JPH11112421A - 電子機器とそのリモコン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 据置型のリモコン装置から赤外線の指令信号
を、隔離位置のカラオケ装置等に確実に到達させる。 【解決手段】 リモコン装置１０には感度ボタン１５と
感度信号回路１６とを、また電子機器１４には受信レベ
ル検出器２０と表示データ変換部２１と状態表示部２２
とを設けデータ検出部２３とデータ判定部２４とを設け
る。感度ボタンを押すと、感度信号回路がレベル信号と
レベル表示命令信号からなる制御信号を発生し、該信号
が赤外線として放射する。受光部５では赤外線から制御
信号を受信レベル検出器とデータ検出部とに送る。受信
レベル検出器はレベル信号を分離し表示データ変換部に
送り、データ検出部はレベル表示命令信号を分離しデー
タ判定部２４に送る。データ判定部では表示命令を表示
データ変換部に送り、表示信号を状態表示部２２に送
る。感度ボタンを押しリモコン装置の向きを調整し、電
子機器の受信赤外線の強度が最大になる位置に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器とその
リモコン装置に関し、特にリモコン装置から送られる赤
外線の信号を制御対象の電子機器に確実に到着させる据
置型のリモコン装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年では、家庭電子機器のカラオケ装
置、テレビ、クーラー、照明機、ガレージのドア等はリ
モコン（リモートコントローラー）から発射する赤外線
信号を使用し、遠隔操作により運転を制御をしている。
リモコンの技術的安定性と便利さにより、応用範囲が広
がり、ラジオ、音響装置、カラオケ装置、通信カラオケ
装置、はては事務機やパソコンにまでリモコンによる制
御が普及している。リモコンの技術的安定性と便利性は
ケーブルがないことで、空間の整理整頓の実現や接続の
煩雑さからの解放、故障の発生防止に役立って、リモコ
ンの使用は今後も拡大の方向にある。リモコンには携帯
型で、比較的に小型で手渡して、手に持って使用するも
のと、比較的に大型で一定の位置に置いたまま使用する
据置型のものがある。

【０００３】ここでは、従来の据置型のリモコン装置に
ついて図４で説明する。据置型のリモコン装置１は制御
信号を発生する例えば、入力装置のキーボードであり、
リモコン装置１には２個の発光部２、３が設けられてい
る。リモコン装置１は内部に電子回路を内蔵し、外表部
には複数のキー６を備えており、キー６を操作すること
により、電子回路に制御信号が発生する。これら制御信
号が発光部２、３で赤外線信号に変換され、一定の指向
性で外方に放射される。リモコン装置１は箱形であるの
で、発光部２、３はその一端面に最大距離互いに離して
配置し、送信される赤外線信号が、放射空間に広く広が
るようにしている。

【０００４】発光部２、３は発光部ダイオードを直接、
または透明のカバー内に納めて箱体に固定したものであ
る。発光部２の放射立体角ａ、発光部３の放射立体角ｂ
とすると、これらの信号到着範囲は放射立体角ａ、ｂを
頂点とする円錐体Ａ、Ｂの空間内になる。発光部の数を
増やすと円錐体数が増加しリモコン装置１の４面や周囲
３６０度をカバーできるが、製作費が高価になるので、
その数はせいぜい２個程度である。なお、信号到着範囲
を広げるだけであるので、発光部２、３からは同一の制
御信号（赤外線）を放射する。

【０００５】リモコン装置１の前方右側にあるのは、コ
ントロール対象の電子機器セット４のカラオケ装置等で
あり、電子機器セット４には受光部５が設けられてい
る。受光部５はリモコン装置１から赤外線信号を受信
し、一般的には電子機器セット４の正面中央部に設けら
れている。電子機器セット４はカラオケ装置やパソコン
本体、プリンター等が該当し、重量があるので、専用台
や机の上に固定した位置にある。リモコン装置１も電子
機器セット４も移動させないで、一定の固定位置にある
状態で使用する。

【０００６】電子機器セット４の受光部５が、リモコン
装置１の発光部２、３の放射立体角ａ、ｂを頂点とする
円錐体Ａ、Ｂ空間のいずれかの内方に位置する場合は、
リモコン装置１から電子機器セット４に信号が確実に到
着する。しかし、部屋の道具の配置状態によっては、電
子機器セット４の受光部５が、リモコン装置１の放射円
錐体Ａ、Ｂ空間のいずれかの内方からも外れることがあ
り、このため、電子機器セット４が使用できなくなる場
合がある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来では、利用状況に
おいては、必ずしもリモコン装置１の発光部２、３が電
子機器セット４の受光部５に向くとは限らないので、赤
外線が充分に届かなくなるとエラー率が高くなり、作業
性の低減をきたし、時には使用できなきなくなる場合が
ある。この発明は、据置型のリモコン装置から、制御対
象の電子機器セットのカラオケ装置等に確実に赤外線の
指令信号を到達させるリモコン装置と電子機器を提供す
ることを目的にしている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明では、赤外線の
制御信号を受信する受光部を備え一定の位置に置かれた
電子機器と赤外線を前記電子機器のある方向の空間に放
射するリモコン装置を改良する。リモコン装置には感度
ボタンと感度信号回路とを、また電子機器には受信レベ
ル検出器と表示データ変換部と状態表示部とを設けると
ともにデータ検出部とデータ判定部とを設ける。リモコ
ン装置の感度ボタンを押すと、感度信号回路がレベル信
号とレベル表示命令信号からなる制御信号を発生し、こ
の制御信号が赤外線として放射される。一方電子機器の
受光部では赤外線から制御信号を再生して受信レベル検
出器とデータ検出部とに送る。受信レベル検出器は前記
レベル信号のみを分離して表示データ変換部に送り、一
方前記データ検出部はレベル表示命令信号のみを分離し
てデータ判定部に送る。データ判定部ではレベル表示命
令を判定して表示命令を表示データ変換部に送り、表示
データ変換部ではこの表示命令に基づいて、前記レベル
信号の強度に比例した表示信号を作成して前記状態表示
部に送る。状態表示部ではこの表示信号を可視的な画像
の変移として表示するので、感度ボタンを押しながらリ
モコン装置の向きを調整し、電子機器が受信する赤外線
の強度が最大になるように位置を設定する。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下この発明を、図１、２、３に
従って発明を説明する。図１において、据置型のリモコ
ン装置１０は赤外線信号を発生する例えば、キーボード
であり、リモコン装置１０は箱形で外形が略箱体１２か
らなり内部に電子回路１３を内蔵し、外表部には複数の
キー６を備えており、キー６を操作することにより、電
子回路１３に制御信号が発生する。リモコン装置１０の
外枠となる箱体１２の外壁には感度ボタン１５が設けら
れ、また箱体１２の一端には発光ダイオード１１が取り
つけられている。発光ダイオード１１から放射される赤
外線信号が、リモコン装置１０の正面空間に一定の立体
角度で広り伝播するようにしている。

【００１０】ここで、リモコン装置１は内部に通常の制
御信号を発生する電子回路１３と、更に感度ボタン１５
により起動する感度信号回路１６を備えている。感度信
号回路１６は、一定強度のレベル信号とレベル表示命令
信号とがセットになった制御信号を発生する。制御信号
には、レベル信号とレベル表示命令信号の他に、電子回
路１３が発生する電源オン／オフと対象セットに応じた
再生と停止とリクエスト番号と通信と確定等の各信号と
があるが、ここではレベル信号とレベル表示命令信号に
ついて説明する。制御信号相当の電気信号が発光部の発
光ダイオード１１で赤外線信号に変換され、外方に放射
される。

【００１１】リモコン装置１０の前方にあるのは、コン
トロール対象の電子機器セット４のカラオケ装置等であ
り、電子機器セット１４には受光部５が設けられてい
る。受光部５はリモコン装置１０から赤外線を受信し、
一般的には電子機器セット４の正面中央部に設けられて
いる。電子機器セット４はカラオケ装置やパソコン本
体、プリンター等が該当し、重量があるので、専用台や
机の上に固定した位置にある。据置型のリモコン装置１
０と電子機器セット１４は移動させないで、一定の固定
位置にある状態で使用する。

【００１２】さて、本発明の電子機器セット１４には、
外部に露出した受光部５及び受信状態表示部２２と、内
部の受信レベル検出部２０と表示データ変換部２１とデ
ータ検出部２３とデータ判定部２４とが設けられてい
る。電子機器セット１４がカラオケ装置等の場合はシセ
サイザー回路やその他の必要回路も当然備えているが、
この発明には直接関係しないので、説明を省略する。受
光部５は空間から到来する赤外線を電気信号に変換し、
この電気信号を受信レベル検出部２０とデータ検出部２
３とに送る。レベル信号検出部２０はこの電気信号から
レベル信号を分離し、分離されたレベル信号は表示デー
タ変換部２１に送られる。

【００１３】表示データ変換部２１は、データ判定部２
４から機能信号が到着した時動作し、デジタル信号をア
ナログ信号に変換し、アナログ信号を増幅して受信状態
表示部２２に送る。受信状態表示部２２は電子機器セッ
ト１４に外部から見やすい位置に配置され図２におい
て、例えば、指針２５を持つメーターであり、アナログ
信号の強度に比例して、指針２５が矢印Ａのよに振れて
大きい値を表示する。データ検出部２３はこの電気信号
から制御信号を分離し、分離された制御信号はデータ判
定部２４に送られる。データ判定部２４は、制御信号を
機能別に判定し、各機能信号をそれぞれの実行回路の表
示データ変換部２１等に送る。

【００１４】リモコン装置１の感度ボタン１５を押す
と、感度信号回路１６は、一定強度のレベル信号とレベ
ル表示命令信号とをセットにして発生する。これら電気
信号が発光ダイオード１１で赤外線に変換され、箱体１
２の外方に放射される。電子機器セット１４の受光部５
は空間から到来する赤外線を受信し、電気信号に変換
し、この電気信号は受信レベル検出部２０とデータ検出
部２３とに送られる。

【００１５】レベル信号検出部２０はこの電気信号のう
ちレベル信号のみを取り込み、分離されたレベル信号は
表示データ変換部２１に送られる。データ検出部２３は
この電気信号のうち制御信号であるレベル表示命令信号
のみを取り込み、分離されたレベル表示命令信号はデー
タ判定部２４に送られる。データ判定部２４は、制御信
号のレベル表示命令信号を判定し、レベル表示命令の機
能信号が実行回路としての表示データ変換部２１に送ら
れる。表示データ変換部２１では、機能信号に起動され
てレベル信号のデジタル信号をその強度に比例した表示
信号のアナログ信号に変換し、必要に応じてアナログ信
号を増幅して受信状態表示部２２に送る。

【００１６】受信状態表示部２２のメーターは、アナロ
グ信号の強度に比例して、指針が大きく動いてレベル信
号の値を表示する。制御対象の電子機器セット４の受光
部５が、リモコン装置１の発光部１１の放射立体角を頂
点とする円錐体空間の内方に位置する場合は、リモコン
装置１０から電子機器セット１４に信号が確実に到着す
る。この時、受信状態表示部２２のメーターは、アナロ
グ信号の強度に比例して、指針２５がレベル信号の値を
表示するので、リモコン装置１０から電子機器セット１
４に信号が確実に到着していることを、操作人は目で認
識できる。

【００１７】今、部屋の道具の配置状態によって、電子
機器セット１４の受光部５が、リモコン装置１０の放射
円錐体空間の内方からも外れたとする。受信状態表示部
２２の指針２５は、レベル信号対応のアナログ信号が存
在しないか、極めて弱いので、指針２５がほとんど動が
ずゼロに近い値を表示する。その場合は、リモコン装置
１０の感度ボタン１５を押しながら、リモコン装置１０
の向きをゆっくり変化されると発光ダイオード１１も同
時にその向きを変え、発光ダイオード１１の放射立体角
を頂点とする円錐体も空間を移動する。

【００１８】この円錐体の空間内に電子機器セット１４
の受光部５が取り込まれるようになると、受信状態表示
部２２のメーターの指針２５がゼロ近くから、次第に大
きく動いてレベル信号の値を表示する。引き続きリモコ
ン装置１０の向きを変化させると一度最大値を表示し
て、再度指示位置がゼロ方向に戻るが、指示位置が最大
値を示す位置で向きを設定する。その後その位置でリモ
コン装置１０は送信を行うようにする。受信状態表示部
２２のメーターの指針２５が最大値になるのを、目でみ
ながら電子機器セット１４の向きを適宜変更できるの
で、感度ボタン１５と発光ダイオード１６は電子機器セ
ット１４にそれぞれ１個設けるだけで足りる。

【００１９】図３は受信状態表示部２２の変形例を示
し、ここでは、電子表示装置に例えば液晶表示装置２６
のレベルメータとする。レベル信号の強度は大きくなる
と点灯する横バーの本数が縦方向に増加して現れる、リ
モコン装置１０の向きを変化させると、本数の縦方向が
増減し、その高さ（表示面積）が矢印Ｂ方向に変化す
る。引き続きリモコン装置１０の向きを変化させると一
度最大高を表示して、再度指示位置が低下するが、指示
位置が最大高を示す位置で向きを設定する。その後の動
作は前例と同様である。

【００２０】

【発明の効果】電子機器を何らかの必要で動かした場合
でも、据置型リモコン装置の向きを簡単に、短時間で最
大信号の放射方向に設定できるので、作業性が大幅に改
善できる。赤外線の最大放射方向が決定できるので、据
置型リモコン装置には１箇所の発光部を設けるだけで足
りるようになり、最小の出力エネルギーを必要とし、消
費電力を低減できる。結果的に電池使用の場合は、電池
寿命を伸ばすことになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電子機器とそのリモコン装置のブロッ
ク回路図である。

【図２】本発明の受信状態表示部が指針式のメーターで
ある場合の正面図である。

【図３】本発明の受信状態表示部が液晶表示装置のレベ
ルメータである場合の正面図である。

【図４】従来のリモコン装置の動作を説明する全体の平
面図である。

【符号の説明】

５ 受光部 ６ キー １０ リモコン装置 １１ 発光ダイオード １２ 箱体 １４ 電子機器 １５ 感度ボタン １６ 感度信号回路 ２０ 受信レベル検出部 ２１ 表示データ変換部 ２２ 受信状態表示部 ２３ データ検出部 ２４ データ判定部 ２５ 指針 ２６ 液晶表示装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 赤外線の制御信号を受信する受光部を備
   え一定の位置に置かれた電子機器と前記赤外線を前記電
   子機器のある方向の空間に放射するリモコン装置とにお
   いて、 前記リモコン装置に感度ボタンと感度信号回路を設け、 前記電子機器には受信レベル検出器と表示データ変換部
   と状態表示部とを設けるとともにデータ検出部とデータ
   判定部とを設け、 前記リモコン装置の感度ボタンを押すと感度信号回路が
   レベル信号とレベル表示命令信号からなる制御信号を発
   生し、この制御信号が赤外線として放射され、 前記電子機器の受光部では赤外線から制御信号を再生し
   て受信レベル検出器とデータ検出部とに送り、受信レベ
   ル検出器は前記レベル信号のみを分離して表示データ変
   換部に送り、 一方前記データ検出部はレベル表示命令信号のみを分離
   してデータ判定部に送り、データ判定部ではレベル表示
   命令を判定して表示命令を表示データ変換部に送り、 この表示データ変換部ではこの表示命令に基づいて、前
   記レベル信号の強度に比例した表示信号を作成して前記
   状態表示部に送り、状態表示部ではこの表示信号を可視
   的な画像の変移として表示し、 前記感度ボタンを押しながら前記リモコン装置の向きを
   調整し、電子機器が受信する赤外線の強度が最大になる
   ようにすることを特徴とする電子機器とそのリモコン装
   置。
2. 【請求項２】 前記状態表示部が前記レベル信号の強度
   に比例して変移する指針のメーターであることを特徴と
   する請求項１記載の電子機器とそのリモコン装置。
3. 【請求項３】 前記状態表示部が前記レベル信号の強度
   に比例して表示面積が変化する電子表示装置のレベルメ
   ータであることを特徴とする請求項１記載の電子機器と
   そのリモコン装置。