JPH11112304A - パルス幅制御論理回路 - Google Patents

パルス幅制御論理回路

Info

Publication number
JPH11112304A
JPH11112304A JP9274796A JP27479697A JPH11112304A JP H11112304 A JPH11112304 A JP H11112304A JP 9274796 A JP9274796 A JP 9274796A JP 27479697 A JP27479697 A JP 27479697A JP H11112304 A JPH11112304 A JP H11112304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse width
width control
output
logic circuit
average value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9274796A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Morita
賢義 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP9274796A priority Critical patent/JPH11112304A/ja
Priority to US09/033,197 priority patent/US6051988A/en
Publication of JPH11112304A publication Critical patent/JPH11112304A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K7/00Modulating pulses with a continuously-variable modulating signal
    • H03K7/08Duration or width modulation ; Duty cycle modulation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/01Shaping pulses
    • H03K5/08Shaping pulses by limiting; by thresholding; by slicing, i.e. combined limiting and thresholding
    • H03K5/082Shaping pulses by limiting; by thresholding; by slicing, i.e. combined limiting and thresholding with an adaptive threshold

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】入力部のしきい値が電源電圧に依存する論理回
路(C-MOS) を用い、電源電圧を制御することによりパル
ス幅を制御し、マーク率が特定のパルス信号とする。 【解決手段】入力信号は、入力端INに印加され、積分
回路1で積分され、入力部のしきい値が電源電圧に依存
する論理回路要素であるCーMOS、AGC回路5を経
由して、出力パルス信号を出力端OUTから得る。平均
値検出部2は、入力信号の平均値を検出し、平均値変換
部3により電源電圧VCC を制御する。パルスは、パルス
幅が狭まるとその平均値は下がり、パルス幅が広がると
その平均値は上がる。そこで、CーMOSの入力部のし
きい値が、電源電圧VCLの1/2であることから、入力
パルス信号の平均値で電源電圧VCC を制御し、しきい値
を下げ又は上げて、パルス幅を広げ又は狭め、所望のパ
ルス幅の出力信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅制御論理
回路に関し、特に自動的にパルス幅の制御を行う論理回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ダイヤルパルスのパルス幅を
自動的に制御する回路として、特開昭53−60550
号の回路が知られている。この回路は、二入力比較器、
積分回路及び電圧平均化回路より構成され、入力端子に
印加されたダイヤルパルスは、積分器を介して一方の比
較器の入力端子に印加され、他方の比較器の入力端子に
は、入力パルス信号の電圧の平均値を取り出す電圧平均
化回路の出力が印加されている。
【0003】積分器は抵抗と容量よりなり、抵抗の両端
には、二つの短絡回路が並列に接続され、入力パルス信
号を瞬時に充電又は放電を行う。各短絡回路は、ダイオ
ードとトランジスタとを有し、該トランジスタの各ベー
スには上記比較器の出力が印加され、比較器の出力によ
り該トランジスタは、オン・オフが制御される。入力パ
ルス信号に応じて、充電と放電が所定のパルス幅となる
ように制御され、その結果、規定外の入力パルス信号が
所定のパルス幅に変換されて出力される。
【0004】ところで、この従来の回路では、二入力の
比較器、充電用回路、及び放電用回路を必要とし、従来
の回路で用いるアナログ回路はデジタル回路と比して回
路が大きく、高価であるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、二入力の比
較器、充電用回路及び放電用回路を用いることなく、デ
ジタル回路で構成でき、小さく、安価でかつ確実に、入
力パルス信号のパルス幅を制御し、マーク率(デューテ
ィ比)が特定のパルス信号とするパルス幅制御論理回路
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】入力部のしきい値電圧が
電源電圧に依存する、例えば、TTL、CーMOSLO
GICのような論理素子(例えば、インバータ)は、従
来より周知であるが、電源電圧の許容変動幅が、4.5
〜6Vと狭く、電源電圧を制御することは困難であっ
た。ところで、この電源電圧の許容変動幅が、2ボルト
から10ボルトのように従来に比して、大きなものが得
られるようになった。そこで、本発明においては、入力
部のしきい値電圧が電源電圧に依存する論理素子の電源
電圧を制御することにより、二入力の比較器を用いるこ
となく、上記論理素子の特性を利用したデジタル回路に
よりパルス幅の制御を行い、上記目的を達成した。
【0007】入力パルス信号のパルス幅が、正規の状態
からずれる(例えば、マーク率が50%から40%又は
60%へと変動する)と、その入力パルス信号の平均値
電圧が、そのずれに応じて変化する(例えば、マーク率
が40%となるとその平均電圧は下がり、マーク率が5
0%となるとその平均電圧は上がる)。そこで、入力パ
ルス信号を積分回路等によってLレベルになるに従いパ
ルス幅が広がるパルス(すそ広がりのパルス)に変換
し、さらにこの変換された信号を上記入力部のしきい値
が電源電圧に依存する論理回路要素(例えば、C−MO
Sインバータ)に印加する。この論理回路は、例えば、
インバータであれば、入力パルス信号を反転して出力す
るが、その反転するかしないかの、しきい値を有してお
り、このしきい値が、その論理素子の電源電圧(実際
は、電源電圧の半分の値がその論理素子のしきい値であ
る)に依存する。そこで、先程のすそ広がりの入力パル
ス信号が印加された論理素子のしきい値を制御すること
によって、パルス幅を制御することができる。本発明
は、入力パルス信号の平均値に応じて、上記論理素子の
電源電圧を制御することにより、その入力部のしきい値
を制御し、結果として、所望のパルス幅のパルスに変更
するとができる。
【0008】また、直流を遮断したパルスの場合、パル
ス幅の大きさと、パルスの正又は負のピーク値とが関係
することから、上記パルスの平均値の代わりにこのパル
スのピーク値を用いても同様に、パルス幅の制御が可能
である。請求項1に記載の発明は、パルス幅制御部、積
分回路、平均値検出部及び平均値変換部とから構成され
たパルス幅制御論理回路において、上記パルス幅制御部
は、入力部のしきい値が電源電圧に依存する論理回路要
素(例、CーMOS LOGIC)を有し、上記平均値
変換部は、上記平均値検出部の出力信号を該平均値検出
部の出力値に応じてパルス幅制御部を制御する制御信号
に変換し、入力パルス信号は、上記積分回路及び上記平
均値検出部に印加され、該平均値検出部の出力は上記平
均値変換部に印加され、該平均値変換部の出力信号が上
記パルス幅制御部に印加されて、上記論理回路要素に印
加される電源電圧を制御し、上記論理回路要素は、上記
積分回路の出力を、上記制御された電源電圧に応じたパ
ルス幅のパルス信号に変換すること特徴とする。論理素
子自体のしきい値を利用していること、論理回路で基本
的に構成されていることから、二入力の比較器、充電用
回路、及び放電用回路を用いることなく、小さい回路部
品で、安価でかつ確実に、入力パルス信号のパルス幅を
制御し、例えば、マーク率50%であるべきCMI、N
RZ等の信号のパルス幅が歪んでも、マーク率50%の
正規のパルス幅とすることができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、パルス幅制御
部、積分回路、平均値検出部及び平均値変換部とから構
成されたパルス幅制御論理回路において、上記パルス幅
制御部は、入力部のしきい値が電源電圧に依存する論理
回路要素を有し、上記平均値変換部は、上記平均値検出
部の出力信号を該平均値検出部の出力値に応じてパルス
幅制御部を制御する制御信号に変換し、入力パルス信号
は、上記積分回路に印加され、上記パルス幅制御部から
出力された信号は、上記平均値検出部に印加され、該平
均値検出部の出力は平均値変換部に印加され、該平均値
変換部の出力が上記パルス幅制御部に印加されて、上記
論理回路要素に印加される電源電圧を制御し、上記論理
回路要素は、上記積分回路の出力を、上記制御された電
源電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変換すること特
徴とする。これにより、さらに、例えば、平均値検出部
の検出をパルス回路の最終段において行うことにより、
それ以前の段におけるパルス幅の歪みに対して、パルス
幅の補正をすることができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
記載のパルス幅制御論理回路において、上記平均値検出
部の前段に低域通過フィルタを設けたことを特徴とす
る。これにより、ピーキングの影響を除いて、平均値の
検出をすることができる。請求項4に記載の発明は、請
求項1ないし3のいずれか一項記載のパルス幅制御論理
回路において、上記平均値変換部は、演算増幅器を有
し、該演算増幅器の一方の入力側に平均値検出部の出力
を印加し、該演算増幅器の他方の入力側に参照電位を接
続し、該参照電位は、入力パルが理想パルスであるとき
の平均値検出部の出力値であることを特徴とする。この
演算増幅器の増幅度を決定する抵抗を調整することによ
り、パルス幅制御を高精度に行うことができる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか一項記載のパルス幅制御論理回路におい
て、上記平均値変換部は、アナログ・デジタル変換器、
デジタル処理回路(例えば、8ビットのマイクロコンピ
ュータを含むデジタル処理回路)、デジタル・アナログ
変換器を縦続接続した回路であることを特徴とする。こ
のCPUを含むデジタル処理回路に任意のパルス幅のデ
ータ又は任意の用途のデータを蓄積すること等により、
高精度でかつ柔軟性の高いパルス幅制御を行うことがで
きる。
【0012】請求項6に記載の発明は、パルス幅制御
部、積分回路、ピーク値検出部、ピーク値変換部及び容
量とから構成され、上記パルス幅制御部は、入力部のし
きい値が電源電圧に依存する論理回路要素を有し、上記
ピーク値変換部は、上記ピーク値検出部の出力信号を該
ピーク値検出部の出力値に応じてパルス幅制御部を制御
する制御信号に変換し、入力パルス信号は、上記積分回
路に印加される一方、上記容量を介して上記ピーク値検
出部に印加され、該ピーク値検出部の出力は上記ピーク
値変換部に印加され、該ピーク値変換部の出力信号が上
記パルス幅制御部に印加されて、上記論理回路要素に印
加される電源電圧を制御し、上記論理回路要素は、上記
積分回路の出力を、上記制御された電源電圧に応じたパ
ルス幅のパルス信号に変換すること特徴とする。これに
より、請求項1又は2と異なる原理でパルス幅の制御を
することができる。
【0013】請求項7に記載の発明は、電源電圧(Vc
c)、パルス幅制御部、積分回路(例えば、CR積分回
路)、ピーク値検出部及び容量(例えば、ピーク値保持
回路)とを有し、上記パルス幅制御部は、入力部のしき
い値が電源電圧に依存する論理回路要素を有し、上記ピ
ーク値変換部は、上記ピーク値検出部の出力信号を該ピ
ーク値検出部の出力値に応じてパルス幅制御部を制御す
る制御信号に変換し、入力パルス信号(例えばCMI信
号)は、上記積分回路に印加され、パルス幅制御部から
出力された信号は、上記容量を介して上記ピーク値検出
部に印加され、該ピーク値検出部の出力は上記ピーク値
変換部に印加され、該ピーク値変換部の出力信号が上記
パルス幅制御部に印加されて、上記論理回路要素に印加
される電源電圧を制御し、上記論理回路要素は、上記積
分回路の出力を、上記制御された電源電圧に応じたパル
ス幅のパルス信号に変換すること特徴とする。これによ
り、請求項6に対して、さらに、例えば、平均値検出部
の検出を、この発明の使用される伝送装置等の最終段に
おいて行うことにより、それ以前の段におけるパルス幅
の歪みに対して、パルス幅の補正をすることができる。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項6又は7
記載のパルス幅制御論理回路において、上記容量の前段
又は後段に低域通過フィルタを設けたことを特徴とす
る。これにより、ピーキングの影響を除いて、平均値の
検出をすることができる。請求項9に記載の発明は、請
求項6ないし8のいずれか一項記載のパルス幅制御論理
回路において、上記ピーク値変換部は、演算増幅器を有
し、該演算増幅器の一方の入力側にピーク値検出部の出
力を印加し、該演算増幅器の他方の入力側に参照電位を
接続し、該参照電位は、入力パルが理想パルスであると
きのピーク値検出部の出力値であることを特徴とする。
これにより、請求項4と同じように、パルス幅制御を高
精度に行うことができる。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項6ない
し9のいずれか一項記載のパルス幅制御論理回路におい
て、上記ピーク値変換部は、アナログ・デジタル変換
器、デジタル処理回路、デジタル・アナログ変換器を縦
続接続した回路を用いたことを特徴とする。これによ
り、これにより、請求項5と同じように、高精度でかつ
柔軟性の高いパルス幅制御を行うことができる。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項1ない
し10のいずれか一項記載のパルス幅制御論理回路にお
いて、上記論理回路要素に印加される電源電圧の変動範
囲を限定するために、上記パルス幅制御部の制御をVCL
ーリミッタ(電源電圧変動範囲制限)回路を介して行う
ことを特徴とする。これにより、論理回路要素の電源電
圧VCLの制御を所定の範囲内で行うことができ、この範
囲の上限又は下限越えることが無く、出力信号の断絶
(信号不通)又は過大出力信号となることを防止するこ
とができる。
【0017】請求項12に記載の発明は、請求項1ない
し11のいずれか一項記載のパルス幅制御論理回路にお
いて、上記積分回路の出力振幅を、上記パルス幅制御部
の動作範囲電源電圧に応じて設定することを特徴とす
る。これにより、より簡単な構成で、論理回路要素の電
源電圧VCLの制御を所定の範囲内で行うことができ、出
力信号の断絶又は過大出力信号となることを防止するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は、本発明の第1の構成例
を説明するための図である。本発明の第1の構成例は、
積分回路1、平均値検出部2、平均値変換部3、パルス
幅制御部4及びAGC回路5より構成されている。入力
パルス信号Aは、入力端INに印加され、積分回路1で
積分され、入力部のしきい値が電源電圧に依存する論理
回路要素であるTTL、CーMOS LOGICのよう
なインバータ、AGC回路5を経由して、所望の出力パ
ルス信号Bが出力端OUTから得られる。平均値検出部
2は、入力パルス信号Aの信号レベルの平均値を検出
し、平均値変換部3に印加される。平均値変換部3は、
この平均値の信号を、上記論理回路要素の電源電圧を所
望のパルス幅が得られるような制御信号に変換する。さ
らに、該平均値変換部3は、トランジスタ19を制御
し、そのCーMOSインバータの電源電圧VCLを制御す
る。積分回路1として、例えば抵抗と容量からなる積分
回路が用いられる。
【0019】入力部のしきい値が電源電圧に依存する論
理回路要素の一例として、図1にCーMOSインバータ
を示した。CーMOSインバータは、B点にHレベルの
信号が印加されると、PーMOSが遮断し、NーMOS
が導通するので、E点からは、Lレベルが得られる。ま
た、B点にLレベルの信号が印加されると、PーMOS
が導通し、NーMOSが遮断しHレベルの信号がE点か
ら得られる。従って、図のCーMOSは、インバータと
しての機能を有している。CーMOSインバータの特徴
として 入力部Bのしきい値Vthは、CーMOS LOGIC
の電源電圧VCLの1/2であること 出力レベルは、CーMOSレベルすなわち、Hレベル
が電源電圧VCL、LレベルがGNDレベルであること が挙げられる。
【0020】図2に図1の構成例の波形図が示されてお
り、図2には、正規パルスA1、狭いパルスA2、広い
パルスA3とその積分した波形(B1、B2、B3)及
び論理要素からの出力信号波形(C1、C2、C3)が
示されている。入力パルス信号Aは、パルス幅が狭まる
とその平均値は下がり、パルス幅が広がるとその平均値
は上がる(A3av>A1av>A2av ) 。
【0021】ここで、入力パルス信号として、マークの
幅とスペースの幅がいずれもWであり、その振幅がAの
正規の入力パルス信号A1が印加された場合を考える。
この場合の積分回路出力B1の波形及び出力信号C1の
波形は図2に示されている。平均値検出部2による入力
パルス信号Aの平均値A1av は、A/2である。平均値
変換部3は、論理回路要素の電源電圧VCLが該入力パル
ス信号の振幅値Aとなるようにパルス幅制御部4を制御
する。従って、CーMOS LOGICの入力部のしき
い値Vth1 は、論理回路要素の電源電圧VCLの1/2で
あることから、A/2である。
【0022】次に、入力パルス信号として、正規のパル
スに比して、パルス幅の狭いパルスA2が印加された場
合を考える。この場合の積分回路出力は、積分回路出力
B2となる。平均値検出部2による入力パルス信号Aの
平均値A2av は、入力パルス信号の振幅をAとすると、
A/2以下となる。この場合は、平均値変換部3は、こ
の平均値検出部2の出力A2av を受けて、パルス幅制御
部4のトランジスタ19を制御して、論理回路要素の電
源電圧VCLを下げ、論理回路要素の電源電圧VCLの値
を、2*Vth2 とし、CーMOS LOGICの入力部の
しきい値をVth2(<Vth1 )まで下げ、正規の幅のパ
ルス信号C2 をパルス幅制御部4の出力として得る。
【0023】次に、入力パルス信号として、正規のパル
スに比して、パルス幅の広いパルスA3が印加された場
合を考える。この場合の積分回路出力は、積分回路出力
B3となる。平均値検出部2による入力パルス信号Aの
平均値A3av は、入力パルス信号の振幅をAとすると、
A/2以上となる。この場合は、平均値変換部3は、こ
の平均値検出部2の出力A3av を受けて、パルス幅制御
部4のトランジスタ19を制御して、論理回路要素の電
源電圧VCLを下げ、電源電圧VCLの値を、2*Vth3 と
し、CーMOS LOGICの入力部のしきい値をVth
3 (>Vth1 )まで上げ、正規の幅のパルス信号C3を
パルス幅制御部4の出力として得る。
【0024】また、上記積分回路の代わりに、ローパス
フィルタ等のように、そのパルス応答が、傾斜を有し、
Lレベルになるに従いパルス幅が広がる特性のものを用
いることができる。また、入力部のしきい値が電源電圧
に依存する論理回路要素として、CーMOS LOGI
Cのインバータを用いて説明したが、入力部のしきい値
が電源電圧に依存する論理回路要素であれば、CーMO
S LOGICに限らずTTL等の論理回路要素でも良
い。さらに、インバータである必要はなく、入力部のし
きい値が電源電圧に依存する論理回路要素であれば他の
論理回路要素で良い。
【0025】なお、本発明は、第1の構成のものに限ら
ず、後述するものにおいても、CーMOS LOGIC
の電源電圧を制御してパルス幅の制御を行うという性格
上、出力振幅が変化する。しかし、出力信号の振幅が変
動しても、AGC回路5を入力部のしきい値が電源電圧
に依存する論理回路要素の後段に設けることで振幅を所
定の値にすることで解決される。また、このAGC回路
5の代わりに、入力信号の振幅を一定とする作用を有す
るリミッター回路を使用しても同じ効果を得ることがで
きる。
【0026】図3は、本発明の第2の構成例である。積
分回路1、平均値検出部2、平均値変換部3、パルス幅
制御部4及びAGC回路5より構成されている。図2と
異なる点は、平均値検出部2を入力部のしきい値が電源
電圧に依存する論理回路要素の入力側でなく、出力側に
設けた点である。またこの例で、CーMOSはインバー
タとしているが、ノンインバータであっても、制御論理
が反転するだけで、同様に適用することが可能である。
【0027】次に、その動作を説明する。入力パルス信
号Aは、入力端INに印加され、積分回路1で積分さ
れ、入力部のしきい値が電源電圧に依存する論理回路要
素であるノンインバータ、AGC回路5を経由して、所
望の出力パルス信号Bが出力端OUTから得られる。平
均値検出部2は、AGC回路5の出力の平均値を検出
し、平均値変換部3により上記ノンインバータのの電源
電圧を所望のパルス幅が得られるような制御信号に変換
され、電源電圧VCC を制御する。
【0028】例えば、入力パルス信号のパルス幅が規定
値より狭まった場合、AGC回路5の出力信号の平均値
は下降する。一方、ノンインバータの出力信号は、積分
回路3の出力であり、Lレベルになるに従いパルス幅が
広がるという波形特性を有する。また、このノンインバ
ータの入力部のしきい値はその論理回路要素の電源電圧
VCLに依存する。そこで、平均値変換部3は、ノンイン
バータの入力部のしきい値を下げてパルス幅を拡大する
よう、電源電圧VCC を制御し、論理素子の電源電圧VCL
の値を下げる。すると、ノンインバータの入力部のしき
い値が下がる結果、ノンインバータのパルス幅は広が
り、所望のパルス幅のパルス出力を得ることができる。
【0029】図3では、パルス幅の検出位置として、A
GC回路5の出力位置であるが、この位置に限る必要は
ない。出来れば、最終出力段近辺において、パルス幅の
検出を行うと、そこまでのパルス幅に影響を与える回路
をまとめて、制御すことが可能であり好ましい。図4
は、本発明の第3の構成例を説明するための図である。
【0030】積分回路1、パルス幅制御部4、AGC回
路5、ピーク値検出部6、ピーク値変換部7及び容量1
0より構成されている。入力パルス信号Aは、入力端I
Nに印加され、積分回路1で積分され、入力部のしきい
値が電源電圧に依存する論理回路要素であるTTL、C
ーMOS LOGICのようなインバータ、AGC回路
5を経由して、所望の出力パルス信号Bが出力端OUT
から得られる。ピーク値検出部6は、容量10により直
流成分が遮断された入力パルス信号のピーク値を検出
し、その出力信号は、ピーク値変換部7により上記論理
回路要素の電源電圧を所望のパルス幅が得られるように
制御信号に変換され、電源電圧VCLを制御する。
【0031】入力パルス信号の直流分カットとピーク値
との関係を図5を用いて説明する。図5に示すように、
直流成分の遮断は、正の成分と負の成分が等しくなるよ
うに(斜線を付した面積が正と負で同じ面積となる)、
直流成分がシフトした形となる。したがって、直流分カ
ットにより、正のピーク値は、パルス幅が狭まると高く
なり、パルス幅が広がると低くなる。具体的に見ると、
適正な入力パルス信号A1の場合は、直流が遮断する
と、その正のピーク値P0 は入力パルス信号Aの振幅値
Aの1/2である。入力パルス信号として、正規のパル
スに比して、パルス幅の狭いパルスA1の正のピーク値
P1 (>A/2)はP0 より高い。また、正規のパルス
に比して、パルス幅の広いパルスA3の正のピーク値P
2(<A/2)はP0 より低い。
【0032】このように、パルス幅に対応した信号を得
ることができるので、本発明の第1又は第2の構成例と
同じようにして、不適正なパルス幅を適正なパルス幅に
変更することができる。つまり、インバータの入力信号
は、積分回路3の出力であり、Lレベルになるに従いパ
ルス幅が広がるという波形特性を有する。また、このノ
ンインバータの入力部のしきい値はその論理回路要素の
電源電圧VCLに依存する。そこで、ピーク値変換部7
は、ピーク値検出部6よりパルス幅に関係した正のピー
ク値の信号を受けると、ピーク値の高い、つまりパルス
幅の狭いパルスA2の場合は、しきい値を下げるために
論理回路要素の電源電圧VCL低くる。また、ピーク値の
低い、つまりパルス幅の広いパルスA3の場合は、しき
い値を上げるために、論理回路要素の電源電圧VCL高く
する。その結果、入力パルス信号幅の如何に係わらず、
出力端から所望のパルス幅のパルス出力を得ることがで
きる。 なお、上記正のピーク値の検出を負のボトム値
の検出としもパルス幅に関係した信号が得られるので、
同じように制御することにより、所望のパルス幅を得る
ことができる。
【0033】図6は、本発明の第4の構成例を説明する
ための図である。本発明の第4の構成例は、積分回路
1、パルス幅制御部4、AGC回路5、ピーク値検出部
6、ピーク値変換部7及び容量10より構成されてい
る。図4と異なる点は、ピーク値検出部6を入力部のし
きい値が電源電圧に依存する論理回路要素の入力側でな
く、出力側に設けた点である。図6では、、CーMOS
LOGICは、ノンインバータとして説明する。
【0034】入力パルス信号Aは、入力端INに印加さ
れ、積分回路1で積分され、入力部のしきい値が電源電
圧に依存する論理回路要素であるTTL、CーMOS
LOGICのようなノンインバータ、AGC回路5を経
由して、所望の出力パルス信号Bが出力端OUTから得
られる。ピーク値検出部6は、容量10により直流を遮
断されたAGC回路5の出力信号のピーク値を検出し、
その出力信号は、ピーク値変換部7に印加される。ピー
ク値変換部7は、上記論理回路要素の電源電圧を制御し
て、出力端から、所望のパルス幅のパルス出力を得る。
【0035】図4と同じく、ピーク値変換部7は、ピー
ク値検出部6より正のピーク値の信号を受けると、ピー
ク値の高い、パルス幅の狭いパルスA2の場合は、論理
回路要素の電源電圧VCL低くするために電源電圧VCC を
低くする。また、ピーク値の低い、パルス幅の広いパル
スA3の場合は、論理回路要素の電源電圧VCL高くする
ために電源電圧VCC を高くする。その結果、出力端か
ら、所望のパルス幅のパルス出力を得ることができる。
【0036】ところで、入力パルス信号の波形が、オー
バーシュートやアンダーシュート等のピーキングなどに
より、劣化している場合、正常な平均値及びピーク値が
検出できない場合がある。そこで、平均値検出部及びピ
ーク値検出部の前段にLPFを設けて、ピーキングを取
り除くことで、正常な平均値及びピーク値の検出を可能
とした。
【0037】図7は、本発明の第5の構成例を説明する
ための図である。上記した平均値検出部及びピーク値検
出部の場合の内、後者のピーク値検出の場合の例を示し
た。平均値検出部に対しても同様に実現される。積分回
路1、パルス幅制御部4、AGC回路5、ピーク値検出
部6、ピーク値変換部7、容量10及びローパスフィル
タ8より構成されている。入力パルス信号Aは、入力端
INに印加され、積分回路1で積分され、入力部のしき
い値が電源電圧に依存する論理回路要素であるTTL、
CーMOS LOGICのようなインバータ、AGC回
路5を経由して、所望の出力パルス信号Bが出力端OU
Tから得られる。ピーク値検出部6は、容量10により
直流を遮断された入力パルス信号のピーク値を検出し、
その出力信号は、ピーク値変換部7により上記論理回路
要素の電源電圧を所望のパルス幅が得られるように制御
信号に変換され、電源電圧VCL を制御する。
【0038】結合容量は、単に直流電位をシフトするだ
でけで、波形の形状に関しては基本的に影響しないか
ら、ローパスフィルタ8は、容量10の前又は後に用い
ても、同じ効果を有する。図8は、本発明の第6の構成
例を説明するための図である。本発明の上記構成例の平
均値変換部及びピーク値変換部の回路に関する発明であ
る。本発明の構成例では、上記ピーク値変換部7とし
て、演算増幅器12を用い、該演算増幅器12の反転入
力側にピーク値検出部6の出力を印加し、該演算増幅器
12の非反転入力側に参照電位を接続する。該参照電位
は、入力パルが理想パルスであるときのピーク値検出部
6の出力値とする。
【0039】図8は、びピーク値変換部の場合について
説明したが、平均値変換部に対しても同様に実現され
る。演算増幅器の特性として、H点の電位をVref と
し、F点の電位をVpeakとするとI点の出力電位Vi
は、 Vi =Vref +(Vref −Vpeak)*Rf /Rs ---------(1) ここで、Vref を入力パルが理想パルスであるときのピ
ーク値検出部6の出力値Vpeakとすると、入力パルス信
号が理想のときの演算増幅器の出力Vi は、Vref とな
り、入力パルス信号が理想でないときは、上記式(1) に
従って、電源電圧VCC が制御される。演算増幅器の増幅
度を決めるRf 及びRs を適宜、調整することにより、
精度の高い制御を可能とする。
【0040】図9は、本発明の第7の構成例を説明する
ための図である。電源電圧VCL の制御を高精度に行うた
めに、ピーク値変換部としてCPUを含むデジタル処理
回路を用いたものである。上記ピーク値変換部として、
アナログ・デジタル変換器13、CPUを含むデジタル
処理回路14、デジタル・アナログ変換器15を縦続接
続した回路を用いる。ピーク値検出部6の出力をアナロ
グ・デジタル変換器13を経由してデジタル処理回路1
4に印加し、デジタル処理回路14は電源電圧VCL の制
御のための電位値をデジタル処理回路中のCPUのメモ
リー上に蓄積したテーブル等を参照して作成して、デジ
タル・アナログ変換器15に出力され、該デジタル・ア
ナログ変換器15は該デジタル信号をアナログに変換
し、電源電圧VCL を制御する。その結果、出力端から所
望のパルス幅のパルス出力を得る。
【0041】図9は、びピーク値変換部の場合について
説明したが、平均値変換部に対しても同様に実現され
る。CPUを含むデジタル処理回路14のメモリには、
予め各ピーク値に対して理想のパルス幅になるような制
御データをテーブル、式等に手段により蓄積しておく。
CPUを含むデジタル処理回路14はアナログ・デジタ
ル変換器13から、ピーク値検出部6からピーク値のデ
ジタル信号を受けると、上記データをデジタル・アナロ
グ変換器15に出力され、該デジタル・アナログ変換器
15は該デジタル信号をアナログに変換し、電源電圧VC
C を制御する。その結果、出力端から所望のパルス幅の
パルス出力を得る。
【0042】この方式は、パルス幅をCPUを含むデジ
タル処理回路14によりデジタル制御するという性格
上、アナログ動作で生じるオフセット等の誤差や変動が
無く、非常に高精度にパルス幅制御が可能となる。ま
た、任意のパルス幅制御データをメモリに書くことがで
きるため、例えば、CーMOS LOGICの電源電圧
VCLを制御する際にも、 CーMOS LOGICの動作電源電圧VCL範囲を越
えないようにプログラムする 温度センサと組合わせ、高温時にはパルス幅を広げ、
低温時には狭めるようにプログラムする 等の設計の自由度が増し、かつ、応用的な設計が容易と
なる。
【0043】次に、論理回路要素の電源電圧VCLが動作
範囲を越えないように、VCLーリミッタ(電源電圧変動
範囲制限)回路を設けた例について説明する。この発明
では、入力パルス信号のパルス幅を論理回路要素の電源
電圧VCLの制御して、一定にしているが、入力パルス信
号のパルス幅が極端に変動した場合、論理回路要素の電
源電圧VCLの動作範囲の上限又は下限越えてしまい、出
力信号の断絶(信号不通)又は過大出力信号となる恐れ
が想定される。そこで、それを防止するために、論理回
路要素の電源電圧VCLが動作範囲を越えないように、V
CLーリミッタ(電源電圧変動範囲制限)回路を設け、論
理回路要素の電源電圧VCLが動作範囲を越えるような場
合は、他の制御電圧(電源電圧の動作の限界値の制御信
号電圧)に切り換えて、電源電圧VCL を制御するように
した。
【0044】例えば、図10において、入力パルス信号
のパルス幅が極端に狭くなった場合、演算増幅器12の
出力は、入力部のしきい値が電源電圧に依存する論理回
路要素(例えばCーMOS LOGIC)の電源電圧V
CLを下げるように制御が働くが、動作電源電圧範囲の最
小値であるVCL(MIN)よりも論理回路要素の電源電
圧VCLが下がろうとした場合、VCLーリミッタ(電源電
圧変動範囲制限)回路のスイッチSWにより、演算増幅
器12の出力は参照電位REF2に切り替わる。ここ
で、参照電位REF2の電位がVCL(MIN)に設定す
れば、VCL(MIN)で電位の制御電圧の降下がストッ
プし信号不通には陥らない。また、入力パルス信号のパ
ルス幅が極端に広くなった場合、演算増幅器12の出力
は、入力部のしきい値が電源電圧に依存する論理回路要
素(例えばCーMOS LOGIC)電源電圧VCLを上
げるように制御が働くが、動作電源電圧範囲の最大値で
あるVCL(MAX)よりも論理回路要素の電源電圧VCL
が上がろうとした場合、VCLーリミッタ(電源電圧変動
範囲制限)回路のスイッチSWにより、演算増幅器12
の出力は参照電位REF2に切り替わる。ここで、参照
電位REF2の電位がVCL(MAX)に設定すれば、V
CL(MAX)で電位の制御電圧の上昇がストップし、信
号が過大とならない。
【0045】さらに、参照電位REF2の電位を電源電
圧の動作限界以外の設定値にすることにより、上記以外
の目的にも使用できる。例えば次段回路の要求によ
り、パルス幅制御CーMOS LOGICの出力電流能
力が必要で、ある一定以上の論理回路要素の電源電圧V
CLが必要な場合、高速動作の要求によりある一定以上
の論理回路要素の電源電圧VCLが必要な場合 、などで
は、一定値以下に制御電圧が下がろうとしたとき、上記
参照電位に切り換えることにより、制御電圧の低下を抑
えて、上記要請に応えることができる。
【0046】図10では、ピーク値変換部に演算増幅器
7を使用した例について示されているが、これに限られ
ず、本発明の第1ないし第7の構成例のものにも適用で
きる。また、参照電位として、一つのものについて説明
したが、電源電圧の変動範囲の上限及び下限についてV
CLーリミッタ(電源電圧変動範囲制限)回路を設けても
よい。
【0047】次に、論理回路要素の電源電圧VCLを越え
ない、積分回路1の信号レベルについて、説明する。図
11は、積分回路1の出力波形と入力部のしきい値との
関係である。積分回路1の出力レベルを次段のパルス幅
制御部のCーMOS LOGICの動作電源電圧(=電
源電圧VCL/2)範囲に設定したものである。入力パル
ス信号のパルス幅が極端に変動した場合、上記のとり、
論理回路要素の電源電圧VCLの動作範囲の上限又は下限
越えてしまい、出力信号の断絶(信号不通)又は過大出
力信号となる可能性がある。そこで、それを防止するた
めに、論理回路要素の電源電圧VCLが動作範囲を越えな
いように、入力部のしきい値が電源電圧に依存する論理
回路要素への信号入力レベルを該論理回路の動作範囲
(=論理回路要素の電源電圧VCL/2)に合わせて設定
したものである。
【0048】例えば、パルス幅制御CーMOS LOG
ICの動作電源電圧が2.0V〜6.0Vのとき、その
前段の積分回路1の出力信号レベルを、Hレベル=2.
9V、Lレベル=1.1Vとなるように設定する。この
ように設定すると、入力パルス信号のパルス幅がどんな
に変動しても、パルス幅制御CーMOS LOGICの
入力パルス信号が、動作電源電圧の1/2(1.0〜
3.0V)範囲内にあるために、論理回路要素の電源電
圧VCLが、動作電源電圧範囲外になることはない。
【0049】図12に図8を具体化した回路を示す。本
回路は、CMI信号源60、積分回路31、パルス幅制
御部32、リミッタアンプ33、ピーク値検出回路59
及び反転増幅器57により構成されている。ここで、リ
ミッタアンプ33は、リミッタ回路であり、ピーク値検
出回路59は、ピーク値保持回路を構成している。正規
なCMI信号源60の出力信号のマーク率(デューティ
比)は、50%とし、そのときのパルス幅制御部32の
入力波形を図13に示す。図において、Vth1 は、正規
な状態におけるパルス幅制御部のCーMOS LOGI
Cの入力部のしきい値を示す。CーMOS LOGIC
の入力部のしきい値はVth1 、同CーMOS LOGI
Cの電源電圧VCLの1/2なので、この状態における論
理回路要素の電源電圧VCLは、2*Vth1 になるよう
に、リミッタアンプ23、ピーク値検出部59及び反転
増幅回路57により帰還制御され、パルス制御部の出力
波形のパルス幅は50%となっている。
【0050】その後、経年劣化によりCMI信号源60
の出力信号のパルス幅が、40%に狭まると、ピーク値
検出部59の前段の容量結合出力のピーク値が上昇し、
ピーク値検出部59の出力電位も上昇する。それに伴
い、反転増幅回路57の出力電圧も前記(1) 式に従い、
電源REFとのバーチャルショートを保つように下降
し、パルス幅制御部32のCーMOS LOGICの電
源電圧VCLを下げる。従って、CーMOS LOGIC
の入力部のしきい値も下降し、パルス幅制御部32の出
力信号のパルス幅も増加する。論理回路要素の電源電圧
VCLが変化することでパルス幅制御部32の出力信号振
幅も変動するが、次段のリミッタアンプ33により一定
の振幅に変換される。
【0051】以上のような回路動作でパルス幅制御部3
2の出力信号のパルス幅は増加するが、反転増幅回路5
7の電源REFは、パルス幅制御部32の出力信号のパ
ルス幅が50%のときにおける電圧なので、反転増幅回
路57の出力電圧はパルス幅制御部32の出力信号のパ
ルス幅が50%になるような電位に落ち着く。このとき
の、パルス幅制御部32の入出力波形を図14に示す。
パルス幅制御部32の入力パルス信号(=積分回路の出
力信号)のパルス幅が狭まるとそれに応じ、パルス幅制
御部22の出力信号のパルス幅が50%になるように、
CーMOS LOGICの入力部のしきい値Vth2 及び
論理回路要素の電源電圧VCL2 が下降している。
【0052】
【発明の効果】所定のマーク率を有する信号(例えば、
CMI信号、NRZ信号のようにマーク率50%の信
号)を扱う信号伝送装置、情報処理装置等における入力
部のしきい値が電源電圧に依存する論理回路要素の印加
電圧を制御することにより、入力パルス信号のパルス幅
を制御し、マーク率が特定のパルス信号を得ることがで
きる。
【0053】また、低コストで経時劣化や温度・電源電
圧変動等による特性の変化を自動的に抑制することがで
きる。さらに、二入力の比較器、充電用回路、及び放電
用回路等のをアナログ部品を用いることなく、小さい回
路部品で、安価でかつ確実に、入力パルス信号のパルス
幅を所望のパルス幅に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第の構成例を説明するための図であ
る。
【図2】本発明の第1の構成例を説明するための波形図
である。
【図3】本発明の第2の構成例を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の第3の構成例を説明するための図であ
る。
【図5】直流カットによる、パルス波形のピーク値の変
化を説明するための図である。
【図6】本発明の第4の構成例を説明するための図であ
る。
【図7】本発明の第5の構成例を説明するための図であ
る。
【図8】本発明の第6の構成例を説明するための図であ
る。
【図9】本発明の第7の構成例を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の第8の構成例を説明するための図で
ある。
【図11】積分回路出力波形とCーMOS LOGIC
の動作電源電圧/2(=入力部のしきい値範囲)を説明
するための図である。
【図12】図8をより具体化した例を説明するための図
である。
【図13】初期状態のパルスの波形図を説明するための
図である。
【図14】経年劣化後のパルスを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 積分回路 2 平均値検出部 3 平均値変換部 4 パルス幅制御部 5 AGC回路 6 ピーク値検出部 7 ピーク値変換部 10 容量

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス幅制御部、積分回路、平均値検出
    部及び平均値変換部とから構成されたパルス幅制御論理
    回路において、 上記パルス幅制御部は、入力部のしきい値が電源電圧に
    依存する論理回路要素を有し、上記平均値変換部は、上
    記平均値検出部の出力信号を該平均値検出部の出力値に
    応じてパルス幅制御部を制御する制御信号に変換し、入
    力パルス信号は、上記積分回路及び上記平均値検出部に
    印加され、該平均値検出部の出力は上記平均値変換部に
    印加され、該平均値変換部の出力信号が上記パルス幅制
    御部に印加されて、上記論理回路要素に印加される電源
    電圧を制御し、 上記論理回路要素は、上記積分回路の出力を、上記制御
    された電源電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変換す
    ることを特徴とするパルス幅制御論理回路。
  2. 【請求項2】 パルス幅制御部、積分回路、平均値検出
    部及び平均値変換部とから構成されたパルス幅制御論理
    回路において、 上記パルス幅制御部は、入力部のしきい値が電源電圧に
    依存する論理回路要素を有し、上記平均値変換部は、上
    記平均値検出部の出力信号を該平均値検出部の出力値に
    応じてパルス幅制御部を制御する制御信号に変換し、入
    力パルス信号は、上記積分回路に印加され、上記パルス
    幅制御部から出力された信号は、上記平均値検出部に印
    加され、該平均値検出部の出力は平均値変換部に印加さ
    れ、該平均値変換部の出力が上記パルス幅制御部に印加
    されて、上記論理回路要素に印加される電源電圧を制御
    し、上記論理回路要素は、上記積分回路の出力を、上記
    制御された電源電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変
    換することを特徴とするパルス幅制御論理回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のパルス幅制御論理
    回路において、上記平均値検出部の前段に低域通過フィ
    ルタを設けたことを特徴とするパルス幅制御論理回路。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一項記載の
    パルス幅制御論理回路において、 上記平均値変換部は、演算増幅器を有し、該演算増幅器
    の一方の入力側に平均値検出部の出力を印加し、該演算
    増幅器の他方の入力側に参照電位を接続し、該参照電位
    は、入力パルが理想パルスであるときの平均値検出部の
    出力値であることを特徴とするパルス幅制御論理回路。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一項記載の
    パルス幅制御論理回路において、 上記平均値変換部は、アナログ・デジタル変換器、デジ
    タル処理回路、デジタル・アナログ変換器を縦続接続し
    た回路であることを特徴とするパルス幅制御論理回路。
  6. 【請求項6】 パルス幅制御部、積分回路、ピーク値検
    出部、ピーク値変換部及び容量とから構成され、 上記パルス幅制御部は、入力部のしきい値が電源電圧に
    依存する論理回路要素を有し、 上記ピーク値変換部は、上記ピーク値検出部の出力信号
    を該ピーク値検出部の出力値に応じてパルス幅制御部を
    制御する制御信号に変換し、 入力パルス信号は、上記積分回路に印加される一方、上
    記容量を介して上記ピーク値検出部に印加され、 該ピーク値検出部の出力は上記ピーク値変換部に印加さ
    れ、該ピーク値変換部の出力信号が上記パルス幅制御部
    に印加されて、上記論理回路要素に印加される電源電圧
    を制御し、 上記論理回路要素は、上記積分回路の出力を、上記制御
    された電源電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変換す
    ること特徴とするパルス幅制御論理回路。
  7. 【請求項7】 パルス幅制御部、積分回路、ピーク値検
    出部、ピーク値変換部及び容量とから構成され、 上記パルス幅制御部は、入力部のしきい値が電源電圧に
    依存する論理回路要素を有し、 上記ピーク値変換部は、上記ピーク値検出部の出力信号
    を該ピーク値検出部の出力値に応じてパルス幅制御部を
    制御する制御信号に変換し、 入力パルス信号は、上記積分回路に印加され、 パルス幅制御部から出力された信号は、上記容量を介し
    て上記ピーク値検出部に印加され、 該ピーク値検出部の出力は上記ピーク値変換部に印加さ
    れ、該ピーク値変換部の出力信号が上記パルス幅制御部
    に印加されて、上記論理回路要素に印加される電源電圧
    を制御し、 上記論理回路要素は、上記積分回路の出力を、上記制御
    された電源電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変換す
    ること特徴とするパルス幅制御論理回路。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載のパルス幅制御論理
    回路において、上記容量の前段又は後段に低域通過フィ
    ルタを設けたことを特徴とするパルス幅制御論理回路。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれか一項記載の
    パルス幅制御論理回路において、 上記ピーク値変換部は、演算増幅器を有し、該演算増幅
    器の一方の入力側にピーク値検出部の出力を印加し、該
    演算増幅器の他方の入力側に参照電位を接続し、該参照
    電位は、入力パルが理想パルスであるときのピーク値検
    出部の出力値であることを特徴とするパルス幅制御論理
    回路。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9のいずれか一項記載
    のパルス幅制御論理回路において、 上記ピーク値変換部は、アナログ・デジタル変換器、デ
    ジタル処理回路、デジタル・アナログ変換器を縦続接続
    した回路を用いたことを特徴とするパルス幅制御論理回
    路。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか一項記
    載のパルス幅制御論理回路において、 上記論理回路要素に印加される電源電圧の変動範囲を限
    定するために、上記パルス幅制御部の制御を電源電圧変
    動範囲制限回路を介して行うことを特徴とするパルス幅
    制御論理回路。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか一項記
    載のパルス幅制御論理回路において、 上記積分回路の出力振幅を、上記パルス幅制御部の動作
    範囲電源電圧に応じて設定することを特徴とするパルス
    幅制御論理回路。
JP9274796A 1997-10-07 1997-10-07 パルス幅制御論理回路 Withdrawn JPH11112304A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9274796A JPH11112304A (ja) 1997-10-07 1997-10-07 パルス幅制御論理回路
US09/033,197 US6051988A (en) 1997-10-07 1998-03-02 Pulse width controlling logic circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9274796A JPH11112304A (ja) 1997-10-07 1997-10-07 パルス幅制御論理回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11112304A true JPH11112304A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17546694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9274796A Withdrawn JPH11112304A (ja) 1997-10-07 1997-10-07 パルス幅制御論理回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6051988A (ja)
JP (1) JPH11112304A (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1048184A (en) * 1976-11-10 1979-02-06 Northern Telecom Limited Pulse duration correction circuit
US4071781A (en) * 1976-11-15 1978-01-31 Northern Telecom Limited Pulse duration correction circuit
US4398154A (en) * 1981-04-10 1983-08-09 Sperry Corporation Read channel gate generator with self-adjusting pulse width compensator
JPS6154098A (ja) * 1984-08-23 1986-03-18 Fujitsu Ltd パルス発生回路

Also Published As

Publication number Publication date
US6051988A (en) 2000-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4287884B2 (ja) A/d変換器
JP4691404B2 (ja) スイッチング制御回路、自励型dc−dcコンバータ
US7365588B2 (en) Automatic time constant adjustment circuit
US7570498B2 (en) Switching power supply apparatus for correcting overcurrent detection point based on gradient of switching current
US7639049B2 (en) Voltage detecting circuit and battery device using same
US6885177B2 (en) Switching regulator and slope correcting circuit
JP6265092B2 (ja) スイッチング電源装置
TW200824492A (en) Protection circuit and method
JPH10322152A (ja) デジタルagc回路
JP2007243606A (ja) 信号増幅装置
KR0154844B1 (ko) 출력 부하 검출 장치
US6816104B1 (en) Analog-to-digital converter utilizing a timer for increased resolution
US6940985B2 (en) Shock sound prevention circuit
JP2004032146A (ja) オフセット電圧キャンセル回路
US20050180066A1 (en) Frequency-current conversion circuit, equalizer, and optical disc apparatus
US6188264B1 (en) Automatic threshold level control circuit
US6028456A (en) Dual-threshold comparator circuit utilizing a single input pin
JPH11112304A (ja) パルス幅制御論理回路
US5563541A (en) Load current detection circuit
JP5499431B2 (ja) 三角波発生回路
JP4705724B2 (ja) オートゼロ補正回路
KR100283658B1 (ko) 온도검출 보상회로 및 보상방법
JP2006115596A (ja) スイッチング電源
US5907300A (en) A/D conversion device with dynamic input control
JPH10190463A (ja) 信号処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207