JPH11112478A - Fm多重信号復調装置 - Google Patents

Fm多重信号復調装置

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JPH11112478A
JPH11112478A JP26466697A JP26466697A JPH11112478A JP H11112478 A JPH11112478 A JP H11112478A JP 26466697 A JP26466697 A JP 26466697A JP 26466697 A JP26466697 A JP 26466697A JP H11112478 A JPH11112478 A JP H11112478A
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隆彦 増本
Kazuhiro Kimura
和広 木村
Hiroshi Kaneko
弘 金子
Yutaka Hirakoso
豊 平社
Shigeaki Hayashibe
茂明 林部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の多重方式による複数の多重データ(例
えばRDSデータとDARCデータ)を復調する機能を
備える装置において、各多重方式の特徴を生かし、効率
的な誤り訂正を実行する。 【解決手段】 DARC用誤り訂正手段10のCRC検
出回路8は、DARC用誤り訂正回路6での誤り訂正が
一定期間連続して成功しないと、RDS制御データ9を
発生し、RDS用誤り訂正回路7がこのRDS制御デー
タ9に応じて、RDSデータに対する誤り訂正処理を停
止したり、反対に受信状態が悪いとして積極的に誤り訂
正処理を実行したりする。これにより、多重データとし
てDARCデータと誤り訂正チェック用符号の存在しな
いRDSデータが存在する場合でも、DARCデータの
CRC符号による誤り訂正チェックの結果を利用してR
DSデータに対する誤り訂正処理を制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FMラジオ放送信
号にデジタル情報を多重して放送するRDS(radio da
ta system)放送信号及びDARC(data radio channe
l:NHKの登録商標)放送信号中に含まれるデジタル
データを復調する装置、特に、各多重データに対する誤
り訂正の実行機能に関する。
【0002】
【従来の技術】FMラジオ放送信号にデジタル情報を多
重して放送するFM多重放送には、主として現在ヨーロ
ッパで広く普及しているRDS方式と、日本で開発され
たDARC方式がある。このDARC方式はRDS方式
とはベースバンド周波数の異なる周波数帯域(RDSは
57KHz、DARCは76KHz)にデジタルデータ
を多重しているために、ひとつのFMラジオチャンネル
にRDSデータとDARCデータを同時に多重して放送
することが可能となっている。
【0003】近年ヨーロッパにおいてRDS放送が普及
するにつれてRDSデータチャンネルが既存のサービス
でほぼ満杯となり、RDSで新規なサービスを開始する
ことが難しくなってきている。そこで、RDSに比較し
て多くの情報を放送することのできるFM多重放送であ
るDARC方式がヨーロッパでも注目されており、既存
のRDSに加えてこの新しいDARCを放送することが
考えられている。
【0004】DRAC方式とRDS方式ではそのデータ
構造が異なっているが、ともに特定のビット数のデータ
によりブロックが構成され、このブロック複数で所定の
フレーム又はグループが構成される。各ブロックデータ
には誤り訂正用のチェック符号が付加されており、それ
ぞれブロック単位ごとに誤り訂正が実行されて、伝送中
に発生したデータの誤りを訂正することができる。
【0005】図2はRDSデータ構成、図3はDARC
データ構造をそれぞれ示している。図2に示すように、
RDSデータは、4ブロックで1グループが構成されて
いる。各ブロックは26ビットで構成され、そのうちデ
ータが16ビット、誤り訂正用のデータが10ビットあ
る。一方、DARCデータは図3に示すように、272
ブロックで1フレームが構成されている。各ブロックは
288ビットで構成され、そのうちデータが190ビッ
ト、各ブロックについての、つまり水平方向の誤り訂正
用符号である水平パリティが82ビット、同期用データ
(BIC)が16ビットある。
【0006】また、DARCでは、CRC(cyclic red
undancy check)符号が前記190ビットのデータ中に
付加されており、このCRC符号により、誤り訂正の結
果が正しいものかどうか検出することが可能となってい
る。更にDARCでは、272ブロックの後ろの82ブ
ロックに、1フレーム(縦方向)についての誤り訂正符
号である垂直パリティが付加されており、横方向での誤
り訂正が正しく行われていないことが上記CRC符号に
よって検出された場合、訂正失敗としてこの垂直パリテ
ィを利用して縦方向についての誤り訂正を行っている。
一方、RDSにはこのようなCRC符号やRDSデータ
の1グループ単位で誤り訂正を実行するための垂直パリ
ティのような符号は付加されていない。そのため、RD
S方式では、訂正誤り(つまり誤って誤り訂正が成功し
てしまった場合)でも、それを検出することはなく、ま
た、訂正誤りの結果に応じてさらに1グループ単位で誤
り訂正を実行するシステムは採用されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ひとつのFMラジオチ
ャンネルに、RDSデータとDARCデータとを多重し
て放送した場合、従来の受信機では、個々に別々の規格
に基づく信号処理(同期再生・誤り訂正等)を施し、別
々にデータ再生していた。つまり、RDSとDARCと
は、共に同じチャンネル、同じ伝送路を経由して伝送さ
れてきたデータであり、そのデータには共に同様な歪み
やマルチパス等の妨害が影響しているはずであるが、R
DSとDARCとを関連付けた復調処理は、行われてい
なかった。
【0008】上述のように、RDSデータにはDARC
データとは異なりCRCなどのチェック符号が付加され
ていないため、訂正誤りの発生を検出できない。例え
ば、マルチパス妨害などの影響で受信信号に多くの誤り
が生じた場合、特に訂正誤りが発生しやすくなる。DA
RCデータの場合は、この様なときでもCRCを用いる
ことにより訂正誤りを検出することができるが、RDS
データでは、CRC符号が付加されていないために訂正
の誤りを検出することはできない。よって、訂正誤り結
果を利用して受信状態等を検知することはできず、また
訂正誤りの多いデータを正しいデータとして処理してし
まう可能性もあった。
【0009】本発明は、RDSとDARCとの両方を復
調する機能を備える装置において、両システムの特徴を
生かし、効率的な誤り訂正を実行することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、異なる多重方式に基づく多重データが複
数重畳されてなるFM多重放送信号より得た多重データ
の複合信号から、前記多重データをそれぞれ分離し、各
多重データからそれぞれデジタルデータを復調するFM
多重信号復調装置であって、前記異なる多重方式にそれ
ぞれ対応して設けられ、前記多重方式に応じて前記多重
データを誤り訂正する複数の誤り訂正手段を備え、前記
複数の誤り訂正手段の一方における誤り訂正結果に応じ
て、他の誤り訂正手段における誤り訂正処理を制御する
ことを特徴とする。
【0011】また、この発明では、重畳された複数の上
記多重データの内の一方は、誤り訂正処理用データとし
て、誤り訂正用符号及び誤り訂正チェック用符号を有
し、他方は前記誤り訂正処理用データとして誤り訂正用
符号のみを有し、前記一方の多重データの前記誤り訂正
チェック用符号に基づく誤り訂正チェック結果に応じ
て、前記他方の多重データに対する誤り訂正処理を制御
することを特徴とする。
【0012】1つのFM多重放送信号に複数の多重デー
タが重畳されていて、その内の一方の多重データの誤り
訂正に訂正誤りが多く、その多重データの受信状態が良
好でない場合には、他方の多重データも同様にその受信
状態が良好でないことが多い。そこで、一方の多重デー
タについて訂正誤りが検出された場合に、これに基づい
て他方の多重データの誤り訂正を行うことで、他方の多
重データに誤り訂正チェック用の符号が付されていなく
ても受信状態に応じた誤り訂正処理を実行することが可
能となる。
【0013】また、この発明では、上記一方の多重デー
タは第1方式による第1多重データであり、前記他方の
多重データは第2方式による第2多重データであり、第
1方式の前記誤り訂正手段にて、前記第1多重データを
構成する複数のブロック毎に誤り訂正を行い、前記各ブ
ロックに付された前記誤り訂正チェック用データである
CRC符号を用いて、前記各ブロックに対する誤り訂正
処理についての訂正誤りチェック結果に応じて、前記第
2多重データに対する誤り訂正処理を制御することを特
徴とする。このような構成とすれば、誤り訂正チェック
用符号の存在しない例えばRDS方式によるRDSデー
タと、誤り訂正チェック用符号としてCRC符号を備え
る例えばDARC方式によるDARCデータが共に1つ
FM多重放送信号に重畳されている放送システムの場合
にも、RDSデータの誤り訂正処理をDARCデータに
対する誤り訂正チェックの結果に応じて制御できる。
【0014】また、この発明では、上述の一方の誤り訂
正手段にて、前記多重データの訂正不能、又は前記誤り
訂正用符号に基づく誤り訂正チェックの結果訂正誤りが
検出されると、これに応じて前記他方の誤り訂正手段
が、前記他方の多重データに対する誤り訂正処理を停止
することを特徴とする。更に、上述の一方の誤り訂正手
段において訂正不能または訂正誤りが検出されると、こ
れに応じて前記他方の誤り訂正手段は前記他方の多重デ
ータに対する誤り訂正を停止しかつ前記他方の多重デー
タに対して誤り検出のみを行うこととしてもよい。この
ように、訂正誤りが検出された場合、例えばその誤りが
連続して発生した場合など、信頼性の低い受信状態で得
た他方の多重データ(例えばRDSデータ)に対して誤
り訂正を良好に行うことができないなどの理由が考えら
れるが、その際、他方の多重データにおける誤り訂正処
理を停止することにより、訂正誤りの発生を防止するこ
とができる。
【0015】また反対に、上述の一方の誤り訂正手段に
て、多重データの前記誤り訂正チェック用符号に基づく
誤り訂正チェックの結果、訂正不能または訂正誤りが検
出されると、これに応じて前記他方の誤り訂正手段が、
前記他方の多重データに対する誤り訂正処理を開始する
構成も採用可能である。他方の多重データについて、例
えばマルチパス発生時などに起こりやすい連続的な誤り
については誤り訂正用符号により正確に訂正できるので
あれば、通常の受信状態では誤り訂正を行わず、一方の
多重データ(例えばDARCデータ)について訂正誤り
が検出されるとそれに応じて他方の多重データについて
誤り訂正を開始する。つまり、受信状態の悪い時にはこ
れを一方の多重データの誤り訂正チェックから検出し、
他方の多重データについて誤り訂正を実行することで、
他方の多重データについて確実に復調データを得られる
ことを可能とする。
【0016】更に、この発明では、上述の前記一方の誤
り訂正手段にて、多重データの前記誤り訂正チェック用
データに基づく誤り訂正チェックの結果、訂正不能また
は訂正誤りが検出されると、これに応じて前記他方の誤
り訂正手段が、前記他方の多重データに対する誤り訂正
ビット数を変更するという構成も採用可能である。
【0017】訂正ビット数を変更することにより、状況
に応じた適切な誤り訂正を実行することが容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の好
適な実施の形態(以下実施形態という)について説明す
る。
【0019】図1は、本発明の実施形態に係るFM多重
放送の復調装置の概略構成を示している。受信されたF
Mラジオ放送信号は、受信部において受信され、FM復
調され、端子1にFM復調されて得られた複合信号が供
給される。複合信号は、それぞれDARC用復調回路2
およびRDS用復調回路3に入力される。
【0020】DARC用復調回路2は、76KHzを中
心通過周波数とするBPF21およびLMSK(level
controlled minimum shift keying)復調回路22によ
り構成されている。LMSK復調回路22は、BPF2
1により複合信号から分離されたDARC信号に対して
LMSK復調を施し、デジタルデータを得る。
【0021】また、RDS用復調回路3は、57KHz
を中心通過周波数とするBPF31およびBPSK(bi
nary phase shift keying)復調回路32により構成さ
れている。BPF31は、端子1に供給される前記複合
信号から57KHzを中心周波数とするRDS信号を分
離し、BPSK復調回路32がこのRDS信号をBPS
K復調してデジタルデータを得る。
【0022】各復調回路2、3において復調されたデジ
タルデータは、それぞれ対応して設けられた同期検出回
路4,5、誤り訂正回路6,7に入力される。DRAC
用同期検出回路4及びRDS用同期検出回路5は、復調
デジタルデータから、同期タイミングを検出し、対応す
るDARC用誤り訂正回路6及びRDS用誤り訂正回路
7に、タイミング信号を出力する。
【0023】DARC用同期検出回路4は、図3に示す
DARC信号の各ブロックの先頭に付されたBIC(bl
ock identification code)を検出し、その周期性を利
用してブロック同期およびフレーム同期を検出する。一
方、RDS用同期検出回路5は、図2に示すRDS信号
の各ブロックの後半10ビットに付されたオフセットワ
ードを検出し、その周期性(例えば、A→B→C→D)
を利用してブロック同期およびグループ同期を検出す
る。
【0024】DARC用誤り訂正手段10は、DARC
データ内に付加された差集合巡回符号などの誤り訂正符
号(水平パリディ、垂直パリティ)により誤り訂正を実
行する誤り訂正回路6と、DARCデータ内に付加され
た誤り訂正チェック用符号であるCRC符号を利用して
誤り訂正が正確に実行されているかどうかを検出するC
RC検出回路8とを備える。
【0025】DARC用誤り訂正回路6は、1ブロック
のDARCデータを得ると、順次、水平パリティを利用
して各ブロック、つまり横方向についての誤り訂正を実
行する。また、受信状態の悪化などで、1フレームを構
成するいずれかのブロックについてその横方向の誤り訂
正に失敗した場合等、必要に応じて、1フレーム内の後
ろの82ブロックに付された垂直パリティを利用し、フ
レーム単位つまり縦方向に誤り訂正を実施する。DAR
C用誤り訂正回路6による訂正結果は、CRC検出回路
8に出力され、CRC検出回路8は、CRC符号を利用
して横方向の誤り訂正後、訂正が正しく実施されている
かどうかを検出し、また、縦方向の誤り訂正後、訂正が
正しく実施されているかどうかを検出する。
【0026】CRC検出回路8において誤り訂正が正し
く実行されたことが確認されると、CRC検出回路8
は、確認後のデジタルデータを図示しないアプリケーシ
ョン処理部に出力する。アプリケーション処理部は、得
られたデジタルデータの内容に基づき、例えば、ディス
プレイへの表示などを行う。また、CRC検出回路8
は、横方向の誤り訂正に失敗した場合に、1フレーム分
のDARC信号を受信してから縦方向の誤り訂正を実行
するように誤り訂正回路6を制御する。縦方向の誤り訂
正後、CRC符号による訂正誤りチェックの結果、更に
訂正誤りが多く検出された場合には、このCRC検出回
路8は、アプリケーション処理部に所定の制御信号を出
力し、表示を行わない、或いは「データNG」などの表
示を行うように制御する。
【0027】ここで、本実施形態では、CRC検出回路
8において、もし連続して横方向の誤り訂正が失敗した
場合、即ち、一定の期間連続してDARC用誤り訂正回
路6における横方向の誤り訂正が不能だった場合、或い
はDARC用誤り訂正回路6において誤り訂正が成功し
てもCRC検出回路8での誤り訂正チェックの結果、訂
正エラーが検出された場合には、CRC検出回路8は、
RDS制御データ9をRDS用誤り訂正回路7に出力す
る。
【0028】一般的に、DARCで誤り訂正に失敗した
場合、特に誤り訂正がある程度連続して(例えば数ブロ
ック連続して)失敗した場合、伝送路の歪みや妨害の影
響で受信環境が悪化していると考えられる。従って、D
ARCデータのみならずRDSデータの信頼性も同様に
悪化していることが予想される。そこで、RDS用誤り
訂正回路7は、このよう連続してDARCデータの誤り
訂正に失敗した場合にCRC検出回路8から出力される
RDS制御データ9にしたがって、RDSデータに対す
る誤り訂正を停止し、誤り検出のみを行うように制御す
る。
【0029】信頼性の低い受信状態で得たRDS信号に
対して誤り訂正を良好に行うことができない場合、この
ように制御することで、訂正誤りの発生を抑制すること
が可能となる。なお、RDSデータに対する誤り訂正を
停止した場合、RDS用誤り訂正回路7は、復調したR
DSデータに対して誤り検出のみを施し、RDSデータ
と共にこのRDSデータの誤り検出結果を図示しないR
DS用アプリケーション処理部に出力する。また、デー
タの誤りが多い場合、例えば、RDS用アプリケーショ
ン処理部が、「データNG」等の表示を行うこととして
もよい。
【0030】ここで、CRC検出回路8は、上述のよう
にDARC用誤り制定回路6における横方向の誤り訂正
が訂正不能または訂正誤りであると判定された場合にの
みRDS制御データ9を発生するように構成されてい
る。これは、横方向の誤り訂正に訂正誤りが検出された
際、その時点のCRCの検出結果はあまり良くないが、
1フレーム分のデータを得て縦方向の誤り訂正を実行し
た後では、通常CRCの検出結果は良好となっているた
めである。
【0031】また、上述のように、RDS制御データ9
にしたがってRDSデータに対する誤り訂正を停止する
構成に限らず、反対に、RDS制御データ9の発生に応
じてRDSデータに対する誤り訂正を実行する構成とし
てもよい。例えば、通常の受信状態の場合にはRDSデ
ータに対して誤り検出だけを行い、誤り訂正を実行しな
いシステムを採用している場合、上記CRC検出回路8
からRDS制御データ9が出力されると、このRDS制
御データ9にしたがってRDSデータに対して誤り訂正
を開始する構成も採用可能である。マルチパスの発生な
どによるデータの誤りは、複数ビット連続することが多
い。このような連続誤りが5ビット以下の場合に、RD
Sの各ブロックに付された10ビットのチェックワード
を用いて誤り訂正を正確に実行できるが、通常の受信状
態で発生する可能性の多いランダムな1ビットの誤りに
対しては訂正誤りが発生しやすいので、通常受信状態で
は誤り訂正を行わない方がいいという場合もある。そこ
で、このような場合には、DARCの受信状態が悪化し
てRDS制御データ9が発生し、それに応じてRDSデ
ータに対する誤り訂正を実行することで、受信状態の悪
い時にも確実にRDSデータを得ることが可能となる。
【0032】また、上記RDS制御データ9にしたがっ
てRDS用誤り訂正回路7における誤り訂正ビット数を
変更する構成も適用可能である。例えば、RDS制御デ
ータ9が発生していない通常の受信状態の場合には、受
信したRDS制御データに対し2ビットまでの誤りを訂
正するように制御し、RDS制御データ9の発生にした
がって、RDS用誤り訂正回路7における訂正ビット数
を2ビットから5ビットに変更してもよい。なお、反対
に、RDS制御データ9にしたがって訂正ビット数を小
さくすることとしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、FM多重放送信号に複数の多重データが重畳されて
おり、一方の多重データには誤り訂正処理用データとし
て、誤り訂正用符号及び誤り訂正チェック用符号を有し
他方の多重データは誤り訂正処理用データとして誤り訂
正用符号のみしか有さない場合であっても、一方の多重
データの上記誤り訂正チェックの結果を利用して、他方
の多重データの誤り訂正処理を制御することができる。
従って、複数の多重方式による複数の多重データの復調
装置において、各多重方式の特徴を生かした効率的な誤
り訂正を実行することが可能となる。
【0034】例えば多重データとしてDARCデータと
RDSデータとが存在している場合、RDSデータには
DARCデータのように誤り訂正チェック用符号として
CRC符号が付加されていないために、訂正誤りが発生
してもそれを検出することが難しい。しかしDARCデ
ータの誤り訂正が一定期間連続して成功しなかった場合
等に、これを知ることができるので、DARCデータに
おける訂正誤りの発生に応じて、RDSデータに対する
誤り訂正処理を停止したり、反対に受信状態が悪いとし
て積極的に誤り訂正処理を実行したりすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るFM多重信号復調装
置の概略構成を示す図である。
【図2】 RDSデータ構造を示す図である。
【図3】 DARCデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
1 端子、2 DARC用復調回路、3 RDS用復調
回路、4 DARC用同期検出回路、5 RDS用同期
検出回路、6 DARC用誤り訂正回路、7RDS用誤
り訂正回路、8 CRC検出回路、9 RDS制御デー
タ、10 DARC用誤り訂正手段、21 76KHz
BPF、22 LMSK復調回路、31 57KHzB
PF、32 BPSK復調回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平社 豊 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 林部 茂明 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる多重方式に基づく多重データが複
    数重畳されてなるFM多重放送信号より得た多重データ
    の複合信号から、前記多重データをそれぞれ分離し、該
    各多重データからそれぞれデジタルデータを復調するF
    M多重信号復調装置であって、 前記異なる多重方式にそれぞれ対応して設けられ、前記
    多重方式に応じて前記多重データを誤り訂正する複数の
    誤り訂正手段を備え、 前記複数の誤り訂正手段の一方における誤り訂正結果に
    応じて、他の誤り訂正手段における誤り訂正処理を制御
    することを特徴とするFM多重信号復調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のFM多重信号復調装置
    において、重畳された複数の前記多重データの内の一方
    は、誤り訂正処理用データとして、誤り訂正用符号及び
    誤り訂正チェック用符号を有し、他方は前記誤り訂正処
    理用データとして誤り訂正用符号のみを有し、 前記一方の多重データの前記誤り訂正チェック用符号に
    基づく誤り訂正チェック結果に応じて、前記他方の多重
    データに対する誤り訂正処理を制御することを特徴とす
    るFM多重信号復調装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のFM多重信号復調装置
    において、 前記一方の多重データは第1方式による第1多重データ
    であり、前記他方の多重データは第2方式による第2多
    重データであり、 第1方式の前記誤り訂正手段にて、前記第1多重データ
    を構成する複数のブロック毎に誤り訂正を行い、 前記各ブロックに付された前記誤り訂正チェック用デー
    タであるCRC符号を用い、前記各ブロックに対する誤
    り訂正処理についての誤り訂正チェック結果に応じて、
    前記第2多重データに対する誤り訂正処理を制御するこ
    とを特徴とするFM多重信号復調装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のFM多重
    信号復調装置において、 前記一方の誤り訂正手段にて、前記多重データの訂正不
    能、または前記誤り訂正用符号に基づく誤り訂正チェッ
    クの結果訂正誤りが、検出されると、これに応じて前記
    他方の誤り訂正手段は、前記他方の多重データに対する
    誤り訂正処理を停止することを特徴とするFM多重信号
    復調装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のFM多重信号復調装置
    において、 前記一方の誤り訂正手段において訂正不能または訂正誤
    りが検出されると、これに応じて前記他方の誤り訂正手
    段は前記他方の多重データに対する誤り訂正を停止する
    と共に前記他方の多重データに対して誤り検出のみを行
    うことを特徴とするFM多重信号復調装置。
  6. 【請求項6】 請求項2又は請求項3のいずれかに記載
    のFM多重信号復調装置において、 前記一方の誤り訂正手段にて、多重データの前記誤り訂
    正チェック用データに基づく誤り訂正チェックの結果、
    訂正不能または訂正誤りが検出されると、これに応じて
    前記他方の誤り訂正手段は、前記他方の多重データに対
    する誤り訂正処理を開始することを特徴とするFM多重
    信号復調装置。
  7. 【請求項7】 請求項2又は請求項3のいずれかに記載
    のFM多重信号復調装置において、 前記一方の誤り訂正手段にて、多重データの前記誤り訂
    正チェック用データに基づく誤り訂正チェックの結果、
    訂正不能または訂正誤りが検出されると、これに応じて
    前記他方の誤り訂正手段は、前記他方の多重データに対
    する誤り訂正ビット数を変更することを特徴とするFM
    多重信号復調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010073335A1 (ja) 2008-12-25 2010-07-01 パイオニア株式会社 ブロック同期装置、受信装置及びブロック同期処理方法
JP2012095033A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Alpine Electronics Inc デジタルオーディオ放送受信装置及びそのラベル情報表示方法

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