JPH11111454A - ディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents
ディスプレイパネルの製造方法Info
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- JPH11111454A JPH11111454A JP9276067A JP27606797A JPH11111454A JP H11111454 A JPH11111454 A JP H11111454A JP 9276067 A JP9276067 A JP 9276067A JP 27606797 A JP27606797 A JP 27606797A JP H11111454 A JPH11111454 A JP H11111454A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械的研削法を用いてELパネルを製造する
方法において、外部との電気接続の信頼性を高くする。 【解決手段】 ガラス基板1上に、ITOからなる第1
電極2aおよび緩衝層2bをパターニング形成し(図1
(a))、その上に第1絶縁層3、発光層4、第2絶縁
層5を形成し(図1(b))、発光領域に保護マスク6
を形成する(図1(c))。そして、機械的研削法によ
って発光領域の周辺領域を研削して、第1電極2aおよ
び緩衝層2bを露出させ(図1(d))、この後、第2
電極7をパターニング形成する(図1(e))、そし
て、第1電極2a、第2電極7の端部(第2電極7に対
しては緩衝層2bの上)にフレキシブルプリント基板9
を熱圧着し、外部との電気接続を行う(図1(f))。
方法において、外部との電気接続の信頼性を高くする。 【解決手段】 ガラス基板1上に、ITOからなる第1
電極2aおよび緩衝層2bをパターニング形成し(図1
(a))、その上に第1絶縁層3、発光層4、第2絶縁
層5を形成し(図1(b))、発光領域に保護マスク6
を形成する(図1(c))。そして、機械的研削法によ
って発光領域の周辺領域を研削して、第1電極2aおよ
び緩衝層2bを露出させ(図1(d))、この後、第2
電極7をパターニング形成する(図1(e))、そし
て、第1電極2a、第2電極7の端部(第2電極7に対
しては緩衝層2bの上)にフレキシブルプリント基板9
を熱圧着し、外部との電気接続を行う(図1(f))。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、EL(エレクトロ
ルミネッセンス)パネルなどのディスプレイパネルの製
造方法に関する。
ルミネッセンス)パネルなどのディスプレイパネルの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ELパネルの製造方法として、特
公平6−79512号公報に示すものがある。これは、
ガラス基板上に第1電極としての透明電極を形成した
後、ガラス基板上の略全面に第1絶縁層、発光層、第2
絶縁層の3層を形成し、この後、パネルの表示領域をマ
スクし、表示領域以外の周辺領域を機械的研削法で除去
して透明電極の端部を露出させ、この端部に導通する端
子電極を設けるようにしている。端子電極としては、電
子ビーム蒸着法によって金属膜を形成し、ホトエッチン
グによって第2電極をも同時に形成している。
公平6−79512号公報に示すものがある。これは、
ガラス基板上に第1電極としての透明電極を形成した
後、ガラス基板上の略全面に第1絶縁層、発光層、第2
絶縁層の3層を形成し、この後、パネルの表示領域をマ
スクし、表示領域以外の周辺領域を機械的研削法で除去
して透明電極の端部を露出させ、この端部に導通する端
子電極を設けるようにしている。端子電極としては、電
子ビーム蒸着法によって金属膜を形成し、ホトエッチン
グによって第2電極をも同時に形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た製造方法では、機械的研削法により表面が荒れた基板
上に第1電極の端子電極および第2電極を形成している
ため、フレキシブルプリント基板を第1電極の端子電極
および第2電極とはんだ接続したとき、その密着強度が
低下し、接触抵抗が増加するなど、信頼性の点で問題が
ある。
た製造方法では、機械的研削法により表面が荒れた基板
上に第1電極の端子電極および第2電極を形成している
ため、フレキシブルプリント基板を第1電極の端子電極
および第2電極とはんだ接続したとき、その密着強度が
低下し、接触抵抗が増加するなど、信頼性の点で問題が
ある。
【0004】また、はんだ接続以外に異方性導電ゴムや
異方性導電フィルムを用いて外部と電気接続を行う方法
もあるが、この場合でもその電気的な接続部が破損する
など信頼性の点で問題がある。本発明は上記問題に鑑み
たもので、機械的研削法を用いてELパネルなどのディ
スプレイパネルを製造する方法において、外部との電気
接続の信頼性を高くすることを目的とする。
異方性導電フィルムを用いて外部と電気接続を行う方法
もあるが、この場合でもその電気的な接続部が破損する
など信頼性の点で問題がある。本発明は上記問題に鑑み
たもので、機械的研削法を用いてELパネルなどのディ
スプレイパネルを製造する方法において、外部との電気
接続の信頼性を高くすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
問題の原因について鋭意検討し、電極の下側にある基板
の面粗度に着目して、基板(ガラス基板)の面粗度とは
んだ接続部との密着強度との関係について検討を行った
ところ、図4に示すように、電極の下側にある基板の面
粗度が20nmより大きくなると、密着強度が必要強度
から急激に低下することを見い出した。
問題の原因について鋭意検討し、電極の下側にある基板
の面粗度に着目して、基板(ガラス基板)の面粗度とは
んだ接続部との密着強度との関係について検討を行った
ところ、図4に示すように、電極の下側にある基板の面
粗度が20nmより大きくなると、密着強度が必要強度
から急激に低下することを見い出した。
【0006】また、図5(a)に示すように、ガラス基
板1上に第1透明電極2aを形成した後、ガラス基板1
上の略全面に第1絶縁層3、発光層4、第2絶縁層5の
3層を形成し、この後、パネルの表示領域をマスクし、
表示領域以外の周辺領域を機械的研削法で除去して第1
透明電極2aを露出させたとき、図5(b)に示すよう
に第1透明電極2aの表面は荒れているが、この上に端
子電極を形成してもそれとフレキシブルプリント基板な
どの外部とのはんだ接続部の密着強度が十分であること
が確認され、また図5(c)に示すようにガラス基板1
上の荒れた表面上に第2透明電極7を形成し、さらにそ
の上に端子電極を形成したとき、それと外部とのはんだ
接続部の密着強度が低下することが確認された。従っ
て、第2透明電極7を形成する場合、基板との間に第1
透明電極2aのような部材を介在させておけば、密着強
度の低下を防止することができる。
板1上に第1透明電極2aを形成した後、ガラス基板1
上の略全面に第1絶縁層3、発光層4、第2絶縁層5の
3層を形成し、この後、パネルの表示領域をマスクし、
表示領域以外の周辺領域を機械的研削法で除去して第1
透明電極2aを露出させたとき、図5(b)に示すよう
に第1透明電極2aの表面は荒れているが、この上に端
子電極を形成してもそれとフレキシブルプリント基板な
どの外部とのはんだ接続部の密着強度が十分であること
が確認され、また図5(c)に示すようにガラス基板1
上の荒れた表面上に第2透明電極7を形成し、さらにそ
の上に端子電極を形成したとき、それと外部とのはんだ
接続部の密着強度が低下することが確認された。従っ
て、第2透明電極7を形成する場合、基板との間に第1
透明電極2aのような部材を介在させておけば、密着強
度の低下を防止することができる。
【0007】なお、第1透明電極2a、第2透明電極7
と外部との電気接続において、上記したはんだ接続以外
に異方性導電ゴムや異方性導電フィルムを用いて接続を
行った場合にも、上記した検討結果と同様のものが確認
された。本発明は、このような検討を基になされたもの
で、請求項1に記載の発明においては、基板(1)上に
第1電極(2a)を形成するとともに緩衝層(2b)を
形成し、その上に能動層(4)を形成した後、パネルの
表示領域をマスクし、機械的研削法により表示領域以外
の周辺領域を研削して、第1電極(2a)および緩衝層
(2b)を露出させ、この後、第2電極(7)を緩衝層
(2b)に接続するように形成することを特徴としてい
る。
と外部との電気接続において、上記したはんだ接続以外
に異方性導電ゴムや異方性導電フィルムを用いて接続を
行った場合にも、上記した検討結果と同様のものが確認
された。本発明は、このような検討を基になされたもの
で、請求項1に記載の発明においては、基板(1)上に
第1電極(2a)を形成するとともに緩衝層(2b)を
形成し、その上に能動層(4)を形成した後、パネルの
表示領域をマスクし、機械的研削法により表示領域以外
の周辺領域を研削して、第1電極(2a)および緩衝層
(2b)を露出させ、この後、第2電極(7)を緩衝層
(2b)に接続するように形成することを特徴としてい
る。
【0008】従って、機械的研削法により研削を行った
とき緩衝層(2b)の表面は荒れているが、その緩衝層
(2b)の上に第2電極(7)を形成して外部との電気
接続を行っうことによって、信頼性の高い電気接続を行
うことができる。請求項2に記載の発明においては、第
1電極(2a)と緩衝層(2b)を、同一材料で同時に
形成するようにしているから、第1電極(2a)と緩衝
層(2b)を別々に製造した場合に比べ製造工程を少な
くすることができる。
とき緩衝層(2b)の表面は荒れているが、その緩衝層
(2b)の上に第2電極(7)を形成して外部との電気
接続を行っうことによって、信頼性の高い電気接続を行
うことができる。請求項2に記載の発明においては、第
1電極(2a)と緩衝層(2b)を、同一材料で同時に
形成するようにしているから、第1電極(2a)と緩衝
層(2b)を別々に製造した場合に比べ製造工程を少な
くすることができる。
【0009】請求項3に記載の発明においては、基板
(1)上に第1電極(2a)を形成し、その上に能動層
(4)を形成した後、パネルの表示領域をマスクし、機
械的研削法により、表示領域以外の周辺領域を研削して
第1電極(2a)を露出させるとともに、前記第1電極
(2a)を除く前記基板(1)上の露出面の面粗度が2
0nm以下になるようにし、この後、第2電極(7)を
基板(1)上の露出面に接続するように形成することを
特徴としている。
(1)上に第1電極(2a)を形成し、その上に能動層
(4)を形成した後、パネルの表示領域をマスクし、機
械的研削法により、表示領域以外の周辺領域を研削して
第1電極(2a)を露出させるとともに、前記第1電極
(2a)を除く前記基板(1)上の露出面の面粗度が2
0nm以下になるようにし、この後、第2電極(7)を
基板(1)上の露出面に接続するように形成することを
特徴としている。
【0010】この発明においては、第2電極(7)を接
続する基板(1)上の露出面の面粗度が20nm以下に
なるため、信頼性の高い電気接続を行うことができる。
請求項4に記載の発明においては、第2電極(7)を金
属酸化物からなる透明電極として形成することを特徴と
している。金属酸化物からなる透明電極の場合、その結
晶性が下地の影響を受けやすいため、上記した効果を顕
著に受けることができる。
続する基板(1)上の露出面の面粗度が20nm以下に
なるため、信頼性の高い電気接続を行うことができる。
請求項4に記載の発明においては、第2電極(7)を金
属酸化物からなる透明電極として形成することを特徴と
している。金属酸化物からなる透明電極の場合、その結
晶性が下地の影響を受けやすいため、上記した効果を顕
著に受けることができる。
【0011】なお、第1電極(2a)、第2電極(7)
を外部と電気接続する場合の接続手段としては、金属膜
を形成して外部とはんだ接続する方法、あるいは異方性
導電ゴムや異方性導電フィルムを用いて接続を行う方法
を用いることができる。
を外部と電気接続する場合の接続手段としては、金属膜
を形成して外部とはんだ接続する方法、あるいは異方性
導電ゴムや異方性導電フィルムを用いて接続を行う方法
を用いることができる。
【0012】
(第1実施形態)図1に薄膜ELパネルを製造する方法
について示す。まず、表面が20nm以下の面粗度であ
るガラス基板(絶縁性基板)1上に、ITOからなる透
明電極を略全面に形成し、ホトエッチング工程によって
第1電極2aおよび第2電極の緩衝層2bをパターニン
グ形成する(図1(a)参照)。図2に、ガラス基板1
上に形成した第1電極2aおよび緩衝層2bの平面パタ
ーンを示す。第1電極2aは、ガラス基板1の一方向に
沿って平行に複数形成され、緩衝層2bは、第1電極2
aと直交する方向で第1電極2aの両側に平行に複数形
成される。
について示す。まず、表面が20nm以下の面粗度であ
るガラス基板(絶縁性基板)1上に、ITOからなる透
明電極を略全面に形成し、ホトエッチング工程によって
第1電極2aおよび第2電極の緩衝層2bをパターニン
グ形成する(図1(a)参照)。図2に、ガラス基板1
上に形成した第1電極2aおよび緩衝層2bの平面パタ
ーンを示す。第1電極2aは、ガラス基板1の一方向に
沿って平行に複数形成され、緩衝層2bは、第1電極2
aと直交する方向で第1電極2aの両側に平行に複数形
成される。
【0013】続いて、五酸化タンタル(Ta2 O5 )か
らなる第1絶縁層3をスパッタ法で形成し、マンガンを
添加した硫化亜鉛からなる発光層4を電子ビーム蒸着法
で形成し、さらに窒化珪素(SiN)からなる第2絶縁
層5をスパッタ法で順次ガラス基板1の略全面に形成す
る(図1(b)参照)。次に、パネルの表示領域(発光
領域)に、有機材料からなる保護マスク6を印刷法によ
り形成する(図1(c)参照)。そして、液体ホーニン
グなどの機械的研削法によって発光領域の周辺領域を研
削して、第1電極2aおよび緩衝層2bを露出させる
(図1(d)参照)。
らなる第1絶縁層3をスパッタ法で形成し、マンガンを
添加した硫化亜鉛からなる発光層4を電子ビーム蒸着法
で形成し、さらに窒化珪素(SiN)からなる第2絶縁
層5をスパッタ法で順次ガラス基板1の略全面に形成す
る(図1(b)参照)。次に、パネルの表示領域(発光
領域)に、有機材料からなる保護マスク6を印刷法によ
り形成する(図1(c)参照)。そして、液体ホーニン
グなどの機械的研削法によって発光領域の周辺領域を研
削して、第1電極2aおよび緩衝層2bを露出させる
(図1(d)参照)。
【0014】次に、ITOからなる透明電極を略全面に
形成し、第1電極2aと同様のホトエッチング工程によ
って、第1電極2aと直交する方向に複数の第2電極7
をパターニング形成する(図1(e)参照)。この場
合、第2電極7を、緩衝層2aに接続し第2電極7の一
部が緩衝層2bの上部に重なるように形成する。このよ
うにして、ガラス基板1上の成膜、加工工程は終了す
る。
形成し、第1電極2aと同様のホトエッチング工程によ
って、第1電極2aと直交する方向に複数の第2電極7
をパターニング形成する(図1(e)参照)。この場
合、第2電極7を、緩衝層2aに接続し第2電極7の一
部が緩衝層2bの上部に重なるように形成する。このよ
うにして、ガラス基板1上の成膜、加工工程は終了す
る。
【0015】この後、駆動回路基板とガラス基板1間の
駆動電源や信号を供給するために、異方性導電フィルム
(又は異方性導電ゴム)8を介してフレキシブルプリン
ト基板9を熱圧着し、外部との電気接続を行う(図1
(f)参照)。この場合、第2電極7においては、緩衝
層2bの上の部位で電気接続を行う。なお、図では、第
2電極7に対して外部との電気接続を行っている状態を
示しているが、第1電極2aに対しても同様にして電気
接続を行っている。
駆動電源や信号を供給するために、異方性導電フィルム
(又は異方性導電ゴム)8を介してフレキシブルプリン
ト基板9を熱圧着し、外部との電気接続を行う(図1
(f)参照)。この場合、第2電極7においては、緩衝
層2bの上の部位で電気接続を行う。なお、図では、第
2電極7に対して外部との電気接続を行っている状態を
示しているが、第1電極2aに対しても同様にして電気
接続を行っている。
【0016】上記した実施形態では、異方性導電ゴムや
異方性導電フィルム8を用いて外部との電気接続を行う
ものを示したが、フレキシブルプリント基板9とはんだ
接続する場合には、第1電極2aの端部および第2電極
7における緩衝層2bの上の部位に、ニッケル、金によ
る金属端子部を形成し、その金属端子部とフレキシブル
プリント基板9とをはんだ付けして電気接続するように
してもよい。
異方性導電フィルム8を用いて外部との電気接続を行う
ものを示したが、フレキシブルプリント基板9とはんだ
接続する場合には、第1電極2aの端部および第2電極
7における緩衝層2bの上の部位に、ニッケル、金によ
る金属端子部を形成し、その金属端子部とフレキシブル
プリント基板9とをはんだ付けして電気接続するように
してもよい。
【0017】また、第1絶縁層3、第2絶縁層3として
は、上記したもの以外に、ATO(Al2 O3 /TiO
2 )、SiO2 、SiON、Al2 O3 などを用いるこ
とができる。 (第2実施形態)本発明は、有機ELパネルにおいても
同様に適用することができる。
は、上記したもの以外に、ATO(Al2 O3 /TiO
2 )、SiO2 、SiON、Al2 O3 などを用いるこ
とができる。 (第2実施形態)本発明は、有機ELパネルにおいても
同様に適用することができる。
【0018】図3に有機ELパネルの部分的な断面構成
を示す。この有機ELパネルの製造方法について以下説
明する。表面が20nm以下の面粗度であるガラス基板
1上にITOからなる透明電極を成膜し、パターニング
して第1電極2aと第2電極の緩衝層(図示せず)を形
成する。その上に、トリフェニルジアミン誘導体(TP
D)よりなる正孔輸送層10、アルミキノリノール錯体
よりなる発光層4、オキシジアゾール化合物よりなる電
子輸送層11をガラス基板1の略全面に形成する。その
後、第1実施形態と同様に、機械的研削法を用いて第1
電極2aと緩衝層を露出させ、マグネシウム(Mg)、
銀(Ag)の積層構造よりなる第2電極7を形成する。
駆動回路基板とガラス基板1間の接続は、異方性導電ゴ
ムや異方性導電フィルムを用いて熱圧着により行う。
を示す。この有機ELパネルの製造方法について以下説
明する。表面が20nm以下の面粗度であるガラス基板
1上にITOからなる透明電極を成膜し、パターニング
して第1電極2aと第2電極の緩衝層(図示せず)を形
成する。その上に、トリフェニルジアミン誘導体(TP
D)よりなる正孔輸送層10、アルミキノリノール錯体
よりなる発光層4、オキシジアゾール化合物よりなる電
子輸送層11をガラス基板1の略全面に形成する。その
後、第1実施形態と同様に、機械的研削法を用いて第1
電極2aと緩衝層を露出させ、マグネシウム(Mg)、
銀(Ag)の積層構造よりなる第2電極7を形成する。
駆動回路基板とガラス基板1間の接続は、異方性導電ゴ
ムや異方性導電フィルムを用いて熱圧着により行う。
【0019】なお、上記した機械的研削法としては液体
ホーミング法以外に、テープ研磨、乾式ブラスト、超音
波加工などを用いることができる。この場合、図5に示
したように、下地の面粗度が20nm以下であれば信頼
性の高いEL素子を製造することができるため、上記し
たような緩衝層2bを設けずに、液体ホーミング法にお
けるショットブラスト時の条件で、第1電極2aを除く
ガラス基板1上の露出面の面粗度を20nm以下に抑え
るようにすることもできる。
ホーミング法以外に、テープ研磨、乾式ブラスト、超音
波加工などを用いることができる。この場合、図5に示
したように、下地の面粗度が20nm以下であれば信頼
性の高いEL素子を製造することができるため、上記し
たような緩衝層2bを設けずに、液体ホーミング法にお
けるショットブラスト時の条件で、第1電極2aを除く
ガラス基板1上の露出面の面粗度を20nm以下に抑え
るようにすることもできる。
【0020】例えば、ショットブラスト時の砥粒の粒径
を選択する。具体的には、一般に平均粒径で0.05μ
m〜200μmまである砥粒のうち、粒径が50μm以
下のものを選択する。50μmを超えると、基板の面粗
度は20nmを超える部分がでてくる。この場合、砥粒
の材料としては、一般的にSiO2 、Al2 O3 、Si
Cなどの材料が選択できるが、SiCなどの高硬度の材
料では上記の粒径を選択しても面粗度は50μmを超え
るため、Al2 O3 、好ましくはSiO2 を用いる。
を選択する。具体的には、一般に平均粒径で0.05μ
m〜200μmまである砥粒のうち、粒径が50μm以
下のものを選択する。50μmを超えると、基板の面粗
度は20nmを超える部分がでてくる。この場合、砥粒
の材料としては、一般的にSiO2 、Al2 O3 、Si
Cなどの材料が選択できるが、SiCなどの高硬度の材
料では上記の粒径を選択しても面粗度は50μmを超え
るため、Al2 O3 、好ましくはSiO2 を用いる。
【0021】なお、上記した実施形態においては、ディ
スプレイパネルとしてELパネルを示したが、それ以外
のディスプレイパネルにも本発明を同様に適用すること
ができる。
スプレイパネルとしてELパネルを示したが、それ以外
のディスプレイパネルにも本発明を同様に適用すること
ができる。
【図1】本発明の第1実施形態にかかる薄膜ELパネル
の製造方法を示す工程図である。
の製造方法を示す工程図である。
【図2】図1に示す製造工程において、ガラス基板1上
に第1電極2aおよび緩衝層2bを形成したときの第1
電極2aおよび緩衝層2bの平面パターンを示す図であ
る。
に第1電極2aおよび緩衝層2bを形成したときの第1
電極2aおよび緩衝層2bの平面パターンを示す図であ
る。
【図3】有機ELパネルの断面構成を示す図である。
【図4】電極の下側にある基板の面粗度と密着強度との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図5】本発明者らが課題解決のために検討を行ったこ
とを説明するための説明図である。
とを説明するための説明図である。
1…ガラス基板、2a…第1電極、2a…緩衝層、3…
第1絶縁層、4…発光層、5…第2絶縁層、6…保護マ
スク、7…第2電極、8…異方性導電フィルム、9…フ
レキシブルプリント基板。
第1絶縁層、4…発光層、5…第2絶縁層、6…保護マ
スク、7…第2電極、8…異方性導電フィルム、9…フ
レキシブルプリント基板。
Claims (4)
- 【請求項1】 基板(1)上に第1電極(2a)、能動
層(4)、第2電極(7)を積層形成してなるディスプ
レイパネルの製造方法において、 基板(1)上に、第1電極(2a)を形成するとともに
緩衝層(2b)を形成し、 その上に能動層(4)を形成した後、パネルの表示領域
をマスクし、機械的研削法により前記表示領域以外の周
辺領域を研削して、前記第1電極(2a)および前記緩
衝層(2b)を露出させ、 この後、前記第2電極(7)を前記緩衝層(2b)に接
続するように形成することを特徴とするディスプレイパ
ネルの製造方法。 - 【請求項2】 前記第1電極(2a)と前記緩衝層(2
b)を、同一材料で同時に形成することを特徴とする請
求項1に記載のディスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項3】 基板(1)上に第1電極(2a)、能動
層(4)、第2電極(7)を積層形成してなるディスプ
レイパネルの製造方法において、 基板(1)上に第1電極(2a)を形成し、 その上に能動層(4)を形成した後、パネルの表示領域
をマスクし、機械的研削法により、前記表示領域以外の
周辺領域を研削して前記第1電極(2a)を露出させる
とともに、前記第1電極(2a)を除く前記基板(1)
上の露出面の面粗度が20nm以下になるようにし、 この後、前記第2電極(7)を前記基板(1)上の露出
面に接続するように形成することを特徴とするディスプ
レイパネルの製造方法。 - 【請求項4】 前記第2電極(7)を金属酸化物からな
る透明電極として形成することを特徴とする請求項1乃
至3のいずれか1つに記載のディスプレイパネルの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9276067A JPH11111454A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | ディスプレイパネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9276067A JPH11111454A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | ディスプレイパネルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11111454A true JPH11111454A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17564350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9276067A Pending JPH11111454A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | ディスプレイパネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11111454A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008135259A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Toppan Printing Co Ltd | 有機elディスプレイパネルおよびその製造方法 |
KR100885842B1 (ko) * | 2002-08-08 | 2009-02-27 | 엘지디스플레이 주식회사 | 유기 전계 발광 표시소자 및 그 제조방법 |
WO2011122461A1 (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-06 | 住友化学株式会社 | 発光装置の製造方法 |
US8272911B2 (en) | 2009-06-26 | 2012-09-25 | Mitsubishi Electric Corporation | Method for manufacturing image display element |
US8502447B2 (en) | 2009-06-26 | 2013-08-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Image display element with divided back panel and manufacturing method thereof |
-
1997
- 1997-10-08 JP JP9276067A patent/JPH11111454A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100885842B1 (ko) * | 2002-08-08 | 2009-02-27 | 엘지디스플레이 주식회사 | 유기 전계 발광 표시소자 및 그 제조방법 |
JP2008135259A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Toppan Printing Co Ltd | 有機elディスプレイパネルおよびその製造方法 |
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US8502447B2 (en) | 2009-06-26 | 2013-08-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Image display element with divided back panel and manufacturing method thereof |
US8668541B2 (en) | 2009-06-26 | 2014-03-11 | Mitsubishi Electric Corporation | Method for manufacturing image display element |
WO2011122461A1 (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-06 | 住友化学株式会社 | 発光装置の製造方法 |
JP2011210408A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 発光装置の製造方法 |
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