JPH11112878A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH11112878A
JPH11112878A JP9289151A JP28915197A JPH11112878A JP H11112878 A JPH11112878 A JP H11112878A JP 9289151 A JP9289151 A JP 9289151A JP 28915197 A JP28915197 A JP 28915197A JP H11112878 A JPH11112878 A JP H11112878A
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JP9289151A
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Inventor
Keiichi Akagawa
圭一 赤川
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCDエリアセンサをラインセンサとして用
いる固体撮像装置で、受光部のピッチを短くした場合に
も開口率を低下させずに高感度を実現する。 【解決手段】 2次元配列された複数の受光部1で受光
して得られた電荷3は、複数の水平電荷転送部2に垂直
転送され、水平電荷転送部2によって水平転送される。
水平転送された電荷は、各垂直列の電荷毎に電荷集合部
4に出力され、各水平電荷転送部2に共通のポテンシャ
ル井戸によって電荷を集めるとともに、転送に伴って電
荷を垂直方向に集積し、出力回路5を介して出力端子6
に出力する。各水平行の受光部間には電荷転送部がない
ため、水平方向の画素ピッチを狭めても開口率の低下が
少なく、解像度を高くすることができる。また、ノンイ
ンターレス動作も可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に関
し、特にCCDエリアセンサとしての固体撮像装置を高
感度のCCDラインセンサとして用いる固体撮像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、CCDエリアセンサとしての
固体撮像装置は、いわゆるビニング動作を行うことによ
って高感度のCCDラインセンサとして用いられる。
【0003】このビニング動作を図4の固体撮像装置を
参照して説明すると、まず、この固体撮像装置は、水平
(行)方向及び垂直(列)方向にそれぞれ所定のピッチ
で2次元配列された複数の受光部41を有している。各
受光部41は、所定期間の受光量に対応する電荷42を
蓄積し、蓄積された電荷42は、所定の同期によって複
数の垂直転送CCD43に送出される。この送出された
電荷42は、垂直転送CCD43によって順次、水平転
送CCD44に転送される。ここで、通常のCCDエリ
アセンサである場合、複数の垂直転送CCD43によっ
て順次転送される水平方向の電荷群毎に、水平転送CC
D44が順次、出力回路45に出力することによって、
水平転送CCD44に近い水平方向の電荷群から遠い水
平方向の電荷群の順序であって、出力回路45に近い電
荷から順次出力されることになる。これに対し、ビニン
グ動作を行ってCCDラインセンサとする場合、水平転
送CCD44は、各垂直転送CCD44から転送される
水平方向の電荷群毎に転送せず、各垂直転送CCD44
から転送される各列分の電荷を集積し、この集積した総
電荷を順次、出力回路45に転送するようにしている。
【0004】従って、ビニング動作を行うことにより、
各列の電荷量に比例した電圧出力が出力端子46から出
力され、各列の受光部がラインセンサの1つの受光部と
して動作し、実質的に受光面積が増大することによって
高感度のCCDラインセンサが実現されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のCC
Dエリアセンサの受光部の近傍は、インターライン転送
方式を採用するものである場合、図5に示す配置構造と
なる。
【0006】図5において、1つの画素領域は、水平方
向のピッチP11と垂直方向のピッチP12とによって
画定される。この1つの画素領域の水平方向には、幅H
11のフォトダイオード1個分と、幅H12の垂直転送
CCD1段分と、このフォトダイオードと垂直転送CC
Dとを分離する幅H13の分離領域2個分とがある。例
えば、水平方向のピッチP11が10μm、分離領域の
幅H13が1μm、垂直転送CCDの幅H12が3μm
である場合、フォトダイオードの幅H11は、5μmと
なる。ここで、光に感度のある部分はフォトダイオード
であるため、隣接するフォトダイオード間の分離領域を
加味すると、開口率は、50%以下となる。
【0007】この開口率は、垂直転送CCDや分離領域
の幅に限界があるため、水平方向のピッチP11及び垂
直方向のピッチP12を小さくすればするほど、すなわ
ち、解像度を高くすればするほど、低下し、結果的に感
度の低下をもたらし、さらには、空間分解能をも劣化さ
せるという問題点があった。
【0008】そこで、本発明はかかる問題点を除去し、
CCDエリアセンサをCCDラインセンサとして動作さ
せる場合、開口率を低下させずに高感度のラインセンサ
とすることができる固体撮像装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、水平及び
垂直方向にそれぞれ所定のピッチで配列された複数の受
光部からなる受光手段と、受光量に対応して各受光部が
発生する各電荷をラインセンサとしての走査方向である
水平方向に転送する複数の水平電荷転送手段と、各水平
電荷転送手段から順次転送される複数の電荷のうち、1
つの垂直列に対応する複数の電荷を1つの電荷パケット
に集める電荷集合手段と、前記電荷集合手段によって集
められた電荷を電気信号として出力する出力手段とを具
備したことを特徴とする。
【0010】これにより、水平方向の受光部間には電荷
転送手段が設けられないため、水平方向のラインセンサ
としての開口率を大きくすることができるとともに、水
平方向の画素ピッチを狭くしても開口率の低下が小さ
く、解像度を高くすることができる。
【0011】第2の発明は、水平及び垂直方向にそれぞ
れ所定のピッチで配列された複数の受光部からなる受光
手段と、受光量に対応して各受光部が発生する各電荷の
うち、奇数列の受光部が発生した電荷をラインセンサと
しての走査方向である水平方向に転送する複数の第1の
水平電荷転送手段と、受光量に対応して各受光部が発生
する各電荷のうち、偶数列の受光部が発生した電荷をラ
インセンサとしての走査方向である水平方向に転送する
複数の第2の水平電荷転送手段と、前記複数の第1の水
平電荷転送手段から順次転送される複数の電荷と前記複
数の第2の水平電荷転送手段から順次転送される複数の
電荷とを交互に並び替えて転送する電荷並び替え手段
と、前記電荷並び替え手段によって並び替えられた複数
の電荷のうち、1つの垂直列に対応する複数の電荷を1
つの電荷パケットに集める電荷集合手段と、前記電荷集
合手段によって集められた電荷を電気信号として出力す
る出力手段とを具備したことを特徴とする。
【0012】これにより、水平方向の受光部間には電荷
転送手段が設けられないため、水平方向のラインセンサ
としての開口率を大きくすることができるとともに、水
平方向の画素ピッチを狭くしても開口率の低下が小さ
く、解像度を高くすることができ、さらにノンインター
レース動作となる。
【0013】第3の発明は、第2の発明において、前記
複数の第1の水平電荷転送手段及び前記複数の第2の水
平電荷転送手段は、同一の駆動制御によって電荷転送さ
れ、前記電荷並び替え手段は、前記複数の第1の水平電
荷転送手段から順次転送された複数の電荷に対して、前
記複数の第2の水平電荷転送手段から順次転送された複
数の電荷を相対的に遅延させ、各複数の電荷を時間的に
分離して前記電荷集合手段に交互に出力することを特徴
とする。
【0014】これにより、ノンインターレース動作を確
実に行うことができる。
【0015】第4の発明は、第3の発明において、前記
電荷並び替え手段は、前記複数の第1の水平電荷転送手
段から順次転送された複数の電荷の転送速度を、前記複
数の第2の水平電荷転送手段から順次転送された複数の
電荷の転送速度の2倍以上とすることを特徴とする。
【0016】これにより、ノンインターレース動作を具
体的に実現することができる。
【0017】第5の発明は、第1から第4の発明におい
て、前記電荷集合手段は、少なくとも入力側の電極及び
これによって形成されるポテンシャル井戸が前記垂直列
の幅と同じ幅で垂直方向に延び、この入力側の電極及び
これによって形成されるポテンシャル井戸に順次平行に
隣接配置され、かつ電極及びこれによって形成されるポ
テンシャル井戸の垂直方向の幅が順次狭められた電荷転
送手段であり、前記垂直列毎に集められた電荷を電荷転
送に伴って垂直方向にさらに集積して出力することを特
徴とする。
【0018】これにより、出力手段による電荷の取り出
しが容易となる。
【0019】第6の発明は、第1から第5の発明におい
て、前記受光部はその受光表面が矩形であり、前記水平
方向は、前記矩形の短辺に平行な方向であることを特徴
とする。
【0020】これにより、CCDエリアセンサをCCD
ラインセンサとして用いる場合、開口率の低下を小さく
して、ラインセンサの解像度を高くすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施
形態に係わる固体撮像装置の構成を示す。図1におい
て、この固体撮像装置は、水平(行)方向及び垂直
(列)方向にそれぞれ所定のピッチ、例えば水平方向に
10μm、垂直方向に30μmで2次元配列され、フォ
トダイオードで実現される複数の受光部1を備えてい
る。さらに、この固体撮像装置は、各水平行の受光部1
が蓄積した電荷3を水平転送する複数の水平電荷転送部
2、複数の水平電荷転送部2によって転送された電荷を
各垂直列毎に1つの電荷パケットに集合させるととも
に、各垂直列毎に集合された電荷を転送させて順次垂直
方向に集積して出力する電荷集合部4、電荷集合部4か
らの電荷を出力端子6に電気信号として出力する出力回
路5を有する。従って、この固体撮像装置には、図4の
ような垂直電荷転送部の構成は存在しない。なお、複数
の受光部1は、説明を簡単にするため、図1では4行8
列としている。
【0022】各受光部1は所定期間の受光量に対応した
電荷を蓄積し、受光部1の水平行に対応した水平電荷転
送部2に所定のタイミングで転送される。水平電荷転送
部2に所定のタイミングで転送された電荷は、電荷集合
部4側に水平転送される。ここで、水平電荷転送部2
は、2層ポリシリコン電極で構成された4層駆動CCD
であり、走査は、いわゆるフィールド蓄積インターレー
ス走査を行う。従って、走査はフィールド毎の前半と後
半とに分かれ、前半では奇数列の電荷が転送され、後半
では偶数列の電荷が転送される。すなわち、奇数列の受
光部からの水平電荷転送部2の転送と偶数列の受光部か
らの水平電荷転送部2の転送とはフィールドに対応して
交互に行われる。従って、水平電荷転送部2は、各奇数
列の受光部が蓄積した電荷を全て電荷集合部4に掃き出
した後に、各偶数列の受光部が蓄積した電荷を水平転送
する。図1においては、奇数列の受光部が蓄積した電荷
の転送状態が示されている。
【0023】電荷集合部4は、各水平電荷転送部2が共
通に接続された1つの電荷転送部によって実現される。
各水平電荷転送部2によって転送された垂直列の電荷
は、転送第1段11の電極によって形成されるポテンシ
ャル井戸に入力され、転送駆動によって転送第2段12
の電極によって形成されるポテンシャル井戸に転送され
る。同様にして、転送第2段12→転送第3段13→転
送第4段14→転送第5段15→転送第6段16の順に
転送される。ここで、転送第1段11の電極及びこれに
よって形成されるポテンシャル井戸は、垂直方向に延
び、その幅は垂直列の幅と同じであるため、各水平電荷
転送部2から転送された電荷は全て転送第1段11に入
力され、同一のポテンシャル井戸で垂直列の各電荷は、
1つの電荷パケットとして混合し、集合することにな
る。また、転送第1段11から転送第6段16は、順次
垂直方向に平行に隣接配置されるとともに、電極及びこ
れによって形成されるポテンシャル井戸の長さは順次狭
められ、転送に伴い、集合した電荷はさらに集積される
ことになる。そして、最後段としての転送第16段の電
極及びこれによって形成されるポテンシャル井戸は、水
平電荷転送部2と同程度の長さとなり、出力回路5が電
荷量を電気信号として出力する場合に、電荷量の検出が
容易となる。
【0024】ところで、実際の固体撮像装置では、垂直
列の長さは、通常1〜10mm程度である。従って、1
〜10mmの長さをもつ転送第1段から、最終段の垂直
方向の長さを10μm程度に狭める場合、1段当たり5
0μmづつ幅を狭めるとすると20〜200程度の段数
で垂直列の集合した電荷を集積することができる。な
お、図1では、説明を容易にするため、段数を6段とし
ている。
【0025】なお、上述した電荷集合部4を用いずに、
垂直列の電荷を集合させる方法として、垂直CCDを用
いることもできるが、通常1〜10mm程度の長さをC
CDで転送するには、40〜400段のCCDが必要と
なる。この場合、この垂直CCDは水平転送のデータレ
ートの間に垂直列の全電荷を転送しなければならず、転
送駆動速度は、水平転送のデータレートの40〜400
倍を必要とする。
【0026】これに対し、図1のように電荷集合部4を
用いた場合には、転送速度を高速にしなくても垂直列の
集合された電荷を迅速かつ少ない段数で集積することが
できる。
【0027】次に、図2を参照して、図1で上述した本
発明の第1の実施形態の装置における開口率について説
明する。図2は、第1の実施形態における受光部1近傍
の拡大構成図を示している。
【0028】図2に示す受光部1近傍の構成は、水平行
の受光部1間に水平電荷転送部2が介在する構成となっ
ており、図5に示す従来の受光部近傍の構成が垂直列間
に垂直電荷転送部(垂直転送CCD)を介在する構成と
対比される。
【0029】この水平電荷転送部2は、垂直電荷転送部
に置き換えただけで差異がないようにもみえるが、水平
方向のラインセンサとして動作させる場合、垂直電荷転
送部を用いる場合に比べて開口率を大きくすることがで
きる。
【0030】例えば、図2において、水平方向のピッチ
P1を10μm、垂直方向のピッチP2を30μm、受
光部1であるフォトダイオード間の水平方向の分離領域
の幅H2を2μm、水平電荷転送部2とフォトダイオー
ドとの間の垂直方向の2つの分離領域の幅V3をそれぞ
れ1μm、水平電荷転送部2の垂直方向の幅V2を3μ
mとすると、フォトダイオードが示す領域は、水平方向
8μm×垂直方向25μm=200μm平方となる。従
って、開口率は、200μm平方/300μm平方(1
0μm[ピッチP1]×30μm[ピッチP2])=
0.66…で、約67%となる。
【0031】一方、図5に示す従来の固体撮像装置を水
平方向のピッチP11、垂直方向のピッチP12を、ピ
ッチP1,P2と同じにし、CCDの幅や分離領域の幅
を同じ条件にして開口率を算出すると次のようになる。
【0032】すなわち、水平方向のピッチP11を10
μm、垂直方向のピッチP12を30μm、フォトダイ
オード間の垂直方向の分離領域の幅V2を2μm、垂直
電荷転送部とフォトダイオードとの間の垂直方向の2つ
の分離領域の幅H3をそれぞれ1μm、垂直電荷転送部
の水平方向の幅H2を3μmとすると、フォトダイオー
ドが示す領域は、水平方向5μm×垂直方向28μm=
140μm平方となる。従って、開口率は、140μm
平方/300μm平方(10μm[ピッチP11]×3
0μm[ピッチP12])=0.46…で、約47%と
なる。
【0033】従って、同一画素ピッチの場合、図1に示
す水平電荷転送部2を設けた場合の方が、走査方向に電
荷転送部を有しないことから大きな開口率を得ることが
でき、高感度のラインセンサを実現することができる。
このことは、さらに水平方向の画素ピッチをさらに小さ
くすることが可能で、高解像度のラインセンサをも実現
することができる。この場合、フォトダイオードの受光
表面は矩形となり、矩形の短辺が水平方向となる。
【0034】次に、図3を参照して本発明の第2の実施
形態について説明する。第1の実施形態では、フィール
ド蓄積インターレース走査を行う固体撮像装置をインタ
ーレース出力するラインセンサとして用いたが、第2の
実施形態では、フィールド蓄積インターレース走査を行
う固体撮像装置をノンインターレース出力するラインセ
ンサとして用いている。
【0035】図3において、この固体撮像装置では、奇
数列の受光部からの電荷は隣接する奇数行の水平電荷転
送部21,23,25に出力され、偶数列の受光部から
の電荷は隣接する偶数行の水平電荷転送部22,24に
出力される。従って、奇数行の水平電荷転送部21,2
3,25は、奇数列の電荷のみを転送し、偶数行の水平
電荷転送部22,24は、偶数列の電荷のみを転送す
る。この点で、水平電荷転送部2が奇数列及び偶数列の
双方の電荷を共通に転送する第1の実施の形態のものと
異なる。なお、奇数行の水平電荷転送部21,23,2
5が偶数列の電荷を転送し、偶数行の水平電荷転送部2
2,24が奇数列の電荷を転送するようにしてもよい。
要は、奇数列の電荷と偶数列の電荷とを分離して転送す
ることができればよい。
【0036】また、図3に示す固体撮像装置は、複数の
受光部20及び水平電荷転送部21〜25と、電荷集合
部27との間に電荷並べ替え部26を設けた点でも第1
の実施の形態と異なる。この電荷並び替え部26は、水
平電荷転送部21〜25から入力される奇数列の電荷と
偶数列の電荷とを交互に並び替えて電荷集合部27に出
力する。
【0037】具体的に、水平電荷転送部21〜25は4
相駆動による転送制御が行われるのに対し、電荷並び替
え部26は4相駆動の2倍の8相駆動で転送制御され
る。この8相駆動による転送制御により、例えば奇数列
の電荷は、偶数列の電荷に比して2倍の速度で高速転送
され、偶数列の電荷は、実質的に4相駆動と同じ転送速
度とすることにより、偶数列の電荷は奇数列の電荷に対
して相対的に遅延し、電荷並び替え部26からは、奇数
列の電荷の出力の後、偶数列の電荷が出力されるという
ように、奇数列の電荷と偶数列の電荷とが混合せずに交
互に出力される。この場合、水平電荷転送部21〜25
は、4相駆動であるため、2乃至3つの深いポテンシャ
ル井戸状態を形成して電荷を転送する。したがって、例
えば2つの深いポテンシャル井戸で電荷を転送する場
合、各水平電荷転送部21〜25に接続する電荷並び替
え部26の各電荷転送部は、少なくとも5つのポテンシ
ャル井戸が形成されるようにする。この5つのポテンシ
ャル井戸を形成することにより、奇数列の電荷が溜まる
2つのポテンシャル井戸と偶数列の電荷が溜まる2つの
ポテンシャル井戸とが時間的に分離され、偶数列の電荷
が溜まるポテンシャル井戸の先端が電荷集合部27の直
前に到達した時、奇数列の電荷が溜まる2つのポテンシ
ャル井戸の電荷は電荷集合部27に転送出力されてい
る。
【0038】なお、上記の説明では、奇数列と偶数列と
で電荷並び替え部の駆動速度を変化させることで、並び
替えを説明した。しかし、これに限らず、駆動速度は同
一とし、電荷並び替え部から電荷集合部に向かって転送
開始するタイミングをずらせても構わない。
【0039】電荷集合部27の構成は、図1に示す電荷
集合部4の構成と同一であり、電荷集合部27は、交互
に入力される奇数列の電荷と偶数列の電荷とを集合し、
さらに集合した電荷を集積して出力回路28に転送出力
し、出力回路28は、逐次転送される電荷量に対応する
電気信号を出力端子29に出力する。ただし、電荷集合
部27の転送速度(駆動速度)は、電荷集合部4の転送
速度の2倍となる。
【0040】なお、第2の実施形態の場合も、図2に示
す受光部近傍の構成と同一構成であり、これによって開
口率を大きくすることができ、解像度も高くすることが
できる。しかも、ノンインターレースで各垂直列の電荷
が転送されるため、計測等に用いるラインセンサとして
用いる場合には、偶数列と奇数列の露光時間の同時性が
確保されるため、好適である。
【0041】また、上述した第1及び第2の実施の形態
では、いずれも基本的な構成は、インターライン転送型
のCCDであるため、フレーム転送型のCCDと異な
り、受光部には埋込フォトダイオード等の高感度で暗電
流の少ないフォトダイオードを用いることができる。特
に、高い紫外線感度を要求する紫外線露光装置のアライ
メントやオートフォーカスに用いる計測用のCCDとし
て用いる場合等には、このような高感度で暗電流の少な
いフォトダイオードを用いる必要があることから、特に
有効なものとなる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
では、水平方向の受光部間には電荷転送手段が設けられ
ず、水平方向のラインセンサとしての開口率を大きくす
ることができるとともに、水平方向の画素ピッチを狭く
しても開口率の低下が小さく、解像度を高くすることが
できるという利点を有する。
【0043】また、第2の発明では、水平方向の受光部
間には電荷転送手段が設けられないため、水平方向のラ
インセンサとしての開口率を大きくすることができると
ともに、水平方向の画素ピッチを狭くしても開口率の低
下が小さく、解像度を高くすることができ、さらにノン
インターレース動作となるという利点を有する。特に、
ノンインターレース動作は、奇数列と偶数列の露光時間
の同時性が確保できるので、計測用に好適である。
【0044】さらに、第3の発明では、ノンインターレ
ース動作を確実に行うことができるという利点を有す
る。
【0045】また、第5の発明では、出力手段による電
荷の取り出しが容易となるという利点を有する。
【0046】さらに、第6の発明では、フレーム転送型
のCCDと異なり、受光部には埋込フォトダイオード等
の高感度で暗電流の少ないフォトダイオードを用いるこ
とができるため、高い紫外線感度が要求される紫外線露
光装置のアライメントやオートフォーカスのための計測
用のCCDとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる固体撮像装置
の構成を示す平面図である。
【図2】第1の実施形態に係わる装置における受光部近
傍の詳細を示す拡大平面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係わる固体撮像装置
の構成を示す平面図である。
【図4】従来の固体撮像装置の構成を示す概略的平面図
である。
【図5】従来の固体撮像装置における受光部近傍の詳細
を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1 受光部 2,21〜25 水平電荷転送部 3 電荷 4,27 電荷集合部 5,28 出力回路 6,29 出力端子 26 電荷並べ替え部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平及び垂直方向にそれぞれ所定のピッ
    チで配列された複数の受光部からなる受光手段と、 受光量に対応して各受光部が発生する各電荷をラインセ
    ンサとしての走査方向である水平方向に転送する複数の
    水平電荷転送手段と、 各水平電荷転送手段から順次転送される複数の電荷のう
    ち、1つの垂直列に対応する複数の電荷を1つの電荷パ
    ケットに集める電荷集合手段と、 前記電荷集合手段によって集められた電荷を電気信号と
    して出力する出力手段と、 を具備したことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 水平及び垂直方向にそれぞれ所定のピッ
    チで配列された複数の受光部からなる受光手段と、 受光量に対応して各受光部が発生する各電荷のうち、奇
    数列の受光部が発生した電荷をラインセンサとしての走
    査方向である水平方向に転送する複数の第1の水平電荷
    転送手段と、 受光量に対応して各受光部が発生する各電荷のうち、偶
    数列の受光部が発生した電荷をラインセンサとしての走
    査方向である水平方向に転送する複数の第2の水平電荷
    転送手段と、 前記複数の第1の水平電荷転送手段から順次転送される
    複数の電荷と前記複数の第2の水平電荷転送手段から順
    次転送される複数の電荷とを交互に並び替えて転送する
    電荷並び替え手段と、 前記電荷並び替え手段によって並び替えられた複数の電
    荷のうち、1つの垂直列に対応する複数の電荷を1つの
    電荷パケットに集める電荷集合手段と、 前記電荷集合手段によって集められた電荷を電気信号と
    して出力する出力手段と、 を具備したことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の第1の水平電荷転送手段及び
    前記複数の第2の水平電荷転送手段は、 同一の駆動制御によって電荷転送され、 前記電荷並び替え手段は、 前記複数の第1の水平電荷転送手段から順次転送された
    複数の電荷に対して、前記複数の第2の水平電荷転送手
    段から順次転送された複数の電荷を相対的に遅延させ、
    各複数の電荷を時間的に分離して前記電荷集合手段に交
    互に出力することを特徴とする請求項2記載の固体撮像
    装置。
  4. 【請求項4】 前記電荷並び替え手段は、 前記複数の第1の水平電荷転送手段から順次転送された
    複数の電荷の転送速度を、前記複数の第2の水平電荷転
    送手段から順次転送された複数の電荷の転送速度の2倍
    以上とすることを特徴とする請求項3記載の固体撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電荷集合手段は、 少なくとも入力側の電極及びこれによって形成されるポ
    テンシャル井戸が前記垂直列の幅と同じ幅で垂直方向に
    延び、この入力側の電極及びこれによって形成されるポ
    テンシャル井戸に順次平行に隣接配置され、かつ電極及
    びこれによって形成されるポテンシャル井戸の垂直方向
    の幅が順次狭められた電荷転送手段であり、 前記垂直列毎に集められた電荷を電荷転送に伴って垂直
    方向にさらに集積して出力することを特徴とする請求項
    1〜4のうちのいずれか1項記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記受光部はその受光表面が矩形であ
    り、 前記水平方向は、前記矩形の短辺に平行な方向である、 ことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項記
    載の固体撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018059913A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation ハイパースペクトルイメージングシステム

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