JPH11111673A - エッチング方法および処理装置 - Google Patents

エッチング方法および処理装置

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JPH11111673A
JPH11111673A JP27456497A JP27456497A JPH11111673A JP H11111673 A JPH11111673 A JP H11111673A JP 27456497 A JP27456497 A JP 27456497A JP 27456497 A JP27456497 A JP 27456497A JP H11111673 A JPH11111673 A JP H11111673A
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JP
Japan
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substrate
etching
temperature
supplied
etching solution
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JP27456497A
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English (en)
Inventor
Akinori Iso
明典 磯
Katsunori Kaneko
勝則 金子
Takahiro Yamazaki
貴弘 山崎
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は基板を回転させてエッチングする
際に、その基板を全体にわたって均一にエッチングでき
るようにしたエッチング方法を提供することにある。 【解決手段】 基板22の板面にエッチング液を供給し
てエッチングするエッチング方法において、上記基板を
回転させるとともに、この基板の中央部分と周辺部分と
で温度差が生じないように上記基板の温度を制御するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は液晶用ガラス基板
や半導体ウエハなどをエッチングするためのエッチング
方法および処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置や液晶表示装置などの製造工
程においては、半導体ウエハや液晶用ガラス基板などの
基板に回路パタ−ンを形成するリソグラフィプロセスが
ある。リソグラフィプロセスは、周知のように上記基板
にレジストを塗布し、このレジストに回路パタ−ンが形
成されたマスクを介して光を照射し、ついでレジストの
光が照射されない部分(あるいは光が照射された部分)
を除去し、この除去された部分を基板上の残留レジスト
をマスクにしてエッチング液でエッチング処理するとい
う一連の工程を複数回繰り返すことで回路パタ−ンを形
成するようにしている。
【0003】また、基板に付着した金属汚染を除去した
り、基板に形成された酸化膜を除去する場合にも、その
基板の板面をエッチング液でエッチングするということ
が行われている。
【0004】従来、上記基板をエッチング処理する場
合、基板をコンベアで直線搬送し、所定位置で上記基板
の板面に向けてエッチング液を供給することで、その板
面をエッチングするということが行われていた。
【0005】しかしながら、基板を直線搬送してエッチ
ングする場合、基板の搬送路を確保しなければならない
ため、装置が大型化してしまうということがあり、また
基板の全面にむらなくエッチング液を供給しなければな
らないから、エッチング液の使用量が多くなるというこ
とがあった。
【0006】エッチング処理された基板は通常、洗浄お
よび乾燥処理されてから基板に残留するレジストの除去
(アッシング)が行われたり、エッチングによって金属
汚染や酸化膜が除去された場合には、その基板を洗浄お
よび乾燥処理してからパタ−ンを形成するなどのことが
行われる。
【0007】上記基板の洗浄や乾燥処理は、基板を回転
させながら処理する、スピン処理装置で行われる。その
ため、基板をコンベアで搬送してエッチング処理する
と、つぎの洗浄および乾燥処理を行うためには上記基板
をスピン処理装置に移載しなければならないから、ロボ
ットなどの移載装置が必要となったり、移載に時間がか
かるばかりか、その際に基板の汚染や損傷を招くなどの
ことがある。
【0008】そこで、基板のエッチング処理をスピン処
理装置で行うことが検討されている。その場合、基板を
上記処理装置の回転チャックに保持し、この回転チャッ
クによって回転させながらその板面にエッチング液を供
給することでエッチングすることになる。
【0009】このように基板をエッチング処理すれば、
基板を直線搬送する場合に比べて装置を小型化すること
ができるばかりか、基板を回転させることで、たくさん
のエッチング液を供給しなくても、基板の板面にエッチ
ング液をむらなく供給することが可能となる。さらに、
スピン処理装置によれば、基板をエッチングした後、そ
の基板を他の装置に移載することなく洗浄処理したり、
乾燥処理することができるという点でも優れている。
【0010】しかしながら、基板を回転させながらその
板面にエッチング液を供給してエッチング処理すると、
基板の中央部分に供給されたエッチング液が基板の回転
によって周辺部に流動するにつれて温度が低下するばか
りか、基板自体も周辺部分と中央部分との周速度の差に
よって周辺部分の方の温度低下が大きい。
【0011】エッチング液によるエッチングレ−トは、
周知のようにエッチング液の温度の影響を受ける。その
ため、基板を回転させることで、エッチング液を基板の
板面に均一に分散させることができても、中央部分と周
辺部分とで、エッチング液や基板に温度差が生じること
で、基板の板面全体を均一にエッチングすることができ
なくなる。
【0012】一方、図3(a)に示すように、基板22
を同図に矢印に示す方向に回転させながらエッチング
し、その基板22にレジストaをマスクにして回路パタ
−ンPを形成することがある。その場合、基板aに形成
される回路パタ−ンPの幅方向の回転方向の前方に位置
する一端側はエッチング液が当たり易いから、金属など
の膜bを比較的良好にエッチングすることができる。
【0013】しかしながら、回路パタ−ンPの回転方向
後方に位置する他端側はエッチング液が当たりにくいた
めに、エッチングされるべき膜bの一部cが残留してし
まうということが生じる。そのため、基板22に回路パ
タ−ンPを精密にエッチング加工することができないと
いうことがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、装置の小
型化やエッチング液の使用量の低減を計るためなどに基
板を回転させながらエッチングすると、基板の中央部分
と周辺部分とでエッチング液に温度差が生じるので、基
板の全面を均一にエッチングすることができないという
ことがある。
【0015】一方、エッチング時に基板の回転方向が一
定であると、基板に形成されるパタ−ンなどのような凸
形状の回転方向前方側と後方側とでエッチング液の当た
り具合が異なるから、後方側に削り残りが発生し、エッ
チングを精密に行えないということがある。
【0016】この発明の目的は、基板を回転させながら
エッチングする際にその基板の中央部分と周辺部分とで
温度差が生じないようにしたエッチング方法および処理
装置を提供することにある。
【0017】また、この発明の目的は、エッチングによ
って基板を回転させながらパタ−ンなどの凸形状を形成
する場合、その凸形状を精密にエッチング加工できるよ
うにした処理装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、基板
の板面にエッチング液を供給してエッチングするエッチ
ング方法において、上記基板を回転させるとともに、こ
の基板の中央部分と周辺部分とで温度差が生じないよう
に上記基板の温度を制御することを特徴とする。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記基板の中央部分と周辺部分とにそれぞれエッチ
ング液を供給するとともに、周辺部分に供給するエッチ
ング液の温度を中央部分に供給するエッチング液の温度
よりも高く設定することを特徴とする。
【0020】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記基板の中央部分と周辺部分とにそれぞれ同じ温
度のエッチング液を供給するとともに、周辺部分に供給
するエッチング液の量を中央部分に供給するエッチング
液の量に比べて多く設定することを特徴とする。
【0021】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、上記基板の下面に、上面に供給されるエッチング液
とほぼ同じあるいは高い温度の流体を供給することを特
徴とする。
【0022】請求項5の発明は、基板の板面にエッチン
グ液を供給してエッチング処理する処理装置において、
上記基板が保持されるとともに回転駆動される回転チャ
ックと、この回転チャックに保持された基板の上面の中
央部分にエッチング液を供給する第1のノズル体と、上
記回転チャックに保持された基板の上面の周辺部分に上
記第1のノズル体から供給されるエッチング液よりも温
度の高いエッチング液を供給する第2のノズル体とを具
備したことを特徴とする。
【0023】請求項6の発明は、基板の板面にエッチン
グ液を供給してエッチング処理する処理装置において、
上記基板が保持されるとともに回転駆動される回転チャ
ックと、この回転チャックに保持された基板の上面にエ
ッチング液を供給するノズル体と、上記回転チャックに
保持された基板の下面に上記ノズル体から供給されるエ
ッチング液とほぼ同じあるいは高い温度の流体を供給す
る流体供給手段とを具備したことを特徴とする。
【0024】請求項7の発明は、請求項5または請求項
6の発明において、上記回転チャックの回転方向を所定
時間ごとに変えることを特徴とする。請求項1の発明に
よれば、回転される基板の中央部分と周辺部分とで温度
差が生じないよう制御することで、基板の板面全体にわ
たってエッチングを均一に行うことができる。
【0025】請求項2と請求項5の発明によれば、基板
の中央部分と周辺部に温度差が生じることがないよう、
供給するエッチング液に温度差を持たせることで、基板
を全体にわたってほぼ同じ温度にしてエッチングするこ
とが可能となる。
【0026】請求項3の発明によれば、基板の中央部分
と周辺部分とに供給されるエッチング液の量を制御する
ことで、基板を全体にわたってほぼ同じ温度にしてエッ
チングすることが可能となる。
【0027】請求項4と請求項6の発明によれば、基板
の下面に、上面に供給されるエッチング液とほぼ同じあ
るいは温度の高い流体を供給することで、基板を全体に
わたってほぼ同じ温度でエッチングすることが可能とな
る。
【0028】請求項7の発明によれば、エッチング時に
基板を回転させる回転チャクの回転方向を所定時間ごと
に変えることで、上記基板に凸形状をエッチング加工す
る場合に、その凸形状の両側にエッチングされない削り
残りが発生するのを防止できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照して説明する。図1に示すこの発明の実施の
形態のスピン方式の処理装置は処理容器1を備えてい
る。この処理容器1は下カップ1aと、この下カップ1
aに対してスライド自在に設けられ、図示しないシリン
ダによって上下駆動される上カップ1bとからなり、上
記上カップ1bは上面が開放し、周壁は上端にゆくにつ
れて径方向内方に向かって傾斜している。
【0030】上記処理容器1の底部には、周辺部に複数
の排出管2の一端が接続され、中心部には周辺部がフラ
ンジ3によって囲まれた挿通孔4が形成されている。こ
の挿通孔4には支持軸5が挿通されている。支持軸5の
上部は処理容器1の内部に突出し、下端部は上記処理容
器1の下方に配置されたベ−ス板6に固定されている。
上記排出管2は図示しない廃液タンクに連通している。
【0031】上記支持軸5には回転チャック11が回転
自在に支持されている。回転チャック11は中心部に通
孔12aが穿設された円盤状のベ−ス12を有する。こ
のベ−ス12の下面、つまり上記通孔12aと対応する
位置には筒状の支持部13が垂設されている。この支持
部13は上記支持軸5に外嵌されていて、支持軸5の上
部と下部とはそれぞれ軸受14によって上記支持部13
に回転自在に支持されている。
【0032】上記支持部13の下端部の外周面には従動
プ−リ15が設けられている。上記ベ−ス板6にはモ−
タ16が設けられ、このモ−タ16の回転軸16aには
駆動プ−リ17が嵌着されている。この駆動プ−リ17
と上記従動プ−リ15とにはベルト18が張設されてい
る。したがって、上記モ−タ16が作動すれば、上記支
持部13、つまり回転チャック11が回転駆動されるよ
うになっている。
【0033】上記モ−タ16の回転は制御装置20によ
って制御される。この制御装置20は上記モ−タ16に
よる回転チャック11の回転方向および回転速度を制御
することができる。つまり、制御装置20はその設定に
よって回転チャック11の回転方向を所定時間ごとに変
えることができるようになっている。
【0034】上記回転チャック11のベ−ス12の上面
には周方向に4本のピン19が立設されている。各ピン
19の上端部には係合部21が形成され、これらの係合
部21には液晶用ガラス基板や半導体ウエハなどの基板
22が周辺部を係合させて着脱可能に保持されるように
なっている。したがって、上記基板22は回転チャック
11と一体的に回転できるようなっている。
【0035】なお、上記回転チャック11に対して基板
22を着脱する際には、上記処理容器1の上カップ1b
が図1に鎖線で示すよう下降方向に駆動される。それに
よって、上記各ピン19の係合部21が処理容器1から
露出するから、図示しないロボッドなどによって基板2
2を着脱することができる。
【0036】上記支持軸5には、上端に支持軸5よりも
大径で、円錐状をなした頭部5aが設けられている。こ
の支持軸5には、先端を上記頭部5aの上面に開口させ
たN2 などの不活性ガスなどのガス供給路31と、先端
を同じく上記頭部5aの上面に開口させた洗浄液供給路
32とが軸方向に沿って形成されている。上記ガス供給
路31は図示しないガス供給源に連通し、このガス供給
源からのガスは第1のヒ−タ33によって所定温度に加
熱して上記基板22の下面に供給することができるよう
になっている。
【0037】上記回転チャック11に保持される基板2
2の上方には、この基板22の上面の中央部分に先端開
口を対向させた第1のノズル体35と、周辺部分に先端
開口を対向させた第2のノズル体36とが配置されてい
る。
【0038】上記各ノズル体35、36は図示しないエ
ッチング液の供給源に連通しているとともに、第1のノ
ズル体35に供給されるエッチング液は第2のヒ−タ3
7によって所定温度T1 に加熱され、第2のノズル体3
6に供給されるエッチング液は第3のヒ−タ38によっ
て第1のノズル体35から供給されるエッチング液より
も高い温度T2 に加熱されるようになっている。
【0039】つぎに、上記構成の処理装置によって基板
22をエッチング加工する場合について説明する。回転
チャック11の係合部21に基板22を保持したなら
ば、上記回転チャック11を低速回転させる。それと同
時に、基板22の板面の中央部分に第1のノズル体35
から第2のヒ−タ37によって所定温度T1 に加熱され
たエッチング液を供給し、周辺部分には第2のノズル体
36からエッチング液を供給する。このエッチング液は
第3のヒ−タ38によって上記第1のノズル体35から
供給されるエッチング液よりも高い温度T2 に加熱され
る。
【0040】第1のノズル体35から基板22の中央部
分に供給された温度T1 のエッチング液は基板22の回
転によって中央部分から周辺部分へ流れることで温度が
低下し、また基板22は周速度の差によって周辺部分が
中央部分よりも温度が低くなる。
【0041】しかしながら、基板22の周辺部分には第
3のヒ−タ38によって温度T1 よりも高い温度T2 に
加熱されたエッチング液が供給される。したがって、第
2のノズル体36から供給されるエッチング液の温度T
2 を適宜設定することで、基板22の板面全体をほぼ均
一な温度に維持し、エッチング液によってエッチングす
ることが可能となる。
【0042】このように、基板22の全面をほぼ均一な
温度に制御してエッチング液でエッチングすることがで
きれば、エッチングレ−トもほぼ均一となるから、基板
22の板面を全体にわたってほぼ均一にエッチングする
ことができる。
【0043】実験によると、基板22の回転数を60r.
p.m とし、第1のノズル体35から基板22の中央部分
に約45℃のエッチング液を供給すると、基板22の中
央部分の温度はエッチング液とほぼ同じ約45℃となる
が、周辺部の基板22の温度は約40℃に低下すること
が確認された。
【0044】また、基板22の回転数を60r.p.m と
し、第1のノズル体35から基板22の中央部分に約3
0℃のエッチング液を供給すると、基板22の中央部分
の温度はエッチング液とほぼ同じ約30℃となるが、周
辺部の基板22の温度は約25℃に低下することが確認
された。
【0045】以上のことから、第2のノズル体36によ
って基板22の周辺部に供給するエッチング液の温度T
2 を第1のノズル体35から供給するエッチング液の温
度T1 よりも約5℃高くすれば、基板22の中央部分か
ら周辺部に流れることで温度低下したエッチング液に、
第2のノズル体36からの温度T2 のエッチング液が混
合し、基板22の周辺部分のエッチング液の温度を中央
部分に供給されるエッチング液の温度とほぼ等しくする
ことができる。
【0046】なお、基板22の周辺部分に供給されるエ
ッチング液の温度T2 は、その供給量および基板22の
回転数に応じてその基板22の中央部分に供給されるエ
ッチング液の温度T1 との差が設定される。
【0047】たとえば、供給量を多くした場合や回転数
を小さくした場合は各エッチング液の温度差を小さくす
ればよく、逆の場合は温度差を大きくすることで、基板
22の温度を全体にわたってほぼ均一になるよう制御で
きる。
【0048】このように、基板22の板面全体における
エッチング液の温度をほぼ同じにできれば、基板22の
全面をほぼ同じエッチングレ−トでエッチングすること
ができる。
【0049】図2において、曲線Aは基板22が400mm
×500mm の液晶用ガラス基板で、その回転数を60r.p.
m に設定し、基板22の中央部分には45℃のエッチン
グ液を供給し、周辺部分には50℃のエッチング液を供
給してエッチングしたときの基板22の径方向に沿うエ
ッチングレ−トを測定した結果であり、また同図中曲線
Bは中央部分にだけ45℃のエッチグ液を供給したとき
のエッチングレ−トを測定した結果である。
【0050】この実験結果の曲線Bから分かるように、
中央部分にだけエッチング液を供給すると、周辺部分に
行くにつれてエッチングレ−トが低くなるが、曲線Aか
ら分かるように、中央部分だけでなく、周辺部分にも中
央部分より温度の高いエッチング液を供給してエッチン
グを行うと、液晶用基板のエッチングレ−トを径方向全
体にわたってほぼ同じにできることが確認された。
【0051】上記一実施の形態では、基板22の周辺部
に供給するエッチング液の温度T2を中央部分に供給す
るエッチング液の温度T1 よりも高くしたが、中央部分
と周辺部分とに供給するエッチング液の温度を同じに設
定してもよい。
【0052】その場合、中央部分に供給するエッチング
液の量に比べて周辺部分に供給するエッチング液の量を
十分に多くすれば、中央部分に供給されて周辺部分に流
れるエッチング液の温度低下を、周辺部分に供給するエ
ッチング液によって十分に補償することが可能となる。
【0053】つまり、基板22に供給されるエッチング
液によってその基板22を全体にわたってほぼ均一な温
度に制御できるから、エッチングレ−トも全体にわたっ
てほぼ同じにすることができる。
【0054】また、基板22のエッチングレ−トを均一
化する他の手段としては、基板22の少なくとも中央部
分に所定温度のエッチング液を第1のノズル体35によ
って供給する。
【0055】一方、基板22の下面には、第1のヒ−タ
33によって少なくとも基板22の上面に供給されるエ
ッチング液と同じ温度あるいは高い温度に加熱されたガ
スをガス供給路31から供給する。
【0056】基板22の下面へのガスの供給は、基板2
2の下面全体にわたって吹き付けてもよいが、基板22
は回転による周速度の差で中央部分に比べて周辺部分の
温度低下が大きいから、中心部分よりも周辺部寄りに吹
き付けることで、周辺部分の温度低下を確実に補償する
ことが可能となる。この場合、ガスの温度T3 は、エッ
チング液の温度T1 および供給量さらにガスの供給量に
よって適宜設定すればよい。
【0057】それによって、基板22は、全体にわたっ
て上記ガス供給路31からのガスの温度とほぼ同じ温度
に加熱されるため、回転にともなうエッチング液の温度
変化の影響をほとんど受けることがなくなる。つまり、
基板22の温度を下面から供給するガスによって全体に
わたりほぼ均一にすることが可能であるから、エッチン
グレ−トもほぼ均一化することができる。
【0058】さらに、基板22の下面には、第1のヒ−
タ33によって温度制御された気体に変わり、洗浄液供
給路32から図示しないヒ−タによってエッチング液と
ほぼ同じあるいは高い温度に制御された純水などの洗浄
液を基板22の下面に向けて噴出することで、この基板
22の温度を全体にわたってほぼ均一になるようを制御
することができる。
【0059】なお、基板22の上面にエッチング液を供
給する場合、その供給位置を基板22の中心から所定寸
法オフセットすることで、基板22の中央部分の温度を
オフセットしない場合に比べて1〜2℃程度、低下せる
ことができる。つまり、基板2の周辺部分の温度低下が
大きい場合、第1のノズル体35によるエッチング液の
供給を、基板22の中心からオフセットすることで、基
板22の温度を全体にわたって均一化することができ
る。
【0060】基板22に回路パタ−ンPをエッチング加
工する場合、エッチング液は基板22の回転方向が一定
であると、図3(a)を参照して従来例の項で説明した
ように、上記パタ−ンPの回転方向後方側はエッチング
加工によって除去されるべき膜bの一部cが残留してし
まうことがある。
【0061】そこで、パタ−ンPなどをエッチング加工
する場合には、回転チャック11の回転が所定時間ごと
に逆方向になるよう制御装置20によって制御する。そ
れによって、パタ−ンPの幅方向の一端側と他端側とに
基板22の回転方向に応じて同じようにエッチング液が
当たることになるから、図3(b)に示すように、パタ
−ンPを膜bに削り残りが生じないよう精度よくエッチ
ング加工することができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、回転される基
板の中央部分と周辺部分とで温度差が生じないようこの
基板の温度を制御するようにした。そのため、基板のエ
ッチングレ−トを基板の全体にわたってほぼ同じにする
ことができるから、この基板を全体にわたってほぼ均一
にエッチングすることができる。
【0063】請求項2と請求項5の発明によれば、基板
の中央部分と周辺部分に温度差が生じることがないよ
う、基板に供給するエッチング液に温度差を持たせるこ
とで、基板全体がほぼ同じ温度になるよう制御するよう
にした。
【0064】そのため、基板のエッチングレ−トを全体
にわたってほぼ同じにすることができるから、基板に対
するエッチングをほぼ均一に行うことができる。請求項
3の発明によれば、基板の中央部分と周辺部分とに供給
されるエッチング液の量を制御することで、基板の全体
をほぼ同じ温度になるよう制御するようにした。
【0065】そのため、基板のエッチングレ−トを全体
にわたってほぼ同じにすることができるから、この基板
に対するエッチングをほぼ均一に行うことができる。請
求項4と請求項6の発明によれば、基板の下面に、上面
に供給されるエッチング液とほぼ同じ温度あるいは高い
温度の流体を供給することで、基板全体をほぼ同じ温度
にできるようにした。
【0066】そのため、基板のエッチングレ−トをほぼ
同じにすることができるから、全面にわたって均一にエ
ッチングすることができる。請求項7の発明によれば、
エッチング時に基板を回転させる回転チャクの回転方向
を所定時間ごとに変えるようにした。
【0067】そのため、上記基板に凸形状をエッチング
加工する場合に、その凸形状の両側に削り残りが発生す
るのをなくすことができるから、精密なエッチング加工
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す処理装置の断面
図。
【図2】同じく基板の中心部分と周辺部分とに異なる温
度のエッチグ液を供給した場合と、中央部分にだけエッ
チング液を供給した場合のエッチングレ−トを測定した
結果のグラフ。
【図3】(a)は基板を一定方向に回転させてパタ−ン
を形成した場合のエッチング状態の説明図、(b)は基
板の回転方向を所定時間ごとに変えてパタ−ンを形成し
た場合のエッチング状態の説明図。
【符号の説明】
11…回転チャック 20…制御装置 22…基板 31…ガス供給路(流体供給手段) 32…洗浄液供給路(流体供給手段) 35…第1のノズル体 36…第2のノズル体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の板面にエッチング液を供給してエ
    ッチングするエッチング方法において、 上記基板を回転させるとともに、この基板の中央部分と
    周辺部分とで温度差が生じないように上記基板の温度を
    制御することを特徴とするエッチング方法。
  2. 【請求項2】 上記基板の中央部分と周辺部分とにそれ
    ぞれエッチング液を供給するとともに、周辺部分に供給
    するエッチング液の温度を中央部分に供給するエッチン
    グ液の温度よりも高く設定することを特徴とする請求項
    1記載のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 上記基板の中央部分と周辺部分とにそれ
    ぞれ同じ温度のエッチング液を供給するとともに、周辺
    部分に供給するエッチング液の量を中央部分に供給する
    エッチング液の量に比べて多く設定することを特徴とす
    る請求項1記載のエッチング方法。
  4. 【請求項4】 上記基板の下面に、上面に供給されるエ
    ッチング液とほぼ同じ温度あるいは高い温度の流体を供
    給することを特徴とする請求項1記載のエッチング方
    法。
  5. 【請求項5】 基板の板面にエッチング液を供給してエ
    ッチング処理する処理装置において、 上記基板が保持されるとともに回転駆動される回転チャ
    ックと、 この回転チャックに保持された基板の上面の中央部分に
    エッチング液を供給する第1のノズル体と、 上記回転チャックに保持された基板の上面の周辺部分に
    上記第1のノズル体から供給されるエッチング液よりも
    温度の高いエッチング液を供給する第2のノズル体とを
    具備したことを特徴とする処理装置。
  6. 【請求項6】 基板の板面にエッチング液を供給してエ
    ッチング処理する処理装置において、 上記基板が保持されるとともに回転駆動される回転チャ
    ックと、 この回転チャックに保持された基板の上面にエッチング
    液を供給するノズル体と、 上記回転チャックに保持された基板の下面に上記ノズル
    体から供給されるエッチング液とほぼ同じあるいは高い
    温度の流体を供給する流体供給手段とを具備したことを
    特徴とする処理装置。
  7. 【請求項7】 上記回転チャックの回転方向を所定時間
    ごとに変えることを特徴とする請求項5または請求項6
    記載の処理装置。
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