明の画像符
号化装置の第7の実施の形態について説明する。この図
において、図12と対応する部分には、同一の符号が付
してあるのでその説明は省略する。図15に示す実施の
形態は、図12の場合と比較して、量子化部3−1乃至
3−4が、制御部16により制御されるようになされて
いる。その他の構成は、図12の場合と同様である。
【0141】量子化部3−1乃至3−4は、制御部16
からの制御信号154乃至157に従って、SW15で選
択された帯域画像をMDCT処理して得られたMDCT係数の量
子化を行う際の量子化ステップサイズを調節するように
なされている。
【0142】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。
【0143】制御部16は、可変長符号化部4から出力
される符号化ビットストリーム110と目標符号化ビッ
ト量とを比較し、その比較結果に応じて量子化部3−1
乃至3−4を制御する。
【0144】量子化部3−1乃至3−4は、制御部16
から出力される制御信号154乃至157に応じて、MD
CT10−1乃至10−4から出力されるMDCT係数125
乃至128を、所定の量子化ステップにより量子化し、
可変長符号化部4に出力する。
【0145】従って、低域(LL)成分の量子化ステップ
サイズ154、高域(HL)成分の量子化ステップサイズ
155、高域(LH)成分の量子化ステップサイズ15
6、および、高域(HH)成分の量子化ステップサイズ1
57が制御部16から出力されることになる。
【0146】以上の実施の形態によれば、例えば、図1
2に示す第6の実施の形態におけるSW15での帯域成分
画像の選択による制御に加えて、量子化ステップサイズ
に基づく符号量制御も可能になるので、より細かな制御
を実現することができる。
【0147】次に、図16を参照して本発明の画像符号
化装置の第8の実施の形態について説明する。
【0148】図16は、本発明の画像符号化装置の第8
の実施の形態の構成例を示すブロック図である。なお、
この図において、図12と対応する部分には対応する符
号が付してあるのでその説明は省略する。
【0149】図16に示す実施の形態では、図12の場
合と比較して、制御部16がモード選択部17(モード
選択手段、第2の制御手段)に置換されている。その他
の構成は、図12の場合と同様である。
【0150】モード選択部17は、目標符号化ビット量
160を入力し、所定の演算式(後述する)に基づいて
算出した符号化ビットレートから、符号化モードを決定
し、決定された符号化モードに従って、SW14,15を
制御するようになされている。
【0151】次に、以上の実施の形態の動作を説明す
る。
【0152】モード選択部17は、目標ビット量160
を入力する。そして、入力された目標ビット量160に
対して以下の式を適用し、符号化ビットレートを算出す
る。
【0153】 符号化ビットレート(Bitrate)=目標ビット量/画像の全画素数 ・・・(5)
【0154】ここで、符号化ビットレート(Bitrate)と
しては、汎用のBPP(Bit Per Pel:1画素あたりに要す
る符号化ビット量を意味する)を用いている。
【0155】そして、符号化ビットレート(Bitrate)を
算出すると、モード選択部17は、以下の条件式に従っ
て、SW14,15を制御することになる。
【0156】 if( Bitrate > 1.0bpp ){ SW14=ON; SW15=OFF; } else if( Bitrate <= 1.0bpp && Bitrate >= 0.125 ){ SW14=OFF; SW15=ON; All_band(LL,HL,LH,HH) are selected. } else { SW14=OFF; SW15=ON; LL_band is selected. } ・・・(6)
【0157】即ち、Bitrate(符号化ビットレート)が
1.0bppよりも大きい場合には、SW14はONの状態と
され、また、SW15はOFFの状態とされる。また、それ
以外の場合で、Bitrateが0.125bpp以上であり、か
つ(&&)、1.0bpp以下である場合には、SW14がOFFの
状態とされ、一方、SW15がONの状態とされて、全ての
帯域(LL,HL,LH,HH)に対応するMDCT係数が選択されるこ
とになる。更に、それ以外の場合には、SW14がOFFの
状態とされ、また、SW15がONの状態とされ、低域画像
LLに対応するMDCT係数のみが選択されて出力されること
になる。
【0158】以上の実施の形態によれば、目標符号化ビ
ット量に応じて、符号化モードを選択するようにしたの
で、入力画像の性質や符号化レートの違いに依らず、常
に高い符号化効率を実現することが可能となる。
【0159】次に、図17を参照して、本発明の画像復
号装置の第6の実施の形態について説明する。
【0160】図17は、本発明の画像復号装置の第6の
実施の形態の構成例を示すブロック図である。この実施
の形態は、図16に示す画像符号化装置に対応する構成
とされている。なお、図17において、図14の場合と
対応する部分には同一の符号を付してあるので、その説
明は省略する。
【0161】この実施の形態においては、図14の場合
と比較して、モード選択部17(制御手段)が新たに追
加されている。その他の構成は、図14の場合と同様で
ある。
【0162】モード選択部17は、前述の式(6)に示
す条件式に基づいて、SW14,15を制御するようにな
されている。
【0163】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。
【0164】モード選択部17は、画像符号化装置から
伝送された符号化モード制御信号138を入力する。そ
して、モード選択部17は、入力した制御信号138に
応じて、SW14,15を制御する。
【0165】即ち、画像符号化装置において、Bitrate
(符号化ビットレート)が1.0bppよりも大きい場合
には、SW14はONの状態とされ、また、SW15はOFFの
状態とされる。また、それ以外の場合で、Bitrateが
0.125bpp以上であり、かつ(&&)、1.0bpp以下で
ある場合には、SW14がOFFの状態とされ、一方、SW1
5がONの状態とされて、全ての成分画像(LL,HL,LH,HH)
が選択されることになる。更に、それ以外の場合には、
SW14がOFFの状態とされ、また、SW15がONの状態と
され、低域画像LLのみが選択されて出力されることにな
る。これによって、所定の符号化モードを選択し、復号
画像を得ることができる。
【0166】なお、以上の実施の形態では、主に、静止
画像を例に挙げて説明を行ったが、本発明は、静止画の
みならず動画に対しても適用することが可能であること
はいうまでもない。
【0167】最後に、明細書中において、伝送媒体は、
FD,CD−ROMなどの情報記録媒体の他、インター
ネット、ディジタル衛星などのネットワーク伝送媒体も
含まれる。
【0168】
【発明の効果】請求項1に記載の画像符号化装置、請求
項5に記載の画像符号化方法、および、請求項6に記載
の伝送媒体によれば、画像を複数の帯域に分割し、得ら
れた各帯域成分の画像に対して直交変換を施し、得られ
た直交変換係数を量子化し、得られた各帯域成分の量子
化係数を可変長符号化して符号化ビットストリームを生
成するようにしたので、垂直また水平成分に多くの高域
成分を持つ画像に対しても、高い圧縮率で、ブロック歪
みの少ない符号化を行うことができる。
【0169】請求項8に記載の画像復号装置、請求項1
1に記載の画像復号方法、請求項12に記載の伝送媒体
によれば、画像の符号化ビットストリームを可変長復号
し、得られた複数の帯域成分の量子化係数を逆量子化
し、得られた各帯域成分の直交変換係数を直交逆変換
し、得られた各帯域成分の画像を合成するようにしたの
で、垂直また水平成分に多くの高域成分を持つ画像に対
しても、高い圧縮率で、ブロック歪みの少ない復号を行
うことができる。
【0170】請求項14に記載の画像符号化装置、請求
項16に記載の画像符号化方法、および、請求項17に
記載の伝送媒体によれば、画像を複数の帯域に分割し、
得られた複数の帯域成分の画像から、所定の帯域成分の
画像を選択し、選択された所定の帯域成分の画像、また
は、分割がなされていない原画像の何れか一方を選択
し、選択された所定の帯域成分の画像、または、原画像
に対して直交変換を施し、得られた直交変換係数を量子
化し、得られた量子化係数を可変長符号化して符号化ビ
ットストリームを生成し、生成された符号化ビットスト
リームの符号量を算出し、算出された符号量に応じて、
所定の帯域成分の画像を選択する制御を行うようにした
ので、符号化ビット量の増減または入力画像の性質に応
じて、帯域分割した画像を符号化するか、原画像をその
まま符号化するかを選択することができる。また、帯域
分割した各成分画像の中でも、ビットレート制御により
選択された帯域成分のみを符号化する構成としたので、
非常に精度の高いレート制御が実現できるだけでなく、
低レートから高レートまで広い範囲のビットレートの符
号化に対応することができる。
【0171】請求項20に記載の画像復号装置、請求項
22に記載の画像復号方法、および、請求項23に記載
の伝送媒体によれば、画像の符号化ビットストリームを
可変長復号し、得られた量子化係数を逆量子化し、得ら
れた直交変換係数を帯域成分毎に直交逆変換し、得られ
た帯域成分の画像から所定の帯域成分の画像を選択し、
選択された帯域成分の画像を合成し、符号化された画像
が、画像符号化装置において帯域分割されている場合に
は、合成された復元画像を選択し、また、帯域分割され
ていない場合には、直交逆変換されて得られた復元画像
を選択するようにしたので、符号化ビット量の増減また
は入力画像の性質に応じて帯域分割されて符号化される
か、または、そのまま符号化された原画像を復号するこ
とができる。また、帯域分割した各成分画像の中でも、
ビットレート制御により選択された帯域成分のみが符号
化された画像を復号するようにしたので、非常に精度の
高いレート制御が実現できるだけでなく、低レートから
高レートまで広い範囲のビットレートで符号化された画
像を復号することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像符号化装置の第1の実施の形態の
構成例を示すブロック図である。
【図2】画像のサブバンド分割について説明する図であ
る。
【図3】本発明の画像符号化装置の第2の実施の形態の
構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の画像復号装置の第1の実施の形態の構
成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の画像復号装置の第2の実施の形態の構
成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の画像符号化装置の第3の実施の形態の
構成例を示すブロック図である。
【図7】MDCTの概要を説明する図である。
【図8】本発明の画像復号装置の第3の実施の形態の構
成例を示すブロック図である。
【図9】IMDCTで画像ブロックを復元する場合について
説明する図である。
【図10】本発明の画像符号化装置の第4の実施の形態
の構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明の画像符号化装置の第5の実施の形態
および本発明の第4の実施の形態の動作について説明す
る図である。
【図12】本発明の画像符号化装置の第6の実施の形態
の構成例を示すブロック図である。
【図13】図12の実施の形態において実行される処理
の一例を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の画像復号装置の第5の実施の形態の
構成例を示すブロック図である。
【図15】本発明の画像符号化装置の第7の実施の形態
の構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明の画像符号化装置の第8の実施の形態
の構成例を示すブロック図である。
【図17】本発明の画像復号装置の第6の実施の形態の
構成例を示すブロック図である。
【図18】従来の画像符号化装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 サブバンド分割部(分割手段), 2 直交変換部
(直交変換手段), 3量子化部(量子化手段、スキャ
ニング手段), 4 可変長符号化部(生成手段),
5 可変長復号部(可変長符号化手段), 6 逆量子
化部(逆量子化手段、逆スキャニング手段), 7 直
交逆変換部(直交逆変換手段), 8サブバンド合成部
(合成手段), 9 QMF分析フィルタ部(分割手
段), 10 MDCT(直交変換手段), 11 IMDCT
(直交逆変換手段), 12 QMF合成フィルタ部(合
成手段), 13 DC・AC係数予測部(予測手段),
14SW(第2の選択手段), 15 SW(第1の選択手
段), 16 制御部(制御手段), 17 モード選
択部(モード選択手段、第2の制御手段), 100デ
ジタル化された入力原画像, 101 帯域分割された
低域(LL)成分画像,102 帯域分割された高域(HL)成
分画像, 103 帯域分割された高域(LH)成分画像,
104 帯域分割された高域(HH)成分画像, 105
低域(LL)成分の直交変換係数, 106 高域(HL)成
分の直交変換係数, 107 高域(LH)成分の直交変換
係数, 108 高域(HH)成分の直交変換係数, 10
9低域(LL)成分の量子化係数, 110 符号化ビット
ストリーム, 111 低域(LL)成分の量子化係数,
112 逆量子化された低域(LL)成分の直交変換係数,
113 逆量子化された高域(HL)成分の直交変換係
数, 114 逆量子化された高域(LH)成分の直交変換
係数, 115 逆量子化された高域(HH)成分の直交変
換係数, 116 直交逆変換された低域(LL)成分画
像, 117 直交逆変換された高域(HL)成分画像,
118 直交逆変換された高域(LH)成分画像, 119
直交逆変換された高域(HH)成分画像, 120 復号
画像出力,121 QMFフィルタにより分割された低域
(LL)成分画像, 122 QMFフィルタにより分割され
た高域(HL)成分画像, 123 QMFフィルタにより分
割された高域(LH)成分画像, 124 QMFフィルタに
より分割された高域(HH)成分画像, 125 低域(LL)
成分のMDCT係数, 126 高域(HL)成分のMDCT係数,
127 高域(LH)成分のMDCT係数, 128 高域(H
H)成分のMDCT係数,129 逆量子化された低域(LL)成
分のMDCT係数, 130 逆量子化された高域(HL)成分
のMDCT係数, 131 逆量子化された高域(LH)成分の
MDCT係数,132 逆量子化された高域(HH)成分のMDCT
係数, 133 IMDCTされた低域(LL)成分画像, 1
34 IMDCTされた高域(HL)成分画像, 135 IMDCT
された高域(LH)成分画像, 136 IMDCTされた高域
(HH)成分画像, 137 DC・AC係数予測後の低域(LL)
成分のMDCT係数の予測差分係数, 138 符号化モー
ド制御信号, 139 原画像または低域(LL)成分画
像, 140 高域(HL)成分の量子化係数, 141
高域(LH)成分の量子化係数, 142 高域(HH)成分の
量子化係数, 143 高域(HL)成分の量子化係数,
144 高域(LH)成分の量子化係数, 145 高域(H
H)成分の量子化係数, 146 DC・AC係数予測後の高
域(HL)成分のMDCT係数の予測差分係数, 147 DC・
AC係数予測後の高域(LH)成分のMDCT係数の予測差分係
数, 148 DC・AC係数予測後の高域(HH)成分のMDCT
係数の予測差分係数, 149 低域(LL)成分の量子化
係数,150 高域(HL)成分の量子化係数, 151
高域(LH)成分の量子化係数,152 高域(HH)成分の量
子化係数, 153 復号された原画像または低域(LL)
成分画像, 154 低域(LL)成分用の量子化ステップ
サイズ, 155高域(HL)成分の量子化ステップサイ
ズ, 156 高域(LH)成分の量子化ステップサイズ,
157 高域(HH)成分の量子化ステップサイズ, 1
58 SW14制御信号, 159 SW15制御信号,
160 目標符号化ビット量, 200 サブバンド分
割器, 201 直交変換器, 202 ブロック分割
器,203 モード選択器, 204 加算器, 20
5 動き補償予測器, 206 動きベクトル検出器,
207 量子化器, 208 逆量子化器, 209
加算器, 210 フレームメモリ, 211 逆直
交変換器, 212サブバンド合成器, 300 入力
画像, 301 低域画像, 302 低域画像の直交
変換係数,303 ハイブリッド変換係数, 304
差分の変換係数, 305 参照画像のハイブリッド変
換係数, 306 量子化器の入力信号, 307 加
算器の入力信号, 308 モード選択情報, 30
9,310 量子化係数, 311 逆量子化された直
交変換係数, 312 加算されたハイブリッド変換係
数, 313 フレームメモリから出力されたハイブリ
ッド変換係数, 314 逆直交変換されたハイブリッ
ド画像, 315 動きベクトル, 316 動きベク
トル, 317 合成されたハイブリッド画像,318
復号画像,

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を複数の帯域に分割した後、符号化
    する画像符号化装置において、 画像を複数の帯域に分割する分割手段と、 前記分割手段によって得られた各帯域成分の画像に対し
    て直交変換を施す直交変換手段と、 前記直交変換手段によって得られた直交変換係数を量子
    化する量子化手段と、 前記量子化手段によって得られた各帯域成分の量子化係
    数を可変長符号化して符号化ビットストリームを生成す
    る生成手段とを備えることを特徴とする画像符号化装
    置。
  2. 【請求項2】 前記分割手段は、QMF分析フィルタであ
    り、 前記直交変換手段は、各帯域成分の画像に対してMDCT処
    理を施すことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化
    装置。
  3. 【請求項3】 前記直交変換手段によってMDCT処理が施
    されて得られた直交変換係数のDC係数およびAC係数を予
    測する予測手段を更に備えることを特徴とする請求項2
    に記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記量子化手段によって得られた量子化
    係数を、各帯域成分毎に適応的にスキャニングするスキ
    ャニング手段を更に備えることを特徴とする請求項1に
    記載の画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 画像を複数の帯域に分割した後、符号化
    する画像符号化方法において、 画像を複数の帯域に分割する分割ステップと、 前記分割ステップによって得られた各帯域成分の画像に
    対して直交変換を施す直交変換ステップと、 前記直交変換ステップによって得られた直交変換係数を
    量子化する量子化ステップと、 前記量子化ステップによって得られた各帯域成分の量子
    化係数を可変長符号化して符号化ビットストリームを生
    成する生成ステップとを備えることを特徴とする画像符
    号化方法。
  6. 【請求項6】 画像を複数の帯域に分割した後、符号化
    する画像符号化装置において使用されるコンピュータプ
    ログラムを伝送する伝送媒体において、 画像を複数の帯域に分割する分割ステップと、 前記分割ステップによって得られた各帯域成分の画像に
    対して直交変換を施す直交変換ステップと、 前記直交変換ステップによって得られた直交変換係数を
    量子化する量子化ステップと、 前記量子化ステップによって得られた各帯域成分の量子
    化係数を可変長符号化して符号化ビットストリームを生
    成する生成ステップとを備えるコンピュータプログラム
    を伝送する伝送媒体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の伝送媒体により伝送さ
    れたコンピュータプログラムを記憶し、その記憶したプ
    ログラムに応じて画像を符号化する画像符号化方法。
  8. 【請求項8】 複数の帯域に分割した後、符号化された
    画像を復号する画像復号装置において、 画像の符号化ビットストリームを可変長復号する可変長
    復号手段と、 前記可変長復号手段によって得られた複数の帯域成分の
    量子化係数を逆量子化する逆量子化手段と、 前記逆量子化手段によって得られた各帯域成分の直交変
    換係数を直交逆変換する直交逆変換手段と、 前記直交逆変換手段によって得られた各帯域成分の画像
    を合成する合成手段とを備えることを特徴とする画像復
    号装置。
  9. 【請求項9】 前記合成手段は、QMF合成フィルタであ
    り、 前記直交逆変換手段は、前記逆量子化手段によって得ら
    れた直交変換係数に対してIMDCT処理を施すことを特徴
    とする請求項8に記載の画像復号装置。
  10. 【請求項10】 前記可変長復号手段によって得られた
    量子化係数を、各帯域成分毎に適応的に逆スキャニング
    する逆スキャニング手段を更に備えることを特徴とする
    請求項8に記載の画像復号装置。
  11. 【請求項11】 複数の帯域に分割した後、符号化され
    た画像を復号する画像復号方法において、 画像の符号化ビットストリームを可変長復号する可変長
    復号ステップと、 前記可変長復号ステップによって得られた複数の帯域成
    分の量子化係数を逆量子化する逆量子化ステップと、 前記逆量子化ステップによって得られた各帯域成分の直
    交変換係数を直交逆変換する直交逆変換ステップと、 前記直交逆変換ステップによって得られた各帯域成分の
    画像を合成する合成ステップとを備えることを特徴とす
    る画像復号方法。
  12. 【請求項12】 複数の帯域に分割した後、符号化され
    た画像を復号する画像復号装置において使用されるコン
    ピュータプログラムを伝送する伝送媒体において、 画像の符号化ビットストリームを可変長復号する可変長
    復号ステップと、 前記可変長復号ステップによって得られた複数の帯域成
    分の量子化係数を逆量子化する逆量子化ステップと、 前記逆量子化ステップによって得られた各帯域成分の直
    交変換係数を直交逆変換する直交逆変換ステップと、 前記直交逆変換ステップによって得られた各帯域成分の
    画像を合成する合成ステップとを備えるコンピュータプ
    ログラムを伝送する伝送媒体。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の伝送媒体により伝
    送されたコンピュータプログラムを記憶し、その記憶し
    たプログラムに応じて画像を復号する画像復号方法。
  14. 【請求項14】 画像を符号化する画像符号化装置にお
    いて、 画像を複数の帯域に分割する分割手段と、 前記分割手段によって得られた複数の帯域成分の画像か
    ら、所定の帯域成分の画像を選択する第1の選択手段
    と、 前記第1の選択手段によって選択された所定の帯域成分
    の画像、または、分割がなされていない原画像の何れか
    一方を選択する第2の選択手段と、 前記第2の選択手段によって選択された所定の帯域成分
    の画像、または、原画像に対して直交変換を施す直交変
    換手段と、 前記直交変換手段によって得られた直交変換係数を量子
    化する量子化手段と、 前記直交変換手段によって得られた量子化係数を可変長
    符号化して符号化ビットストリームを生成する生成手段
    と、 前記生成手段によって生成された符号化ビットストリー
    ムの符号量を算出し、算出された符号量に応じて、前記
    第2の選択手段を制御する制御手段とを備えることを特
    徴とする画像符号化装置。
  15. 【請求項15】 目標符号化ビット量を入力して符号化
    モードを選択するモード選択手段と、 前記モード選択手段からの指示信号に従って、前記第1
    および第2の選択手段を制御する第2の制御手段を更に
    備えることを特徴とする請求項14に記載の画像符号化
    装置。
  16. 【請求項16】 画像を符号化する画像符号化方法にお
    いて、 画像を複数の帯域に分割する分割ステップと、 前記分割ステップによって得られた複数の帯域成分の画
    像から、所定の帯域成分の画像を選択する第1の選択ス
    テップと、 前記第1の選択ステップによって選択された所定の帯域
    成分の画像、または、分割がなされていない原画像の何
    れか一方を選択する第2の選択ステップと、 前記第2の選択ステップによって選択された所定の帯域
    成分の画像、または、原画像に対して直交変換を施す直
    交変換ステップと、 前記直交変換ステップによって得られた直交変換係数を
    量子化する量子化ステップと、 前記直交変換ステップによって得られた量子化係数を可
    変長符号化して符号化ビットストリームを生成する生成
    ステップと、 前記生成ステップによって生成された符号化ビットスト
    リームの符号量を算出し、算出された符号量に応じて、
    前記第2の選択ステップを制御する制御ステップとを備
    えることを特徴とする画像符号化方法。
  17. 【請求項17】 画像を符号化する画像符号化装置にお
    いて使用されるコンピュータプログラムを伝送する伝送
    媒体において、 画像を複数の帯域に分割する分割ステップと、 前記分割ステップによって得られた複数の帯域成分の画
    像から、所定の帯域成分の画像を選択する第1の選択ス
    テップと、 前記第1の選択ステップによって選択された所定の帯域
    成分の画像、または、分割がなされていない原画像の何
    れか一方を選択する第2の選択ステップと、 前記第2の選択ステップによって選択された所定の帯域
    成分の画像、または、原画像に対して直交変換を施す直
    交変換ステップと、 前記直交変換ステップによって得られた直交変換係数を
    量子化する量子化ステップと、 前記直交変換ステップによって得られた量子化係数を可
    変長符号化して符号化ビットストリームを生成する生成
    ステップと、 前記生成ステップによって生成された符号化ビットスト
    リームの符号量を算出し、算出された符号量に応じて、
    前記第2の選択ステップを制御する制御ステップとを備
    えるコンピュータプログラムを伝送する伝送媒体。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の伝送媒体により伝
    送されたコンピュータプログラムを記憶し、その記憶し
    たプログラムに応じて画像を符号化する画像符号化方
    法。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の伝送媒体により伝
    送されたコンピュータプログラムと、前記第1および第
    2の選択ステップを制御するための所定の情報とを記憶
    し、記憶したプログラムと所定の情報とに応じて画像を
    符号化する画像符号化方法。
  20. 【請求項20】 符号化された画像を復号する画像復号
    装置において、 画像の符号化ビットストリームを可変長復号する可変長
    復号手段と、 前記可変長復号手段によって得られた量子化係数を逆量
    子化する逆量子化手段と、 前記逆量子化手段によって得られた直交変換係数を帯域
    成分毎に直交逆変換する直交逆変換手段と、 前記直交逆変換手段によって得られた帯域成分の画像か
    ら所定の帯域成分の画像を選択する第1の選択手段と、 前記第1の選択手段によって選択された帯域成分の画像
    を合成する合成手段と、 前記符号化された画像が、画像符号化装置において帯域
    分割されている場合には、前記合成手段によって得られ
    た復元画像を選択し、また、帯域分割されていない場合
    には、前記直交逆変換手段によって得られた復元画像を
    選択する第2の選択手段とを備えることを特徴とする画
    像復号装置。
  21. 【請求項21】 画像符号化装置から送出されたモード
    選択情報に従って、 前記第1および第2の選択手段を制御する制御手段を更
    に備えることを特徴とする請求項20に記載の画像復号
    装置。
  22. 【請求項22】 符号化された画像を復号する画像復号
    方法において、 画像の符号化ビットストリームを可変長復号する可変長
    復号ステップと、 前記可変長復号ステップによって得られた量子化係数を
    逆量子化する逆量子化ステップと、 前記逆量子化ステップによって得られた直交変換係数を
    帯域成分毎に直交逆変換する直交逆変換ステップと、 前記直交逆変換ステップによって得られた帯域成分の画
    像から所定の帯域成分の画像を選択する第1の選択ステ
    ップと、 前記第1の選択ステップによって選択された帯域成分の
    画像を合成する合成ステップと、 前記符号化された画像が、画像符号化装置において帯域
    分割されている場合には、前記合成ステップによって得
    られた復元画像を選択し、また、帯域分割されていない
    場合には、前記直交逆変換ステップによって得られた復
    元画像を選択する第2の選択ステップとを備えることを
    特徴とする画像復号装置。
  23. 【請求項23】 符号化された画像を復号する画像復号
    装置において使用されるコンピュータプログラムを伝送
    する伝送媒体において、 画像の符号化ビットストリームを可変長復号する可変長
    復号ステップと、 前記可変長復号ステップによって得られた量子化係数を
    逆量子化する逆量子化ステップと、 前記逆量子化ステップによって得られた直交変換係数を
    帯域成分毎に直交逆変換する直交逆変換ステップと、 前記直交逆変換ステップによって得られた帯域成分の画
    像から所定の帯域成分の画像を選択する第1の選択ステ
    ップと、 前記第1の選択ステップによって選択された帯域成分の
    画像を合成する合成ステップと、 前記符号化された画像が、画像符号化装置において帯域
    分割されている場合には、前記合成ステップによって得
    られた復元画像を選択し、また、帯域分割されていない
    場合には、前記直交逆変換ステップによって得られた復
    元画像を選択する第2の選択ステップとを備えるコンピ
    ュータプログラムを伝送する伝送媒体。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の伝送媒体により伝
    送されたコンピュータプログラムを記憶し、その記憶し
    たプログラムに応じて画像を復号する画像復号方法。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載の伝送媒体により伝
    送されたコンピュータプログラムと、前記第1および第
    2の選択ステップを制御するための所定の情報とを記憶
    し、記憶したプログラムと所定の情報とに応じて画像を
    復号する画像復号方法。
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