本発明に係る一実施形態について、以下に説明する。本発明に係る表示装置は、テレビジョン受像機(以下、テレビと呼ぶ)として使用することができる。
(テレビの構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るテレビ(表示装置)の構成を示すブロック図である。テレビ1は、図1に示すように、リモコン受光部(受信手段)11、指示受付部12、制御部13、表示制御部(表示制御手段)14、表示部15およびボリュームキー16を備えている。また、テレビ1は、リモートコントローラ2(以下、リモコン2と呼ぶ)によって操作される。なお、図1に示すブロック図は、テレビ1が有する各種機能のうち、本発明に特有なものを表現したものであり、テレビ1が、図1に示されていない機能を有していてもよいことは言うまでもない。
リモコン受光部11は、リモコン2からのリモコン信号を受信する。リモコン信号は、例えば、赤外線などの光で受信することができるが、これに限定されるものではない。リモコン受光部11は、受信したリモコン信号を、制御部13に送信する。
ボリューム(音量)キー16は、テレビ1のボリューム(音量)を変更するために用いられる入力手段である。指示受付部12は、ボリュームキー16からのボリューム変更指示を受け付け、制御部13に送信する。また、指示受付部12は、ボリュームキー16以外のキーであって、テレビ1に備えられた複数のキーのそれぞれから、操作指示を受け付け、制御部13に送信する。
制御部13は、テレビ1内の各種構成を統括的に制御するものである。制御部13の機能は、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される。制御部13の構成については、後述する。
表示制御部14は、制御部13からの指示に基づき、テストモード画面を表示部15に表示させるものである。
表示部15は、表示制御部14の制御により、テストモード画面を表示する表示デバイスである。表示部15の例としては、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が挙げられる。なお、表示部15は、図示しないアンテナが受信したテレビ放送や電子番組表を表示するものであってもよいことは言うまでもない。
(制御部13)
次に、制御部13について説明する。制御部13は、図1に示すように、テストモード処理部(移行手段、判定手段)131、押下時間判定部132、本体設定確認部(設定情報管理手段)133およびボリューム調整部134を備えている。
テストモード処理部131は、テレビ1に備えられた複数のキーのうち、特定のキーの入力により、テレビ1をテストモードへ移行させるものである。具体的には、チャイルドロックモードおよびホテルモードではない場合、ボリューム調整部134からボリュームが0である旨の通知を受け取ってから30秒以内に、押下時間判定部132からボリュームキー16が長押しされた旨の通知を受け取ると、テレビ1をテストモードへ移行させる。また、チャイルドロックモードまたはホテルモードの場合、押下時間判定部132からボリュームキー16が長押しされた旨の通知を受け取ると、テレビ1をテストモードへ移行させる。ここで、テストモードとは、ユーザがリモコン2の状態を確認するためのモードである。
チャイルドロックモードとは、例えば、テレビ1の本体キー(例えば、ボリュームキー16)がロックされた状態(例えば、「チャイルドロック」設定が「本体操作ロック」状態等)、リモコン2のボタンの操作が無効の状態(例えば、「チャイルドロック」設定が「リモコン操作ロック」)等を示している。また、ホテルモードとは、(1)テレビ1の本体キーがロックされた状態(例えば、「PUBLIC MODE」における「PANEL BUTTON」設定が「NO RESPOND」)、(2)ボリュームを固定した状態(例えば、「PUBLIC MODE」における「VOLUME FIXED」設定が「FIXED」)、(3)音量バーを表示しない状態(例えば、「PUBLIC MODE」における「ON SCREEN DISPLAY」設定が「NO」)を示している。
また、テストモード処理部131は、テレビ1をテストモードからログアウトさせるための処理を行う。
押下時間判定部132は、指示受付部12がボリュームキー16から受け付けたボリューム変更指示から、ボリュームキー16が所定時間以上、押下されているか否かを判定するものである。そして、押下時間判定部132は、上記ボリュームキー16が所定時間以上、押下されている(長押しされている)と判定すると、その旨をテストモード処理部131へ通知する。また、押下時間判定部132は、リモコン2の複数のボタンの何れかが、所定の期間長押しされているか否かを判定し、所定の期間長押しされていると判定すると、その旨をテストモード処理部131へ通知する。
本体設定確認部133は、テレビ1に設定された設定情報を管理する。設定情報には、テレビ1を操作可能なリモコンを示す情報(リモコン情報)、テレビ1の動作を制限する情報(制限情報)等が含まれる。ここで、リモコン情報とは、例えば、リモコン番号が挙げられる。また、制限情報とは、例えば、チャイルドロックが設定されているか否かの情報が挙げられる。なお、設定情報に含まれる情報はこれに限定されるものではない。設定情報は、リモコン情報および制限情報のうち少なくとも何れかの情報を含むものであればよい。
また、本体設定確認部133は、管理している設定情報を確認し、確認結果をテストモード処理部131に供給する。
ボリューム調整部134は、指示受付部12からのボリューム変更指示に従い、テレビ1のボリュームを調整する手段である。また、ボリューム調整部134は、テレビ1のボリュームが0であるか否かを確認し、ボリュームが0である場合、その旨をテストモード処理部131へ通知する。
(不具合に対する確認項目について)
例えば、リモコン2のボタン(キー)を押下してもテレビ1が動作しない、テレビ1がリモコン2における押下したボタンとは異なる動作を行う等といった不具合が発生した場合、サービスパーソンが確認する項目を図2に示す。図2は、リモコン2の操作時に不具合が生じた際に、サービスパーソンが確認する確認項目および当該確認項目を確認した後の動作の一例を示す図である。なお、図2に示す確認項目は、本実施形態を限定するものではない。また、図2に示す確認項目を確認するのは、サービスパーソンに限定されず、例えば、ユーザがコールセンター等の指示に従って、確認してもよい。
まず、サービスパーソンは、テレビ1のモードがテストモードか否か(テレビ1がテストモードに入っているか否か)を確認する(確認項目の項目番号1、以下、項目1と呼ぶ)。テストモードに入っている場合(項目1においてYESの場合)、サービスパーソンは、項目2の確認に進む。テストモードに入っていない場合(項目1においてNOの場合)、サービスパーソンは、テレビ1をテストモードに移行させ(テレビ1をテストモードに入らせ)、項目2の確認に進む。
次に、サービスパーソンは、テレビ1を操作しているリモコン2が、所定のメーカー製(便宜上、本明細書においてA社製と表記する)のリモコンであるか否かを確認する(項目2)。A社製のリモコンである場合(項目2においてYESの場合)、サービスパーソンは、項目3の確認に進む。A社製のリモコンではない場合(項目2においてNOの場合)、サービスパーソンは、他の方法でリモコンの操作時の不具合を確認する。なお、本例においては、テレビ1はA社製のリモコンでのみ動作することを例に説明を行う。そのため、A社製のリモコンでない場合、サービスパーソンは、当該リモコンではテレビ1を操作できないと判断してもよい。なお、本例は一例であり、A社製のリモコンでない場合でも図2と同様の確認項目で、リモコン2にどのような不具合が発生しているのかを確認することも可能である。
次に、リモコン2がテレビ1に接続されたレコーダ等に対応するリモコン(レコーダリモコン)である場合、サービスパーソンは、当該リモコンがテレビ1を操作可能な状態であるか否かを確認する。具体的には、例えば、操作される機器を選択するスイッチが備えられたリモコンの場合、当該リモコンによって操作される機器を選択するスイッチがテレビ1を選択しているか否かを確認する(項目3)。リモコン2がテレビ1を操作可能な状態である場合(項目3においてYESの場合)、サービスパーソンは、項目4の確認に進む。リモコン2がテレビ1を操作可能な状態でない場合(項目3においてNOの場合)、サービスパーソンは、リモコン2がテレビ1を操作可能な状態にする。具体的には、例えば、操作される機器を選択するスイッチが備えられたリモコンの場合、当該リモコンによって操作される機器がテレビ1になるようにスイッチを切り替える。サービスパーソンは、その後、項目4の確認に進む。
次に、サービスパーソンは、リモコン2の複数のボタンのうち、何れのボタンも押下していない状態で、リモコン2をテレビ1に向けると、リモコン信号に含まれるリモコンコードがテレビ1の画面に表示されるか否かを確認する(項目4)。画面にリモコンコードが表示される場合(項目4においてYESの場合)、サービスパーソンは、リモコン2が故障していると判断する。具体的には、サービスパーソンは、リモコン2のボタンが押下されていない状態において、ボタンが押下された状態と同じ状態(ボタン押下状態)であるという故障が発生していると判断する。画面にリモコンコードが表示されない場合(項目4においてNOの場合)、サービスパーソンは、項目5の確認に進む。
次に、サービスパーソンは、リモコン2の複数のボタンのうち、何れかのボタンを押下すると、テレビ1の画面にリモコンコードが表示されるか否かを確認する(項目5)。このように、テストモードのときに、テレビ1が受信したリモコンコードが画面に表示されるか否かによって、リモコン2がリモコンコードを発信しているか、および、テレビ1がリモコンコードを受信しているかを確認することができる。画面にリモコンコードが表示される場合(項目5においてYESの場合)、サービスパーソンは、項目8の確認に進む。画面にリモコンコードが表示されない場合(項目5においてNOの場合)、サービスパーソンは、項目6の確認に進む。
項目5においてNOの場合、サービスパーソンは、電池が正しくリモコン2に入れられているか否かを確認する(項目6)。電池が正しく入れられている場合(項目6においてYESの場合)、サービスパーソンは、項目7の確認に進む。電池が正しく入れられていない場合(項目6においてNOの場合)、サービスパーソンは、不具合の原因が電池の逆挿入等といった電池の入れ間違いであると判断する。なお、サービスパーソンは、電池を正しく入れて、更に項目4以降を再度確認することにより、他の不具合が発生していないかを確認してもよい。
次に、サービスパーソンは、リモコン2の電池を新しい電池に入れ替えた後に、リモコン2の複数のボタンのうち何れかのボタンを押下すると、テレビ1の画面にリモコンコードが表示されるか否かを確認する(項目7)。画面にリモコンコードが表示される場合(項目7においてYESの場合)、サービスパーソンは、不具合の原因が電池切れであったと判断する。なお、サービスパーソンは、不具合の原因が電池切れであったと判断した後に、更に項目8以降を確認することにより、他の不具合が発生していないかを確認してもよい。画面にリモコンコードが表示されない場合(項目7においてNOの場合)、サービスパーソンは、リモコン2が故障している可能性があると判断する。
項目5においてYESの場合、サービスパーソンは、リモコン番号がリモコン2とテレビ1とで一致しているか否かを確認する(項目8)。具体的には、テレビ1に表示されたリモコン番号がリモコン2側で設定しているリモコン番号と一致しているか否かを確認する。
リモコン番号がリモコン2とテレビ1とで一致している場合(項目8においてYESの場合)、サービスパーソンは、項目9の確認に進む。リモコン番号がリモコン2とテレビ1とで一致していない場合(項目8においてNOの場合)、サービスパーソンは、不具合の原因がリモコン番号の設定によるものであると判断する。判断後、サービスパーソンは、リモコン2がリモコン番号を有している場合(例えば、リモコン2が一般財団法人家電製品協会のフォーマットに準じたリモコンの場合)、リモコン2のリモコン番号をテレビ1に表示されたリモコン番号に変更する、または、テレビ1に設定されたリモコン番号を、リモコン2のリモコン番号に変更することにより、不具合を解決することができる。なお、サービスパーソンは、リモコン番号を変更した後に、更に項目8以降を確認することにより、他の不具合が発生していないかを確認してもよい。
次に、サービスパーソンは、画面に表示されたリモコンコードが、コードリスト(キーコード表)の記載のリモコンコードであって、リモコン2の複数のボタンのうちサービスパーソンが押下したボタンに対応するリモコンコードと一致するか否かを確認する(項目9)。
ここで、コードリストとはリモコンコードのリストであり、リモコン2の機種ごとに更新されるものである。
リモコンコードが一致している場合(項目9においてYESの場合)、サービスパーソンは、リモコン2は正常であると判断する。リモコンコードが一致していない場合(項目9においてNOの場合)、サービスパーソンは、項目10の確認に進む。
なお、項目9において、例えば、ユーザがコールセンターの指示に従って図2に示す項目を確認している場合、(1)ユーザが、押下したボタンと、テレビ1に表示されたリモコンコードとをコールセンターに伝え、(2)コールセンターが、リモコンコードが一致しているか否かを確認し、(3)コールセンターが、確認結果をユーザに伝える、ことにより、ユーザは、リモコンコードが一致しているか否かを確認してもよい。
次に、サービスパーソンは、テレビ1に設定されたロックの設定を解除することにより、リモコン2の操作時の不具合が解消するか否かを確認する。例えば、テレビ1の複数のキーの操作の無効(テレビ1のチャイルドロック)の設定を解除することにより、画面に表示されたリモコンコードとリモコン2の複数のボタンのうちサービスパーソンが押下したボタンに対応するリモコンコードとが一致するか否かを確認する。なお、サービスパーソンは、リモコン2の複数のボタンの操作の無効(リモコン2のチャイルドロック)の設定等が行われている場合に、当該設定の解除をすることにより、画面に表示されたリモコンコードとリモコン2の複数のボタンのうちサービスパーソンが押下したボタンに対応するリモコンコードとが一致するか否かを確認してもよい。また、テレビ1のチャイルドロックおよびリモコン2のチャイルドロックの設定の両方を解除することにより、画面に表示されたリモコンコードとリモコン2の複数のボタンのうちサービスパーソンが押下したボタンに対応するリモコンコードとが一致するか否かを確認してもよい。
リモコン2の操作時の不具合が解消する場合(項目10においてYESの場合)、サービスパーソンは、不具合の原因がテレビ1の設定によるものであると判断する。リモコン2の操作時の不具合が解消しない場合(項目10においてNOの場合)、サービスパーソンは、リモコン2が故障していると判断する。具体的には、サービスパーソンは、リモコン2が誤ったリモコンコードをテレビ1に送信している不具合(コード誤送信不具合)が発生していると判断する。コード誤送信不具合とは、例えば、リモコン2のボリュームアップボタンを押下したとき、テンキーの4に対応するリモコンコードが、テレビ1に送信されている、という不具合である。
このように、テストモードを使用することにより、例えば、リモコンのボタンが効かないという不具合に対し、サービスパーソンは、図2の網掛け部分の判断結果(項目7のYESおよびNOの場合、項目8のNOの場合、項目10のYESの場合)を得ることができる。また、例えば、テレビ1がリモコン2における押下したボタンとは異なる動作を行うという不具合に対し、サービスパーソンは、図2の斜線の部分の判断結果(項目10のNOの場合)を得ることができる。また、例えば、リモコン2のボタンを何も押下していない状態で、リモコン2をテレビ1に向けただけで勝手にテレビ1が動作する、という不具合に対し、サービスパーソンは、図2の黒の点状模様の部分の判断結果(項目4のYESの場合)を得ることができる。
(テストモードへの移行方法について)
次に、図3を参照して、テレビ1におけるテストモードへの移行方法について説明する。図3は、テレビ1におけるテストモードへの移行の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、テレビ1をテストモードに移行させるために、まず、サービスパーソン(ユーザ)は、テレビ1の電源をオンにし、テレビ1の音量を操作できる状態にする。テレビ1の音量を操作できる状態とは、音量バーがテレビ1に表示される状態であり、本例では、メニュー画面が表示されていない状態であるとする。そのため、サービスパーソンは、テレビ1をテストモードに移行させるために、テレビ1にメニュー画面が表示されている場合には、メニュー画面を表示しない旨の指示(メニュー解除指示)をテレビ1に対して行う。メニュー解除指示は、テレビ1のメニューボタン(図示しない)の押下、ボリュームキー16の押下など、テレビ1に備えられた複数のキーによる操作によって行われてもよいし、そのほかの方法で行われてもよい。
テレビ1の電源がオンの状態において、テレビ1の指示受付部12は、メニュー解除指示を受信したか否かを確認する(ステップS31。以下、単にS31とする)。メニュー解除指示を受信している場合(S31にてYes)、制御部13は、メニュー画面を解除する指示を表示制御部14に通知する。表示制御部14は、表示部15に表示されているメニュー画面を表示しないよう制御する(S32)。
S32後、または、S31にてNoの場合、テレビ1の本体設定確認部133は、テレビ1の設定が、本体キーが効かない、または、音量バーが表示されないモードであるか否かを確認する(S33)。ここで、本体キーが効かない、または、音量バーが表示されないモードとは、例えば、テレビ1のチャイルドロック(本体ロック)モード、ホテル(Public)モード等が挙げられるがこれに限定されるものではない。
テレビ1の設定が、チャイルドロックモードおよびホテルモードではない場合(S33にてNo)、テレビ1のテストモード処理部131は、指示受付部12がボリュームを小さくするボリューム変更指示(ボリュームダウン指示)を受け付けたか否かを確認する(S34)。ボリュームダウン指示を受け付けていない場合(S34にてNo)、S34を繰り返す。このように、ボリュームが0であっても、ボリュームダウン指示を受け付けていない場合には、テストモードに移行することがない。これにより、テストモード移行前からボリュームが0の状態のときに、誤ってテストモードへ移行するということを防ぐことができる。
ボリュームダウン指示を受け付けた場合(S34にてYes)、ボリューム調整部134は、テレビ1のボリュームが0か否かを確認する(S35)。ボリュームが0でない場合(S35にてNo)、ボリューム調整部134は、指示受付部12が受け付けたボリュームダウン指示に従い、ボリュームを下げる(S36)。そして、テレビ1は、S35に処理を戻す。
ボリュームが0の場合(S35にてYes)、テストモード処理部131はボリュームキー16が押下されていないかを確認する(S37)。具体的には、テストモード処理部131は、指示受付部12がボリュームキー16からのボリューム変更指示を受け付けていないかを確認する。ボリュームキー16が押下されている場合(S37にてNo)、S37を繰り返す。
このように、ボリュームが0になった後に、ボリュームキーが押下されていないことを確認することにより、ボリュームキーが長押しされた時などに、誤ってテストモードへ移行するということを防ぐことができる。
ボリュームキー16が押下されていない場合(S37にてYes)、テストモード処理部131は、ボリュームキー16が押下されなくなってから所定の期間(例えば、30秒)が経過したか否かを確認する(S38)。ボリュームキー16が押下されなくなってから所定の期間が経過した場合(S38にてYes)、テレビ1はテストモードへの移行処理を中止(終了)する。
ボリュームキー16が押下されなくなってから所定の期間が経過していない場合(S38にてNo)、押下時間判定部132は、ボリュームキーが所定の期間(例えば、5秒以上)長押しされたか否かを判定する(S39)。ボリュームキーが所定の期間長押しされていない場合(S39にてNo)、テレビ1は、処理をS38に戻す。
テレビ1の設定が、チャイルドロックモードまたはホテルモードの場合(S33にてYes)、押下時間判定部132は、ボリュームキーが所定の期間(例えば、5秒以上)長押しされたか否かを判定する(S40)。ボリュームキーが5秒以上長押しされていない場合(S40にてNo)、S40を繰り返す。
ボリュームキーが所定の期間長押しされた場合(S39にてYes、または、S40にてYes)、テストモード処理部131は、テレビ1をテストモードへ移行させる。
なお、上記のテストモード移行処理は、ヘッドフォン等のコネクタがテレビ1に差し込まれている場合であっても有効であるとする。
(テストモードの終了方法について)
次に、図4を参照して、テレビ1におけるテストモードの終了方法(テストモードからログアウトする方法)について説明する。図4は、テレビ1におけるテストモードの終了(ログアウト)の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、テレビ1がテストモードに移行した後(テストモード実行中)であるとき、テストモード処理部131は、指示受付部12がテレビ1の複数のキー(本体キー)の何れかの押下を受け付けたか否かを確認する(S41)。
指示受付部12がテレビ1の本体キーの何れの押下も受け付けていない場合(S41にてNo)、テストモード処理部131は、リモコン2からのリモコンコードを所定の期間(例えば、10分以上)受信していないか(タイムアウトしたか)を確認する(S42)。なお、タイムアウトする期間(本例では10分)はこれに限定されず、任意の期間であってもよい。
リモコンコードを10分より短い期間内に受信している場合(S42にてNo)、つまり、タイムアウトしていない場合、テストモード処理部131は、所定の期間後にテレビ1にイベントが発生するか否かを確認する(S43)。
ここで、イベントとは、予めテレビ1に設定されたイベントであって、自動的、または、外部からの要因で実行されるイベントである。イベントの例としては、無操作または無信号による電源オフ、電源オフタイマーによる電源オフ、視聴予約の実行、CEC(Consumer Electronics Control)コマンドによる電源オフまたは入力切換等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
テストモード処理部131は、所定の期間後にテレビ1にイベントが発生しない場合(S43にてNo)、再度S41を確認する。
指示受付部12がテレビ1の本体キーの何れかの押下を受け付けた場合(S41にてYes)またはリモコン2からのリモコンコードを10分以上受信していない場合(S42にてYes)、テストモード処理部131は、テレビ1をテストモードからログアウトさせ(S44)、テレビ1をテストモードへ移行させる前のモードに移行させる。または、所定の期間後にテレビ1にイベントが発生する場合(S43にてYes)、テストモード処理部131は、イベントが実行される前の所定の期間内にテレビ1をテストモードからログアウトさせ(S44)、テレビ1をテストモードへ移行させる前のモードに移行させる。その後、テレビ1は、そのイベントの動作を実行する。
このように、本実施形態において、テレビ1のテストモードからのログアウトは、テレビ1に備えられた複数のキーの何れかによる操作を受け付けたとき、タイムアウトしたとき、または、イベントの実行前の所定の期間内に行われる。
テレビ1に備えられた複数のキーの何れかによる操作を受け付けたとき、テレビ1は、押下した本体キーに対する動作を行わず、テストモードからのログアウトのみ行う。例えば、テレビ1の電源キーが押下された場合、テレビ1は、電源オフの動作を行わず、テストモードからのログアウトを行う。また、テレビ1は、例えば、電源キーについては、当該キーの動作(電源キーの場合、電源オフ)を行い、そのほかの本体キーについては、テストモードからのログアウトを行う構成であってもよい。
また、図4のフローチャートにおいて、S41からS43の処理は、どの順に実行されてもよく、例えば、S41の前に、S43が実行されてもよい。
このように、テレビ1は、容易に、テレビ1をテストモードから、テストモードへ移行する前のモードに移行させることができる。
(テストモード状態におけるテレビ1の処理について)
次に、図5および図6を参照して、テレビ1におけるテストモード移行後(テストモード状態)の処理について説明する。図5は、テストモード状態におけるテレビ1の処理の流れを示すフローチャートである。また、図6は、テストモード状態において、表示部15に表示される画面の一例を示す図である。
テレビ1がテストモードに移行すると、表示部15には、図6に示すような画面が表示される。具体的には、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15に、テストモードである旨を示す文字列(図6においては、「リモコンテストモード」)を表示するよう指示する。そして、表示制御部14は、表示部15に「リモコンテストモード」を表示させる(S51)。
次に、本体設定確認部133は、管理している設定情報からテレビ1に設定されたリモコン番号を確認する(S52)。そして、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15にテレビ1に設定されたリモコン番号を表示するよう指示する。表示制御部14は、図6に示すように、表示部15に文字列「本機のリモコン番号設定」と共に、リモコン番号(図6においては、リモコン番号1)を表示させる(S53)。
次に、本体設定確認部133は、管理している設定情報から、テレビ1に、リモコン2による操作の少なくとも何れか、または、テレビ1に備えられた複数のキーによる操作の少なくとも何れかを無効とするチャイルドロック(操作無効機能)の設定(チャイルドロックモード)がされているかを確認する(S54)。そして、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15にテレビ1に設定されたチャイルドロック設定の内容を表示するよう指示する。表示制御部14は、図6に示すように、表示部15に文字列「チャイルドロック設定」と共に、チャイルドロック設定の内容(図6においては、リモコン操作ロック)を表示させる(S55)。このとき、テレビ1に備えられた複数のキーによる操作を無効とするチャイルドロックが設定されている場合、表示部15には、文字列「チャイルドロック設定」と共に、例えば、「本体操作ロック」が表示される。また、チャイルドロックが設定されていない場合、表示部15には、文字列「チャイルドロック設定」と共に、例えば、「なし」が表示される。
次に、テストモード処理部131は、リモコン受光部11がリモコン信号を受信したか否かを確認する(S56)。リモコン信号を受信していない場合(S56にてNo)、テストモード処理部131は、S56を繰り返し、リモコン信号の受信を確認する。
リモコン信号を受信している場合(S56にてYes)、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15にリモコン信号を受信していることを示す受信情報(例えば、文字列「受信中」)を表示するよう指示する。表示制御部14は、表示部15に「受信中」を表示させる(S57)。
次に、テストモード処理部131は、受信したリモコン信号に含まれるリモコンコードから、当該リモコン信号を送信したリモコン2の種類を判定する(S58)。リモコン2が一般財団法人家電製品協会のフォーマットに準じたリモコンである場合(S58にて「家製協リモコン」)、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15にリモコンコードとリモコン番号とを表示するよう指示する。表示制御部14は、表示部15にリモコンコード(図6では、「****」と表示)と、リモコン番号(図6では、「リモコン番号1」と表示)とを表示させる(S59)。
リモコン2がA社製のリモコンである場合(S58にて「A社リモコン」)、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15にリモコンコードを表示するよう指示する。表示制御部14は、表示部15にリモコンコード(図6では、「****」と表示)を表示させる(S60)。
ここで、テレビ1は、受信情報、リモコンコードおよびリモコン番号のように、リモコン2からのリモコン信号から得られる情報を、図6に示すように他の文字列とは異なる形態(例えば、他の文字列とは異なる色)で表示してもよい。これにより、テレビ1は、どのような情報をリモコン2から受信しているのかを、サービスパーソンに容易に把握させることができる。
ここでリモコンコードについて、更に詳しく説明する。ここでは、一般財団法人家電製品協会のフォーマットに準じたリモコン(家製協リモコン)とA社製の15ビットのリモコン(A社15bitリモコン)とを例に説明を行う。
家製協リモコンの場合のリモコンコードは、data(12ビット)およびパリティ(4ビット)の2バイトのコードである。テレビ1は、このようなリモコンコードを16進数で表示する。例えば、電源ボタンのリモコンコードは、data=011010001000およびパリティ=1011であるため、「688B」と表示される。
一方、A社15bitリモコンの場合のリモコンコードは、A社15bitリモコンであることを示す文字「S」とSystem(8ビット)および制御データ(8ビット)の2バイトのコードである。テレビ1は、このようなリモコンコードを16進数で表示する。例えば、電源ボタンのリモコンコードは、System=10000および制御データ=01101000であるため、「S1068」と表示される。なお、ここではSystemのコードは右詰めで表現している。
なお、コードが送信されていない場合、他社(本実施形態においては、A社製のリモコン以外のリモコン)のリモコンコードの場合および破損(不正)コードの場合、テレビ1は、表示部15にリモコンコードを表示しない。
図5に戻り、S59またはS60の実行後、押下時間判定部132は、リモコン2の複数のボタンの何れかが、所定の期間長押しされているか否かを判定する(S61)。所定の期間長押しされていない場合(S61にてNo)、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15に「受信中」の表示を消去するよう指示する。表示制御部14は、表示部15から「受信中」の表示を消去させる(S62)。
所定の期間長押しされている場合(S61にてYes)、または、S62後、テレビ1は、処理をS56に戻す。
また、図6の下部に示すように、表示部15には、テストモードからのログアウトの方法が記載されている。なお、上述したように、テストモードからのログアウトの方法はこれに限定されるものではないが、テレビ1が、図6に示すようにどのキー(図6においては、本体の音量「小」)を押下するのかを表示することにより、サービスパーソンに対し、テストモードからのログアウトの方法をより理解させやすくすることができる。
以上のように、本実施形態に係るテレビ1は、図6に示すように、リモコン受光部11が受信したリモコン信号に含まれるリモコンコードと共に、本体設定確認部133が管理するリモコン情報、制限情報等の設定情報を表示部15に表示する。
上記の構成によれば、ユーザは、リモコン2のリモコンコードだけでなく、テレビ1に設定されたリモコン情報および/または制限情報を確認することができる。よって、ユーザは、例えば、正しいリモコンコードがテレビ1に表示されているかを確認することにより、リモコンの障害を容易に確認することができる。また、ユーザは、例えば、テレビ1の動作のうちリモコン2の操作が制限されている場合、テレビ1を操作するリモコンの設定が間違っている場合等、テレビ1の設定に起因するリモコン操作時の不具合を容易に確認することができる。
したがって、ユーザは、リモコン操作時の不具合を、より正確且つ容易に検出することができる。
また、テレビ1の設定に起因するリモコン操作時の不具合を検出することにより、従来では誤って、不良扱いとなっていたリモコンを、正常なリモコンとして使用することができる。これにより、不良扱いとなるリモコンの数を減らすことができるため、コストを削減することができる。
更に、リモコン操作時の不具合を、より正確且つ容易に検出することができるため。サービスパーソンによるリモコン操作時の不具合の原因特定にかかる時間を削減することができる。
加えて、リモコン操作時の不具合および不良の傾向を簡単に確認することができるため、設計品質の維持およびα因子へのフィードバックが可能となる。
(実施形態2)
本発明の他の実施形態について、図7〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
実施形態1では、リモコン受光部11が受信したリモコン信号に含まれるリモコンコード等を表示部15に表示したが、実施形態2では、リモコン信号の受信状態等を音声によっても出力する。また、リモコン信号を連続して受信している時間に応じて色を変更するバー状の受信情報(ステータスバー)、およびリモコン信号を受信しているか否かを示す画像である受信マーク91を、表示部15に表示する。これにより、ユーザはリモコン操作時の不具合をより正確かつ容易に検出することが可能となる。
(テレビ1の構成)
図7は、本発明の実施形態2に係るテレビ1の構成を示すブロック図である。図7に示すテレビ1は、実施形態1に係るテレビ1(図1)に加えて、音声制御部17、および音声出力部(音声出力手段)18を備えている。
音声制御部17は、制御部13からの指示に基づき、テストモードにおいて音声出力部18に対して音声信号を供給するためのものである。
音声出力部18は、音声制御部17の制御により、音声信号に基づく音声を出力する。音声出力部18の例としては、スピーカ、ヘッドフォン等が挙げられる。
なお、本明細書において、「音声」とは、特にことわりのない限り、人の声に限定されるものではなく、空気の振動により伝搬する音全般を含むものとする。
(テストモード状態におけるテレビ1の処理について)
次に、図8および図10を参照して、テレビ1におけるテストモード移行後(テストモード状態)の処理について説明する。
図8は、本発明の実施形態2に係るテレビ1がテストモード状態において実行する処理の流れを示すフローチャートである。テストモード状態において、リモコンテストモードの表示、リモコン番号の確認および表示、チャイルドロック設定の確認および表示については、前述した図5のS51〜S55と同じため、詳細な説明は省略する。
図8において、まず、テストモード処理部131は、リモコン受光部11がリモコン信号を受信したか否かを判定する(S56)。
S56において、リモコン信号を受信していると判定した場合(S56:Yes)、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15にリモコン信号を受信していることを示す文字列「受信中」を表示し、受信マーク91を点滅させるよう指示する。表示制御部14は、表示部15に「受信中」を表示し、受信マーク91を点滅させる(S70)。
次に、テストモード処理部131は、受信したリモコン信号に含まれるリモコンコードから、当該リモコン信号を送信したリモコン2の種類を判定する(S71)。
S71において、リモコン2がA社製のリモコンであると判定した場合(S71:「A社リモコン」)、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15にリモコン番号およびリモコンコードを表示するよう指示する。表示制御部14は、表示部15にリモコン番号およびリモコンコードを表示させる(S73)。
続いて、テストモード処理部131は、リモコン番号およびチャイルドロック設定を確認する処理を行う(S74)。S74の処理の詳細については、後述する。そして、テストモード処理部131は、リモコン番号およびチャイルドロック設定は正しかったか、つまり、リモコン2が正常に動作する設定であったか否かを判定する(S75)。
S75において、リモコン番号およびチャイルドロック設定が正しかったと判定した場合(S75:Yes)、押下時間判定部132は、リモコン2の複数のボタンの何れかが、所定の期間長押しされているか否かを判定する(S76)。
S76において、所定の期間長押しされていると判定した場合(S76:Yes)、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、ステータスバーの右端(端部)90を一定の方向(例えば右向き)に移動させる処理を行うよう指示し、音声制御部17に対し、「ピー」という長音を出力するよう指示する(S78)。表示制御部14は、表示部15に表示するステータスバーの右端90を一定の方向に移動させる。また、音声制御部17は、音声出力部18に「ピー」という長音を出力させる。この場合に、表示部15に表示される画面を、図10(a)に示す。
図10(a)は、リモコン2が正常に動作する設定において、リモコン2の何れかのボタンが長押しされている場合に表示部15に表示される画面の一例である。図10(a)において、S70において実行されたように、受信マーク91が点滅し、「受信中」の文字列が表示されている。そして、S78において実行されたように、長押ししている間、ステータスバーの右端90は右側に移動する。ここで、ステータスバーの右端90の左側と右側とでは異なる色で表示される。ステータスバーの右端90は、バーの右端に辿り着くと、バーの左端に移動し、再び右側に動き始める。つまり、ステータスバーの右端90は、リモコンのボタンが長押しされている間、右側(一定方向)に移動し、バーの右端に辿り着くと、バーの左端に戻るという動作を繰り返し行う。また、テレビ1は、図10(a)の画面を表示している間、「ピー」という長音を出力する。したがってユーザは、テレビ1はリモコン信号を正常に受信しているということを容易に認識することができる。なお、ステータスバーの右端90の左側の色、および受信マーク91の点滅する色は任意であるが、黄色のように目立つ色が好ましい。
図8に戻り、S76において、所定の期間長押しされていないと判定した場合(S76:No)、テストモード処理部131は、単発でリモコン信号を受信したことを示すため、音声制御部17に対して、「ピッ」という短音を出力するよう指示する。また、表示制御部14に対して、表示していた「受信中」の表示の消去、点滅していた受信マーク91の白色表示、およびステータスバーのリセット(ステータスバーの右端90を、バーの左端に戻すこと)を指示する。そして、音声制御部17は、音声出力部18に「ピッ」という短音を出力させる。また、表示制御部14は、表示部15に「受信中」の表示の消去、受信マーク91の白色表示、およびステータスバーのリセットをさせる(S77)。
また、S75において、リモコン番号およびチャイルドロック設定が正しくなかったと判定した場合(S75:No)、テストモード処理部131は、再びリモコン信号を受信したか否かを判定するため、S56の処理に戻る。S77の処理実行後、およびS78の処理を実行後も、テストモード処理部131は、S56の処理に戻る。
また、S71において、リモコン2が一般財団法人家電製品協会のフォーマットに準じたリモコンであると判定した場合(S71:「家製協リモコン」)、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15にリモコンコードとリモコン番号とを表示するよう指示する。表示制御部14は、表示部15にリモコンコードとリモコン番号とを表示させる(S72)。そして、押下時間判定部132が、リモコン2の複数のボタンの何れかが、所定時間長押しされている否かを判定するため、S76に進む。
また、S56において、リモコン信号を受信していないと判定した場合(S56:No)、テストモード処理部131は、表示制御部14に対して、リモコン信号を受信していないことを示す画像(無受信状態を示す画像)を表示するよう指示する。表示制御部14は、テストモード処理部131からの指示に基づき、上記無受信状態を示す画像として、「無受信状態です リモコンのボタンを押してください」のようにリモコン信号を受信していないことを示す文字列の表示、及び、受信マーク91の白色表示の少なくとも何れかを表示部15に行わせる(S79)。ここで、上記無受信状態を示す画像には、上記の例のように、ユーザに対してリモコンのボタンを押下することを促す文字列が含まれていてもよい。テストモード処理部131は、S79の処理を実行すると、S56に戻り、リモコン信号の受信を確認する。リモコン信号を受信していない場合に、表示部15に表示される画面を図10(b)に示す。
図10(b)は、テレビ1がリモコン信号を受信していない場合に表示部15に表示される画面の一例である。図10(b)において、受信マーク91が点滅表示されずに白色表示されている。また「無受信状態です リモコンのボタンを押してください」の文字列が表示されている。そして、図10(b)の画面を表示している間、音声は出力されない。したがってユーザは、テレビ1はリモコン信号を受信していないということを容易に認識することができる。
また、前述した図4の、テストモード処理部131がリモコン2からのリモコンコードを所定の期間(例えば、10分以上)受信していないか(タイムアウトしたか)を確認するS42において、所定の期間(本例では10分)が経過する前に、一定間隔で音声を出力してもよい。例えば、1分間コードを受信しなかったら、テストモード処理部131は、音声制御部17に対して、「ピッピッ」という連続する短音を出力するよう指示する。そして、音声制御部17は、音声出力部18から「ピッピッ」という音を出力させる。この処理は、その後、1分経過するごとに、最大3回まで実行されるが、実行されるまでの時間や回数は、これに限定されず、適宜設定しておくことができる。また、テストモード処理部131は、「ピッピッ」という音とともに、表示制御部14に対して、画面に表示している「リモコンのボタンを押してください」の表示を点滅させ、ユーザに対してリモコンのボタンを押下することを促すような画像を表示するよう指示してもよい。
(リモコン番号およびチャイルドロック設定を確認する処理)
上述した図8のS74の処理の詳細について、図9および図11を用いて説明する。
図9は、本発明の実施形態2に係るテレビ1がテストモード状態において、リモコン番号およびチャイルドロック設定を確認する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、テストモード処理部131は、本体設定確認部133から取得したテレビ1に設定されたリモコン番号と、受信したリモコン信号に含まれるリモコン番号とが一致しているか否かを判定する(S80)。
S80において、テレビ1に設定されたリモコン番号と受信したリモコン信号に含まれるリモコン番号とが一致していないと判定した場合(S80:No)、テストモード処理部131は、リモコン番号が一致していないことを示すため、表示制御部14に対して、リモコン2に設定されているリモコン番号の表示の横に注目を促すマーク「!」を表示させるよう指示する。表示制御部14は、表示部15に「!」を表示させる(S82)。
続いて、テストモード処理部131は、リモコン番号が一致していないことを音声によっても示すために、音声制御部17に対して「ピピッ」という連続する短音を出力するよう指示する。音声制御部17は、音声出力部18に「ピピッ」という音を出力させる(S84)。この場合に、表示部15に表示される画面を、図11(a)に示す。
図11(a)は、テレビ1に設定されたリモコン番号と、リモコン2に設定されたリモコン番号とが一致していない場合に表示部15に表示される画面の一例である。図11(a)において、受信マーク91が点滅し、「受信中」の文字列が表示されているので、ユーザは、テレビ1はリモコン信号を受信しているということを認識することができる。一方、リモコン2に設定されているリモコン番号の表示の横に注目を促すマーク「!」が表示され、その画面の表示とともに、「ピピッ」という音声が出力される。これにより、ユーザは、リモコン操作に不具合があり、テレビ1に設定されたリモコン番号(図11(a)におけるリモコン番号1)と、リモコン2に設定されたリモコン番号(図11(a)におけるリモコン番号2)とが一致していないことが原因だと、認識することができる。
一方、S80において、テレビ1に設定されたリモコン番号と受信したリモコン信号に含まれるリモコン信号とが一致していると判定した場合(S80:Yes)、テストモード処理部131は、本体設定確認部133から取得したチャイルドロック設定が「リモコン操作ロック」になっているか否かを判定する(S81)。
S81において、チャイルドロック設定が「リモコン操作ロック」になっていると判定した場合(S81:Yes)、テストモード処理部131は、チャイルドロック設定が「リモコン操作ロック」になっていることを示すために、表示制御部14に対して、チャイルドロック設定の内容の表示の横に注目を促すマーク「!」を表示させるよう指示する。表示制御部14は、表示部15に「!」を表示させる(S83)。そして、テストモード処理部131は、チャイルドロック設定が「リモコン操作ロック」になっていることを音によっても示すために、S84に進む。この場合に表示部15に表示される画面を、図11(b)に示す。
図11(b)は、テレビ1のチャイルドロック設定としてリモコン操作ロックが設定されている場合に表示部15に表示される画面の一例である。図11(b)において、受信マーク91が点滅し、「受信中」の文字列が表示されているので、ユーザは、テレビ1はリモコン信号を受信しているということを認識することができる。一方、チャイルドロック設定の内容の横に「!」が表示され、その画面の表示とともに、「ピピッ」という音声が出力される。これにより、ユーザは、リモコン操作に不具合があり、テレビ1に設定されたチャイルドロック設定がリモコン操作ロックであることが原因だと、認識することができる。
このように、本実施形態においては、まず、リモコン信号を受信すると、テレビ1は、「ピッ」、「ピピッ」、及び「ピー」といった短音、連続する短音、及び長音の何れかの音声を出力する。これにより、ユーザは直感的に、リモコン信号をテレビ1が受信していることを知ることができる。続いて、テレビ1の設定やリモコン2の設定等に応じて出力される音声および表示される画面によって、ユーザは正確かつ容易にリモコン操作時の不具合を検出することができる。また、テレビ1は、リモコン信号を受信していない場合においても、一定間隔で音声を出力することにより、ユーザはテレビ1がリモコン信号を受信していないことを容易に認識することができる。
また、リモコン操作時の不具合を、より正確且つ容易に検出することができるため、サービスパーソンによるリモコン操作時の不具合の原因特定にかかる時間を削減することができる。
(実施形態3)
本発明の他の実施形態について、図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
実施形態2において、テストモード処理部131は、リモコン信号を受信後、長押しされているか否か(S76)の後に音声を出力したが、リモコン信号を受信後に音声を出力してもよい。
図12は、本発明の実施形態3に係るテレビがテストモード状態において実行する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、テストモード処理部131は、リモコン受光部11がリモコン信号を受信したか否かを判定する(S56)。S56において、リモコン信号を受信していないと判定した場合(S56:No)、無受信状態を示す画像を表示するS79は上述した実施形態2における処理と同じため、詳細な説明は省略する。
S56において、リモコン信号を受信していると判定した場合(S56:Yes)、押下時間判定部132は、リモコン2の複数のボタンの何れかが、所定時間長押しされているか否かを判定する(S91)。
S91において、リモコン2の複数のボタンの何れかが、所定時間長押しされていないと判定した場合(S91:No)、テストモード処理部131は、単発でリモコン信号を受信したことを示すため、音声制御部17に対して、「ピッ」という短音を出力するよう指示する。また、表示制御部14に対して、受信マーク91を点灯させるよう指示する。音声制御部17は、音声出力部18から「ピッ」という短音を出力させ、表示制御部14は、表示部15に受信マーク91を点灯させる(S92)。そして、テストモード処理部131は、表示制御部14に対し、表示部15にリモコン信号を受信していることを示す文字列「受信中」を表示するよう指示する。表示制御部14は、表示部15に「受信中」を表示する(S93)。
一方、S91において、リモコン2の複数のボタンの何れかが、所定時間長押しされていると判定した場合(S91:Yes)、テストモード処理部131は、音声制御部17に対し、「ピー」という長音を出力するよう指示し、表示制御部14に対し、受信マーク91を点滅させ、ステータスバーを動かす処理をするよう指示する。音声制御部17は、音声出力部18から「ピー」という長音を出力させ、表示制御部17は、表示部15に受信マーク91を点滅させ、ステータスバーの右端90を一定方向(例えば右向き)に移動させる。そして、テストモード処理部131は、リモコン信号を受信していることを示す文字列「受信中」を表示するため、S93に進む。
S93の処理後、テストモード処理部131がリモコンの種類を判定し、判定結果に応じた処理をするS71〜S75については、上述した実施形態2における処理と同じため、詳細な説明は省略する。そして、S71〜75の処理後、押下時間判定部132は、リモコン2の複数のボタンの何れかが、所定時間長押しされているか否かを判定する(S76)。
S76において、リモコン2の複数のボタンの何れかが、所定時間長押しされていないと判定した場合(S76:No)、テストモード処理部131は、表示制御部17に対し、「受信中」表示を消去、受信マーク91を白色表示、およびステータスバーをリセットするよう指示する。表示制御部14は、表示部15に「受信中」の表示の消去、受信マーク91の白色表示、およびステータスバーのリセットをさせる(S95)。そして、テストモード処理部131は、リモコン受光部11がリモコン信号を受信したか否かを判定するため、S56の処理に進む。
一方、S76において、リモコン2の複数のボタンの何れかが、所定時間長押しされていると判定した場合(S76:Yes)、テストモード処理部131は、リモコン受光部11がリモコン信号を受信したか否かを判定するため、S56の処理に進む。
このように、本実施形態においては、まず、リモコン信号を受信すると、テレビ1は単発でリモコン信号を受信したことを示す「ピッ」という短音、または長押しでリモコン信号を受信したことを示す「ピー」という長音を出力する。よって、ユーザは、リモコン信号をテレビ1が受信していること直感的に知ることができる。
また、リモコン操作時の不具合を、より正確且つ容易に検出することができるため、サービスパーソンによるリモコン操作時の不具合の原因特定にかかる時間を削減することができる。
(実施形態4)
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
実施形態2,3において、テレビ1が出力する音声は「ピッ」、「ピピッ」、「ピッピッ」、及び「ピー」といった短音、連続する短音、及び長音であったが、実施形態3では、出力される音声を、人工音声を出力することにより、ユーザはより正確かつ容易にリモコン操作時の不具合を検出することが可能となる。
(リモコン信号の受信状態を知らせる人工音声)
テレビ1がリモコン信号を単発または長押しによって受信した場合、テストモード処理部131は、「ピンポーン 受信しています」のように、リモコン信号を受信していることを示す人工音声を出力するよう、音声制御部17に指示する。音声制御部17は、音声出力部18から「ピンポーン 受信しています」という人工音声を出力させる。これにより、ユーザは、テレビ1がリモコン信号を正常に受信しているということをより容易に認識することができる。
また、テレビ1がリモコン信号を受信していない場合、テストモード処理部131は、所定の期間が経過する前に、一定間隔で「コードを受信していません」のように、リモコン信号を受信していないことを示す人工音声を出力するよう、音声制御部17に指示する。音声制御部17は、音声出力部18から「コードを受信していません」という人工音声を出力させる。これにより、ユーザは、テレビ1がリモコン信号を受信していないということをより容易に認識することができる。
(ステータスを知らせる人工音声)
テレビ1に設定されたリモコン番号と、受信したリモコン信号に含まれるリモコン番号とが一致していない場合、例えば、リモコン2に設定されたリモコン番号が1、テレビ1に設定されたリモコン番号が2であった場合、テストモード処理部131は、「ピピッ リモコン番号が不一致です リモコンが1 テレビが2です」のように、リモコン番号が不一致であることを示す人工音声、及びリモコン側のリモコン番号とテレビ側のリモコン番号とを示す人工音声を出力するよう、音声制御部17に指示する。音声制御部17は、音声出力部18から「ピピッ リモコン番号が不一致です リモコンが1 テレビが2です」という人工音声を出力させる。これにより、ユーザは、テレビ1に設定されたリモコン番号とリモコンに設定されたリモコン番号が一致していないことを、容易に認識することができる。
また、テレビ1に設定されたチャイルドロック設定がリモコン操作ロックであった場合、テストモード処理部131は、「ピピッ チャイルドロック設定を解除ください」のようにチャイルドロック設定を解除することを促す人工音声を出力するよう、音声制御部17に指示する。音声制御部17は、音声出力部18から「ピピッ チャイルドロック設定を解除ください」という人工音声を出力させる。これにより、ユーザは、テレビ1に設定されたチャイルドロック設定がリモコン操作ロックであるということを、容易に認識することができる。
このように、本実施形態においては、リモコン信号の受信状態やステータスを具体的に知らせる人工音声によって出力する。これによりユーザは、より正確かつ容易にリモコン操作時の不具合を検出することができる。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る表示装置は、リモートコントローラによって操作される表示装置(テレビ1)であって、上記リモートコントローラからのリモコン信号を受信する受信手段(リモコン受光部11)と、当該表示装置に設定された設定情報であって、当該表示装置を操作可能なリモートコントローラを示すリモコン情報および当該表示装置の動作を制限する制限情報のうち少なくとも何れかの設定情報を管理する設定情報管理手段(本体設定確認部133)と、上記受信手段が受信したリモコン信号に含まれるリモコンコードと共に、上記設定情報管理手段が管理する上記設定情報を表示部に表示する表示制御手段(表示制御部14)と、を備えている。
上記の構成によれば、表示部に、受信手段が受信したリモコン信号に含まれるリモコンコードと共に、設定情報管理手段が管理する設定情報が表示されるので、ユーザは、リモートコントローラのリモコンコードと共に、表示装置に設定されたリモコン情報および/または制限情報を確認することができる。よって、ユーザは、正しいリモコンコードが表示装置に表示されているかを確認することができる。また、ユーザは、例えば、表示装置の動作が制限されている、表示装置において当該表示装置を操作するリモートコントローラの設定が間違っている場合等、表示装置の設定に起因するリモートコントローラの操作時の不具合を容易に確認することができる。
したがって、ユーザは、リモートコントローラの操作時の不具合を、より正確且つ容易に検出することができる。
さらに、本発明の一態様に係る表示装置の上記表示制御手段は、上記受信手段が上記リモコン信号を受信している間、当該リモコン信号を受信していることを示す受信情報を上記リモコンコードと共に上記表示部に表示することが好ましい。
上記の構成によれば、表示部に、受信手段が上記リモコン信号を受信している間、当該リモコン信号を受信していることを示す受信情報がリモコンコードと共に表示されているので、ユーザは、より容易に表示装置がリモコン信号を受信しているか否かを確認することができる。また、ユーザがリモートコントローラを操作していない状態において、表示装置がリモコン信号を受信しているという不具合を容易に検出することができる。
さらに、上記受信情報としてステータスバーを上記表示部に表示すると共に、上記受信手段が上記リモコン信号を受信している間、当該ステータスバーの端部(ステータスバーの右端90)を一定方向に移動させることが好ましい。
上記の構成によれば、上記表示装置は、上記受信手段が上記リモコン信号を受信している間、当該ステータスバーの端部を一定方向に移動させるので、上記リモコン信号を受信していることをユーザに対して明確に提示することができる。また、ユーザは、表示装置がリモコン信号を受信しているか否かと容易に確認することができる。
さらに、本発明の一態様に係る表示装置において、上記表示制御手段は、上記受信手段が上記リモコン信号を受信していない場合、当該リモコン信号を受信していないことを示す画像を上記表示部に表示することが好ましい。
上記の構成によれば、上記表示装置は、リモコン信号を受信していない場合、受信していないことを示す画像を明確に提示することができる。また、ユーザは、リモートコントローラ操作時の不具合を、容易に検出することができる。
さらに、本発明の一態様に係る表示装置は、上記受信手段が上記リモコン信号を受信している間、当該リモコン信号を受信していることを示す音声を出力する音声出力手段をさらに備えることが好ましい。
上記の構成によれば、上記表示装置は、上記受信手段が上記リモコン信号を受信している間、音声を出力するので、上記リモコン信号を受信していることをユーザに対して明確に提示することができる。また、ユーザは、直感的に表示装置がリモコン信号を受信していると認識することができる。
さらに、本発明の一態様に係る表示装置は、上記受信手段が受信したリモコン信号に含まれるリモコン情報が、上記設定情報に含まれるリモコン情報に一致するか否かを判定する判定手段をさらに備え、上記音声出力手段は、上記判定手段により一致しないと判定された場合に、音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、上記表示装置は、リモートコントローラに設定された情報と、表示装置に設定された情報とが一致しない場合、音声を出力するので、リモートコントローラに設定された情報と、表示装置とに設定された情報とが一致していないことをユーザに対して明確に提示することができる。また、ユーザは、リモートコントローラの操作時の不具合を、より正確且つ容易に検出することができる。
さらに、本発明の一態様に係る表示装置において、上記制限情報とは、上記リモートコントローラによる複数の操作の少なくとも何れか、または上記表示装置に備えられた複数のキーによる操作の少なくとも何れかを無効とする操作無効機能(チャイルドロック)の設定を示す情報であることが好ましい。
上記の構成によれば、表示部に表示される設定情報が上記リモートコントローラによる複数の操作の少なくとも何れか、または上記表示装置に備えられた複数のキーによる操作の少なくとも何れかを無効とする操作無効機能(チャイルドロック)の設定を示す制限情報であれば、ユーザは、操作無効機能が設定されているか否かを簡単に確認することができる。よって、ユーザは、操作無効機能が設定されていることに起因するリモートコントローラの操作時の不具合を、容易に検出することができる。
さらに、本発明の一態様に係る表示装置は、上記表示装置に備えられた複数のキーのうち、特定のキーの入力により、当該表示装置を、上記リモートコントローラの状態を確認するためのテストモードへ移行させる移行手段(テストモード処理部131)を更に備え、上記表示制御手段は、上記移行手段が、上記テストモードへ当該表示装置を移行させた後に、上記リモコンコードと上記設定情報とを上記表示部に表示することが好ましい。
上記の構成によれば、表示部に、リモコンコードと設定情報とが表示されるタイミングが、リモートコントローラの状態を確認するためのテストモードへ移行した後になるので、上記表示装置は、当該表示装置を上記テストモードに移行させるだけで、上記リモートコントローラの状態を容易にユーザに確認させることができる。
さらに、本発明の一態様に係る表示装置の上記移行手段は、上記複数のキーの何れかによる操作を受け付けた場合、上記テストモードから上記テストモードへ移行する前のモードに上記表示装置を移行させることが好ましい。
上記の構成によれば、上記表示装置は、表示装置に備えられた複数のキーの何れかが操作されるだけで、容易に、当該表示装置をテストモードから、テストモードへ移行する前のモードに移行させることができる。
さらに、本発明の一態様に係る表示装置の上記移行手段は、当該表示装置が上記テストモードへ移行後、上記リモコン信号を所定の期間受信しなかった場合、上記テストモードから上記テストモードへ移行する前のモードに上記表示装置を移行させる構成であってもよい。
また、本発明の一態様に係る表示装置の上記移行手段は、予め当該表示装置に設定されたイベントが実行される前の所定の期間内に、上記テストモードから上記テストモードへ移行する前のモードに上記表示装置を移行させる構成であってもよい。
上記表示装置は、上記の構成で規定したように、所定の期間経過後、あるいは所定の期間内に、テストモードから上記テストモードへ移行する前のモードに上記表示装置を移行させるようになっているため、キー操作をすることなく、容易に、当該表示装置をテストモードから、テストモードへ移行する前のモードに移行させることができる。
本発明の一態様に係る表示装置の制御方法は、リモートコントローラによって操作される表示装置の制御方法であって、上記リモートコントローラからのリモコン信号を受信する受信工程と、当該表示装置に設定された設定情報であって、当該表示装置を操作可能なリモートコントローラを示すリモコン情報および当該表示装置の動作を制限する制限情報のうち少なくとも何れかの設定情報を管理する設定情報管理工程と、上記受信工程において受信したリモコン信号に含まれるリモコンコードと共に、上記設定情報管理工程において管理している上記設定情報を表示部に表示する表示制御工程と、を含んでいることを特徴としている。
上記構成によれば、本発明の一様態にかかる表示装置と同様の効果を奏する。
また、上記表示装置を含むテレビジョン受像機、上記表示装置を動作させる制御プログラム、および、そのような制御プログラムが記録された記録媒体も、本発明の範疇に含まれる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、明細書中に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、実施形態に開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、テレビ1の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、テレビ1は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビ1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記テレビ1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、テレビ1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、
衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。